JP3760861B2 - 二重床の支持脚 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床スラブの上方位置に離間して床材を配設してなる2重床の上記床材の床下地材を支持する支持脚に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、床スラブ5との間に床下空間18を形成させるように床スラブ5の上方位置に離間して床材6を配設した二重床にあって、上記床材6の床下地材7を支持する支持脚1は、図12に示すように、上記床下地材7を載置して釘等の固着具8で固定する床受け材3と、上記床受け材3を載置して支持した弾性材2と、床スラブ5から立設してその上端で上記弾性材2を支持した脚部4とで構成されている。ここで、脚部4は、内筒20が外筒21に上下動自在に嵌め込まれると共に高さ調節ピン27が備えられており、高さ方向への寸法設定が自在に行い得るようになっている。また、床受け材3と弾性材2、及び、脚部4の上端を構成した水平板片19と弾性材2は、それぞれ湿式の接着剤で接着されて固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
支持脚1を組立てるにあたっては、上述したように床受け材3と弾性材2及び脚部4の水平板片19と弾性材2をそれぞれ湿式の接着剤で固着させるものであるが、接着剤を塗布させる作業や乾燥させる作業は煩雑な作業であることから、支持脚1の組立性は悪いものであり、また、上記支持脚1を用いて二重床を施工するにあたっては、床受け材3と弾性体との固着後には床受け材3の取替は不可能であって床下地材7の高さ設定が脚部4の高さ設定でのみ行うしかないものであるから、施工性が悪いといった問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、支持脚の組立て性を良好にすると共に二重床を施工する施工性を良好にする二重床の支持脚を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る二重床の支持脚は、床スラブ5の上方位置に離間して配設した床材6の床下地材7を載置して釘等の固着具8で固定する床受け材3と、上記床受け材3を載置して支持した弾性材2と、床スラブ5に立設してその上端で上記弾性材2を支持した脚部4とでなる二重床の支持脚において、弾性材2の上部に床受け材3を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる上嵌合部9を設けると共に、弾性材2の下部に脚部4の上端を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる下嵌合部10を設け、これら上下嵌合部9,10に床受け材3及び脚部4の上端をスライド挿入可能にする側方開口9a,10aをそれぞれ形成したことを特徴とする。これによると、支持脚1の組立てにおける床受け材3の弾性材2への固定が乾式の嵌め込み構造で行われるものであって、これは、従来技術の湿式の接着剤を用いた床受け材3の弾性材2への固定と比べて接着剤を塗布したり接着剤を乾燥させたりする施工者に負担となったり煩雑である作業を無くするものであるから、支持脚1の組立て性の容易化を図り得るものであり、また、床受け材3は弾性材2に乾式固定されるので、一度弾性材2に床受け材3を固定しても容易に床受け材3の取替を行わせることができ、床受け材3の種類によって床材6の設置高さに変化をつけたりでき、床材設置施工における施工のバリエーションを増やして床材設置施工の施工性の向上を図ることができる。また、支持脚1の組立てが、床下地材7及び脚部4の上端を弾性材2の上下嵌合部9,10にスライド挿入させることで行わせることができ、支持脚1の組立て性の容易化を図ることができる。
【0006】
また、請求項2の二重床の支持脚は、請求項1において、上嵌合部9に嵌合した床受け材3を上下に挟持する上挟持片11が弾性材2の上面に設けられると共に、下嵌合部10に嵌合した脚部4の上端を上下に挟持する下挟持片12が弾性材2の下面に設けられたことを特徴とする。これによると、上下挟持片11,12は弾性材2と床受け材3及び脚部4の上端とをそれぞれ上下方向に規制して固定させるものであって、つまり支持脚1は上下隙間無く確実に床下地材7を支持することができ、床材6の支持脚1からの浮き、これによる床鳴りの発生を防止できる。
【0008】
また、請求項3の二重床の支持脚は、請求項1において、弾性材2の上嵌合部9には床受け材3を載置して弾接させる突起13を複数個設けると共に、上記突起13の突出高さに高低の寸法変化をつけたことを特徴とする。これによると、床受け材3にかかる下向き荷重の大きさに比例して床受け材3を支持する突起13の個数に変化をつけることができ、つまり弾性材2の床受け材3との接触面積に変化をつけ得る構造になっていて、同一弾性材料で形成した弾性材2にあっても弾性具合に変化をつけて床受け材3を支持させることができ、しかして、弾性材2の有する軽量衝撃音の吸収効果や重量積載物に対する床面の沈み込み量の減少効果の向上を図ることができる。
【0009】
また、請求項4の二重床の支持脚は、請求項1において、弾性材2をその縦断面を一定形状に形成したことを特徴とする。これによると、弾性材2を押出し成形で形成させることができ、弾性材2の製造性の向上を図ることができる。
【0010】
また、請求項5の二重床の支持脚は、請求項1において、床受け材3の上下両面に突出高さを違えた突部15,16をそれぞれ設けると共に、上嵌合部9内に上記突部15,16を位置させる凹条部17を設けたことを特徴とする。これによると、床受け材3を上下に反転させて弾性材2に固定することで、支持脚1による床下地材7の設置高さに変化をつけることができ、つまり2種類の床下地材7の設置高さを1個の床受け材3で設定することができ、しかして床材設置施工において使用される床受け材3の共通化が図り得るものであり、床材設置施工の施工性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
図1乃至図5に本発明の実施の形態の例を示す。床スラブ5との間に床下空間18を形成させるように床スラブ5の上方位置に離間して床材6を配設した二重床にあって、上記床材6の床下地材7を支持する支持脚1は、上記床下地材7を載置して釘等の固着具8で固定する木質材から成る床受け材3と、上記床受け材3を載置して支持したゴム製の弾性材2と、床スラブ5に立設してその上端で上記弾性材2を支持した金属製の脚部4とで構成されている。
【0013】
脚部4は、上下に面する水平板片19をその上端に回転自在に固定した内筒20と、床スラブ5の上面に接着剤を介して固定する外筒21とで構成され、内筒20の外周面に設けたおねじ部20aを外筒21の内周面に設けためねじ部(図示せず)に螺合させて内筒20を外筒21に上下動自在にしてあり、そして、内筒20に螺合させたナット部材22を外筒21の上端に向って下方に螺進させると共にナット部材22を外筒21の上端位置で締結させると、ダブルナット構造で内筒20と外筒21とが固定されるようになっており、しかして、脚部4はその高さ方向の長さが無段階に調節可能になっている。
【0014】
また、弾性材2は、床スラブ5に固定された脚部4と床下地材7に固定された床受け材3との間に介在して各部材を連結させるものであって床材6の制振材として機能するものである。上述したように弾性材2には各部材(床受け材3,脚部4)が連結されるが、弾性材2の上部には床受け材3を嵌合固定させる上嵌合部9が設けられ、また、弾性材2の下部には脚部4の上端を構成する水平板片19を嵌合固定させる下嵌合部10が設けられている。詳述すると、この弾性材2は、図3に示すように、前後方向(矢印A)に亙って縦断面が略H字状である一定形状に形成されたものである。具体的には、上下方向の中央部には略水平板状の主体板部23が設けられ、上記主体板部23の左右方向(矢印B)の両端縁部には側板部24がそれぞれ設けられ、この側板部24は主体板部23の上面からは上方に突出すると共に主体板部23の下面からは下方に突出するように形成されており、そして、この両側板部24の上端縁からはそれぞれ対向方向に上挟持片11が略水平に突設されると共に、この両側板部24の下端縁からはそれぞれ対向方向に下挟持片12が略水平に突設されている。ここで、両上挟持片11と側板部24と主体板部23の上面とで囲まれた部分が上嵌合部9を構成し、また、両下挟持片12と側板部24と主体板部23の下面とで囲まれた部分が上嵌合部9を構成する。つまり、この上下嵌合部9,10は弾性材2の前後方向の両端縁にそれぞれ側方開口9a,10aを有しているものであり、また、上挟持片11は上嵌合部9内に嵌合した床受け材3を上下に挟持するものであると共に、下挟持片12は下嵌合部10内に嵌合した脚部4の水平板片19を上下に挟持するものである。また、本例の弾性材2にあっては、上嵌合部9内の主体板部23の上面に前後方向に延伸して上方に突出する突起13が左右方向に複数条並設されている。この突起13は、その上端で上嵌合部9内に嵌合した床受け材3の下面に弾接して床材6の荷重がかかる床受け材3を支持するものであって、弾性材2の制振効果の向上を図ったものである。このように前後方向に一定の縦断面を有する弾性材2は押出し成形で形成させることができるものであって、弾性材2の製造の容易化を図っているものである。
【0015】
また、床受け材3にあっては、上述したように床材6の床下地材7に固着具8で固定されると共に弾性材2の上嵌合部9に嵌合されるものであるが、これは、上嵌合部9内に位置されて左右方向の両端部で両上挟持片11と主体板部23とで挟持される主体部25を有すると共に、両上挟持片11の間にある上嵌合部9の上方開口から上方に突出するように主体部25の上面から突設した突部15を有して構成される縦断面凸状の木質材であり、つまり、突部15の上面が床材6の床下地材7を載置して固着具8で固定されるのである。しかして、床材6の高さ設定は、上述した脚部4の高さ方向の長さ調節に加え、床受け材3の突部15の高さ寸法によっても変化させることができるのである(図4)。なお、床受け材3と床下地材7との間にスペーサ26を介在させることでも、床材6の設定高さに変化をつけることができるのは言うまでもない(図5)。なお、突部15の高さ寸法を高く設定した床受け材3やスペーサ26を用いることは、結果的に、床材6の設定高さの設定範囲を広げることになるのも言うまでもない。特に本例では、床受け材3は上述した弾性材2の上嵌合部9に乾式の嵌合構造で固定されるものであるから、従来技術にある床受け材3と弾性材2とが湿式の接着剤で固定されたものでは不可能であった一度弾性材2に床受け材3を固定した後での床受け材3の取替を可能とするものであり、しかして脚部4の高さ方向の長さ寸法を固定した状態を崩さずに弾性材2に床受け材3を固定した後で床材6の設定高さを変化させるには、従来技術では図5に示すスペーサ26を用いて行わせる方法でしかできないものであったが、本例では上述したように高さ寸法の異なる突部15を備えた床受け材3を取り替える方法によっても行わせることができ、床材設置施工におけるバリエーションを増やして施工性の向上を図ることもできるのである。
【0016】
支持脚1は上述した脚部4、弾性材2、床受け材3を組立てることで形成されるものであるが、本例の支持脚1の組立ては、具体的に、弾性材2の上嵌合部9内に床受け材3を上嵌合部9の側方開口9aから略水平の前後方向(矢印A)にスライド挿入すると共に、弾性材2の下嵌合部10に脚部4の水平板片19を下嵌合部10の側方開口10aから略水平の前後方向(矢印A)にスライド挿入して行われる。そして、上嵌合部9内に位置された床受け材3はその左右方向の両端部で両上挟持片11,11によって上下方向に挟持されて固定されると共に、下嵌合部10内に位置された脚部4の水平板片19はその左右方向の両端部で両下挟持片12,12によって上下方向に挟持されて固定される。このように、支持脚1の組立ては弾性材2の上下嵌合部9,10に床下地材7及び脚部4の水平板片19をスライド挿入させることで行われることから、この支持脚1は組立て性の容易化が図られているのである。更に言うと、床受け材3や脚部4の水平板片19の弾性材2への組込みは乾式の嵌め込み構造で行わせているので、従来技術において床受け材3の弾性材2への組込みが湿式の接着剤を用いて行われていたことと比較して、湿式の接着剤を塗布したり乾かしたりするといった施工者に負担であったり煩雑であったりする作業を無くしているものであって、床受け材3や脚部4の水平板片19の弾性材2への組込みの容易化が図られ、ひいては支持脚1の組立て性の容易化が図られているのである。また、上述したように組立てられた支持脚1にあっては、弾性材2に対して床下地材7及び脚部4の水平板片19が弾性材2に設けた上下挟持片11,12によって上下方向に挟持固定されたものであり、つまり、床下地材7及び脚部4の水平板片19は弾性変形可能な弾性材2によって上下方向に規制を受けつつ固定されているものであって、しかして、この支持脚1を用いて床材設置施工を行った際には、支持脚1は床下地材7に固着具8で固定された床受け材3を上下隙間無く確実に支持できるものであり、床下地材7の支持脚1からの浮き、これによる床鳴りの発生を防止できるのである。
【0017】
また、図6及び図7には本発明の実施の形態の他例を示す。この例は、先の実施の形態の例の弾性材2において、下嵌合部10内の主体板部23の下面にも前後方向に延伸して下方に突出する突起14を左右方向に複数条並設させた例である。これによると、下嵌合部10内に嵌合固定される脚部4の水平板片19に突起14を弾接させることができ、床受け材3と脚部4の水平板片19とを連結させる弾性材2の制振効果の更なる向上を図ることができるのである。
【0018】
また、図8及び図9には本発明の実施の形態の更に他例を示す。この例は、先の実施の形態の例の弾性材2において、上嵌合部9内の主体板部23の上面に複数個設けた突起13の突出高さに高低の寸法変化をつけた例である。詳述すると、主体板部23の左右方向に並設された複数個の突起13は、1組の同高さ寸法の突起13を複数組設けて構成されている。本例では、上記複数個の突起13は、主体板部23の左右中央部分で対称になるように、左右端部側に位置した突起13程その高さ寸法が高くなるように形成されている。
【0019】
これによると、床受け材3にかかる下向き荷重の大きさに比例して床受け材3を支持する突起13の個数に変化をつけることができ、つまり弾性材2の床受け材3との接触面積に変化をつけ得る構造になっており、同一弾性材料で形成した弾性材2にあってもばね係数に変化をつけて床受け材3を支持させることができるのである。ここで、床材6にかかる荷重を受ける床受け材3を支持する弾性材2において、柔らかい材質で構成したものにあっては、床面に物を落下させた際に発生する軽量衝撃音を吸収するといった有利な効果を有するも、床上に重量の大きい重量物が積載されると床面の沈み込み量が大きくなるといった欠点も有する。また、上記弾性材2において、硬い材質で構成したものにあっては、床上に重量の大きい重量物が積載されても床面の沈み込み量を小さくできるといった有利な効果を有するも、軽量衝撃音を吸収することができないといった欠点も有する。本例の弾性材2では、図9(a)に示すように、上嵌合部9材の上位に位置させるように複数個の突起13のうち高さ寸法が高いもののみに床受け材3を支持させたものにあっては、弾性変形が行われ易い状態で床受け材3を支持することができ、軽量衝撃音の吸収効果を向上させることができ、また、図9(b)に示すように、上嵌合部9材の下位に位置させるように複数個の突起13の略全ての突起13に床受け材3を支持させたものにあっては、弾性変形が行われにくい状態で床受け材3を支持することができ、床面の沈み込み量を小さくできる効果を向上させることができるのである。つまり、本例の弾性材2にあっては、床受け材3との接触面積に変化をつけ得ることで、上嵌合部9の上位に位置させた床受け材3をやわらかく支持すると共に上嵌合部9の下位に位置させた床受け材3を強固に支持するといった特性を顕著にすることができ、しかして、軽量衝撃音の吸収効果を向上させ、また重量積載物に対する床面の沈み込み量の減少効果を向上させることを可能にするものである。
【0020】
また、図10及び図11には本発明の実施の形態の更に他例を示す。この例は、床受け材3の主体部25の上下両面に高さ寸法を違えた突部15,16をそれぞれ設けると共に、上嵌合部9内に上記突部15,16を位置させ得る凹条部17を設け、床受け材3を上下に反転させて上嵌合部9内に配置させることで、2種類の床下地材7の設置高さを1個の床受け材3で設定することができるようにした例である。詳述すると、この凹条部17は、弾性材2の主体板部23の上面に前後方向に亙って凹没させた溝状に形成されると共に、その凹没高さは上記床受け材3に設けた両突部15,16のうち高さ寸法が大きい方の突部15の高さ寸法よりも大きく形成され、上記凹条部17に床受け材3の両突部15,16がスライド挿入できるようになっている。
【0021】
これによると、床下地材7を同高さに設置する場合には、図10に示すように、各支持脚1は両突部15,16を備えた各床受け材3を上下同方向にしてそれぞれの弾性材2の上嵌合部9に嵌合させる。また、フローリング材6aで構成された床材6を載置する床下地材7と畳材6bで構成された床材6を載置する床下地材7とは、近年のバリアフリー工法に則して上下厚みが厚い畳材6bと上下厚みが薄いフローリング材6aとの表面を同一高さにするために、各床下地材7の設置高さを異ならせて施工されることもある。このような場合には、図11に示すように、畳材6bを載置させるために設置高さを低く設定した床下地材7を支持する支持脚1では、高さ寸法が小さい方の突部16で床下地材7を受けるようにすると共に、高さ寸法が大きい方の突部15を凹条部17内に位置させて床受け材3を弾性材2の上嵌合部9に嵌合させ、また、フローリング材6aを載置させるために設置高さを高く設定した床下地材7を支持する支持脚1では、高さ寸法が大きい方の突部15で床下地材7を受けるようにすると共に、高さ寸法が小さい方の突部16を凹条部17内に位置させて床受け材3を弾性材2の上嵌合部9に嵌合させるのである。このように、上下両面に高さ寸法の異ならせた突部15,16をそれぞれ設けた床受け材3を有する本例の支持脚1にあっては、床受け材3を上下に反転させて上嵌合部9に設置することで、床下地材7の床スラブ5からの設置高さに変化をつけることができるものであり、つまり2種類の床材6の設置高さを1個の床受け材3で設定することができ、しかして、床材設置施工において高さ寸法の異なる多数種のスペーサ26や上面のみに有した突部15の高さ寸法が異なる多数種類の床受け材3を用いて行わなくてもよくなり、従って、床材設置施工の施工性の向上を図ることができるのである。
【0022】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の二重床の支持脚にあっては、床スラブの上方位置に離間して配設した床材の床下地材を載置して釘等の固着具で固定する床受け材と、上記床受け材を載置して支持した弾性材と、床スラブに立設してその上端で上記弾性材を支持した脚部とでなる二重床の支持脚において、弾性材の上部に床受け材を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる上嵌合部を設けると共に、弾性材の下部に脚部の上端を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる下嵌合部を設け、これら上下嵌合部に床受け材及び脚部の上端をスライド挿入可能にする側方開口をそれぞれ形成したので、支持脚の組立てにおける床受け材の弾性材への固定が乾式の嵌め込み構造で行われるものであって、これは、従来技術の湿式の接着剤を用いた床受け材の弾性材への固定と比べて接着剤を塗布したり接着剤を乾燥させたりする施工者に負担となったり煩雑である作業を無くするものであるから、支持脚の組立て性の容易化を図り得るものであり、また、床受け材は弾性材に乾式固定されるので、一度弾性材に床受け材を固定しても容易に床受け材の取替を行わせることができ、従って、床受け材の種類によって床材の設置高さに変化をつけたりできるものであり、床材設置施工における施工のバリエーションを増やして床材設置施工の施工性の向上を図ることができるのである。また、支持脚の組立てを床下地材及び脚部を弾性材の上下嵌合部にスライド挿入させることで行わせることができ、従って、支持脚の組立て性の容易化を図ることができるのである。
【0023】
また、請求項2の二重床の支持脚にあっては、請求項1の効果に加えて、上嵌合部に嵌合した床受け材を上下に挟持する上挟持片が弾性材の上面に設けられると共に、下嵌合部に嵌合した脚部の上端を上下に挟持する下挟持片が弾性材の下面に設けられたので、上下挟持片は弾性材と床受け材及び脚部の上端とをそれぞれ上下方向に規制して固定させるものであって、つまり支持脚は上下隙間無く確実に床下地材を支持することができ、従って床材の支持脚からの浮き、これによる床鳴りの発生を防止できるのである。
【0025】
また、請求項3の二重床の支持脚にあっては、請求項1の効果に加えて、弾性材の上嵌合部には床受け材を載置して弾接させる突起を複数個設けると共に、上記突起の突出高さに高低の寸法変化をつけたので、床受け材にかかる下向き荷重の大きさに比例して床受け材を支持する突起の個数に変化をつけることができ、つまり弾性材の床受け材との接触面積に変化をつけ得る構造になっていて、同一弾性材料で形成した弾性材にあっても弾性具合に変化をつけて床受け材を支持させることができ、しかして、弾性材の有する軽量衝撃音の吸収効果や重量積載物に対する床面の沈み込み量の減少効果の向上を図ることができるのである。
【0026】
また、請求項4の二重床の支持脚にあっては、請求項1の効果に加えて、弾性材をその縦断面を一定形状に形成したので、弾性材を押出し成形で形成させることができ、従って、弾性材の製造性の向上を図ることができるのである。
【0027】
また、請求項5の二重床の支持脚にあっては、請求項1の効果に加えて、床受け材の上下両面に突出高さを違えた突部をそれぞれ設けると共に、上嵌合部内に上記突部を位置させ得る凹条部を設けたので、床受け材を上下に反転させて弾性材に固定することで、支持脚による床下地材の設置高さに変化をつけることができ、つまり2種類の床下地材の設置高さを1個の床受け材で設定することができ、しかして床材設置施工において使用される床受け材の共通化が図り得るものであり、床材設置施工の施工性の向上を図ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の支持脚で床材を支持した状態を示す側面断面図である。
【図2】同上の支持脚の分解斜視図である。
【図3】同上の弾性材を示すものであり、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
【図4】床下地材の高さ設定を説明する説明図であって、(a)は突部の高さ寸法を小さく形成した支持脚の側面図であり、(b)は突部の高さ寸法を大きく形成した支持脚の側面図である。
【図5】床下地材の高さ設定を説明する説明図であって、床下地材と床受け材との間にスペーサを介在させる説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の他例の支持脚を示す側面図である。
【図7】同上の弾性体を示すものであり、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
【図8】本発明の実施の形態の更に他例の支持脚で床材を支持した状態を示す側面断面図である。
【図9】同上の床受け材の弾性材の上嵌合部への嵌合を説明するものであり、(a)は上嵌合部の上部に位置した床受け材を支持した状態を示す側面図であり、(b)は上嵌合部の下部に位置した床受け材を支持した状態を示す側面図である。
【図10】本発明の実施の形態の更に他例の支持脚で床材を同高さに設定した状態を示す側面断面図である。
【図11】同上の支持脚で床材を異なる高さに設定した状態を示す側面断面図である。
【図12】従来技術の支持脚で床材を支持した状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 支持脚
2 弾性材
3 床受け材
4 脚部
5 床スラブ
6 床材
7 床下地材
8 固着具
9 上嵌合部
10 下嵌合部
11 上挟持片
12 下挟持片
13 突起
15 突部
16 突部
17 凹条部

Claims (5)

  1. 床スラブの上方位置に離間して配設した床材の床下地材を載置して釘等の固着具で固定する床受け材と、上記床受け材を載置して支持した弾性材と、床スラブに立設してその上端で上記弾性材を支持した脚部とでなる二重床の支持脚において、弾性材の上部に床受け材を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる上嵌合部を設けると共に、弾性材の下部に脚部の上端を乾式の嵌め込み構造で嵌合固定させる下嵌合部を設け、これら上下嵌合部に床受け材及び脚部の上端をスライド挿入可能にする側方開口をそれぞれ形成したことを特徴とする二重床の支持脚。
  2. 上嵌合部に嵌合した床受け材を上下に挟持する上挟持片が弾性材の上面に設けられると共に、下嵌合部に嵌合した脚部の上端を上下に挟持する下挟持片が弾性材の下面に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の二重床の支持脚。
  3. 弾性材の上嵌合部には床受け材を載置して弾接させる突起を複数個設けると共に、上記突起の突出高さに高低の寸法変化をつけたことを特徴とする請求項1に記載の二重床の支持脚。
  4. 弾性材をその縦断面を一定形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の二重床の支持脚。
  5. 床受け材の上下両面に突出高さを違えた突部をそれぞれ設けると共に、上嵌合部に上記突部のいずれをも位置させ得る凹没高さを有した凹条部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の二重床の支持脚。
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