JP3763109B2 - 植物のランナー用固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親株又は子株から発生するランナーの位置を固定するために使用される植物のランナー用固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
イチゴ等の植物は親株からランナーを発生して子株を形成し、さらに子株からランナーを発生して新たな子株を形成することを繰り返して増殖させるが、各子株が培地から離れていては根付きが悪い。従って、従来、子株の根部が培地に確実に接触して発根が促されるような姿勢を維持するため、子株周囲のランナーを培地に押しつけるようにして固定することが行われている。
【0003】
従来用いられているランナー用固定具としては、一般に、葦や麦藁などの硬い植物の茎、針金、あるいは紙製の棒を10cm程度に調製し、これを半分に折って山形(略逆U字状)にしたものが用いられている。使い方は、いずれも同じで、半分に折った開口側からランナーを挟んで培地にさし込み、折り曲げ頂部の内面でランナーを押さえつけている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のランナー用固定具では次のような問題がある。まず、いずれも所定長さに切断した後、所定形状に加工しなければならないため手間がかかる。次に、いずれも取って等がついていない単なる略逆U字状であるため、子株の移植の際等に該固定具を引き抜こうとしても、引き抜きにくく、作業し難いという問題を有している。また、培地に対してしっかりさし込まれていると、引き抜こうとしても固定具を見つけること自体が困難で、発見作業だけでもかなりの時間を割かれる。特に、針金の場合には、収穫終了後に各株を培地から撤去する際に、抜き忘れて培地内に残してしまうと、培地の手入れ作業時に危険である。
【0005】
また、単なる略逆U字状であると、対向する2つの脚部がほぼ平行であるため培地に対し挿入しやすいものの、自然に抜けてしまうことも多い。
【0006】
さらに、これは、当該ランナー用固定具を形成する各素材から生じる問題であるが、葦や麦藁などの植物の茎及び紙製の棒では、カビの発生源となるという問題がある。また、植物の茎や紙製の棒は、水分を吸収し易いため、一度引き抜いたら最後、他の子株用として再利用することは不可能である。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑みなされたものであり、まず第一に、予め所定形状に形成されて、そのまま用いることができると共に、作業者が発見しやすいランナー用固定具を提供することを課題とする。第二に、従来のものよりも抜けにくい形状のランナー用固定具を提供することを課題とする。第三に、カビ等の発生源とならず、再利用に適したランナー用固定具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、請求項1に記載の植物のランナー用固定具は、子株周囲のランナーを培地に対して固定し、子株の発根を促進させるために用いる植物のランナー用固定具において、ランナーを上方から押しつけることができる円弧状の基端部と、該基端部の両端からそれぞれ延び、ランナーを挟んで両側に位置し、培地にさし込まれる一対の脚部と、前記基端部から前記一対の脚部の突出方向と反対方向に突出する取って部とを有し、前記基端部、前記一対の脚部及び前記取って部が一体的に成形され、前記一対の脚部が、前記基端部の両端から各脚部の中途部までは各々直線状であって、互いに徐々に拡開するように形成され、該中途部から先端までは各々直線状であって、互いがほぼ平行に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】
図において符号1は本実施の形態に係るランナー用固定具を示し、基端部2、一対の脚部3,4、取って部5を有して構成されている。
【0011】
基端部2と脚部3,4とをあわせて正面からみた形状としては、予め、略U字状に形成されている。この形状は、従来のものとほぼ同じであるが、本実施の形態では、予めこのような形状に加工してあるため、現場での加工の必要がない点で便利である。略U字状としたのは、一対の脚部3,4を、ランナーを跨がせて、先端3a,4aから培地へ挿入して基端部2でランナーを押さえつけるように使用するにあたって、このような形状とすることが、シンプルでありながら、必要な機能を確実に発揮できるからである。
【0012】
2つの脚部3,4は、対向する全ての部位がほぼ平行となるように形成されていてもよいし、あるいは基端部2から先端3a,4aへ向かうに従って徐々に広がるように形成されていてもよい。但し、本実施の形態のように、略U字状といっても、基端部2の両端から各脚部3,4の中途部3b,4bの位置までは、脚部3,4間の対向距離が大きくなるよう、すなわち、互いに徐々に拡開するよう形成され、中途部3b,4bから先端3a,4aまでは、対向距離がほぼ等しくなるよう、すなわち、互いがほぼ平行に形成されている形状とすることが好ましい。先端3a,4aから培地に挿入する際は、中途部3b,4bまでが培地面に対してほぼ垂直な位置関係となるため、挿入しやすい一方、基端部2がランナーに当接するまで挿入した場合には、中途部3b,4bから基端部2までが拡開しているため、脚部3,4の全ての部分が平行に形成されている場合と比較して、引き抜き難くなるからである。
【0013】
なお、基端部2は、一対の脚部3,4を接続している円弧部分を指す。基端部2は、一対の脚部3,4を接続していればよく、本実施の形態のように円弧状に限られるわけではない。直線状であっても、略V字状であってもよい。但し、円弧状に形成した場合には、ランナーに当接してもランナーを痛めることが少ない。
【0014】
取って部5は、該基端部2の後方へ、すなわち、該基端部2から脚部3,4の突出方向と反対方向に突出するよう設けられている。本実施の形態では、直線的な1本の棒状に形成しているが、形状がこれに限定されるものではない。把持しやすくするため、周面に凹凸を設けてもよいし、屈曲形成して作業者が指等を引っかける部分を設けた形状としてもよい。
【0015】
本実施の形態では、プラスチックを素材として、上記した基端部2、脚部3,4、及び取って部5が棒状で一体成形されている。素材は、プラスチックに限定されるものではないが、プラスチックを素材とすることで、耐候性に優れ、再利用に適すると共に、株の撤去作業の際に誤って培地内に残したとしても、針金を用いた場合のように、その後の作業に悪影響を与えることが少なくなり、好ましい。特に、微生物によって分解される生分解性のプラスチック材料を用いれば、誤って培地内に残したときのその後の悪影響をより少なくすることができる。
【0016】
本実施の形態のランナー用固定具1は次のように使用される。すなわち、図2に示したように、親株10から発生するランナー11に形成される第1の子株12の根が培地13に接するように作業者が当該子株12を保持する。次に、この子株12の周囲であって、わずかに親株10寄りの位置に、作業者が取って部5を持ち、脚部3,4によってランナー11を挟むようにして、その先端3a,4aから培地13にさし込んでいく。そして、基端部2の内面がランナー11に当接した時点でさし込み作業を止める。
【0017】
第1の子株12からさらに新たなランナー14が発生し、このランナー14に第2の子株15が形成されたならば、同様にして第2の子株15の周囲のランナー14に本実施の形態のランナー用固定具1をさし込み、以後、この作業を繰り返す。
【0018】
なお、ランナー11又は14を所定の部位で切り、子株12又は15だけを他の場所の培地に定植して、本実施の形態のランナー用固定具1を利用することもできる。
【0019】
所定の期間経過して、各子株12,14が根付いたならば(通常は、移植時に)、作業者が取って部5を持って、ランナー用固定具1を引き抜く。この際、本実施の形態によれば、培地13及び各ランナー11,14よりも上方に突出している取って部5を有しているため、作業者にとって、ランナー用固定具1の発見が容易であると共に、取って部5を把持できるため、引き抜き作業も容易である。本実施の形態のランナー用固定具1は、プラスチック製であるため、引き抜いたものを、他の子株のランナーを固定するために、再利用することができる。
【0020】
なお、本発明のランナー用固定具1は、上記した実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、脚部3,4を棒状に形成しているが、正面から見て、ランナーを跨ぐことができる間隔を有する一対の脚部であれば、各脚部が所定の幅を有する板状に形成されていたり、櫛歯状に形成されているもの等であってもよい。また、脚部3,4として、このように種々の形状のものを用いる場合には、基端部2、取って部5の形状もそれに応じて種々変形可能であることももちろんである。さらに、栽培中(使用中)、より抜けにくくするため、脚部3,4、特に、上記実施の形態の場合には、先端3a,4aから中途部3b,4bまでの部分の周面に凹凸を形成したり、逆V字状の突起を適宜間隔で設けたりすることも有効である。
【0021】
また、作業者がより見つけやすくするため、少なくとも培地上に突出する取って部5を培地の色と異なる色、例えば、赤橙色等に着色することも有効である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の植物のランナー用固定具は、基端部から脚部の突出方向と反対方向に突出する取って部を有すると共に、予め所定形状に加工されている。従って、従来のように、現場で所定形状に加工する必要がないと共に、作業者のランナー用固定具の発見作業も容易である。また、一対の脚部が、基端部から各脚部の中途部までは徐々に拡開する一方、該中途部から先端までがほぼ平行に形成されている構造とすれば、さし込みやすいと同時に抜けにくくもなり、栽培中、自然に抜けてしまうこともない。さらに、プラスチックを素材としたものを用いれば、カビ等の発生源にならず、耐候性に優れると共に、再利用にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態にかかる植物のランナー用固定具を示す斜視図である。
【図2】図2は、同実施の形態における植物のランナー用固定具の使用方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ランナー用固定具
2 基端部
3 脚部
4 脚部
5 取って部

Claims (1)

  1. 子株周囲のランナーを培地に対して固定し、子株の発根を促進させるために用いる植物のランナー用固定具において、ランナーを上方から押しつけることができる円弧状の基端部と、該基端部の両端からそれぞれ延び、ランナーを挟んで両側に位置し、培地にさし込まれる一対の脚部と、前記基端部から前記一対の脚部の突出方向と反対方向に突出する取って部とを有し、前記基端部、前記一対の脚部及び前記取って部が一体的に成形され、前記一対の脚部が、前記基端部の両端から各脚部の中途部までは各々直線状であって、互いに徐々に拡開するように形成され、該中途部から先端までは各々直線状であって、互いがほぼ平行に形成されていることを特徴とする植物のランナー用固定具。
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