JP3766498B2 - 走査型細胞測定装置および細胞測定方法 - Google Patents
走査型細胞測定装置および細胞測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3766498B2 JP3766498B2 JP01143697A JP1143697A JP3766498B2 JP 3766498 B2 JP3766498 B2 JP 3766498B2 JP 01143697 A JP01143697 A JP 01143697A JP 1143697 A JP1143697 A JP 1143697A JP 3766498 B2 JP3766498 B2 JP 3766498B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- scanning
- microscope
- image data
- micro
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走査型細胞測定装置に関する。
【0002】
スライドグラス上の細胞集団を光ビーム(レーザ光線)を収束させたスポット光で走査し、該細胞集団の個々の細胞が発する蛍光を検出し、走査画像データを画像処理して個々の細胞データを抽出して測定する「生物標本の複数の光学的特性を測定する方法及び装置」(以下、「走査型サイトメータ」と称する)が、特開平3−255365号公報に開示されている。
【0003】
この走査型サイトメータは、レーザ及び該レーザビームを収束させたスポット光が固定され、単離細胞浮遊液標本の細胞集団が、超音波振動で毎秒数万個の水滴に分断されたジェット水流としてレーザスポット光上を流れて通過するフローサイトメータに対し、スライドグラス上に細胞が静置されており、レーザスポット光が光学的及び/又は機械的に走査される点で、基本構成に差がある。
【0004】
しかし、走査型サイトメータは、蛍光色素で生化学的に標識された細胞集団にレーザスポット光を照射、励起し、個々の細胞の発する蛍光を測光して高速に測定し、個々の細胞の測定結果を細胞集団の免疫学的特性、遺伝学的特性、細胞増殖性等を表す統計的なデータとして提示することを目的としている点においては、フローサイトメータと同様である。
【0005】
走査型サイトメータは、スライドグラス上の各細胞の座標位置を記録し、かつ座標位置の再現が可能である。これにより、フローサイトメータに比べて、統計データの中の特定のデータ領域内に細胞データを提示した個々の細胞を顕微鏡視野内で再現し、顕微鏡観察像と細胞データとを対応付けることができるという特徴をもつ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特定のデータを提示した個々の細胞又は細胞内成分の採取、分類を効率よく行う装置は未だ実現されていない。
【0007】
一方、フローサイトメータでは、例えば免疫学的な陽性細胞と陰性細胞とを分離して成分分析する等、特定の性質を持った細胞を分類するソーティング機能がある。フローサイトメータによる細胞分類は、レーザスポット光を予め荷電された水滴に含まれる細胞が通過した直後に、選別分類すべき細胞を測光値の大小で認識し、ディフレクションプレートと称される偏向板に電荷をかけ、該当する細胞を含んだ水滴を静電気による吸引力又は反発力を利用して流路を分岐させ、別途用意された収集容器に収納することで達成される。
【0008】
従来のフローサイトメータによる細胞分類作業においては、
1.動作原理上流路の分岐数に限りがあり(通常、吸引側、反発側の二つ)、分類する種類の数を増やせない。
2.測定細胞を含んだ水滴が、レーザ光路を通過して測光後、ディフレクションプレートを通過するまでの遅延時間(drop delay time)の調整状態によって、回収率の低下や誤入率の増加を引き起こす。
3.測定中及び分類中に細胞形態を観察できず、分類する細胞を形態的に確認して選別することができない。即ち、誤入率の増加を引き起こす可能性があっても、誤入した細胞を確認して除外することができない。
という種々の課題がある。
【0009】
本発明は、サイトメータによる細胞集団の自動測定時に、特定のデータ領域内の各細胞又は各細胞内物質を、効率よく正確に採集できる走査型細胞測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して二次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、前記走査画像データから前記各細胞についての細胞情報を算出する情報算出手段と、前記細胞情報に関して特定のデータ範囲を指定する範囲指定手段と、前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段とを有し、前記指定されたデータ範囲にある細胞情報をもつ細胞の前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御するよう構成したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の走査型細胞測定装置において、前記微小操作手段が前記顕徴鏡対物レンズに結合されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して二次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、前記顕微鏡対物レンズの視野内に至らない領域に操作先端が配置され、前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段と、前記微小操作手段の操作先端による操作又はマーキング位置を観察する実体顕微鏡とを有し、前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御しつつ前記実体顕微鏡により前記微小操作手段の操作先端による操作又はマーキング位置を観察可能に構成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3に記載の走査型細胞測定装置において、前記微小操作手段をレーザ又は電気的引力・反発力を利用した非接触方式で構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3に記載の走査型細胞測定装置において、前記微小操作手段の操作針の駆動機構を顕微鏡の合焦機構を用いて構成し、標本を載置するステージの2次元移動と顕微鏡の合焦機構とにより前記操作針を3次元に駆動可能としたものである。
請求項6記載の発明は、細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して2次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段とを有し、前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御するとともに、前記微小操作手段の操作針の駆動機構を顕微鏡の合焦機構を用いて構成し、標本を載置するステージの2次元移動と顕微鏡の合焦機構とにより前記操作針を3次元に駆動可能としたことを特徴とするとするものである。
請求項7の発明は、請求項1〜6記載の装置を利用し、個々の細胞にマーキングを施し、顕微鏡を用いてその接眼レンズを通して細胞を観察しながら走査ステージとマイクロマニピレータを手動で操作する細胞測定方法である。
【0013】
本発明によれば、細胞集団標本を光ビームを収束させたスポットで走査し、例えば個々の細胞が発する蛍光を検出し、走査画像データを画像処理して個々の細胞データを抽出して測定する走査型サイトメータによる細胞集団の自動測定後に、座標位置管理手段により特定の細胞データ領域内の各細胞の座標位置データを順次再現し、顕微鏡で観察しながら前記微小操作手段を操作することにより、各細胞又は各細胞内物質を効率よく正確に採集したりマーキングすることができる。
【0014】
また、本発明によれば、前記微小操作手段が前記顕徴鏡対物レンズ又は前記顕微鏡対物レンズと同形状の部品に結合されている構成としたので、前記微小操作手段を駆動する駆動機構を格別に設けなくても顕微鏡の合焦により代用することが可能となり、顕微鏡対物レンズ回りの構成の簡略化が図れる。
【0015】
さらに、本発明によれば、前記座標位置データを基に、各細胞と前記顕微鏡対物レンズの光軸から所定の距離だけ離れた位置に操作先端が配置された前記微小操作手段との位置関係を制御しつつ対物レンズから離間した前記実体顕微鏡により前記微小操作手段の操作先端による操作又はマーキング位置を観察可能に構成したので、前記実体顕微鏡により前記微小操作手段の操作先端を立体的に観察しつつ確実に各細胞の採取等を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態で用いる走査型サイトメータの基本構成と基本動作を説明する。図1に機械−光学系を、図2に走査型サイトメータの電気系のブロック図を、図3に測定処理の大まかな流れを表すフローチャートを各々示す。
【0017】
図1に示す走査型サイトメータの蛍光測光光学系において、レーザ1より出射したレーザビームは、ビームスプリッタとして例えばダイクロイックミラー2で反射され、図1の紙面に直交する図示されていない回転軸を中心に回動するガルバノメーターミラー3で反射し、偏向される。ガルバノメーターミラー3で反射、偏向されたレーザビームは、瞳投影レンズ4で対物レンズ像面25上に結像され、紙面上で上下方向に走査される走査スポット光を形成する。該走査スポット光は、対物レンズ6によって標本7上に投影され、微小スポット光として標本7上の細胞集団を紙面上で左右方向に走査する。該微小スポット光によって励起された個々の細胞からの蛍光は、ガルバノメーターミラー3まで光路を逆行する。
【0018】
ここで、ガルバノメーターミラー3は、瞳投影レンズ4によって対物レンズ6の瞳と共役の関係になっているため、標本7面からの蛍光は、ガルバノメーターミラー3の走査偏向角度に依存することなく、レーザ光路へ通って行く。標本7面からの蛍光は、ダイクロイックミラー2を透過し、光電子増倍管15に入射して光電検出される。
【0019】
また、前記レーザビームをガルバノメーターミラー3による光路偏向手段で標本7面上で紙面上の左右方向に走査しながら、走査ステージ17で標本7を紙面に直交する方向に移動させる。これにより、標本7面をレーザスポット光で二次元走査することができ、蛍光色素標識された細胞成分の蛍光測光が可能となる。
【0020】
ここで、光路切換ミラー5は光路から挿脱可能に設けられており、光路から取り除くことにより、標本像を顕微鏡観察光学系16ヘ導くことができ、透過照明光学系12や落射蛍光投光管19による照明を用いて通常の顕微鏡として用いることができ、標本7の面を透過顕微鏡像や落射蛍光顕微鏡像を接眼レンズを通して肉眼で顕微鏡観察したり、テレビカメラや写真撮影装置で撮影したりすることができる。
【0021】
また、光路切換ミラー5をビームスプリッターに置き換え、走査、測光光路と顕微鏡光路とを同時に使用可能に構成してもよい。
【0022】
次に、図2に基づき、前記走査型サイトメータの電気系の構成と作用を説明する。光電子増倍管PMT1,PMT2で検出した光電信号は、各々の検出信号(チャンネルと呼ぶ)毎に設けられた信号処理系統で処理され、コンピュータ90内の拡張スロット上のメモリーボード91に設けられた各チャンネルch.1、ch.2毎のメモリー回路に転送され記憶されていく。
【0023】
即ち、光電子増倍管PMT1,PMT2で検出した光電信号は、ヘッドアンプ(Head Amp)72a、72bで増幅された後、アナログ積分器
(Analog Integ.)73a、73bでノイズを除去し、アナログ/ディジタル変換器(A/D)74a、74bで12ビットのディジタル信号に変換され、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)(RAM、ROMを含む)75a、75bによって信号処理され、メモリーボード91に設けられた各チャンネルch.1、ch.2に転送される。
【0024】
コンピュータ90の拡張スロットには、IEEE−488規格に基づくGPIB(Genral Purpose Interface Bus)制御を行うGPIBボード92が設けられており、装置側のGPIBインタフェース制御回路(GPIB I/F)84を介して、装置側のCPU80(中央演算処理装置)とコンピュータ90の間で通信を行うようになっている。
【0025】
装置側のCPUバス(CPU Bus)81には、走査ステージのX軸、Y軸を各々駆動する二つのステッピングモータ85a、85bの駆動制御を行うモータコントローラ82a、82b及び二つのステッピングモータ85a、85bを駆動するモータドライバ83a、83b、ガルバノメータミラー3を駆動するガルバノメータモータ3aの駆動波形を生成する波形発生回路であるディジタル/アナログ変換器(D/A)87、88、それぞれの光電子増倍管PMT1、PMT2の陰極への印可電圧を発生し増倍率を制御するディジタル/アナログ変換器(D/A)76a、76b及び、それぞれの光電子増倍管PMT1、PMT2で検出した光電信号のオフセット調整電圧を発生するディジタル/アナログ変換器(D/A)77a、77bが接続されている。さらに、CPUバス81には、リモーコントロールユニット(RCU)89、入出力ユニット(I/O)79等が接続されている。
【0026】
本実施の形態で用いるコンピュータ90は、例えばIBM社PC/AT又はそのコンバチブル機であり、コンピュータモニタディスプレイ用のビデオ・グラフィック・アダプター(VGA)ボード以外に、少なくとも二つの拡張スロットを有していることが必要である。二つのスロットには、1枚のメモリーカードとGPIBボード92を実装するようになっている。
【0027】
以上の光学系及び電気系の構成において、コンピュータ90からのGPIB制御コマンドによって、走査及び信号処理等、装置の動作を包括的にコントロールし、標本をレーザビームで二次元走査して複数の蛍光を検出し、走査画像データを得ることができる。
【0028】
図3に、走査型サイトメータによる測定の流れを示す。
まず、標本7を走査ステージ17上にセットし(ステップS1)、標本走査領域、ゲイン、オフセット等の測定条件をコンピュータ90に入力する(ステップS2)。次に、コンピュータ90により細胞データリストを初期化し(ステップS3)、前記レーザビームにより標本7を走査画像メモリ1枚分のメモリ容量で限定される小走査領域ごとに区切って二次元走査しながら光電信号をディジタル化してコンピュータ90上のメモリボード91に走査画像データを転送する(ステップS4)。
【0029】
各小走査領域毎の走査画像データは、その都度コンピュータ90によって処理され(ステップS5)、各細胞毎に相当する領域を抽出し、細胞の座標位置を算出すると同時に、細胞内の測光値の総和である積算測光値(Value)、細胞内の測光値の最大値である最大測光値(Peak)、面積(Area)、外周長(Perimeter)等の細胞情報を算出し、細胞の細胞データリストを作成し追記して行く(ステップS6)。そして、所定の走査領域全体の細胞データリストを作成し終わったところで(ステップS7)測定は終了する(ステップS8)。
【0030】
このような測定の結果得られた細胞データリストは、データファイルとして保存され、ドットヒストグラム表示等、統計的な演算処理を受けながらコンピュータ90の表示画面に表示される(ステップS9)。
【0031】
走査型サイトメーターによる測定結果の一例として、リンパ球の表面抗原を蛍光標識して測定したデータの、コンピュータ表示画面に表示されたドットヒストグラムを図4に示す。
【0032】
ここで、コンピュータソフトウエアによって、コンピュータ表示画面上でデータの領域A(図4に示す)を設定し、細胞のリコールを指示すると、測定された順番に細胞データリストを開きながら、領域Aに該当する細胞データが出てきた時点で該当する細胞の座標位置データをGPIB制御コマンドとしてコンピュータ90から走査ステージ17のモータコントローラ82a、82bヘ送り、走査ステージ17のX軸、Y軸の位置を再現することができる。
【0033】
このとき、図1に示す光路切換ミラー5を光路から外すことにより、顕微鏡観察光学系16によって、位置再現された標本7の細胞を観察し撮影することができる。図4に表示状態を示す標本7の場合、細胞集団内に面積が大小に異なる2つの部分集合が存在することが分かるが、それぞれの部分集合に属する個々の細胞を順次位置再現しながら顕微鏡観察、撮影することで形態的な解析を行うことができる。
【0034】
このように本実施の形態に用いられる走査型サイトメータは、順次位置再現された個々の細胞観察・撮影し形態解析する装置である。
【0035】
次に、本発明の具体的な実施の形態1乃至5を説明する。
(実施の形態1)
図5に実施の形態1の走査型サイトメータを示す。
顕微鏡本体21内部には、既述した走査型サイトメータの光学系が構成されており、光切換レバー22の操作によって、光路切換ミラー5の挿脱を行い、顕微鏡観察光学系16へ光路を切り換えることが可能となっている。また、顕微鏡観察光学系16においては、接眼レンズ23を通して肉眼観察することもできるし、TVカメラ20で撮影することも可能である。
【0036】
TVカメラ20の映像信号は、コンピュータ90ヘ接続して、コンピュータモニタ90a上で映像を観察することができる。顕微鏡本体21の右側には、支持台33、駆動機構32、操作針31によって構成される微小操作手段としてのマイクロマニピレータが配置されている。前記操作針31の先端は、顕微鏡対物レンズ6の光軸中心に達するように構成されており、標本7の細胞を順次位置再現して顕微鏡観察しながら、駆動機構32よって操作針31を操作し、細胞を採取することができるようになっている。
【0037】
尚、前記操作針31には、用途に応じて吸引装置や注入装置、マーキング装置等を付加して、細胞に対する種々の操作を行ったり、微小電極を取り付けて電気生理学的な実験を行うことも可能である。また、取り付けるマイクロマニピレータの数は一個に限定されるものではなく、複数のマイクロニピレータを組み合わせて使用することで、複数種類の細胞を採取したり、より高度な実験を行うことを可能とする構成としてもよい。
【0038】
前記駆動機構32は、操作針31を三次元駆動させることが望ましいが、顕微鏡本体21の合焦機構によって、走査ステージ17が対物レンズ6の光軸方向
(図5の紙面上、上下方向)に位置調整が可能であれば、該当方向への駆動は顕微鏡本体21の合焦機構による代用が可能である。また、走査ステージ17はX−Y二次元に移動可能であり、走査ステージ17の微小移動によって駆動機構32の動作を代用することもできる。
【0039】
前記駆動機構32の制御は、油圧機構や機械的減速機構を介して顕微鏡を観察しながら手動で操作してもよいし、電動機構を採用してコンピュータ90と接続し、コンピュータモニタ90a上に映されるTVカメラ20の映像を観察しながらコンピュータ90を介して操作してもよい。ここで、TVカメラ20の画像をコンピュータ41で画像認識し、コンピュータ90からの指令によって電動機構を制御することも可能であり、自動化によって細胞採取をより容易に行うこができる。
【0040】
前記標本7は、スライドグラス標本であり、細胞採取時にはカバーグラスを取り外しておく。本実施の形態1においては、顕微鏡本体21を正立型顕微鏡として図示したが、同様の構成は倒立型顕微鏡によっても構成可能であることは言うまでもない。倒立型顕微鏡による場合、マイクロマニピレータはステージ上面(対物レンズの反対側)から標本7を操作することになり、シャーレ等の培養容器やマイクロテストプレート等、上面解放型の容器の中の標本7の細胞を操作することが可能になる。
【0041】
本実施の形態1によれば、順次位置再現された個々の細胞を顕微鏡で観察し、その形態を確認しながら細胞を採集することができる。このため、細胞の誤入の虞れがなく正確に分類できる。また、顕微鏡による拡大倍率を上げて細胞内の一部分、例えば、染色体、ミトコンドリア、細胞膜、細胞質等を観察しながら選択的に採集し分類することも可能であり、より精度の高い実験が可能になる。
【0042】
(実施の形態2)
図6に、本発明の実施の形態2を示す。
本実施の形態2では、操作針31の針先は顕微鏡対物レンズ6の光軸から所定の距離だけ離間した顕微鏡本体21の右側に配置されている。これにより、操作針31の突き出し量が減少して剛性を高めることができるとともに、顕微鏡対物レンズ6の作動距離による高さ方向のスペースの制約から解放される。
【0043】
走査ステージ17は、右側へのストロークを拡張し、順次位置再現する個々の細胞の再現位置が操作針31の直下になるように、顕微鏡対物レンズ6の光軸中心と操作針31の先端との位置ズレ量を予めコンピュータ90に設定し、個々の細胞の再現位置を補正する。
【0044】
また、本実施の形態2では、順次位置再現された個々の細胞と操作針31の先端部を観察するために、対物レンズ6と干渉しないように実体顕微鏡24を離間して設置している。これにより、マイクロマニピレータの操作針31を立体的に観察しながら操作でき、細胞採取が容易になる。また、作動距離の長い実体顕微鏡24を用いることにより、対物レンズから試料までの距離を長くできるから、マイクロマニピレータの操作空間が増大し、複数のマイクロマニピレータによるより複雑な実験を実行することが容易となるとともに、操作針31の傾斜角度を大きく設定できるので、細胞採取等の操作性が向上する。
【0045】
(実施の形態3)
図7(a),(b)に本発明の実施の形態3を示す。本実施の形態3においては、実施の形態1における操作針31と駆動機構32を一体化したマイクロマニピレータ61(図7(b)参照)を、固定アーム51を介して顕微鏡対物レンズ6に取り付けた構成(図7(a)参照)が特徴である。この場合、操作針31の先端を対向レンズ6の焦点位置に合致させ、操作時以外の通常の状態では駆動機構32により試料面から離れる方向に退避せしめられている。駆動機構32は、圧電アクチュエータによって構成する。対物レンズ6と走査ステージ17上の標本7との間隔は合焦機構によって調整されるので、合焦時に駆動機構32により操作針31の先端を対物レンズ6の焦点位置まで復帰させることにより操作針31が光軸上の細胞に自動的に操作される。
【0046】
また、本実施の形態3においては、顕微鏡の側面にマイクロマニピレータの支持台を設置する必要がなくなるので、机上占有面積が小さくてすむ他、標本から針先までの機構保持部品の距離が短縮されるため、マイクロマニピレータの剛性及び機械的安定度が向上する。
【0047】
さらに、マイクロマニピレータ61の駆動機構32を省略しても、顕微鏡の合焦機構と走査ステージ17の二次元移動とを併用することによって、操作針31と標本7とを相対的に三次元的に微小移動させることもできる。
また、合焦した状態で標本7をXY方向に移動させても、操作時以外は操作針31が標本7から離間しているので操作針31により標本7にキズを付けることがない。
【0048】
(実施の形態4)
図8に本発明の実施の形態4を示す。本実施の形態4においては、実施の形態3におけるマイクロマニピレータ61を、対物レンズ6光軸上に配置した以外は同一構成を成している。これにより、突端の形態3と同様作用効果の他に操作針31の針先は、顕微鏡視野の中央の一点として顕微鏡で観察できるので、操作位置を確認しながら所望する細胞を観察することができるとともに、素早く操作を開示できる。
【0049】
また、コンピュータ90からの指令によって走査ステージ17の二次元移動と合焦機構を電動制御して各細胞の座標位置を記録しておくことにより、合焦機構と走査ステージ17を予めプログラムした細胞採取動作にしたがって三次元的に駆動させる、各細胞の座標位置を順次再現することで、細胞採取を完全に自動化することができる。このことは、上記実施の形態3にも有効であり、同様の作用効果が得られることはいうまでもない。
【0050】
(実施の形態5)
図9に本発明の実施の形態5を示す。本実施の形態5においては、倒立型顕微鏡21に搭載された走査ステージ17を、コンピュータ90によって制御するように構成している。ここで、コンピュータ90と走査ステージ17は、上述した走査型サイトメータと互換性を持つように構成されている。
【0051】
即ち、コンピュータ90は走査型サイトメータで得られたデータを受け取ってコンピュータモニタ90a上で図4に示すようなドットヒストグラムを表示することができ、ゴンピュータソフトウエアによって、コンピュータ画面上でデータの領域A(図4に示す)を設定し、細胞のリコールを指示すると、既述したごとく測定された順番に細胞データリストを開きながら、領域Aに該当する細胞データが出てきた時点で該当する細胞の座標位置データをGPIB制御コマンドとしてコンピュータ90から走査ステージ17のX軸、Y軸用の前記モータコントローラ82a、82bへ送り、走査ステージ17のX軸、Y軸の位置を再現することができる。
【0052】
即ち、測定に用いた標本と同一の標本7を走査ステージ17に載置しておけば、走査型サイトメータ内での動作と同様に、図4に示す領域Aに入る細胞データを示した個々の細胞が、顕微鏡対物レンズ6の視野中央に順次位置再現されることになる。また、前記倒立型顕微鏡21の傍らにおいて、支持台33、駆動機構32、操作針31によって構成されるマイクロマニピレータを構成している。このマイクロマニピレータによって、順次位置再現された細胞又は細胞物質を採集し分類することができることはいうまでもない。
【0053】
本実施の形態5では、倒立型顕微鏡21を用いて動作を説明したが、実体顕微鏡24や正立型顕微鏡を用いても、同様にして走査型サイトメータと互換性のある細胞採取専用のシステムを構成可能である。
【0054】
また、実施の形態1の場合と同様に、駆動機構32の制御に電動機構を採用してコンピュータ90と接続し、TVカメラ20の画像をコンピュータ90で画像認識し、コンピュータ90からの指令によって電動機構を制御する自動化システムを構築することも可能である。
【0055】
さらに、実施の形態1のシステムで標本7上の個々の細胞をマーキングしておけば、走査ステージ17とコンピュータ90とに依存せずに、接眼レンズ23を通して細胞を観察しながら走査ステージ17とマイクロマニピレータを手動で操作することによって、マーキングされた細胞を採集することも可能である。この場合、コンピュータ90や、電動システムは不要であり、マイクロマニピレータの付いたどのような顕微鏡を用いても、採集・分類を行うことが可能となる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態1乃至5の説明においては、微小操作手段として、操作針を用いて細胞を機械的に操作・分類するメカニカルなマイクロマニピレータを用いる場合を示した。
【0057】
しかしながら、本発明の趣旨は機械的な構成の微小操作手段を用いる場合に限定されるものではなく、レーザを用いて細胞を焼き切るレーザマニピュレータやレーザの屈折力によって細胞を保持するレーザトラッピング法等、光学的に細胞を操作する場合、あるいは、電気的引力・反発力を利用して細胞を移動させる場合等、非接触方式による微小操作手段を用いる場合にも同様に適用することが可能である。
【0058】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、以下の構成を付記することができる。
(1)請求項1記載の装置において、前記微小操作手段をレーザ又は電気的引力・反発力を利用した非接触方式で構成する。この構成によれば、コンピュータ90による制御でメカニカルな操作針を使用しない細胞の採集・分類を行う自動化システムを構築することが可能となる。
(2)請求項1記載の装置の基本的構成を利用し、個々の細胞にマーキングを施し、顕微鏡を用いてその接眼レンズを通して細胞を観察しながら走査ステージとマイクロマニピレータを手動で操作する細胞測定方法。この細胞測定方法によれば、コンピュータ制御に依存することなく細胞の採集・分類を行うことが可能となる。
【0059】
(3)前記微小操作手段の操作針の駆動機構を顕微鏡の合焦機構を用いて構成し、標本を載置するステージの2次元移動と顕微鏡の合焦機構とにより前記操作針を3次元に駆動可能とした走査型細胞測定装置。この構成により、微小操作手段のスペースが簡略化し省スペースを図れ、かつ、操作針の剛性強化、安定性の向上が可能となる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、標本の細胞集団の自動測定後に、特定のデータ領域内に入る細胞データを提示した各細胞又は各細胞内物質を、効率よく正確に採取し、所望の細胞分類を行うことが可能な走査型細胞測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の走査型細胞測定装置の機械−光学系を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態の走査型サイトメータの電気系のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の走査型サイトメータの測定処理の大まかな流れを表すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における特定領域の積算測光値と面積との関係を示すヒストグラムである。
【図5】本発明の実施の形態1の走査型サイトメータの構成を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の走査型サイトメータの構成を示す正面図である。
【図7】(a)は、本発明の実施の形態3の走査型サイトメータの微小操作手段及び走査ステージを示す概略図、(b)は、本発明の実施の形態3の走査型のサイトメータの微小操作手段としてのマイクロマニピレータの側面図である。
【図8】本発明の実施の形態4の走査型サイトメータの微小操作手段及び走査ステージを示す概略図である。
【図9】本発明の実施の形態5の走査型サイトメータの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 レーザー
2 ダイクロイックミラー
3 ガルバノメーターミラー
4 瞳投影レンズ
6 対物レンズ
7 標本
12 透過照明光学系
15 光電子増倍管
16 顕微鏡観察光学系
17 走査ステージ
18 スポット投影レンズ
19 落射蛍光投光管
21 顕微鏡本体
23 接眼レンズ
25 対物レンズ像面
31 操作針
32 駆動機構
33 支持台
80 CPU
90 コンピュータ
Claims (7)
- 細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して二次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、
前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、
前記走査画像データから前記各細胞についての細胞情報を算出する情報算出手段と、
前記細胞情報に関して特定のデータ範囲を指定する範囲指定手段と、
前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段とを有し、
前記指定されたデータ範囲にある細胞情報をもつ細胞の前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御するよう構成したことを特徴とする走査型細胞測定装置。 - 請求項1記載の走査型細胞測定装置において、
前記微小操作手段が前記顕徴鏡対物レンズに結合されていることを特徴とする走査型細胞測定装置。 - 細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して二次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、
前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、
前記顕微鏡対物レンズの光軸から所定の距離だけ離れた位置に操作先端が配置され、前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段と、
前記顕微鏡対物レンズから離間し、前記微小操作手段の操作先端による操作又はマーキング位置を観察する実体顕微鏡とを有し、
前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御しつつ前記実体顕微鏡により前記微小操作手段の操作先端による操作又はマーキング位置を観察可能に構成したことを特徴とする走査型細胞測定装置。 - 請求項1〜3に記載の走査型細胞測定装置において、
前記微小操作手段をレーザ又は電気的引力・反発力を利用した非接触方式で構成したことを特徴とする走査型細胞測定装置。 - 請求項1〜3に記載の走査型細胞測定装置において、
前記微小操作手段の操作針の駆動機構を顕微鏡の合焦機構を用いて構成し、標本を載置するステージの2次元移動と顕微鏡の合焦機構とにより前記操作針を3次元に駆動可能とした走査型細胞測定装置。 - 細胞集団標本上で光ビームを顕微鏡対物レンズで集光して2次元走査し、細胞からの蛍光、反射光または透過光の少なくとも1つを検出器で検出し、検出器で検出した光電信号によって形成された走査画像データを取り込み、該走査画像データに対する画像処理によって細胞集団標本内の各細胞の細胞内成分量を定量測定する走査型細胞測定装置において、
前記細胞集団標本内の各細胞の走査画像データを基にこれらの座標位置データを求める座標位置管理手段と、
前記各細胞又は各細胞内物質を操作又はマーキングする微小操作手段とを有し、
前記座標位置データを基に各細胞と前記微小操作手段との位置関係を制御するとともに、
前記微小操作手段の操作針の駆動機構を顕微鏡の合焦機構を用いて構成し、標本を載置するステージの2次元移動と顕微鏡の合焦機構とにより前記操作針を3次元に駆動可能としたことを特徴とする走査型細胞測定装置。 - 請求項1〜6記載の装置を利用し、個々の細胞にマーキングを施し、顕微鏡を用いてその接眼レンズを通して細胞を観察しながら走査ステージとマイクロマニピレータを手動で操作する細胞測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01143697A JP3766498B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 走査型細胞測定装置および細胞測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01143697A JP3766498B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 走査型細胞測定装置および細胞測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10206421A JPH10206421A (ja) | 1998-08-07 |
JP3766498B2 true JP3766498B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=11778046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01143697A Expired - Fee Related JP3766498B2 (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 走査型細胞測定装置および細胞測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3766498B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4043925B2 (ja) * | 2001-12-05 | 2008-02-06 | 三菱レイヨン株式会社 | 生体関連物質マイクロアレイの読取装置及び方法 |
WO2004070366A1 (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-19 | Inabata & Co., Ltd. | 蛍光イメージングシステム及びこれを用いたバイオマニピュレータシステム |
JP4137682B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2008-08-20 | オリンパス株式会社 | 蛍光分光分析装置 |
JP4831972B2 (ja) * | 2004-02-10 | 2011-12-07 | オリンパス株式会社 | マイクロマニピュレーションシステム |
DE102005053669B4 (de) * | 2005-11-08 | 2007-12-13 | Kilper, Roland, Dr. | Probenmanipulationsvorrichtung |
JP5516108B2 (ja) * | 2010-06-15 | 2014-06-11 | 株式会社ニコン | 観察装置、観察方法、及びプログラム |
JP5747690B2 (ja) * | 2011-07-04 | 2015-07-15 | 株式会社ニコン | 顕微鏡装置及び画像形成方法 |
JP7052594B2 (ja) * | 2018-06-22 | 2022-04-12 | 日本精工株式会社 | 圧電アクチュエータ及びマニピュレータ |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP01143697A patent/JP3766498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10206421A (ja) | 1998-08-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6437947B2 (ja) | 全自動迅速顕微鏡用スライドスキャナ | |
US6690470B1 (en) | Automated laser capture microdissection | |
JP5244801B2 (ja) | 細胞及び/又は細胞コロニーの自動化した除去のための方法及び装置 | |
US6724419B1 (en) | System and method for acquiring images at maximum acquisition rate while asynchronously sequencing microscope devices | |
US8003955B2 (en) | Sample manipulation device | |
JP2017194700A5 (ja) | ||
JP2017194699A5 (ja) | ||
US9824259B2 (en) | Device and method for microscopy on a plurality of samples | |
JPS60212716A (ja) | 試片の三次元写像の形成方法及びその装置 | |
US20060012773A1 (en) | Sample holder for a reception device receiving biological objects and microscope system designed to operate using one such sample holder | |
JP2015127738A (ja) | 顕微鏡システムおよびその制御方法 | |
US20020090122A1 (en) | Road map image guide for automated microdissection | |
JP3766498B2 (ja) | 走査型細胞測定装置および細胞測定方法 | |
CN109407298B (zh) | 具有显微镜的显微术布置及其操作方法 | |
JP4163301B2 (ja) | 走査型サイトメータ | |
JPH10293094A (ja) | サイトメータ | |
US10475198B2 (en) | Microscope system and specimen observation method | |
JP2000097857A5 (ja) | ||
US20190166293A1 (en) | Impulse rescan system | |
JP2001211875A (ja) | 微細物体の採取装置および採取方法 | |
CN108831581A (zh) | 一种具有三个激光的光镊捕获粒子或细胞的装置 | |
EP4283372A2 (en) | Digital pathology apparatus housing with rail system, speakerless audio system, and electromagnetic radiation shielding | |
JPH10132812A (ja) | 走査型光学測定方法 | |
JP2023017601A (ja) | 支援システム、支援方法、情報処理装置、及びプログラム | |
CN110361325A (zh) | 一种基于单反相机的光谱分析系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040116 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060127 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090203 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |