JP3760690B2 - 移動カメラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば各種プラント設備や商業店舗、遊戯施設、金融施設等で、被写体の位置まで移動して撮像する移動カメラ装置に係わり、特に移動させるカメラ本体を外部より遮蔽する移動カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図17は例えば特登2758526号に示された従来の移動カメラ装置の構成図であり、図において、1a、1bは台車、2はモータ、3はCCDカメラ等が搭載されたセンサユニット、4は制御回路、5は台車1a、1b、モータ2、センサユニット3、制御回路4の主要部品から構成された移動カメラ装置、6はレールである。
【0003】
次に図17に示された従来の移動カメラ装置の動作について説明する。レール6は一対に設けられ、断面は移動カメラ装置5を載置する側に開口部を有するC型の形状となっている。また、台車1a、1bに設けられたガイドローラ3a、3bがレール6に載置され、移動カメラ装置5はレール6に沿って移動可能となっている。また、台車1aには走行駆動輪となるスプロケット(図示せず)が設けられており、モータ2からの駆動力をガイドローラ3aに伝達することで、移動カメラ装置5はレール6上を移動する。
【0004】
また、センサユニット3にはCCDカメラ、赤外線カメラおよびマイクからなるセンサ類が搭載されており、駆動機構(図示せず)によって水平および垂直方向に旋回駆動している。また、制御回路4は移動カメラ装置5の動作を制御するコントローラで、走行制御、センサユニット駆動制御および各センサの制御を行う。また、レール6内部にはアンテナ線(図示せず)が張架されており、制御回路4は前記アンテナ線と移動カメラ装置5に設けられたアンテナ(図示せず)とを介して基地局(図示せず)との情報伝送を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動カメラ装置は以上のように構成されており、以下のような課題があった。
(1)レール6に沿って移動する移動カメラ装置5が外部に露出しているため、例えば移動カメラ装置5の撮像動作が外部からも分かり、被撮像者に対して心理的圧迫を与えるという課題があった。
(2)また、移動カメラ装置5は外部に露出して移動しており、移動径路上に外部から障害物が入ると移動カメラ装置5と衝突する課題があった。
【0006】
(3)また、移動カメラ装置5が外部に露出していることで、移動カメラ装置5と接続する通信手段や給電手段も同様に外部に露出しているため外部環境の影響を受けやすいという課題があった。
(4)更に、移動カメラ装置5はモータ2によって駆動しており、移動カメラ装置5にはモータ2及び制御回路4にはモータ2を駆動する駆動回路(図示せず)が必要となるため、移動カメラ装置5全体が大型化する課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は被撮像者に対して心理的圧迫を与えることなく撮像できる移動カメラ装置を提供するものである。また、第2の目的は装置本体を小型化できる移動カメラ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる移動カメラ装置は、被写体を撮像するカメラ、上記カメラを保持して移動する台車、上記台車の進行方向に設けられたレール、上記台車を駆動する駆動機構、
カメラの移動経路に沿って延設し基地局と接続するトロリー線と、上記カメラと接続して上記トロリー線を摺動する一対の集電子と、上記一対の集電子の各々に設けられ、各々が上記集電子を上記トロリー線方向に把持する一対の集電子ホルダーとを有し、上記カメラと該カメラを制御する外部に設けられた基地局との通信とを行う通信手段、上記レールに沿って上記カメラを外部より遮蔽する遮蔽管、上記一対の集電子ホルダーの各々に設けられ、各々が上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向と同一に回動自在に支持する一対の第1アーム、上記一対の第1アーム同士を互いに引っ張り合わせて回動させる引っ張りばね、上記一対の第1アームと一対の集電子ホルダーとの各々の間を接続するとともに、上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向に直交して回動自在に支持する一対の第2アームを備え、上記一対の集電子ホルダーの各々を上記トロリー線の延設方向に対して同一及び直交方向に回動自在に押圧させるものである。
【0011】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、通信手段が、カメラの移動経路に沿って延設し基地局と接続するトロリー線と、上記カメラと接続して上記トロリー線を摺動する一対の集電子と、上記一対の集電子の各々に設けられ、各々が上記集電子を上記トロリー線方向に把持する一対の集電子ホルダーとを備え、上記一対の集電子ホルダーの各々に設けられ、各々が上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向と同一に回動自在に支持する一対の第1アームと、上記一対の第1アーム同士を互いに引っ張り合わせて回動させる引っ張りばねと、上記一対の第1アームと一対の集電子ホルダーとの各々の間を接続するとともに、上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向に直交して回動自在に支持する一対の第2アームとを設け、上記一対の集電子ホルダーの各々を上記トロリー線の延設方向に対して同一及び直交方向に回動自在に押圧させるものである。
【0012】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、駆動機構が、遮蔽管の一端に設けた駆動プーリと、上記遮蔽管の他端に設けた従動プーリと、台車を接続するとともに上記駆動プーリと従動プーリとにまたがって巻回されたベルトとを備え、上記駆動プーリの回動により上記台車を駆動するものである。
【0013】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、駆動プーリの内側に補助プーリを設け、上記補助プーリに対向してベルトとの噛合いを大きくする背面ローラを設け、ベルトを上記補助プーリと背面ローラとの間に挿入して巻回するものである。
【0014】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉を集電子外に排出する排出溝を集電子の台車の進行方向に対して斜めに設けたものである。
【0015】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉の飛散を防止する飛散防止壁を集電子ホルダーの外縁部に設けたものである。
【0016】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、集電子ホルダーが弾性体を介して集電子を把持したものである。
【0017】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、開口部に沿って遮蔽用気体を供給する供給路を配置するとともに、該供給路の上記開口部方向に噴射口を設けたものである。
【0018】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、開口部を光を透過する遮蔽部材で蔽ったものである。
【0019】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、カメラが開口部近傍を中心に台車の進行方向に直交して回動するものである。
【0020】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、カメラが画角の異なる複数の固定レンズカメラを組み合わせて構成するものである。
【0021】
また、次の発明に係わる移動カメラ装置は、遮蔽管の一端に台車方向を照射する照明部を設け、該台車の上記照明部との対向部に照射された照明をカメラの撮像方向へ反射させる反射板を設けたものである。
【0022】
更に、次の発明に係わる移動カメラ装置は、遮蔽管の外縁に支持部材を取り付けるナットをはめ込むナット溝を設けたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施形態を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1に示す移動カメラ装置の構成図であり、後述する遮蔽管11の一部側面を切り欠いて内部構成を示している。また、図2は図1のA−A矢示図であり、見やすくするため後述するモータ2aの記載を省略している。図において、1cは台車、2aはモータ、4aは制御回路、5aは移動カメラ装置、6aはレール、7はカメラ装置、8a、8bは集電子ホルダー、9aは台車1cの駆動車輪、9bは台車1cの走行車輪、10はガイドローラ、11は遮蔽管、11aは開口部である。
【0024】
また、12a〜12fはトロリー線、13a〜13fは各々トロリー線12a〜12fに対応する集電子、14はトロリー線12a〜12fを遮蔽管11に絶縁固定するトロリー線取付部、15はカメラ装置7を台車1cに固定するカメラ取付部である。また、16a、16bは第1アーム、17a、17bは第2アーム、18a〜18fは回動自在に支持する支持ピン、19は予圧機構取付部、20は所定の予圧力を発生させる引っ張りばねである。
【0025】
また、図3は図1に示す移動カメラ装置5aにおいて、集電子ホルダー8a、8bをトロリー線12a〜12f方向に押圧する予圧機構の拡大図であり、図において、13g〜13lは集電子ホルダー8bに設けられ、各々が集電子13a〜13fと対応する集電子である。また、第1アーム16a、16b、第2アーム17a、17b、支持ピン18a〜18f、予圧機構取付部19、引っ張りばね20により予圧機構を構成し、集電子ホルダー8a、8bをトロリー線取付部14方向に押圧する。
【0026】
また、図1及び図2に示すように、カメラ装置7は台車1cにカメラ取付部15によって固定されており、カメラ装置7の撮像方向となるレンズ面は遮蔽管11に設けられた開口部11aに対向して外部を撮像可能としている。また、カメラ装置7と台車1cとを一体に構成した移動カメラ装置5aは遮蔽管11内部に設けられたレール6a上に載置される。また、台車1cは、ガイドローラ10により支持され、モータ2aにより駆動車輪9aが駆動して走行車輪9bとによりレール6a上を走行する。
【0027】
次に、移動カメラ装置5aの予圧機構の動作を図3について説明する。第1アーム16aは予圧機構取付部19に支持ピン18aを支点に移動カメラ装置5aの移動方向と同一に回動自在に支持される。また、第2アーム17aは第1アーム16aに支持ピン18bを支点に移動カメラ装置5aの移動方向と同一に回動自在に支持される。また、集電子ホルダー8aは第2アーム17aに支持ピン18cを支点に移動カメラ装置5aの移動方向と直交して回動自在に支持される。
【0028】
また、支持ピン18d、第1アーム16b、支持ピン18e、第2アーム17b、支持ピン18f及び集電子8bの構成は、支持ピン18a、第1アーム16a、支持ピン18b、第2アーム17a、支持ピン18c及び集電子8aの構成と同様である。また、第1アーム16a及び16bは支持ピン18a及び18dを支点として引っ張りばね20で連結されており、これにより集電子ホルダー8a、8bにトロリー線12a〜12fを押圧する予圧力が発生する。
【0029】
これにより、例えば移動カメラ装置5aがレール6a上を移動中に発生する集電子13a〜13lとトロリー線12a〜12fとの間の移動方向と同一の予圧力の変動は、予圧機構取付部19に回動自在に支持された第1アーム16a、16b及び第1アーム16a、16bに回動自在に支持された第2アーム17a、17bによって吸収され、移動方向に直交した予圧力の変動は第2アーム17a、17bに対して回動自在に支持された集電子ホルダー18a、18bによって吸収される。また、集電子13a〜13lは例えば後述する実施の形態4に示すような予圧機構により集電子ホルダー8a又は8bに収納されており、トロリー線12a〜12fとの個別の予圧力が吸収される。これにより、集電子13a〜13lとトロリー線12a〜12fとの間は常時均一な押圧力にて摺動し、安定した通信が行えるようになる。
【0030】
また、図4は図1に示す移動カメラ装置の制御機構の説明図であり、図において、21はトロリー線12a、12bと接続する電源装置、22はトロリー線12c、12dと接続する基地局側コントローラ、23はトロリー線12e、12fと接続する基地局モニター、24は電源装置21と基地局側コントローラ22と基地局モニター23とで構成された基地局である。また、25は電源ユニット、26はカメラ側コントローラ、27はモータ駆動ユニットであり各々制御回路4aに内蔵される。
【0031】
次に、移動カメラ装置5aの全体動作を図4について説明する。基地局24の電源装置21からの電力はトロリー線12a、12b、集電子13a、13b又は13g、13hを介して電源ユニット25に供給される。また、基地局側コントローラ22からの制御命令はトロリー線12c、12d、集電子13c、13d又は13i、13jを介してカメラ側コントローラ26に出力される。また、カメラ装置7からの映像信号は集電子13e、13f又は13k、13l、トロリー線12e、12fを介して基地局モニター23に出力される。
【0032】
これにより、電源ユニット25は制御回路4a内部、モータ2a及びカメラ装置7に電力を供給する。また、カメラ側コントローラ26は基地局側コントローラ22からの制御命令によりカメラ装置7及びモータ駆動ユニット27を制御する。また、モータ2aはモータ駆動ユニット27の制御により駆動して移動カメラ装置5aを移動させる。また、カメラ装置7はカメラ側コントローラ26からの制御により撮像した映像信号を基地局モニター23に出力する。
【0033】
これにより、基地局側コントローラ22からの操作により移動カメラ装置5aが遮蔽管11内をレール6aに沿って移動し、取り付けられたカメラ装置7が撮像した映像を基地局モニター23に出力する。つまり、例えば基地局24内の操作者(図示せず)は、移動カメラ装置5aを遮蔽管11内のレール6a上を自由に移動させながら、カメラ装置7からの映像を基地局モニター23によって見ることができるようになる。また、遮蔽管11が移動カメラ装置5aを覆って外部から見えないようにしているので、被撮像者が移動カメラ装置5aを意識することがなくなり、被撮像者に心理的圧迫を与えなくて済むようになる。
【0034】
また、移動カメラ装置5aが遮蔽管11内部に収納され、外部への露出が開口部11aのみとなるため、移動カメラ装置5aの移動径路上に外部からの障害物が入ることがなくなり、例えば人や障害物と移動カメラ装置5aとの衝突を防止できるようになる。また、外部とは遮蔽管11に設けられた開口部11aのみが空いているだけで他は遮蔽しているため、例えば遮蔽管11内部のトロリー線12a〜12fと集電子13a〜13lとの間に外部から異物が挿入する恐れがなくなり、通信および給電手段の外部環境からの干渉を最小限に抑制できるようになる。
【0035】
尚、この実施の形態では、基地局側コントローラ22の移動カメラ装置5への制御命令、およびカメラ装置7からの映像信号の出力にトロリー線方式を用いたが、制御命令及び/又は信号伝送手段をトロリー線方式に限るものではなく、無線や光学方式、あるいは電源線への信号重畳方式を用いてもよく、給電手段についてもトロリー線方式に限るものではなく、バッテリーや有線方式を用いてもよい。また、図2では、移動カメラ装置5aが設置位置より下部を撮像することを前提に構成したが、撮像方向が設置位置の上部、側部に対応して、遮蔽管11に対する開口部11a、レール6a、移動カメラ装置5a等の相対位置を変更してもよいことは言うまでもない。
【0036】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に示す移動カメラ装置の全体構成図、図6は図5に示す移動カメラ装置の構成図、図7は図6のB−B矢示図であり、図1及び図2と同一符号は同一又同等の機能を示し説明を省略する。図において、1dは台車、5bは移動カメラ装置、6bはレール、8c、8dは集電子ホルダー、11bは遮蔽管、11cは上部カバー、12g、12hはトロリー線、13m、13nは集電子、14aはトロリー線取付部、15aはカメラ取付部である。
【0037】
また、30は駆動プーリ、31はプーリモータ、32は従動プーリ、33は動力伝達部材(以下、ベルトと称す)、34、35はガイドローラである。また、50はレール6bと一体に設けられ、下側のベルト33をガイドする下側ガイド部51を取り付けるガイド取付部である。また、52は遮蔽管11b上部に設けられ、上側のベルト33をガイドする上側ガイド部である。尚、図7においては、見やすくするためベルト33の台車1dとの接続部分の記載を省略した。
【0038】
次に、実施の形態2に示す移動カメラ装置の動作を図について説明する。ベルト33は図5に示す遮蔽管11bの両端に設けられた駆動プーリ30と従動プーリ32、ガイドローラ34、35を介し、図6、7に示す遮蔽管11b内部の上側ガイド部52、下側ガイド部51を通して台車1dの両端に取り付けられる。
【0039】
また、図5の構成によれば、ベルト33には、駆動プーリ30と従動プーリ32の軸間距離を調整する方法あるいはテンションローラ(図示せず)を設ける方法などにより、予め所定の張力が付与されており、プーリモータ31によって駆動プーリ30を回転させると、ベルト33を介して移動カメラ装置5を所定の方向に移動させることができる。これにより、例えば操作者(図示せず)がプーリモータ31を回転させれば、駆動プーリ30、ベルト33を介して移動カメラ装置5bが遮蔽管11b内を移動する。
【0040】
これにより、移動カメラ装置5b本体に図1に示すモータ2のような駆動機構が必要なくなり、移動カメラ装置5bの構成を小型化でき、遮蔽管11bそのものも小型化できるためコストが低減する。また、実施の形態2では、図4に示すような基地局とはカメラ装置7への電力供給・制御命令及びカメラ装置7からの映像信号の出力のみで済むため、基地局との通信はトロリー線12g、12hの2本で間に合わせることができる。また、ベルト33により移動カメラ装置5bを移動させるため制動がしやすくなり、高速に移動しても操作者の思ったところで確実に制動できるようになる。
【0041】
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に示す移動カメラ装置の駆動部分の構成図であり、図5と同一符号は同一又同等の機能を示し説明を省略する。図において、41は補助プーリ、42a、42bはベルト33と補助プーリ41との噛合いを保持する背面ローラ、43a、43bは予圧ローラである。尚、図8の図示しない部分は図5と同様とする。
【0042】
次に、動作を図8について説明する。補助プーリ41は、駆動プーリ30に張設されたベルト33の内側において駆動プーリ30の近傍に配置され、ベルト33の往復路において背面ローラ42a、42bによりベルト33との噛合いが保持されており、回転軸支持機構(図示せず)により回転自在に支持されている。これにより、補助プーリ41とベルト33との摩擦力が大きくなり、安定した駆動が可能となる。また、駆動プーリ30および補助プーリ41にベルト33を張設した後、ベルト33の前記両プーリ間に位置する部分に予圧ローラ43a、43bを押圧支持することで所定の張力を発生させ、プーリモータ31によって駆動プーリ30を回転させることでベルト33を介して移動カメラ装置(図示せず)を移動させる。
【0043】
これにより、例えば駆動プーリ30と補助プーリ41との張力を低減させても補助プーリ41より移動カメラ装置5側方向のベルト33の張力を一定に保つことができるようになり、ベルト33による移動カメラ装置5の駆動を安定して行えるようになる。これにより、例えばベルト33自体のレール構造物の熱による伸縮により発生するベルト張力の変動を回避できるようになる。
【0044】
また、駆動プーリ30を回転させるプーリモータ31には減速機構(図示せず)が内蔵されており、出力側となる駆動プーリ30を外力に逆らって回転させるには大きな力が必要となる。従って、図8では駆動プーリ30と補助プーリ41の間に位置する予圧ローラ43a、43bをベルト33の往路と復路の2個所に配置した。これにより、駆動プーリ30と従動プーリ41との間の張力が高まり、駆動プーリ30の回転力を確実にベルト33に伝達できるようになる。尚、外力が弱い場合は、予圧ローラは43aまたは43bの何れか片側でも十分に駆動可能である。
【0045】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に示し、例えば図7に示す集電子ホルダー8cの拡大斜視図であり、図7と同一符号は同一又同等の機能を示し説明を省略する。図において、60は集電子13m及び13nの周囲に集電子ホルダー8cと一体に設けられた摩耗粉(図示せず)に対応した飛散防止壁、61a〜61dは各々集電子13m、13nに設けられた排出溝、62a、62bは導電性のスプリングピン、63はスプリングピン62a、62bを固定する導電性の固定板、64は導電性のリベット、65a、65bは各々集電子13m、13nの配線用端子である。また、図9に示す直線CCは図7に示す台車1dの走行方向である。
【0046】
次に動作について説明する。集電子13m、13nに設けられた排出溝61a〜61dは各々台車の走行方向に対して所定の角度、例えば約45°の角度をなすように形成されている。これにより、台車1dの走行に伴って集電子13m、13nが移動すると、例えば図7に示すトロリー線12g、12hとの接触により発生する摩耗粉は、排出溝61a〜61dから集電子13m、13nの両側に排出される。
【0047】
これにより、集電子13m、13nとトロリー線12g、12hとの接触面への摩耗粉の付着を防止できるため、スムースな摺動を保持できる。また、集電子13m、13nはスプリングピン62a,62bによって弾性的に集電子ホルダー8cに取り付けられており、トロリー線との押圧力の変化を吸収できる。また、集電子ホルダー8cには集電子13m、13nの周囲に摩耗粉の飛散を防止する飛散防止壁60が設けられており、摩耗粉は飛散防止壁60の内側に堆積する。
【0048】
また、飛散防止壁60は各集電子13m、13nとの間にも設けられ、集電子13mと集電子13nとを分離するので、摩耗粉により集電子13mと集電子13nとが短絡することはない。また、集電子13m、13nは各々が導電性のスプリングピン62a、62b、固定板63、リベット64を介して配線用端子65a、65bに接続されており、配線用端子65a、65bを用いて集電子13m、13nとの電気的接続を行う。
【0049】
これにより、移動カメラ装置の移動に伴って発生する摩耗粉の集電子13m、13nとトロリー線12g、12hとの接触面への付着を防止できるため、トロリー線12g、12hを用いて行う通信および給電手段からの電気的なノイズが移動カメラ装置に与える悪影響を抑制できる。また、移動カメラ装置の移動によって生じる摩耗粉は、排出溝61a〜61dにより集電子13m、13nの両側に排出されて飛散防止壁60の内側に堆積する。このため、集電子13m、13nとトロリー線12g、12hとの接触面への摩耗粉の付着を防止できるため給電および通信の伝送品質が安定し、摩耗粉の飛散を防止できるため移動カメラ装置への悪影響を防止できるとともに、メンテナンス時の清掃作業が容易になる。
【0050】
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5に示す移動カメラ装置の構成図であり、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し、説明を省略する。図において、70は遮蔽用気体(図示せず)の供給路(以下、供給路と称す)、71は噴射ノズル、72は気流調整突起である。図10に示すように、遮蔽管11bの開口部11aの片側には遮蔽用気体の供給路70と噴射ノズル71が遮蔽管11bに沿って一体に形成されている。
【0051】
これにより、供給路70の一端から遮蔽用気体を供給し他端を閉じると、噴射ノズル71から遮蔽管11bの開口部11aに遮蔽用気体が噴出し、遮蔽管11b内部と外部とが遮蔽用気体の気流により分離する。また、気流調整突起72は噴射ノズル71から噴射された遮蔽用気体の気流を遮蔽管11bの外部に逃がすもので、開口部11a近傍での乱気流の発生を防止する。また、遮蔽用気体には外部環境及び装置内に悪影響のない透明気体、例えば清浄空気や窒素ガスなどが用いられる。
【0052】
これにより、粉塵や腐食性ガス、湿潤空気、含塩空気といった外部環境からの障害因子の流入を防止し、カメラ装置や給電および通信手段を保護できるとともに、レール内部で発生する摩耗粉などの障害因子の外部環境への流出を防止でき外部環境を汚染しないで済むようになる。
【0053】
尚、この実施の形態では、供給路70の一端からの遮蔽用気体の供給を想定したが、供給路70の両端から供給しても構わない。また、遮蔽管11bが複数の定寸レールを接続して構成される場合、遮蔽管11bの接続部分ではパイプ状の継ぎ手(図示せず)によって供給路70は接続される。さらに、遮蔽用気体の供給は供給路70の片端または両端からだけではなく、例えば前記継ぎ手部分などに供給口を設けて供給路70の複数個所から供給することもできる。
【0054】
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6に示す移動カメラ装置の構成図であり、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し、説明を省略する。図において、80は遮蔽管11bの開口部11aを遮蔽する光を透過する遮蔽部材、81a、81bは遮蔽管11bに一体に設けられた遮蔽部材80の取付溝である。図11に示すように、実施の形態6による移動カメラ装置では、遮蔽管11b内部に設けられた移動カメラ装置5bを収納する空洞部は、遮蔽管11bと遮蔽部材80によって形成されて外部と遮断する。
【0055】
これにより、粉塵や腐食性ガス、湿潤空気、含塩空気といった外部環境からの障害因子の流入を防止し、カメラ装置や給電および通信手段を保護できるとともに、レール内部で発生する摩耗粉などの障害因子の外部環境への流出を防止でき外部環境を汚染しないで済むようになる。また、開口部11aを遮蔽部材80で遮蔽し、遮蔽管11b内に送風装置等(図示せず)により乾燥気体または不活性気体を注入すれば、外部環境から遮蔽管11b内への障害因子の流入を防止してカメラ装置や給電および通信手段を保護できるようになる。
【0056】
例えば、図10に示す移動カメラ装置では、上記空洞部に遮蔽管11bの片端より送風装置(図示せず)等により遮蔽用気体を注入し、他端より排出する。一方、図11に示す移動カメラ装置では、遮蔽管11bの一端に吸引装置(図示せず)を設け、他端は閉構造とし、遮蔽管11bの内部の圧力を外部より低くすると内部で発生した摩耗粉等が外部に排出されずに済み、外部環境を汚染せずに済む。
【0057】
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7に示す移動カメラ装置の概略構成図であり、図12(a)が側面図、図12(b)が図12(a)のD−D矢示図である。また、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し説明を省略する。図において、7aはカメラ装置、90は光学部を含むCCDユニット、91はカメラ本体部、92はCCDユニット回転モータ(以下、回転モータと称す)、93は減速機、94は回転シャフト、95はCCDユニット90の取付部、96はカメラ回路ユニット、97はCCDユニット90とカメラ回路ユニット96との接続ケーブルである。
【0058】
尚、この実施の形態における移動カメラ装置の移動手段やカメラ装置への給電および信号伝送手段は実施の形態1〜2などと同様であり、ここでは、カメラ装置7aの動作について説明する。CCDユニット90の取付部95は、回転モータ92が装着された減速機93の出力軸である回転シャフト94に取り付けられており、回転モータ92および減速機93はカメラ本体部91に取り付けられている。
【0059】
また、回転シャフト94はCCDユニット90のレンズ面近傍に対向して配置され、回転シャフト94が回転すると、CCDユニット90がレンズ面近傍を中心に図12(b)に示す矢印方向に回動する。また、CCDユニット90のレンズ面は遮蔽管11の開口部11a近傍に配置されており、CCDユニット90が回動するとカメラ装置7aの視野がカメラ装置7aの移動方向に直交して回動する。これにより、CCDユニット90はレンズ面近傍を中心に回動するのでレンズ面の移動距離は小さく、開口部11aの開口幅を広くしなくてもカメラ装置7aの視野を変更できる。
【0060】
また、この実施の形態では、カメラ装置7aの回転機構に回転モータ92による電動方式を用いたが、電動方式に限るものではなく手動による半固定方式の機構でも構わない。また、この実施の形態では回転シャフト94を有する回転機構を用いたが、回転機構は回転シャフト94を有する方式に限るものではなく、例えばレンズ面近傍に仮想的な回動中心を備えた円周ガイド機構により、CCDユニット90上部を回動させても構わない。また、この実施の形態ではCCDユニット90の回動中心を開口部11aの内側のレンズ近傍に設定しているが、仮想的な回動中心を備えた円周ガイド機構による回動機構を用いてCCDユニット90の回動中心を開口部11aの外部に設定すれば、カメラ装置7aの視野をより広げることができる。
【0061】
実施の形態8.
図13はこの発明の実施の形態8に示す移動カメラ装置の概略構成図であり、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し説明を省略する。図において、7bはカメラ装置、100a、100bは各々異なる視野を有する固定レンズカメラで、図中C及びDは各々固定レンズカメラ100a、100bの画角を示す。尚、この実施の形態における移動カメラ装置の移動手段やカメラ装置7bへの給電および信号伝送手段は実施の形態1〜2などと同様であり、ここではカメラ装置7bの動作について説明する。
【0062】
カメラ装置7bは広画角の固定レンズカメラ100aと狭画角の固定レンズカメラ100bによって構成する。これにより、例えば映像切換装置(図示せず)により固定レンズカメラ100aまたは100bの何れかの映像信号を選択することで、カメラ装置7bの視野を変化させることができる。また、映像切換装置はカメラ装置7bに内蔵されるか、または基地局(図示せず)に設けられ、映像信号の基地局への伝送線路は映像切換装置がカメラ装置7bに内蔵される場合は1系統で構成され、基地局に設けられる場合は各固定レンズカメラ100a、100bに対応した2系統で構成される。
【0063】
これにより、レール開口部の開口幅寸法やレールおよびカメラ装置の断面寸法を増大させることなく容易にカメラ装置の視野を可変にできるとともに、瞬時の切り替えが可能となる。また、例えば基地局にて各固定レンズカメラ100a、100bの映像を同時に出力できるモニター(図示せず)を配置すれば監視能力が向上する。
【0064】
また、この実施の形態では、カメラ装置7bを異なる画角を有する2個の固定レンズカメラ100a、100bで構成したが、任意の個数の固定レンズカメラでカメラ装置7bを構成しても構わない。また、この実施の形態では2個の固定レンズカメラ100a、100bの光軸が同一方向をむいているが、各々の固定レンズカメラ100a、100bの光軸を各々別方向に設定しても構わない。
【0065】
実施の形態9.
図14はこの発明の実施の形態9に示す移動カメラ装置の概略構成図であり、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し説明を省略する。図において、7cはカメラ装置、110は照明用光源、111は反射板となるミラーブロック、112は凹レンズである。尚、この実施の形態における移動カメラ装置の移動手段やカメラ装置7cへの給電および信号伝送手段は実施の形態1〜2などと同様であり、ここではカメラ装置7cの動作について説明する。
【0066】
照明用光源110は例えば図5に示す遮蔽管11bの一端にカメラ装置7c方向を照射するように設けられ、ミラーブロック111および凹レンズ112は照明用光源110に対向するカメラ装置7cの端部に装着される。照明用光源110が光をミラーブロック111に照射すると、ミラーブロック111により反射された光束は凹レンズ112を介してカメラ装置7cの視野に拡散する。
【0067】
これにより、照明用光源110を台車1dに搭載する必要がないためカメラ装置7cの寸法を増大させることなく、また、照明のための電力をカメラ装置7cに供給することなく照明機能を付加することができる。また、光源を遮蔽管11b端部に固定して設けているので、照明に必要な強度に応じたサイズの光源を容易に取り付けることができ、また、メンテナンスにおいて光源の交換が容易になる。
【0068】
この実施の形態では、ミラーブロック111と凹レンズ112を用いて反射および拡散を行う光学系を構成したが、前記光学系の構成に限定することなく、例えば凸面ミラーを用いた構成でも構わない。また、照明用光源110では、理想的には平行光の光束が望ましいが、カメラ装置7cの位置による照度変化が許容される範囲であれば平行光に限定するものではない。
【0069】
実施の形態10.
図15は、この発明の実施の形態10に示す移動カメラ装置の構成図、図16は図15に示す移動カメラ装置の取付状態図であり、図16(a)が後述するスペーサ127を用いない場合の取付状態図、図16(b)がスペーサ127を用いた場合の取付状態図である。また、図7と同一符号は同一又は同等の機能を示し説明を省略する。図において、120a、120bは遮蔽管11bの外縁に一体に形成された懸架用鉤形溝、121a、121bはナット溝であり、何れも遮蔽管11bに沿って溝状に形成される。
【0070】
また、122は支持部材、123は第1取付ボルト、124はナット、125は遮蔽管11bを取り付ける固定台、126は第2取付ボルト、127はスペーサ、128はスペーサ127によって発生する隙間である。尚、この実施の形態における移動カメラ装置の移動手段やカメラ装置7への給電および信号伝送手段は実施の形態1〜2などと同様であり、ここでは移動カメラ装置の固定台125への取付動作について説明する。また、最初にスペーサ127を用いない場合の取付動作を図16(a)について説明する。
【0071】
最初に、遮蔽管11bに取り付ける支持部材122数に相当するナット124をナット溝121aに挿入する。次に、ナット溝121aに挿入したナット124を所定の間隔を空けて配置して、各々のナット124の位置において支持部材122を第1取付ボルト123により取り付ける。次に、遮蔽管11bに取り付けた支持部材122を固定台125にあてて第2取付ボルト126により取り付ける。これにより、遮蔽管11bは支持部材122を介して固定台125に取り付けられる。
【0072】
また、上述の構成によって、遮蔽管11bを取り付ける支持部材122の数及び位置を例えば固定台125の形状に合わせて任意に設定できる。また、第1取付ボルト123の締め付けを弱めれば支持部材122の位置を任意に変更できる。次に、スペーサ127を用いた場合の取付動作を図16(b)について説明する。ナット124をナット溝121aに挿入する動作は図16(a)での動作と同様である。
【0073】
図16(b)では、支持部材122を介してナット124に第1取付ボルト123を挿入する場合に、第1取付ボルト123に略円筒状のスペーサ127を挿入して取り付ける。これにより、遮蔽管11bと支持部材122との間には隙間128が生じる。これにより、図16(b)では、第1取付ボルト123をナット124と締め付けてもスペーサ127によって隙間128が生じるため、第1取付ボルト123をゆるめなくても支持部材122の移動ができ、取り扱いが簡単になる。
【0074】
また、支持部材122を第2取付ボルト126で固定台125に取り付ける動作は図16(a)と同様である。
【0075】
【発明の効果】
この発明は、被写体を撮像するカメラ、上記カメラを保持して移動する台車、上記台車の進行方向に設けられたレール、上記台車を駆動する駆動機構、カメラの移動経路に沿って延設し基地局と接続するトロリー線と、上記カメラと接続して上記トロリー線を摺動する一対の集電子と、上記一対の集電子の各々に設けられ、各々が上記集電子を上記トロリー線方向に把持する一対の集電子ホルダーとを有し、上記カメラと該カメラを制御する外部に設けられた基地局との通信とを行う通信手段、上記レールに沿って上記カメラを外部より遮蔽する遮蔽管、上記一対の集電子ホルダーの各々に設けられ、各々が上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向と同一に回動自在に支持する一対の第1アーム、上記一対の第1アーム同士を互いに引っ張り合わせて回動させる引っ張りばね、上記一対の第1アームと一対の集電子ホルダーとの各々の間を接続するとともに、上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向に直交して回動自在に支持する一対の第2アームを備え、上記一対の集電子ホルダーの各々を上記トロリー線の延設方向に対して同一及び直交方向に回動自在に押圧させるので、被撮像者がカメラを意識することがなくなり、心理的圧迫をかけずに済む移動カメラ措置を得る際に、集電子とトロリー線との間には常時均一な押圧力が働き、安定した通信が行える効果がある。
【0078】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、通信手段が、カメラの移動経路に沿って延設し基地局と接続するトロリー線と、上記カメラと接続して上記トロリー線を摺動する一対の集電子と、上記一対の集電子の各々に設けられ、各々が上記集電子を上記トロリー線方向に把持する一対の集電子ホルダーとを備え、上記一対の集電子ホルダーの各々に設けられ、各々が上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向と同一に回動自在に支持する一対の第1アームと、上記一対の第1アーム同士を互いに引っ張り合わせて回動させる引っ張りばねと、上記一対の第1アームと一対の集電子ホルダーとの各々の間を接続するとともに、上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向に直交して回動自在に支持する一対の第2アームとを設け、上記一対の集電子ホルダーの各々を上記トロリー線の延設方向に対して同一及び直交方向に回動自在に押圧させるので、集電子とトロリー線との間には常時均一な押圧力が働き、安定した通信が行える効果がある。
【0079】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、駆動機構が、遮蔽管の一端に設けた駆動プーリと、上記遮蔽管の他端に設けた従動プーリと、台車を接続するとともに上記駆動プーリと従動プーリとにまたがって巻回されたベルトとを備え、上記駆動プーリの回動により上記台車を駆動するので、台車のモータ等の駆動機構を搭載しなくても済み、装置全体を小型化できる効果がある。
【0080】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、駆動プーリの内側に補助プーリを設け、上記補助プーリに対向してベルトとの噛合いを大きくする背面ローラを設け、ベルトを上記補助プーリと背面ローラとの間に挿入して巻回するので、安定した駆動を可能にする効果がある。
【0081】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉を集電子外に排出する排出溝を集電子の台車の進行方向に対して斜めに設けたので、集電子とトロリー線との接触面への摩耗粉の付着を防止できる効果がある。
【0082】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉の飛散を防止する飛散防止壁を集電子ホルダーの外縁部に設けたので、摩耗粉の飛散を防止でき、装置本体への悪影響を防止できる効果がある。
【0083】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、集電子ホルダーは弾性体を介して集電子を把持したので、集電子とトロリー線との間の押圧力の変動を吸収できる効果がある。
【0084】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、開口部に沿って遮蔽用気体を供給する供給路を配置するとともに、該供給路の上記開口部方向に噴射口を設けたので、遮蔽用気体が噴射口から出力することで外部との遮蔽を図ることができる効果がある。
【0085】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、開口部を光を透過する遮蔽部材で蔽ったので、外部との遮蔽を図ることができる効果がある。
【0086】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、カメラが開口部近傍を中心に台車の進行方向に直交して回動するので、カメラの視野範囲を開口部を広げなくても変更できる効果がある。
【0087】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、カメラが画角の異なる複数の固定レンズカメラを組み合わせて構成するので、上記複数の固定レンズカメラからの映像を同時に入力すれば、同時に2種類の映像を見ることができる効果がある。
【0088】
また、次の発明によれば、移動カメラ装置は、遮蔽管の一端に台車方向を照射する照明部を設け、該台車の上記照明部との対向部に照射された照明をカメラの撮像方向へ反射させる反射板を設けたので、台車の大きくすることなく照明機能を付加できる効果がある。
【0089】
更に、次の発明によれば、移動カメラ装置は、遮蔽管の外縁に支持部材を取り付けるナットをはめ込むナット溝を設けたので、支持部材が取付可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に示す移動カメラ装置の構成図である。
【図2】 図1のA−A矢示図である。
【図3】 図1に示す移動カメラ装置の予圧機構の拡大図である。
【図4】 図1に示す移動カメラ装置の制御機構の説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に示す移動カメラ装置の全体構成図である。
【図6】 図5に示す移動カメラ装置の構成図である。
【図7】 図6のB−B矢示図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に示す移動カメラ装置の駆動部分の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に示し、例えば図7に示す集電子ホルダーの拡大斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態5に示す移動カメラ装置の構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に示す移動カメラ装置の構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に示す移動カメラ装置の概略構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態8に示す移動カメラ装置の概略構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に示す移動カメラ装置の概略構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態10に示す移動カメラ装置の構成図である。
【図16】 図15に示す移動カメラ装置の取付状態図であり、図16(a)がスペーサを用いない場合、図16(b)がスペーサを用いた場合を示す。
【図17】 従来の移動カメラ装置の構成図である。
【符号の説明】
1c、1d 台車
2a モータ
4a 制御回路
5a、5b 移動カメラ装置
6a、6b レール
7、7a〜7c カメラ装置
8a、8b 集電子ホルダー
9a 駆動車輪
9b 走行車輪
10 ガイドローラ
11、11b 遮蔽管
11a 開口部
11c 上部カバー
12a〜12h トロリー線
13a〜13n 集電子
14、14a トロリー線取付部
15、15a カメラ取付部
16a、16b 第1アーム
17a、17b 第2アーム
18a〜18f 支持ピン
19 予圧機構取付部
20 引っ張りばね
21 電源装置
22 基地局側コントローラ
23 基地局モニター
24 基地局
25 電源ユニット
26 カメラ側コントローラ
27 モータ駆動ユニット
30 駆動プーリ
31 プーリモータ
32 従動プーリ
33 ベルト
34、35 ガイドローラ
41 補助プーリ
42a、42b 背面ローラ
43a、43b 予圧ローラ
50 ガイド取付部
51 下側ガイド部
52 上側ガイド部
60 飛散防止壁
61a〜61d 排出溝
62a、62b スプリングピン
63 固定板
64 リベット
65a、65b 配線用端子
70 供給路
71 噴射ノズル
72 気流調整突起
80 遮蔽部材
81a、81b 取付溝
90 CCDユニット
91 カメラ本体部
92 CCDユニット回転モータ
93 減速機
94 回転シャフト
95 取付部
96 カメラ回路ユニット
97 接続ケーブル
100a、100b 固定レンズカメラ
110 照明用光源
111 ミラーブロック
112 凹レンズ
120a、120b 懸架用鉤形部
121a、121b ナット溝
122 支持部材
123 第1取付ボルト
124 ナット
125 固定台
126 第2取付ボルト
127 スペーサ
128 隙間

Claims (12)

  1. 被写体を撮像するカメラ、
    上記カメラを保持して移動する台車、
    上記台車の進行方向に設けられたレール、
    上記台車を駆動する駆動機構、
    カメラの移動経路に沿って延設し基地局と接続するトロリー線と、上記カメラと接続して上記トロリー線を摺動する一対の集電子と、上記一対の集電子の各々に設けられ、各々が上記集電子を上記トロリー線方向に把持する一対の集電子ホルダーとを有し、上記カメラと該カメラを制御する外部に設けられた基地局との通信とを行う通信手段、
    上記レールに沿って上記カメラを外部より遮蔽する遮蔽管
    上記一対の集電子ホルダーの各々に設けられ、各々が上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向と同一に回動自在に支持する一対の第1アーム、
    上記一対の第1アーム同士を互いに引っ張り合わせて回動させる引っ張りばね、
    上記一対の第1アームと一対の集電子ホルダーとの各々の間を接続するとともに、上記集電子ホルダーを上記トロリー線の延設方向に直交して回動自在に支持する一対の第2アームを備え、
    上記一対の集電子ホルダーの各々を上記トロリー線の延設方向に対して同一及び直交方向に回動自在に押圧させることを特徴とする移動カメラ装置。
  2. 駆動機構は、
    遮蔽管の一端に設けた駆動プーリと、
    上記遮蔽管の他端に設けた従動プーリと、
    台車を接続するとともに上記駆動プーリと従動プーリとにまたがって巻回されたベルトとを備え、
    上記駆動プーリの回動により上記台車を駆動することを特徴とする請求項第1項に記載の移動カメラ装置。
  3. 駆動プーリの内側に補助プーリを設け、
    上記補助プーリに対向してベルトとの噛合いを大きくする背面ローラを設け、
    ベルトを上記補助プーリと背面ローラとの間に挿入して巻回することを特徴とする請求項第項に記載の移動カメラ装置。
  4. トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉を集電子外に排出する排出溝を集電子の台車の進行方向に対して斜めに設けた
    ことを特徴とする請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  5. トロリー線と集電子との摺動によって発生する摩耗粉の飛散を防止する飛散防止壁を集電子ホルダーの外縁部に設けたことを特徴と
    する請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  6. 集電子ホルダーは弾性体を介して集電子を把持したことを特徴とする請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  7. 開口部に沿って遮蔽用気体を供給する供給路を配置するとともに、該供給路の上記開口部方向に噴射口を設けたことを特徴とする
    請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  8. 開口部を光を透過する遮蔽部材で蔽ったことを特徴とする請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  9. カメラは開口部近傍を中心に台車の進行方向に直交して回動することを特徴とする請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  10. カメラは画角の異なる複数の固定レンズカメラを組み合わせて構成することを特徴とする請求項第項乃至第項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  11. 遮蔽管の一端に台車方向を照射する照明部を設け、該台車の上記照明部との対向部に照射された照明をカメラの撮像方向へ反射させる反射板を設けたこと特徴とする請求項第項乃至第10項の何れかに記載の移動カメラ装置。
  12. 遮蔽管の外縁に支持部材を取り付けるナットをはめ込むナット溝を設けたことを特徴とする請求項第項乃至第11項の何れかに記載の移動カメラ装置。
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