JP3762018B2 - 電子機器 - Google Patents

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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、プリンターや複写機等の様々な電子機器の筐体の内部には電気的接続を行うためのケーブルが配設されているが、このケーブルを通じて電気的信号が電送される際に、ノイズが発生することがある。このノイズにより電気的接続が不安定、不確実になったり、ケーブルの周囲の電気部品に誤動作や動作不良を生じるなどの悪影響を及ぼすおそれがある。そこで従来は、図5に示すように、このノイズを抑制するために、ケーブル16を中空のフェライトコア17などに貫通させてシールする構成としている。また、通常、このケーブル16は、筐体内部に取り付けてある非導電性の樹脂製フック18などの係止部材に係止されて保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電子機器のデジタル化および処理、動作の高速化が著しく、それに伴って筐体内部のケーブル16の本数が増加し、またそのケーブル16により伝達される電気的信号の周波数が上ってきている。従って、上記従来の方法では、ケーブル16のノイズを十分に抑制することが困難になってきている。また、多数のケーブル16のそれぞれにフック18等の係止部材および高価なフェライトコア17などが必要であるため、製品コストの上昇を招いている。
【0004】
そこで本発明の目的は、低コストでノイズを抑制できる電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、筐体と、筐体内部に設けられている突起と、突起に巻き付けられて保持されている電気的接続用のケーブルとを有し、突起が、導電性を有し、筐体を介して接地され、ケーブルとの間で容量結合していることを特徴とする。これによると、フック等の係止部材を別途用意する必要がない。また、巻き付けられたケーブルにインダクタンスが生じて、ノイズが流れにくくなる。さらに、ケーブルのノイズを突起および筐体を介してグランド(GND)に流すことができる。
【0008】
断面形状が多角形である突起を設けた構成とすると、突起に巻き付けたケーブルが緩みにくくなる。
【0009】
突起が中空の筒状であり、ケーブルが突起内部を通る構成であると、ケーブルの保持がより確実になる。
【0010】
突起の上部および下部に開口部が設けてあり、ケーブルが、突起の下部の開口部から突起内部に挿入され、突起内部を通って上部の開口部から突起外に引き出されてから突起外周に巻き付けてある構成とすると、突起以外の部分でケーブルと筐体との間に容量結合を生じさせることができ、しかもケーブルの保持が容易かつ確実である。
【0011】
また、突起の下部から上部に至る溝部が設けてあり、ケーブルが、溝部の下端から溝部内に挿入され、溝部内を通ってその上端から溝部外に引き出されてから突起外周に巻き付けてある構成とすることもできる。この場合、ケーブルと筐体との間に容量結合を生じさせることができるとともに、ケーブルの保持がさらに容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
まず、本発明の第1の実施形態について図1を参照して説明する。プリンターや複写機等の電子機器の筐体2の内部に突起1が一体的に形成されており、突起1は導電性を有しており筐体2を介して接地されている。筐体2内部には、図示していないが、様々な電気部品や回路基板等が配設されており、これらを電気的に接続し電気的信号を伝達するためのケーブル3が多数配設されている。図面には多数のケーブル3のうちの1本のみを例示している。このケーブル3は、突起1に巻き付けられて保持されている。
【0015】
このように本発明では、筐体2自体に形成された突起1を用いてケーブル3を保持するため、フック等の係止部材を別途用意する必要がない。また、ケーブル3を螺旋状(コイル状)に巻き付けることによってインダクタンス成分が生じて、ケーブル3を電送される電気的信号に重畳された高周波ノイズが流れにくくなる。さらに、本実施形態では、突起1に導電性をもたせ筐体2を介して接地されるように構成しているので、ケーブル3と突起1との間に容量結合を生じ、ケーブル3のノイズが突起1および筐体2を介してグランド(GND)に流されるため、ノイズをさらに抑制することができる。本発明では、ノイズの発生自体を低減するとともに、ノイズが発生してしまった場合の外部の電気部品等への影響を低減することもできる。
【0016】
なお、図面には、インダクタンスの発生、容量結合、接地という電気的接続について、記号を用いて模式的に示している。
【0017】
本実施形態では、突起1および筐体2は、金属で形成するか、または金属メッキを施すなどの方法により、導電性をもたせてある。
【0018】
ケーブル3を突起1外周に巻き付ける巻き数を増やすと、インダクタンスおよび容量結合をいずれも増加させることができ、ノイズ抑制に効果的である。また、突起をフェライトなどの磁性材により形成すると、容量結合は失われるものの、より大きなインダクタンスが得られノイズが流れにくくなる。
【0019】
なお、図1には突起1を1つだけ図示しているが、多数の突起1を設けてそれぞれにケーブル3を巻き付けるとよい。また、1本のケーブル3を多数の突起1に順次巻き付けて、保持を確実にするとともに各所でノイズ抑制効果をもたせるようにしてもよい。
【0020】
次に、図2に示す第2の実施形態について説明する。
【0021】
本実施形態では、六角柱の突起4が筐体5に一体的に形成してあり、この突起4にケーブル6が巻き付けられ保持されている。このように断面多角形の突起を設ける構成によると、第1の実施形態と同様なノイズ抑制の効果に加えて、突起4に巻き付けてあるケーブル6が緩みにくく、ケーブル6の保持がより確実になるという効果がある。もちろん、突起4は六角柱に限られず、断面形状が八角形、十角形、十二角形など様々な多角形の角柱とすることができる。
【0022】
次に、図3に示す第3の実施形態について説明する。
【0023】
本実施形態では、中空の円筒状の突起7が設けられ、その下部に開口部8が、上部に開口部9がそれぞれ設けられている。そして、ケーブル10は、下部の開口部8から円筒状突起7内部に挿入され、突起7を貫通しその上部の開口部9から突出した後、突起7の外周に巻き付けられて再び下降し、突起7下端部近傍(筐体11の内壁面近傍)で他部品との接続のために引き出されている。
【0024】
この構成によると、ケーブル10を筐体11の内壁面近傍に這わせることができるので、ケーブル10と筐体11とが近接しており両者の間にも容量結合が生じ、突起7以外でもノイズが筐体11からグランドに還流される構成となり、ノイズの抑制効果がより大きくなる。さらに、ケーブル10の保持がより確実になる。
【0025】
次に、図4に示す第4の実施形態について説明する。
【0026】
本実施形態では、中空の円筒状の突起12が設けられ、その下部から上部に至るスリット状の溝部13が設けられている。ケーブル14は、溝部13下端から溝部13内部(突起12内部)に挿入され、この溝部13内を通って上端から外部に突出した後、突起12の外周に巻き付けられて再び下降し、突起12下端部近傍(筐体15内壁面近傍)で引き出されている。
【0027】
本実施形態でも第3の実施形態と同様に、ケーブル14は筐体15内壁面近傍に這わせられるので、ケーブル14と筐体15との間の容量結合によりノイズがグランドへ還流され、ノイズの抑制がより確実になる。そして、溝部13を用いることにより、ケーブル14の突起12内部への挿入および突起12の外周への巻き付けがより簡単になり、ケーブル14が確実に保持できる。
【0028】
なお、図示しないが、第3の実施形態のように開口部を設ける場合や第4の実施形態のように溝部を設ける場合に、断面形状が多角形で中空の筒状の突起を設ける構成とすることができる。こうすることにより、第2の実施形態と同様にケーブルが緩みにくくなり、ケーブルの保持がさらに確実になる。
【0029】
本発明は、プリンターや複写機等に限られず、筐体内部にケーブルが配設されるあらゆる電子機器に適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によると、筐体に設けられた突起にケーブルが巻き付けられて生じるインダクタンスにより放射ノイズが低減される。それに伴って、フェライトコアなどのシール用の部材が不要になるとともに、この突起によりケーブルが保持されるためフック等の係止部材も不要になり、部品点数の削減およびコストダウンが可能である。
【0031】
また、この突起を導電性のものとし、筐体を介して突起を接地する構成としているので、突起とケーブルとの間に容量結合が生じ、突起および筐体を介してノイズをグランドに還流させることができるため、さらにノイズが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の第1の実施形態の主要部を示す模式図である。
【図2】本発明の電子機器の第2の実施形態の主要部を示す模式図である。
【図3】本発明の電子機器の第3の実施形態の主要部を示す模式図である。
【図4】本発明の電子機器の第4の実施形態の主要部を示す模式図である。
【図5】従来の電子機器の主要部を示す模式図である。
【符号の説明】
1、4、7、12 突起
2、5、11、15 筐体
3、6、10、14 ケーブル
8、9 開口部
13 溝部

Claims (5)

  1. 筐体と、上記筐体内部に設けられている突起と、上記突起に巻き付けられて保持されている電気的接続用のケーブルとを有し、
    上記突起が、導電性を有し、上記筐体を介して接地され、上記ケーブルとの間で容量結合していることを特徴とする電子機器。
  2. 上記突起の断面形状が多角形であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  3. 上記突起が中空の筒状であり、上記ケーブルが上記突起の内部を通っていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 上記突起の上部および下部に開口部が設けてあり、上記ケーブルが、上記突起の下部の上記開口部から上記突起内部に挿入され、上記突起内部を通って上部の上記開口部から上記突起外に引き出されてから上記突起外周に巻き付けてあることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 上記突起の下部から上部に至る溝部が設けてあり、上記ケーブルが、上記溝部の下端から上記溝部内に挿入され、上記溝部内を通ってその上端から上記溝部外に引き出されてから上記突起外周に巻き付けてあることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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