JP2002019922A - 持ち出し返却管理システム - Google Patents

持ち出し返却管理システム

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JP2002019922A
JP2002019922A JP2000203162A JP2000203162A JP2002019922A JP 2002019922 A JP2002019922 A JP 2002019922A JP 2000203162 A JP2000203162 A JP 2000203162A JP 2000203162 A JP2000203162 A JP 2000203162A JP 2002019922 A JP2002019922 A JP 2002019922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】図書館などで書籍の不正持ち出しをチェックす
るとともに、書籍の持ち出し返却を簡単にするシステム
である。 【解決手段】 持ち出したり返却したりする対象物5
に、帯状ICシールaを貼り付ける。そして、この帯状
ICシールaは、シール表面に、幾重ものループからな
るアンテナ1とこのアンテナに接続したICチップ2と
を設けてなり、この帯状ICシールに記憶された情報を
読み取る構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、図書館などにお
いて不正持ち出しをチェックするとともに、書籍の貸し
出し返却を簡単に管理できる持ち出し返却管理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】持ち出し返却管理システムは、例えば貸
し出しの対象物に磁気テープを貼り付け、この磁気テー
プに記憶されたデータを読み取ることによって、対象物
の持ち出しや返却を管理するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように磁気テー
プに記憶されているデータは、それを離れたポジション
からを読み取ることはほとんどできない。もし、離れた
位置から、磁気データを読み取ろうとすれば、読み取り
器側の出力を大きくしなければならない。しかしなが
ら、読み取り器側の出力を大きくすると、今度は、その
周辺に電波障害を起こしてしまう。そのために、読み取
り器の出力を大きくすることもできず、結局は、磁気デ
ータを離れた位置から検出することができなかった。
【0004】例えば、図書館等では、出ていく者一人ひ
とりに、ボディチェックに近い形で、不正持ち出しをチ
ェックすれば、それこそ人権問題をひき起こしてしま
う。そこで、どうしても遠隔的なチェックで不正を発見
しなければならない。しかし、従来の磁気データでは、
上記した理由で、読み取り器の出力を大きくできないの
で、遠隔的なチェックがほとんどできず、不正持ち出し
をなかなか規制できないのが現状である。この発明の目
的は、遠隔的なチェックが可能な持ち出し返却管理シス
テムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、持ち出し
たり返却したりする対象物に、帯状ICシールを貼り付
けるとともに、この帯状ICシールは、シール表面に、
幾重ものループからなるアンテナとこのアンテナに接続
したICチップとを設けてなり、しかも、このICチッ
プに記憶されたデータを読み取る手段を設けた点に特徴
を有する。この発明において、上記ICチップに記憶さ
れたデータを読み取る手段は、電子的な手段であれば、
どのような構成であってもよい。
【0006】第2の発明は、対象物に、帯状ICシール
とともに帯状同調型共振シールを備え、この帯状同調型
共振シールは、シール表面に、渦巻き状にしたコイルと
このコイルに接続した同調コンデンサーとからなり、共
振エネルギーをICチップに伝達して、ICチップの感
度を向上させた点に特徴を有する。第3の発明は、帯状
ICシールと帯状同調型共振シールとを、90°の角度
を保って対象物に貼り付けた点に特徴を有する。
【0007】第4の発明は、対象物としての書籍の背表
紙またはその裏側に帯状ICシールを貼り付け、書籍の
表紙または表紙の裏側に帯状同調型共振シールを貼った
点に特徴を有する。第5の発明は、一対の起立物を対向
させてなる検知ゲートを設け、一方の起立物には送信ア
ンテナを設け、他方の起立物には受信アンテナを設けて
なり、ゲートを通過する対象物のICチップに記憶され
ているデータを、受信アンテナを介して読み取る構成に
した点に特徴を有する。
【0008】第6の発明は、検知ゲートを構成する起立
物には、その上下方向に複数のエリヤを区切り、各エリ
ヤ毎に送信アンテナと受信アンテナとを設け、しかも、
上位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と、
下位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と
を、互い違いにた点に特徴を有する。
【0009】第7の発明は、検知ゲートに、フラッパー
と、プレレコーディングシステムを採用したカメラとを
設け、受信アンテナを介して読み取ったデータをもと
に、通過対象物に持ち出し違反があることを検出したと
き、上記フラッパーを閉じるとともに、カメラは、フラ
ッパーが閉じる前の映像をメモリーに記憶させる構成に
した点に特徴を有する。
【0010】第8の発明は、対象物の受け渡し管理装置
を設けるとともに、この受け渡し管理装置は、入力部
と、対象物に設けた帯状ICチップのデータを読み取る
読み取り部と、入力部から入力されたデータと読み取り
部で読み取ったデータとを関連づけて記憶するICチッ
プに記録する記録部と、印刷および消去が自由なリライ
トカードに印刷する印刷部とを備え、入力部および対象
物の帯状ICチップからのデータに基づき、その対象物
の貸出日、返却日等を上記リライトカードに印刷する構
成にした点に特徴を有する。第9の発明は、対象物にす
でに付されているバーコードを読み取って、それを帯状
ICシールのICチップに記憶させるためのハンディタ
ーミナル端末を備えた点に特徴を有する。第10の発明
は、ICチップのデータを読み取って、それをホストコ
ンピュータに転送するとともに、ホストコンピュータ
は、棚卸しリストと、対象物の個別データとを照合し、
棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足し
ているものの不足リストを作成する点に特徴を有する
【0011】
【発明の実施の形態】帯状ICシールaは、図1に示す
ように、その長さがほぼ150mm、幅がほぼ15mm、厚さが
ほぼ0.2mm程度のものである。そして、このシールaの
表面には、幾重ものループからなるアンテナ1を設ける
とともに、このアンテナ1の中心にICチップ2を設け
ている。また、上記帯状ICシールaとは別に、図2に
示す帯状同調型共振シールbを備えている。この帯状同
調型共振シールbは、その表面に、渦巻き状のコイル3
を設けるとともに、その中心に同調コンデンサー4を設
けている。したがって、所定の周波数の電波を受ける
と、上記同調回路が共振する。
【0012】上記のようにした帯状ICシールaおよび
帯状同調型共振シールbは、持ち出し返却の対象物であ
る書籍5に貼り付けるものである。すなわち、帯状IC
シールaは、図3に示すように、書籍5の背表紙5aの
裏側に貼り付ける。
【0013】なお、表紙にカバーがある場合には、背表
紙5aの表側に帯状ICシールaを貼ってもよい。上記
のように書籍5の背表紙5aの裏側に帯状ICシールa
を貼るようにしたのは、それが目立たないようにして、
不正にはがされないようにするためである。したがっ
て、表紙にカバーがあれば、背表紙の表面に帯状ICシ
ールaを貼っても、それがカバーで隠されるので、不正
にはがされたりしなくなる。
【0014】また、帯状同調型共振シールbは、書籍の
表紙5bまたは表紙の裏側に貼り付けるものである。こ
の場合にも、カバーのある書籍については、表紙5bに
シールbを貼ってもよいが、カバーがなければ表紙5b
の裏側に貼るべきである。なぜなら、シールbを表紙5
bに直接貼ってしまうと、見栄えも悪いし、それが他の
ものと接触してはがれやすくなるからである。
【0015】いずれにしても、書籍5の背表紙5aに帯
状ICシールaを貼り、表紙5bに帯状同調型共振シー
ルbを貼れば、それらがほぼ90°の角度を保って貼ら
れることになる。このように両者が90°の角度を保っ
ていれば、それらが受ける電波(信号)に対して指向性
がなくなるので、どの方向からも必要な電波を受信でき
るようになる。
【0016】上記のようにしたICチップ2には、対象
物である書籍5の書誌的事項や、書籍5の貸し出しの履
歴等が記憶されるとともに、それを貸し出すときには、
持ち出し許可信号も記憶される。そして、所定の周波数
の電波が送信されると、上記アンテナ1と帯状同調型共
振シールbの共振回路とが共振し合って大きなエネルギ
ーとなり、受信機側で、ICチップのデータを読み取る
ことができる。
【0017】上記ICチップ2のデータを読み取る手段
が、検知ゲートgに設けた送信アンテナ6と受信アンテ
ナ7である。上記検知ゲートgは、図4〜図6に示すよ
うに、一対の起立物8、9からなり、この起立物8、9
の対向面に、上記アンテナ6、7を設けている。
【0018】すなわち、この起立物8、9は、それらの
対向面を上下方向に複数のエリヤに区切り、各エリヤに
送信アンテナ6と受信アンテナ7とを設けている。ただ
し、この実施例では、送信アンテナ6と受信アンテナ7
とを交互に設けている。すなわち、一方の起立物8側で
は、一番上に受信アンテナ7、その下に送信アンテナ
6、さらにその下に受信アンテナ7を設けている。ま
た、他方の起立物9側では、一番上に送信アンテナ6、
その下に受信アンテナ7、さらにその下に送信アンテナ
6を設けている。そして、上記送信アンテナ6および受
信アンテナ7は、同一の高さ位置においてたがいに対向
するようにしている。
【0019】したがって、帯状ICシールaと帯状同調
型共振シールbとを貼った書籍5をもって、検知ゲート
gを通過すると、書籍5をどの高さ位置に持っていたと
しても、ICチップ2のデータを検出できる。
【0020】上記のように送信アンテナ6と受信アンテ
ナ7とを、上下方向に何段も設けたのは、各アンテナ間
に送信される電波が弱くても、ICチップ2のデータを
的確に読みとれるようにするためである。また、上記両
アンテナ6、7を交互に設けたのは、電波に関する法律
に違反しないようにするためである。例えば、一方の起
立物8に複数の送信アンテナ6を設け、他方の起立物9
に複数の受信アンテナ7を設けると、トータルの電波が
強くなりすぎて、法律に違反するおそれがある。しか
し、上記のように送信アンテナ6と受信アンテナ7とを
交互に設けると、その対向部間の電波の強さだけが問題
になる。したがって、その間の電波の強さだけを制御す
れば、法律に違反することはなくなる。
【0021】また、送信アンテナ6から発信された電波
によって、書籍5側のアンテナ1と、コイル3および同
調コンデンサー4からなる共振回路とが共振し合って、
ICチップ2の感度をさらに向上させることができる。
ただし、上記帯状ICシールa側のアンテナ1だけで
も、ICチップ2のデータを検出できるが、帯状同調型
共振シールbを用いた方が、その感度を一層向上させる
ことができる。さらに、帯状ICシールaと帯状同調型
共振シールbとを、背表紙と表紙に設けて、それらの設
置角度を90°に保っているので、電波を受信する上の
での指向性がなくなる。したがって、書籍5をどのよう
な角度でもっていても、ICチップ2のデータを読み取
ることができる。
【0022】上記のようにした検知ゲートgを構成する
起立物8、9には、フラッパー10を設けるとともに、
一方の起立物8にプレレコーディングシステムを採用し
たカメラ11を設けている。上記フラッパー10は、図
示していない電動モータによって開閉動作するが、上記
のようにしてICチップ2のデータを検出した結果、不
正持ち出しであると判定されたときに、フラッパー10
が閉じるようにしている。
【0023】また、上記カメラ11は、プレレコーディ
ングシステムを採用したもので、例えば、10コマ分を
連続的に撮影するとともに、それをメモリー回路に記憶
させる。しかし、次の10コマ分が再び入力されると、
先の10コマ分の映像をメモリーからどんどん消去して
いく。ただし、メモリー信号が入力すると、必要なコマ
の映像だけをメモリー回路に残すようにしている。そし
て、この実施例におけるカメラ11は、不正持ち出しを
検出した瞬間の映像を残しておくのではなく、フラッパ
ー10を通過する直前の映像を、メモリー回路に残して
おくようにし、撮影遅れが生じないようにしている。
【0024】また、このシステムでは、受け渡し管理装
置cを備えている。この受け渡し管理装置cは、図7に
示すように、書籍5の貸し出し返却等に必要なデータを
入力する入力部12と、書籍5に貼られたICチップ2
のデータを読み取る読み取り部13と、ICチップ2に
データを書き込む記録部14と、貸し出し条件等をリラ
イトカード15に印刷する印刷部16と、リライトカー
ド15に記載されたデータを読み取るカードリーダー1
7とを備えている。
【0025】そして、この受け渡し管理装置cに設けた
テーブル18に書籍5をおくと、そのICチップ2に記
録されている書籍の書誌的事項等を、読み取り部13が
読み取る。また、同時にリライトカードをカード挿入口
19に挿入するとともに、貸出日等を入力部12から入
力すると、それらのデータが、ICチップ2に記録され
る。また、ICチップ2に記録された必要事項は、印刷
部16からリライトカード15に印刷されるとともに、
図示していないホストコンピュータにも記憶される。
【0026】なお、リライトカードは、すでに公知のも
ので、いわゆるカード表面に表示されたデータを何度も
書き換えられるタイプのものである。このようなリライ
トカードには、いろいろな方式のものがある。例えば、
磁力を持つ粉を動かして光を通過させたり遮断させたり
する磁力方式、熱によって脂肪酸をひび割れ状態にして
光を乱反射させる加熱方式、2種類の染料の融合・分離
によって文字を書き換えるロイコ方式などがある。ただ
し、この実施例では、データを書き換えられるタイプの
カードであれば、どのようなものであってもよい。
【0027】また、対象物である書籍5にバーコードが
付されているとき、ハンディターミナル端末を用いて、
上記バーコードを読み取るとともに、それを変換してI
Cチップ2に記録することができる。したがって、個々
の対象物5にバーコードさえ付されていれば、少なくと
もそのバーコードで表示されているデータは、そのまま
ICチップ2に記憶させることができる。その意味で
は、バーコードからICチップへのデータ変換は、簡単
にできることになる。また、ハンディターミナル端末で
読み取ったデータは、上記ホストコンピュータにも記憶
される。
【0028】次に、この実施例の作用を、図書館を例に
して説明する。ただし、この説明においては、書籍の背
表紙5aに帯状ICシールaを貼り、表紙5bの裏側に
帯状同調型共振シールbを貼っていることを前提にす
る。まず、入館者は、図示していない入館ゲートで入館
証カードを提示し、登録された正規の入館者かどうかが
チェックされる。そして、この時点で、入館者のデータ
が、図示していないホストコンピュータに入力される。
【0029】入館者が書籍を借り出すときには、受け渡
し管理装置cのテーブル18に書籍を置くとともに、カ
ード挿入口19からリライトカード15を挿入する。リ
ライトカード15を挿入したら、入力部12から「貸し
出し」のコマンドを選択するとともに、希望貸し出し期
間等を入力する。また、読み取り部13は、書籍5に貼
られたICチップ2から、書籍データを読み取るととも
に、貸し出し書籍のリストを作成する。この時、読み取
り部13は、ICチップ2に貸し出し許可信号を入力す
る。さらに印刷部16は、これらのデータを基にして、
リライトカード15に必要事項を印刷し、それをカード
挿入口19から出すようにする。上記した一連のデータ
は、ホストコンピュータにも記憶される。
【0030】そして、上記書籍5をもって検知ゲートg
を通れば、帯状ICシールaのアンテナ1と、帯状同調
型共振シールbの共振回路とが相まって、ICチップ2
のデータが、受信アンテナ7で受信することができる。
この受信信号を基にして、ホストコンピュータは、不正
持ち出しか否かを判定する。つまり、貸し出し許可信号
がICチップ2に入力されているかどうかを判定する。
【0031】不正がなければ、フラッパー10を解放
し、その通過を許容する。不正があったら、フラッパー
10が閉じるとともに、図示していない警報機が作動し
て警報信号を出力する。上記のようにして不正持ち出し
を検知したら、カメラ11は、不正信号を検知した瞬間
よりも前のコマをメモリー回路に記憶させるとともに、
それを残すようにする。
【0032】一方、書籍5を返却するときにも、上記受
け渡し管理装置cを利用する。つまり、返却すべき書籍
5をテーブル18の上に置くとともに、入力部12から
「返却」のコマンドを選択する。また、読み取り部13
は、書籍5に貼られたICチップ2から、書籍データを
読み取るとともに、リライトカード15の貸し出しデー
タをカードリーダー17が読み取る。この貸し出しデー
タを基にして、ホストコンピュータは、返却書籍のリス
トを作成する。そして、ホストコンピュータは、返却リ
ストと貸し出しリストとを対照させ、まだ返却されてい
ないものをリストアップする。もし、すべてが返却され
ているなら、リライトカード15の貸し出しリストであ
る文字をを消去する。これらの一連のデータも、上記し
たホストコンピュータに記憶される。
【0033】なお、書籍の返却に関しては、郵便受け箱
のような返却ボックスを設け、この返却ボックスの挿入
口にセンサーを設けた自動返却装置を用いてもよい。こ
の場合には、書籍を上記挿入口に通すことによって、セ
ンサーがICチップ2のデータを読み取るようにしてお
く。このようにすれば、昼夜を問わず、24時間返却が
可能になる。
【0034】さらに、このシステムを用いると、書籍の
棚卸しが簡単にできる。例えば、個々の書籍5につい
て、ICチップ2に記録されたデータを読み取るととも
に、それをホストコンピュータに転送する。そして、ホ
ストコンピュータは、棚卸しリストと、書籍5の上記個
別データとを照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物
の個別データが不足しているものの不足リストを作成す
る。このようにすれば、簡単に書籍の棚卸しができる。
【0035】ちなみに、バーコードを付した従来の場合
に、棚卸しをしようとすると、非常に多くの時間を必要
としていた。つまり、バーコードの場合には、バーコー
ドリーダーをバーコード位置に近接させなければ、それ
を読みとれない。そのために書籍5を本棚からすべてと
りだして、個々の書籍にバーコードリーダーを近接さ
せ、データを読み取るようにしていた。書籍を本棚から
取り出さなければならないので、それだけ長時間必要と
することになる。
【0036】これに対して、この実施例では、ICチッ
プ2のデータを読み取るとともに、帯状ICシールa
と、帯状同調型共振シールbとを設けているので、書籍
を本棚に収納した状態で書籍の有無やその個別データを
収集できる。このように書籍を本棚から取り出さなくて
もよいので、それだけで棚卸しの作業時間を極端に短く
できる。
【0037】なお、上記の場合は、図書館を例に説明し
たが、この発明の利用分野は、必ずしも図書館に限定さ
れるものではない。例えば、物品のレンタル業であれ
ば、どのような用途にも利用可能である。また、薬品の
持ち出し管理などにも有効に利用できる。
【0038】
【発明の効果】第1の発明によれば、帯状ICシール
は、幾重ものループからなるアンテナと、このアンテナ
に接続したICチップとを備えているので、その受信感
度がよりよいものになる。したがって、遠隔的なチェッ
クが可能になり、ボディチェックに近いようなやり方で
人権を侵害するようなことがなくなる。第2の発明によ
れば、帯状同調型共振シールを備えたので、ICチップ
の感度が、第1の発明よりもさらに向上することにな
る。しかも、この帯状同調型共振シールが対象物から剥
離されたとしても、帯状ICシールだけは残るので、そ
の検出機能に支障を来すことはない。
【0039】第3の発明によれば、帯状ICシールと帯
状同調型共振シールとを、90°の角度を保って対象物
に貼り付けたので、受信に関する指向性がなくなる。し
たがって、どの方向からの信号に対して、ICチップが
反応でき、それだけ装置を設置する際の自由度が増すこ
とになる。
【0040】第4の発明によれば、書籍の背表紙または
その裏側に帯状ICシールを貼り付け、書籍の表紙また
は表紙の裏側に帯状同調型共振シールを貼ったので、両
シールが90°の角度を保つ。したがって、第3の発明
と同様に、指向性がなくなる。また、帯状ICシールを
背表紙に貼ったので、それを表紙カバーで覆ってしまえ
ば、帯状ICシールを隠すことができる。したがって、
不正持ち出しをするために、帯状ICシールがはがされ
る確率も低くなる。さらに、帯状ICシールを背表紙の
裏側に貼ってしまえば、帯状ICシールが貼られている
ことに気づく者は少なくなる。
【0041】第5の発明によれば、検知ゲートを通過す
るICチップのデータを的確に検出できる。第6の発明
によれば、検知ゲートを構成する起立物には、その上下
方向に複数のエリヤを区切り、各エリヤ毎に送信アンテ
ナと受信アンテナとを設けたので、対象物をどの位置に
もっていても、それを検出することができる。また、上
位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向と、下
位の送信アンテナおよび受信アンテナの送信方向とを互
い違いにしたので、送信アンテナから出力される電波を
弱く保つことができる。したがって、例えば、電波の強
さ等に関する法律に違反するような問題も発生しない。
【0042】第7の発明によれば、通過対象物に持ち出
し違反があったとき、上記フラッパを閉じて、その通過
を拒否するとともに、カメラによって、証拠写真を残し
ておくことができる。第8の発明によれば、受け渡し管
理装置を用いて、貸し出し状況や返却状況等を、リライ
トカードに印刷したり、それを消去したりできる。した
がって、リライトカード所有者は、単なる紙製の貸し出
し証を預かるよりも、自己管理がやりやすく、しかも、
それを紛失するようなことも少なくなる。
【0043】第9の発明によれば、対象物にすでに付さ
れているバーコードを読み取って、それを帯状ICシー
ルのICチップに記憶させるためのハンディターミナル
端末を備えたので、バーコードデータを、ICチップに
簡単に記憶させることができる。第10の発明によれ
ば、ICチップのデータを読み取って、それをホストコ
ンピュータに転送するとともに、ホストコンピュータ
は、棚卸しリストと、対象物の個別データとを照合し、
棚卸しリストにはあるが、対象物の個別データが不足し
ているものの不足リストを作成する。したがって、棚卸
し作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯状ICシールの平面図である。
【図2】帯状同調型共振シールの平面図である。
【図3】書籍の斜視図である。
【図4】検知ゲートの正面図である。
【図5】検知ゲートを構成する一方の起立物の側面図で
ある。
【図6】検知ゲートを構成する他方の起立物の側面図で
ある。
【図7】受け渡し管理装置の側面図である。
【符号の説明】
a 帯状ICシール 1 アンテナ 2 ICチップ b 帯状同調型共振シール 3 コイル 4 同調コンデンサー 5 対象物たる書籍 5a 背表紙 5b 表紙 6 送信アンテナ 7 受信アンテナ g 検知ゲート 8、9 起立物 10 フラッパー 11 カメラ c 受け渡し管理装置 12 入力部 13 読み取り部 14 記録部 15 リライトカード 16 印刷物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 17/00 G06K 17/00 U 5C084 19/07 G07C 11/00 19/10 G08B 13/24 G07C 11/00 G06K 19/00 H G08B 13/24 R Fターム(参考) 2C005 MB10 NA08 3F022 CC02 MM08 MM22 MM32 MM35 MM70 PP04 QQ17 5B035 BA05 BB09 BC00 CA23 5B049 AA05 BB58 CC27 CC31 DD00 DD02 DD04 EE07 EE23 FF02 GG03 GG06 GG07 5B058 CA17 KA02 KA04 KA31 YA20 5C084 AA03 AA09 BB11 BB32 CC35 DD07 DD11 DD87 DD89 EE01 EE07 FF02 GG07 GG09 GG39 GG43 GG52 GG56 GG57 GG68 GG71 HH17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 持ち出したり返却したりする対象物に、
    帯状ICシールを貼り付けるとともに、この帯状ICシ
    ールは、シール表面に、幾重ものループからなるアンテ
    ナとこのアンテナに接続したICチップとを設けてな
    り、しかも、上記帯状ICシールに記憶されたデータを
    読み取る構成にした持ち出し返却管理システム。
  2. 【請求項2】 対象物には、帯状ICシールとともに帯
    状同調型共振シールを備え、この帯状同調型共振シール
    は、シール表面に、コイルとこのコイルに接続した同調
    コンデンサーとを設け、共振エネルギーを帯状ICシー
    ルのICチップに伝達して、ICチップの感度を向上さ
    せた請求項1記載の持ち出し返却管理システム。
  3. 【請求項3】 帯状ICシールと帯状同調型共振シール
    とを、90°の角度を保って対象物に貼り付けた請求項
    2記載の持ち出し返却管理システム。
  4. 【請求項4】 対象物としての書籍の背表紙またはその
    裏側に帯状ICシールを貼り付け、書籍の表紙または表
    紙の裏側に帯状同調型共振シールを貼ってなる請求項2
    または3に記載の持ち出し返却管理システム。
  5. 【請求項5】 一対の起立物を対向させてなる検知ゲー
    トを設け、一方の起立物には送信アンテナを設け、他方
    の起立物には受信アンテナを設けてなり、ゲートを通過
    する対象物の帯状ICシールのICチップに記憶されて
    いるデータを、受信アンテナを介して読み取る構成にし
    た請求項1〜4のいずれか1に記載の持ち出し返却管理
    システム。
  6. 【請求項6】 検知ゲートを構成する起立物には、その
    上下方向に複数のエリヤを区切り、各エリヤ毎に送信ア
    ンテナと受信アンテナとを設け、しかも、上位の送信ア
    ンテナおよび受信アンテナの送信方向と、下位の送信ア
    ンテナおよび受信アンテナの送信方向とを、互い違いに
    してなる請求項5記載の持ち出し返却管理システム。
  7. 【請求項7】 検知ゲートに、フラッパーと、プレレコ
    ーディングシステムを採用したカメラとを設け、受信ア
    ンテナを介して読み取ったデータをもとに、通過対象物
    に持ち出し違反があることを検出したとき、上記フラッ
    パーを閉じるとともに、カメラは、フラッパーが閉じる
    前の映像をメモリーに記憶させる構成にした請求項5ま
    たは6記載の持ち出し返却管理システム。
  8. 【請求項8】 対象物の受け渡し管理装置を設けるとと
    もに、この受け渡し管理装置は、入力部と、対象物に設
    けたICチップのデータを読み取る読み取り部と、入力
    部から入力されたデータと読み取り部で読み取ったデー
    タとを関連づけてICチップに記録する記録部と、印刷
    および消去が自由なリライトカードに印刷する印刷部と
    を備え、入力部および対象物のICチップからのデータ
    に基づき、その対象物の貸出日、返却日等を上記リライ
    トカードに印刷する請求項1〜4のいずれか1に記載の
    持ち出し返却管理システム。
  9. 【請求項9】 対象物にすでに付されているバーコード
    を読み取って、それを帯状ICシールのICチップに記
    憶させるためのハンディターミナル端末を備えた請求項
    1〜4のいずれか1に記載の持ち出し返却管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】 ICチップのデータを読み取って、そ
    れをホストコンピュータに転送するとともに、ホストコ
    ンピュータは、棚卸しリストと、対象物の個別データと
    を照合し、棚卸しリストにはあるが、対象物の個別デー
    タが不足しているものの不足リストを作成する請求項1
    〜4のいずれか1に記載の持ち出し返却管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2234427A1 (es) * 2003-12-09 2005-06-16 Revenga Ingenieros S.A. Disposicion para la gestion, mantenimiento y vigilancia de material bibliografico y artistico.
JP2006276995A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toshiba Tec Corp ゲートシステム
JP2007094896A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Nippon Signal Co Ltd:The ゲート装置

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