JP3762849B2 - シート案内装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はOA機器において使用されるシートを所望の部位に案内するシート案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA機器は小型化の要望が強く、筐体内部はデッドスペースが形成されないように部品を配置することが強いられる。これに伴い印字用紙などのシートの搬送路を湾曲させる場合が多い。一方、シートはある程度の腰の強さをもっており、湾曲した搬送路により曲げられても自らの腰の強さにより伸張しようとする。これにより、シートの後端が搬送ローラから外れた瞬間にシートの後端が跳ね搬送路を形成するガイド板を叩く。このときに騒音が発生する問題がある。
【0003】
給紙時における騒音対策としては、第一の従来技術(特開平6−255834号公報参照)がある。これは、給紙カセット内のシートを給紙ローラによりU字型に湾曲された搬送路に送り込みレジストローラに受け渡す給紙カセット付紙搬送機構であり、給紙ローラから外れたシートの後端が急激に落下して搬送路を叩くことがないように、給紙ローラから外れたシートの後端を回転体で支えるようにしたものである。
【0004】
第二の従来技術(特開平10−35946号公報参照)は、給紙カセットから給紙ローラにより給紙されたシートを湾曲したガイド部材によりレジストローラに向けて湾曲させて案内するシート搬送装置であり、ガイド部材に給紙方向の上流側に向かうに従い下方に傾斜する平面案内面を形成し、この広い平面案内面に給紙カセットから外れたシートの後端を衝突させ、このときに空気によるクッション作用を得て騒音の発生を防止しようとするものである。
【0005】
第三の従来技術(特開平8−26526号公報参照)は、給紙カセットから給紙されたシートを湾曲した搬送路によりレジストローラに導く場合に、レジストローラの上流側の近傍に弾性薄板を設け、この弾性薄板をシートとの接触により弾性的に撓ませながら、シートの先端をレジストローラのニップ部に合わせようとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の第一の従来技術は、シートの後端を支える回転体の外径をある程度以上に大きくしないと効果が期待できない。しかし、回転体の外径を大きくすることは部品配置のスペースの観点から限りがある。
【0007】
第二の従来技術は、シートの後端を支える平面案内面の面積をある程度以上に広くしなければ効果が期待できないので、小型化の要求に反する。
【0008】
第三の従来技術に示された弾性薄板は、搬送ローラから外れたシートの後端が跳ねることによる騒音の発生を防止する効果は期待できない。
【0009】
本発明の目的は、設置スペースが小さくて済む弾性薄板により、湾曲された搬送路を通過するシートの後端が跳ね上がることによる騒音の発生を抑制することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1又は2記載の発明は、基本構成として、シート搬送部材により送られるシートを所望の部位に案内する湾曲搬送路と、前記湾曲搬送路に向かって合流する他の搬送路と、シート搬送方向における上流側が固定的に支持され下流側の自由端が前記湾曲搬送路を形成する案内部材と離間し、前記湾曲搬送路及び前記他の搬送路を塞ぐことなく設けられ、前記湾曲搬送路内において前記シートの厚さ方向に弾性的に屈撓可能であり、かつ前記自由端側には折り返された屈曲片が形成されている弾性薄板とを備える。
【0011】
したがって、湾曲搬送路を通過するシートは後端がシート搬送部材から外れたときに自らの腰の強さによる伸張により弾性薄板を圧接するが、弾性薄板の屈撓作用によりシートが伸張するエネルギーを吸収することが可能である。これにより、シートは弾性薄板を通過するときに湾曲搬送路の内面を後端の跳ね上がりによって叩打することがない。また、弾性薄板は自由端側に屈曲片が形成されているため、シートに接触する自由端に曲面を形成することが可能となる。
【0012】
そして、請求項記載の発明は、上記基本構成において、記弾性薄板は、前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とが合流する箇所を通過したシートの後端が伸張するエネルギーを吸収する前記自由端に中央部が凹む傾斜縁が形成されている。
【0013】
したがって、シートの後端が弾性薄板の自由端を離れる時期は、幅方向の中央が最も早く外側に向かうに従い遅れることになるため、シートの後端の跳ね上がりは中央部から外側に向かって徐々に行われる。これにより、シートが弾性薄板を通過するときに跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることが可能となる。
【0014】
また、請求項記載の発明は、上記基本構成において、前記弾性薄板は、前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とが合流する箇所を通過したシートの後端が伸張するエネルギーを吸収する前記自由端に中央部が突出する傾斜縁が形成されている。
【0015】
したがって、シートの後端が弾性薄板の自由端を離れる時期は、幅方向の外側が最も早く中央部に向かうに従い遅れることになるため、シートの後端の跳ね上がりは外側から中央部に向かって徐々に行われる。さらに、搬送されるシートの進行によりシートの中央部が弾性薄板の中央部に重なる長さが短くなるに従い弾性薄板の中央部の腰の強さが弱くなりシートに与える抵抗が小さくなるため、シートが弾性薄板を通過するときに跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることが可能となる。
【0016】
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記屈曲片の内面は前記弾性薄板の母材に対して粘着剤により接着されている。
【0017】
したがって、弾性薄板の屈曲片の形状を長期に亘り一定に維持することが可能となる。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項1ないし記載の発明において、前記湾曲搬送路は中間部に他の搬送路が合流され、前記弾性薄板は前記屈曲片の端縁が前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とを仕切るガイド部材に密着する状態で支持されている。
【0019】
したがって、弾性薄板に形成した屈曲片の端縁は湾曲搬送路と他の搬送路との何れに対しても表面に露出することがなく、シートの先端が屈曲片の端縁に引っかかる状態を回避することが可能となる。
【0024】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一記載の発明において、前記弾性薄板はこの弾性薄板を支持する支持部材と等しい材料により形成されている。
【0025】
したがって、シートが跳ね上がることによる騒音を弾性薄板により防止することが可能となる。さらに、リサイクルに際し、弾性薄板とこの弾性薄板を支持する支持部材とを分別する煩わしさを解消することが可能となる。
【0026】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一記載の発明において、前記弾性薄板はポリエチレンテレフタレートにより形成されている。
【0027】
したがって、シートの跳ね上がりによる騒音を弾性薄板により防止することが可能となる。さらに、弾性薄板の材料は入手が容易でコストも安く、加工性もよく、高品質に維持することが可能となる。
【0028】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか位置記載の発明において、前記弾性薄板はポリスチレンにより形成されている。
【0029】
したがって、シートの跳ね上がりによる騒音を弾性薄板により防止することが可能となる。さらに、弾性薄板を安い材料で製作することが可能である。また、OA機器の構造物は、成形性、寸法安定性、機械的特性、耐薬品性等において優れたアクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂により形成されている場合が多いので、このような場合に弾性薄板をポリスチレンにより形成することにより、リサイクルに際し、OA機器の構造物と弾性薄板とを分別する煩わしさを解消することが可能となる。
【0030】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一記載の発明において、前記弾性薄板は搬送する前記シートの色と異なる色に着色されている。
【0031】
したがって、弾性薄板とシートとの区別が容易となる。これにより、ジャム処理に際して、弾性薄板をシートと誤って引っ張る操作ミスを防止することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は画像形成装置の概要を示す縦断正面図である。図中、1は筐体である。この筐体1の上部にはスキャナ2が設けられている。このスキャナ2は、コンタクトガラス3の上に置いた原稿からの反射画像を走査光学系4により偏向し、その偏向された反射画像をレンズ5によりCCD6に結像するもので、図示しないがコンタクトガラス3に原稿を押える押え板や原稿をコンタクトガラス3上に搬送する原稿送り装置を備える。
【0033】
また、筐体1の中間部には電子写真方式のプリンタ部7が設けられている。このプリンタ部7は、図1において、感光体8を反時計方向に回転させる過程で帯電器9により帯電させ、前述したCCD6の読取画像に基づいて光書き込みユニット10により感光体8の帯電部分に光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像器11により現像し、この間に感光体8の外周に給紙されたシートSに感光体8上の現像画像を転写器12により転写し、転写後のシートSを定着装置13に搬送し、ここでシートS上の転写画像を定着する。
【0034】
このようなプリンタ部7とスキャナ2との間には排紙トレイ14が配設されている。定着装置13には排紙トレイ14の排紙受け入れ側と対向する排紙ローラ15が設けられている。
【0035】
さらに、筐体1の下部には給紙カセット16が水平方向に引き出し可能に設けられ、この給紙カセット16内のシートSを一枚ずつ引き出すシート搬送部材としての給紙ローラ17と、感光体8の近傍に位置するレジストローラ18とは筐体1に設けられている。そして、給紙ローラ17とレジストローラ18との間には湾曲搬送路19が設けられている。この湾曲搬送路19は、給紙カセット16内のシートSをレジストローラ18に導くためのもので、給紙カセット16の一部に形成した断面弧状のガイド20と、このガイド20の上部に配置されて筐体1に設けられたガイド21と、このガイド21に対向して筐体1に設けられたガイド22とにより形成されている。また、給紙カセット16には下方から給紙される他のシート(図示せず)をレジストローラ18に導くための他の搬送路23が形成されている。この他の搬送路23は湾曲搬送路19の中間部に合流され、その合流部分には弾性薄板24が設けられている。
【0036】
図2は弾性薄板24の支持構造を示す縦断正面図、図3は弾性薄板24の斜視図、図4は弾性薄板を側縁から見た説明図である。弾性薄板24は、ポリエチレンテレフタレート等のように弾性的に屈撓可能な材料により形成され、シート搬送方向における上流側が支持部材25に固着されている。この支持部材25は、この例では給紙カセット16の一部であり、且つ湾曲搬送路19と他の搬送路23とを仕切るガイド部材を兼ねている。下流側の自由端が湾曲搬送路19内においてシートSの厚さ方向に弾性的に屈撓可能に設けられている。そして、弾性薄板24の自由端側にはその弾性薄板24を折り返した屈曲片26が形成され、したがって、弾性薄板24の自由端には曲面27が形成されている。また、屈曲片26の内面は弾性薄板24の母材に対して粘着剤28により接着されている。なお、粘着剤28は両面接着テープ、接着剤等を含む。
【0037】
このような構成において、図2を参照して給紙動作について説明する。給紙後の画像形成動作については既に述べた通りであるので説明を省略する。
【0038】
給紙ローラ17により給紙カセット16から送り出されたシートSは、先端縁が湾曲搬送路19のガイド20に突き当たり、このガイド20に沿って上方に湾曲され、続いて弾性薄板24により案内され、ガイド21とガイド22との間を通る。ガイド21,22の間隔は下流側に向かうに従い狭くなり、シートSはレジストローラ18のニップ部に導かれる。それ以後は感光体8(図1参照)に同期して回転するレジストローラ18により感光体8に向けて搬送される。この際、シートSは湾曲搬送路19により湾曲されるが、後端縁が給紙ローラ17及び給紙カセット16から外れると自らの腰の強さにより伸張しようとするので、シートSが弾性薄板24を圧接する。このときに弾性薄板24はシートSの圧力により屈撓するため、シートSが弾性薄板24を通過するときに、仮想線で示すように湾曲搬送路19の内面(ガイド22の内面)に向けて跳ねるが、そのエネルギーは叩打する程のものではなく、叩打音は発生しない。
【0039】
本実施の形態では、湾曲搬送路19の中間部に他の搬送路23が合流しているので、その合流点では湾曲搬送路19が広くなる。これにより、シートSの後端はガイド20を通過したときに腰の強さにより伸張してガイド22の内面に向けて跳ねるので、図2に示すように、その合流点に弾性薄板24を配置することが最も効果的な弾性薄板24の使用形態である。
【0040】
また、他の搬送路23の有無に関係なく、図2に示すように、半径方向内側のガイド21の外側に、ガイド20と、このガイド20の下流側の部分に対して上流側の部分が外側に位置するように段差をつけてガイド22配置することにより、湾曲搬送路19を形成することがある。これは、部品配置の都合でガイド20,22を連続して一体に形成することができにくい場合に採用される構造であるが、このように、シートSをガイド20から段差のあるガイド22に導く構造を採用するときに、ガイド20とガイド22との空間部に弾性薄板24をし、シートSの伸張による騒音の発生を弾性薄板24により防止する使用形態でもよい。
【0041】
さらに、図示しないが、U字型に湾曲された二枚のガイドを対向させて湾曲通路を形成する場合、湾曲搬送路の入口側を広くし、出口側を狭くすることがよく行われている。このような場合に、外側のガイドの内面に内側のガイドの内面に向けて延出する弾性薄板を固定し、この弾性薄板の屈撓作用によりシートの後端が跳ねるエネルギーを吸収する使用形態もある。
【0042】
そして、弾性薄板24は自由端側に屈曲片26が形成されているため、シートSに接触する自由端に曲面27を形成することができる。すなわち、弾性薄板24の自由端にはエッジが存在しないので、弾性薄板24とシートSとの間で摺接音が発生することがない。
【0043】
さらに、屈曲片26の内面は弾性薄板24の母材に対して粘着剤28により接着されているので、屈曲片26はめくり返ることがなく、長期に亘り一定の形状に維持される。
【0044】
次に、本発明の第二の実施の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態及びこれに続く他の実施の形態において、前記実施の形態と同一部分は同一符号を付し、説明を省略する。本実施の形態は、弾性薄板24を固定的に支持する部材として、シートSを案内する支持部材29を他の搬送路23の内部に設け、弾性薄板24をこの支持部材29と等しい材料により形成したものである。したがって、リサイクルに際し、弾性薄板24とこの弾性薄板24を支持する支持部材29とを分別する煩わしさを解消することができる。なお、支持部材29はシートを案内すれるガイドとしての機能を兼ねるものである。
【0045】
次に、本発明の第三の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態における弾性薄板24は、自由端に中央部がV字形(或いは弧状)に凹む傾斜縁30が形成されている。この場合、傾斜縁30を有する弾性薄板24は、図6(a)に示すように自由端側に屈曲片26を備えていなくても、図6(b)に示すように自由端側に屈曲片26を備えていてもよい。
【0046】
図6(a)(b)に示すように、中央部が凹む傾斜縁30が形成された弾性薄板24を用いる場合には、シートSの後端が弾性薄板24の自由端を離れる時期は、幅方向の中央が最も早く外側に向かうに従い遅れることになる。このため、シートSの後端の跳ね上がりは中央部から外側に向かって徐々に行われる。これにより、シートSが跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることができる。なお、図6(a)(b)の比較では、(b)の方が弾性薄板24の自由端にエッジが存在しないので、シートSとの接触による摺接音の発生を抑制する上で有利である。
【0047】
次に、本発明の第四の実施の形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施の形態における弾性薄板24は、自由端に中央部が逆V字形(或いは弧状)に突出する傾斜縁31が形成されている。この場合、傾斜縁31を有する弾性薄板24は、図7(a)に示すように自由端側に屈曲片26を備えていなくても、図7(b)に示すように自由端側に屈曲片26を備えていてもよい。
【0048】
図7(a)(b)に示すように、中央部が凹む傾斜縁31が形成された弾性薄板24を用いる場合には、シートSの後端が弾性薄板24の自由端を離れる時期は、幅方向の外側が最も早く中央部に向かうに従い遅れることになる。このため、シートSの後端の跳ね上がりは外側から中央部に向かって徐々に行われる。さらに、搬送されるシートSの進行によりシートSの中央部が弾性薄板24の中央部に重なる長さが短くなるに従い弾性薄板24の中央部の腰の強さが弱くなり、図8に仮想線で示すように、弾性薄板24はシートSに与える抵抗が小さくなり屈撓し易くなる。これにより、シートSが跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることができる。この場合も、図7(a)(b)の比較では、(b)の方が弾性薄板24の自由端にエッジが存在しないので、シートSとの接触による摺接音の発生を抑制する上で有利である。
【0049】
次に、本発明の第五の実施の形態を図9に基づいて説明する。本実施の形態では、湾曲搬送路19の中間部に他の搬送路23が合流されている。そして、弾性薄板24は屈曲片26の端縁が湾曲搬送路19と他の搬送路23とを仕切るガイド部材(支持部材を兼ねる)25に密着する状態で支持されている。
【0050】
したがって、弾性薄板24に形成した屈曲片26の端縁は湾曲搬送路19と他の搬送路23との何れに対しても表面に露出することがない。したがって、シートSの先端が屈曲片26の端縁に引っかかる状態を回避することができる。
【0051】
なお、上記の弾性薄板24はポリエチレンテレフタレート(PET)により形成されているため、材料の入手が容易でコストも安く、加工性もよく、高品質に維持することができる。或いは、弾性薄板24を安価なポリスチレン(PS)により形成してもよい。
【0052】
OA機器の構造物は、成形性、寸法安定性、機械的特性、耐薬品性等において優れたアクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂により形成されている場合が多い。本実施の形態では、例えば給紙カセット16やガイド部材29等が相当する。このような場合に弾性薄板24をポリスチレンにより形成することにより、リサイクルに際し、給紙カセット16やガイド部材29に対して弾性薄板24を分別する煩わしさを解消することができる。
【0053】
さらに、弾性薄板24をシートSの色と異なる色に着色することにより、弾性薄板24とシートSとの黙視による区別を容易にすることができる。着色の色は、例えばシートSとの区別がつき易い黒、紺、灰色等が上げられる。これにより、ジャム処理に際して、弾性薄板24をシートSと誤って引っ張る操作ミスを防止することができる。また、弾性薄板24はシートSに比較すると汚れている場合が多いが、シートSと誤認して触れることが回避されるため、手を汚す不快感を感じることはない。
【0054】
本発明は、上記のように給紙過程においてシートを案内するシート案内装置に限られるものではなく、画像形成後におけるシートの搬送過程でシートを案内する場合にも適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】
請求項1又は2記載の発明によれば、湾曲搬送路を通過するシートは後端がシート搬送部材から外れたときに自らの腰の強さによる伸張により弾性薄板を圧接するが、弾性薄板の屈撓作用によりシートが伸張するエネルギーを吸収することができる。これにより、シートの伸張による後端の跳ね上がりによって湾曲搬送路の内面を叩打することがなく、叩打音の発生を抑制することができる。また、弾性薄板は自由端側に屈曲片が形成されているため、シートに接触する自由端に曲面を形成することができ、これにより、弾性薄板とシートとの接触による摺接音の発生を抑制することができる。さらに、小さな場所で弾性薄板を支持できるため、装置の小型化に寄与することができる。
【0056】
そして、請求項記載の発明によれば、弾性薄板は自由端に中央部が凹む傾斜縁が形成されているので、シートの後端が弾性薄板の自由端を離れる時期は、幅方向の中央が最も早く外側に向かうに従い遅れることになるため、シートの後端の跳ね上がりは中央部から外側に向かって徐々に行われる。これにより、シートが跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることができる。
【0057】
また、請求項記載の発明によれば、弾性薄板は自由端に中央部が突出する傾斜縁が形成されているので、シートの後端が弾性薄板の自由端を離れる時期は、幅方向の外側が最も早く中央部に向かうに従い遅れることになるため、シートの後端の跳ね上がりは外側から中央部に向かって徐々に行われる。さらに、搬送されるシートの進行によりシートの中央部が弾性薄板の中央部に重なる長さが短くなるに従い弾性薄板の中央部の腰の強さが弱くなりシートに与える抵抗が小さくなるため、シートが跳ね上がるエネルギーをより効果的に減衰させることができる。
【0058】
請求項記載の発明によれば、屈曲片の内面は弾性薄板の母材に対して粘着剤により接着されているので、弾性薄板の屈曲片の形状を長期に亘り一定に維持することができる。
【0059】
請求項記載の発明によれば、湾曲搬送路は中間部に他の搬送路が合流され、弾性薄板は屈曲片の端縁が湾曲搬送路と他の搬送路とを仕切るガイド部材に密着する状態で支持されているので、弾性薄板に形成した屈曲片の端縁は湾曲搬送路と他の搬送路との何れに対しても表面に露出することがなく、これにより、何れの搬送路でシートを搬送する場合でも、シートの先端が屈曲片の端縁に引っかかる状態を回避することができる。
【0062】
請求項記載の発明によれば、弾性薄板はこの弾性薄板を支持する支持部材と等しい材料により形成されているので、シートが跳ね上がることによる騒音を弾性薄板により防止することができ、さらに、リサイクルに際し、弾性薄板とこの弾性薄板を支持する支持部材とを分別する煩わしさを解消することができる。
【0063】
請求項記載の発明によれば、弾性薄板はポリエチレンテレフタレートにより形成されているので、シートの跳ね上がりによる騒音を弾性薄板により防止することができ、さらに、弾性薄板の材料は入手が容易でコストも安く、加工性もよく、弾性薄板の品質を向上させることができる。
【0064】
請求項記載の発明によれば、弾性薄板はポリスチレンにより形成されている、シートの跳ね上がりによる騒音を弾性薄板により防止することができ、さらに、弾性薄板を安い材料で製作することができる。また、OA機器の構造物は、成形性、寸法安定性、機械的特性、耐薬品性等において優れたアクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂により形成されている場合が多いので、このような場合に弾性薄板をポリスチレンにより形成することにより、リサイクルに際し、OA機器の構造物と弾性薄板とを分別する煩わしさを解消することができる。
【0065】
請求項記載の発明によれば、弾性薄板はシートの色と異なる色に着色されているので、弾性薄板とシートとの区別が容易となる。これにより、ジャム処理に際して、弾性薄板をシートと誤って引っ張る操作ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における画像形成装置の概要を示す縦断正面図である。
【図2】弾性薄板の支持構造を示す縦断側面図である。
【図3】弾性薄板を示す斜視図である。
【図4】弾性薄板を側縁から見た説明図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態における弾性薄板の支持構造を示す縦断側面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態における弾性薄板及びその支持構造を示す斜視図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態における弾性薄板及びその支持構造を示す斜視図である。
【図8】弾性薄板の支持構造を示す縦断側面図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態における弾性薄板の支持構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
S シート
17 シート搬送部材
19 湾曲搬送路
24 弾性薄板
25 支持部材、ガイド部材
26 屈曲片
28 粘着剤
29 支持部材
30,31 傾斜縁

Claims (8)

  1. シート搬送部材により送られるシートを所望の部位に案内する湾曲搬送路と、
    前記湾曲搬送路に向かって合流する他の搬送路と、
    シート搬送方向における上流側が固定的に支持され下流側の自由端が前記湾曲搬送路を形成する案内部材と離間し、前記湾曲搬送路及び前記他の搬送路を塞ぐことなく設けられ、前記湾曲搬送路内において前記シートの厚さ方向に弾性的に屈撓可能であり、かつ前記自由端側には折り返された屈曲片が形成されている弾性薄板とを備え
    前記弾性薄板は、前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とが合流する箇所を通過したシートの後端が伸張するエネルギーを吸収する前記自由端に中央部が凹む傾斜縁が形成されているシート案内装置
  2. シート搬送部材により送られるシートを所望の部位に案内する湾曲搬送路と、
    前記湾曲搬送路に向かって合流する他の搬送路と、
    シート搬送方向における上流側が固定的に支持され下流側の自由端が前記湾曲搬送路を形成する案内部材と離間し、前記湾曲搬送路及び前記他の搬送路を塞ぐことなく設けられ、前記湾曲搬送路内において前記シートの厚さ方向に弾性的に屈撓可能であり、かつ前記自由端側には折り返された屈曲片が形成されている弾性薄板とを備え、
    前記弾性薄板は、前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とが合流する箇所を通過したシートの後端が伸張するエネルギーを吸収する前記自由端に中央部が突出する傾斜縁が形成されているシート案内装置。
  3. 前記屈曲片の内面は前記弾性薄板の母材に対して粘着剤により接着されている請求項1又は2記載のシート案内装置。
  4. 前記湾曲搬送路は中間部に他の搬送路が合流され、前記弾性薄板は前記屈曲片の端縁が前記湾曲搬送路と前記他の搬送路とを仕切るガイド部材に密着する状態で支持されている請求項1ないしの何れか一記載のシート案内装置
  5. 前記弾性薄板はこの弾性薄板を支持する支持部材と等しい材料により形成されている請求項1ないしの何れか一記載のシート案内装置。
  6. 前記弾性薄板はポリエチレンテレフタレートにより形成されている請求項1ないしの何れか一記載のシート案内装置。
  7. 前記弾性薄板はポリスチレンにより形成されている請求項1ないしの何れか一記載のシート案内装置。
  8. 前記弾性薄板は搬送する前記シートの色と異なる色に着色されている請求項1ないしの何れか一記載のシート案内装置。
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