JP3761098B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ターミナルをハウジングの収容室に係止して装着するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
コネクタには雄ハウジングと雌ハウジングを嵌合し、両ハウジングに装着されたターミナル同士を接続して電気的導通を図るものがある。この種のコネクタで、ハウジングに係止する係止舌片を有したものの一例として例えば特開昭63−80489号公報記載のものを図11〜図13に基づいて説明する。
【0003】
図11はハウジングを破断した従来コネクタの分解斜視図、図12はターミナルの図で(a)は正面図(b)は側面図(c)は背面図、図13(a)、(b)はターミナルの抜き出し前後におけるコネクタの断面図である。
コネクタ1は、絶縁材料で形成されたハウジング3と、ばね性を有する導電性金属で形成されたターミナル5とによって構成される。ハウジング3にはターミナル5を挿入する収容室7が複数形成され、収容室7の前端は相手コネクタのターミナルを受け入れる挿入開口9となる。収容室7には治具挿入溝11が形成され、治具挿入溝11は挿入開口9を介して外部へ開口する。治具挿入溝11には係止凸部13が形成され、係止凸部13には後述するターミナル5の係止舌片が係止される。
【0004】
一方、ターミナル5は、図12に示すように、結線部15と、相手コネクタのターミナルを受け入れる接続部17とに大別して構成される。結線部15には左右一対の側壁19a、19bが設けられ、側壁19a、19bは切欠21を有している。側壁19a、19bの間には側壁19a、19bと垂直な一対の平行な圧接片23a、23bが設けられ、圧接片23a、23bは側部が切欠21に係止されて倒れが防止される。圧接片23a、23bには電線25の芯線と圧接接続される圧接スリット27が形成される。また、結線部15の後端には電線25を挟持してターミナル5に固定する一対の挟着片29a、29bが設けられる。接続部17には前方に延出して対向する二枚の接触片31a、31bと、この接触片31a、31bと直交して前方に延出する基板33が設けられる。基板33の中央には接触片31a、31bと反対側に切り起こされた片持ち梁状の係止舌片35が形成され、係止舌片35は上述したハウジング3の係止凸部13に係止する。
【0005】
このように構成された従来のコネクタでは、電線25が結線されたターミナル5を収容室7に挿入し、挿入が所定位置までなされると、係止舌片35が係止凸部13に係止され、ターミナル5の収容室7からの抜き出しが規制され、ターミナル5がハウジング3に固定される。
また、このようにして組み込まれたターミナル5を交換などの理由で抜き出す場合には、図13(a)、(b)に示すように、解除治具37の軸部37aを挿入開口9から治具挿入溝11に挿入し、係止舌片35を基板33側に撓めることで、係止凸部13との係止を解除し、この状態で、ターミナル5を反挿入方向に引くことで、ターミナル5を収容室7から抜き出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、コネクタは、更なる高密度化且つ小型化が要求される傾向にある。
しかしながら、上述した従来のコネクタ1では、係止舌片35を、基板33の中央部分を切り起こすことで形成していたので、小型化によりターミナル5の幅w(図12参照)が小さくなると、係止舌片35の幅sも小さくせざるを得ず、係止舌片35の強度が低下し、係止力の低下、破損を招く虞れがあった。これに対し、係止舌片35を大きくして係止力を高めれば、コネクタが肥大化するとともに、挿入性を悪化させ作業性を低下させることになった。
また、従来のコネクタ1では、解除治具37の軸部37aを治具挿入溝11に挿入して係止舌片35の係止を解除していたので、特に小型のコネクタ1の場合では、図14に示すように、誤って接続部17に軸部37aを挿入し、接触片31a、31bを破損させてしまう虞れがあった。そして、このような解除構造では、係止舌片35の係止解除のために、細い軸部37aを有した特殊な解除治具37が必要となった。
更に、従来のコネクタ1では、ハウジング3の後部にリヤホルダ(図示せず)を装着し、ターミナル5の抜けを二重に防止し、ターミナル5の保持力を高めるものもあったが、その分、構造が複雑となり、且つコネクタ1が肥大化することとなった。
また、図15に示すように、係止舌片35が比較的大きく形成されたターミナル39では、ターミナル39の引き抜き作業時に、係止舌片35に他の電線25が挟まり、ターミナル39と電線25が絡まることで作業性を低下させる不具合もあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、小型のターミナルにおいても大きな保持力が確保できるとともに、解除治具を用いず係止解除ができ、しかも、ターミナル引き抜き作業時に電線との絡まりが生じにくいコネクタを提供し、保持力、解除性、及び作業性の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るコネクタは、ハウジングに形成された収容室の後方からターミナルを挿入し、該ターミナルを収容室内に係止して装着するコネクタにおいて、前記ターミナルの挿入方向に向かって徐々に狭くなるテーパ面を有した係止部が前記収容室内の対向する側壁面に設けられ、前記ターミナルの挿入の際に前記テーパ面と摺動して前記挿入方向と直交する方向に可撓するとともに該テーパ面を通過した後には弾性復帰して前記係止部に係止する係止板が、前記ターミナルの基板から対向して起立した側板を外側に湾曲させて設けられ、前記ターミナルを前記収容室に装着した状態で解除機能を有する上端が前記収容室の上部開口から突出するように形成されていることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明に係るコネクタは、ハウジングに形成された収容室の後方からターミナルを挿入して、該ターミナルを収容室内に係止して装着するコネクタにおいて、前記ターミナルの挿入方向に向かって徐々に狭くなるテーパ面を有した係止突起が前記収容室内の対向する側壁面に設けられ、前記ターミナルの挿入の際に前記テーパ面と摺動して前記挿入方向と直交する方向に可撓する係止板が前記ターミナルの基板から対向して起立した平板状の側板から構成されており、前記ターミナルが所定位置に挿入された際前記係止突起に係合する係止穴を該係止板に穿設し、前記ターミナルを前記収容室に装着した状態で解除機能を有する上端が前記収容室の上部開口から突出するように形成され、前記係止板が内側に倒された際前記ターミナルの基板に当接して前記係止板の弾性限度範囲を越えた倒れを阻止する過剰撓み防止片が前記係止板のそれぞれの側板の一部を内側に折曲して設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
ターミナルが収容室の後部から挿入されると、係止板が係止部のテーパ面に当接し、この状態で、ターミナルが更に挿入されると、係止板がテーパ面と摺動され、テーパ面からの反力を受けて弾性変位する。そして、ターミナルが更に挿入され、係止板がテーパ面を通過すると、係止板が弾性力により離反方向に復帰し、係止板が係止部に係止してハウジングからターミナルの抜けが規制される。
また、収容室から突出した解除片が指で挟持されると、係止板と係止部との係止が解除され、特殊な解除治具を用いることなく、ターミナルがハウジングから抜き出し可能となる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明に係るコネクタの好適な実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るコネクタの基本構成を示す分解斜視図、図2はターミナルを内部に装着した状態のコネクタの斜視図、図3は図2のA−A断面図である。コネクタ41は、絶縁材料で形成されたハウジング43と、ばね性を有する導電性金属で形成されたターミナル45とによって構成される。ハウジング43にはターミナル45を収容する収容室47が並設され、収容室47の前端は相手コネクタのターミナルを受け入れる挿入開口49となる。収容室47の対向する側壁面には両側壁の上下に亘って膨出した係止部51が形成され、係止部51は挿入開口49側の面が側壁面と垂直な係止面51aとなる。係止部51の挿入開口49と反対側の面にはテーパ面53が形成され、テーパ面53はターミナル45が収容室47内へ挿入される挿入方向に向かうにしたがって徐々に狭くなるテーパ面となっている。
【0010】
一方、ターミナル45の後端には一対の挟着片55a、55bが設けられ、挟着片55a、55bは電線57を挟持してターミナル45を電線57に固定する。ターミナル45の挟着片55a、55bの前方には導体接続部59が形成され、導体接続部59は電線57の導体57aに圧着接続される。ターミナル45の先端には接触部61が設けられ、接触部61は相手コネクタのターミナルと嵌合する。接触部61と導体接続部59との間には基板から対向して起立した側板63、65を外側に湾曲させた係止板67が設けられ、係止板67同士は上端が接近する方向に弾性変位可能となっている。
【0011】
このように構成されるコネクタ41では、電線57の接続されたターミナル45が収容室47の後部から前端へ向かって挿入されると、先ず、接触部61が係止部51を通過し、その後、係止板67が係止部51のテーパ面53に当接する。この状態で、ターミナル45が更に挿入されると、係止板67がテーパ面53と摺動され、テーパ面53からの反力を受けて、係止板67が接近方向に弾性変位する。そして、ターミナル45が更に挿入され、係止板67がテーパ面53を通過すると、係止板67が弾性力により離反方向に復帰し、図3に示すように、係止板67の湾曲部分が係止部51の係止面51aに係止し、ハウジング43からターミナル45の抜けが規制される。このようにしてターミナル45が装着されたコネクタ41では、ハウジング43の上部開口にカバー76(図4参照)が被着されることで組み付けが完了する。
【0012】
このコネクタ41によれば、一対の起立側板63、65で係止板67を構成し、係止板67をターミナル45の挿入方向と直交する方向に撓ませることで、係止を行うようにしたので、従来の基板中央部を切り起こした係止舌片35(図13参照)と異なり、小型化に比較的左右されずに係止板67を大きく形成することができる。この結果、強度、係止力を大きく確保でき、永久歪みの残留や破損を防止することができる。また、係止板67の起立端面63a、65a(図3参照)を係止面51aに当接して係止を行うので、従来のように、係止舌片35の先端のみを係止するのに比べ、係止面積を増大させることができ、保持力を大きくすることができる。
【0013】
次に、本発明によるコネクタの第一の実施例を図4〜図6に基づき説明する。図4は第一の実施例によるコネクタの分解斜視図、図5はターミナルを内部に装着した状態の第一の実施例によるコネクタの斜視図、図6は図5のB−B断面図である。この実施例によるコネクタ71は、上述のコネクタ41と基本的には同一の構成であるが、係止板67の上端に解除片73を延設して、ターミナル75を形成したことに特徴を有する。従って、その他の部分、即ち、収容室47、挿入開口49、係止部51、挟着片55a、55b、導体接続部59、接触部61は、コネクタ41と同様のものとなる。
【0014】
このコネクタ71では、コネクタ41と同様の作用により、係止板67が係止部51に係止し、ハウジング43からのターミナル75の抜けが規制される。この際、係止板67の上端に設けられた解除片73は、収容室47から突出した状態となる。このようにしてターミナル75が装着されたコネクタ71は、ハウジング43の上部開口にカバー76が被着されることで組み付けが完了する。
【0015】
コネクタ71の組み付け後、ターミナル75を抜き出す必要が生じた際には、ロック部77a、77bを解除してカバー76をハウジング43から外し、収容室47から突出した解除片73を図6に示すように指で挟持する。解除片73が挟持されると、係止板67が接近方向に移動され、係止板67の起立端面63a、65aと係止面51aとの係止が解除され、ターミナル75は、解除片73を摘んだ状態で反挿入方向へ移動されることにより、ハウジング43から抜き出されることになる。
【0016】
この実施例によるコネクタ71によれば、上述のコネクタ41と同様に保持力を大きくできるとともに、収容室47から突出する解除片73を係止板67に延設したので、解除片73を摘むことにより、係止板67の係止を解除することができ、特殊な解除治具37(図13参照)を用いることなく、ターミナル75とハウジング43との係止を解除することができる。
また、解除治具が不要となるので、係止解除時、誤って、解除治具を接触部61へ挿入して接触部61(特にバネ部)を破損させるようなこともなくなる。
【0017】
次に、本発明によるコネクタの第二の実施例を図7〜図10に基づき説明する。図7は第二の実施例によるコネクタの分解斜視図、図8は第二の実施例によるコネクタのターミナルを装着する前後の要部拡大図、図9は第二の実施例によるコネクタのターミナル係止解除時の状態を示す要部断面図、図10は係止板の拡大図である。
コネクタ81のハウジング83にはターミナル85を収容する収容室47が並設され、収容室47の前端は相手コネクタのターミナルを受け入れる挿入開口49となる。収容室47の対向する側壁面には係止突起87が形成され、係止突起87は挿入開口49側の面が係止面87aとなる。
【0018】
係止突起87の挿入開口49と反対側の面にはテーパ面89が形成され、テーパ面89はターミナル85が収容室47内へ挿入される挿入方向に向かうにしたがって徐々に狭くなるテーパ面となっている。また、ハウジング83の上部開口にはカバー76が被着自在に設けられ、カバー76はロック部77a、77bを係合することでハウジング83に固定される。
【0019】
一方、ターミナル85の接触部61と導体接続部59との間には係止板91が設けられ、係止板91は基板から対向して起立した平板状の側板93、95から構成される。係止板91は、ターミナル85が収容室47に収容された際、上端91aが収容室47から突出する。係止板91のそれぞれの側板93、95の一部を内側に折曲させて過剰撓み防止片97が形成され、過剰撓み防止片97は弾性限度範囲を越えて係止板91が内側に倒された際、ターミナル85の基板99に当接して、係止板91のそれ以上の倒れを阻止する。また、係止板91には係止穴101が穿設され、係止穴101はターミナル85が所定位置に挿入された際、ハウジング83の係止突起87に係止する。
【0020】
このように構成されるコネクタ81では、図8(a)に示すように、ターミナル85の組み付け時、ターミナル85が収容室47の後部から挿入されると、係止板91が係止突起87のテーパ面89に当接する。この状態で、ターミナル85が更に挿入されると、係止板91がテーパ面89と摺動され、テーパ面89からの反力を受けて接近方向に弾性変位する。ターミナル85が更に挿入され、係止板91の係止穴101が係止突起87と一致すると、弾性力により係止板91が離反方向に復帰し、図8(b)に示すように、係止穴101が係止突起87に係合した状態となり、ハウジング83からのターミナル85の抜けが規制される。
【0021】
コネクタ81の組み付け後、ターミナル85を抜き出す必要が生じた際には、ロック部77a、77bを解除してカバー76をハウジング83から外し、次いで、収容室47の上部開口から突出した係止板91の上端91aを、図9(a)に示すように、指で挟持する。係止板91の上端91aが挟持されると、係止板91が接近方向に移動され、図9(b)に示すように、係止板91の係止穴101が係止突起87から外れ、係止板91と係止突起87との係止が解除される。そして、係止板91を摘んだ状態でターミナル85を反挿入方向へ移動すれば、ターミナル85がハウジング83から抜き出されることになる。
【0022】
この際、係止板91が過剰な力で挟持され、係止板91が必要以上、即ち、弾性限度範囲を越えて内側に倒されようとすると、過剰撓み防止片97がターミナル85の基板99に当接して、係止板91のそれ以上の倒れが阻止される。これにより、係止板91は、弾性限度範囲外での変形が防止され、永久歪みが残ることなく弾性力により元の状態に復帰し、係止突起87との確実な係合が常に保証されることになる。
【0023】
また、このコネクタ81は、従来のように片持ち梁状の係止舌片35(図15参照)を有していないので、ターミナル85の引き抜き作業時に、電線57が係止舌片35によって挟まれることがない。更に、係止板91の上端91aに、角部を切除した面取り部103(図10参照)を形成すれば、係止板91への電線57の絡まりがより効果的に防止されることになる。
【0024】
この実施例によるコネクタ81によれば、一対の側板93、95で係止板91を構成し、係止板91をターミナル85の挿入方向と直交する方向に撓ませることで、係止穴101と係止突起87を係合させて係止を行うようにしたので、従来の基板中央部を切り起こした係止舌片35(図13参照)と異なり、小型化に比較的左右されずに係止板91を大きく形成することができる。この結果、強度、係止力を大きく確保でき、永久歪みの残留や破損を防止することができる。
そして、一対の係止穴101と係止突起87を係合させて係止を行うので、従来のように、係止舌片35の先端のみを係止するのに比べ、係止面積を増大させることができ、保持力を大きくすることができる。
また、収容室47から突出する係止板91の上端91aを指で挟持することで、係止板91と係止突起87との係合を解除できるので、特殊な解除治具37(図13参照)を用いることなく、ターミナル85をハウジング83から抜き出すことができる。
更に、この実施例によるコネクタ81によれば、係止解除時に過剰の挟持力が働いた場合、過剰撓み防止片97がターミナル85の基板99に当接し、係止板91のそれ以上の倒れを阻止するので、係止板91が弾性限度を越えて変形することがなく、係止板91の永久歪みを防止することができる。
【0025】
なお、上述のコネクタ81では、ハウジング83に係止突起87を形成する一方、ターミナル85の係止板91に係止穴101を穿設し、係止穴101と係止突起87を係合してターミナル85をハウジング83に係止する構造としたが、この係止構造の変形例として、係止突起87をターミナル挿入方向の後方に移設し、係止板91の起立端面を係止突起87に直接係止して、ターミナル85をハウジング83に係止する構造とすることもできる。このような係止構造とすれば、係止穴101の穿設加工を省略することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るコネクタによれば、テーパ面を有する係止部をハウジングに設け、ターミナルの挿入時、テーパ面と摺動して可撓し、係止部に係止する係止板をターミナルに設けたので、従来の基板中央部を切り起こした係止舌片と異なり、小型化に比較的左右されずに係止板を大きく形成することができ、強度、係止力を大きく確保できる。この結果、保持力を大きくすることができる。
また、収容室の上部開口から突出する解除片を係止板に延設すれば、解除片を指で挟持することで、係止板と係止部との係止が解除できるので、特殊な解除治具を用いることなく、ターミナルがハウジングから抜き出し可能となり、解除性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの基本構成を示す分解斜視図である。
【図2】ターミナルを内部に装着した状態のコネクタの斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の第一の実施例によるコネクタの分解斜視図である。
【図5】ターミナルを内部に装着した状態の第一の実施例によるコネクタの斜視図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】本発明の第二の実施例によるコネクタの分解斜視図である。
【図8】第二の実施例によるコネクタのターミナルを装着する前後の要部拡大図である 。
【図9】第二の実施例によるコネクタのターミナル係止解除時の状態を示す要部断面図 である。
【図10】係止板の拡大図である。
【図11】ハウジングを破断した従来コネクタの分解斜視図である。
【図12】ターミナルの図で(a)は正面図(b)は側面図(c)は背面図である。
【図13】ターミナルの抜き出し前後におけるコネクタの断面図である。
【図14】従来のコネクタにおけるターミナル解除時の説明図である。
【図15】従来のコネクタに使用されるターミナルの電線との絡まり状況を示す説明図 である。
【符号の説明】
41 コネクタ
43 ハウジング
45 ターミナル
47 収容室
51 係止部
53 テーパ面
67 係止板
73 解除片
87 係止突起
91a 上端
97 過剰撓み防止片
99 基板
101 係止穴
Claims (2)
- ハウジングに形成された収容室の後方からターミナルを挿入し、該ターミナルを収容室内に係止して装着するコネクタにおいて、
前記ターミナルの挿入方向に向かって徐々に狭くなるテーパ面を有した係止部が前記収容室内の対向する側壁面に設けられ、
前記ターミナルの挿入の際に前記テーパ面と摺動して前記挿入方向と直交する方向に可撓するとともに該テーパ面を通過した後には弾性復帰して前記係止部に係止する係止板が、前記ターミナルの基板から対向して起立した側板を外側に湾曲させて設けられ、前記ターミナルを前記収容室に装着した状態で解除機能を有する上端が前記収容室の上部開口から突出するように形成されていることを特徴とするコネクタ。 - ハウジングに形成された収容室の後方からターミナルを挿入して、該ターミナルを収容室内に係止して装着するコネクタにおいて、
前記ターミナルの挿入方向に向かって徐々に狭くなるテーパ面を有した係止突起が前記収容室内の対向する側壁面に設けられ、
前記ターミナルの挿入の際に前記テーパ面と摺動して前記挿入方向と直交する方向に可撓する係止板が、前記ターミナルの基板から対向して起立した平板状の側板から構成されており、前記ターミナルが所定位置に挿入された際前記係止突起に係合する係止穴を該係止板に穿設し、前記ターミナルを前記収容室に装着した状態で解除機能を有する上端が前記収容室の上部開口から突出するように形成され、前記係止板が内側に倒された際前記ターミナルの基板に当接して前記係止板の弾性限度範囲を越えた倒れを阻止する過剰撓み防止片が前記係止板のそれぞれの側板の一部を内側に折曲して設けられていることを特徴とするコネクタ。
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