JP3765313B2 - 楽音合成装置および楽音合成用プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
この現象は、上述した図14において、静摩擦係数で動く入力範囲Bから、動摩擦係数で動く入力範囲Aに移行する時点相互の間の期間(周期)が、本来のピッチ周期よりも短くなってしまうことに対応する。
また、上述した各手段としてコンピュータを機能させるための楽音合成用プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
したがって、第2の演奏パラメータおよびループ出力信号の大きさに応じた揺らぎをループ出力信号に与えることができる。特に、擦弦楽器をモデリングした楽音合成装置の場合に、弓毛および弦の表面のざらつきなどによる楽音の揺らぎをループ出力信号に与えることができる。
ざらつき効果信号発生部7は、線形部3からのループ出力信号loopを入力して、これに応じて揺らぎ信号を発生し、演算器6において非線形変換部4の出力と演算することにより、ざらつき感を楽音に与える。
図示の例では、第1の変換特性テーブル41は、入力信号が正方向に増加するにつれ負の出力信号の上昇率が減少して負の一定レベルに近づき、入力信号が負方向に増加するにつれ正の出力信号の下降率が減少して正の一定レベルに近づくような特性としている。
概要を説明すると、加算器5の出力信号のピッチ周期(基本振動モードの周期)に等しい周期成分を通過させ、2倍ピッチ以上の高次振動成分は抑圧される特性を有するバンドパスフィルタ63を用い、加算器5の出力信号をこのバンドパスフィルタに通した上で、係数発生部44に出力する。
この第1の具体例においては、この加算器5の出力信号のピッチ周期の信号を通過させる帯域通過フィルタ63に、この加算器5の出力信号を通した信号に基づいて制御信号を生成し、この制御信号と切替の閾値とを比較することにより非線形変換部4の入出力特性を変化させることにより、高次振動モードの移行を抑制するものである。
なお、上述した例では、バンドパスフィルタ63の出力に応じた信号とバイパスされたループ出力信号loopの和を取っているが、まとめて、等価な特性を有するフィルタに置き換えてもよい。また、バンドパスフィルタ63の入力信号として、図4に示した加算器5の出力信号と非線形変換部の出力となる加算器48の出力信号との和に応じた信号を用いるなど、各部の信号またはその組み合わせ信号を用いてもよい。
図9は、図8に示した第2の具体例における信号処理部の動作を説明するための波形図である。図9(a)は加算器5の出力信号、図9(b)は補正信号、図9(c)は信号処理部の出力信号の波形図である。
ピッチ周期tpの2倍の振動モードにある加算器5の出力信号の波形を範囲Bの領域に押し込めるような補正信号CW101を発生させることにより、図4に示した第2の変換特性テーブル42から第1の変換特性テーブル41への切替が、倍ピッチ以上で行われるのを抑制している。
図9(c)から明らかなように、切替を行う信号処理部の出力信号NLCW102は、時点(4)から時点(3)までの時間長t2の期間において切替の閾値を超えにくくなり、図9(a)において存在していた、時点(2)が消失する。したがって、1ピッチ周期tp内において切替の閾値を2回以上超えることが抑制される。
また、制御パラメータ生成部92の入力信号として、図4に示した加算器5の出力信号と非線形変換部の出力となる加算器48の出力信号との和に応じた信号を絶対値変換したものを用いるなど、各部の信号またはその組み合わせ信号を絶対値変換して用いてもよい。
この第3の具体例では、加算器5の出力信号に応じた制御信号が閾値を超えたときを検出した後、次のピッチ周期tpの期間内において、制御信号が切替の閾値を超えることを抑制するために、制御信号を変更する代わりに、切替の入力閾値111の方を所定の変化特性に従うように変更する。
結果的には、図4に示した第2の変換特性テーブル42から第1の変換特性テーブル41への切替が、倍ピッチ以上の周期で行われるのを抑制することにより、高次振動モードの移行を抑制する。切替の入力閾値は、図8,図9において説明した補正信号の作成方法と同様であり説明は省略する。
また、図4においては、弓速度Vbとの相対速度である加算器5の出力信号を信号処理部43に入力したが、信号処理部43にループ出力信号loopを直接に入力するようにしてもよい。相対速度である加算器5の出力信号、ループ出力信号loopのいずれを用いるかによって、一時的には制御状態が異なるが、結局いずれも相互に影響し合って値が決まるものであるから、時間がたてば、いずれを用いても制御状態が大きく異なることはない。
図12は、図11に示したセレクタ125の出力を説明する波形図である。図12(a),図12(b)は、入力信号の大きさに比例した信号SFの大きさによる違いを示す。
この具体例のざらつき効果信号発生部7は、ループ出力信号loopの大きさに応じて変化の時間幅が変わる揺らぎ信号を生成するものであって、乗算器129において弓圧Pb等の演奏パラメータを変調し、図1に示した演算器6において線形部3に供給している。揺らぎ信号は、ノイズ発生部126から出力されるランダム信号をループ出力信号loopの大きさに応じた周期でサンプルホールドすることにより生成している。
したがって、セレクタ125は、ノイズ発生部126の出力をサンプルホールドし、図12に示すように、ループ出力信号loopの大きさに逆比例した「変化の時間幅」でノイズ発生部126のランダム信号を出力する。
また、上述した説明では、ループ出力信号loopのピッチ周期として、演奏情報として設定される音高PITCH情報によるピッチ周期tpを使用したが、ループ出力信号loopのピッチ周期を常時測定しておき、その短期間平均値を用いてピッチ周期としてもよい。
上述した説明では、擦弦楽器の発音機構をモデリングしたときの非線形変換特性について説明した。しかし、異なる発音機構をモデリングした場合でも、小入力信号時の入出力特性に対し、大入力信号時の入出力特性が図14に示したように異なるような特性を有する場合に、同様な手法で高次振動モードを抑制することができる。
また、擦弦楽器の発音機構とは異なるが、図1、図4に示した加算器5において、線形部3のループ信号loopと弓速度Vbとの和をとり、この和信号に基づいて非線形変換を行い駆動信号を線形部3に供給するようにしてもよい。
また、DSPの代わりに、汎用のCPU(Central Processsing Unit)、ROM,RAM、D/A変換器等を備えたパーソナルコンピュータにおいて、オペレーティングシステムの下で実行されるソフトウエア音源のプログラムとして実行させることもできる。このプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、あるいはフレキシブル磁気ディスク(FD)に記録された形で配布され、パーソナルコンピュータのハード磁気ディスク(HD)に記録される。
Claims (2)
- 少なくとも遅延手段を含むループ手段、
前記ループ手段から取り出されたループ出力信号を第1の演奏パラメータに応じて変更することにより駆動信号を生成し前記ループ手段に供給する駆動信号生成手段、および、
前記ループ出力信号の大きさ、または、前記ループ出力信号および前記第1の演奏パラメータに応じた信号の大きさ、に応じて変化の時間幅が変わる揺らぎ信号を生成し該揺らぎ信号と第2の演奏パラメータとを演算して前記ループ手段に供給する揺らぎ信号生成手段、
を有することを特徴とする楽音合成装置。 - 少なくとも遅延手段を含むループ手段、
前記ループ手段から取り出されたループ出力信号を第1の演奏パラメータに応じて変更することにより駆動信号を生成し前記ループ手段に供給する駆動信号生成手段、および、
前記ループ出力信号の大きさ、または、前記ループ出力信号および前記第1の演奏パラメータに応じた信号の大きさ、に応じて変化の時間幅が変わる揺らぎ信号を生成し該揺らぎ信号と第2の演奏パラメータとを演算して前記ループ手段に供給する揺らぎ信号生成手段、
としてコンピュータを機能させるための楽音合成用プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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