JP3759245B2 - 防塵フード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、食品あるいは医薬品等の製造に際して、作業者の頭髪とか頭髪に付着した異物が飛散して、製品中に混入することを防ぐための防塵フードの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品あるいは医薬品等の製造に際しては、作業者の頭髪とか頭髪に付着した異物が製品中に混入することを防ぐために、防塵フードを着用することが励行されるようになってきている。
【0003】
この防塵フードとしては、顔面を除く頭部及び首廻り全体を覆うようにしたものからなり、顔面の開口部から頭髪とか頭髪に付着した異物が飛散しないように、開口部の周縁にゴム紐等の弾性部材を縫着して、開口部周縁を顔面に密着させるうように構成したものが広く知られている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
ところで、上記のような開口部周縁にゴム紐等の弾性部材を縫着した防塵フードでは、顔面開口部から頭髪などの飛散を防ぐことはできても、作業者の顔面がゴム紐により圧迫されて不快感を与えることになり、その結果、長時間におよぶ作業や温度の高い場所での作業に使用すると、集中力が低下したり体調を崩すなどして、作業能率が低下するという問題点があった。
【0005】
また、フード本体は、開口部周縁がゴム紐により顔面に密着して、内側の空気の流通を阻害するので、内側の空気は主としてフード本体を構成する布地の織目を通して流通することになり、通気性が不十分となってフードの内側が蒸れることで作業者の不快感が増大し、しかも顔面にゴム紐の圧迫による跡が残るなどの不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような従来における防塵フードの問題点を解決するために、顔面開口部から頭髪などが飛散することを防ぐことができて、開口部周縁が適度な通気性を付与されながら決して顔面を圧迫することがなく、長時間着用しても作業者に不快感を与えることのないように改善された防塵フードの提供を目的としたものである。
【0007】
上記の目的を達成するための具体的手段として、この防塵フードの請求項1の発明は、顔面を除く頭部及び首廻り全体を覆うようにした防塵フードにおいて、フード本体に開設された顔面開口部の周縁内側に、帯状の伸縮性布部材が周設されており、前記伸縮性布部材の外側縁を前記顔面開口部の周縁内側に縫着することで自由端となる該伸縮性布部材の内側縁が、防塵フードの内側方向へ開いて顔面開口部と離間した顔接触面を形成していることを特徴とする。
【0008】
伸縮性布部材の自由端となる内側縁により、防塵フードの内側方向へ開いて顔面開口部周縁と離間した顔接触面を形成する手段の一つとしては、帯状の伸縮性布部の長さを、取付けられるべきフード本体の顔面開口部の周縁長さより若干短くして、該伸縮性布部材の外側縁を長手方向に伸長させながら前記顔面開口部の周縁内側に縫着し、自由端となる該伸縮性布部材の内側縁の周長を縫着外側縁よりも短くすることで、該内側縁が防塵フードの内側方向へ開いて顔面開口部と離間したフラップ状の顔接触面とすることができる。
【0009】
顔面開口部周縁と離間した顔接触面を形成する別の手段としては、帯状の伸縮性布部の外側縁を顔面開口部の周縁内側に縫着すると共に、自由端となる内側縁を該伸縮性布部自体の幅よりも短い幅の位置で顔面開口部周縁に縫着することで、伸縮性布部の弛みによる膨らみをもった顔接触面とすることができる。
【0010】
前記の顔面開口部周縁内側に設けられる伸縮性布部材としては、ナイロン糸又はポリエステル糸とポリウレタン弾性糸とを交編してなる帯状の布材を、二つ折りに重合したものを使用することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る防塵フードの構成を、図示の実施例に従って説明すると、図1はこの防塵フードの一部を切欠いた部分側面図、図2は正面図、図3は一部を切欠いた背面図であって、この防塵フード1は、顔面を除く頭部及び首廻り全体を覆うようにフード本体2を形成し、このフード本体2の顔面開口部3の額に対応する部分を除く周縁4の内側に帯状の伸縮性布部材5が取り付けられている。
【0012】
前記伸縮性布部材5は、ナイロン糸又はポリエステル糸とポリウレタン弾性糸とを交編したもので、上下左右方向に伸縮すると共に、肌触りがソフトで吸汗性と撥水性に優れた性質の素材を使用し、幅方向の両端辺5a,5bが重合されるように長手方向に沿って中央部で二つ折りにして腰を強くした帯状布部材からなっている。
【0013】
この伸縮性布部材5は、前記のように顔面開口部周縁4の内側に折り返した状態で縫着されるが、この伸縮性布部5の長さを、取付けられるべき顔面開口部周縁4の長さより若干短くしておき、その縫着に際しては、伸縮性布部材5の外側縁6を長手方向に伸長させながら前記顔面開口部周縁4の内側に縫着することで、反対側の自由端となる該伸縮性布部材の内側縁7の周長が縫着された前記外側縁6の周長よりも実質的に短くなるように縫着する。
【0014】
伸縮性布部5の長さを顔面開口部周縁4の長さより若干短くして、伸縮性布部材5の外側縁6を長手方向に伸長させながら前記顔面開口部周縁4の内側に縫着することで、内側縁7の周長が縫着された前記外側縁6の周長よりも実質的に短くなることから、伸縮性布部材5の内側縁7は図1及び図4に示すように、フード本体2の内側方向へ開いて顔面開口部3と離間したフラップ状の顔接触面Aを形成することになり、この顔接触面Aが常に顔面とソフトタッチで接触してフード本体2の内側方向から頭髪等の異物が漏出することを防止する。
【0015】
図5は顔面開口部周縁4の内側に顔接触面を形成するための別の実施例を示している。この実施例の場合は、帯状の伸縮性布部5の外側縁6を顔面開口部周縁4の内側に縫着すると共に、自由端となる内側縁7を該伸縮性布部5自体の幅よりも短い幅の位置で顔面開口部周縁4の内側部分に縫着8することで、伸縮性布部5の弛みによる膨らみ9をもった顔接触面Aとすることができる。
【0016】
図1及び図4に示した実施例では、伸縮性布部5として、幅方向の両端辺5a,5bが重合されるように長手方向に沿って中央部で二つ折りにした帯状布部材としたが、この伸縮性布部5としては、図6に示すように、ゴム編みのような素材を用いた場合には、二つ折りでない一枚の帯状布部材としてもよい。
【0017】
一方、顔面開口部3の額に相当する部分にはメッシュ状の袋体10が設けられ、この袋体10には吸汗パッド11が着脱自在に装着されている。
【0018】
さらに、フード本体2の左右両側面の作業者の耳に対応する部分には、窓部12が開設され、この窓部12には通気性のある布地が縫着されている。また、フード本体2の後頭部に対応する部分には作業時における着用のずれを防止するベルト13が設けられており、後首に対応する部分には死角防止用のゴム絞り14が横方向に設けられている。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る防塵フードによれば、フード本体2における顔面開口部周縁4の内側部分に帯状の伸縮性布部材5の外側縁6を縫着することで、自由端となる該伸縮性布部材5の内側縁7が、フード本体2の内側方向へ開いて顔面開口部3と離間した顔接触面Aを形成したので、この伸縮性布部材5からなる顔接触面Aが常に顔面とソフトタッチで接触して顔面開口部3との隙間を閉ざすことができ、頭髪や頭髪に付着した異物の飛散を確実に防止することができる。
【0020】
また、伸縮性布部材5からなる顔接触面Aが顔面に対してソフトに接触するので接触面を通じて空気の流通を比較的自由に行うことができ、従来のゴム紐による場合のように顔面をきつく締め付けることによる圧迫感をうけたり圧迫跡が残ることがなく、従って、長時間におよぶ作業、温度の高い場所での作業などに使用しても作業者に不快感を与えることがなく、集中力の低下や体調の崩れの原因となる弊害を防止することができる。
【0021】
自由端となる該伸縮性布部材5の内側縁7を、フード本体2の内側方向へ開いて顔面開口部3と離間した顔接触面Aとする手段としては、伸縮性布部5の長さを顔面開口部周縁4の長さより若干短くして、伸縮性布部材5の外側縁6を長手方向に伸長させながら前記顔面開口部周縁4の内側に縫着して、内側縁7の周長を外側縁6の周長よりも実質的に短くすることで簡単かつ能率的に得られと共に、図5の実施例に示したような、自由端となる内側縁7を該伸縮性布部5自体の幅よりも短い幅の位置で顔面開口部周縁4の内側部分に縫着8して、伸縮性布部5の弛みによる膨らみ9をもった顔接触面Aとした場合には、顔面との接触率をより向上して精度の高い防塵フードとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防塵フードの一部を切欠いた部分側面図。
【図2】防塵フードの正面図。
【図3】一部を切欠いた背面図。
【図4】図2のC−C線における断面図。
【図5】本発明の別の実施例を示す図4と同じ部分の断面図。
【図6】本発明の更に別の実施例を示す図4と同じ部分の断面図。
【符号の説明】
1:防塵フード
2:フード本体
3:顔面開口部
4:顔面開口部周縁
5:伸縮性布部材
5a,5b:布部材両端辺
6:布部材外側縁
7:布部材内側縁
A:顔接触面
8:縫着部
9:膨らみ
10:袋体
11:吸汗パッド
12:窓部
13:ベルト
14:ゴム絞り
Claims (4)
- 顔面を除く頭部及び首廻り全体を覆うようにした防塵フードにおいて、フード本体に開設された顔面開口部の周縁内側に、帯状の伸縮性布部材が周設されており、前記伸縮性布部材の外側縁を前記顔面開口部の周縁内側に縫着することで自由端となる該伸縮性布部材の内側縁が、防塵フードの内側方向へ開いて顔面開口部と離間した顔接触面を形成していることを特徴とする防塵フード。
- 帯状の伸縮性布部の長さを、取付けられるべきフード本体の顔面開口部の周縁長さより若干短くして、該伸縮性布部材の外側縁を長手方向に伸長させながら前記顔面開口部の周縁内側に縫着し、自由端となる該伸縮性布部材の内側縁の周長を縫着外側縁よりも短くすることで、該内側縁が防塵フードの内側方向へ開いて顔面開口部と離間したフラップ状の顔面接触面を有している請求項1の防塵フード。
- 帯状の伸縮性布部の外側縁を顔面開口部の周縁内側に縫着すると共に、自由端となる内側縁を該伸縮性布部自体の幅よりも短い幅の位置で顔面開口部周縁に縫着することで、伸縮性布部の弛みによる膨らみをもった顔接触面を有している請求項1の防塵フード。
- 伸縮性布部材が、ナイロン糸又はポリエステル糸とポリウレタン弾性糸とを交編してなる帯状の布材を、二つ折りに重合したものからなっている請求項1又は2の防塵フード。
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- 1996-07-09 JP JP19692596A patent/JP3759245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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