JP3764844B2 - 持ち出し返却管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、図書館などにおいて不正持ち出しをチェックするとともに、書籍の貸し出し返却を簡単に管理できる持ち出し返却管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
持ち出し返却管理システムは、例えば貸し出しの対象物に磁気テープを貼り付け、この磁気テープに記憶されたデータを読み取ることによって、対象物の持ち出しや返却を管理するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように磁気テープに記憶されているデータは、それを離れたポジションからを読み取ることはほとんどできない。もし、離れた位置から、磁気データを読み取ろうとすれば、読み取り器側の出力を大きくしなければならない。
しかしながら、読み取り器側の出力を大きくすると、今度は、その周辺に電波障害を起こしてしまう。そのために、読み取り器の出力を大きくすることもできず、結局は、磁気データを離れた位置から検出することができなかった。
【0004】
例えば、図書館等では、出ていく者一人ひとりに、ボディチェックに近い形で、不正持ち出しをチェックすれば、それこそ人権問題をひき起こしてしまう。そこで、どうしても遠隔的なチェックで不正を発見しなければならない。しかし、従来の磁気データでは、上記した理由で、読み取り器の出力を大きくできないので、遠隔的なチェックがほとんどできず、不正持ち出しをなかなか規制できないのが現状である。
この発明の目的は、遠隔的なチェックが可能な持ち出し返却管理システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1〜第7の発明は、持ち出したり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設けたことを前提とする。
この発明において、上記ICチップに記憶されたデータを読み取る手段は、電子的な手段であれば、どのような構成であってもよい。
【0006】
【0007】
そして、上記の構成を前提として、第1の発明は、一対の起立物を対向させてなる検知ゲートを設け、上記起立物にはその上下方向に複数のエリヤを区切り、各エリヤ毎に送信アンテナと受信アンテナとを設け、しかも、上位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と、下位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向とを互い違いにし、ゲートを通過する対象物の帯状ICシールのICチップに記憶されているデータを、受信アンテナを介して読み取る構成にした点に特徴を有する。
【0008】
【0009】
第2、第3の発明は、検知ゲートに、フラッパーと、プレレコーディングシステムを採用したカメラとを設け、受信アンテナを介して読み取ったデータをもとに、通過対象物に持ち出し違反があることを検出したとき、上記フラッパーを閉じるとともに、カメラは、フラッパーが閉じる前の映像をメモリーに記憶させる構成にした点に特徴を有する。
【0010】
第4の発明は、対象物の受け渡し管理装置を設けるとともに、この受け渡し管理装置は、入力部と、対象物に設けた帯状ICチップのデータを読み取る読み取り部と、入力部から入力されたデータと読み取り部で読み取ったデータとを関連づけて記憶するICチップに記録する記録部と、印刷および消去が自由なリライトカードに印刷する印刷部とを備え、入力部および対象物の帯状ICチップからのデータに基づき、その対象物の貸出日、返却日等を上記リライトカードに印刷する構成にした点に特徴を有する。
第5の発明は、対象物にすでに付されているバーコードを読み取って、それを帯状ICシールのICチップに記憶させるためのハンディターミナル端末を備えた点に特徴を有する。
第6の発明は、ICチップのデータを読み取って、それをホストコンピュータに転送するとともに、ホストコンピュータは、棚卸しリストと、対象物の個別データとを照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足しているものの不足リストを作成する点に特徴を有する。
第7の発明は、対象物に、帯状ICシールとともに帯状同調型共振シールを備え、この帯状同調型共振シールは、シール表面に、コイルとこのコイルに接続した同調コンデンサーとを設け、共振エネルギーを帯状ICシールのICチップに伝達して、ICチップの感度を向上させた点に特徴を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
帯状ICシールaは、図1に示すように、その長さがほぼ150mm、幅がほぼ15mm、厚さがほぼ0.2mm程度のものである。そして、このシールaの表面には、幾重ものループからなるアンテナ1を設けるとともに、このアンテナ1の中心にICチップ2を設けている。
また、上記帯状ICシールaとは別に、図2に示す帯状同調型共振シールbを備えている。この帯状同調型共振シールbは、その表面に、渦巻き状のコイル3を設けるとともに、その中心に同調コンデンサー4を設けている。したがって、所定の周波数の電波を受けると、上記同調回路が共振する。
【0012】
上記のようにした帯状ICシールaおよび帯状同調型共振シールbは、持ち出し返却の対象物である書籍5に貼り付けるものである。すなわち、帯状ICシールaは、図3に示すように、書籍5の背表紙5aの裏側に貼り付ける。
【0013】
なお、表紙にカバーがある場合には、背表紙5aの表側に帯状ICシールaを貼ってもよい。上記のように書籍5の背表紙5aの裏側に帯状ICシールaを貼るようにしたのは、それが目立たないようにして、不正にはがされないようにするためである。したがって、表紙にカバーがあれば、背表紙の表面に帯状ICシールaを貼っても、それがカバーで隠されるので、不正にはがされたりしなくなる。
【0014】
また、帯状同調型共振シールbは、書籍の表紙5bまたは表紙の裏側に貼り付けるものである。この場合にも、カバーのある書籍については、表紙5bにシールbを貼ってもよいが、カバーがなければ表紙5bの裏側に貼るべきである。なぜなら、シールbを表紙5bに直接貼ってしまうと、見栄えも悪いし、それが他のものと接触してはがれやすくなるからである。
【0015】
いずれにしても、書籍5の背表紙5aに帯状ICシールaを貼り、表紙5bに帯状同調型共振シールbを貼れば、それらがほぼ90°の角度を保って貼られることになる。このように両者が90°の角度を保っていれば、それらが受ける電波(信号)に対して指向性がなくなるので、どの方向からも必要な電波を受信できるようになる。
【0016】
上記のようにしたICチップ2には、対象物である書籍5の書誌的事項や、書籍5の貸し出しの履歴等が記憶されるとともに、それを貸し出すときには、持ち出し許可信号も記憶される。
そして、所定の周波数の電波が送信されると、上記アンテナ1と帯状同調型共振シールbの共振回路とが共振し合って大きなエネルギーとなり、受信機側で、ICチップのデータを読み取ることができる。
【0017】
上記ICチップ2のデータを読み取る手段が、検知ゲートgに設けた送信アンテナ6と受信アンテナ7である。上記検知ゲートgは、図4〜図6に示すように、一対の起立物8、9からなり、この起立物8、9の対向面に、上記アンテナ6、7を設けている。
【0018】
すなわち、この起立物8、9は、それらの対向面を上下方向に複数のエリヤに区切り、各エリヤに送信アンテナ6と受信アンテナ7とを設けている。ただし、この実施例では、送信アンテナ6と受信アンテナ7とを交互に設けている。すなわち、一方の起立物8側では、一番上に受信アンテナ7、その下に送信アンテナ6、さらにその下に受信アンテナ7を設けている。また、他方の起立物9側では、一番上に送信アンテナ6、その下に受信アンテナ7、さらにその下に送信アンテナ6を設けている。そして、上記送信アンテナ6および受信アンテナ7は、同一の高さ位置においてたがいに対向するようにしている。
【0019】
したがって、帯状ICシールaと帯状同調型共振シールbとを貼った書籍5をもって、検知ゲートgを通過すると、書籍5をどの高さ位置に持っていたとしても、ICチップ2のデータを検出できる。
【0020】
上記のように送信アンテナ6と受信アンテナ7とを、上下方向に何段も設けたのは、各アンテナ間に送信される電波が弱くても、ICチップ2のデータを的確に読み取れるようにするためである。また、上記両アンテナ6、7を交互に設けたのは、電波に関する法律に違反しないようにするためである。例えば、一方の起立物8に複数の送信アンテナ6を設け、他方の起立物9に複数の受信アンテナ7を設けると、トータルの電波が強くなりすぎて、法律に違反するおそれがある。しかし、上記のように送信アンテナ6と受信アンテナ7とを交互に設けると、その対向部間の電波の強さだけが問題になる。したがって、その間の電波の強さだけを制御すれば、法律に違反することはなくなる。
【0021】
また、送信アンテナ6から発信された電波によって、書籍5側のアンテナ1と、コイル3および同調コンデンサー4からなる共振回路とが共振し合って、ICチップ2の感度をさらに向上させることができる。ただし、上記帯状ICシールa側のアンテナ1だけでも、ICチップ2のデータを検出できるが、帯状同調型共振シールbを用いた方が、その感度を一層向上させることができる。
さらに、帯状ICシールaと帯状同調型共振シールbとを、背表紙と表紙に設けて、それらの設置角度を90°に保っているので、電波を受信する上で指向性がなくなる。したがって、書籍5をどのような角度でもっていても、ICチップ2のデータを読み取ることができる。
【0022】
上記のようにした検知ゲートgを構成する起立物8、9には、フラッパー10を設けるとともに、一方の起立物8にプレレコーディングシステムを採用したカメラ11を設けている。
上記フラッパー10は、図示していない電動モータによって開閉動作するが、上記のようにしてICチップ2のデータを検出した結果、不正持ち出しであると判定されたときに、フラッパー10が閉じるようにしている。
【0023】
また、上記カメラ11は、プレレコーディングシステムを採用したもので、例えば、10コマ分を連続的に撮影するとともに、それをメモリー回路に記憶させる。しかし、次の10コマ分が再び入力されると、先の10コマ分の映像をメモリーからどんどん消去していく。ただし、メモリー信号が入力すると、必要なコマの映像だけをメモリー回路に残すようにしている。
そして、この実施例におけるカメラ11は、不正持ち出しを検出した瞬間の映像を残しておくのではなく、フラッパー10を通過する直前の映像を、メモリー回路に残しておくようにし、撮影遅れが生じないようにしている。
【0024】
また、このシステムでは、受け渡し管理装置cを備えている。この受け渡し管理装置cは、図7に示すように、書籍5の貸し出し返却等に必要なデータを入力する入力部12と、書籍5に貼られたICチップ2のデータを読み取る読み取り部13と、ICチップ2にデータを書き込む記録部14と、貸し出し条件等をリライトカード15に印刷する印刷部16と、リライトカード15に記載されたデータを読み取るカードリーダー17とを備えている。
【0025】
そして、この受け渡し管理装置cに設けたテーブル18に書籍5をおくと、そのICチップ2に記録されている書籍の書誌的事項等を、読み取り部13が読み取る。また、同時にリライトカードをカード挿入口19に挿入するとともに、貸出日等を入力部12から入力すると、それらのデータが、ICチップ2に記録される。
また、ICチップ2に記録された必要事項は、印刷部16からリライトカード15に印刷されるとともに、図示していないホストコンピュータにも記憶される。
【0026】
なお、リライトカードは、すでに公知のもので、いわゆるカード表面に表示されたデータを何度も書き換えられるタイプのものである。このようなリライトカードには、いろいろな方式のものがある。例えば、磁力を持つ粉を動かして光を通過させたり遮断させたりする磁力方式、熱によって脂肪酸をひび割れ状態にして光を乱反射させる加熱方式、2種類の染料の融合・分離によって文字を書き換えるロイコ方式などがある。
ただし、この実施例では、データを書き換えられるタイプのカードであれば、どのようなものであってもよい。
【0027】
また、対象物である書籍5にバーコードが付されているとき、ハンディターミナル端末を用いて、上記バーコードを読み取るとともに、それを変換してICチップ2に記録することができる。したがって、個々の対象物5にバーコードさえ付されていれば、少なくともそのバーコードで表示されているデータは、そのままICチップ2に記憶させることができる。その意味では、バーコードからICチップへのデータ変換は、簡単にできることになる。
また、ハンディターミナル端末で読み取ったデータは、上記ホストコンピュータにも記憶される。
【0028】
次に、この実施例の作用を、図書館を例にして説明する。ただし、この説明においては、書籍の背表紙5aに帯状ICシールaを貼り、表紙5bの裏側に帯状同調型共振シールbを貼っていることを前提にする。
まず、入館者は、図示していない入館ゲートで入館証カードを提示し、登録された正規の入館者かどうかがチェックされる。そして、この時点で、入館者のデータが、図示していないホストコンピュータに入力される。
【0029】
入館者が書籍を借り出すときには、受け渡し管理装置cのテーブル18に書籍を置くとともに、カード挿入口19からリライトカード15を挿入する。リライトカード15を挿入したら、入力部12から「貸し出し」のコマンドを選択するとともに、希望貸し出し期間等を入力する。
また、読み取り部13は、書籍5に貼られたICチップ2から、書籍データを読み取るとともに、貸し出し書籍のリストを作成する。この時、読み取り部13は、ICチップ2に貸し出し許可信号を入力する。さらに印刷部16は、これらのデータを基にして、リライトカード15に必要事項を印刷し、それをカード挿入口19から出すようにする。
上記した一連のデータは、ホストコンピュータにも記憶される。
【0030】
そして、上記書籍5をもって検知ゲートgを通れば、帯状ICシールaのアンテナ1と、帯状同調型共振シールbの共振回路とが相まって、ICチップ2のデータが、受信アンテナ7で受信することができる。この受信信号を基にして、ホストコンピュータは、不正持ち出しか否かを判定する。つまり、貸し出し許可信号がICチップ2に入力されているかどうかを判定する。
【0031】
不正がなければ、フラッパー10を解放し、その通過を許容する。不正があったら、フラッパー10が閉じるとともに、図示していない警報機が作動して警報信号を出力する。
上記のようにして不正持ち出しを検知したら、カメラ11は、不正信号を検知した瞬間よりも前のコマをメモリー回路に記憶させるとともに、それを残すようにする。
【0032】
一方、書籍5を返却するときにも、上記受け渡し管理装置cを利用する。つまり、返却すべき書籍5をテーブル18の上に置くとともに、入力部12から「返却」のコマンドを選択する。
また、読み取り部13は、書籍5に貼られたICチップ2から、書籍データを読み取るとともに、リライトカード15の貸し出しデータをカードリーダー17が読み取る。この貸し出しデータを基にして、ホストコンピュータは、返却書籍のリストを作成する。そして、ホストコンピュータは、返却リストと貸し出しリストとを対照させ、まだ返却されていないものをリストアップする。もし、すべてが返却されているなら、リライトカード15の貸し出しリストである文字を消去する。
これらの一連のデータも、上記したホストコンピュータに記憶される。
【0033】
なお、書籍の返却に関しては、郵便受け箱のような返却ボックスを設け、この返却ボックスの挿入口にセンサーを設けた自動返却装置を用いてもよい。この場合には、書籍を上記挿入口に通すことによって、センサーがICチップ2のデータを読み取るようにしておく。このようにすれば、昼夜を問わず、24時間返却が可能になる。
【0034】
さらに、このシステムを用いると、書籍の棚卸しが簡単にできる。例えば、個々の書籍5について、ICチップ2に記録されたデータを読み取るとともに、それをホストコンピュータに転送する。そして、ホストコンピュータは、棚卸しリストと、書籍5の上記個別データとを照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足しているものの不足リストを作成する。このようにすれば、簡単に書籍の棚卸しができる。
【0035】
ちなみに、バーコードを付した従来の場合に、棚卸しをしようとすると、非常に多くの時間を必要としていた。つまり、バーコードの場合には、バーコードリーダーをバーコード位置に近接させなければ、それを読み取れない。そのために書籍5を本棚からすべてとりだして、個々の書籍にバーコードリーダーを近接させ、データを読み取るようにしていた。書籍を本棚から取り出さなければならないので、それだけ長時間必要とすることになる。
【0036】
これに対して、この実施例では、ICチップ2のデータを読み取るとともに、帯状ICシールaと、帯状同調型共振シールbとを設けているので、書籍を本棚に収納した状態で書籍の有無やその個別データを収集できる。このように書籍を本棚から取り出さなくてもよいので、それだけで棚卸しの作業時間を極端に短くできる。
【0037】
なお、上記の場合は、図書館を例に説明したが、この発明の利用分野は、必ずしも図書館に限定されるものではない。例えば、物品のレンタル業であれば、どのような用途にも利用可能である。また、薬品の持ち出し管理などにも有効に利用できる。
【0038】
【発明の効果】
第1〜第7の発明によれば、帯状ICシールは、幾重ものループからなるアンテナと、このアンテナに接続したICチップとを備えているので、その受信感度がよりよいものになる。したがって、遠隔的なチェックが可能になり、ボディチェックに近いようなやり方で人権を侵害するようなことがなくなる。
【0039】
【0040】
【0041】
さらに、第1の発明によれば、検知ゲートを通過するICチップのデータを的確に検出できる。
しかも、検知ゲートを構成する起立物には、その上下方向に複数のエリヤを区切り、各エリヤ毎に送信アンテナと受信アンテナとを設けたので、対象物をどの位置にもっていても、それを検出することができる。
また、上位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と、下位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向とを互い違いにしたので、送信アンテナから出力される電波を弱く保つことができる。したがって、例えば、電波の強さ等に関する法律に違反するような問題も発生しない。
【0042】
第2、第3の発明によれば、通過対象物に持ち出し違反があったとき、上記フラッパーを閉じて、その通過を拒否するとともに、カメラによって、証拠写真を残しておくことができる。
第4の発明によれば、受け渡し管理装置を用いて、貸し出し状況や返却状況等を、リライトカードに印刷したり、それを消去したりできる。したがって、リライトカード所有者は、単なる紙製の貸し出し証を預かるよりも、自己管理がやりやすく、しかも、それを紛失するようなことも少なくなる。
【0043】
第5の発明によれば、対象物にすでに付されているバーコードを読み取って、それを帯状ICシールのICチップに記憶させるためのハンディターミナル端末を備えたので、バーコードデータを、ICチップに簡単に記憶させることができる。
第6の発明によれば、ICチップのデータを読み取って、それをホストコンピュータに転送するとともに、ホストコンピュータは、棚卸しリストと、対象物の個別データとを照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足しているものの不足リストを作成する。したがって、棚卸し作業が簡単になる。
第7の発明によれば、帯状同調型共振シールを備えたので、ICチップの感度が、第1の発明よりもさらに向上することになる。しかも、この帯状同調型共振シールが対象物から剥離されたとしても、帯状ICシールだけは残るので、その検出機能に支障を来すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 帯状ICシールの平面図である。
【図2】 帯状同調型共振シールの平面図である。
【図3】 書籍の斜視図である。
【図4】 検知ゲートの正面図である。
【図5】 検知ゲートを構成する一方の起立物の側面図である。
【図6】 検知ゲートを構成する他方の起立物の側面図である。
【図7】 受け渡し管理装置の側面図である。
【符号の説明】
a 帯状ICシール
1 アンテナ
2 ICチップ
b 帯状同調型共振シール
3 コイル
4 同調コンデンサー
5 対象物たる書籍
5a 背表紙
5b 表紙
6 送信アンテナ
7 受信アンテナ
g 検知ゲート
8、9 起立物
10 フラッパー
11 カメラ
c 受け渡し管理装置
12 入力部
13 読み取り部
14 記録部
15 リライトカード
16 印刷物
Claims (7)
- 持ち出したり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設ける構成にするとともに、一対の起立物を対向させてなる検知ゲートを設け、上記起立物にはその上下方向に複数のエリヤを区切り、各エリヤ毎に送信アンテナと受信アンテナとを設け、しかも、上位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と、下位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向とを互い違いにし、ゲートを通過する対象物の帯状ICシールのICチップに記憶されているデータを、受信アンテナを介して読み取る構成にした持ち出し返却管理システム。
- 検知ゲートに、フラッパーと、プレレコーディングシステムを採用したカメラとを設け、受信アンテナを介して読み取ったデータをもとに、通過対象物に持ち出し違反があることを検出したとき、上記フラッパーを閉じるとともに、カメラは、フラッパーが閉じる前の映像をメモリーに記憶させる構成にした請求項1記載の持ち出し返却管理システム。
- 持ち出したり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設ける構成にするとともに、一対の起立物を対向させてなる検知ゲートを設け、一方の起立物には送信アンテナを設け、他方の起立物には受信アンテナを設けてなり、ゲートを通過する対象物の帯状ICシールのICチップに記憶されているデータを、受信アンテナを介して読み取り、しかも、上記検知ゲートには、フラッパーと、プレレコーディングシステムを採用したカメラとを設け、受信アンテナを介して読み取ったデータをもとに、通過対象物に持ち出し違反があることを検出したとき、上記フラッパーを閉じるとともに、カメラは、フラッパーが閉じる前の映像をメモリーに記憶させる構成にした持ち出し返却管理システム。
- 持ち出したり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設ける構成にするとともに、対象物の受け渡し管理装置を備え、この受け渡し管理装置は、入力部と、対象物に設けたICチップのデータを読み取る読み取り部と、入力部から入力されたデータと読み取り部で読み取ったデータとを関連づけてICチップに記録する記録部と、印刷および消去が自由なリライトカードに印刷する印刷部とを備え、入力部および対象物のICチップからのデータに基づき、その対象物の貸出日、返却日等を上記リライトカードに印刷する構成にした持ち出し返却管理システム。
- 持ち出したり返却したりする対象物に、バーコードと帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設ける構成にするとともに、ハンディターミナル端末を備え、このハンディターミナル端末は、バーコードを読み取って、それを帯状ICシールのICチップに記憶させる構成にした持ち出し返却管理システム。
- 持ち出したり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付け、この帯状ICシールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続したICチップとを設ける構成にするとともに、ICチップのデータを読み取って、それをホストコンピュータに転送し、ホストコンピュータは、棚卸しリストと、対象物の個別データとを照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足しているものの不足リストを作成する構成にした持ち出し返却管理システム。
- 対象物には、帯状ICシールとともに帯状同調型共振シールを備え、この帯状同調型共振シールは、シール表面に、コイルとこのコイルに接続した同調コンデンサーとを設け、共振エネルギーを帯状ICシールのICチップに伝達して、ICチップの感度を向上させた請求項1〜6のいずれか1に記載の持ち出し返却管理システム。
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JP2006031675A (ja) | Icタグを用いた図書館システムにおけるcd/dvdラベルとそのcd/dvdラベルを用いた書籍類管理システム |
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