JP3764014B2 - タンクレス便器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器洗浄タンクを有さず、水道管等の給水管から供給される洗浄水を便器本体に直接供給するタンクレス便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な水洗式便器では、水道管等の給水管から供給される洗浄水をロータンク等の便器洗浄タンクに一旦貯留し、その便器洗浄タンクに貯留した洗浄水により便鉢等の便器本体の洗浄を行う。しかし、かかる一般的な水洗式便器では、便器洗浄タンクの設置スペースが必要とされる。このため、近年、スペースの有効活用等の観点から、便器本体にベースプレートを介して開閉弁を固定し、開閉弁の開弁により、給水管から供給される洗浄水を便器本体に直接供給可能なタンクレス便器が開発されつつある(特開平3−253630号公報)。
【0003】
かかるタンクレス便器においては、開閉弁が開弁すると、給水管から供給された洗浄水は、便器本体におけるリム内に形成されたリム通水路と、トラップ部に設けられたジェットノズルとの双方に供給される。リム通水路を流れた洗浄水は便鉢に噴出され、これにより便鉢の洗浄等が可能になる。また、ジェットノズルからトラップ部に噴出された洗浄水はそのトラップ部に強制的にサイホン効果を生じさせる。こうして、便器本体の洗浄が行われる。
【0004】
ここで、このタンクレス便器では、洗浄水が大きな速度でリム通水路内を流れ、これにより便鉢の洗浄能力を確保すべく、開閉弁と接続されたリム用導管を採用している。そして、美観向上の観点から、そのリム用導管を壁面に隠蔽している。また、かかるタンクレス便器では、洗浄水が大きな速度でジェットノズルから噴出され、これにより効果的なサイホン効果の発生を確保すべく、開閉弁と接続されたジェット用導管を採用しており、美観向上の観点からそのジェット用導管を壁面に隠蔽している。
【0005】
また、このタンクレス便器では、精度よい外形寸法を確保する必要性から便器本体と開閉弁との間にベースプレートを介在させている。そして、リム用導管及びジェット用導管は、組み付けの容易性を考慮し、そのベースプレートを介して開閉弁と挿着可能に設けられている。
こうして、このタンクレス便器では、大きな洗浄能力と、外形を含む美観と、組み付けの容易性とを確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のタンクレス便器では、リム用導管の一端を便器本体のリム通水路に開口し、その途中を便器本体の壁面から露出させ、その他端をベースプレートに固定している。そして、ベースプレートに固定された開閉弁にこのリム用導管の他端を挿着可能となしている。同様に、このタンクレス便器では、ジェット用導管の一端を便器本体に固定されたジェットノズルに固定し、その他端をやはりベースプレートに固定している。そして、ベースプレートに固定された開閉弁にやはりこのジェット用導管の他端を挿着可能となしている。
【0007】
このため、このタンクレス便器では、リム用導管及びジェット用導管がベースプレートを介して便器本体に固定されることから、組み付けの際、便器本体にベースプレートを固定するまでリム用導管及びジェット用導管を安定して便器本体に設けることができない。このため、かかるタンクレス便器では、組み付けの容易性を十分に発揮できないという欠点がある。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、大きな洗浄能力と、外形を含む美観と、組み付けの確実な容易性の確保とを実現することを解決すべき課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明のタンクレス便器は、リム内に形成され、洗浄水により便鉢を洗浄可能なリム通水路を有する便器本体と、
該便器本体にベースプレートを介して固定され、該洗浄水を供給可能な給水管と接続された開閉弁と、
該便器本体の壁面に隠蔽され、該開閉弁と接続されて該洗浄水を該リム通水路に供給可能なリム用導管と、を備えたタンクレス便器であって、
前記リム用導管は前記壁面に固定されているとともに、該リム用導管と前記開閉弁とは互いに挿着可能に設けられ
前記リム用導管は、主体をなすとともに内部に通路をもつ導管本体と、該導管本体の軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッドとから構成され、該スパッドが該壁面に固定されているとともに、該スパッドと前記開閉弁とが互いに挿着可能に設けられていることを特徴とする。
【0010】
第1発明のタンクレス便器では、リム用導管を便器本体の壁面に固定し、ベースプレートに固定される開閉弁にこのリム用導管を挿着可能となしている。このため、組み付けの際、便器本体にベースプレートを固定する前でもリム用導管を安定して便器本体に設けることができることから、組み付けの容易性を十分に発揮できる。
【0011】
また、第1発明のタンクレス便器では、開閉弁と接続されたリム用導管を採用しているため、洗浄水が大きな速度でリム通水路内を流れ、これにより便鉢の洗浄能力を確保している。そして、そのリム用導管を壁面に隠蔽しているため、美観が向上している。また、便器本体と開閉弁との間にベースプレートを介在させていることから、精度よい外形寸法を確保している。
【0012】
したがって、第1発明のタンクレス便器では、大きな洗浄能力と、外形を含む美観と、組み付けの確実な容易性の確保とを実現することができる。
第2発明のタンクレス便器は、トラップ部に設けられ、該トラップ部に洗浄水を噴出して強制的にサイホン効果を生じさせるジェットノズルを有する便器本体と、
該便器本体にベースプレートを介して固定され、該洗浄水を供給可能な給水管と接続された開閉弁と、
該便器本体の壁面に隠蔽され、該開閉弁と接続されて該洗浄水を該ジェットノズルに供給可能なジェット用導管と、を備えたタンクレス便器であって、
前記ジェット用導管は前記壁面に固定されているとともに、該ジェット用導管と前記開閉弁とは互いに挿着可能に設けられ
前記ジェット用導管は、主体をなすとともに内部に通路をもつ導管本体と、該導管本体の軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッドとから構成され、該スパッドが該壁面に固定されているとともに、該スパッドと前記開閉弁とが互いに挿着可能に設けられていることを特徴とする。
【0013】
第2発明のタンクレス便器では、ジェット用導管を便器本体の壁面に固定し、ベースプレートに固定される開閉弁にこのジェット用導管を挿着可能となしている。このため、組み付けの際、便器本体にベースプレートを固定する前でもジェット用導管を安定して便器本体に設けることができることから、組み付けの容易性を十分に発揮できる。
【0014】
また、第2発明のタンクレス便器では、開閉弁と接続されたジェット用導管を採用しているため、洗浄水が大きな速度でジェットノズルから噴出され、これにより効果的なサイホン効果の発生を確保している。そして、そのジェット用導管を壁面に隠蔽しているため、美観が向上している。また、便器本体と開閉弁との間にベースプレートを介在させていることから、精度よい外形寸法を確保している。
【0015】
したがって、第2発明のタンクレス便器でも、大きな洗浄能力と、外形を含む美観と、組み付けの確実な容易性の確保とを実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
実施形態1のタンクレス便器は、便器洗浄タンクを有さないタンクレス方式のものである。図1に示すように、タンクレス便器の便器本体1は陶器製であり、排泄物を受けるボウル部10をもつ便鉢11と、ボウル部10の上部周縁に巡らされたリム通水路12を有するリム13と、ボウル部10の底に連通し、排泄物を流すトラップ部14とを有している。トラップ部14の入口には、サイフォン作用を生じさせるジェットノズル15が備えられている。なお、便蓋及び便座の図示は省略している。
【0017】
便器本体1には、リム通水路12に給水するリム用導管2と、ジェットノズル15に給水するジェット用導管3とが設けられている。
便器本体1の後部の上部側にはリム導水路16が空洞状に内設されている。リム導水路16は、図2に示すように、通孔17を介してリム通水路12に連通している。リム導水路16は、便器本体1の壁面を構成する上壁面18及び側壁面19により隠蔽されており、通常の形態では外部から視認できないようにされている。
【0018】
便器本体1の後部には、リム用導管2を取り付けるための第1取付部41が設けられているとともに、ジェット用導管3を取り付けるための第2取付部42が設けられている。第1取付部41には、図3〜5に示すように、第1取付孔41aが前後方向に向けて貫通して形成されており、第2取付部42には、図6に示すように、第2取付孔42aが上下方向に貫通して形成されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、開閉弁5を便器本体1に取り付ける前の状態では、便器本体1の第1取付部41の壁面である第1取付壁面41bは後方で露出している。また、図6に示すように、便器本体1の第2取付部42の壁面である第2取付壁面42bは後部上方で露出している。
便器本体1の後部には、図1に示すように、横プレート部43r及び縦プレート部43tをもつベースプレート43が取付ボルト44により便器本体1に脱着可能に固定されている。給水装置として機能する開閉弁5は、ベースプレート43の縦プレート部43tに脱着可能に固定されている。なお、開閉弁5等はカバー45により隠蔽される。
【0020】
トイレの室壁には水道管等の給水管47が設けられており、給水管47の端部には、開閉操作部48xをもつ止水栓48が取り付けられている。止水栓48と開閉弁5の入水ポート50とは、接続管として機能する可撓性をもつフレキシブルホース49により接続されている。このため、給水管47の洗浄水は止水栓48を介して開閉弁5の入水ポート50に供給される。
【0021】
開閉弁5は、図2に示すように、リム用開閉弁51とこれと隣接するジェット用開閉弁52とで構成されている。リム用開閉弁51及びジェット用開閉弁52は、図示はしないものの、それぞれ互いに連通する弁室と、弁室に開閉可能に設けられた弁機構と、弁機構を開閉させる駆動機構とをもつ。このため、開閉弁5の入水ポート50に供給された洗浄水は、リム用開閉弁51とジェット用開閉弁52との双方に供給される。開閉弁5の上部には、図1に示すように、逆流防止用のバキュームブレーカ53が設けられている。バキュームブレーカ53には、リム通水路12の最上面よりも上方で大気と連通する大気孔54が形成されている。これによりバキュームブレーカ53の上流側における流路の負圧化による洗浄水の逆流が抑えられる。
【0022】
図4及び図5に示すように、リム用導管2は、主体をなすとともに内部に通路2dをもつ導管本体2aと、この導管本体2aの軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッド6とから構成されている。
スパッド6は、比較的厚肉の短軸略円柱状をなす径大部60と、この径大部60の一端側で導管本体2aと同軸的に延設された円筒パイプ形状をなす挿入端部61とで構成されている。
【0023】
径大部60は、その外周部に挿入端部61から離れるにつれて外径が拡径する円錐面状をなす傾斜面60aと、挿入端部61と傾斜面60aとの間に形成された雄ねじ60cとをもつ。径大部60の中央域には断面円形状の嵌合孔65が同軸的に形成されている。嵌合孔65は、平坦な内周面65aと段状の位置決め部65cとをもつ。径大部60の嵌合孔65に導管本体2aの軸端が圧入されて一体的に固定されている。ここで、導管本体2aの軸端は位置決め部65cに当接して位置決めされている。
【0024】
挿入端部61は、導管本体2aの通路2dと連通するとともに、通路2dの内径と同一の内径を備えた中央孔61aをもつ筒形状をなし、径大部60よりも外径が小さくされている。また、挿入端部61の外周先端側にはリング溝61cが形成されており、リング溝61cには弾性材料で形成されたシール部材として機能するリング形状をなすOリング66が設けられている。挿入端部61の外径は、リム用開閉弁51の第1出水ポート51cの内径と対応するように設定されている。
【0025】
また、締結部材として機能する座付きナット62と、弾性材料で形成されたシール部材として機能するスカート状をなす第1パッキン63と、弾性材料で形成されたシール部材として機能する平板リング状をなす第2パッキン64とが用意されている。座付きナット62は、径外方向にリング形状に延設された座部62kと、内周に形成され、径大部60の雄ねじ60cに螺合する雌ねじ62hとをもつ。
【0026】
リム用導管2は便器本体1の後部における第1取付部41の第1取付壁面41bに脱着可能に固定されている。こうしてリム用導管2を第1取付壁面41bに固定する形態について説明する。まず、スパッド6の径大部60の傾斜面60aに第1パッキン63をあてがった状態とし、径大部60を矢印S1方向から第1取付孔41aに嵌める。この状態で、第2パッキン64を矢印S2方向から径大部60の外周に嵌め、座付きナット62の雌ねじ62hを径大部60の雄ねじ60cに螺合させ、座付きナット62を締結する。これによりリム用導管2は便器本体1に脱着可能に固定される。
【0027】
このようにリム用導管2が便器本体1に固定された状態において、第1、2パッキン63、64の圧縮変形によりスパッド6の径大部60と第1取付孔41aとの封止性、ひいてはリム用導管2の封止性が確保される。
また、図6に示すように、他の導管であるジェット用導管3は、主体を占めるとともに内部に通路3dをもつ導管本体3aと、この導管本体3aの軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッド6とから構成されている。スパッド6は、図4に示すスパッド6と同種のものであり、同一の部位には同一の符号を付する。
【0028】
スパッド6の径大部60の嵌合孔65には導管本体3aの軸端が圧入されて固定されている。ジェット用導管3は、便器本体1の後部における第2取付部42の第2取付壁面42bに脱着可能に固定されている。
ジェット用導管3を第2取付壁面42bに固定する形態はリム用導管2を第1取付部41bに固定する場合と同様である。このようにジェット用導管3が便器本体1に固定された状態では、第1、2パッキン63、64の圧縮変形により、スパッド6の径大部60と第2取付孔42aとの封止性、ひいてはジェット用導管3の封止性が確保される。
【0029】
そして、この状態では、図4に示すように、スパッド6の挿入端部61は、第1取付壁面41bよりも外方、つまり便器本体1の後方に向けて突出している。また、図6に示すように、スパッド6の挿入端部61は、便器本体1の第2取付部42の第2取付壁面42bよりも上方に向けて突出している。一方、開閉弁5はベースプレート43の縦プレート部43tに固定されている。
【0030】
このため、スパッド6の挿入端部61に向かって、ベースプレート43とともにリム用開閉弁51及びジェット用開閉弁52を便器本体1の後方側から移動させる。つまり、図4に示すように、矢印S3方向から挿入端部61の軸長方向に沿ってリム用開閉弁51を挿入するとともに、図6に示すように、同様に挿入端部61の軸長方向に沿ってジェット用開閉弁52を挿入する。これにより、図5に示すように、リム用開閉弁51の第1出水ポート51cを挿入端部61に嵌合して挿着する。また、図6に示すように、ジェット用開閉弁52の第1出水ポート52cを挿入端部61に嵌合して挿着する。
【0031】
図5及び図6に示すように、第1出水ポート51c、52cの入口には、外側に向かうにつれて内径が拡径する円錐面状のガイド面56が形成されている。このため、上記挿入の際、ガイド面56によりOリング66が良好に弾性変形され、Oリング66の損傷が抑えられる。
この状態において、第1出水ポート51c、52cの内壁面が挿入端部61の外周面に嵌合されて対面しているとともに、Oリング66はリム用開閉弁1又はジェット用開閉弁52の第1出水ポート51c、52cの内壁面により弾性変形され、スパッド6の挿入端部61とリム用開閉弁51又はジェット用開閉弁52の第1出水ポート51c、52cとの間のシール性が確保される。
【0032】
この後、図1に示すように、取付ボルト44により便器本体1にベースプレート43を脱着可能に固定する。これによりリム用導管2とリム用開閉弁51との連結が完了し、ジェット用導管3とジェット用開閉弁52との連結が完了する。
こうして、このタンクレス便器では、リム用導管2を便器本体1の第1取付壁面41bに固定し、ベースプレート43に固定される開閉弁5のリム用開閉弁51にこのリム用導管2を挿着可能となしている。また、ジェット用導管3を便器本体1の第2取付壁面42bに固定し、ベースプレート43に固定される開閉弁5のジェット用開閉弁52にこのジェット用導管3を挿着可能となしている。このため、組み付けの際、便器本体1にベースプレート43を固定する前でもリム用導管2及びジェット用導管3を安定して便器本体1に設けることができることから、組み付けの容易性を十分に発揮できる。
【0033】
こうして得られたタンクレス便器では、給水管47の洗浄水は、止水栓48、フレキシブルホース49を経て、開閉弁5の入水ポート50に供給される。開閉弁5のリム用開閉弁51及びジェット用開閉弁52は、便鉢11の洗浄を行おうとする使用者のスイッチ操作がない限り、共に閉弁しており、給水管47からの洗浄水はタンクレス便器へは供給されない。
【0034】
便器本体1の洗浄を行うときには、使用者のスイッチ操作に基づいて、リム用開閉弁51が開弁する。これにより入水ポート50とリム用開閉弁51の第1出水ポート51cとが連通するため、給水管47の洗浄水は第1出水ポート51cから吐出され、リム用導管2を介して便器本体1のリム通水路12に供給される。ここで、図2に示すように、リム用導管2は幅広なリム導水路16内に収容されており、リム用導管2のスパッド6と反対側の部位である他端部2cは、通孔17を貫通してリム通水路12に開口している。そして、リム用導管2の他端部2cには、先端側に開いて洗浄水を右回りに吐出可能な第1開口2eと、側面側に開いて洗浄水を左回りに吐出可能な第2開口2fとが形成されている。このため、リム用開閉弁51の第1出水ポート51cからリム用導管2に洗浄水が供給されると、その洗浄水は、第1開口2eから図2において右回りに吐出されるとともに、第2開口2fから図2において左回りに吐出される。こうして、ボウル部10の内壁面が洗浄される。つまり、このタンクレス便器では、リム用開閉弁51と接続されたリム用導管2を採用しているため、洗浄水が大きな速度でリム通水路12内を流れ、これにより便鉢11の洗浄能力を確保している。
【0035】
また、ジェット用開閉弁52が開弁すると、入水ポート50とジェット用開閉弁52の第2出水ポート52cとが連通するため、ジェット用開閉弁52の第2出水ポート52cから吐出された洗浄水は、ジェット用導管3を介してジェットノズル15に供給される。このため、このタンクレス便器では、洗浄水が大きな速度でジェットノズル15から噴出され、これにより効果的なサイホン効果の発生を確保している。こうして、排泄物を便器本体1から排出する。
【0036】
そして、このタンクレス便器では、リム用導管2を第1取付壁面41bに隠蔽し、ジェット用導管3を第2取付壁面42bに隠蔽しているため、美観が向上している。
また、このタンクレス便器では、便器本体1と開閉弁5との間にベースプレート43を介在させていることから、精度よい外形寸法を確保している。
【0037】
したがって、このタンクレス便器では、大きな洗浄能力と、外形を含む美観と、組み付けの確実な容易性の確保とを実現することができる。
(実施形態2)
実施形態2のタンクレス便器は実施形態1のタンクレス便器と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、異なる部分を中心として説明する。
【0038】
図7及び図8に示すように、リム用導管2Bは、主体をなす円筒形状のパイプで形成された導管本体2aと、この導管本体2aと一体的に成形された比較的厚肉の四角柱状をなすスパッド6Bとで構成されている。
スパッド6Bは、4個の平坦な嵌合面6kと、この嵌合面6kから外方向に突出した4個の係合突起6sとをもつ。各係合突起6sは、挿入端部61のほぼ軸直角方向に立設された位置決め用の当接面6tをもつ。スパッド6Bの先端側には、スパッド6Bの一端側に同軸的かつ一体的に延設された挿入端部61が形成されている。挿入端部61には雄ねじ6cが形成されている。
【0039】
また、挿入端部61の外周先端側にはリング溝61cが形成されており、リング溝61cには、弾性材料で形成されたシール部材として機能するリング形状をなすOリング66が設けられている。締結部材として機能する袋状のナット28は、リング形状に延設された袋部28kと、内周部に形成され挿入端部61の雄ねじ6cに螺合する雌ねじ28hとをもつ。
【0040】
リム用導管2Bを便器本体1の後部における第1取付部41の第1取付壁面41bに固定する形態について説明する。実施形態2では、第1取付孔41aはスパッド6Bと整合するように四角穴形状とされている。これによりリム用導管2Bの回り止めを図り得る。まず、図8に示すように、リム用導管2Bを構成するスパッド6Bを矢印S1’’方向から便器本体1の第1取付孔41aに嵌める。この状態では、第1取付孔41aの内壁面とスパッド6Bの嵌合面6kとが直接対面するとともに、スパッド6Bの当接面6tが第1取付部41の壁面41pに当接する。これによりリム用導管2Bの導管本体2aはその軸長方向において位置決めされる。次いで、弾性材料で形成されたシール部材として機能する第3パッキン29を嵌めたナット28を用い、ナット28の雌ねじ28hをスパッド6の雄ねじ6cに螺合させて締結する。これによりリム用導管2Bの導管本体2aは、便器本体1の第1取付孔41aに脱着可能に固定される。
【0041】
この状態において、圧縮変形された第3パッキン29により第1取付孔41aのシール性が確保される。また、リム用導管2Bの挿入端部61は、前述と同様、便器本体1の第1取付壁面41bよりも外方、つまり後方に向けて突出している。このため、この挿入端部61に向かって、ベースプレート43とともにリム用開閉弁51を後方側からつまり矢印S3’’方向から移動させる。これにより、リム用開閉弁51の第1出水ポート51cをリム用導管2Bの挿入端部61に挿入する。ジェット用導管及びジェット用開閉弁も同様である。この後、便器本体1にベースプレート43を取付ボルト44により固定する。
【0042】
したがって、実施形態2においても実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係り、タンクレス便器の便器本体等を示す断面図である。
【図2】実施形態1に係り、タンクレス便器の便器本体等を一部断面にして示す平面図である。
【図3】実施形態1に係り、タンクレス便器の便器本体、リム用導管等を示す断面図である。
【図4】実施形態1に係り、リム用開閉弁とリム用導管とを挿着する前の要部を断面にして示す側面図である。
【図5】実施形態1に係り、リム用開閉弁とリム用導管とを挿着した後の要部を断面にして示す側面図である。
【図6】実施形態1に係り、ジェット用開閉弁とジェット用導管とを挿着した後の要部を断面にして示す側面図である。
【図7】実施形態2に係り、リム用導管等を示す分解斜視図である。
【図8】実施形態2に係り、リム用開閉弁とリム用導管とを挿着する前の要部を断面にして示す側面図である。
【符号の説明】
1…便器本体
11…便鉢
12…リム通水路
13…リム
14…トラップ部
15…ジェットノズル
43…ベースプレート
47…給水管
5…開閉弁(51…リム用開閉弁、52…ジェット用開閉弁)
2、2B…リム用導管(2a…導管本体、6、6B…スパッド)
3…ジェット用導管(3a…導管本体、6…スパッド)
41b、42b…壁面(41b…第1取付壁面、42b…第2取付壁面)

Claims (2)

  1. リム内に形成され、洗浄水により便鉢を洗浄可能なリム通水路を有する便器本体と、
    該便器本体にベースプレートを介して固定され、該洗浄水を供給可能な給水管と接続された開閉弁と、
    該便器本体の壁面に隠蔽され、該開閉弁と接続されて該洗浄水を該リム通水路に供給可能なリム用導管と、を備えたタンクレス便器であって、
    前記リム用導管は前記壁面に固定されているとともに、該リム用導管と前記開閉弁とは互いに挿着可能に設けられ
    前記リム用導管は、主体をなすとともに内部に通路をもつ導管本体と、該導管本体の軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッドとから構成され、該スパッドが該壁面に固定されているとともに、該スパッドと前記開閉弁とが互いに挿着可能に設けられていることを特徴とするタンクレス便器。
  2. トラップ部に設けられ、該トラップ部に洗浄水を噴出して強制的にサイホン効果を生じさせるジェットノズルを有する便器本体と、
    該便器本体にベースプレートを介して固定され、該洗浄水を供給可能な給水管と接続された開閉弁と、
    該便器本体の壁面に隠蔽され、該開閉弁と接続されて該洗浄水を該ジェットノズルに供給可能なジェット用導管と、を備えたタンクレス便器であって、
    前記ジェット用導管は前記壁面に固定されているとともに、該ジェット用導管と前記開閉弁とは互いに挿着可能に設けられ
    前記ジェット用導管は、主体をなすとともに内部に通路をもつ導管本体と、該導管本体の軸端に同軸的かつ一体的に接続されたスパッドとから構成され、該スパッドが該壁面に固定されているとともに、該スパッドと前記開閉弁とが互いに挿着可能に設けられていることを特徴とするタンクレス便器。
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