JP3159924U - 集水管加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短い加工時間で大きな開口率を確保でき、地中埋設時の外部圧力に対する損傷の心配が少ない集水管を形成可能な集水管加工装置を提供する。【解決手段】 円筒管の両端を保持して円筒軸線回りで回転させる回転支持機構と、円筒軸線方向に移動する第一スライド部材と、第一スライド部材に支持され回転支持機構に保持される円筒管に対してその径方向で接近及び離間する第二スライド部材と、第二スライド部材に設けられ円板状回転刃を回転駆動する回転刃駆動ユニットと、を備え、回転刃駆動ユニットは、円筒軸線方向と平行に延びる回転刃駆動軸と、回転刃駆動軸上に取り付けられる複数枚の円板状回転刃と、を有し、第二スライド部材が円筒管に接近することにより、複数枚の円板状回転刃が円筒管の外周面に周方向に細長く延びる複数個のスリット孔を形成する。【選択図】図1

Description

本考案は、地中に埋設される集水管に集水孔を形成する集水管加工装置に関する。
従来、地中に埋設される集水管に形成する集水孔として、丸孔や管軸方向に延びるスリット孔が知られている。
特開平7−293183号公報
上記従来の集水管に集水孔を形成する場合、以下のような問題がある。まず、集水孔が丸孔である場合には、ドリルによる穿孔加工を行うが、集水管は円筒形状であるために、ドリルの先端が管の外周面に当接した際、その円周方向に沿って滑ることがある。ドリル先端が滑って芯ずれしたままの状態で更に押圧されると、ドリルに大きな曲げモーメントが作用して折損することや、孔径がドリルの滑り方向に大きく広がることがある。また、丸孔で開口面積をかせぐためには、孔径を大きくするか、孔の個数を増やす必要があるが、孔径を大きくすると、集水管の内部に砂利が侵入し易くなり、孔の個数を増やすと、加工時間が掛かりすぎるという問題がある。
また、集水孔が管軸方向に延びるスリット孔である場合には、スリット幅を狭くして砂利等の侵入を抑えながら、丸孔に比べて開口面積を広く確保できるメリットがあり、また、円盤状の回転刃で切削加工するため、ドリルのように容易に折損する心配がない。しかしながら、回転刃が管壁を斜め方向に進んでスリット孔の幅が大きく広がることがないように、回転刃を管に対して必ず垂直に当接させる必要がある。したがって、円周方向で位置をずらして多数の集水孔を形成するためには、スリット孔を一つ形成し終わるたびに回転刃を管から退避させて、管を周方向に僅かに回転させた後で、回転刃を再び管に当接させるという加工手順を踏まねばならず、加工時間が長くなるという問題がある。また、開口面積の確保のためにスリット孔の周方向の間隔を詰めると、スリット孔間の寸法が細くなり、外部圧力に対する抵抗力が著しく低下して、地中埋設時に損傷し易いという問題がある。
本考案は、上記のような実情に鑑みて、短い加工時間で大きな開口率を確保でき、地中埋設時の外部圧力に対する損傷の心配が少ない集水管を形成可能な集水管加工装置を提供することを目的とする。
本考案の請求項1記載の集水管加工装置は、
架台と、
該架台に設けられ、加工対象となる円筒管の両端を保持して、その円筒軸線回りで回転させる回転支持機構と、
前記架台に設けられ、前記円筒軸線方向で前記回転支持機構に保持される円筒管に対して相対スライド移動する第一スライド部材と、
該第一スライド部材に支持され、前記回転支持機構に保持される円筒管に対して、その円筒径方向で接近及び離間するように相対スライド移動する第二スライド部材と、
該第二スライド部材に設けられ、円板状回転刃を回転駆動する回転刃駆動ユニットと、 を備えてなる集水管加工装置であって、
前記回転刃駆動ユニットは、前記円筒軸線方向と平行に延びる回転刃駆動軸と、該回転刃駆動軸上に間隔をおいて取り付けられる複数枚の円板状回転刃と、を有してなり、
前記第二スライド部材が前記円筒管に対して接近することにより、前記回転刃駆動軸によって回転駆動される前記複数枚の円板状回転刃が円筒管に押し当てられて、その外周面に周方向に細長く延びる複数個のスリット孔を形成することを特徴とする。
本考案の請求項1記載の集水管加工装置によれば、以下のような優れた効果を奏し得る。集水管の外周面に周方向に細長く延びるスリット孔を形成するので、砂利等の侵入を抑えながら大きな開口率を確保することができ、地中埋設時における外部圧力を管の周方向に伝達して管壁に加わる曲げモーメントへの抵抗力が高い集水管を形成できる。また、一本の回転刃駆動軸で複数枚の円板状回転刃を回転させることにより、複数のスリット孔を同時に形成することができ、管軸方向に延びるスリット孔を備える従来の集水管に比べて、周方向で切削加工位置を変える回数も少なくなり、加工時間を大幅に短縮することができる。
本発明の集水管加工装置の正面図。 本発明の集水管加工装置の側断面図(第一スライド部材の右側面視)。 本発明の集水管加工装置による集水孔形成加工を説明する図。 本発明の集水管加工装置による集水孔形成加工を説明する別の図。 本発明の集水管加工装置で形成される集水管の例を示す斜視図。 本発明の集水管加工装置で形成される集水管の別の例を示す斜視図。
以下、本考案の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(集水管加工装置1)
図1及び図2に示される集水管加工装置1は、架台2に、回転支持機構3、第一スライド部材4、第二スライド部材5、回転刃駆動ユニット6、押圧機構7及び集塵機8を備えてなり、回転支持機構3で円筒軸線を中心に回転可能な状態で支持されて任意の角度位置まで回転させられ、また停止させられる円筒管Pに、第一スライド部材4及び第二スライド部材5によって移動させられる回転刃駆動ユニット6が押し当てられることにより、合成樹脂製の円筒管Pの外周面Paに円周方向に延びるスリット状の集水孔を形成加工する装置であり、例えば図5及び図6に示すような集水管S1〜S4を製作することができる。
(架台2)
架台2は、図1及び図2に示すように、その上面において、回転支持機構3及び第一スライド部材4を支持するテーブル状部材であり、回転支持機構3の移動クランプ32が固定クランプ31に対して接近・離間する方向に水平スライド移動するためのレール21と、第二スライド部材5を介して回転刃駆動ユニット6を支持する第一スライド部材4が円筒管Pの円筒軸線方向に沿いに水平スライド移動するためのレール22(図2)と、を水平方向に延びるように敷設してなる。
(回転支持機構3)
回転支持機構3は、図1に示すように、加工対象となる円筒管Pを横倒し状態でその両端を保持して、水平方向に延びる円筒軸線(中心軸線)CLの周りで回転させるものであり、架台2上で対向配置される固定クランプ31及び移動クランプ32を備える。両クランプ31,32は、架台2に対して軸受支持されており、架台2上で相互に対向するように配置される円盤状の回転体であり、固定クランプ31が、円筒管Pの内径部分に嵌合する小径部31aと円筒管Pの端面に当接する大径部31bを備える一方、移動クランプ32は、円筒管Pの内周縁部に当接するテーパ面32aを備えており、両クランプが協働して円筒管Pの両端を挟み込むように保持する。
固定クランプ31は、移動クランプ32に対向する面とは反対側の面に回転軸体33の一端が連結固定されており、該回転軸体33が架台2に取り付けられる支持部材34に軸受支持されることによって回転可能とされている。回転軸体33には、駆動ベルト35が巻き掛けられるプーリ33aが取り付けられ、その下方には、駆動ベルト35を介してプーリ33aと連結されるプーリ36aを備えるサーボモータ36が設けられている。サーボモータ36は架台2に固定されており、固定クランプ31は、サーボモータ36の回転駆動制御によって任意の回転位置へ回転させられる。
移動クランプ32は、固定クランプ31に対向する面とは反対側の面に軸受32bが取り付けられており、該軸受32bに移動軸体37の一端が嵌め込まれて、移動クランプ32と移動軸体37が相対回転可能とされている。移動軸体37は、移動クランプ台38に固定支持されており、移動クランプ台38は、両クランプ31,32が対向する方向に延設されるレール21にスライド支持されている。移動クランプ台38は、その下面に取り付けられるスライド部材38aがレール21に係合されるとともに、架台2に固定される駆動シリンダ39のシリンダロッドと連結されている。移動クランプ台38は、上記シリンダロッドの往復動により、レール21に沿って上記円筒軸線方向に往復スライド移動可能であり、移動クランプ32を固定クランプ31に対して接近及び離間可能としている。
上記のとおりであるから、移動クランプ32を固定クランプ31から大きく離間させた状態で、水平方向に延びるように横倒しされた円筒管Pの一端を固定クランプ31に嵌合させ、次に駆動シリンダ39の作動により、移動クランプ32を固定クランプ31に接近するようにスライド移動させて、円筒管Pの他端の内周縁部にテーパ面32aを当接させる。これにより、円筒管Pは、円筒軸線CL周りに回転可能に芯出しされた状態で保持される。更にサーボモータ36を回転制御して固定クランプ31を任意の回転位置まで回転させることができ、これに円筒管P及び移動クランプ32が共回りすることになる。なお、サーボモータ36に回転停止状態を保持するための電圧を印加することによって、その任意の回転位置で円筒管Pをロック、すなわち停止させることができる。
なお、回転支持機構3は、移動クランプ32がスライド移動してクランプ間寸法を調整することにより、円筒軸線方向の長さが異なる円筒管を回転支持することができる。また、径が異なる円筒管を回転支持する場合には、上記両クランプ31,32を円筒管の形寸法に合わせたサイズ違いのものに取り換えることで対応可能である。すなわち、集水管加工装置1は、様々な長さ及び径寸法を有する円筒管にスリット孔を加工形成することができる。
(第一スライド部材4)
第一スライド部材4は、図1及び図2に示すように、架台2の上面側に設けられて、後述する第二スライド部材5を支持する大型の枠体であって、回転支持機構3で保持される円筒管Pの円筒軸線方向に延びるレール21で同方向に往復移動可能にスライド支持されている。そして、不図示の駆動機構、例えば架台2と第一スライド部材4の何れか一方にサーボモータ(不図示)で回転駆動されるボールネジ(不図示)を固定し、他方に該ボールネジに螺合されるナット(不図示)を固定してなり、上記ボールネジを回転させることでナットがボールネジ沿いに移動する回転−直線運動変換機構が、架台2と第一スライド部材4の間に設けられることによって、第一スライド部材4は、レール21沿いに水平スライド移動させられる。
第一スライド部材4の側面には、図2に示すように、上下方向に延びて第二スライド部材5をスライド支持する二本のレール41が固定されており、上部には、第二スライド部材5をレール41沿いにスライド移動させるための駆動力を付与するサーボモータ42がその駆動回転軸42aを下方に向けた状態で固定されている。サーボモータ42の駆動回転軸42aには、ボールネジ43が連結されておりレール41と平行に垂下する。ボールネジ43は、第二スライド部材5に固定される保護カバー53(後述)で外部に露出しないように覆われている。なお、第一スライド部材4は、上記の他、後述する集塵機8を固定支持している。
(第二スライド部材5)
第二スライド部材5は、図1に示すように、第一スライド部材4に設けられて、後述する回転刃駆動ユニット6を支持する枠体であって、上記レール41で上下方向に往復移動可能にスライド支持されており、上記サーボモータ42の駆動力で、回転支持機構3に保持される円筒管Pに対して上下方向で接近及び離間するようにスライド移動する。第二スライド部材5は、上記レール41と対向する側面に、レール41と係合するスライド部材51と、上記ボールネジ43に螺合されるナット52と、ボールネジ43を覆う保護カバー53が取り付けられている。
ナット52は、サーボモータ42及びボールネジ43と共に回転−直線運動変換機構を構成し、サーボモータ42でボールネジ43が回転駆動されることによって、ナット52がボールネジ43沿いを移動し、それによってナット52が固定されている第二スライド部材5を上下スライド移動させる。また、第二スライド部材5には、その下面側に後述する回転刃駆動軸61を軸受支持するための軸受体54,54が固定されているほか、回転刃駆動軸61を回転駆動するモータ63及び回転刃駆動ユニット6によるスリット孔の加工形成が行われる際に円筒管Pを上方から押さえる押圧機構7が設けられている。
(回転刃駆動ユニット6)
回転刃駆動ユニット6は、円筒管Pの円筒軸線方向と平行に延びる回転刃駆動軸61と、回転刃駆動軸61上に所定間隔をおいて取り付けられて回転刃駆動軸61を中心に回転する複数枚の円板状回転刃62と、を有する切削加工ユニットである。回転刃駆動軸61の中心軸線は、円筒管Pの円筒軸線CLと平面視で重なり合うように水平方向における位置が一致しており、したがって、第二スライド部材5を回転支持機構3に保持される円筒管Pに対して接近させるように下方移動することにより、円板状回転刃62が円筒管Pの外周面Paに押し当てられて、円筒管Pに周方向に細長く延びる複数個のスリット孔が加工形成される。スリット孔の円筒軸線方向における開口幅は、砂利等の侵入を防止するため、例えば0.3〜3.0mmと狭く設定される。
回転刃駆動軸61は、第二スライド部材5の下面に設けられる軸受体54,54で回転自在に軸受支持されており、その一端に回転駆動源となるモータ63からの回転駆動力を伝動する伝動ベルト64を巻き掛けるプーリ61aが取り付けられている。複数枚の円板状回転刃62は、その外周縁に加工対象物から材料を削り取る切削刃部を備える切削工具であり、すべて同径に形成されている。モータ63の回転駆動軸には、伝動ベルト64が巻き掛けるプーリ63aが取り付けられており、モータ63の回転駆動力を伝動ベルト64経由で回転刃駆動軸61に伝動する。なお、円板状回転刃62は、回転刃駆動軸61に対して着脱可能とされており、加工対象となる円筒管Pの円筒径や形成しようとするスリット孔寸法(幅、長さ)に応じて交換することができる。また、回転刃駆動軸61を交換することによって、円板状回転刃62の隙間も適宜変更することができる。
(押圧機構7)
押圧機構7は、第二スライド部材5に固定されて、下方に延出可能なスライド駆動シャフト7aを有するアクチュエータ71と、スライド駆動シャフト71aの先端に取り付けられる車輪状の押圧部材72と、を備えてなり、回転刃駆動ユニット6による切削加工が行われる際に、スライド駆動シャフト71aが延出して先端の押圧部材72で円筒管Pがずれ動かないように上方から押さえ込むものである。スライド駆動シャフト71aは、切削加工が進行して円板状回転刃62が円筒管Pの内部に入り込むのに応じてアクチュエータ71内に徐々に収納されるように設定されている。押圧機構7は、回転刃駆動軸61の軸方向の両外側に一つずつ設けられている。
なお、円筒管Pは、複数枚の円板状回転刃62が上方から押し当てられ、あるいは押圧機構7によって上方から押さえ込まれることによって、下方に撓むことになるため、架台2上には円筒管Pの下面側を支持する受台73(図2に一点鎖線で示す。図1では不図示。)が設けられている。受台73には、円筒管Pの外周面Paを支持するとともに、円筒管Pが回転支持機構3によって回転させられる際に、外周面Paに対して相対的に転がるコロ73aが設けられる。
(集塵機8)
集塵機8は、円板状回転刃62によって円筒管Pから削り取られる切削屑を回収するために設けられており、図1に一点鎖線で示すように、その側面に接続される集塵ホース81の先端が、円板状回転刃62の近傍に設けられる集塵ボックス82に接続されており、集塵ボックス82には円板状回転刃62へ向けて開口形成される集塵孔(不図示)が形成されている。集塵機8は、円板状回転刃62による切削加工が行われるときに集塵運転されて、上記集塵孔から切削屑を吸い込むことにより周囲に飛散させることなく回収する。
(集水管加工装置1による集水孔形成加工)
集水管加工装置1による集水孔形成加工は、以下のようにして行われる。まず、円筒管Pが回転支持機構3に支持された状態において、図3(a)に直線矢印で示すように、第二スライド部材5が下方スライド移動して、円板状回転刃62を円筒管Pに接近させる。図3(b)に示すように、円板状回転刃62が円筒管Pの外周面Paに接触するところまで下降すると、アクチュエータ71が押圧部材72を降下させて、円筒管Pを上方から押圧する。なお、図中左側の押圧部材72は、円筒管Pから外れた位置にあるため、ここでは降下しない。そして、図3(c)に示すように、モータ63が回転し、その回転駆動力で円板状回転刃62が回転駆動されて円筒管Pに対する切削加工が開始される。
第二スライド部材5がさらに下方にスライド移動することにより、図4(d)に示すように、円板状回転刃62が円筒管Pの内部に入り込むように進行し、所望のスリット孔Hが形成するように設定される位置まで円板状回転刃62が下降する。この際、円板状回転刃62の下降量と同量だけアクチュエータ71のスライド駆動シャフト71aが上方に収納されて、押圧部材72による押圧力は一定に維持される。所望のスリット孔Hが形成されると、図4(e)に示すように、第二スライド部材5が上方にスライド移動することにより、円板状回転刃62が円筒管Pから退避する。そして、周方向の異なる角度位置にスリット孔Hが形成されるように、回転支持機構3が円筒管Pを所定角度だけ回転させた後、第二スライド部材5が再び下降して、円板状回転刃62が新たなスリット孔Hを形成する。
上記同様の加工処理を繰り返し、円筒管Pの全周に亘ってスリット孔を形成した後は、図4(f)で示すように、円板状回転刃62を円筒管Pから退避させた状態で、第一スライド部材4を水平スライド移動させて、円板状回転刃62を円筒管Pの円筒軸線方向の異なる加工位置に対向させる。そして、当該加工位置で、図4(a)〜(e)に示すようなスリット孔Hの形成を円筒管Pの全周に亘って行わせる。その後、図4(f)に示す回転刃駆動ユニット6の円筒軸線方向における加工位置移動(図4(f))と、回転刃駆動ユニット6による周方向の異なる角度位置に対するスリット孔の形成(図4(a)〜(e))を繰り返し行われる。これにより、図5(a)に示すような集水管S1が形成される。集水管S1に集水孔Hを形成する円板状回転刃62は、回転刃駆動軸61上に所定間隔Xをおいて取り付けられており、円筒管Pに対する加工は、その周方向に90度ずつ位相をずらした位置で行われる。
図5(b)に示すように、スリット孔Hが外周面Pa上に千鳥状に配置された集水管S2を形成する場合には、円板状回転刃62を回転刃駆動軸61上に所定間隔2Xをおいて取り付けて、まず円筒管Pと回転刃駆動ユニット6の円筒軸線方向における加工位置を変えることなく、周方向における角度位置のみを変えて、円筒管Pの周方向の複数箇所にスリット孔Hを設ける切削加工を行う。次に、回転刃駆動ユニット6を円筒軸線方向に距離Xだけ右へ移動させるとともに、先に形成したスリット孔Hとは周方向における角度位置位相をずらして、新たなスリット孔Hを形成する。この際、円筒管Pと回転刃駆動ユニット6の円筒軸線方向における位置関係を変えることなく、円筒管Pの周方向の複数箇所にスリット孔Hを設けることで、スリット孔Hが千鳥状に配置された集水管が得られる。
また、円筒管Pの外周面Paにおける周方向の半分にだけ集水孔Hを形成することで、図6(a),(b)に示すような集水管S3,S4を形成することも可能である。これらの集水管S3,S4は、集水孔Hが上方に位置するように横倒しにした状態で土壌に埋設することにより、土壌内において上方から浸み込んでくる雨水等の水分を外周面Paの上半分(上面側領域)に設けられる集水孔Hで効率的に回収するとともに、集水孔Hが形成されていない下半分(下面側領域)で外部に洩らすことなく排出させることができるものである。
(上記実施形態の変形例)
集水管加工装置は、上記実施形態に限らず、回転刃駆動軸上における円板状回転刃の軸方向の間隔や円筒軸線方向における回転刃駆動ユニットのスライド移動のさせ方を変えることとしても良い。例えば、円板状回転刃は、回転刃駆動軸上において等間隔で配置する必要は無く、異なる間隔で配置しても良い。また、上記実施形態では、第一スライド部材4及び第二スライド部材5がスライド移動することによって、回転刃駆動ユニット回転支持機構3に支持される円筒管Pに対する回転刃駆動ユニットの位置を相対移動させることとしたが、これに代えて、回転支持機構が移動することによって相対移動させるようにしても良い。
また、回転支持機構による円筒管の角度位置(位相)のずらし方や円板状回転刃による加工範囲の設定を変えたりすることによって、図5及び図6に示される集水管S1〜S4とは異なるスリット孔の配置パターンを構成することとしても良い。円板状回転刃62の厚み・外径寸法や円筒管Pに対する進入寸法(切込深さ)を変更することによって、スリット孔自体の大きさを変えることも可能である。その他、本考案の集水管加工装置は、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 集水管加工装置
2 架台
21 レール
22 レール
3 回転支持機構
31 固定クランプ
31a 小径部
31b 大径部
32 移動クランプ
32a テーパ面
32b 軸受
33 回転軸体
33a プーリ
34 支持部材
35 駆動ベルト
36 サーボモータ
36a プーリ
37 移動軸体
38 移動クランプ台
38a スライド部材
39 駆動シリンダ
4 第一スライド部材
41 レール
42 サーボモータ
42a 駆動回転軸
43 ボールネジ
5 第二スライド部材
51 スライド部材
52 ナット
53 保護カバー
54 軸受体
6 回転刃駆動ユニット
61 回転刃駆動軸
61a プーリ
62 円板状回転刃
63 モータ
63a プーリ
64 伝動ベルト
7 押圧機構
71 アクチュエータ
71a スライド駆動シャフト
72 押圧部材
73 受台
73a コロ
8 集塵機
81 集塵ホース
H スリット孔
P 円筒管
Pa 外周面
S1-S4 集水管

Claims (1)

  1. 架台と、
    該架台に設けられ、加工対象となる円筒管の両端を保持して、その円筒軸線回りで回転させる回転支持機構と、
    前記架台に設けられ、前記円筒軸線方向で前記回転支持機構に保持される円筒管に対して相対スライド移動する第一スライド部材と、
    該第一スライド部材に支持され、前記回転支持機構に保持される円筒管に対して、その円筒径方向で接近及び離間するように相対スライド移動する第二スライド部材と、
    該第二スライド部材に設けられ、円板状回転刃を回転駆動する回転刃駆動ユニットと、 を備えてなる集水管加工装置であって、
    前記回転刃駆動ユニットは、前記円筒軸線方向と平行に延びる回転刃駆動軸と、該回転刃駆動軸上に間隔をおいて取り付けられる複数枚の円板状回転刃と、を有してなり、
    前記第二スライド部材が前記円筒管に対して接近することにより、前記回転刃駆動軸によって回転駆動される前記複数枚の円板状回転刃が円筒管に押し当てられて、その外周面に周方向に細長く延びる複数個のスリット孔を形成することを特徴とする集水管加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20210041330A1 (en) * 2018-03-22 2021-02-11 Siemens Aktiengesellschaft Method and device for taking a sample, and use of a device of this type
CN113333857A (zh) * 2020-03-02 2021-09-03 中交疏浚技术装备国家工程研究中心有限公司 一种排水板剪板装置、控制系统和剪板工艺

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