JP3762443B2 - ホットメルト型接着剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主として布地(テキスタイル)の加熱シーリング用コポリアミド製ホットメルト型接着剤に関するものである。該コポリアミドは、ラウリンラクタム、11−アミノウンデカン酸、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、セバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物およびドデカンジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物よりなる群から選ばれた少なくとも3種のモノマー成分を共重合することによってえられる、溶融温度が140℃より低いコポリアミドのみから構成されるホットメルト型接着剤であり、該コポリアミドにはモノマー成分比で少なくとも10重量%のラウリンラクタムおよび/または11−アミノウンデカン酸が共重合されており、前記のモノマー成分がコポリアミド成分の100重量%を構成しているコポリアミドである。
【0002】
【従来の技術】
脂肪族コポリアミドに基づくホットメルト型接着剤は、洗濯やドライクリーニングをしたときのライニング材と表地との間の接着に優れていることが古くから知られており、広く世界的に用いられている。
【0003】
たとえば、ドイツ特許公開第15 94 233号公報にはこのような性質をもつポリアミドが開示されている。この公報によれば、布地の接着に望ましい80〜130℃の溶融温度をうるには、11−アミノウンデカン酸などのω−アミノ酸とさらにナイロン6,6塩、ナイロン6,9塩、ナイロン6,10塩、および/またはナイロン6,12塩などのポリアミドを形成する化合物を異なる量で、通常使用されている成分、すなわちカプロラクタム/ω−アミノカプロン酸やラウリンラクタム/ω−アミノラウリン酸と共に組み合わせて生成される。
【0004】
たとえば、ドイツ特許公開第23 24 260号公報には、20〜40重量%のカプロラクタム、20〜35重量%のラウリンラクタム、15〜35重量%の11−アミノウンデカン酸および15〜40重量%のヘキサメチレンジアミンと炭素数が6、9、10、11または12のジカルボン酸との等モル混合物を共重合したコポリアミドが開示されている。
【0005】
また一方、ドイツ特許公開第19 39 758号公報には、高吸水性であり同時に耐熱水性をもつポリアミドが開示されている。該公報によると、これらのポリアミドには、ある比率で枝分れ鎖をもつジアミンが含まれていることが必要である。
【0006】
ラウリンラクタムをモノマー成分として必ず含む公知のポリアミドとは別に、ラウリンラクタムを含まないコポリアミドを布地のホットメルト型接着剤として用いることも知られている。たとえばドイツ特許公開第26 15 765号公報や同第24 18 988号公報には、ラウリンラクタムの代りに脂肪酸2量体を含むコポリアミドが開示されている。
【0007】
前記公知のポリアミドは溶融状態で充分に高い接着力をもっているため、繊維産業分野において布地を加熱シーリングしたり接着させたりすることに使用されている。それらはまた、ドライクリーニング用の溶剤や繊維産業で一般的に用いられている約80℃以上の洗濯温度に対して優れた耐性をもっている。しかしながら、この耐性は、コポリアミド成分中に、ラウリンラクタムおよび/または11−アミノウンデカン酸または脂肪酸2量体が高い割合で含有されていることに大きく依存している。また、これらの基本成分の含有率が増加する程、高温での耐洗濯性が向上することは明らかである。しかしながら、同時にコポリアミドの融点が望ましくない上昇を生じる。そのためにこのようなコポリアミドは、熱変性を起こしやすい基布、たとえばレザー、熱変性を起こしやすい天然および/または合成の不織布、フェルト、フリースなどのヒートシールには使用することができない。この問題は、高率でカプロラクタムを含有しており、115℃よりも低い融点を有するコポリアミドにより解決できるということが、ドイツ特許公開第23 24 160号公報に開示されている。このコポリアミドは20〜40重量%のカプロラクタムを含有していなければならない。このコポリアミドは熱変性を起こしやすい基材のヒートシールに適しており、低い接着温度にもかかわらず、高い接着性と高い耐ドライクリーニング性をもっている。
【0008】
しかしながら、このコポリアミドには、重合に使用されたカプロラクタムの8〜10重量%がモノマー状態で含有されている。このことは、このコポリアミドを用いて高められた温度で接着処理をするとき、カプロラクタムが蒸発し、空中に分散するという環境上や廃棄上の重大な欠点を従来のコポリアミドタイプのホットメルト型接着剤が有していることを意味している。
【0009】
このようなカプロラクタムを含有するポリアミドを、たとえば自動車産業に、布製ライニング材製の自動車のドアー部材や天井部材や小物入れ(parcel shelves)部材の接着を目的として用いたばあい、いわゆる「霧(fogging )」が常に生じる。そして同時にカプロラクタムの堆積層が自動車の窓に生じてしまう。
【0010】
したがって、モノマー状態のカプロラクタムの含有は、従来のコポリアミドの重大な欠点となっている。しかしながら、最近まで、カプロラクタムはコポリアミドの融点を下げるためには欠くことのできない成分であるとみなされてきたので、熱変性しやすい基材の接着に必要な成分であると考えられてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、低温で熱変性する布地の接着に適しており、しかもカプロラクタムを含有しないコポリアミドをうることを目的とする。さらに、このコポリアミドは高い接着性を有し、かつ高い耐熱水性や耐ドライクリーニング性を有する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この問題はヒートシール用のホットメルト型接着剤として、つぎを特徴とするコポリアミドを用いることによって解決できることがわかった。
【0013】
該コポリアミドはラウリンラクタム、11−アミノウンデカン酸、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物(6,6塩)、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物(6,9塩)、セバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物(6,10塩)およびドデカンジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物(6,12塩)よりなる群から選ばれた少なくとも3種のモノマー成分を共重合することによってえられる、溶融温度が140℃より低いコポリアミドのみから構成されるホットメルト型接着剤であり、該コポリマーにはモノマー成分比で少なくとも10重量%のラウリンラクタムおよび/または11−アミノウンデカン酸が共重合されており、前記のモノマー成分がコポリアミド成分の100重量%を構成しているコポリアミドである。
【0014】
本発明のコポリアミドは、該コポリアミドの融点より明らかに低い温度で接着させることができ、著しく高い耐洗濯性と耐ドライクリーニング性を示す。また該コポリアミドはカプロラクタムを用いないで製造することができ、したがって、接着時にカプロラクタムが遊離したり「霧」が発生したりという欠点を克服できる。
【0015】
好ましくは、モノマー成分として、セバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物およびドデカンジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種のモノマー成分、ラウリンラクタムならびにアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、さらに少なくとも1種の追加のモノマー成分がコポリアミド中に共重合されているコポリアミドが用いられる。
【0016】
本発明の好ましい態様では、つぎに示すモノマーを共重合してえられるポリアミドが用いられる。
【0017】
(1)コポリアミド(A)
ラウリンラクタム10〜60重量%、11−アミノウンデカン酸10〜50重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物15〜50重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0018】
(2)コポリアミド(B)
11−アミノウンデカン酸および/またはラウリンラクタム20〜80重量%、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜50重量%およびセバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物0〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0019】
(3)コポリアミド(C)
ラウリンラクタム40〜60重量%、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0020】
(4)コポリアミド(D)
11−アミノウンデカン酸10〜30重量%、ラウリンラクタム30〜50重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物30〜50重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0021】
(5)コポリアミド(E)
11−アミノウンデカン酸20〜40重量%、ラウリンラクタム10〜40重量%およびアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0022】
(6)コポリアミド(F)
ラウリンラクタム20〜40重量%、11−アミノウンデカン酸10〜30重量%、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%およびアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミド。
【0023】
本発明において、共重合物は公知の方法により合成される。合成は、280〜300℃、好ましくは約290℃にて11〜51バール、好ましくは16〜31バールの条件下において行なう。
【0024】
これらの条件下で重合は数時間かけて行なわれ、圧力を調節するために、水が一般的な方法で加えられる。ついで、250〜300℃の温度で数時間、特に1〜3時間、後縮合を行なうのが好ましい。
【0025】
特に、この後縮合は、望ましくは、不活性ガス雰囲気下のような空気が排除された条件で行なわれる。製造条件と同じく、コポリアミドの合成で公知の触媒や鎖停止剤および/またはその他の添加剤を用いることができる。
【0026】
その他、カプロラクタムを除くポリアミドを形成する少量の材料がコポリアミドに添加されて共重合されうる。
【0027】
ラウリンラクタムの代りにまたはラウリンラクタムと共に、12−アミノラウリン酸を用いることもできる。
【0028】
該コポリアミドは、当技術分野において一般的に使用されているように使用される。
【0029】
本発明によれば、各成分とそれらの量比は、コポリアミドの融点が140℃より低くなるように選択される。
【0030】
ラウリンラクタムおよび/または11−アミノウンデカン酸の含有量が10重量%よりも少ないコポリアミドでは、140℃以下という所望の融点はえられない。
【0031】
該コポリアミドによって、様々なタイプの基材、特に有利には熱変性しやすい基材が同種同士または異種同士間で接着可能になる。該コポリアミドはその融点よりかなり低い温度できわ立った接着性を発現するので、融点よりかなり低い温度で接着することができる。
【0032】
接着できる基材の例としてはウール、シルク、綿、ポリエステル、ポリアミドなどの天然繊維または合成繊維を材料とする布地があげられる。その他、レザー、プラスチックシートなどの熱により変性しやすい基材も、該コポリアミドの使用によりヒートシールすることができる。
【0033】
【実施例】
本発明を以下の実施例により説明する。
【0034】
実施例1
スターラーおよび気体の入口と出口を備えた30リットルのオートクレーブ中に11−アミノウンデカン酸2kg、ラウリンラクタム4kg、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物4kgと300mlの水を計量して入れる。そして、空気中の酸素をチッ素にて置換する。
【0035】
反応材料を290℃に加熱する。オートクレーブの内圧はバルブを適切に設定することによって26〜31バールまでに定める。反応材料をこれらの条件下で3時間撹拌する。その後、2時間かけて、大気圧まで減圧する。ついで、反応材料を大気圧下でチッ素ガスをゆっくり流しつつ2時間反応させる。加圧しない後縮合段階終了時に、溶融物をギアーポンプによりオリフィスを通して紡糸し、モノフィラメントを形成し、冷却し、ついで顆粒状にする。えられた顆粒状物は、107〜114℃の溶融範囲をもつ。
【0036】
実施例2
実施例1と同様の後縮合条件下で、以下のポリアミドを形成するモノマー、すなわちアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物2kg、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物3kg、ラウリンラクタム5kgを800mlの水の中に加えて反応させた。えられたコポリアミドは118〜125℃の範囲の溶融温度をもつ。
【0037】
実施例3
実施例1と同様に、以下に示す成分、すなわちラウリンラクタム3kg、11−アミノウンデカン酸2kg、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物3kg、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物2kgを800mlの水に加えてコポリアミドを合成した。126〜132℃の溶融温度範囲のコポリアミドがえられる。
【0038】
実施例4
実施例1にしたがって、コポリアミドは以下に示す成分、すなわち11−アミノウンデカン酸3kg、ラウリンラクタム4kg、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物3kgによって、800mlの水を用いて合成される。125〜135℃の範囲の溶融温度をもつコポリアミドがえられる。
【0039】
比較例1
実施例1にしたがって、コポリアミドは以下に示す成分、すなわち11−アミノウンデカン酸1kg、ラウリンラクタム4.5kg、カプロラクタム3kg、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物1.5kgを800mlの水に加えて合成した。105〜115℃の範囲の溶融温度をもつコポリアミドがえられる。
【0040】
比較例2
実施例1にしたがって、コポリアミドは以下に示す成分、すなわちラウリンラクタム4kg、カプロラクタム4kg、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物2kgを800mlの水に加えて合成した。115〜125℃の範囲の溶融温度をもつコポリアミドがえられる。
【0041】
比較例3
実施例1にしたがって、コポリアミドは以下に示す成分、すなわちラウリンラクタム6kg、カプロラクタム2kg、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物2kgを800mlの水に加えて合成した。125〜135℃の範囲の溶融温度をもつコポリアミドがえられる。
【0042】
本発明のコポリアミドの接着性は、表1〜3においてカプロラクタムを含有する比較例のコポリアミドの接着性と比較されている。各表とも溶融温度範囲が同じであるコポリアミドが比較されている。
【0043】
実施例1〜4の本発明のポリアミドおよび比較例1〜3の比較ポリアミドはそれぞれ冷却しながら粉砕し、ふるいによって0〜200μmの部分に分けた。このパウダーを一般的に商品化されている綿製の内部ライニング材(坪量が70g/m2 )にコーティング産業で一般的に用いられるパウダーポイントマシーン(powder point machine)によって17メッシュのグリッドを用い約15g/m2 の割合でパウダーポイント印刷した。
【0044】
コーティングされたライニング材を電熱スチームプレスを用いて45%バージンウールと55%ポリエステルで坪量が200g/m2 の表地上に、種々のプレート温度でアイロンプレスした。プレスの圧力は350ミリバールであった。スチームプレスのプレート温度は表1〜3に示す。
【0045】
さらに、それぞれのコポリアミドの溶融温度範囲および粘度を表1〜3に示す。溶融温度範囲は、加熱台付の顕微鏡を用いてDIN53736、partBの方法(結晶性プラスチックの溶融温度の肉眼決定法)に従って測定した。
【0046】
溶融粘度はDIN53727(溶融粘度の測定法;希釈溶液中のポリアミド)に従って測定した。
【0047】
テスト片は、5cm幅で積層物から切り出され、そして処理されていない状態、40℃で3回洗濯した後の状態、および3回ドライクリーニングした後の状態での剥離強度(N/5cm)をDIN54310に従って引裂試験機で調べた。
【0048】
えられた実験値は5回の実験を平均したものである。
【0049】
各表における略語はつぎのものである。
【0050】
MFI:150℃、負荷2.16kPで測定したメルトフローインデックス(DIN53735)
6 :カプロラクタム
6,6:アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物
6,9:アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物
12 :ラウリンラクタム
11 :11−アミノウンデカン酸
【0051】
【表1】
Figure 0003762443
【0052】
【表2】
Figure 0003762443
【0053】
【表3】
Figure 0003762443
【0054】
表1から明らかなとおり、実施例1の発明のコポリアミドは比較例1のコポリアミドと同程度の溶融温度範囲をもつが、より高い溶液粘度をもち、かつより低いメルトフローインデックスをもつことが明らかである。その結果、溶融接着力が低くなる危険性は、大きく減少する。メルトフローインデックスがより低いにもかかわらず、実施例1からえられた製品サンプルは、低温での接着性に差がみられ、そしてその接着力は、明らかに比較例1のポリアミドからえられたものより高い。
【0055】
剥離強度を比較すると、実施例1のコポリアミドは、その溶融温度よりもはるかに低い温度でさえ、良好な接着性で接合できており、高い温度で接合させたものは比較例のコポリアミドよりもはるかに高い剥離強度をもっている。洗濯した後、またはドライクリーニングした後の剥離強度は、両方のケース共に比較例のコポリアミドの剥離強度に比べて2倍の高い剥離強度をもつことがわかる。
【0056】
表2から、115〜125℃の溶融温度範囲をもつコポリアミドにも同様の傾向があるということができる。たとえば、実施例のコポリアミドは溶融温度範囲より30℃以上低い温度で接合する。比較例のコポリアミドでは、同様の高い接着性は、溶融温度範囲内の温度で接合させたときにしかうることができない。
【0057】
ドライクリーニング後と同様に洗濯後でも、実施例1のコポリアミドの剥離強度は、比較例2の相応するポリアミドを用いてえられた剥離強度のほぼ2倍である。
【0058】
表3より、125〜135℃の溶融温度範囲をもつコポリアミドにも同様の結果が生じている。
【0059】
80℃でアイロンがけされた実施例3、4のコポリアミドは、すでに、120℃でアイロンがけされた比較例3のコポリアミドよりも2倍の高い剥離強度をもつ。
【0060】
【発明の効果】
本発明に従って使用されるコポリアミドは、したがって、非常に低い温度でアイロンがけすることができ、特に熱変性しやすい基材の接合に対して好適であるだけでなく、従来技術のコポリアミドと比較して明らかに改善された接着性を示す。

Claims (8)

  1. ラウリンラクタム、11−アミノウンデカン酸、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、セバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物およびドデカンジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物よりなる群から選ばれた少なくとも3種のモノマー成分を共重合することによってえられる、溶融温度が140℃より低いコポリアミドのみから構成されるホットメルト型接着剤であり、該コポリマーにはモノマー成分比で少なくとも10重量%のラウリンラクタムおよび/または11−アミノウンデカン酸が共重合されており、前記のモノマー成分がコポリアミド成分の100重量%を構成しているホットメルト型接着剤。
  2. モノマー成分として、セバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物およびドデカンジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種のモノマー成分、ラウリンラクタムならびにアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物、さらに少なくとも1種の追加のモノマー成分がコポリアミド中に共重合されているコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  3. ラウリンラクタム10〜60重量%、11−アミノウンデカン酸10〜50重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物15〜50重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  4. 11−アミノウンデカン酸および/またはラウリンラクタム20〜80重量%、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜50重量%およびセバシン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物0〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  5. ラウリンラクタム40〜60重量%、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  6. 11−アミノウンデカン酸10〜30重量%、ラウリンラクタム30〜50重量%およびアゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物30〜50重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  7. 11−アミノウンデカン酸20〜40重量%、ラウリンラクタム10〜40重量%およびアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
  8. ラウリンラクタム20〜40重量%、11−アミノウンデカン酸10〜30重量%、アゼライン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物20〜40重量%およびアジピン酸とヘキサメチレンジアミンの等モル比の混合物10〜30重量%で総量100重量%となるモノマー成分を共重合させたコポリアミドから構成される請求項1記載のホットメルト型接着剤。
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