JP3760788B2 - 経路探索装置およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置などにおいて、与えられた始点と終点の間の最短経路を自動的に探索するほぼ唯一の方法として、ダイクストラ(Dijkstra)法と呼ばれる方法がある。この方法は、通行コスト(例えば、距離や平均走行時間)が非負(マイナスの値を取らない)の有向枝グラフ(方向の有る枝からなるグラフ:例えば図6に示した矢印の付いた線からなるグラフ)上で単一始点複数終点の最短経路を求める計算方法である。また、上記ダイクストラ法を拡張した方法として、複数始点複数終点の最短経路問題を効率よく解く方法(特開平6−288782号公報や特開平11−184837号公報に記載)や、与えられた条件(例:有料道路)を満たす枝の通行コストを下げることにより、それらを優先的に経由する方法などがある。この時、一般的には非負のコストしか用いないが、より優先度を強くするために負のコストを用いる場合には閉ループを防ぐ対策(例えば特開平7−36381号公報に記載)が必要となる。なお、ここで最短経路とは評価関数値(例えば通行コストの総計)が最小の意味であり、単に距離が最短の場合と一致しないこともある。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
「国道16号を優先的に走行する」あるいは「経路の周辺のガソリンスタンドを検索する」という機能は従来の経路探索方法および地図検索方法を用いて実現されている。しかし「国道16号を(最低1交差点区間でも必ず)経由する」あるいは「任意のガソリンスタンドを経由する(どれでもよいから、とにかく必ずガソリンスタンドに寄る)」という条件を満たす最短経路の探索は探索時間が激増するため事実上不可能であった。
例えば、図28で示す地形において「START地点から任意のガソリンスタンド(以下、SSと記す。図28では3個所ある)を経由して任意の郵便局(図28では2個所ある)に行く最短経路」を求める場合、この問題をSTART地点からSSまでの単一始点複数終点最短経路問題とSSから郵便局までの複数始点複数終点最短経路問題に分割して計算すると、一般的にはそれぞれの経路で異なるSSが選ばれるため、上記問題を分割して計算することは出来ない。そのためSTART地点と各SS(SS1、SS2、SS3)間の経路r1、r2、r3、および各SSと各郵便局1、2間の経路r4〜r9を全て求め、それらの組み合わせを考慮する必要があるので、計算時間が大幅に増加する。したがって「まず何処かのSSでガソリンを補給した後、何処でもよいから郵便局に寄って手紙を出す」というように、任意のSSを経由してから任意の郵便局に寄ればよいというような場合の最短経路を計算することは、計算時間が膨大となって事実上、計算不能であった。
【0003】
また、図29で示す地形において「交差点Aから国道16号を経由して交差点Bに行く最短経路」を求めるような場合に、従来の方法で国道16号に他の道路よりも低い(非負の)コストを割り当てたとしても、「r0のコスト<r1のコスト+r3のコスト」の場合には、国道16号のコストをどのように下げても、国道16号(r4の部分)を通る「r1+r4+r3」のコストがr0のコストよりも大きくなるので、国道16号は選択されない。また、国道16号に負のコストを割り当て、閉ループに対して対策を行なうことも考えられるが、その場合にはダイクストラ法で求まる経路は一般的に最短にはならない。
さらに、任意のガソリンスタンドと任意の郵便局を任意の順序で経由して目的地へ到達する場合、つまりガソリンスタンドと郵便局を経由する順序も任意な場合はより一層演算が複雑になり、計算時間が増大する。
上記のように従来の方法においては、「任意のXを経由してから任意のYに行く最短経路」や「任意のルートを一部でも必ず経由する最短経路」或いは「任意のXと任意のYを任意の順序で経由する最短経路」を計算しようとすると、計算時間が膨大となって計算不能になったり、最短経路が求められなくなる等の問題があった。
【0004】
本発明は上記のごとき従来技術の問題を解決するためになされたものであり、任意の場所や任意のルートを経由する場合の最短経路を容易に計算することのできる経路探索装置およびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては特許請求の範囲に記載するように構成している。すなわち、請求項1に記載の発明においては、ノードとリンクからなる経路探索用道路ネットワーク構造に基づいて、出発ノードおよび目的ノードの間を走行する場合の評価関数が最小になる経路を計算する経路探索装置であって、経由すべき道路若しくは場所の数をnとした場合に、経由すべき道路若しくは場所にそれぞれ対応した第1の経由リンク群、第2の経由リンク群、…、第nの経由リンク群を設定する経由リンク群設定手段と、前記経路探索用道路ネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを前記の数nに対応してn個複製し、第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第nのネットワークとして定めるネットワーク複製手段と、前記探索開始ネットワークと第1のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、第1のネットワークと第2のネットワークとを第2の経由リンク群によって接続し、以下同様に、第n−1のネットワークと第nのネットワークとを第nの経由リンク群によって接続してなる拡大ネットワークを生成する拡大ネットワーク生成手段と、前記探索開始ネットワーク中の前記出発ノードから第nのネットワーク中の前記目的ノードに至る評価関数が最小になる経路を求める経由条件付き最小コスト経路算出手段と、を備えるように構成している。なお、この構成は、例えば後記第1の実施例に相当する。
【0006】
また、請求項2に記載の発明においては、請求項1における経由リンクの代わりに経由ノードを設定するように構成している。なお、この構成は、例えば後記第2の実施例に相当する。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、ネットワークを複製する代わりに、その一部を模擬することにより、演算時におけるメモリ容量の増加を抑制したものである。なお、この構成は、例えば後記第3の実施例に相当する。
【0008】
また、請求項4に記載の発明は、前記第1から第nの経由リンク群を出発地から目的地に至るまでに経路が1からnまでの順番で経由しなければならない経由条件列としたときに、複数の異なる経由条件列が与えられており、そのいずれかを満たす経路の中で評価関数の値が最小となる経路を求めようとした場合、それぞれの経由条件列に対応するそれぞれの拡大ネットワークの探索開始ネットワークおよび探索が終了するネットワークを統合させた一つの拡大ネットワークを用いて、与えられた複数通りの経由条件列の探索を同時に実行することにより、複数の施設種別や複数の経由路を任意の順序で経由するような場合における最短経路の計算時間を更に減少させたものである。
【0009】
また、請求項5または請求項6に記載の発明は、請求項4において、同一の経由条件とみなされる部分を統合することにより、計算時間を更に短縮したものである。なお、請求項4〜請求項6に記載の構成は、例えば後記第4の実施例に相当する。
【0010】
また、請求項7に記載の発明は、お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している複数の施設種別の経路に、新たに別の施設種別を追加した場合における評価関数値が最小となる経路を探索するものである。なお、この構成は、例えば後記第5の実施例に相当する。
【0011】
また、請求項8は、前記請求項1に記載の内容を実行するプログラムであり、請求項9は、前記請求項2に記載の内容を実行するプログラムである。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、従来の経路探索方法では効率が悪いかあるいは必ずしも最短経路が得られないような経路探索問題の場合でも、評価関数値(通行コスト)が最小のものを一回の計算で短い時間で求めることができる。これにより、例えば、国道16号と国道134号をその順序で経由したい場合には、国道16号の全リンクを第1の経由リンク群に、国道134号の全リンクを第2の経由リンク群に設定することで、国道16号を最低1リンク区間走行し、そのあとで国道134号を最低1リンク区間走行する経路の内で最短のものを求めることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、経由候補としてリンクではなくノードを指定することができる。これにより、例えば、任意のガソリンスタンドと任意のコンビニをその順序で経由する最短経路を短い計算時間で求めることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、ネットワークの一部を模擬することで全体の複製を行なわないので、短い計算時間を実現し、かつ、記憶容量の増加を少なく抑えることが出来る。これにより、例えば、記憶容量に制限がある車載のナビゲーション装置においてもこのような経路探索を行なうことが可能になる。
【0015】
請求項4の発明によれば、複数種別が指定された場合に、各種別の内の任意の施設をそれぞれ最低一つ任意の順序で経由して目的地に至る最短経路、例えば、任意のガソリンスタンドと任意のコンビニとを任意の順序で経由するような場合における評価関数値が最小となる経路を短い計算時間で求めることが出来る。
【0016】
請求項5または請求項6の発明によれば、異なる経由条件列が同じ経由条件を含む場合に、さらに効率よく最短経路を求めることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明においては、お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している複数の施設種別の経路に、新たに別の施設種別を追加した場合における評価関数値が最小となる経路を短い計算時間で探索することが出来る。
【0018】
請求項8に記載の発明においては、前記請求項1に記載の内容をコンピュータを用いて実行することができる。また、請求項9に記載の発明においては、前記請求項2に記載の内容をコンピュータを用いて実行することができる。
【0019】
上記のように本発明の経路探索装置は、車載用ナビゲーション装置における計算時間の短縮を行なうことが出来るが、特に、経路探索要求があった場合にコールセンタと携帯電話などで通信することで大容量のメモリを有するコールセンタのサーバーマシン上で経路探索を行なう様な通信式のナビゲーション装置において有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例における経路探索装置の構成図である。この経路探索装置は、車両に搭載されて車両での走行を支援するために用いられるものである。この装置には、センサとして、GPS衛星の信号を受信し、その信号から絶対方位および現在地の座標を算出するGPS受信機31、運転者が希望する目的地等を入力するための入力スイッチ33、入力された目的地までの経路を音声により誘導するためのスピーカ32、その経路および車両の現在地周辺の地図などを表示するCRT等の表示装置34、経路探索用道路ネットワークデータと表示用地図データを記憶した地図データベース35、およびこの経路探索装置の制御中枢であるコントローラ36が備えられている。なお、コントローラ36は、例えばコンピュータで構成され、後述するフローチャート等の内容を実現するプログラムを実行することによって本発明を実現することができる。
【0021】
図2は、図1におけるコントローラ36の機能ブロック図である。このコントローラ36は、地図データベース35から所定範囲の経路探索用道路ネットワークデータや表示用道路地図データを読み出す地図データ管理部45と、入力スイッチ33から入力される目的地情報および経由道路情報とGPS受信機31から入力される車両の現在地情報とに基づき、経路探索用道路ネットワークデータを用いて現在地から目的地に至る最適な経路を探索する最小コスト経路探索処理部42と、音声制御部43と、表示制御部44と、メモリ46と、すべての処理を統括する経路探索処理部41とを有する。
【0022】
図3および図4は、コントローラ36の行なう制御手順の一例を示すフローチャートである。なお、図3と図4は(1)の点で相互に接続されている。このフローチャートは、例えば、現在地から少なくとも一部でも国道16号を経由して目的地へ行く最短経路を探索する例を示す。
【0023】
以下、図3および図4に従って説明する。
まず、ステップS1では、入力スイッチ33から入力される目的地情報に従って目的地が設定される。ステップS2では、入力スイッチ33から入力される経由道路情報に従い経由道路(例えば国道16号)が設定される。ステップS3では、GPS受信機31から入力される車両現在地、経由道路、および目的地を含む所定の地域の経路探索用道路ネットワークデータを地図データ管理部45を介してメモリ46に読み込む。例えば、図5に示した表示用道路地図上において、車両現在地が図示の位置である場合に、ステップS1において図5内に示される目的地が設定され、ステップS2において経由道路として国道16号が設定された場合には、メモリ46に読み込む経路探索用道路ネットワークデータは図6に黒丸の点として示されるノードおよび実線の双方向の矢印として示される双方向道路リンクである。この際、各リンクには、そのリンクの走行距離または平均走行時間などのコストが結び付けられている。なお、所定の地域の外のノードヘ繋がっているリンク(図6内に点線で表示)は読み込まれないものとする。
【0024】
ステップS4では、所定の地域内の経由道路のリンクを全て第1の経由リンク群と設定する。上記の例の場合は図7に実線で示したリンクr1、r2(図5の国道16号に相当)がこれに相当する。
【0025】
ステップS5では、ステップS3でメモリ46に読み込んだ経路探索用道路ネットワークデータを探索開始ネットワーク(前記図6に示したもの)とし、メモリ46内に同データのコピーを作成し、それを第1のネットワークとして、第1の経由リンク群内のリンクにより探索開始ネットワークと第1のネットワークを接続し、これら全てを含めたものを拡大ネットワークとする。前記の例の場合の拡大ネットワークを示したものが図8である。
【0026】
図8において探索開始ネットワークと第1のネットワークとを結んだ細実線と太実線とが探索開始ネットワークから第1のネットワークへのリンクであるが、太実線は経路探索後の最短経路に一致している。図8に示すように、探索開始ネットワークの経由リンク群内の各ノードから第1のネットワークの経由リンク群内の各ノードへリンクで接続されるが、その接続は探索開始ネットワーク内と同様に接続する。ただし、両端に矢印の付いたリンクは両方向へ接続するものとする。すなわち、探索開始ネットワークにおいて、ノードn1からはリンクr1でノードn2に接続しているので、探索開始ネットワークのノードn1から第1のネットワークのノードn2’へ接続する。また、ノードn2からはリンクr1とr2でノードn1とノードn3へ接続しているので、ノードn2からは第1のネットワークのノードn1’とノードn3’へ接続する。また、ノードn3からはリンクr2でノードn2へ接続しているので、ノードn3からは第1のネットワークのノードn2’へ接続する。なお、上記の探索開始ネットワークと第1のネットワークとを接続する各リンクには、それぞれ探索開始ネットワークにおけるコスト(評価関数値)と同じコストが含まれている。
【0027】
ステップS6では、車両現在地に最も近い探索開始ネットワーク内のノードを出発ノードに設定し、目的地に最も近い第1のネットワーク内のノードを目的ノードとする(図8)。ステップS7では、最小コスト経路探索処理部42により、拡大ネットワークにおける出発ノードから目的ノードヘ至る経路のうちコストが最小となる経路が求められる。この最小コスト経路探索処理は、ダイクストラ法やそれを拡張した方法(前記従来技術の欄参照)などの既存の最小コスト経路探索アルゴリズムを用いることができる。本発明においては、経路探索用道路ネットワークデータを直接利用するのではなく、拡大ネットワークの生成という前処理を行なっていることが従来の方法とは異なる。上記の処理の結果、例えば、上記の例の場合には図8に太線で示されるような経路が求まる。
【0028】
なお、上記の例は、経由道路が一つ(例えば国道16号)の場合を例示したが、2以上の場合も同様に、第2、第3、…、第nの経由リンク群を設定し、かつ、第2、第3、…、第nのネットワークを複製し、各ネットワークを各リンクで順次接続することにより、複数の経由道路を少なくとも一部(少なくとも1リンク)を経由する最短経路を短時間で容易に算出することができる。例えば国道16号を経由してから国道134号を経由したい場合には、第1のネットワークを国道16号、第2のネットワークを国道134号として順次接続することにより、少なくとも国道16の一部を経由してから少なくとも国道134号の一部を経由した目的地へ到達する最短経路を短時間で計算することが出来る。
【0029】
ステップS8では、ステップS7で求めた経路(図8の太線)をもとの経路探索用道路ネットワークデータに変換する。上記の例の場合には図9に示すようになる。更に、表示用道路地図と重ねて表示するために表示用道路地図の座標系に変換し、この座標列をメモリ46に書き込む。
ステップS9では、地図データ管理部45を介して、現在地周辺の表示用道路地図データをメモリ46に読み込み、ステップS8で求めた経路と同時に表示装置34に出力する。ステップS10では、経路上を走行している時に次の交差点において右左折が必要となる場合にその経路を音声により案内する。ステップS11では、前記ステップS9およびS10を、目的地に到着するまで繰り返す。
【0030】
上記のように、第1の実施例においては、経路探索用道路ネットワークデータを直接利用するのではなく、拡大ネットワークの生成を行なうことにより、出発ノードから、第1の経由リンク群内のリンクを最低1つ経由し、次に第2の経由リンク群内のリンクを最低1つ経由し、以下同様にして、最後に第nの経由リンク群内のリンクを最低1つ経由し、目的ノードに至る経路の内、評価関数値が最小のものを一回の計算で短い時間で求めることができる。これにより、例えば、国道16号と国道134号を経由したいと希望した場合には、国道16号の全リンクを第1の経由リンク群に、国道134号の全リンクを第2の経由リンク群に設定し、国道16号を最低1リンク区間走行し、そのあとで国道134号を最低1リンク区間走行する経路の内最短のものを求めることができる。ただし、ネットワークを複製して拡大ネットワークを作る必要があるので、その分のメモリ容量が必要である。
【0031】
(第2の実施例)
第2の実施例のブロック図は、前記図1、図2に示した第1の実施例と同様であり、コントローラ36における処理内容が異なっている。この実施例においては、第1の実施例における経由道路の代わりに経由する施設の種別を入力するようにしたものである。
図10は、第2の実施例におけるコントローラ36の行なう処理手順を示すフローチャートの一部である。なお、ステップS8以後は前記図4と同様であり、図10のステップS7から図4のステップS8に接続される。
図10は、図3のステップS2〜S5をそれぞれステップS22〜S25に置き換えたものである。以下、図10の変更されたステップについて説明する。
【0032】
ステップS22では、入力スイッチ33から入力される経由施設の種別の情報に従って経由施設種別が設定される。ステップS23では、GPS受信機31から入力される車両現在地、経由施設種別に属する施設を1件以上、および目的地を含む所定の地域の経路探索用道路ネットワークデータを地図データ管理部45を介してメモリ46に読み込む。例えば、図11に示した表示用道路地図において、車両現在地が図示の位置であった場合、ステップS1において図11内に示される目的地が設定され、ステップS22において経由施設種別として「コンビニ」(コンビニエンスストアの省略形)が設定された場合には、メモリ46に読み込む経路探索用道路ネットワークデータは、図12に黒丸として示されるノードおよび実線の双方向の矢印として示される双方向道路リンクである。
【0033】
ステップS24では、ステップS22で入力された経由施設種別に該当する施設を、ステップS23でメモリに読み込んだ所定の地域内で検索し、全ての該当施設に対して経路探索用道路ネットワークデータから最寄りのノードを探索し、これらを図13に示す経由ノード群(n1、n2、n3)として設定する。
ステップS25では、図14に示すような拡大ネットワークを生成する。すなわち、ステップS23でメモリ46に読み込んだ経路探索用道路ネットワークデータを探索開始ネットワーク(前記図12に示したもの)とし、メモリ46内に同データのコピーを作成し、それを第1のネットワークとして、探索開始ネットワークと第1のネットワークの間に第1の経由ノード群内の同じノード同士を接続する経由リンク群を設定する。これら全てを含めたものを拡大ネットワークとする。前記の例の場合の拡大ネットワークを示したものが図14である。
【0034】
図14において、探索開始ネットワークと第1のネットワークとを結んだ細実線と太実線とが探索開始ネットワークから第1のネットワークへの経由リンク群であるが、太実線は経路探索後の最短経路に一致している。図14に示すように、探索開始ネットワークの経由ノード群内の各ノードから第1のネットワークの経由ノード群内の各ノードへ経由リンクを介して接続されるが、その接続は同じノードごとに接続するものとする。つまり、探索開始ネットワークのノードn1からは第1のネットワークのノードn1’へ、ノードn2からはノードn2’へ、ノードn3からはノードn3’へ、それぞれ接続する。なお、上記の探索開始ネットワークと第1のネットワークとを接続する各リンクは、通行コスト(評価関数値)が同じ値(0を含む任意の値)とする。
以下、ステップS6〜ステップS11の処理は、前記図3、図4と同様であり、経路探索後の最短経路は図15に太実線で示すようになる。
【0035】
なお、上記の例は、経由施設種別が一つ(例えばコンビニ)の場合を例示したが、2以上の場合も同様に、第2、第3、…、第nの経由ノード群を設定し、かつ、第2、第3、…、第nのネットワークを複製し、各ネットワークをそれぞれリンク群(通行コストが同じ値)で順次接続することにより、複数の経由施設種別(例えば何処かのコンビニを経由してから何処かのガソリンスタンドを経由する)をそれぞれ経由する最短経路を容易に算出することができる。複数の経由施設種別の場合の図面は後記図20に示している。
【0036】
上記のように、第2の実施例においては、経路探索用道路ネットワークデータを直接利用するのではなく、拡大ネットワークの生成を行ない、経由候補としてリンクではなくノードを指定することにより、出発ノードから、第1の経由施設種別内の施設を最低1つ経由し、次に第2の経由施設種別内の施設を最低1つ経由し、以下同様にして、最後に第nの経由施設種別内の施設を最低1つ経由し、目的ノードに至る経路の内、評価関数値が最小のものを一回の計算で短い時間で求めることができる。これにより、例えば、コンビニの次にガソリンスタンドを経由したいと希望した場合には、コンビニを第1の経由施設種別に、ガソリンスタンドを第2の経由施設種別に設定することにより、少なくとも何処かのコンビニを経由し、次に何処かのガソリンスタンドを経由する経路の内最短のものを求めることができる。ただし、この実施例においても、ネットワークを複製して拡大ネットワークを作る必要があるので、その分のメモリ容量が必要である。
【0037】
(第3の実施例)
第3の実施例のブロック図は、前記図1、図2に示した第1の実施例と同様であり、コントローラ36における処理内容が異なっている。この実施例においては、ネットワークの複製を行なわずに効率よく経由条件を考慮した経路を提供することが出来るようにしたものである。
図16は、第3の実施例におけるコントローラ36の行なう処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS8以後は前記図4と同様であり、図16のステップS37から図4のステップS8に接続される。
図16は、図10のステップS6〜S7をそれぞれステップS36〜S37に置き換えたものである。以下、図16の変更されたステップについて説明する。ステップS36では、経路探索用道路ネットワークデータのうち車両現在地に最も近いノードを出発ノードに設定し、目的地に最も近いノードを目的ノードとする。ステップS37では、出発ノードから第1の経由ノード群のノードを1個以上経由して目的ノードに至る最小コスト経路を探索する。この処理の内容を図17、図18に示す。なお、図17と図18は、(1)と(2)の個所で接続されている。
【0038】
図17、図18に示す処理は、ダイクストラ法と呼ばれる経路探索手法を拡張したものであり、図19に示すデータ構造をもつ表をメモリ46内に設けて処理を行なう。ダイクストラ法では、この様な表を用いてノード毎に、出発ノードから当該ノードに至る探索済みの最小コスト経路上の直前のノード、その経路の出発ノードから当該ノードヘ至る総コスト、および、当該ノードが現在探索対象となっているか(つまり、当該ノードヘ至るなんらかの経路が探索済みで、当該ノードが次に探索範囲を広げる中心ノードの候補であるか)を示すフラグの3要素をメモリに記憶し、随時更新しながら探索が行なわれる。
【0039】
これに対し、本実施例では、「経由前直前ノード」(出発ノードから当該ノードに至る探索済みの、第1の経由ノード群に属するノードを1つも経由しない最小コスト経路上の直前のノード)、「経由前コスト」(その経路の出発ノードから当該ノードヘ至る総コスト)、「経由前候補フラグ」(当該ノードが現在、第1の経由ノード群に属するノードを1つも経由しない経路として探索対象となっているか)、「経由後直前ノード」(出発ノードから当該ノードに至る探索済みの、第1の経由ノード群に属するノードを1つ以上経由する最小コスト経路上の直前のノード)、「経由後コスト」(その経路の出発ノードから当該ノードヘ至る総コスト)、「経由後候補フラグ」(当該ノードが現在、第1の経由ノード群に属するノードを1つ以上経由する経路として探索対象となっているか)の6要素を目盛りに記憶し、随時更新しながら探索を行なう。
【0040】
ここで、「経由前〜」という名称の要素は、前記第2の実施例における探索開始ネットワークでの探索を模擬しているものであり、「経由後〜」という名称の要素は第1のネットワークでの探索を模擬しているものであり、これらを同時にメモリに保持することによりネットワークの複製を行なわなくても経由条件を満たす経路の探索が可能である。つまり、n個のネットワークにおいて、リンクの接続自体はコピーせず、経由条件を通過していない場合の通行コストの他に、さらに通過した経由条件ごとに通行コストを記憶することにより、ネットワークのコピーを模擬することが出来る。
【0041】
上記のように、本実施例においては、ネットワークの複製を行なわず、一部を模擬するので、第1、第2の実施例に比べて、演算処理に必要とされるメモリの容量を削減することが出来る。
なお、本実施例では経由ノード群が1つ存在する場合について説明したが、同様の方法で、複数の経由ノード群、複数の経由リンク群、あるいはそれらを組み合わせた探索を行なうこともできる。
【0042】
(第4の実施例)
前記第2の実施例においては、例えば、「ガソリンスタンドの内のどれでもよいがとにかく最低一つを経由し、次にコンビニの内のどれでもよいからとにかく最低一つを経由して目的地に至る」というような場合の最短経路を効率よく探索する方法を示した。しかし、例えば、「途中で(任意の)コンビニと(任意の)文房具屋に任意の順序で寄ってから(任意の)郵便局に行く最短経路(つまりどちらかが先でもよいから何処かのコンビニと何処かの文房具屋に寄ってから郵便局へ行く)」や、「(任意の)コンビニと(任意の)ガソリンスタンドに任意の順番で寄る最短経路(つまり何処かのコンビニと何処かのガソリンスタンドにどちらが先でもよいから寄る)」を求めたい場合や、「既に複数の経由地とそれらの立ち寄り順序が決定している場合に、新しい経由地を、距離が最短になるような順序で挿入したい」場合などでは、経由条件の順序の組み合わせを全て別々に探索し、その探索結果から最短のものを選択する必要があったため、前記第2の実施例に示した方法を用いても多大な探索時間が必要となる。
【0043】
図20は、上記の状態を示す一例図であり、施設種別がコンビニとガソリンスタンドとファミレス(ファミリーレストランの略)の3種であり、それらをどの順序でもよいから経由する条件の場合の一部を示す。図20(a)は、コンビニ→ガソリンスタンド→ファミレスの順序で経由する場合、図20(b)はコンビニ→ファミレス→ガソリンスタンドの順序で経由する場合を示す。同様に、ファミレス→コンビニ→ガソリンスタンドと、ファミレス→ガソリンスタンド→コンビニと、ガソリンスタンド→コンビニ→ファミレスと、ガソリンスタンド→ファミレス→コンビニ(これらは図示省略)を必要であり、結局、施設種別が3種の場合には3×2×1=6通りの組み合わせが生じ、それぞれに4つのネットワークがあるので、合計6×4=24のネットワークを探索する必要が生じる。一般的には、施設種別数をnとすれば、合計でn!×(n+1)のネットワークを探索する必要が生じる。したがって施設種別が多くなると第1、第2の実施例の方法を用いても演算時間が長くなる。同様に、第1の実施例において、例えば「国道16号か国道134号の少なくとも一部を任意の順序で経由したい」というような場合には、上記と同様の問題が生じる。
【0044】
上記のように、複数の施設種別や複数の経由路を任意の順序で経由するような場合、つまり出発地から目的地へ至る経路を探索する場合に、複数通りの経由条件列が与えられ、その内の一つの経由条件列が満たされていれば良い場合には、第1、第2の実施例においては、各経由条件列毎に個別に経路を探索し、その中から最小のコストの経路を選択する必要があるので、演算時間が長くなる。本実施例は上記の問題を解決するものであり、複数種別が指定された場合に、各種別の内の任意の施設をそれぞれ最低一つ任意の順序で経由して目的地に至る評価関数値が最小となる経路を探索する装置である。
【0045】
本実施例の全体の構成は前記図1、図2と同様であり、コントローラ36における演算内容が異なっている。
図21は、第4の実施例におけるコントローラ36の行なう処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS8以後は前記図4と同様であり、図21のステップS7から図4のステップS8に接続される。
図21は、図3のステップS2〜S5をそれぞれステップS42〜S45に置き換えたものである。以下、図21の変更されたステップについて説明する。
【0046】
ステップS42では、入力スイッチ33から入力される経由施設の種別の情報に従って経由施設種別が設定される。ステップS43では、GPS受信機31から入力される車両現在地、経由施設種別に属する施設を1件以上、および目的地を含む所定の地域の経路探索用道路ネットワークデータを地図データ管理部45を介してメモリ46に読み込む。
【0047】
ステップS44では、入力されたそれぞれの施設種別に対し、その施設種別の施設を沿線に持つリンクを検索し、各施設種別毎に経由リンク群として設定する。ステップS45では、入力された施設種別の順序を入れ替えることにより得られる全ての組み合わせに対し、拡大ネットワークを生成し、各拡大ネットワークの中で、探索開始ネットワークから始まる共通の部分、または探索が終了するネットワークで終わる共通の部分が存在する場合には、その共通の部分を共有する拡大ネットワークに置き換える。これにより、最終的に一つの大きな拡大ネットワークが得られる。
【0048】
例えば、「(任意の)コンビニと(任意の)ガソリンスタンドと(任意の)ファミレスに任意の順番でよる最短経路」を求めることを考える。この場合、第2の実施例の手法では図20に示すように6通りの条件の組み合わせを考慮する必要があった。しかし、例えば図22に示す二つの拡大ネットワークでは、探索開始ネットワークとコンビニの沿線(第1のネットワーク)のリンクは共通であるため、これらを図23に示すように、共通の部分を共有する一つの拡大ネットワークに置き換える。この処理を繰り返すことにより、ステップS45において最終的には図24に示すような拡大ネットワークを得ることが出来る。これにより、第2の実施例の方法で探索を行なった場合(図20)は、各4個のネットワークをもつ6通りの組み合わせの合計24個のネットワークを探索する必要があったのに対し、8個のネットワークをもつ一つの拡大ネットワーク(図24)を探索すれば良い。したがって第2の実施例に比較して計算量が1/3になる。
【0049】
(第5の実施例)
本実施例は、複数の施設種別が指定されてあり、これらの施設種別に属する施設を、指定された順番通りに経由して目的地に至る経路において、経路の評価関数値が最小となる順番で新たに別の施設種別を一つ追加し、その経路を探索する方法を示すものである。本実施例の全体の構成は前記図1、図2と同様であり、コントローラ36における演算内容が異なっている。
図25は、第5の実施例におけるコントローラ36の行なう処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS8以後は前記図4と同様であり、図25のステップS7から図4のステップS8に接続される。
図25は、図21のステップS42〜S45をそれぞれステップS52〜S55に置き換えたものである。以下、図25の変更されたステップについて説明する。
【0050】
ステップS52では、お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している経由施設の施設種別を第1から第nの経由条件として入力し、さらに、追加する施設種別を入力する。ステップS53では、経路探索用道路ネットワークデータを地図データ管理部45を介してメモリ46に読み込む。
ステップS54では、入力された経由条件を沿線に持つリンクを第1から第nの経由リンク群と、追加する経由リンク群として設定する。
【0051】
ステップS55では、元のネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを2n+1個複製して第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第2n+1のネットワークを各々定める。
そして探索開始ネットワークと第1のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、
第1のネットワークと第2のネットワークとを第2の経由リンク群で接続し、
第2のネットワークと第3のネットワークとを第3の経由リンク群で接続し、
以下同様に、第n−1のネットワークまで、
第n−1のネットワークと第nのネットワークとを第nの経由リンク群で接続し、
次に、探索開始ネットワークと第n+1のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
第1のネットワークと第n+2のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
第2のネットワークと第n+3のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
以下同様に、第nのネットワークまで、
第nのネットワークと第2n+1のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
次に、第n+1のネットワークと第n+2のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、
第n+2のネットワークと第n+3のネットワークとを第2の経由リンク群で接続し、
以下同様に、第2nのネットワークまで、
第2nのネットワークと第2n+1のネットワークとを第nの経由リンク群で接続する。
上記のように接続することによって拡大ネットワークを生成する。
【0052】
例として、「ガソリンスタンドとファミレスにこの順番で寄ることは決めたが、途中で任意のコンビニを経由する最短経路」を求めたい場合を考える。この場合、ガソリンスタンドとファミレスが「お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している経由施設の施設種別、第1と第2」に相当し、「コンビニ」が追加する施設種別に相当する。
【0053】
図26は、上記の例を示す図である。この図は、n=2(ガソリンスタンドとファミレス)の場合を示す。
図26において、検索開始ネットワークから直下に、「第1のネットワーク(ガソリンスタンド)」、その下に「第2のネットワーク(ファミレス)」が上から順に「第1の経由リンク群」と「第2の経由リンク群」で接続されている。また、検索開始ネットワークの右側に「第n+1のネットワーク(検索開始ネットワークと同じ)」、その下に「第n+2のネットワーク(ガソリンスタンド)」「第n+3のネットワーク(ファミレス)」が上から順に「第1の経由リンク群」と「第2の経由リンク群」で接続されている。また、検索開始ネットワークと第n+1のネットワーク、第1のネットワークと第n+2のネットワーク、第2のネットワークと第n+3のネットワークが、それぞれ追加する経由リンク群(コンビニ)で接続されている。
【0054】
図27は、上記のように、お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している場合に新たな他の施設種別を追加する事例を、前記第1または第2の実施例に示す方法で処理する場合の一例を示す図である。この場合には、新に追加する「コンビニ」が入る場所が3個所考えられるので、図27(a)(b)(c)に示すように、3通りの条件の組み合わせと合計3×4=12個のネットワークを探索する必要がある。
【0055】
これに対して、図26に示した本実施例の方法を用いて作成された拡大ネットワークは、既に決定された「探索開始ネットワークとガソリンスタンドとファミレス」のネットワークが2個設けられ、それら相互間が追加の経由リンク群(コンビニ)で接続された形になっているので、合計で6個のネットワークしか含まないため、探索時間を6/(3×4)=1/2に削減できる。
【0056】
上記のように、第4、第5の実施例においては、異なる経由条件列が同じ経由条件を含む場合に、さらに効率よく最小コスト経路を求めることができる。例えば、探索開始ネットワークに含まれるコンビニ、ガソリンスタンド、ファミレスの数をそれぞれa、b、cとした場合、従来例の方法では、2×(a+b+c)+(a×b)+(a×c)+(b×c)回という膨大な数の探索が必要であり、実用上不可能であった。
【0057】
それに対し、第1、第2の実施例の方法では、4個のネットワーク(図20)を同時にメモリに保持する必要があるが、6回の探索で十分であるため、4倍のメモリを必要とする代わりに大幅な計算時間の短縮が可能である。
さらに、第4の実施例においては、8個のネットワーク(図24)を同時にメモリに保持する必要があるが、1回の探索で済むため、第1、第2の実施例に比べても2倍のメモリが必要となる代わりに、計算時間はおよそ8/(4×6)=1/3に減少する。
【0058】
また、第5の実施例においては、6個のネットワーク(図26)を同時にメモリに保持する必要があるが、1回の探索で済むため、第1、第2の実施例に比べて6/4=1.5倍のメモリを必要とする代わりに、およそ6/(3×4)=1/2の計算時間で最小コスト経路を求めることができる。
【0059】
上記のように、本発明の経路探索装置は車載用ナビゲーション装置における計算時間を大幅に短縮することが出来る。さらに本発明は、経路探索要求があった場合にコールセンタと携帯電話などで通信し、大容量のメモリを有するコールセンタのサーバーマシン上で経路探索を行なう様な通信式のナビゲーション装置において特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における経路探索装置の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1内のコントローラ36の構成を示すブロック図。
【図3】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第1の実施例の一部を示す図。
【図4】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第1の実施例の他の一部を示す図。
【図5】表示用道路地図を示す図。
【図6】経路探索用道路ネットワークを示す図。
【図7】経由リンク群を示す図。
【図8】拡大ネットワークを示す図。
【図9】経路探索後の経路を示す図。
【図10】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第2の実施例の一部を示す図。
【図11】表示用道路地図を示す図。
【図12】経路探索用道路ネットワークを示す図。
【図13】経由ノード群を示す図。
【図14】拡大ネットワークを示す図。
【図15】経路探索後の経路を示す図。
【図16】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第3の実施例の一部を示す図。
【図17】図16の一部の詳細内容を示すフローチャートの一部。
【図18】図16の一部の詳細内容を示すフローチャートの他の一部。
【図19】図17、図18の演算に用いるデータ構造を示す図表。
【図20】第1または第2の実施例において、複数の施設種別や複数の経由路を任意の順序で経由する場合における拡大ネットワークを示す図。
【図21】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第4の実施例の一部を示す図。
【図22】第4の実施例における拡大ネットワークの共通部分を示す図。
【図23】第4の実施例における拡大ネットワークの生成方法を説明するための図。
【図24】第4の実施例における拡大ネットワークを示す図。
【図25】コントローラ36における処理内容を示すフローチャートの第5の実施例の一部を示す図。
【図26】お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している場合に新たな他の施設種別を追加する事例を、第5の実施例に示す方法で処理する場合の一例を示す図。
【図27】図26の事例を第1または第2の実施例で処理する場合の一例を示す図。
【図28】従来の経路探索方法を用いて経由地を考慮した最短経路探索を行なう例を説明するための図面。
【図29】従来の経路探索方法で経由希望道路を考慮した最短経路探索を行なう例を説明するための図面。
【符号の説明】
31…GPS受信機 32…スピーカ
33…入力スイッチ 34…表示装置
35…地図データベース 36…コントローラ
41…経路探索処理部 42…最小コスト経路探索処理部
43…音声制御部 44…表示制御部
45…地図データ管理部 46…メモリ

Claims (9)

  1. ノードとリンクからなる経路探索用道路ネットワーク構造に基づいて、出発ノードおよび目的ノードの間を走行する場合の評価関数が最小になる経路を計算する経路探索装置であって、
    経由すべき道路若しくは場所の数をnとした場合に、経由すべき道路若しくは場所にそれぞれ対応した第1の経由リンク群、第2の経由リンク群、…、第nの経由リンク群を設定する経由リンク群設定手段と、
    前記経路探索用道路ネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを前記の数nに対応してn個複製し、第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第nのネットワークとして定めるネットワーク複製手段と、
    前記探索開始ネットワークと第1のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、第1のネットワークと第2のネットワークとを第2の経由リンク群によって接続し、以下同様に、第n−1のネットワークと第nのネットワークとを第nの経由リンク群によって接続してなる拡大ネットワークを生成する拡大ネットワーク生成手段と、
    前記探索開始ネットワーク中の前記出発ノードから第nのネットワーク中の前記目的ノードに至る評価関数が最小になる経路を求める経由条件付き最小コスト経路算出手段と、
    を備えたことを特徴とする経路探索装置。
  2. ノードとリンクからなる経路探索用道路ネットワーク構造に基づいて、出発ノードおよび目的ノードの間を走行する場合の評価関数が最小になる経路を計算する経路探索装置であって、
    経由すべき道路若しくは場所の数をnとした場合に、経由すべき道路若しくは場所にそれぞれ対応した第1の経由ノード群、第2の経由ノード群、…、第nの経由ノード群を設定する経由ノード群設定手段と、
    前記経路探索用道路ネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを前記の数nに対応してn個複製し、第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第nのネットワークとして定めるネットワーク複製手段と、
    前記探索開始ネットワークと第1のネットワークの間に第1の経由ノード群内の同じノード同士を接続する第1の経由リンク群を設定し、第1のネットワークと第2のネットワークの間に第2の経由ノード群内の同じノード同士を接続する第2の経由リンク群を設定し、以下同様に、第n−1のネットワークと第nのネットワーク間に第nの経由ノード群内の同じノード同士を接続する第nの経由リンク群を設定し、かつ、各経由リンク群内の各経由リンクの評価関数値を等しい値に設定した拡大ネットワークを生成する拡大ネットワーク生成手段と、
    前記探索開始ネットワーク中の前記出発ノードから第nのネットワーク中の前記目的ノードに至る評価関数が最小になる経路を求める経由条件付き最小コスト経路算出手段と、
    を備えたことを特徴とする経路探索装置。
  3. 前記最小コスト経路を算出するアルゴリズムとして、ダイクストラ法またはその拡張アルゴリズムを用い、ダイクストラ法で使用される出発ノードから当該ノードヘの経路の総コストおよびその経路上の直前ノードを記憶する各ノード毎の記憶領域を探索開始ネットワーク、第1のネットワーク、…、第nのネットワークに対応してn+1重に設けることにより、前記のネットワークの複製を模擬し、それを用いて評価関数が最小になる経路を求める経由条件付き最小コスト経路算出手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路探索装置。
  4. 前記第1から第nの経由リンク群を出発地から目的地に至るまでに経路が1からnまでの順番で経由しなければならない経由条件列としたときに、複数の異なる経由条件列が与えられており、そのいずれかを満たす経路の中で評価関数の値が最小となる経路を求めようとした場合、それぞれの経由条件列に対応するそれぞれの拡大ネットワークの探索開始ネットワークおよび探索が終了するネットワークを統合させた一つの拡大ネットワークを用いて、与えられた複数通りの経由条件列の探索を同時に実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路探索装置。
  5. 拡大ネットワーク内の或るネットワークAが経由リンク群LによりネットワークBへ繋がれており、前記ネットワークAがさらに経由リンク群MによりネットワークBとは異なるネットワークCへ繋がれている場合に、経由リンク群Lと経由リンク群Mが同一の経由条件とみなされるものであれば、経由リンク群LとMおよびネットワークBとCをそれぞれ統合させた拡大ネットワークを用いて、探索を行なうことを特徴とする請求項4に記載の経路探索装置。
  6. 拡大ネットワーク内の或るネットワークAへ経由リンク群Lにより繋がれているネットワークBが存在し、さらに前記ネットワークAへ経由リンク群Mにより繋がれているネットワークBとは異なるネットワークCが存在する場合に、経由リンク群Lと経由リンク群Mが同一の経由条件とみなされるものであれば、経由リンク群LとMおよびネットワークBとCをそれぞれ統合させた拡大ネットワークを用いて、探索を行なうことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の経路探索装置。
  7. お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している経由条件を沿線に持つリンクを第1から第nの経由リンク群とし、追加する施設種別に相当する経由リンクを追加する経由リンク群とした場合に、
    元のネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを2n+1個複製して第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第2n+1のネットワークとして各々定め、
    探索開始ネットワークと第1のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、
    第1のネットワークと第2のネットワークとを第2の経由リンク群で接続し、第2のネットワークと第3のネットワークとを第3の経由リンク群で接続し、以下同様に、第n−1のネットワークまで、
    第n−1のネットワークと第nのネットワークとを第nの経由リンク群で接続し、
    次に、探索開始ネットワークと第n+1のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
    第1のネットワークと第n+2のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
    第2のネットワークと第n+3のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
    以下同様に、第nのネットワークまで、
    第nのネットワークと第2n+1のネットワークとを追加する経由リンク群で接続し、
    次に、第n+1のネットワークと第n+2のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、
    第n+2のネットワークと第n+3のネットワークとを第2の経由リンク群で接続し、
    以下同様に、第2nのネットワークまで、
    第2nのネットワークと第2n+1のネットワークとを第nの経由リンク群で接続することにより、拡大ネットワークを生成し、
    上記拡大ネットワークを用いて評価関数が最小になる経路を求めることにより、お互いの相対的な立ち寄り順序が既に決定している複数の施設種別の経路に、新たに別の施設種別を追加した場合における評価関数値が最小となる経路を探索することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の経路探索装置。
  8. ノードとリンクからなる経路探索用道路ネットワーク構造に基づいて、出発ノードおよび目的ノードの間を走行する場合の評価関数が最小になる経路を計算するプログラムであって、コンピュータに下記第1乃至第4の手順を実行させるためのプログラム。
    経由すべき道路若しくは場所の数をnとした場合に、経由すべき道路若しくは場所にそれぞれ対応した第1の経由リンク群、第2の経由リンク群、…、第nの経由リンク群を設定する第1の手順、
    前記経路探索用道路ネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを前記の数nに対応してn個複製し、第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第nのネットワークとして定める第2の手順、
    前記探索開始ネットワークと第1のネットワークとを第1の経由リンク群によって接続し、第1のネットワークと第2のネットワークとを第2の経由リンク群によって接続し、以下同様に、第n−1のネットワークと第nのネットワークとを第nの経由リンク群によって接続してなる拡大ネットワークを生成する第3の手順、
    前記探索開始ネットワーク中の前記出発ノードから第nのネットワーク中の前記目的ノードに至る評価関数が最小になる経路を求める第4の手順。
  9. ノードとリンクからなる経路探索用道路ネットワーク構造に基づいて、出発ノードおよび目的ノードの間を走行する場合の評価関数が最小になる経路を計算するプログラムであって、コンピュータに下記第1乃至第4の手順を実行させるためのプログラム。
    経由すべき道路若しくは場所の数をnとした場合に、経由すべき道路若しくは場所にそれぞれ対応した第1の経由ノード群、第2の経由ノード群、…、第nの経由ノード群を設定する第1の手順、
    前記経路探索用道路ネットワーク構造を探索開始ネットワークと定め、これを前記の数nに対応してn個複製し、第1のネットワーク、第2のネットワーク、…、第nのネットワークとして定める第2の手順、
    前記探索開始ネットワークと第1のネットワークの間に第1の経由ノード群内の同じノード同士を接続する第1の経由リンク群を設定し、第1のネットワークと第2のネットワークの間に第2の経由ノード群内の同じノード同士を接続する第2の経由リンク群を設定し、以下同様に、第n−1のネットワークと第nのネットワーク間に第nの経由ノード群内の同じノード同士を接続する第nの経由リンク群を設定し、かつ、各経由リンク群内の各経由リンクの評価関数値を等しい値に設定した拡大ネットワークを生成する第3の手順、
    前記探索開始ネットワーク中の前記出発ノードから第nのネットワーク中の前記目的ノードに至る評価関数が最小になる経路を求める第4の手順。
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