JP3767217B2 - 換気ファン用タイマ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、換気ファン用タイマに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下や天井裏の換気ファンは、タイマにて昼間に動作させて夜間は停止させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では、昼間に温度、湿度が低く、床下や天井裏の換気用ファンを動作させる必要がない時でも、換気ファン用タイマは換気用ファンを動作させており、電力の無駄であった。省エネのためには温度センサ及び、湿度センサを用いて床下や天井裏の換気ファンを動作させることも考えられるが、夜間に温度、湿度が高い場合に床下や天井裏の換気ファンを動作させてしまうことがあり、近所への騒音問題が発生してしまう問題があった。
【0004】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は省エネルギーが実現される換気ファン用タイマを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる問題を解決するために本発明は、居住部に設置される操作部と、前記操作部による操作により設定された時刻に換気ファンを動作あるいは動作停止させるタイマ部と、前記換気ファンの設置された非居住部に設置され、温度あるいは湿度を検出する検出部と、前記操作部に設けられ前記検出部の検出結果を表示する表示部とを備え、前記検出部により換気ファンを動作させる必要がない状態が検出されたときは、前記タイマ部の動作に関係なく換気ファンの動作を停止させる検出部による制御モードと、前記検出部の検出結果に関係なく前記タイマ部の動作が行われる検出部による制御なしモードとを前記表示部に切り替えて表示する切替スイッチを備えるとともに、前記切替スイッチが操作されているときに、前記検出部による制御モードと前記検出部による制御なしモードとを切り替えるセットスイッチを備えることを特徴とする。
【0006】
また、前記非居住部は床下であることを特徴とする。
【0007】
また、前記非居住部は天井裏であることを特徴とする。
【0008】
また、前記非居住部は押入であることを特徴とする。
【0009】
また、前記非居住部は物入れであることを特徴とする。
【0010】
また、前記非居住部は床下と天井裏および押入であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1に換気ファン用タイマの全体構成を示す。3は電源入力線4を介して交流100Vの電力が入力されると共に、居住部に設置される操作部1および、換気ファンの設置された非居住部である床下に設置される検出部であり、温度センサおよび湿度センサを備えたセンサ部2へ電力を供給する電源部である。また、電源部3、信号出力線5を介して出力される操作部1、センサ部2からの信号に基づいて、床下にある換気ファンが動作(以下、オン(ON)と呼ぶ)あるいは動作停止(以下、オフ(OFF)と呼ぶ)する。
【0012】
操作部1は、センサ部2により検出された温度、湿度の表示や現在時刻の表示などを行う表示部6、換気ファンのON時刻、OFF時刻の設定などを行うための操作スイッチ部10、電源の投入状態を示す電源LED18、換気ファンへの動作出力状態を示す負荷LED19を有している。また、操作部1は操作スイッチ部10の操作によりセットされた換気ファンのON時刻、OFF時刻に基づいて換気ファンをオン、オフさせる信号を出力するタイマ部を備えている。
【0013】
ここで、タイマ部はセンサ部2にあってもよく、また電源部3を換気ファンの所に設けているが、この電源部3が操作部1あるいはセンサ部2にあってもよい。また、センサ部2を床下に設けるようにしたが、天井裏、押入、物入れなどの非居住部に設けてもよい。そしてまた、センサ部2は床下と天井裏および押入に設置されるなど複数の場所に設置されてもよい。
【0014】
このように構成された換気ファン用タイマの動作を図1の構成図、図2の表示部6の表示状態を示す状態図、および、図3の関係図を用いて説明する。ここで、図3は、その最左列に記載の現在時刻設定モード、タイマON時刻設定モードなどの各動作モードにおける、上から2段目に記載の「数字表示」、「時刻」などの表示部6の各液晶表示および「電源」、「出力」などの操作部1のLED表示の表示状態を示した関係図である。尚、図3において「−」は消灯状態、「*」は状態に応じて点灯することを示している。
【0015】
図3において、上から2段目に記載の「数字表示」は、図2における時刻表示部33の表示状態を示し、例えば現在時刻設定モードでは現在時刻が表示され、また「時刻」は、図2における時刻表示37の表示状態を示し、例えば現在時刻設定モードでは点滅する。また、「タイマ」、「自動」、「ON」、「OFF」はそれぞれ図2におけるタイマ表示38、自動表示36、ON表示34、OFF表示35の表示状態を示しており、「電源」、「出力」はそれぞれ図1における操作部1の電源LED18、負荷LED19の表示状態を示している。また、図2において、センサ表示39は後述する湿度制御または温度制御を行っているときに表示させ、センサ制御なしのときは表示しないようにする。
【0016】
また、センサ部2により検出された温度が図2で示されるように表示部6の左下にある温度表示部31に、センサ部2により検出された湿度が表示部6の右下にある湿度表示部32に、一定の範囲を単位としてそれぞれ独立して一覧でブロック表示され、視覚的にわかりやすくなっている。また、このような表示方法を採用することにより、制御面においてデジタル信号を用い、ノイズの影響を受けにくく、信頼性の良いものとなる。
【0017】
次に、各動作モードを説明する。まず、電源が投入されると、電源LED18が点灯する。現在時刻設定は、操作スイッチ部10の時刻スイッチ11を押しながら、時スイッチ12、分スイッチ13で設定することにより行われる。
【0018】
また、タイマ設定は、まずタイマスイッチ15を押すとON時刻設定になり、タイマスイッチ15を押しながら、ON時刻を時スイッチ12、分スイッチ13で設定し、セットスイッチ14を押すとON時刻が確定されてOFF時刻の設定に切り替わる。次に、タイマスイッチ15を押し続けながら、OFF時刻を時スイッチ12と分スイッチ13で設定して、セットスイッチ14を押して確定し、タイマスイッチ15を離して設定完了となる。
【0019】
また、出力スイッチ17を押すごとに自動動作→常時ON動作→常時OFF動作→自動動作の順番で出力モードを切り換えることができる。次に、各出力モードの動作を説明する。
常時ON動作
この動作モードの場合は、タイマの設定内容に関係なく換気ファンの動作出力がON状態となり、図3の「常時ON動作」モードに示されるとおり、時刻表示部33には現在時刻が表示され、ON表示34が点灯すると共に、操作部1の負荷LED19が点灯する。
常時OFF動作
この動作モードの場合は、タイマの設定内容に関係なく換気ファンの動作出力がオフ状態となり、図3の「常時OFF動作」モードに示されるとおり、時刻表示部33には現在時刻が表示されると共に、OFF表示35が点灯する。
自動動作(タイマ動作)
この動作モードの場合は、タイマ設定された時刻にて換気ファンの動作出力のオン、オフを行う。このとき、動作出力がオンの場合は、図3の「自動動作(ON)」モードに示されるとおり、時刻表示部33には現在時刻が表示され、自動表示36とON表示34が点灯すると共に、操作部1の負荷LED19が点灯する。また、動作出力がオフの場合は、図3の「自動動作(OFF)」モードに示されるとおり、時刻表示部33には現在時刻が表示され、自動表示36とOFF表示35が点灯すると共に、操作部1の負荷LED19が消灯する。
【0020】
そしてまた、操作部1のセンサ切替スイッチ16を押すごとに、図2に示した温度表示部31と湿度表示部32の点灯、消灯を用いて、制御内容の表示がセンサ制御なし→湿度制御→温度制御→センサ制御なしの順序で切り替わり(例えば温度制御の場合は温度表示部31を点灯)、選択したい制御内容でセンサ切替スイッチ16を押したまま、セットスイッチ14を押すと制御内容が選択され、制御モードが切り替わる。次に各制御モードを説明する。
(1)湿度制御モード
センサ部2により検出される湿度データが85%以上のとき、上述した常時ON動作モード時はオン出力がなされ、自動動作モード時はタイマ設定された時刻にオン出力がなされる。しかし、湿度データが上記以外の場合は常時ON動作モード、あるいは自動動作モードでのオン出力が無効になり、出力がオフされる。
(2)温度制御モード
センサ部2により検出される温度データが40℃以上のとき、上述した常時ON動作モード時はオン出力がなされ、自動動作モード時はタイマ設定された時刻にオン出力がなされる。しかし、温度データが上記以外の場合は常時ON動作モード、あるいは自動動作モードでのオン出力が無効になり、出力がオフされる。
(3)センサ制御なしモード
センサ部2の検出結果に関係なく、上述した常時ON動作、あるいは自動動作が行われる。
【0021】
上述したように、湿度制御モード、温度制御モードでは、湿度が85%未満、あるいは温度が40℃未満のときの換気ファンを動作させる必要がない場合は、常時ON動作モード時、あるいは自動動作(タイマ動作)モード時の換気ファンへの出力がオフされるため、電力の省エネルギーが実現される。
【0022】
また、センサ部2の出力により操作部1に温度表示、湿度表示するため、居住部の操作部1において、非居住部である床下や天井裏などの温度、湿度を確認することができ、効果的な制御を手動においても実施することができる。そしてまた、タイマ設定をA、Bの二通り設定できるようにしてもよい。このとき、設定状態に応じて図2のモード表示40を表示させる。また、温度、湿度をユーザー設定することにより、より効果的な省エネを実施することができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の換気ファン用タイマにおいては、居住部に設置される操作部と、前記操作部による操作により設定された時刻に換気ファンを動作あるいは動作停止させるタイマ部と、前記換気ファンの設置された非居住部に設置され、温度あるいは湿度を検出する検出部と、前記操作部に設けられ前記検出部の検出結果を表示する表示部とを備え、前記検出部により換気ファンを動作させる必要がない状態が検出されたときは、前記タイマ部の動作に関係なく換気ファンの動作を停止させるため、換気ファンの電力の省エネルギーが実現されるという効果がある。また、居住部の操作部において、非居住部の温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【0024】
本発明の請求項2に記載の換気ファン用タイマにおいては、請求項1記載の換気ファン用タイマにおいて、前記非居住部は床下であるため、請求項1と同様に省エネが実現される効果があり、また、居住部の操作部において、床下の温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【0025】
本発明の請求項3に記載の換気ファン用タイマにおいては、請求項1記載の換気ファン用タイマにおいて、前記非居住部は天井裏であるため、請求項1と同様に省エネが実現される効果があり、また、居住部の操作部において、天井裏の温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【0026】
本発明の請求項4に記載の換気ファン用タイマにおいては、請求項1記載の換気ファン用タイマにおいて、前記非居住部は押入であるため、請求項1と同様に省エネが実現される効果があり、また、居住部の操作部において、押入の温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【0027】
本発明の請求項5に記載の換気ファン用タイマにおいては、請求項1記載の換気ファン用タイマにおいて、前記非居住部は物入れであるため、請求項1と同様に省エネが実現される効果があり、また、居住部の操作部において、物入れの温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【0028】
本発明の請求項6に記載の換気ファン用タイマにおいては、請求項1記載の換気ファン用タイマにおいて、前記非居住部は床下と天井裏および押入であるため、請求項1と同様に省エネが実現される効果があり、また、居住部の操作部において、床下と天井裏および押入の温度、湿度を確認することができ、手動においても効果的な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に対応する換気ファン用タイマの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態1に対応する換気ファン用タイマの表示部の表示状態を示す状態図である。
【図3】本発明の実施形態1に対応する換気ファン用タイマの各モードにおける表示部の各部の表示状態を示す関係図である。
【符号の説明】
1 操作部
2 センサ部
3 電源部
4 電源入力線
5 信号出力線
6 表示部
10 操作スイッチ部
Claims (6)
- 居住部に設置される操作部と、前記操作部による操作により設定された時刻に換気ファンを動作あるいは動作停止させるタイマ部と、前記換気ファンの設置された非居住部に設置され、温度あるいは湿度を検出する検出部と、前記操作部に設けられ前記検出部の検出結果を表示する表示部とを備え、前記検出部により換気ファンを動作させる必要がない状態が検出されたときは、前記タイマ部の動作に関係なく換気ファンの動作を停止させる検出部による制御モードと、前記検出部の検出結果に関係なく前記タイマ部の動作が行われる検出部による制御なしモードとを前記表示部に切り替えて表示する切替スイッチを備えるとともに、前記切替スイッチが操作されているときに、前記検出部による制御モードと前記検出部による制御なしモードとを切り替えるセットスイッチを備えることを特徴とする換気ファン用タイマ。
- 前記非居住部は床下であることを特徴とする請求項1記載の換気ファン用タイマ。
- 前記非居住部は天井裏であることを特徴とする請求項1記載の換気ファン用タイマ。
- 前記非居住部は押入であることを特徴とする請求項1記載の換気ファン用タイマ。
- 前記非居住部は物入れであることを特徴とする請求項1記載の換気ファン用タイマ。
- 前記非居住部は床下と天井裏および押入であることを特徴とする請求項1記載の換気ファン用タイマ。
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