JP3768617B2 - 削進機 - Google Patents
削進機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3768617B2 JP3768617B2 JP26049996A JP26049996A JP3768617B2 JP 3768617 B2 JP3768617 B2 JP 3768617B2 JP 26049996 A JP26049996 A JP 26049996A JP 26049996 A JP26049996 A JP 26049996A JP 3768617 B2 JP3768617 B2 JP 3768617B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body case
- chuck
- main body
- auger
- steel pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Earth Drilling (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管が通される地下横穴の掘削に使用される削進機に関するものである。
都市部では電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管を道路下に埋設せざるを得ない。
【0002】
それらの管を道路下に埋設するために道路を管路に沿って掘ると、道路の利用に支障が生じ、埋め戻しの作業が必要となり、残土の処理も問題となることから、この種の装置が使用されている。
【0003】
【従来の技術】
図2には従来例の正面が、また、図3にはその従来例の側面が、各々示されている。
両図において、本体ケース10の側面で削進作業側となる面にチャック12とオーガージョイント20が同軸で設けられている。
【0004】
チャック12には図4の鋼管100が、オーガージョイント20には図5のオーガ102が各々装着され、鋼管100の先端にはビット106が必要に応じてが取り付けられる。
そして、本体ケース10には電動モータ200,減速機202が搭載されており、チャック12はモータチェーン204及び三連チェーン206を介し、また、オーガージョイント20はオーガチェーン208を介し、電動モータ200で駆動される。
【0005】
電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管が通される地下横穴を掘削する際には縦坑が予め掘削され、その縦坑内にこの削進機が設置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来は電動モータ200,減速機202,モータチェーン204,三連チェーン206,オーガチェーン208が直列に配置され、電動モータ200,減速機202が大型な重量物であることから、大きな縦坑が必要となって路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬に多額の費用を要するものとなっていた。
【0007】
本発明は上記従来の事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬の費用を大幅に削減することが可能となる掘進機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
・第1発明:図1及び図6参照
削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出し、鋼管100が嵌入されて装着される回転自在な短筒体のチャック12と、
前記本体ケース10内に設けられ、前記チャック12と同軸の大径な歯車14と、
前記本体ケース10の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車14の両側に各々歯合する2本のウォームギア16と、
前記本体ケース10の天板上に設けられ、前記ウォームギア16を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ18と、
前記本体ケース10における削進作業側の面で前記チャック12の内側に該チャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ102が装着される回転自在なオーガージョイント20と、
前記本体ケース10の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ22と、前記本体ケース10内に設けられ、前記オーガージョイント20の回転軸と連結した大径なホイール24と、
前記オーガー回転用油圧モータ22の回転力を前記ホイール24に伝達するチェーンベルト26と、を有する。
【0009】
(作用)
油圧モータは大きなトルクを発生し、電動モータよりはるかに小型で軽量となる。
チャック12が大径の歯車14とウォームギア16を介して油圧モータ18で回転駆動されることから、十分な回転トルクが鋼管100で得られる。
【0010】
また、オーガージョイント20が大径のホイール24とチェーンベルト26を介して油圧モータ22で回転駆動されることから、オーガ102においても十分な回転トルクが得られる。
ここで、油圧モータ18,22が小型かつ軽量で、減速機が設けられておらず、油圧モータ18間に油圧モータ22を配置でき、歯車14,ウォームギア16,ホイール24,チェーンベルト26の厚みがないので、削進機は著しく小型かつ軽量なものとなる。
・第2発明:図1,図6,図7,図8,図9参照
削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出し、鋼管100が嵌入されて装着される回転自在な短筒体のチャック12と、
前記本体ケース10内に設けられ、前記チャック12と同軸の大径な歯車14と、
前記本体ケース10の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車14の両側に各々歯合する2本のウォームギア16と、
前記本体ケース10の天板上に設けられ、前記ウォームギア16を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ18と、
前記本体ケース10における削進作業側の面で前記チャック12の内側に該チャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ102が装着される回転自在なオーガージョイント20と、
前記本体ケース10の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ22と、前記本体ケース10内に設けられ、前記オーガージョイント20の回転軸と連結した大径なホイール24と、
前記オーガー回転用油圧モータ22の回転力を前記ホイール24に伝達するチェーンベルト26と、
を有し、
チャック12は、頭部断面が二等辺の平三角とされたクサビダボ104の足107が挿入される穴28が側周面に形成され、クサビダボ104頭部の辺108,108と略同一な斜面の凹み30が、前記穴28の形成された近傍位置で、鋼管10の装着側となるチャック縁部分の内周面に設けられる。
【0011】
(作用)
従来においては、図10のように、従来のダボ105と鋼管100とを溶接しなければならなかったが、この第2発明によれば、図7の矢印方向へチャック12を回転させると、クサビダボ104がチャック12と鋼管100との間に挟み込まれて両者が係合し、それらの係合を解除するときにはチャック12を逆方向へ回転させれば良く、したがって、鋼管100の着脱作業がきわめて容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は発明が適用された削進機の正面図、図6はその側面図、図7はチャック側凹みとクサビダボの係合説明図、図8はダボ足挿入穴の説明図、図9はダボ足挿入穴の形成位置説明図、図11はチャックへの鋼管の挿入作用説明図である。
図1において、符号10は削進機の本体ケースを、符号12はチャックを、符号14は歯車を、符号16はウォームギアを、符号18は鋼管回転用の油圧モータを、符号20はオーガージョイントを、符号22はオーガ回転用の油圧モータを、各々示す。
【0013】
また図6において、符号24はホイールを、符号26はチェーンベルトを、符号60はオーガスライドジャッキを、符号62は油圧シリンダジャッキを、符号100は鋼管を、符号102はオーガを、各々示す。
図1及び図2において、チャック12は、削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出して回転自在とされ、鋼管100が嵌入されて装着される。
【0014】
歯車14は本体ケース10内に設けられており、これには大径のものが使用され、チャック12と同軸とされる。
ウォームギア16は2本で、本体ケース10の天板からそのケース内部へ垂下され、歯車14の両側に各々歯合する。
鋼管回転用の油圧モータ18も2台で、本体ケース10の天板上に設けられ、ウォームギア16を各々回転駆動する。
【0015】
オーガージョイント20は本体ケース10における削進作業側の面でチャック12の内側にチャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、回転自在とされ、オーガ102が装着される。
オーガ回転用の油圧モータ22は本体ケース10の天板上に設けられ、鋼管回転用油圧モータ18間に配置される。
【0016】
ホイール24は大径なもので、本体ケース10内に設けられ、オーガージョイント20の回転軸と連結している。
チェーンベルト26はオーガー回転用油圧モータ22の駆動力をホイール24に伝達する機能を有する。
図9において、チャック12の側周面にはクサビダボ104の足107が挿入(図8参照)される穴28が、等間隔で複数形成されている(ここでは3カ所、図9参照)。
【0017】
図7においてクサビダボ104の頭部断面は二等辺の三角とされており、クサビダボ104の頭部の辺108,108と略同一な斜面の凹み30が、穴28の形成された近傍位置で、図8のように鋼管10の装着側となるチャック12の縁部分の内周面に設けられている。
ここで、前記クサビダボ104の係合操作につき説明すると、まず、クサビダボ104の足107をチャック12に形成された穴28に通過させ、内周面に設けられたの凹み30にクサビダボ104の辺108,108を当接させて保持する。
【0018】
その状態からチャック12内に鋼管100を挿入し、鋼管100を回転させる。
すると、前記クサビダボ104は鋼管100とチャック12との間で移動し、いわゆるクサビの役目を果たして鋼管100とチャック12とを連結する。
この場合、クサビダボ104の足107は略十字状に穿設された穴28における回転方向の穴側へ移動するものとなる。これによって、強固にクサビが打たれる。
【0019】
前記の連結を離脱させる場合には、逆方向へ回転させ、クサビ状の係合を解除すればよい。
このように、本発明では簡易な構造でチャック12への鋼管100の連結、離脱が出来るよう構成されている。
さて、油圧モータは大きなトルクを発生し、電動モータよりはるかに小型で軽量となる。
【0020】
この例においては、チャック12が大径の歯車14とウォームギア16を介して油圧モータ18で回転駆動されることから、また、オーガージョイント20が大径のホイール24とチェーンベルト26を介して油圧モータ22で回転駆動されることから、鋼管100とオーガ102において十分な回転トルクが得られる。
【0021】
しかも、油圧モータ18,22が小型かつ軽量であること、電動モータや減速機が設けられていないこと、油圧モータ18間に油圧モータ22が配置されていること、歯車14,ウォームギア16,ホイール24,チェーンベルト26の厚みがわずかであることから、本発明が適用された削進機は著しく小型かつ軽量なものとなる。
【0022】
ちなみに鋼管回転トルクが10トンクラスの従来における削進機と本発明が適用された削進機を比較すると、機械長が2,220mmから800mmに、機械幅が1,550mmから1,400mmに、設置高さが1,940mmから1,700mmに縮小し、設置重量が8.52トンから3.7トンに減少した。
このため、履工面積が28.0平方メートルから12.0平方メートルに縮小し、縦坑の掘削土量が56.25立方メートルから27.50立方メートルに減少した。
【0023】
その結果、路面破砕・履工で97万円,掘削・残土処理で115万円,舗装復旧で64万円,掘進機運搬で16万円の費用を削減できた。
また従来においては、図10のように、ダボ105と鋼管100とを溶接していたたが、本発明では、図7の矢印方向へチャック12を回転させてクサビダボ104をチャック12と鋼管100との間に挟み込ませて両者を係合し、作業後はチャック12を逆方向へ回転させてそれらの係合を解除すれば良く、したがって、鋼管100の着脱作業がきわめて容易となる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬の費用を大幅に削減し、また、鋼管着脱の作業を著しく容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明が適用された削進機の正面図
【図2】従来例の正面図
【図3】従来例の側面図
【図4】ビット付き鋼管の説明図
【図5】オーガの説明図
【図6】発明が適用された削進機の側面図
【図7】チャック側凹みとクサビダボの説明図
【図8】ダボ足挿入穴の説明図
【図9】ダボ足挿入穴の形成位置説明図
【図10】従来における鋼管装着の説明図
【図11】チャックへの鋼管挿入作用説明図
【符号の説明】
10 削進機の本体ケース
12 チャック
14 歯車
16 ウォームギア
18 鋼管回転用油圧モータ
20 オーガージョイント
22 オーガ回転用油圧モータ
24 ホイール
26 チェーンベルト
28 穴
30 凹み
60 オーガスライドジャッキ
62 油圧シリンダジャッキ
100 鋼管
102 オーガ
104 クサビダボ
105 ダボ
106 ビット
107 クサビダボ足
108 クサビダボ頭部の辺
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管が通される地下横穴の掘削に使用される削進機に関するものである。
都市部では電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管を道路下に埋設せざるを得ない。
【0002】
それらの管を道路下に埋設するために道路を管路に沿って掘ると、道路の利用に支障が生じ、埋め戻しの作業が必要となり、残土の処理も問題となることから、この種の装置が使用されている。
【0003】
【従来の技術】
図2には従来例の正面が、また、図3にはその従来例の側面が、各々示されている。
両図において、本体ケース10の側面で削進作業側となる面にチャック12とオーガージョイント20が同軸で設けられている。
【0004】
チャック12には図4の鋼管100が、オーガージョイント20には図5のオーガ102が各々装着され、鋼管100の先端にはビット106が必要に応じてが取り付けられる。
そして、本体ケース10には電動モータ200,減速機202が搭載されており、チャック12はモータチェーン204及び三連チェーン206を介し、また、オーガージョイント20はオーガチェーン208を介し、電動モータ200で駆動される。
【0005】
電力線,通信線,上下水道,都市ガスなどの管が通される地下横穴を掘削する際には縦坑が予め掘削され、その縦坑内にこの削進機が設置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来は電動モータ200,減速機202,モータチェーン204,三連チェーン206,オーガチェーン208が直列に配置され、電動モータ200,減速機202が大型な重量物であることから、大きな縦坑が必要となって路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬に多額の費用を要するものとなっていた。
【0007】
本発明は上記従来の事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬の費用を大幅に削減することが可能となる掘進機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
・第1発明:図1及び図6参照
削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出し、鋼管100が嵌入されて装着される回転自在な短筒体のチャック12と、
前記本体ケース10内に設けられ、前記チャック12と同軸の大径な歯車14と、
前記本体ケース10の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車14の両側に各々歯合する2本のウォームギア16と、
前記本体ケース10の天板上に設けられ、前記ウォームギア16を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ18と、
前記本体ケース10における削進作業側の面で前記チャック12の内側に該チャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ102が装着される回転自在なオーガージョイント20と、
前記本体ケース10の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ22と、前記本体ケース10内に設けられ、前記オーガージョイント20の回転軸と連結した大径なホイール24と、
前記オーガー回転用油圧モータ22の回転力を前記ホイール24に伝達するチェーンベルト26と、を有する。
【0009】
(作用)
油圧モータは大きなトルクを発生し、電動モータよりはるかに小型で軽量となる。
チャック12が大径の歯車14とウォームギア16を介して油圧モータ18で回転駆動されることから、十分な回転トルクが鋼管100で得られる。
【0010】
また、オーガージョイント20が大径のホイール24とチェーンベルト26を介して油圧モータ22で回転駆動されることから、オーガ102においても十分な回転トルクが得られる。
ここで、油圧モータ18,22が小型かつ軽量で、減速機が設けられておらず、油圧モータ18間に油圧モータ22を配置でき、歯車14,ウォームギア16,ホイール24,チェーンベルト26の厚みがないので、削進機は著しく小型かつ軽量なものとなる。
・第2発明:図1,図6,図7,図8,図9参照
削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出し、鋼管100が嵌入されて装着される回転自在な短筒体のチャック12と、
前記本体ケース10内に設けられ、前記チャック12と同軸の大径な歯車14と、
前記本体ケース10の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車14の両側に各々歯合する2本のウォームギア16と、
前記本体ケース10の天板上に設けられ、前記ウォームギア16を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ18と、
前記本体ケース10における削進作業側の面で前記チャック12の内側に該チャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ102が装着される回転自在なオーガージョイント20と、
前記本体ケース10の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ22と、前記本体ケース10内に設けられ、前記オーガージョイント20の回転軸と連結した大径なホイール24と、
前記オーガー回転用油圧モータ22の回転力を前記ホイール24に伝達するチェーンベルト26と、
を有し、
チャック12は、頭部断面が二等辺の平三角とされたクサビダボ104の足107が挿入される穴28が側周面に形成され、クサビダボ104頭部の辺108,108と略同一な斜面の凹み30が、前記穴28の形成された近傍位置で、鋼管10の装着側となるチャック縁部分の内周面に設けられる。
【0011】
(作用)
従来においては、図10のように、従来のダボ105と鋼管100とを溶接しなければならなかったが、この第2発明によれば、図7の矢印方向へチャック12を回転させると、クサビダボ104がチャック12と鋼管100との間に挟み込まれて両者が係合し、それらの係合を解除するときにはチャック12を逆方向へ回転させれば良く、したがって、鋼管100の着脱作業がきわめて容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は発明が適用された削進機の正面図、図6はその側面図、図7はチャック側凹みとクサビダボの係合説明図、図8はダボ足挿入穴の説明図、図9はダボ足挿入穴の形成位置説明図、図11はチャックへの鋼管の挿入作用説明図である。
図1において、符号10は削進機の本体ケースを、符号12はチャックを、符号14は歯車を、符号16はウォームギアを、符号18は鋼管回転用の油圧モータを、符号20はオーガージョイントを、符号22はオーガ回転用の油圧モータを、各々示す。
【0013】
また図6において、符号24はホイールを、符号26はチェーンベルトを、符号60はオーガスライドジャッキを、符号62は油圧シリンダジャッキを、符号100は鋼管を、符号102はオーガを、各々示す。
図1及び図2において、チャック12は、削進機の本体ケース10における削進作業側の面から突出して回転自在とされ、鋼管100が嵌入されて装着される。
【0014】
歯車14は本体ケース10内に設けられており、これには大径のものが使用され、チャック12と同軸とされる。
ウォームギア16は2本で、本体ケース10の天板からそのケース内部へ垂下され、歯車14の両側に各々歯合する。
鋼管回転用の油圧モータ18も2台で、本体ケース10の天板上に設けられ、ウォームギア16を各々回転駆動する。
【0015】
オーガージョイント20は本体ケース10における削進作業側の面でチャック12の内側にチャック12と同軸な姿勢とされて設けられ、回転自在とされ、オーガ102が装着される。
オーガ回転用の油圧モータ22は本体ケース10の天板上に設けられ、鋼管回転用油圧モータ18間に配置される。
【0016】
ホイール24は大径なもので、本体ケース10内に設けられ、オーガージョイント20の回転軸と連結している。
チェーンベルト26はオーガー回転用油圧モータ22の駆動力をホイール24に伝達する機能を有する。
図9において、チャック12の側周面にはクサビダボ104の足107が挿入(図8参照)される穴28が、等間隔で複数形成されている(ここでは3カ所、図9参照)。
【0017】
図7においてクサビダボ104の頭部断面は二等辺の三角とされており、クサビダボ104の頭部の辺108,108と略同一な斜面の凹み30が、穴28の形成された近傍位置で、図8のように鋼管10の装着側となるチャック12の縁部分の内周面に設けられている。
ここで、前記クサビダボ104の係合操作につき説明すると、まず、クサビダボ104の足107をチャック12に形成された穴28に通過させ、内周面に設けられたの凹み30にクサビダボ104の辺108,108を当接させて保持する。
【0018】
その状態からチャック12内に鋼管100を挿入し、鋼管100を回転させる。
すると、前記クサビダボ104は鋼管100とチャック12との間で移動し、いわゆるクサビの役目を果たして鋼管100とチャック12とを連結する。
この場合、クサビダボ104の足107は略十字状に穿設された穴28における回転方向の穴側へ移動するものとなる。これによって、強固にクサビが打たれる。
【0019】
前記の連結を離脱させる場合には、逆方向へ回転させ、クサビ状の係合を解除すればよい。
このように、本発明では簡易な構造でチャック12への鋼管100の連結、離脱が出来るよう構成されている。
さて、油圧モータは大きなトルクを発生し、電動モータよりはるかに小型で軽量となる。
【0020】
この例においては、チャック12が大径の歯車14とウォームギア16を介して油圧モータ18で回転駆動されることから、また、オーガージョイント20が大径のホイール24とチェーンベルト26を介して油圧モータ22で回転駆動されることから、鋼管100とオーガ102において十分な回転トルクが得られる。
【0021】
しかも、油圧モータ18,22が小型かつ軽量であること、電動モータや減速機が設けられていないこと、油圧モータ18間に油圧モータ22が配置されていること、歯車14,ウォームギア16,ホイール24,チェーンベルト26の厚みがわずかであることから、本発明が適用された削進機は著しく小型かつ軽量なものとなる。
【0022】
ちなみに鋼管回転トルクが10トンクラスの従来における削進機と本発明が適用された削進機を比較すると、機械長が2,220mmから800mmに、機械幅が1,550mmから1,400mmに、設置高さが1,940mmから1,700mmに縮小し、設置重量が8.52トンから3.7トンに減少した。
このため、履工面積が28.0平方メートルから12.0平方メートルに縮小し、縦坑の掘削土量が56.25立方メートルから27.50立方メートルに減少した。
【0023】
その結果、路面破砕・履工で97万円,掘削・残土処理で115万円,舗装復旧で64万円,掘進機運搬で16万円の費用を削減できた。
また従来においては、図10のように、ダボ105と鋼管100とを溶接していたたが、本発明では、図7の矢印方向へチャック12を回転させてクサビダボ104をチャック12と鋼管100との間に挟み込ませて両者を係合し、作業後はチャック12を逆方向へ回転させてそれらの係合を解除すれば良く、したがって、鋼管100の着脱作業がきわめて容易となる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、路面破砕・履工,掘削・残土処理,舗装復旧,掘進機運搬の費用を大幅に削減し、また、鋼管着脱の作業を著しく容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明が適用された削進機の正面図
【図2】従来例の正面図
【図3】従来例の側面図
【図4】ビット付き鋼管の説明図
【図5】オーガの説明図
【図6】発明が適用された削進機の側面図
【図7】チャック側凹みとクサビダボの説明図
【図8】ダボ足挿入穴の説明図
【図9】ダボ足挿入穴の形成位置説明図
【図10】従来における鋼管装着の説明図
【図11】チャックへの鋼管挿入作用説明図
【符号の説明】
10 削進機の本体ケース
12 チャック
14 歯車
16 ウォームギア
18 鋼管回転用油圧モータ
20 オーガージョイント
22 オーガ回転用油圧モータ
24 ホイール
26 チェーンベルト
28 穴
30 凹み
60 オーガスライドジャッキ
62 油圧シリンダジャッキ
100 鋼管
102 オーガ
104 クサビダボ
105 ダボ
106 ビット
107 クサビダボ足
108 クサビダボ頭部の辺
Claims (2)
- 削進機の本体ケース(10)における削進作業側の面から突出し、鋼管(100)が嵌入されて装着される回転自在な短筒体のチャック(12)と、
前記本体ケース(10)内に設けられ、前記チャック(12)と同軸の大径な歯車(14)と、
前記本体ケース(10)の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車(14)の両側に各々歯合する2本のウォームギア(16)と、
前記本体ケース(10)の天板上に設けられ、前記ウォームギア(16)を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ(18)と、
前記本体ケース(10)における削進作業側の面で前記チャック(12)の内側に該チャック(12)と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ(102)が装着される回転自在なオーガージョイント(20)と、
前記本体ケース(10)の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ(22)と、
前記本体ケース(10)後部に設けられ、前記オーガージョイント(20)の回転軸と連結した大径なホイール(24)と、
前記オーガー回転用油圧モータ(22)の回転力を前記ホイール(24)に伝達するベルト(26)と、
を有する、
ことを特徴とした削進機 - 削進機の本体ケース(10)における削進作業側の面から突出し、鋼管(100)が装着される回転自在な短筒体のチャック(12)と、
前記本体ケース(10)内に設けられ、前記チャック(12)と同軸の大径な歯車(14)と、
前記本体ケース(10)の天板からケース内部へ垂下され、前記歯車(14)の両側に各々歯合する2本のウォームギア(16)と、
前記本体ケース(10)の天板上に設けられ、前記ウォームギア(16)を各々駆動する2台の鋼管回転用油圧モータ(18)と、
前記本体ケース(10)における削進作業側の面で前記チャック(12)の内側に該チャック(12)と同軸な姿勢とされて設けられ、オーガ(102)が装着される回転自在なオーガージョイント(20)と、
前記本体ケース(10)の天板上に設けられたオーガー回転用油圧モータ(22)と、
前記本体ケース(10)内に設けられ、前記オーガージョイント(20)の回転軸と連結した大径なホイール(24)と、
前記オーガー回転用油圧モータ(22)の回転力を前記ホイール(24)に伝達するチェーンベルト(26)と、
を有し、
チャック(12)は、
頭部断面が二等辺の平三角とされたクサビダボ(104)の足(107)が挿入される穴(28)が側周面に形成され、
クサビダボ(104)頭部の辺(108、108)と略同一な斜面の凹み(30)が、前記穴(28)の形成された近傍位置で、鋼管(10)の装着側となるチャック縁部分の内周面に設けられた、
ことを特徴とする削進機
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26049996A JP3768617B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 削進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26049996A JP3768617B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 削進機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102968A JPH10102968A (ja) | 1998-04-21 |
JP3768617B2 true JP3768617B2 (ja) | 2006-04-19 |
Family
ID=17348826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26049996A Expired - Lifetime JP3768617B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 削進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3768617B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101895151B1 (ko) * | 2017-01-23 | 2018-09-05 | 전남대학교산학협력단 | 건축용 3d 프린터 |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26049996A patent/JP3768617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10102968A (ja) | 1998-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4925344A (en) | Method and apparatus for replacing buried pipe | |
US3595411A (en) | Roller attachments to hydraulic backhoe | |
CN2063956U (zh) | 微型通用液压挖掘机 | |
US8608410B2 (en) | Apparatus and a method for constructing an underground curved multisectional wall and stratum | |
JP3768617B2 (ja) | 削進機 | |
US5873421A (en) | Tool for installing a pipeline under a structure | |
US20040208710A1 (en) | Apparatus and a method for constructing underground curved multisectional stratum and wall | |
HU220551B1 (hu) | Csővezeték alatt ásó földmunkagép és annak lánctalpas önjáró egysége | |
KR20130070744A (ko) | 자유회전되는 아암을 가지는 소형 굴삭기 | |
CN207176789U (zh) | 刀片式铣挖头 | |
KR200419260Y1 (ko) | 관거 추진장치용 비트 | |
JP3240556B2 (ja) | 掘削溝の拡幅掘削装置と拡幅掘削方法 | |
CN213654852U (zh) | 一种水利管道顶管掘土装置 | |
CN203096784U (zh) | 一种新型的挖掘机 | |
RU2320915C2 (ru) | Способ вскрытия заглубленной трубы (варианты) | |
JP4145184B2 (ja) | 管下掘削装置 | |
CN211922778U (zh) | 一种用于道路边侧水渠挖泥装置 | |
JP3229565B2 (ja) | 二重ケーシングオーガ及び地下埋設物撤去方法 | |
JPH07549Y2 (ja) | シールド掘進機 | |
JP2552255B2 (ja) | シールド掘削機 | |
JP2529859Y2 (ja) | 車輌搭載型建設機械 | |
KR200414129Y1 (ko) | 상수도, 하수도, 도로, 하천제방 및 매립장 침출수 배수공사에 사용되는 암반굴착기 | |
JP3019151B2 (ja) | 掘削装置およびその掘削方法 | |
JPS6355296A (ja) | 地中掘削装置 | |
JPS5830858Y2 (ja) | 土砂掘削積込み機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |