JP3761537B2 - 内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のエンジンなどの内燃機関の点火プラグに高電圧を供給して火花放電を発生させるための内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンの側面図、図5は図6に示した二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図である。
【0003】
図5または図6において、11はダイオードを示し、アノードとカソードとが両端に設けられた円柱状のダイオード本体12と、このダイオード本体12の両端に接続され、軸方向へ延びる2本の端子13,13とで構成されている。
このダイオード11は、後述する電源と二次コイルとの間に配置され、または、二次コイルと点火プラグとの間に配置され、または、二次コイルとGND(グランド)間に配置され、一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を高圧端子を介して点火プラグへ印加するのを阻止し、一次コイルへの通電終了時に二次コイルに誘導される高電圧を高圧端子へ印加させ、過早着火を防止するものである。
【0004】
21は二次コイルボビンを示し、一側面にダイオード11を収容するダイオード収容部22が設けられている。
この二次コイルボビン21は、図示を省略されているが、二次コイルが外周に巻回され、一次コイルが外周に巻回された一次コイルボビンが挿入されるとともに、一次コイルおよび二次コイルを貫通する状態に鉄心を配設してコイル・鉄心組立体とされ、一次コイルへの通電を制御するパワースイッチとしてのパワートランジスタなどとともに絶縁ケース内に収容される。
そして、一次コイルへの通電をパワートランジスタで制御して二次コイルに誘導される高電圧は、絶縁ケースに設けた高圧端子を介して点火プラグへ印加(供給)される。
【0005】
上記したダイオード収容部22は、ダイオード本体12を収容する矩形の凹部となるように周壁23で形成されている。
なお、ダイオード収容部22を形成する周壁23は、対向する短辺に相当する壁部分24Su,24Sdと、対向する長辺に相当する壁部分25Lo,25Liとで構成されている。
そして、短辺に相当する壁部分24Su,24Sdには、ダイオード11の端子13を貫通させた状態で挿入する端子挿入溝24Sgがそれぞれ設けられている。
また、長辺に相当する壁部分25Loの両端部分には、切欠25Ldが設けられている。
【0006】
次に、組立時におけるダイオードの取付について説明する。
まず、ダイオード11の極性を確認し、ダイオード本体12をダイオード収容部22の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させる。
そして、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgに挿入して固定させた後、例えば、図5の上側の端子13に二次コイルの巻線の一端を巻き付けて接続し、図5の下側の端子13に電源に接続する配線を巻き付けて接続することにより、ダイオード11の取付が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のダイオード11は、ダイオード本体12が同一径の円柱状であり、アノード側とカソード側との判別がし難かった。
そこで、ダイオード11の極性を間違えてダイオード本体12をダイオード収容部22へ収容させないように、例えば、極性を示す目印をダイオード本体12に設けている。
しかしながら、目印を設けてダイオード本体12の極性を視覚的に表示するようにしても、極性を間違えた状態でダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させて組み立てることができるので、ダイオード本体12の極性を間違えて組み立てた場合、内燃機関用点火コイルを正常に動作させることができなくなるという不都合がある。
【0008】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、組立時に、アノード側とカソード側とを間違えることなく取り付けることのできる内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、一次コイルへの通電終了時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、ダイオードを構成するダイオード本体を、長さ方向の途中から一端側を細径部とするととも、長さ方向の途中から他端側を太径部とし、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、ダイオード本体の細径部が挿入できる間隔にするとともに、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分に、極性が正常な状態のダイオード本体をダイオード収容部内へ収容させるときに太径部を収容する切欠をそれぞれ設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けたり、または、ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置に周回する突条を設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、突条を除いたダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分に、極性が正常な状態のダイオード本体をダイオード収容部内へ収容させるときに突条を収容する切欠をそれぞれ設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けたものである。
また、この発明は、一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、一次コイルへの通電終了時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置に周回する溝を設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、ダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の少なくとも一方の内側に、極性が正常な状態のダイオード本体をダイオード収容部内へ収容させるときに溝内に入る突条を設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けたり、または、ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置にD字状の溝を設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、ダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の一方の内側に、極性が正常な状態のダイオード本体をダイオード収容部内へ収容させるときに溝内に入る突条を設け、ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンの側面図、図2は図1に示した二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図であり、図5または図6と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0011】
図1または図2において、ダイオード本体12は、同心状の細径部12Aと太径部12Bとで構成され、例えば、細径部12Aをアノード側とし、太径部12Bをカソード側とすることにより、外径(外形形状)を異ならせてある。
このように構成されたダイオード本体12を収容するダイオード収容部22は、図2に示すように、長辺に相当する壁部分25Liの右端部分にも切欠25Ldが設けられている。
【0012】
このように、切欠25Ldを両壁部分25Lo,25Liの右端部分に設けたのは、ダイオード本体12の極性を正常な方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容することができ、ダイオード本体12の極性を反対の方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容できないようにするためである。
なお、両壁部分25Lo,25Liに切欠25Ldが設けられていない部分がアノード側収容部分を構成し、両壁部分25Lo,25Liに切欠25Ldが設けられている部分がカソード側収容部分を構成している。
【0013】
次に、組立時におけるダイオードの取付について説明する。
まず、ダイオード11の細径部12Aをダイオード収容部22の壁部分25Loにのみ切欠25Ldが設けられている部分(アノード側収容部分)の上に位置させ、太径部12Bをダイオード収容部22の両壁部分25Lo,25Liに切欠25Ldが設けられている部分(カソード側収容部分)の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させる。
そして、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgに挿入して固定させた後、例えば、図2の上側の端子13に二次コイルの巻線の一端を巻き付けて接続し、図2の下側の端子13に電源に接続する配線を巻き付けて接続することにより、ダイオード11の取付が完了する。
【0014】
しかし、ダイオード11の太径部12Bを壁部分25Loにのみ切欠25Ldが設けられている部分(アノード側収容部分)の上に位置させ、細径部12Aを両壁部分25Lo,25Liに切欠25Ldが設けられている部分(カソード側収容部分)の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させ、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させようとしても、太径部12Bが壁部分25Liに衝合することにより、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させることができなくなる。
【0015】
上述したように、この発明の第1実施形態によれば、ダイオード収容部22に、極性を正常な状態にしてダイオード11を収容させなければ、ダイオード11をダイオード収容部22に収容させることができない構成にしたので、すなわち、ダイオード11を構成するダイオード本体12を、長さ方向の途中から一端側を細径部12Aとするととも、長さ方向の途中から他端側を太径部12Bとし、ダイオード収容部22を形成する一対の対向する長い壁部分25Lo,25Liの間隔を、ダイオード本体12の細径部12Aが挿入できる間隔にするとともに、ダイオード収容部22を形成する一対の対向する長い壁部分25Lo,25Liに、極性が正常な状態のダイオード本体12をダイオード収容部22内へ収容させるときに太径部12Bを収容する切欠25Ldをそれぞれ設け、ダイオード収容部22を形成する一対の対向する短い壁部分24Su,24Sdに、ダイオード11を構成する端子13を挿入する端子挿入溝24Sgをそれぞれ設けたので、ダイオード11のアノード側とカソード側とを間違えると、ダイオード11をダイオード収容部22に収容させることができなくなるため、組立時に、アノード側とカソード側とを間違えることなくダイオード収容部22に収容させて組み立てることができる。
【0016】
図3はこの発明の第2実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図であり、図1、図2、図5または図6と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
図3において、ダイオード本体12の左側半分をアノード側とし、ダイオード本体12の右側半分をカソード側とするとともに、例えば、カソード側に周回する突条12pを設けることにより、ダイオード本体12の、アノード側とカソード側との外形形状を異ならせている。
このように構成されたダイオード本体12を収容するダイオード収容部22は、ダイオード本体12の極性を正常な方向に向けた状態で、長辺に相当する両壁部分25Lo,25Liに、突条12pを挿入できる切欠(溝)25Ldが設けられている。
【0018】
このように、両壁部分25Lo,25Liに切欠25Ldを突条12pに対応させて設けたのは、ダイオード本体12の極性を正常な方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容することができ、ダイオード本体12の極性を反対の方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容できないようにするためである。
【0019】
次に、組立時におけるダイオードの取付について説明する。
まず、ダイオード11のアノード側をダイオード収容部22のアノード側収容部分の上に位置させ、突条12pを両壁部分25Lo,25Liの切欠25Ldに対応させてカソード側をダイオード収容部22のカソード側収容部分の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させる。
そして、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgに挿入して固定させた後、各端子13に対応する巻線または配線を巻き付けて接続することにより、ダイオード11の取付が完了する。
【0020】
しかし、ダイオード11のアノード側をダイオード収容部22のカソード側収容部分の上に位置させ、ダイオード11のカソード側をダイオード収容部22のアノード側収容部分の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させ、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させようとしても、突条12pが両壁部分25Lo,25Liに衝合することにより、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させることができなくなる。
【0021】
したがって、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0022】
図4はこの発明の第3実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図であり、図1〜図3、図5または図6と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
図4において、ダイオード本体12の左側半分をアノード側とし、ダイオード本体12の右側半分をカソード側とするとともに、例えば、カソード側に周回する溝12gを設けることにより、ダイオード本体12の、アノード側とカソード側との外形形状を異ならせている。
このように構成されたダイオード本体12を収容するダイオード収容部22は、ダイオード本体12の極性を正常な方向に向けた状態で、長辺に相当する両壁部分25Lo,25Liの内側に、溝12gに入る突条(突起)25Lpが設けられている。
【0024】
このように、両壁部分25Lo,25Liに突条25Lpを、溝12gに対応させて設けたのは、ダイオード本体12の極性を正常な方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容することができ、ダイオード本体12の極性を反対の方向に向けてダイオード収容部22にダイオード本体12を収容すると、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容できないようにするためである。
【0025】
次に、組立時におけるダイオードの取付について説明する。
まず、ダイオード11のアノード側をダイオード収容部22のアノード側収容部分の上に位置させ、溝12gを両壁部分25Lo,25Liの突条25Lpに対応させてカソード側をダイオード収容部22のカソード側収容部分の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させる。
そして、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgに挿入して固定させた後、各端子13に対応する巻線または配線を巻き付けて接続することにより、ダイオード11の取付が完了する。
【0026】
しかし、ダイオード11のアノード側をダイオード収容部22のカソード側収容部分の上に位置させ、ダイオード11のカソード側をダイオード収容部22のアノード側収容部分の上に位置させるとともに、各端子13を対応する端子挿入溝24Sgの上に位置させ、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させようとしても、アノード側が突条25Lpに衝合することにより、ダイオード本体12をダイオード収容部22に収容させることができなくなる。
【0027】
したがって、この第3実施形態においても、第1および第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0028】
上記した実施形態で、ダイオード11に周回する溝12gを設けた例を示したが、両壁部分25Lo,25Liに設けた突条(突起)25Ldが入るものであればよいので、突条(突起)25Ldと対応する部分にD字状の溝を設けても、同様に機能させることができる。
また、両壁部分25Lo,25Liに突条(突起)25Ldを設けた例を示したが、突条(突起)25Ldは壁部分25Loと壁部分25Liとの一方に設けても、同様に機能させることができる。
【0029】
さらに、ダイオード収容部22を二次コイルボビンに設けた例を示したが、ダイオード収容部は二次コイルボビン以外の部分に設けてもよい。
また、ダイオード11を電源と二次コイルとの間に配置する例を示したが、ダイオードは、点火プラグに接続される絶縁ケース内に設けられた高圧端子と、二次コイルとの間に設けてもよい。
さらに、点火プラグへ供給する電圧を、一次コイルへの通電終了時に二次コイルに誘導される高電圧とした例で説明したが、一次コイルへの電流を通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ供給する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ダイオード収容部に、極性を正常な状態にしてダイオードを収容させなければ、ダイオードをダイオード収容部に収容させることができない構成にしたので、ダイオードのアノード側とカソード側とを間違えると、ダイオードをダイオード収容部に収容させることができなくなるため、組立時に、アノード側とカソード側とを間違えることなくダイオード収容部に収容させて組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンの側面図である。
【図2】図1に示した二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図である。
【図3】この発明の第2実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図である。
【図4】この発明の第3実施形態である内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図である。
【図5】従来の内燃機関用点火コイルを構成する二次コイルボビンの側面図である。
【図6】図5に示した二次コイルボビンに設けたダイオード収容部の説明図である。
【符号の説明】
11 ダイオード
12 ダイオード本体
12A 細径部(アノード側)
12B 太径部(カソード側)
12p 突条
12g 溝
13 端子
21 二次コイルボビン
22 ダイオード収容部
23 周壁
24Su 壁部分
24Sd 壁部分
24Sg 端子挿入溝
25Lo 壁部分
25Li 壁部分
25Ld 切欠(溝)
25Lp 突起(突条)
Claims (4)
- 一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、前記一次コイルへの通電終了時に前記二次コイルに誘導される高電圧を前記点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、
前記ダイオードを構成するダイオード本体を、長さ方向の途中から一端側を細径部とするととも、長さ方向の前記途中から他端側を太径部とし、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、前記ダイオード本体の細径部が挿入できる間隔にするとともに、前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分に、極性が正常な状態の前記ダイオード本体を前記ダイオード収容部内へ収容させるときに前記太径部を収容する切欠をそれぞれ設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、前記ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けた、
ことを特徴とする内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造。 - 一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、前記一次コイルへの通電終了時に前記二次コイルに誘導される高電圧を前記点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、
前記ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置に周回する突条を設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、前記突条を除いた前記ダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分に、極性が正常な状態の前記ダイオード本体を前記ダイオード収容部内へ収容させるときに前記突条を収容する切欠をそれぞれ設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、前記ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けた、
ことを特徴とする内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造。 - 一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、前記一次コイルへの通電終了時に前記二次コイルに誘導される高電圧を前記点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、
前記ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置に周回する溝を設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、前記ダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の少なくとも一方の内側に、極性が正常な状態の前記ダイオード本体を前記ダイオード収容部内へ収容させるときに前記溝内に入る突条を設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、前記ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けた、
ことを特徴とする内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造。 - 一次コイルへの通電開始時に二次コイルに誘導される高電圧を点火プラグへ印加するのを阻止し、前記一次コイルへの通電終了時に前記二次コイルに誘導される高電圧を前記点火プラグへ印加させるダイオードを、一面が開放した直方体状のダイオード収容部に収容させて取り付ける内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造であって、
前記ダイオードを構成するダイオード本体の長さ方向の中間点からアノード側またはカソード側のいずれか一方に寄った位置にD字状の溝を設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の間隔を、前記ダイオード本体が挿入できる間隔にするとともに、前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する長い壁部分の一方の内側に、極性が正常な状態の前記ダイオード本体を前記ダイオード収容部内へ収容させるときに前記溝内に入る突条を設け、
前記ダイオード収容部を形成する一対の対向する短い壁部分に、前記ダイオードを構成する端子を挿入する端子挿入溝をそれぞれ設けた、
ことを特徴とする内燃機関用点火コイルにおけるダイオードの取付構造。
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