JP2001264257A - 画像欠陥検出装置、画像欠陥検出方法、及び画像欠陥検出方法の手順を記憶した記憶媒体 - Google Patents
画像欠陥検出装置、画像欠陥検出方法、及び画像欠陥検出方法の手順を記憶した記憶媒体Info
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Abstract
陥を検出することができる。 【解決手段】 カメラによってアナログデータとして取
り出された画像のアナログデータの画像がA/D変換器
によってデジタルデータに変換されると、マトリクス設
定手段18によって、画像上にて、欠陥の種類に応じて
異なった検査基準領域および検査対象領域がそれぞれ設
定される。そして、比較値抽出手段19によって検査基
準領域内および検査対象領域内におけるデジタルデータ
から比較値が抽出されると、比較手段20によって、そ
の比較値と所定の閾値とに基づいて、欠陥の有無が検出
される。
Description
示装置における画像の欠陥を検出する装置および方法に
関し、特に、表示装置の画像を撮像等によって取り込ん
で、取り込まれた画像に基づいて、画像の欠陥を検出す
る画像欠陥検出装置および画像欠陥検出方法に関する。
また、本発明は、このような画像欠陥検出方法の手順を
記憶した記憶媒体に関する。
体にわたって均一な画質が要求されるために、表示パネ
ルを生産する工程においては、表示画面にて表示された
画像を、目視検査することによって、表示画面における
欠陥の検出が行われている。
在し、例えば微小な欠陥である点欠陥、適当な領域にわ
たるシミ欠陥およびムラ欠陥、線状の線欠陥等がある。
このような多種多様の欠陥の検出は、通常、検査員によ
る目視検査によって行われている。しかしながら、同一
の画像の欠陥検査を行っても、検査員の熟練度や体調な
どにより、検査結果、すなわち良品/不良品の判定が変
わってしまうおそれがあり、毎回の検査結果を、同一の
精度によって出すことは容易でないという問題がある。
て、個人差のない検査装置による検査が望まれている。
しかしながら、前述したように、欠陥には多くの種類が
存在するために、各種類の結果を検査するためには、多
くの項目をチェックする必要があるという問題がある。
ルの画質検査を、表示パネルにて表示された画像を撮像
して、撮像した画像のデータを、検査項目に応じて処理
することによって実施する構成が開示されている。
うに、1つの画素毎に画像データを検査する構成では、
1つの画素の欠陥である微小な点欠陥であって、しか
も、その点欠陥が、周囲の画素の欠陥よりも極端に出力
が低下した状態になっている場合にしか検出することが
できないという問題がある。
では、画像データをA/D変換するA/D変換器の性
能、配線における電圧の降下(配線鈍り)などにより、
図15に示すように、欠陥が発生している画素に対して
上下左右の周囲の画素についても、若干出力が落ちてい
ることが多く、1画素のみの画像データに基づいて検査
した場合には、欠陥を見つけることが容易でないという
問題がある。
の低下が小さく、各画素毎における画像データはほとん
ど変化していない状態になっている。従って、画像デー
タを比較する画素の距離を離したとしても、ムラ欠陥等
の欠陥を正確に検出することができないおそれがある。
成分のうちの1種類または2種類以上が異常となったと
きに発生するものであり、いずれの色成分が異常になっ
ているかを検出することができないという問題もある。
査機能を有し、複数の画素同士の比較を高速で行うこと
が可能な画像欠陥検出装置が必要とされている。
面における欠陥を検出する場合のみならず、塗装表面に
おいて表面の塗装が均一になっていることを、その表面
を撮像して検査する等の場合にも発生する。
であり、その目的は、検査員の熟練度や体調に関係な
く、各種欠陥を、正確に、高速に、しかも、精度よく検
出することができる画像欠陥検出装置および画像欠陥検
出方法を提供することにある。本発明の他の目的は、そ
の画像欠陥検出方法の手順を記憶した記憶媒体を提供す
ることにある。
置は、画像をアナログデータとして取り出す画像取り出
し手段と、この画像取り出し手段によって取り出された
アナログデータの画像をデジタルデータに変換するA/
D変換手段と、前記画像上にて、欠陥の種類に応じて異
なった検査基準領域および検査対象領域をそれぞれ設定
する設定手段と、この設定手段にて設定された検査基準
領域内および検査対象領域内におけるデジタルデータか
ら比較値を抽出する比較値抽出手段と、前記比較値抽出
手段にて抽出された比較値と所定の閾値とに基づいて、
欠陥の有無を検出する比較手段と、を具備することを特
徴とする。
ログデータとして取り出す画像取り出し手段と、この画
像取り出し手段によって取り出されたアナログデータの
画像をデジタルデータに変換するA/D変換手段と、複
数の異なった欠陥の有無を並行して検査する複数の検査
手段とを備え、各検査手段は、該画像上にて、欠陥の種
類に応じて異なった検査基準領域および検査対象領域を
それぞれ設定する設定手段と、この設定手段にて設定さ
れた検査基準領域内および検査対象領域内におけるデジ
タルデータから比較値を抽出する比較値抽出手段と、該
比較値抽出手段にて抽出された比較値と所定の閾値とに
基づいて、欠陥の有無を検出する比較手段と、を具備す
ることを特徴とする。
セッサ手段を含んでいる。
欠陥、ムラ欠陥および線欠陥の場合には、少なくとも2
つのプロセッサ手段を含んでいる。
前記検査対象領域のそれぞれの位置、それぞれのサイ
ズ、両者の距離をそれぞれ設定する。
陥、シミ欠陥および線欠陥の場合に、前記検査基準領域
および前記検査対象領域を、それぞれ隣接する第1の距
離を設定する。
陥の場合に、前記検査基準領域と前記検査対象領域との
間に、第1の距離よりも長い第2の距離を設定する。
欠陥、ムラ欠陥、および線欠陥の場合に、前記欠陥の種
類が、点欠陥の場合よりも、前記検査基準領域と前記検
査対象領域とのサイズをそれぞれ大きく設定する。
は、M個の画素(横方向)×N個の画素(縦方向)のブ
ロック(但し、MおよびNは、M=N=1を除く、自然
数)に設定される。
少なくともNまたはMの値が設定される。
としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の種類
が点欠陥の場合に、M=Nとされる。
としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の種類
が縦方向に沿った線欠陥の場合に、M<Nに設定され
る。
としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の種類
が横方向に沿った線欠陥の場合に、M>Nに設定され
る。
する表色分解手段をさらに有する。
する表色分解手段を有する。
解し、分解された各成分毎に並行して検査を行う。
解し、前記検出手段のそれぞれの閾値は、表色系の各成
分に応じてそれぞれ設定される。
の位置を、1画素ずつずらせて、前記画像取り出し手段
によって取り出された画像の各画素における欠陥を、順
次、検査するようになっている。
ータの画像を取り出す画像取り出し工程と、取り出され
たアナログデータをデジタルデータに変換するAD変換
工程と、取り出された画像上に、欠陥の種類に応じた前
記検査基準領域および前記検査対象領域を設定する設定
工程と、設定された検査基準領域および検査対象領域の
デジタルデータから比較値を抽出する比較値抽出工程
と、抽出された比較値と所定の閾値とに基づいて、欠陥
の有無を検出する比較工程と、を包含することを特徴と
する。
ータの画像を取り出す画像取り出し工程と、取り出され
たアナログデータをデジタルデータに変換するAD変換
工程と、複数の異なった欠陥の有無を並行して検査する
検査工程とを含み、該検査工程は、取り出された画像上
に、欠陥の種類に応じた検査基準領域および検査対象領
域を設定する設定工程と、設定された検査基準領域およ
び検査対象領域のデジタルデータから比較値を抽出する
比較値抽出工程と、抽出された比較値と所定の閾値とに
基づいて、欠陥の有無を検出する比較工程と、を包含す
ることを特徴とする。
陥、ムラ欠陥および線欠陥の場合には、少なくとも2つ
の処理に分けて検査を行う。
および前記検査対象領域のそれぞれの位置、それぞれの
サイズ、両者の距離をそれぞれ設定する。
前に、前記デジタルデータを表色系に分解する表色分解
工程が設けられている。
換工程の前に、前記アナログデータの画像を表色系に分
解する表色分解工程が設けられている。
に、並行して検査を行う。
の位置を、1画素ずつずらせて、前記画像取り出し手段
によって取り出された画像の各画素における欠陥を、順
次、検査するようになっている。
検出方法の手順が記憶されていることを特徴とする。
査、ムラ欠陥検査、線欠陥検査等、検査員が行う数々の
チェック項目と同等の検査機能を実現することが可能と
なる。また、撮像された画像をRGB等の表色系に分解
して、各成分のうちのどの成分が異常となったかを検出
可能である。また、各々の欠陥検査に合わせた検査基準
領域および検査対象領域の大きさ/形によって画面全体
を評価することが可能である。さらに、各色成分で各検
査項目を並行して高速に処理することが可能である。従
って、検査員の熟練度や体調に関係なく、高速で正確な
欠陥検出を行うことが可能となり、表示装置の生産能力
の向上および品質の向上に役立つ。
面に基づいて詳細に説明する。
1の画像欠陥検出装置を示すブロック図である。この画
像欠陥検出装置は、例えば、画像表示装置である液晶パ
ネル1における表示画像の欠陥を検出するために使用さ
れ、液晶パネル1をレンズ2を通して撮像するカメラ3
を有している。カメラ3にて撮像された画像は、NTS
C方式によって出力される。
デジタル信号に変換され、メモリ5に格納される。な
お、カメラ3の出力をAD変換器4によって出力する構
成に替えて、カメラ3内にAD変換器4が内蔵されてい
ても良い。
は、CPU6によって制御されるRGB分離部7によっ
て、R(赤色)、G(緑色)B(青色)の色成分毎に分
解されて、メモリ8に、R、G、Bの各色成分毎に格納
される。RGB分離部7としては、一般的に使用される
コンポジットなどで構成されている。なお、AD変換に
よって変換されたデジタル信号をR、G、Bの各色成分
に分離する構成に替えて、カメラ3から出力されるアナ
ログ信号を、R、G、Bの各色成分毎に分離した後に、
AD変換するようにしてもよい。
れた色成分は、分離された色成分毎に、CPU6にて制
御される各色成分検査部9によって、後述する検査方法
にて検査されて、検査結果がメモリ12に格納される。
そして、このメモリ12に格納された内容に基づいて、
CPU6は、結果出力部13に検査結果を出力する。結
果出力部13は、モニタ等の表示装置にて表示する構
成、あるいは、ブザー等の警報機等によって警報音を出
力する構成、通信手段によって欠陥の有無判定後の処理
を行う装置へ通知する構成等とされる。また、検査結果
の判定を、検査項目終了毎に行うか、すべての検査項目
終了後に検査結果の判定を行うかは、適宜、CPU6に
て選択される。
す模式図である。図2には、点欠陥14、シミ欠陥1
5、線欠陥16、ムラ欠陥17が示されている。点欠陥
14は、液晶パネル1における1つの画素のデジタルデ
ータが、その周囲の画素のデジタルデータに比べて、著
しく大きな差(大または小)がある状態である。シミ欠
陥15は、適当な領域の複数の画素のデジタルデータそ
れぞれが、周囲の画素のデジタルデータに対して、点欠
陥14における差分よりも小さな差がある状態である。
欠陥14の画素に比べて周りの画素とのデジタルデータ
差が小さい複数の画素が、線状に集まったものである。
ムラ欠陥17は、シミ欠陥15の画素よりもさらにデジ
タルデータ差が小さい複数の画素が、シミ欠陥15より
も広い領域に集まったものである。
るためのブロック図である。各色成分検査部9は、検査
基準領域および検査対象領域の比較対象位置を設定する
マトリクス設定手段18を有しており、マトリクス設定
手段18は、検査対象領域および検査基準領域のそれぞ
れのマトリクスの位置、それぞれのマトリクスサイズ、
それぞれのマトリクスの両者の距離を設定する。
手段18にて設定された検査基準領域のマトリクスサイ
ズ内の画素のデジタルデータと、比較対象とされる検査
対象領域のマトリクスサイズ内の画素のデジタルデータ
(比較値)とを抽出する。
較値は、比較手段20によって、設定された閾値と比較
される。そして、比較手段20にて比較されたデータに
よって欠陥が検出された場合には、欠陥記憶メモリ21
に格納される。
ル1における全ての画素の検査が終了したか否かを判断
する全画素検査終了判定手段22が設けられている。そ
して、全画素検査終了判定手段22によって、全画素の
検査が終了していないと判定された場合には、次アドレ
ス生成手段23によって、次アドレスの位置を設定し、
比較値抽出手段19により検査位置を変えて各検査を行
う。
画素検査が終了したことが判定された場合には、図1の
メモリ12へ欠陥記憶メモリ21のデータが出力され
る。そして、CPU6にて設けられたRGB終了確認手
段24aにて、R,G,Bすべての色成分の検査が終了
していることが確認され、終了していない場合は、比較
値抽出手段19によって、検査が終了していない色成分
の検査が行われる。
は、CPU6に設けられた次検査有無確認手段24bに
て次の検査項目の有無を判断する。検査項目としては、
図2に示すような、点欠陥14、シミ欠陥15、縦方向
および横方向の線欠陥16、ムラ欠陥17の検査等であ
る。実施すべき検査項目がある場合は、再度、マトリク
ス設定手段18に戻り次の検査項目に関する検査を行
う。
て実施される欠陥検出方法を説明するためのフローチャ
ートである。まず、カメラ3によって撮像された表示パ
ネル1の画像を、RGB分離部7によって、各画素毎
に、R,G,Bの各色成分毎にそれぞれ分解する(図4
のステップS1参照、以下同様)。この場合、例えば点
欠陥14のような微小な欠陥を検出する場合には、マト
リクスサイズ設定手段18によって、図5に示すよう
に、検査基準領域38および検査対象領域39を、それ
ぞれ、例えば3画素×3画素等の比較的小さなマトリク
スサイズに設定する(ステップS2)。
のマトリクスサイズは、3画素×3画素の矩形形状に限
らず、円や楕円でも良い。また、点欠陥14は、通常、
1画素の欠陥であるが、図15に示すように、A/D変
換での信号の鈍り、配線内を通過する際の信号の鈍り等
により、複数の画素に影響する場合がある。従って、点
欠陥14を検出するためのマトリクスサイズは、このよ
うな信号の鈍りの影響を考慮した大きさにすることが効
果的である。
対象領域39を、検査基準領域38のすぐ右横に設定す
る(ステップS3)。通常、点欠陥14のような欠陥を
検出する場合は、画面全体にわたる各画素のデジタルデ
ータの変化による影響を極力排除するために、検査基準
領域38および検査対象領域39を、上下左右のいずれ
かに隣接して設定することが好ましい。ただし、前述し
たような信号の鈍りの影響を考慮して、検査対象領域3
9を検査基準領域38から数画素離れて設定して、検査
対象領域39の画素のデジタルデータを検査基準領域3
8の画素のデータと比較するようにしても良い。
象位置が設定されると、欠陥の有無を判定する閾値を比
較手段20に設定する(ステップS4)。閾値は、撮像
された液晶パネル1の画面の画像の色成分に応じて、
R,G,Bの各色成分毎にそれぞれ設定される。
によって比較値が抽出される(ステップS5)。比較値
としては、ステップS2およびS3によって設定された
検出基準領域38における3画素×3画素のマトリクス
内の全ての画素のデジタルデータの合計値と、検出対象
領域39における3画素×3画素のマトリクス内の全て
の画素のデジタルデータの合計値との差分値が抽出され
る。
ップS4にて設定された閾値とが、比較手段20にて比
較され(ステップS6)、液晶表示パネル1における画
面の欠陥の有無が判断される。通常、微小な点欠陥14
の検出には、設定された閾値に対して、比較値が大きい
場合に点欠陥14が存在していると判定される。
0〜255の8ビットの場合に、カメラ3で撮像した画
像における理想のデジタルデータを値を128とする
と、図5に示すマトリクスサイズの検査基準領域38に
おける全ての画素のデジタルデータの合計値が110
0、検査対象領域39における全ての画素のデジタルデ
ータの合計値が1150であれば、ステップS5におけ
る比較値抽出によって、1150−1100=50とし
て、比較値50が算出される。そして、ステップS4に
て閾値として40が設定されていると、ステップS6に
おける比較値≧閾値の判定で、50(比較値)≧40
(閾値)になっているために、この比較対象位置におい
て欠陥が存在すると判断する。この場合、閾値が60に
設定されていると、この比較対象位置では、欠陥なしと
判断されることになる。
準領域38および39における全ての画素のデジタルデ
ータの合計値を比較値として、閾値と比較するようにし
ているが、各検査基準領域38および39における全て
の画素のデジタルデータの平均値、あるいは、変化率を
比較値として、閾値と比較するようにしてもよい。
象領域は同一サイズとしているが、平均値などで比較す
る場合では、異なったサイズでも良い。ただ、点欠陥の
ような微小な欠陥の原因は1画素分の出力が欠けたもの
であるが、A/D変換器の性能や配線鈍り等により、図
15に示すように鈍った状態となることが多い。従っ
て、1画素毎に比較を行うよりも、複数画素分のデータ
で比較する方が有効である。
しているが、Y方向の縦との比較を行うことにより、さ
らに検出精度を高めることが出来る。
と、欠陥記憶メモリ21に、この欠陥の位置情報等が記
憶される(ステップS7)。
ると、1行におけるX方向に沿った全ての画素の検査が
終了していないことが確認されて(ステップS8)、比
較対象位置がX方向に1画素分だけ移動され(ステップ
S9)、同様の検査が実施される。そして、1行におけ
る全ての画素の検査が終了したことが確認されると、Y
方向の全ての行の検査が終了していないことが確認され
て(ステップS10)、比較対象位置が次の行の先頭に
移動され(ステップS11)、同様の検査が実施され
る。
定において、検査対象領域39が検査基準領域38に対
してX方向の右横に指定されているために、X方向の右
に1画素分ずつであり、1行分の画素全てに関して検査
が終了することによって、その下側(Y方向)の行の先
頭から検査を開始するようになっているが、比較対象位
置の設定において、検査対象領域39が検査基準領域3
8に対してX方向の左横に指定されていれば、左に1画
素分だけ移動され、また、下側に指定されていれば、下
に1画素分だけ移動される。
に、全画像にわたる点欠陥14の検査が実施される(ス
テップS13)。そして、R、G、Bの全ての色成分に
関して、全画像にわたる点欠陥14の検査が終了する
と、検査が終了していない検査項目の有無が確認される
(ステップS14)。そして、例えば、検査項目とし
て、シミ欠陥15の検査があれば、同様にして、シミ欠
陥の検査が実施される。通常、前述したように、点欠陥
14、シミ欠陥15、縦方向および横方向の線欠陥1
6、ムラ欠陥17の検査が実施される。そして、全ての
検査項目の検査が終了すると、画像欠陥検査が終了す
る。
準領域38および検査対象領域39のマトリクスサイズ
を、点欠陥14を検出する場合における検査基準領域お
よび検査対象領域のマトリクスサイズより大きく設定さ
れる。また、シミ欠陥15の検出は、比較対象である閾
値に対して比較値が大きくなっている場合に、シミ欠陥
15が存在するものと判定される。その他は、点欠陥1
4の検査と同様に実施される。
示すように、検査基準領域38および検査対象領域39
のマトリクスサイズは、点欠陥14を検出する場合にお
ける検査基準領域38および検査対象領域39のマトリ
クスサイズよりも大きく設定され、例えば30画素×3
0画素のような比較的大きな同一のマトリクスサイズに
設定される。また、ムラ欠陥17は、複数の画素にわた
って、デジタルデータ値が徐々に変化しているために、
図6に示すように、検査基準領域38に対して適当な距
離をあけて検査対象領域39を設定することが好まし
い。
レンズ2によって中心部分における画素のデジタルデー
タの出力が大きくなるために、検査基準領域38および
検査対象領域39をX方向(横方向)に設定する場合に
は、画像の横方向の寸法の半分程度だけ離れて設定する
ことが効果的である。そして、検査基準領域38および
検査対象領域39における各画素のデジタルデータが比
較値とされて、比較値に基づいて、ムラ欠陥17が検出
される。ムラ欠陥17が存在すると判断する比較値は、
比較的小さな値となる。
6を検出する場合には、図7に示すように、検査基準領
域38および検査対象領域39のマトリクスサイズを、
点欠陥14の検出に際して設定される検査基準領域38
および検査対象領域39のマトリクスサイズよりも大き
く、しかも、Y方向に沿って長くなるように、例えば2
画素(X方向)×50画素(Y方向)と設定される。ま
た、点欠陥14を検出する場合と同様に、画面全体にわ
たる各画素のデジタルデータの変化による影響を極力排
除するため、検査基準領域38および検査対象領域39
を隣接して設定することが好ましい。縦方向の線欠陥1
6を検出する場合は、左右方向に隣接する検査基準領域
38および検査対象領域39における各画素のデジタル
データを比較するだけでも十分である。
出する場合には、検査基準領域38および検査対象領域
39のマトリクスサイズは、X方向に沿って長くなるよ
うに、例えば50画素(X方向)×2画素(Y方向)と
設定される。この場合、検査基準領域38および検査対
象領域39を上下方向に隣接して設定して、上下方向に
隣接する検査基準領域38および検査対象領域39にお
ける各画素のデジタルデータを比較するだけでも十分で
ある。
査基準領域38および検査対象領域39のマトリクスサ
イズを変更し、また、両者の位置関係も変更し、さらに
は、欠陥の有無を判断する閾値の値も変更することによ
り、多種類の欠陥を、それぞれ確実に検出することがで
きる。従って、検査対象の良品の品位をさらに向上させ
ることも容易である。
クス)は、点欠陥14を検出する場合に、最も大きな値
に設定され、続いて、シミ欠陥15および線欠陥16を
検出する場合に、大きな値に設定され、ムラ欠陥17を
検出する場合に最も小さな値に設定される。同様に、検
査基準領域38および検査対象領域39のマトリクスサ
イズは、点欠陥14を検出する場合に、最も小さな面積
に設定され、続いて、シミ欠陥15および線欠陥16を
検出する場合に、大きな面積に設定され、ムラ欠陥17
を検出する場合に最も大きな面積に設定される。
ず、2つの値を設定して、検査対象物品の品位をランク
分けするようにしてもよい。
各欠陥を順次検査したが、以下の実施形態2に示すよう
に、各検査工程を並行して行う(並列処理する)ことも
可能である。
2の画像欠陥検出装置を示すブロック図である。なお、
この図では、実施形態1と同様の機能を有する部分に同
じ番号を付している。この画像欠陥検出装置は、実施形
態1と同様に、例えば、画像表示装置である液晶パネル
1における表示画像の欠陥を検出するために使用され、
液晶パネル1をレンズ2を通して撮像するカメラ3を有
している。カメラ3にて撮像された画像は、NTSC方
式によって出力される。
デジタル信号に変換され、メモリ5に格納される。な
お、本実施形態でも、カメラ3の出力をAD変換器4に
よって出力する構成に替えて、カメラ3内にAD変換器
4が内蔵されていても良い。
は、CPU6によって制御されるRGB分離部7によっ
て、R(赤色)、G(緑色)B(青色)の色成分毎に分
解される。各成分毎にメモリ8a〜8cが用意され、例
えばR成分はメモリ8a、G成分はメモリ8b、B色成
はメモリ8cに格納される。RGB分離部7は、実施形
態1と同様に、一般的に使用されるコンポジットなどで
構成されている。なお、本実施形態でも、AD変換によ
って変換されたデジタル信号をR、G、Bの各色成分に
分離する構成に替えて、カメラ3から出力されるアナロ
グ信号を、R、G、Bの各色成分毎に分離した後に、A
D変換するようにしてもよい。
に格納された色成分は、分離された色成分毎に、CPU
6にて制御される各色成分検査部9によって、後述する
検査方法にて検査される。各色成分検査部9は、実施形
態1で図2に示したような点欠陥14を検査する点欠陥
検出部、シミ欠陥15を検査するシミ欠陥検出部、線欠
陥16を検査する線欠陥検出部、ムラ欠陥17を検査す
るムラ欠陥検査部を有している。そして、検査結果はメ
モリ12に格納され、このメモリ12に格納された内容
に基づいて、CPU6は、結果出力部13に検査結果を
出力する。結果出力部13は、実施形態1と同様に、モ
ニタ等の表示装置にて表示する構成、あるいは、ブザー
等の警報機等によって警報音を出力する構成、通信手段
によって欠陥の有無判定後の処理を行う装置へ通知する
構成等とされる。また、検査結果の判定を、検査項目終
了毎に行うか、すべての検査項目終了後に検査結果の判
定を行うかは、適宜、CPU6にて選択される。
明するためのブロック図である。ここでは、R成分を例
として、点欠陥、シミ欠陥、ムラ欠陥および線欠陥の4
つの欠陥検出処理を並列処理する場合について説明す
る。
うプロセッサであり、第1のシミ欠陥検出処理部11b
および第2のシミ欠陥検出処理部11eはシミ欠陥検査
を行うプロセッサであり、第1のムラ欠陥検出処理部1
1cおよび第2のムラ欠陥検出処理部11fはムラ欠陥
検査を行うプロセッサであり、第1の線欠陥検出処理部
11dおよび第2の線欠陥検出処理部11gは線欠陥検
査を行うプロセッサである。11a〜11dの各欠陥検
出処理部は、R成分用メモリ8aから、図8で説明した
RGB分離後のR成分のみを抽出したデータを読み出し
て処理を行う。このように、4つの欠陥検査を並列処理
することにより、全ての欠陥検査を高速に行うことがで
きる。また、検査項目をさらに多くして、並列処理を行
うことも可能である。さらに、各欠陥の検査をR、G、
Bの各色成分毎に並列処理することができるので、さら
に高速に処理することができる。
欠陥の種類に応じて処理されるマトリクスの大きさが変
化するため、各欠陥を検査するために必要とされる各プ
ロセッサの処理量も欠陥の種類によって異なる。そこ
で、処理量が多く、処理時間がかかる検査項目について
は、その欠陥検出処理を複数のプロセッサに分散して行
うことにより、さらに高速処理が可能となる。
合、マトリクスの大きさが30×30である場合につい
て考えると、まず、図9に示す第1のムラ欠陥検出処理
部11cを用いて横方向1×30の大きさ(検査基準領
域と検査対象領域の1行分)の差分値を各々算出し、そ
の算出したデータ値を第2のムラ欠陥検出処理部11f
に渡す。そして、第2のムラ欠陥検出検出処理部11f
で、データ値を縦30行分合計することにより、30×
30のマトリクスの差分値を計算することができる。
陥検査および線欠陥検査を2つのプロセッサを用いて行
うようにしているが、プロセッサの数はいくつでもよ
い。但し、各プロセッサに処理させる内容は処理時間や
処理内容が同じ程度で平均化されるものが好ましい。さ
らに、各検査項目毎に処理を分割しているが、特定の欠
陥検査の処理に極端に時間がかかるような場合には、検
査項目以外で分割してもよく、例えば撮像された画像の
上部、中心部、下部等に分割してもよい。
のプロセッサを用いても良く、非ノイマン型のものを用
いてもよい。非ノイマン型のプロセッサを用いた場合に
は、パイプライン処理が可能となるため、さらに高速処
理が可能となる。
明するためのブロック図である。この点欠陥検出部11
aは、検査基準領域および検査対象領域の比較対象位置
を設定するマトリクス設定手段18を有しており、マト
リクス設定手段18は、検査対象領域および検査基準領
域のそれぞれのマトリクスの位置、それぞれのマトリク
スサイズ、それぞれのマトリクスの両者の距離を設定す
る。
手段18にて設定された検査基準領域のマトリクスサイ
ズ内の画素のデータと、比較対象とされる検査対象領域
のマトリクスサイズ内の画素のデータ(比較値)とを抽
出する。
較値は、比較手段20によって、設定された閾値と比較
される。そして、比較手段20にて比較されたデータに
よって欠陥が検出された場合には、欠陥記憶メモリ21
に格納される。
ル1における全ての画素の検査が終了したか否かを判断
する全画素検査終了判定手段22を有している。そし
て、全画素検査終了判定手段22によって、全画素の検
査が終了していないと判定された場合には、次アドレス
生成手段23によって、次アドレスの位置を設定し、比
較値抽出手段19により検査位置を変えて各検査を行
う。
画素検査が終了したことが判定された場合には、図8の
メモリ12へ欠陥記憶メモリ21のデータが出力され
る。そして、CPU6に設けられた全検査終了確認手段
24にて、R,G,Bすべての色成分の検査および全て
の欠陥項目の検査が終了していることが確認され、検査
が終了する。
11fの動作を説明するためのブロック図である。マト
リクス設定手段18a、18bは上記点欠陥検出部11
aで説明したマトリクス設定手段18と同様である。
ス設定手段18aにて設定された検査基準領域のマトリ
クスのうちの1行分の画素のデータと、比較対象とされ
る検査対象領域のマトリクスのうちの1行分の画素のデ
ータ(比較値)との差分値を抽出する。
れた差分は、第2のムラ欠陥検出部11fに渡され、比
較値抽出手段19で、マトリクス設定手段18bにて設
定されたマトリクスサイズの行数分を加算することによ
り、比較値を抽出する。
全画素検査終了判定手段22a、22b、次アドレス生
成手段23a、23bは、上記点欠陥検出部11aで説
明した比較手段20、欠陥記憶メモリ21、全画素検査
終了判定手段22、次アドレス生成手段23と同様であ
る。
の差分値を求めて2つ目のプロセッサで縦の行数分の和
を求めているが、1つ目のプロセッサで縦の行数分の和
を求めて2つ目のプロセッサで1行の差分値を求めても
よく、所定サイズのマトリクスの差分値を求めてもよ
い。さらに、ここでは2つのプロセッサを用いている
が、さらに多くのプロセッサを用いてもよい。シミ欠陥
および線欠陥の検査についても、ムラ欠陥の場合と同様
に行うことができる。
にて実施される欠陥検出方法を説明するためのフローチ
ャートである。ここでは、図2に示した点欠陥14のよ
うな微小な欠陥を検出する場合について、点欠陥検出処
理部11aでの検出処理動作を説明する。
ネル1の画像を、RGB分離部7によって、各画素毎
に、R,G,Bの各色成分毎にそれぞれ分解する(図1
2のステップS1参照、以下同様)。この場合、点欠陥
14のような微小な欠陥を検出する場合には、実施形態
1において図5に示したように、マトリクスサイズ設定
手段18によって、検査基準領域38および検査対象領
域39を、それぞれ、例えば3画素×3画素等の比較的
小さなマトリクスサイズに設定する(ステップS2)。
領域39のマトリクスサイズは、実施形態1と同様に、
3画素×3画素の矩形形状に限らず、円や楕円でも良
い。また、点欠陥14は、通常、1画素の欠陥である
が、図15に示すように、A/D変換での信号の鈍り、
配線内を通過する際の信号の鈍り等により、複数の画素
に影響する場合がある。従って、点欠陥14を検出する
ためのマトリクスサイズは、このような信号の鈍りの影
響を考慮した大きさにすることが効果的である。
示したように、検査対象領域39を、検査基準領域38
のすぐ右横に設定する(ステップS3)。通常、点欠陥
14のような欠陥を検出する場合は、画面全体にわたる
各画素のデジタルデータの変化による影響を極力排除す
るために、検査基準領域38および検査対象領域39
を、上下左右のいずれかに隣接して設定することが好ま
しい。ただし、前述したような信号の鈍りの影響を考慮
して、検査対象領域39を検査基準領域38から数画素
離れて設定して、検査対象領域39の画素のデジタルデ
ータを検査基準領域38の画素のデータと比較するよう
にしても良い。
象位置が設定されると、欠陥の有無を判定する閾値を比
較手段20に設定する(ステップS4)。閾値は、撮像
された液晶パネル1の画面の画像の色成分に応じて、
R,G,Bの各色成分毎にそれぞれ設定される。
によって比較値が抽出される(ステップS5)。比較値
としては、ステップS2およびS3によって設定された
検出基準領域38における3画素×3画素のマトリクス
内の全ての画素のデジタルデータの合計値と、検出対象
領域39における3画素×3画素のマトリクス内の全て
の画素のデジタルデータの合計値との差分値が抽出され
る。
ップS4にて設定された閾値とが、比較手段20にて比
較され(ステップS6)、液晶表示パネル1における画
面の欠陥の有無が判断される。
のためのデータ値は、図10に18〜23で示した各手
段に設定されている。例えば、1画素のデジタルデータ
として、0〜255の8ビットの場合に、カメラ3で撮
像した画像における理想のデジタルデータを値を128
とすると、図5に示すマトリクスサイズの検査基準領域
38における全ての画素のデジタルデータの合計値が1
100であり、検査対象領域39における全ての画素の
デジタルデータの合計値が1150であれば、ステップ
S5における比較値抽出によって、1150−1100
=50として、比較値50が算出される。そして、ステ
ップS4にて閾値として40が設定されていると、ステ
ップS6における比較値≧閾値の判定で、50(比較
値)≧40(閾値)になっているために、この比較対象
位置において欠陥が存在すると判断する。この場合、閾
値が60に設定されていると、この比較対象位置では、
欠陥なしと判断されることになる。通常、点欠陥14の
ような微小な欠陥は、比較値が大きい場合に欠陥として
判定される。
と、欠陥記憶メモリ21に、この欠陥の位置情報等が記
憶される(ステップS7)。
ると、1行におけるX方向に沿った全ての画素の検査が
終了していない(X方向が最大であれば終了)ことが確
認されて(ステップS8)、比較対象位置がX方向に
(ここでは右へ)1画素分だけ移動され(ステップS
9)、同様の検査が実施される。そして、1行における
全ての画素の検査が終了したことが確認されると、Y方
向の全ての行の検査が終了していない(Y方向が最大で
あれば終了)ことが確認されて(ステップS10)、比
較対象位置が次の行の先頭に移動され(ステップS1
1)、同様の検査が繰り返して実施される。
準領域38および39における全ての画素のデジタルデ
ータの合計値を比較値として、閾値と比較するようにし
ているが、各検査基準領域38および39における全て
の画素のデジタルデータの平均値、あるいは、変化率を
比較値として、閾値と比較するようにしてもよい。
象領域は同一サイズとしているが、平均値などで比較す
る場合では、異なったサイズでも良い。ただ、点欠陥の
ような微小な欠陥の原因は1画素分の出力が欠けたもの
であるが、A/D変換器の性能や配線鈍り等により、図
15に示すように鈍った状態となることが多い。従っ
て、1画素ごとに比較を行うよりも、複数画素分のデー
タで比較する方が有効である。
しているが、Y方向の縦との比較を行うことにより、さ
らに検出精度を高めることができる。
較対象位置の設定において、検査対象領域39が検査基
準領域38に対してX方向の右横に指定されているため
に、X方向の右に1画素分ずつであり、1行分の画素全
てに関して検査が終了することによって、その下側(Y
方向)の行の先頭から検査を開始するようになっている
が、比較対象位置の設定において、検査対象領域39が
検査基準領域38に対してX方向の左横に指定されてい
れば、左に1画素分だけ移動され、また、下側に指定さ
れていれば、下に1画素分だけ移動される。
に、全画像にわたる点欠陥14の検査が並行して実施さ
れる。それと共に、シミ欠陥検出処理部11b、11e
ではシミ欠陥15の検査が、ムラ欠陥検出処理部11
c、11fではムラ欠陥17の検査が、線欠陥検出処理
部11d、11gでは線欠陥16の検査が並行して実施
され、全ての検査項目の検査が終了すると、画像欠陥検
査が終了する。
態1と同様に、検査基準領域38および検査対象領域3
9のマトリクスサイズを、点欠陥14を検出する場合に
おける検査基準領域および検査対象領域のマトリクスサ
イズより大きく設定する。また、シミ欠陥15の検出
は、比較対象である閾値に対して比較値が大きくなって
いる場合に、シミ欠陥15が存在するものと判定する。
ここで、マトリクスの大きさが大きくなって処理に時間
がかかる場合には、図9に示したように、複数のプロセ
ッサを使用する。
を使用する場合について、欠陥検出処理動作を説明する
ためのフローチャートである。ここでは、図2に示した
シミ欠陥15を検出する場合について、シミ欠陥検出処
理部11b、11eでの検出処理動作を説明する。
データを第1のシミ欠陥処理部11bおよび第2のシミ
欠陥処理部11eが受け取る(図13および図14の
)と、まず、第1のシミ欠陥処理部11bでは、マト
リクスサイズ設定手段18aによって、マトリクスサイ
ズを例えば6画素×4画素等に設定し(図13のステッ
プS21)、比較対象位置(検査基準領域38および検
査対象領域39)を設定する(図13のステップS2
2)。このとき、第2のシミ欠陥処理部11eでは、マ
トリクスサイズ設定手段18bによって、マトリクスサ
イズを例えば6画素×4画素等に設定し(図14のステ
ップS31)、比較対象位置(検査基準領域38および
検査対象領域39)を設定する(図14のステップS3
2)。さらに、第2のシミ欠陥処理部11eでは、欠陥
の有無を判定する閾値を比較手段20bに設定する(図
14のステップS34)。
は、1行差分値抽出手段19aによって、横1行分の検
査基準領域と検査対象領域の差分値の和を抽出する。例
えばマトリクスが6画素×4画素の場合には、6画素分
の検査基準領域と検査対象領域の差分値の和を抽出する
(図13のステップS23)。この差分値データは、第
2のシミ欠陥処理部11eに送られる(図13および図
14の)。
ると、1行におけるX方向に沿った全ての画素の検査が
終了していない(X方向が最大であれば終了)ことが確
認されて(図13のステップS24)、比較対象位置を
X方向に(ここでは右へ)1画素分だけ移動して(図1
3のステップS25)、同様の検査が実施される。そし
て、1行における全ての画素の検査が終了したことが確
認されると、Y方向に全ての行の検査が終了していない
(Y方向が最大であれば終了)ことが確認され(図13
のステップS26)、比較対象位置を次の行の先頭に移
動して(図13のステップS27)、同様の検査が繰り
返して実施される。このような1行分の差分値の和の抽
出を全画素分について行う。
シミ欠陥検出処理部11bから受け取ったデータを基に
(図14の)、比較値抽出手段20によって、行数分
のデータを加算して比較値を抽出する(ステップS3
4)。例えばマトリクスが6画素×4画素の場合には、
4行分のデータを加算して比較値を抽出する。
定された閾値とは比較手段20にて比較され(ステップ
S35)、液晶表示パネル1における画面の欠陥の有無
が判断される。この欠陥の位置情報等は、欠陥記憶メモ
リ21に記憶される(ステップS36)。
ると、1行におけるX方向に沿った全ての画素の検査が
終了していない(X方向が最大であれば終了)ことが確
認され(ステップS37)、比較対象位置がX方向に
(ここでは右へ)1画素分だけ移動され(ステップS3
8)、同様の検査が実施される。そして、1行における
全ての画素の検査が終了したことが確認されると、Y方
向の全ての行の検査が終了していない(Y方向が最大で
あれば終了)ことが確認されて(ステップS39)、比
較対象位置が次の行の先頭に移動され(ステップS4
0)、同様の検査が繰り返して実施される。
1bで1行分の差分値を求め、第2のシミ欠陥処理部1
1eで差分値を行数分だけ加算することにより設定され
たマトリクス全体の比較値を求めているが、各処理部で
の処理内容が平均化されている方が効率が良い。さら
に、2つの処理部に分けているが、2つ以上の複数に分
けてもよい。
いても、上記シミ欠陥の検査と同様にして、複数のプロ
セッサにより処理を行うことができる。
示すように、検査基準領域38および検査対象領域39
のマトリクスサイズを、点欠陥14を検出する場合にお
ける検査基準領域38および検査対象領域39のマトリ
クスサイズよりも大きく設定し、例えば30画素×30
画素のような比較的大きな同一のマトリクスサイズに設
定する。また、ムラ欠陥17は、複数の画素にわたって
デジタルデータ値が徐々に変化しているために、図6に
示すように、検査基準領域38に対して適当な距離をあ
けて検査対象領域39を設定することが好ましい。
レンズ2によって中心部分における画素のデジタルデー
タの出力が大きくなるために、検査基準領域38および
検査対象領域39をX方向(横方向)に設定する場合に
は、画像の横方向の寸法の半分程度だけ離れて設定する
ことが効果的である。そして、検査基準領域38および
検査対象領域39における各画素のデジタルデータが比
較値とされて、比較値に基づいて、ムラ欠陥17が検出
される。ムラ欠陥17が存在すると判断する比較値は、
比較的小さな値となる。
16を検出する場合には、図7に示すように、検査基準
領域38および検査対象領域39のマトリクスサイズ
を、点欠陥14の検出に際して設定される検査基準領域
38および検査対象領域39のマトリクスサイズよりも
大きく、しかも、Y方向に沿って長くなるように、例え
ば2画素(X方向)×50画素(Y方向)と設定する。
また、点欠陥14を検出する場合と同様に、画面全体に
わたる各画素のデジタルデータの変化による影響を極力
排除するため、検査基準領域38および検査対象領域3
9を隣接して設定することが好ましい。縦方向の線欠陥
16を検出する場合は、左右方向に隣接する検査基準領
域38および検査対象領域39における各画素のデジタ
ルデータを比較するだけでも十分である。
出する場合には、検査基準領域38および検査対象領域
39のマトリクスサイズは、X方向に沿って長くなるよ
うに、例えば50画素(X方向)×2画素(Y方向)と
設定する。この場合、検査基準領域38および検査対象
領域39を上下方向に隣接して設定して、上下方向に隣
接する検査基準領域38および検査対象領域39におけ
る各画素のデジタルデータを比較するだけでも十分であ
る。
陥、ムラ欠陥および線欠陥の検査を、複数のプロセッサ
で並列処理することにより、実施形態1に比べてより高
速に欠陥の有無を検出することができる。また、シミ欠
陥、ムラ欠陥および線欠陥の検出処理を、2つ以上のプ
ロセッサを用いて行うことにより、さらに高速に欠陥の
有無を検出することができる。
査基準領域38および検査対象領域39のマトリクスサ
イズを変更し、また、両者の位置関係も変更し、さらに
は、欠陥の有無を判断する閾値の値も変更することによ
り、多種類の欠陥を、それぞれ確実に検出することがで
きる。従って、検査対象の良品の品位をさらに向上させ
ることも容易である。
クス)は、点欠陥14を検出する場合に、最も大きな値
に設定され、続いて、シミ欠陥15および線欠陥16を
検出する場合に、大きな値に設定され、ムラ欠陥17を
検出する場合に最も小さな値に設定される。同様に、検
査基準領域38および検査対象領域39のマトリクスサ
イズは、点欠陥14を検出する場合に、最も小さな面積
に設定され、続いて、シミ欠陥15および線欠陥16を
検出する場合に、大きな面積に設定され、ムラ欠陥17
を検出する場合に最も大きな面積に設定される。
未満とで区別るす構成に限らず、2つの値を設定して、
範囲を区切ることにより、検査対象物品の品位をランク
分けするようにしてもよい。
毎または欠陥検査項目毎に並行して実施することができ
るので、高速に欠陥検出処理を行うことができる。
は、表色系の分離を、RGB表色系に分離する構成であ
ったが、他のXYZ表色系やL*a*b*表色系などの表
色系に分離するようにしてもよい。
は、液晶パネル1の画像の欠陥検出を行う構成であった
が、均一牲が要求されるもの、例えば、塗装の検査、ブ
ラウン管の検査、カメラ部分を撮像素子として用いた場
合の撮像素子自体の検査等にも、同様に適用することが
できる。
適当な記憶媒体に記憶しておくことにより、有効に利用
することができる。
請求項19の画像欠陥検出方法、および請求項27の画
像欠陥検出方法の手順を記憶した記憶媒体は、このよう
に、検査員の熟練度や体調に関係なく、点欠陥、シミ欠
陥、ムラ欠陥、線欠陥等の各種欠陥を、それぞれ精度よ
く検出することができる。従って、検査対象物の不良品
を精度よく検出することができ、検査対象物の品質を著
しく向上させることができる。しかも、A/D変換器を
通して画像の欠陥を検出する場合であっても、A/D変
換器の性能に合わせて、画像の欠陥を検出できる。
20の画像欠陥検出方法では、各種欠陥検査を並行して
実施することができるので、高速に欠陥検出処理を行う
ことができる。
種類が増えた場合でも処理時間を増やすことなく検査を
行うことができる。
21の画像欠陥検出方法では、各欠陥検出部におけるプ
ロセッサの処理を平均化することにより、さらに高速に
処理を行うことができる。
22の画像欠陥検出方法では、大局的な画面の変化の影
響を最小限にし、点、シミ、線の欠陥を確実に検出する
ことができるとともに、隣接する領域ではほとんど変化
が見られないムラような大局的な変化の欠陥を見つける
ことができ、しかも、A/D変換器などによる鈍りを考
慮して欠陥を検出することができる。
な画面の変化の影響を最小限とすることができ、点、シ
ミ、線の欠陥を確実に検出することができる。
る領域ではほとんど変化が見られないムラような大局的
な変化の欠陥を見つけることができる。また、大局的な
変化の欠陥を検出する場合でも、検査基準領域と検査対
象領域の距離を離すことにより、それぞれの領域サイズ
を極端に大きくする必要がなく、また、各領域のサイズ
に関係する処理時間を増やすことなく欠陥を検出するこ
とができるために、欠陥検査を高速化することができ
る。
変換器による鈍りを除いた状態としても、1画素毎の比
較ではほとんど差が認められないような欠陥であって
も、その微妙な差の欠陥を有する画素が集まったよう
な、シミ、ムラ、線の欠陥を、その欠陥の大きさや形に
関係なく検出することができる。
装置では、A/D変換器などの鈍りを、そのA/D変換
器の出力特性に応じて設定することによりA/D変換器
の出力特性による影響を極力押さえることができる。
における上下左右へのA/D変換器などによる鈍りを均
等に得ることができ、レベル差のやや少ないような点欠
陥を検出することができる。
出装置では、一方向に長いような欠陥を検出することが
できる。
出装置、請求項23および請求項24の画像欠陥検出方
法では、全色の状態では判別しにくいような、1表示色
の欠陥、全色とも同じ様にレベルが変化しているような
欠陥等も検出することができる。
5の画像欠陥検出方法では、各表色毎に検査する場合で
も、各表色毎の検査を並列処理することにより、高速に
欠陥の有無を検出することができる。
示色が人間の目に及ぼす影響を考慮することができ、人
間の目で見た印象と一致させることにより、良品/不良
品の判断を正常に行うことができる。
6の画像欠陥検出方法では、すべての画面を検査でき
る。
図である。
欠陥の代表例を示す模式図である。
示すブロック図である。
めのフローチャートである。
出する場合における比較対象位置の設定方法の一例を示
す説明図である。
検出する場合における比較対象位置の設定方法の一例を
示す説明図である。
欠陥を検出する場合における比較対象位置の設定方法の
一例を示す説明図である。
図である。
示すブロック図である。
陥検出処理部の構成を示すブロック図である。
欠陥検出処理部の構成を示すブロック図である。
陥検出処理部の動作の一例を説明するためのフローチャ
ートである。
のシミ欠陥検出処理部の動作の一例を説明するためのフ
ローチャートである。
のシミ欠陥検出処理部の動作の一例を説明するためのフ
ローチャートである。
Claims (27)
- 【請求項1】 画像をアナログデータとして取り出す画
像取り出し手段と、 この画像取り出し手段によって取り出されたアナログデ
ータの画像をデジタルデータに変換するA/D変換手段
と、 該画像上にて、欠陥の種類に応じて異なった検査基準領
域および検査対象領域をそれぞれ設定する設定手段と、 この設定手段にて設定された検査基準領域内および検査
対象領域内におけるデジタルデータから比較値を抽出す
る比較値抽出手段と、 該比較値抽出手段にて抽出された比較値と所定の閾値と
に基づいて、欠陥の有無を検出する比較手段と、 を具備することを特徴とする画像欠陥検出装置。 - 【請求項2】 画像をアナログデータとして取り出す画
像取り出し手段と、 この画像取り出し手段によって取り出されたアナログデ
ータの画像をデジタルデータに変換するA/D変換手段
と、 複数の異なった欠陥の有無を並行して検査する複数の検
査手段とを備え、 各検査手段は、該画像上にて、欠陥の種類に応じて異な
った検査基準領域および検査対象領域をそれぞれ設定す
る設定手段と、 この設定手段にて設定された検査基準領域内および検査
対象領域内におけるデジタルデータから比較値を抽出す
る比較値抽出手段と、 該比較値抽出手段にて抽出された比較値と所定の閾値と
に基づいて、欠陥の有無を検出する比較手段と、 を具備することを特徴とする画像欠陥検出装置。 - 【請求項3】 前記各検査手段は、少なくとも1つのプ
ロセッサ手段を含んでいる請求項2に記載の画像欠陥検
出装置。 - 【請求項4】 前記各検査手段は、前記欠陥の種類がシ
ミ欠陥、ムラ欠陥および線欠陥の場合には、少なくとも
2つのプロセッサ手段を含んでいる請求項2または請求
項3に記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項5】 前記設定手段は、前記検査基準領域およ
び前記検査対象領域のそれぞれの位置、それぞれのサイ
ズ、両者の距離をそれぞれ設定する請求項1乃至請求項
4のいずれかに記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項6】 前記設定手段は、前記欠陥の種類が、点
欠陥、シミ欠陥および線欠陥の場合に、前記検査基準領
域および前記検査対象領域を、それぞれ隣接する第1の
距離を設定する請求項5に記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項7】 前記設定手段は、前記欠陥の種類がムラ
欠陥の場合に、前記検査基準領域と前記検査対象領域と
の間に、第1の距離よりも長い第2の距離を設定する請
求項6に記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項8】 前記設定手段は、前記欠陥の種類が、シ
ミ欠陥、ムラ欠陥、および線欠陥の場合に、前記欠陥の
種類が、点欠陥の場合よりも、前記検査基準領域と前記
検査対象領域とのサイズをそれぞれ大きく設定する請求
項5乃至請求項7のいずれかに記載の画像欠陥検出装
置。 - 【請求項9】 前記検査基準領域および前記検査対象領
域は、M個の画素(横方向)×N個の画素(縦方向)の
ブロック(但し、MおよびNは、M=N=1を除く、自
然数)に設定される請求項1乃至請求項8のいずれかに
記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項10】 前記A/D変換手段の出力特性に応じ
て、少なくともNまたはMの値が設定される請求項9に
記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項11】 前記検査基準領域および前記検査対象
領域としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の
種類が点欠陥の場合に、M=Nとされる請求項9または
請求項10に記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項12】 前記検査基準領域および前記検査対象
領域としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の
種類が縦方向に沿った線欠陥の場合に、M<Nに設定さ
れる請求項9または請求項10に記載の画像欠陥検出装
置。 - 【請求項13】 前記検査基準領域および前記検査対象
領域としてそれぞれ設定されるブロックは、前記欠陥の
種類が横方向に沿った線欠陥の場合に、M>Nに設定さ
れる請求項9または請求項10に記載の画像欠陥検出装
置。 - 【請求項14】 前記画像のデジタルデータを表色系に
分解する表色分解手段をさらに有する請求項1乃至請求
項13のいずれかに記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項15】 前記画像のアナログデータを表色系に
分解する表色分解手段を有する請求項1乃至請求項13
のいずれかに記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項16】 前記表色分解手段は、表色系の各成分
に分解し、分解された各成分毎に並行して検査を行う請
求項14または請求項15に記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項17】 前記表色分解手段は、表色系の各成分
に分解し、前記検出手段のそれぞれの閾値は、表色系の
各成分に応じてそれぞれ設定される請求項14乃至請求
項16のいずれかに記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項18】 前記検査基準領域および前記検査対象
領域の位置を、1画素ずつずらせて、前記画像取り出し
手段によって取り出された画像の各画素における欠陥
を、順次、検査するようになっている請求項1乃至請求
項17のいずれかに記載の画像欠陥検出装置。 - 【請求項19】 アナログデータの画像を取り出す画像
取り出し工程と、 取り出されたアナログデータをデジタルデータに変換す
るAD変換工程と、 取り出された画像上に、欠陥の種類に応じた検査基準領
域および検査対象領域を設定する設定工程と、 設定された検査基準領域および検査対象領域のデジタル
データから比較値を抽出する比較値抽出工程と、 抽出された比較値と所定の閾値とに基づいて、欠陥の有
無を検出する比較工程と、 を包含することを特徴とする画像欠陥検出方法。 - 【請求項20】 アナログデータの画像を取り出す画像
取り出し工程と、 取り出されたアナログデータをデジタルデータに変換す
るAD変換工程と、 複数の異なった欠陥の有無を並行して検査する検査工程
とを含み、 該検査工程は、取り出された画像上に、欠陥の種類に応
じた検査基準領域および検査対象領域を設定する設定工
程と、 設定された検査基準領域および検査対象領域のデジタル
データから比較値を抽出する比較値抽出工程と、 抽出された比較値と所定の閾値とに基づいて、欠陥の有
無を検出する比較工程と、 を包含することを特徴とする画像欠陥検出方法。 - 【請求項21】 前記検査工程は、前記欠陥の種類がシ
ミ欠陥、ムラ欠陥および線欠陥の場合には、少なくとも
2つの処理に分けて検査を行う請求項20に記載の画像
欠陥検出方法。 - 【請求項22】 前記設定工程において、前記検査基準
領域および前記検査対象領域のそれぞれの位置、それぞ
れのサイズ、両者の距離をそれぞれ設定する請求項19
乃至請求項21のいずれかに記載の画像欠陥検出方法。 - 【請求項23】 前記AD変換工程の後で、前記設定工
程の前に、前記デジタルデータを表色系に分解する表色
分解工程が設けられている請求項19乃至請求項22の
いずれかに記載の画像欠陥検出方法。 - 【請求項24】 前記画像取り出し工程の後で、前記A
D変換工程の前に、前記アナログデータの画像を表色系
に分解する表色分解工程が設けられている請求項19乃
至請求項22のいずれかに記載の画像欠陥検出方法。 - 【請求項25】 前記表色分解工程で分解された各成分
毎に、並行して検査を行う請求項23または請求項24
に記載の画像欠陥検出方法。 - 【請求項26】 前記検査基準領域および前記検査対象
領域の位置を、1画素ずつずらせて、前記画像取り出し
手段によって取り出された画像の各画素における欠陥
を、順次、検査するようになっている請求項19乃至請
求項25のいずれかに記載の画像欠陥検出方法。 - 【請求項27】 請求項19乃至請求項26のいずれか
に記載の画像欠陥検出方法の手順が記憶されていること
を特徴とする記憶媒体。
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