JP3768622B2 - 基板検査装置及び基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置及び基板検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板検査装置及び基板検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる多ピース取り基板を用いて複数のプリント配線板を作製することが一般的に実施されている。前記プリント配線板の製造プロセスにおいては、多ピース取り基板上に形成された配線パターンに、断線やショート等の欠陥が生じる場合がある。そのため、通常は基板検査装置を用いて外観検査を行うことにより、多ピース取り基板において欠陥の発生した部位を発見し、速やかに修正作業または除去作業を行うこととしている。
【0003】
この種の基板検出装置は、欠陥検出部と目視確認部とを備えている。欠陥検出部は、配線パターンの欠陥を光学的に検出し、後段にある目視確認部にシート毎の欠陥ポイントデータを出力する。図8に示されるように、個々の欠陥ポイントデータは、第1のデータ部D1 と第2のデータ部D2 とからなる。第1のデータ部D1 は1個であり、ロットナンバー、ピース取数、欠陥ポイント数などに関する情報を含んでいる。第2のデータ部D2 はピース内にある欠陥ポイントの数と同数であり、その欠陥ポイントの座標や欠陥モード等に関する情報を含んでいる。
【0004】
また、目視確認部は、シート毎の欠陥ポイントデータに基づき、1シート内にある全ての欠陥ポイントを拡大して表示手段に順次表示する。これは、前記欠陥検出データに含まれている誤報を人間の目で実際に確認するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の従来技術では、同じピース内に複数の欠陥ポイントがある場合であっても、それら全てを拡大表示するようになっていたため、作業効率が悪かった。従って、検査を短時間で行うことができなかった。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためなされたものであり、その目的は、作業効率に優れた基板検査装置及び基板検査方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、多ピース取り基板上の配線パターンの欠陥を光学的に検出する欠陥検出部と、前記欠陥検出部から出力されるシート毎の欠陥ポイントデータに基づいて、その欠陥ポイントを拡大して表示手段に順次表示する目視確認部とを備える基板検査装置において、その欠陥ポイントがシート内のどのピースに属しているのかを示すピース情報を前記欠陥ポイントデータに付加するとともに、そのピース情報に基づいて同じピース内では既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換える視野切換手段を前記目視確認部に設けたことを特徴とする基板検査装置をその要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記欠陥ポイントデータ中に含まれる欠陥モード情報に基づいて、個々のポイントにおける欠陥の程度を判別する欠陥程度判別手段を前記目視検査部に設けるとともに、既表示の欠陥ポイントの欠陥が重いものと判断されたときのみ、当該ピースについて前記既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換えることとした。
【0009】
請求項3に記載の発明では、多ピース取り基板上の配線パターンの欠陥を光学的に検出する欠陥検出部と、前記欠陥検出部から出力されるシート毎の欠陥ポイントデータに基づいて、その欠陥ポイントを拡大して表示手段に順次表示する目視確認部とを備える基板検査装置を用いた基板検査方法において、その欠陥ポイントがシート内のどのピースに属しているのかを示すピース情報を前記欠陥ポイントデータに付加するとともに、そのピース情報に基づいて同じピース内では既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換えることを特徴とする基板検査方法をその要旨とする。
【0010】
以下、本発明の「作用」を説明する。
請求項1〜3に記載の発明によると、ピース情報に基づいて特定のピース内に複数の欠陥ポイントが存在するとき、当該ピースについて既表示の欠陥ポイント以外のものは拡大表示されず、視野が別のピースに切り換えられる。その結果、既に欠陥があると認められたピースについての重複した調査が回避され、その分だけ作業効率が向上する。ゆえに、全ての欠陥ポイントについて視野を切り換えて調査を行なっていた従来とは異なり、検査を短時間で行なうことができる。
【0011】
特に、請求項2に記載の発明によると、特定のピース内に前記欠陥ポイントが複数存在する場合、既表示の欠陥ポイントの欠陥が重いものと判断されたときのみ、視野が切り換えられる。従って、既表示の欠陥ポイントの欠陥が軽い場合でも、同じピース内にある未表示の欠陥ポイントが目視確認の対象から漏れてしまうことはない。ゆえに、検査精度が高くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態の基板検査装置及びそれによる検査方法を図1〜図7に基づき詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態の基板検査装置1のシステム構成を示すブロック図である。この基板検査装置1は、欠陥検出部2と目視確認部3とを備えている。
多ピース取り基板ST上の配線パターンの欠陥を光学的に検出する欠陥検出部2は、例えば、撮像手段としてのCCDカメラ、A/D変換器、2値化部、検査処理部、演算部としてのCPU4、階調別頻度集計部等によって構成される。CCDカメラは、多ピース基板ST上に形成された配線パターンを撮像するとともに、そのアナログ画像信号をA/D変換器に出力する。A/D変換器は、前記アナログ画像信号を多階調デジタル画像信号に変換して2値化部に出力する。2値化部は、前記多階調デジタル画像信号を2値画像信号に変換して検査処理部に出力する。検査処理部は、あらかじめ用意している欠陥のない標準画像の2値画像信号と上記の2値画像信号とを比較して、例えば特徴抽出法により欠陥の有無を検査する。CPU4は、このような検査結果に基づいてシート毎の欠陥ポイントデータDを作成し、それを後段にある目視確認部3にシリアル通信により順次出力する。
【0014】
目視確認部3は、通信バッファ11、制御コンピュータ13、表示手段としてのディスプレイ14、サーボコントローラ15、サーボドライバ16,17、リミットスイッチ18、X−Yテーブル19、顕微鏡20、スキップスイッチ21等によって構成されている。
【0015】
前記欠陥検出部2のCPU4から出力される欠陥ポイントデータDは、まず通信バッファ11に入力される。通信バッファ11は、送られてくる欠陥ポイントデータDを一時的に溜めておき、それらを制御コンピュータ13に順次出力する。顕微鏡20は、X−Yテーブル19の上方に設置されている。同顕微鏡20は、多ピース取り基板STの所定領域を拡大したデジタル画像信号を生成し、それを制御コンピュータ13に出力する。ディスプレイ14は、制御コンピュータ13から出力されるデジタル画像信号に基づいて、画面上に拡大画像を表示する。なお、このようなデジタル画像信号を、例えば別の通信バッファを介して外部のプリンタ等に出力してもよい。
【0016】
スキップスイッチ21は、顕微鏡20の視野を次の位置にスキップさせるためのスキップ信号をオン状態のときに生成し、その信号を制御コンピュータ13に出力する。
【0017】
制御コンピュータ13には、サーボコントローラ15を介して、X軸用サーボドライバ16、Y軸用サーボドライバ17及びリミットスイッチ18が電気的に接続されている。サーボコントローラ15は、制御コンピュータ13から出力されるをドライバ駆動信号に基づいて、両サーボドライバ16,17を駆動する。その結果、X−Yテーブル19が水平方向に駆動され、これにより顕微鏡20が多ピース取り基板ST上を相対的に移動する。その結果、視野V1 〜V11が切り換わるようになっている。なお、リミットスイッチ18は、サーボコントローラ15を介して制御コンピュータ13に位置検出信号を出力する。その結果、X−Yテーブル19が移動限界位置に達しているか否かが把握されるようになっている。
【0018】
そして、本実施形態では、制御コンピュータ13、サーボコントローラ15、サーボドライバ16,サーボドライバ17、リミットスイッチ18及びX−Yテーブル19によって1つの視野切換手段が構成されている。
【0019】
図3〜図6には、被検査物である多ピース取り基板STが概略的に示されている。この多ピース取り基板STは矩形状であって、縦4列×横4列で合計16個のピースP11〜P44によって構成されている。これらのピースP11〜P44には、それぞれ同じように配線パターン(図示略)が形成されている。なお、各ピースP11〜P44は、検査終了後に切断されることによって個々の製品となる。
【0020】
図4,図5,図6には、多ピース取り基板STにおける欠陥ポイントB1 〜B11の位置が概念的に示されている。図中、▲はそのポイントに程度の軽い欠陥があることを示し、×はそのポイントに程度の重い欠陥があることを示している。また、各欠陥ポイントB1 〜B11を中心とする円(破線)は、顕微鏡20の視野V1 〜V11を表わしている。本実施形態では、各視野V1 〜V11の大きさはピース1枚分のエリアの数分の一に設定されている。さらに、多ピース取り基板ST上を蛇行する矢印は、顕微鏡20を相対移動させる際の軌跡を示している。
【0021】
ピースP11内には、3つの欠陥ポイントB1 ,B5 ,B6 が存在している(図5参照)。欠陥ポイントB1 ,B5 ,B6 の座標(X,Y)は、順に(X1 ,Y1 )、(X5 ,Y5 )、(X6 ,Y6 )である。なお、前記欠陥ポイントB1 ,B5 ,B6 は全て重欠陥である。ピースP21内にも、3つの欠陥ポイントB7 ,B10,B11が存在している(図6参照)。欠陥ポイントB7 ,B10,B11の座標(X,Y)は、順に(X7 ,Y7 )、(X10,Y10)、(X11,Y11)である。なお、前記欠陥ポイントB7 ,B10,B11のうち、B7 のみが軽欠陥であり、他のものは重欠陥である。ピースP12内には1つだけ欠陥ポイントB4 が存在している。ピースP13内にも1つだけ欠陥ポイントB2 が存在している。ピースP23内にも1つだけ欠陥ポイントB8 が存在している。ピースP24内にも1つだけ欠陥ポイントB9 が存在している。なお、ピースP22内には欠陥ポイントは存在していない。
【0022】
ここで、この基板検査装置1において作成される欠陥ポイントデータDを図2に示す。本実施形態において前記欠陥ポイントデータDは、上述したとおり多ピース取り基板STのシート毎に作成される。仮に、1ロット中のシート数が60であるとすると、同ロットついては60個の欠陥ポイントデータDが作成されることになる。
【0023】
個々の欠陥ポイントデータDは、いずれも第1のデータ部D1 と第2のデータ部D2 とからなる。第1のデータ部D1 は1個であり、第2のデータ部D2 はピース内にある欠陥ポイントの数と同数である。
【0024】
第1のデータ部D1 において、最初の領域にあるヘッダ部には「#」の記号が付される。このヘッダ部の次の領域には、ロットナンバー情報を表わす数字(ここでは「1」とする)が付される。ロットナンバー情報領域の次の領域は、多ピース取り基板STにおける検査エリアを指定するための情報に関する領域となっている。この領域には、Y軸方向の上限値、Y軸方向の下限値及びX軸方向の上限値の座標「Ymax 」、「Ymin 」、「Xmax 」がそれぞれ付される。検査エリア指定領域の次の領域には、ピース取数(ここでは「16」である)に関する情報を表わす数字が付される。ピース取数情報領域の次の領域には、1ロット中のシート毎に与えられた通し番号(ここでは「1」〜「60」)が付される。かかるシートナンバー情報領域の次の領域には、1シート内に存在する欠陥ポイント数を示す数字が付される。この欠陥ポイント総数情報領域の次の領域には、ターミネータとして「CR」が付される。なお、前記各情報同士の間には、区切りを意味する記号として「,」が介在される。
【0025】
第2のデータ部D2 において、最初の領域には「&」の記号が付される。その次の領域は、その欠陥ポイントB1 〜B11がシート内のどのピースP11〜P44に属しているのかを示すピース情報のための領域となっている。具体的にいうと、前記ピース情報の前半分は、横方向(X軸方向)に沿って見たときそのピースP11〜P44が何列めにあるかを表わす数字(ここでは「1」〜「4」)である。また、前記ピース情報の後半分は、縦方向(Y軸方向)に沿って見たときそのピースP11〜P44が何列めにあるかを表わす数字(ここでは「1」〜「4」)である。かかるピース情報領域の次の領域は、その欠陥ポイントB1 〜B11の位置に関する情報のための領域となっている。具体的にいうと、前半分はその欠陥ポイントB1 〜B11のある位置のX座標であり、後半分は同じくそのY座標である。かかる欠陥ポイント位置情報領域の次の領域には、そのポイントにおける欠陥のモードを区別する数字(ここでは「1」〜「8」)が付される。なお、これらの数字は、前記欠陥検出部2のCPU4内に格納されている欠陥発見用アルゴリズムのナンバーに対応している。なお、欠陥のモードとしては、例えば断線、ショート、欠け、突起、キズ、ピンホール等がある。この欠陥モード情報領域の次の領域には、ターミネータとして「CR」が付される。なお、前記各情報同士の間には、区切りを意味する記号として「,」が介在される。
【0026】
次に、制御コンピュータ13の働きについて詳細に説明する。制御コンピュータ13内には、CPU13aや図示しないメモリ等が含まれる。前記メモリには、後述する欠陥ポイント数判定や欠陥程度判別を行なうための制御プログラム等が格納されている。
【0027】
CPU13aは、V1 からV11というように原則として前記矢印に沿って視野を切り換えるべく、サーボコントローラ15に対してドライバ駆動信号を出力する。また、かかるドライバ駆動信号は、前記スキップスイッチ21からスキップ信号を入力した場合、及びCPU13aが後述する所定の決定を下した場合に出力される。
【0028】
欠陥ポイント数判定手段としての制御コンピュータ13のCPU13aは、欠陥ポイントデータDの第1のデータ部D1 に含まれるピース情報に基づいて、同じピースP11〜P44内に複数の欠陥ポイントB1 〜B11が存在するか否かを判定するようになっている。そのとき、CPU13aは、それらの欠陥ポイントB1 〜B11が既に拡大表示されたものであるか否かについても判定する。
【0029】
また、欠陥程度判別手段でもある制御コンピュータ13のCPU13aは、欠陥ポイントデータDの第2のデータ部D2 に含まれる欠陥モード情報に基づいて、個々のポイントにおける欠陥の程度を判別するようになっている。本実施形態では、断線やショートを重欠陥として認識し、それ以外のものを軽欠陥として認識する。
【0030】
そして、CPU13aは、上記の判定結果及び判断結果に基づき、未だ拡大表示されていない欠陥ポイントB1 〜B11について拡大表示するか否か(即ち、視野V1 〜V11を別のピースP11〜P44に切り換えるか否か)を決定する。
【0031】
次に、図7のフローチャートに基づいてこれを具体的に説明する。
初期状態においては、顕微鏡20は原点位置に待機している。ステップS1 において、CPU13aは、顕微鏡20を移動させて第1の欠陥ポイントB1 を中心とする第1の視野V1 を拡大表示すべく、所定のドライバ駆動信号を出力する。すると、その信号を受け取ったサーボコントローラ15が両サーボドライバ16,17を駆動し、X−Yテーブル19が水平移動する。その結果、相対移動した顕微鏡20が第1の視野V1 を映し出し、第1の欠陥ポイントB1 付近の様子がディスプレイ14に拡大表示される。
【0032】
このとき、CPU13aは、スキップ信号が入力されるまで上記の状態を保持し、次の視野V2 への切り換わりをストップさせる。このとき、作業者は、ディスプレイ14に拡大表示された画像を実際に目視して、その欠陥ポイントB1 の欠陥の有無や程度を調査・確認する。そして、必要に応じて修正作業(例えば配線パターン上に付着したゴミの除去等)を行なう。かかる作業が終了した場合、作業者はスキップスイッチ21をオンにする。
【0033】
次のステップS2 おいて、CPU13aは、スキップスイッチ21からのスキップ信号の有無を判断する。そして、スキップ信号の入力があったときのみ、CPU13aは次のステップS3 に移行する。
【0034】
ステップS3 において、CPU13aは、拡大表示すべき欠陥ポイントB1 〜B11がシート内に他にも存在するか否かを判定する。NOの場合、CPU13aはステップS8 に移行し、かつ顕微鏡20を原点位置に復帰させることで、一連の動作を終了する。一方、YESの場合、CPU13aは次のステップS4 に移行する。欠陥ポイントB1 〜B11が多数存在する本実施形態では、前者ではなく後者のような動作を行なうことになる。
【0035】
ステップS4 において、CPU13aは、調査の対象を次のものに、即ち第2の欠陥ポイントP2 に変更する。ただし、この段階ではまだサーボドライバ16,17は駆動されず、依然として第1の視野V1 が拡大表示されたままとなっている。この後、CPU13aは次ステップS5 に移行する。
【0036】
ステップS5 において、CPU13aは、同じピースP13内に複数の欠陥ポイントB1 〜B11が存在するか否か、及び既表示の欠陥ポイントB1 〜B11が存在するか否かを判定する。YESの場合、CPU13aは次ステップS6 に移行する。NOの場合、CPU13aはステップS9 に移行する。
【0037】
ステップS9 において、CPU13aは、サーボコントローラ15を介してドライバ駆動信号を出力することにより、サーボドライバ16,17を駆動する。すると、X−Yテーブル19が水平移動する結果、次の位置にある第2の視野V2 に切り換わり、第2の欠陥ポイントB2 付近の様子がディスプレイ14に拡大表示される。このとき、作業者はディスプレイ14を目視しながら修正作業を行ない、それが終了した場合にスキップスイッチ21をオンにする。
【0038】
次ステップS10において、CPU13aは、スキップスイッチ21からのスキップ信号の有無を判断する。そして、スキップ信号の入力があったときのみ、CPU13aは次のステップS7 に移行する。
【0039】
ここで、前記調査対象がピースP11内にある第5の欠陥ポイントB5 である場合について説明する。
この場合、ステップS5 における判定結果はYESとなるため、CPU13aは次ステップS6 に移行する。
【0040】
ステップS6 において、CPU13aは、既表示の欠陥ポイントB1 が重欠陥であるか否かを判別する。そして、CPU13aは、YESのときにステップS7 に移行し、NOのときにステップS9 に移行する。つまり、既表示の欠陥ポイントB1 が存在する前記の場合、両サーボドライバ16,17は駆動されず、第5の欠陥ポイントB5 は拡大表示されないこととなる。従って、第4の視野V4 から第5の視野V5 に切り換わることがない。
【0041】
また、調査対象が同じピースP11内にある第6の欠陥ポイントB6 であったとしても、同様に両サーボドライバ16,17は駆動されず、第6の欠陥ポイントB6 は拡大表示されないこととなる。従って、第4の視野V4 から第6の視野V6 へ切り換わることもない。
【0042】
即ち、ピースP11内に存在する未表示の欠陥ポイントB5 ,B6 を中心とする第5及び第6の視野V5 ,V6 を飛ばして、別のピースP21内に存在する未表示の欠陥ポイントB7 を中心とする第7の視野V7 に切り換わる。その理由は、既に重欠陥があると認められたピースP11についての重複した調査を避けるためである。このようにすると、X−Yテーブル19の移動時間及びスキップ信号の入力時間の分だけ時間が短くなり、全体として作業効率が向上する。
【0043】
今度は、前記調査対象が第10の欠陥ポイントB10である場合について説明する。
この場合、ステップS5 における判定結果はYESとなるため、CPU13aは次ステップS6 に移行する。
【0044】
ステップS6 において、CPU13aは、同じピースP21内にある既表示の欠陥ポイントB7 が重欠陥であるか否かを判別する。この場合、第7の欠陥ポイントB7 は軽欠陥であることから判別結果はNOとなり、よってCPU13aはステップS9 に移行する。すると、第9の欠陥ポイントB9 を中心とする視野V9 から第10の欠陥ポイントB10を中心とする視野V10に切り換わる。従って、第10の欠陥ポイントB10付近の様子がディスプレイ14に拡大表示される。このとき、作業者はディスプレイ14を目視しながら修正作業を行ない、それが終了した場合にスキップスイッチ21をオンにする。つまり、既表示の欠陥ポイントB7 が軽欠陥である上記の場合には、同じピースP21内にある未表示の欠陥ポイントB10が拡大表示されるようになっている。
【0045】
また、調査対象が第11の欠陥ポイントB11になった場合も、ステップS5 における判定結果はYESとなるため、CPU13aは次ステップS6 に移行する。
【0046】
ステップS6 において、CPU13aは、同じピースP21内に2つ存在する既表示の欠陥ポイントB7 ,B10のうちの少なくとも1つが重欠陥であるか否かを判別する。この場合、第7の欠陥ポイントB7 は軽欠陥であるものの、第10の欠陥ポイントB10は重欠陥であることから、判別結果はYESとなる。よって、CPU13aはステップS7 に移行する。即ち、当該ピースP21内に存在する未表示の欠陥ポイントB11を中心とする第11の視野V11を飛ばして、別のピースP31内に存在する未表示の欠陥ポイントを中心とする視野に切り換わる。従って、重複した調査が回避される分だけ、全体として作業効率が向上する。
【0047】
さて、以下に本実施形態において特徴的な作用効果を列挙する。
(イ)この実施形態では、ピース情報を付加した欠陥ポイントデータDを用いるとともに、基板検査装置1の目視確認部3に上述したような欠陥ポイント数判定手段及び視野切換手段を設けている。従って、既に欠陥があると認められたピース(本実施形態ではP11,P21)についての重複した調査が回避され、その分だけ作業効率が向上する。ゆえに、全ての欠陥ポイントB1 〜B11について視野V1 〜V11を切り換えて調査を行なっていた従来とは異なり、検査を短時間で行なうことができる。
【0048】
(ロ)特に、本実施形態では、特定のピース内に欠陥ポイントが複数存在すると判定されかつ既表示の欠陥ポイントの欠陥が重いものと判断されたときのみ、視野V1 〜V11が切り換えられるようになっている。ゆえに、図6に示されるように、既表示の欠陥ポイントB7 の欠陥が軽い場合であっても、視野がV9 からV10へと切り換わることにより、同じピースP21内にある未表示の欠陥ポイントB10が拡大表示される。従って、未表示の欠陥ポイントB10が目視確認の対象から漏れてしまうことはない。ゆえに、検査精度も確実に高くなる。
【0049】
なお、本発明は例えば次のように変更することが可能である。
(1)第2のデータ部D2 に付加されるピース情報は、例えば単なる通し番号でもよく、また各ピースの重心等の座標を示す数値などでもよい。また、ピース情報領域は、必ずしも実施形態において示した位置になくてもよい。例えば、欠陥ポイント位置情報領域の後や、欠陥モード情報領域の後でもよい。
【0050】
(2)欠陥モード情報に基づいて欠陥の程度の判別を行なっていた前記実施形態に代え、このような欠陥程度判別を省略してもよい。
(3)サーボドライバ16,17以外のアクチュエータ、例えば流体圧シリンダ等を用いてX−Yテーブル19を水平方向に駆動させてもよい。
【0051】
(4)XーYテーブル19側を固定側とし、その代わりに顕微鏡20側をX−Y方向に移動させてもよい。勿論、両方を移動させてもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。
【0052】
(1) 請求項1,2において、前記視野切換手段は、前記多ピース取り基板が固定されるX−Yテーブルと、そのX−Yテーブルを水平移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータを駆動させるアクチュエータ駆動手段と、前記アクチュエータ駆動手段に対して所定の駆動信号を出力する制御コンピュータとを含むことを特徴とした基板検査装置。この構成であると、作業効率に優れた基板検査装置を実現することができる。
【0053】
(2) 技術的思想1において、前記アクチュエータはX軸用及びY軸用のサーボドライバであり、前記アクチュエータ駆動手段はサーボコントローラであることを特徴とした基板検査装置。この構成であると、X−Yテーブルを正確にかつ迅速に移動させることができるため、作業効率の向上ばかりでなく検査精度を向上させることができる。
【0054】
なお、本明細書中において使用した技術用語を次のように定義する。
「アクチュエータ: ここではX−Yテーブルを移動させるための手段をいい、例えばサーボドライバや流体圧シリンダ等が挙げられる。」
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、作業効率に優れた基板検査装置を提供することができる。特に請求項2に記載の発明によれば、検査精度を向上させることができる。
【0056】
請求項3に記載の発明によれば、作業効率に優れた基板検査方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における基板検査装置のシステム構成を示すブロック図。
【図2】同基板検査装置において使用される欠陥ポイントデータを示す概略図。
【図3】多ピース取り基板の平面図。
【図4】多ピース取り基板の部分拡大平面図。
【図5】多ピース取り基板内にあるピースP11の拡大図。
【図6】多ピース取り基板内にあるピースP21の拡大図。
【図7】実施形態の基板検査方法を説明するためのフローチャート。
【図8】従来の基板検査装置において使用される欠陥ポイントデータを示す概略図。
【符号の説明】
1…基板検査装置、2…欠陥検出部、3…目視確認部、13…欠陥ポイント数判定手段及び欠陥程度判別手段としての制御コンピュータ、14…表示手段としてのディスプレイ、15…視野切換手段を構成するサーボコントローラ、16…視野切換手段を構成するサーボドライバ、17…視野切換手段を構成するサーボドライバ、18…視野切換手段を構成するリミットスイッチ、19…視野切換手段を構成するX−Yテーブル、P11〜P44…ピース、D…欠陥ポイントデータ、B1 〜B11…欠陥ポイント、ST…多ピース取り基板。

Claims (3)

  1. 多ピース取り基板上の配線パターンの欠陥を光学的に検出する欠陥検出部と、前記欠陥検出部から出力されるシート毎の欠陥ポイントデータに基づいて、その欠陥ポイントを拡大して表示手段に順次表示する目視確認部とを備える基板検査装置において、
    その欠陥ポイントがシート内のどのピースに属しているのかを示すピース情報を前記欠陥ポイントデータに付加するとともに、そのピース情報に基づいて同じピースでは既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換える視野切換手段を前記目視確認部に設けたことを特徴とする基板検査装置。
  2. 前記欠陥ポイントデータ中に含まれる欠陥モード情報に基づいて、個々のポイントにおける欠陥の程度を判別する欠陥程度判別手段を前記目視検査部に設けるとともに、既表示の欠陥ポイントの欠陥が重いものと判断されたときのみ、当該ピースについて前記既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 多ピース取り基板上の配線パターンの欠陥を光学的に検出する欠陥検出部と、前記欠陥検出部から出力されるシート毎の欠陥ポイントデータに基づいて、その欠陥ポイントを拡大して表示手段に順次表示する目視確認部とを備える基板検査装置を用いた基板検査方法において、
    その欠陥ポイントがシート内のどのピースに属しているのかを示すピース情報を前記欠陥ポイントデータに付加するとともに、そのピース情報に基づいて同じピース内では既表示の欠陥ポイント以外のものを拡大表示することなく、視野を別のピースに切り換えることを特徴とする基板検査方法。
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