JP3767707B2 - リング材の自動切断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、リング材の自動切断装置に関し、ガスタービンの薄肉ハニカム構造のシュラウド等のリング材の自動切断に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
薄肉のリング材を切断しなければならない場合の1つにガスタービンのシュラウドがあり、リング状に加工した後、所定個数に等分して切断することが行われている。
【0003】
このようなシュラウドが取付けられているステータアセンブリは、その一例を図7に示すように、第1段のタービンシュラウド1、ステータケーシング2、第2段アウターサポートリング3、第2段シュラウド4で構成されており、ステータケーシング2の前方に第1段のタービンシュラウド1が配置されるとともに、ステータケーシング2の後方に第2段シュラウド4が配置されてシュラウドサポートリング3で保持されている。
【0004】
このような第1段および第2段のシュラウド1,4は共に複数に等分されたセグメント1a,4aで構成され、例えば8個のセグメント1a,4aで構成されたり、10個のセグメント1bで構成され、ガスタービンの運転に伴って高温になっても熱膨張などの影響が生じないようにしている。
【0005】
このようなシュラウド1,4の内面は、例えばステンレス製ハニカム構造とされ、ハニカム部にはブレイダロイ等が詰められている。
【0006】
そして、シュラウド1,4の製造に当たっては、リング状として一体に作った後、所定個数に切断されて等分割されるが、ハニカム部が存在することなどから、切断には、汎用の回転台と専用の固定治具を用いて手動の切断砥石で切断するようにしている。
【0007】
すなわち、リング状のシュラウド1,4に切断位置をけがき、専用治具を汎用の回転台にセットしたのち、専用治具にリング状のシュラウド1,4を固定し、けがき線を見ながら回転駆動された切断砥石で切断している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来は切断の際に汎用の回転台に専用治具をセットしなければならず、専用治具のセットに時間と手間がかかるという問題がある。
【0009】
また、手動でけがき線を見ながら切断することから、作業者による寸法精度のバラツキなどの問題が生じ易いという問題がある。
【0010】
さらに、径の異なるリング状のシュラウドを切断する場合には、汎用の回転台に別の専用治具をセットしなければならず、段取り替えに時間と手間がかかるという問題もある。
【0011】
この発明は、かかる従来技術の課題に鑑みてなされたもので、リング材を簡単に等分割して自動的に切断することができるリング材の自動切断装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載のリング材の切断装置は、被切断リング材が同心状に取付けられ切断個数に応じた切断溝が外周部に形成されるとともに、切断個数に応じて割り出し回転駆動される回転テーブルと、この回転テーブルの回転軸と同心状に配置され複数組の切断個数に応じた切断溝が切断個数に応じて等間隔に形成される位置決め穴と、これら位置決め穴の1つと対向して設置され切断位置に割り出し回転された前記回転テーブルの当該位置決め穴に挿脱される位置決めピンと、いずれの切断個数の組かを設定するとともに検出する切断個数設定検出手段と、前記回転テーブルの切断溝の1つに対応して設けられ被切断リング材の切込方向に往復駆動可能に設けられる切断機構と、前記回転テーブルの割り出し回転および割り出された切断位置で位置決め穴に位置決めピンを挿脱するとともに、切断機構の切込駆動と退避駆動とを繰り返して自動切断する制御機構とでなることを特徴とするものである。
【0013】
このリング材の自動切断装置によれば、被切断リング材が取付けられる回転テーブルの外周部に切断個数に応じた切断溝を形成して切断位置に割り出し回転できるようにし、切断位置で回転テーブルの同一円周状に切断個数に応じて形成した位置決め穴の1つに位置決めピンを入れて固定するようにし、切断溝に切断機構を切り込んで切断するようにしており、制御機構で回転テーブルの割り出し回転と位置決めピンによる固定を行って切断機構で切断することを繰り返して簡単に自動切断ができるようになる。また、8等分や10等分などの複数組の切断個数に対しても、回転テーブルにこれらに応じた切断溝と位置決め穴を形成し、切断個数を設定検出できるようにしてあり、段取り替えなしに切断個数の異なる切断が簡単にできるようになる。
【0016】
さらに、この発明の請求項2記載のリング材の自動切断装置は、前記請求項1記載の構成に加え、前記切断機構の切込方向の往復駆動方向を被切断リングの放射方向または軸平行方向のいずれかとしたことを特徴とするものである。
【0017】
このリング材の自動切断装置によれば、切断機構の切り込み方向を水平の回転テーブルに対して横方向(放射方向)や上下方向(軸方向)のいずれかとするようにしており、被切断リング材の厚さや軸方向高さなどの異なる場合にも切断可能な切断負荷状態で切断できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図4はこの発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかり、図1は全体の概略構成を示す斜視外観図、図2は正面図、図3は平面図、図4は回転テーブルの位置決め穴などの説明図である。
【0019】
このリング材の自動切断装置10は被切断リング材であるシュラウドを8等分または10等分に自動切断するものである。
【0020】
このリング材の自動切断装置10は、キャスタ付きの移動台11に搭載されて移動できるようになっており、移動台11の上面に回転テーブル12が設置される。
【0021】
この回転テーブル12は、被切断リング材であるシュラウドSの外径より大きな外径に形成され、中心に取付けた支持軸13が軸受14を介して移動台11に回転可能に支持されるとともに、回転テーブル12の下面の円周方向3か所に球状の支持軸受15を備えた支柱16が当接して回転テーブル12を支持軸13とともに回転可能に支持するようになっている。そして、この回転テーブル12を中心軸回りに回転駆動して分割切断個数の8箇所または10箇所に割り出し回転するため、支持軸13の中間部に歯付きプリー17が取付けられ、移動台11の側面に取付けたモータ18の歯付きプリー19との間に掛けられた歯付きベルト20を介して回転駆動されるようになっている。
【0022】
この回転テーブル12の上面には、回転中心である支持軸13と同心状に被切断リング材であるシュラウドSの外径に対応した2つの取付溝21,22が形成され、これら取付溝21,22にそれぞれシュラウドSが嵌まり込むようになっており、取付溝21,22に嵌まり込んだシュラウドSを上方から押えるため、下面に押え溝が形成された合成樹脂製などの押えリング23が載せられ、回転テーブル12に蝶ボルト24をねじ込んで固定できるようにしてある。
【0023】
また、この回転テーブル12の外周部には、切断個数に応じた2組の切断溝25,26が外周側が開口し上下に貫通して形成され、その幅が切断砥石40の厚さに対して余裕をもって形成してあり、円周上の基準点から8等分の切断溝25の場合には45度の間隔で、10等分の切断溝26の場合には36度の間隔で合計16箇所(基準点と180度の点は共通)に形成してある。そして、8等分または10等分の各切断溝25,26毎に割り出し回転して停止固定するため、回転テーブル12の外周側部には、図4(a)に示すように、下側に8等分に対応した45度間隔の位置決め穴27が形成され、図4(b)に示すように、上側に10等分に対応した36度間隔の位置決め穴28が形成してあり、外側がそれぞれテーパ状に面取り加工してある。
【0024】
さらに、下側の位置決め穴27の1つと、上側の位置決め穴28の1つと対向して位置決めピンを構成する位置決めシリンダ29,30が移動台11上に固定され、ロッドを位置決め穴27または位置決め穴28に挿入して回転テーブル12を固定する一方、退避させて回転テーブル12を割り出し回転可能にする。
【0025】
このような回転テーブル12の位置決め穴27,28に位置決めピンを構成する位置決めシリンダ29,30のロッドを挿脱するためには、回転テーブル12を所定位置(所定角度)毎に停止する必要があり、位置決め穴27または位置決め穴28の回転テーブル12の回転方向手前4.5度のところにそれぞれボルト穴31,32が形成され、停止位置検出用のボルト33,34が取付けてある。そして、これらボルト33,34と対向して8等分用と10等分用の近接スイッチ35,36が移動台11上に設置してある。
【0026】
また、回転テーブル12が一周して全て切断溝25,26が切断位置に割り出されたことを検出するため、回転テーブル12の下面に戻り検出ボルト37が取付けられ、基準点の切断溝が切断位置にあるときにこの戻り検出ボルト37が移動台11に取付けた戻り検出用の近接スイッチ38と対向するようにしてある。
【0027】
したがって、例えば8等分する場合には、停止位置検出用のボルト33が近接スイッチ35で検出されると、回転テーブル12を駆動するモータ18が停止され、位置決めシリンダ29のロッドが伸長されて位置決め穴27に挿入されて回転テーブル12が固定されると同時に、戻り検出ボルト37が近接スイッチ38で検出される基準位置となるようにする。
【0028】
次いで、基準位置の切断溝25での切断が行われたのち、位置決め穴27から位置決めシリンダ29のロッドが退避され、再び回転テーブル12が回転され、次の停止位置検出用のボルト33が近接スイッチ35で検出されるまで回転されたのち、回転テーブル12を駆動するモータ18が停止され、位置決めシリンダ29のロッドが伸長されて位置決め穴27に挿入されて回転テーブル12が固定されることを繰り返して残り7箇所の切断溝25での切断が行われる。
【0029】
なお、10等分する場合にも、同様にして停止位置検出用ボルト34を近接スイッチ36で検出するとともに、位置決めシリンダ30と位置決め穴28での固定が繰り返されて10箇所の切断溝26での切断が行われる。
【0030】
また、8等分の場合と10等分の場合を検出するため、被切断リング材であるシュラウドSを検出する切断個数検出用近接スイッチ39が回転テーブル12に取付けられるシュラウドSと対向するよう移動台11上に取付けてあり、大径のシュラウドでONとなり、小径のシュラウドでOFFとなるように設置して検出する。
【0031】
このような切断位置に割り出された切断溝25,26でのシュラウドSの切断は、切断砥石40を備えた切断機構41で行われる。
【0032】
この切断機構41は、移動台11上に取付けた4本の伸縮支柱42に支持される昇降台43を備え、2つのエアシリンダ44のロッドの伸長で上昇駆動されるとともに、1つの油圧ブレーキ45が連結されて下降速度を調整できるようになっている。そして、この昇降台43上にモータ46が取付けられ、切断砥石40が回転駆動されるようになっており、切断砥石40の周囲がアクリル製などのカバー47で覆われるとともに、カバー47の底部に切断切粉吸引用の吸引ホース48が取付けられ、移動台11の下方に取付けた吸引装置49に接続され、切断切粉を吸引するようになっている。
【0033】
この切断砥石40は昇降台43が下降されたときに切断溝25,26内を通過して大小径いずれのシュラウドSでも切断できるようにしてある。
【0034】
このような8等分および10等分の2組の切断位置への回転テーブル12の割り出し、位置決め穴27,28と位置決めシリンダ29,30とによる回転テーブル12の固定、切断機構41による切断、全ての切断箇所の切断の確認等による自動切断を行うため、制御機構50が移動台11の側部に取付けてある。
【0035】
また、移動台11上には、8等分と10等分の別を設定する切断個数設定器51が取付けられて制御機構50に設定できるようにしてあり、切断加工前に作業者が設定するようになっている。
【0036】
さらに、非常停止ボタン52が移動台11上に設けられ、これにより制御機構50の制御によるいずれの切断工程でも直ちに停止されるが、予め設定した切断個数および現在の切断回数はそのまま制御機構50に記憶されるようになっている。
【0037】
次に、このリング材の自動切断装置10の動作および制御機構50による制御とともに、シュラウドSの自動切断について8等分する場合で説明する。
【0038】
まず、自動切断前の準備として、被切断リング材であるシュラウドSを回転テーブル12の取付溝21に嵌め込むようにのせ、押えリング23を被せるようにして蝶ボルト24で締め付けて固定する。
こうして準備が完了した後、自動切断が開始される。
【0039】
(1) 自動切断開始の起動ボタンがONになると、加工中を表示するランプが点灯される。
【0040】
(2) 回転テーブル12が基準位置に停止していることを戻り検出ボルト37および戻り検出用近接スイッチ38がONになっていることで確認する。
【0041】
(3) 被切断リング材Sの大きさが判別され、切断個数検出用近接スイッチ39がONとなって切断個数が8等分であることが確認されるとともに、切断個数設定器51で8等分に設定してあることを確認する。
【0042】
(4) 回転テーブル12を切断位置に固定する位置決めシリンダ29,30のロッドが退避状態であることが確認され、回転テーブル12を割り出し回転できる状態であることを確認する。
【0043】
(5) 回転テーブル12を割り出し回転するモータ18が起動され、回転テーブル12を回転する。このモータ18の起動は回転駆動の指令が出力された後3秒後となるようにしてあり、こうすることにより、現在の停止位置を検出中の近接スイッチ35がOFFになるまでの時間差2秒の影響がないようにする。
【0044】
(6) こうして回転テーブル12が回転され、次の切断位置(切断溝25)に対応した停止位置検出用ボルト33が近接スイッチ35で検出されると、回転テーブル12を駆動するモータ18が停止される。
【0045】
すると、所定の切断位置に対して4.5度手前で停止されることから位置決め穴27と位置決めシリンダ29がほぼ直線上で対向する状態に停止できる。
【0046】
(7) すると、位置決めピンを構成する位置決めシリンダ29のロッドが伸長されて位置決め穴27に挿入され、回転テーブル12が固定される。
【0047】
この状態では、最初の切断溝25が切断機構41の切断砥石40の下方の切断位置に位置することになる。
【0048】
(8) この位置決めピンを構成する位置決めシリンダ29による回転テーブル12の固定状態で、戻り位置検出用の近接スイッチ38により戻り検出ボルト37を検出し、戻り位置が検出された時は、この位置での切断を行って最後の切断とする。
【0049】
これにより、自動切断開始時に戻り位置であることを確認した後、最初の切断位置に割り出して切断を行うことから、再び戻り位置が検出される状態で回転テーブル12が1回転した状態になる。
【0050】
(9) こうして最初の切断位置での切断準備が完了すると、切断機構41のモータ46が起動され、上昇位置の昇降台43がエアシリンダ44によって下降されるとともに、下降速度が油圧ブレーキ45で調整されて切断が開始される。
【0051】
これにより、切断砥石40が上方から下方に被切断リング材Sの軸平行方向が切込方向とされて切断が行われる。
【0052】
そして、切断中は吸引装置49により吸引ホース48を介してカバー47内が吸引され、切粉が吸引装置49に集められる。
なお、この最初の切断から切断回数がカウンタで記憶される。
【0053】
(10) 昇降台43が下降端まで下降されて切断が終了すると、昇降台43がエアシリンダ44で上昇された後、位置決めシリンダ29が後退されて位置決め穴27から抜かれ、回転テーブル12の固定状態が解放される。
【0054】
(11) この後、(8) の戻り位置の検出が戻り検出用の近接スイッチ38でなされるまでは、(4) の位置決めシリンダ29の後退の確認から切断回数である残り7回の自動切断工程が繰り返される。
【0055】
(12) そして、8回目の切断位置に回転テーブル12が割り出し回転されると、これが戻り検出用近接スイッチ38で検出され、切断が行われて切断が完了し、加工中を表示していたランプが消灯される。
【0056】
(13) こうして被切断リング材であるシュラウドSの8等分の自動切断が終了する。
【0057】
以上のようにしてシュラウドSの自動切断を行うことで、回転テーブル12にシュラウドSを取付けて固定した後、起動ボタンをONにするだけで簡単に8等分に切断することができる。
【0058】
また、小径のシュラウドを10等分する場合には、回転テーブル12の小径の取付溝22にシュラウドを取付けた後、切断個数設定器51に10等分にすることを設定するだけで自動的に切断することができる。
【0059】
そして、8等分であるか、10等分であるかは切断個数設定器51で設定するだけでなく、被切断リング材の大きさを切断個数検出用近接スイッチ39で検出するようにしてあるので、作業者が設定を誤っても実際の切断では切断個数を誤ること無く、所定の切断個数に自動切断することができる。
【0060】
このような自動切断により、従来の汎用の回転台に専用治具を取付けて手作業で切断する場合に比べ、時間や手間を省くことができるとともに、作業者によるバラツキも無く切断精度を向上することができる。
【0061】
次に、この発明のリング材の自動切断装置の他の一実施の形態について図6に示す概略斜視図により説明するが、既に説明した上記実施の形態と同一部分には同一番号を記し説明は省略する。
【0062】
このリング材の自動切断装置60では、切断砥石61の切込方向が被切断リング材の放射方向とされ、回転テーブル12の側方から水平方向に移動して切り込むようになっているとともに、切断個数が8等分の1組としてある。
【0063】
このため切断機構62として移動台11上面には、回転テーブル12の放射方向にリニアガイド63が取付けられ、水平移動台64が往復移動可能に設けられており、エアシリンダ65と油圧ブレーキ66によって水平移動台64を切込移動とその速度が調整できるようになっている。そして、この水平移動台64上に切断機構62の切断砥石61を駆動するモータ67が取付けられている。
その他の構成は既に説明した装置と同一である。
【0064】
このようなリング材の自動切断装置60でも、回転テーブル12上にシュラウドSを取付けて起動ボタンを押すことで、切断位置への割り出し、回転テーブル12の固定、切断砥石61による切断などが自動制御されてシュラウドSを8等分することができ、上記装置による8等分の場合と同一の効果を奏する。
【0065】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載のリング材の自動切断装置によれば、被切断リング材が取付けられる回転テーブルの外周部に切断個数に応じた切断溝を形成して切断位置に割り出し回転できるようにし、切断位置で回転テーブルの同一円周状に切断個数に応じて形成した位置決め穴の1つに位置決めピンを入れて固定するようにし、切断溝に切断機構を切り込んで切断するようにしたので、制御機構で回転テーブルの割り出し回転と位置決めピンによる固定を行って切断機構で切断することを繰り返すようにして簡単に自動切断を行うことができる。また、このリング材の自動切断装置によれば、8等分や10等分などの複数組の切断個数に対しても、回転テーブルにこれらに応じた切断溝と位置決め穴を形成し、切断個数を設定検出できるようにしたので、段取り替えなしに切断個数の異なる切断を簡単に行うことができる。
【0066】
これにより、従来の汎用の回転台に専用治具を取付けて手作業で切断する場合に比べ、切断やその準備のための時間や手間を省くことができるとともに、作業者によるバラツキも無く切断精度を向上することができる。
【0068】
さらに、この発明の請求項2記載のリング材の自動切断装置によれば、切断機構の切り込み方向を水平の回転テーブルに対して横方向(放射方向)や上下方向(軸方向)のいずれかとするようにしたので、被切断リング材の厚さや軸方向高さなどの異なる場合にも切断可能な切断負荷状態で切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかる全体の概略構成を示す斜視外観図である。
【図2】この発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかる正面図である。
【図3】この発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかる平面図である。
【図4】この発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかる回転テーブルの位置決め穴などの説明図である。
【図5】この発明のリング材の自動切断装置の一実施の形態にかかる自動切断工程のフロー図である。
【図6】この発明のリング材の自動切断装置の他の一実施の形態にかかる全体の概略構成を示す斜視外観図である。
【図7】この発明のリング材の自動切断装置による切断対象の一例であるシュラウドの概略斜視図である。
【符号の説明】
S シュラウド(被切断リング材)
10 リング材の自動切断装置
11 移動台
12 回転テーブル
13 支持軸
14 軸受
17,19 歯付きプリー
18 モータ
20 歯付きベルト
21,22 取付溝
23 押えリング
24 蝶ボルト
25,26 切断溝
27,28 位置決め穴
29,30 位置決めシリンダ
33,34 停止位置検出用のボルト
35,36 停止位置検出用の近接スイッチ
40 切断砥石
41 切断機構
43 昇降台
50 制御機構
51 切断個数設定器
Claims (2)
- 被切断リング材が同心状に取付けられ切断個数に応じた切断溝が外周部に形成されるとともに、切断個数に応じて割り出し回転駆動される回転テーブルと、
この回転テーブルの回転軸と同心状に配置され複数組の切断個数に応じた切断溝が切断個数に応じて等間隔に形成される位置決め穴と、
これら位置決め穴の1つと対向して設置され切断位置に割り出し回転された前記回転テーブルの当該位置決め穴に挿脱される位置決めピンと、
いずれの切断個数の組かを設定するとともに検出する切断個数設定検出手段と、
前記回転テーブルの切断溝の1つに対応して設けられ被切断リング材の切込方向に往復駆動可能に設けられる切断機構と、
前記回転テーブルの割り出し回転および割り出された切断位置で位置決め穴に位置決めピンを挿脱するとともに、切断機構の切込駆動と退避駆動とを繰り返して自動切断する制御機構とでなることを特徴とするリング材の自動切断装置。 - 前記切断機構の切り込みの往復駆動方向を被切断リングの放射方向または軸平行方向のいずれかとしたことを特徴とする請求項1記載のリング材の自動切断装置。
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