JP3758527B2 - 画像形成装置における中間転写媒体及びその製造方法 - Google Patents
画像形成装置における中間転写媒体及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電子写真法、静電印刷法等によるカラープリンター、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置における中間転写媒体及びその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、感光体上に形成されたトナー像を一旦中間転写媒体上に転写させ、その中間転写媒体から記録用紙に転写する中間転写媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中間転写方式の画像形成装置は、感光体表面に電気的に形成した潜像上にトナー像を作像し、そのトナー像に対し中間転写媒体上で色重ねを行うものである。この中間転写媒体には、良好な転写特性を得るために必要な中程度の体積固有抵抗を有する電気特性又は良好なレジストレーションを得るために必要な機械強度の双方が必要とされる。
【0003】
中間転写媒体としては、このような電気抵抗及び機械強度を単一の材料にもたせた単層型のベルト、充分な機械強度を有するベルト基材上に必要な転写特性を有する層を塗工により形成した複層型のベルト及びアルミニウムなどの金属ドラム上に必要な転写特性を有する層を塗工により形成したドラム形状のものが存在する。これらのうち、電気抵抗及び機械強度を両立させるためには、機能を分離した複層型のベルト及びドラム形状のものが好ましい。
【0004】
また、中間転写媒体の表面層はトナーが付着することから、クリーニングに対応できる耐摩耗性や感光体に対する非汚染性が要求される。このため、中間転写媒体の表層としてウレタン樹脂をベースにした塗料が採用されることが多い。この表面層の樹脂層の中には、導電性をコントロールするために電子伝導性の固体添加剤又はイオン伝導性の固体添加剤が添加される。それらのうち、酸化金属などの電子伝導性の固体添加剤は水分などの環境依存性が少ないため好ましい。さらに、塗料としては、有機溶剤を極力少なくし、表面層の平滑性を高めるためにエマルジョン系のものが多く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のエマルジョン系の塗料は、基材樹脂であるウレタン樹脂と電子伝導性の固体添加剤が、電気抵抗を調整しやすいように別々に乳化重合され、得られたものを所定の配合量で混合することにより製造されていた。このため、表面層中のウレタン樹脂と電子伝導性の固体添加剤とが乳化剤を介して存在しており、表面層中の固体添加剤は表面層がクリーナーブレードや記録用紙に接触したとき滑落しやすい。その結果、固体添加剤が滑落した部分の周辺では電気抵抗が増大し、転写むらが発生したり、滑落跡の空孔をきっかけにその部分にトナーが付着するフィルミングが発生して画像に不具合が生ずるという問題があった。
【0006】
しかも、エマルジョンはウレタン樹脂のエマルジョンと固体添加剤のエマルジョンが単に混合されたものであってエマルジョンの安定性に欠けることから、エマルジョンを長期間にわたって保存した場合、固体添加剤が比重差によって次第に沈降する。そのようなエマルジョンを使用した場合、表面層の表面には電気抵抗のむらが生ずるという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、表面層の表面における電気抵抗のむらを抑制できるとともに、固体添加剤の滑落を抑制して転写むらやフィルミングによる画像の不具合を低減することができる画像形成装置における中間転写媒体及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置における中間転写媒体は、画像形成装置における中間転写媒体は基体と、基体の表面に形成された導電層と、導電層の表面に形成された表面層とより構成され、前記表面層は電子伝導性の固体添加剤が添加されたエマルジョン塗料が基体上に塗布された後、乾燥して得られるものであって、エマルジョン塗料中の基材樹脂中に予め電子伝導性の固体添加剤が混合されて電子伝導性の固体添加剤が基材樹脂に直接的に結合して構成されているものであることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の発明の画像形成装置における中間転写媒体の製造方法は、画像形成装置における中間転写媒体は、基体の表面に導電層を形成した後、その導電層の表面に表面層を形成することにより製造され、前記表面層は基体上に電子伝導性の固体添加剤が添加されたエマルジョン塗料を塗布した後、乾燥して得られるものであって、エマルジョン塗料中の基材樹脂中に予め電子伝導性の固体添加剤が混合されて電子伝導性の固体添加剤が基材樹脂に直接的に結合して構成されているものであることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づき順次詳細に説明する。
図1は画像形成装置を模式的に示す図である。この図1に示すように、画像形成装置を構成する感光体11の外周面には帯電手段としての帯電ローラ12が設けられ、感光体11表面を一様に帯電するようになっている。また、感光体11の外周には露光手段13が設けられ、帯電された感光体11表面にレーザ光を選択的に照射して静電潜像を形成する。さらに、感光体11の外周には現像手段としての四つの現像器14a,14b,14c,14dが配置され、四色のカラートナーを供給できるようになっている。すなわち、現像器14aはイエロー(Y)、現像器14bはシアン(C)、現像器14cはマゼンタ(M)及び現像器14dはブラック(K)の各色のカラートナーを供給するようになっている。そして、感光体11表面の静電潜像に対応したトナー像が形成される。
【0011】
また、感光体11に隣接して転写手段を構成する中間転写媒体としての中間転写ベルト15が複数のローラ16間に掛装されている。複数のローラ16のうち、1つが駆動ローラで、残りは駆動ローラの回転に従って回転する従動ローラである。図3に示すように、中間転写ベルト15の端部は、裏打ち材17によって接合され、無端状に形成されている。そして、感光体11表面の各色のトナー像が中間転写ベルト15上に順に重畳して転写される。
【0012】
図4に示すように、電極ローラ28(図1に示す)は、中間転写ベルト15の後述する蒸着層25へ直接接触するように構成され、電極ローラ31にバイアス電圧を印加すると中間転写ベルト15全体にバイアス電圧が印加され、感光体11と中間転写ベルト15の間に電位差を生ずることにより、感光体11上のトナー27が中間転写ベルト15上に移行されるようになっている。図1に示すように、中間転写媒体には感光体11とは異なる位置に転写手段を構成する二次転写ローラ18が設けられている。そして、図5に示すように、中間転写ベルト15を保持するバックアップローラ19b(ローラ16)に対向する二次転写ローラ18に中間転写ベルト15と異なる電圧を印加することにより、中間転写ベルト15上のトナー27が記録媒体としての記録用紙20上に移行する。そして、中間転写ベルト15上のトナー像が記録用紙20上に転写される。この記録媒体としては、記録用紙20のほかOHPフィルムなども使用される。
【0013】
図1に示すように、記録用紙20の先方位置には定着手段としての定着器21が配設され、記録用紙20に転写されたトナー像を加熱及び加圧により定着するように構成されている。さらに、感光体11及び中間転写ベルト15の外周位置にはクリーニングブレード22a,22bが設けられ、感光体11の表面又は中間転写ベルト15の表面に残存したトナー27を掻き取ることができるようになっている。
【0014】
図2に示すように、前記中間転写ベルト15は、難燃剤層23が挟着された基体としてのポリエステルフィルム層24の表面に導電層としてのアルミニウムの蒸着層25が設けられ、その蒸着層25上に体積固有抵抗値を中程度(107〜1014Ω・cm)にできる中抵抗塗料による表面層26が設けられて構成されている。表面層26を形成するポリエステルフィルム層24の厚さは100〜130μm、蒸着層25の厚さは800Å前後及び表面層26の厚さは20μm程度である。
【0015】
次に、上記の中抵抗塗料について説明する。中抵抗塗料は、基材樹脂に電子伝導性の固体添加剤を添加し、それを水によりエマルジョン化したものである。基材樹脂としては、ポリウレタンをはじめ、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂などが使用される。
【0016】
電子伝導性の固体添加剤としては、アンチモンがドープされた酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化チタン、カーボン(カーボンブラック)、チタン酸カリウムなどが使用される。その形態としては、粒子状、繊維状(ファイバー)、ウィスカー状などが挙げられる。具体的には、カーボンブラック(三菱化成(株)製のMA−100)、チタン酸カリウムのウィスカー(大塚化学(株)製のデントールWK200B)、酸化錫系の複合酸化物(三井金属(株)製のUF)、酸化亜鉛(三井金属(株)製のパストランTypeII)などが使用される。
【0017】
そして、例えば基材樹脂としてのポリウレタン、固体添加剤としての酸化錫及び溶媒をビーズミルなどの分散機で混合分散させる。溶媒としては、トルエンのほかにアセトン、酢酸エチルなどが使用される。混合時間は60分前後である。
【0018】
また、ポリウレタンはポリオールとポリイソシアネートとをウレタン化反応させることにより得られる。ポリオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサントリオールなどが用いられる。ポリイソシアネートとしては、トリメチレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどが用いられる。ポリウレタンは、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーであってもよい。
【0019】
上記のポリオールには予め親水性のカルボキシル基含有化合物を反応させてカルボキシル基を付加しておくことが望ましい。このようなカルボキシル基含有化合物としては、ジメチロールプロピオン酸、モノカルボン酸ジオールなどが挙げられる。得られたポリウレタンにN−メチルピロリドン、トルエン等の溶媒とアンチモンをドープした酸化錫の微粒子をボールミル等で混合分散させる。この段階で、アンチモンをドープした酸化錫がポリウレタン又はポリウレタンに付加されたカルボキシル基に直接的に結合する。すなわち、酸化錫はポリウレタン中の官能基又はポリウレタンに付加されたカルボキシル基と反応して結合する。次いで、それを水に分散して強制的にエマルジョン化する。この場合、水に対する分散性を向上させるために、界面活性剤(分散剤)を添加することが望ましい。界面活性剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及び両性界面活性剤の中から常法に従って適宜選択される。このようにして得られる塗料は、硬化剤を添加しない一液性のエマルジョン塗料である。
【0020】
次に、このエマルジョン塗料を、ポリエステルフィルム層24の表面に形成されたアルミニウムの蒸着層25上にダイコータで塗工する。塗工はディップコータ、スプレーコータなどで行ってもよい。塗工の膜厚は20μm程度である。塗工後には約120℃の温度で短時間乾燥を行った後、充分に脱水、脱溶剤して固化させる。このようにして、アルミニウムの蒸着層25上に表面層26が形成される。
【0021】
続いて、得られたシートを前述したように無端状態に加工することにより中間転写ベルト15が製造される。このようにして得られた中間転写ベルト15の表面は電気抵抗の分布がほぼ均一なものとなる。
【0022】
次に、上記のように構成された画像形成装置の作用について説明する。
さて、図示しないコンピュータから印字指令信号(画像形成信号)が画像形成装置の制御部に入力されると、感光体11、中間転写ベルト15などが回転駆動される。そして、帯電ローラ12により感光体11の外周面が一様に帯電され(コロナ放電)、露光手段13からレーザ光が照射され、色成分に応じた静電潜像が選択的に形成される。次いで、現像器14a,14b,14c,14dにより静電潜像が各色のトナー27で現像されてトナー像(可視像)が形成される。すなわち、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びブラック(B)の四色のトナー27により、感光体11表面の静電潜像に対して1回転毎に順にトナー像が形成される。
【0023】
これらのトナー像は、図4に示すように感光体11表面から順に中間転写ベルト15上に転写される。四色各色の転写を行うことにより、四色が中間転写ベルト15上に重畳される。そして、中間転写ベルト15上のトナー像は二次転写ローラ18により、図5に示すように中間転写ベルト15上から記録用紙20上に転写される。さらに、トナー像が転写された記録用紙20が定着器21を通過することによって加熱、加圧されて定着される。
【0024】
前記中間転写ベルト15の表面層26は、ポリウレタン中に予め電子伝導性の固体添加剤が混合された後にエマルジョン化されて得られたエマルジョン塗料により形成されていることから、固体添加剤がポリウレタンに直接的かつほぼ均一に結合している。このため、中間転写ベルト15の表面層26における電気抵抗のむらが抑制され、良好な画像が長期にわたって得られる。また、クリーニングブレード22bによる中間転写ベルト15のクリーニング後においても固体添加剤の滑落が抑制され、転写むらなどの転写不良を発生させず、良好な画像を継続して得ることができる。
【0025】
以上の実施形態により発揮される効果を以下にまとめて記載する。
・ 実施形態で説明した中間転写媒体によれば、表面層26の表面に位置する固体添加剤が基材樹脂であるポリウレタンに直接かつほぼ均一に結合している。このため、固体添加剤とポリウレタンとの間に乳化剤が介在されて混合されている場合に比べて、表面層26中の固体添加剤は表面層26がクリーニングブレード22bや記録用紙20に接触したとき滑落しにくい。その結果、固体添加剤が滑落した部分の周辺で発生する電気抵抗の増大や、転写むらの発生、さらには滑落跡の空孔をきっかけにその部分にトナーが付着するフィルミングの発生を抑制することができ、得られる画像を良好なものとすることができる。
【0026】
しかも、エマルジョンはポリウレタンのエマルジョンと固体添加剤のエマルジョンが単に混合されたものではなく、固体添加剤がポリウレタンと結合していることから、エマルジョンの安定性に優れ、エマルジョンを長期間にわたって保存した場合、固体添加剤が比重差によって沈降するおそれが少ない。従って、そのようなエマルジョンから形成された表面層26の表面における電気抵抗のむらを抑制することができる。
【0027】
・ エマルジョン塗料中の基材樹脂にはカルボン酸の反応によりカルボキシル基が付加されていることから、電子伝導性の固体添加剤をそのカルボキシル基に容易に反応させることができる。
【0028】
・ また、エマルジョン塗料中の基材樹脂に予め電子伝導性の固体添加剤を混合した後にエマルジョン化することにより、固体添加剤が基材樹脂に直接的に結合したエマルジョンを容易に得ることができる。
【0029】
【実施例】
以下に、実施例を挙げ、前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
中間転写媒体として、前述した図1〜図3に示すような構成を有する中間転写ベルト15を使用した。この中間転写ベルト15の表面に塗工される中抵抗塗料は、基材樹脂としてポリウレタンを使用し、電子伝導性の固体添加剤としてアンチモンがドープされた酸化錫を使用して得られたものである。
【0030】
すなわち、ポリウレタンはポリオール(エチレングリコール)とポリイソシアネート(トリメチレンジイソシアネート)とをウレタン化反応させることにより製造した。この後にジメチロールプロピオン酸を反応させることにより、予め親水性のカルボキシル基を付加した。
【0031】
得られたポリウレタン50重量部に、0.2μmのアンチモンをドープした酸化錫の微粒子40重量部、N−メチルピロリドン10重量部、トルエン100重量部及びをビーズミルで60分間混合分散させた。この段階で、アンチモンをドープした酸化錫をポリウレタンのカルボキシル基又はポリウレタンに直接的に結合させた。次いで、得られた混合分散液100重量部に対し、分散剤(ステアリン酸モノグリセリド)1重量部を用い、水に強制的に分散してエマルジョン化し、一液性のエマルジョン塗料を得た。
【0032】
次に、このエマルジョン塗料を、ポリエステルフィルム層24(厚さは100μm)の表面に形成されたアルミニウムの蒸着層25上(厚さは800Å)にダイコータで塗工した。塗工の膜厚は20μmであった。塗工後には120℃の温度で1時間乾燥を行った後、充分に脱水、脱溶剤して固化させた。このようにして、アルミニウムの蒸着層25上に表面層26を形成した。
【0033】
続いて、得られたシートを無端状態に加工することにより中間転写ベルト15を製造した。この中間転写ベルト15の表面は体積固有抵抗が107〜1014Ω・cmの範囲で分布が均一であった。
【0034】
なお、前記実施形態の構成を次のように変更して具体化してもよい。
・ 中間転写媒体としては、ドラム形状のものやローラ形状のものであってもよい。
【0035】
・ 中抵抗塗料には摩擦抵抗係数の小さいポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂を添加してもよい。このように構成した場合、中間転写ベルト15表面の摩擦係数を低減でき、トナーの剥離性が良くなるとともに、耐久性を向上させることができる。
【0036】
・ 中抵抗塗料には顔料を添加して着色したり、導電性調整剤を添加して導電性を変更したりしてもよい。
さらに、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
【0037】
・ 前記エマルジョン塗料中の基材樹脂にはカルボキシル基が結合されている請求項1に記載の画像形成装置における中間転写媒体。このように構成した場合、電子伝導性の固体添加剤を基材樹脂に容易に反応させることができる。
【0038】
・ 前記エマルジョン塗料中の基材樹脂はポリウレタンである請求項1に記載の画像形成装置における中間転写媒体。このように構成した場合、中間転写媒体の表面層の転写特性、耐摩耗性及び非汚染性を向上させることができる。
【0039】
・ 前記画像形成装置は、感光体の外周に設けられ、感光体表面を一様に帯電する帯電手段と、帯電された感光体表面にレーザ光を選択的に照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体の表面に複数のカラートナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を中間転写媒体を介して転写媒体上に転写する転写手段と、転写媒体上のトナー像を定着する定着手段とを備えている請求項1に記載の画像形成装置における中間転写媒体。このように構成した場合、カラープリンターなどの画像形成装置において、カラー画像につき転写むらやフィルミングによる画像の不具合を低減することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば次のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明の画像形成装置における中間転写媒体によれば、表面層の表面における電気抵抗のむらを抑制できるとともに、固体添加剤の滑落を抑制して転写むらやフィルミングによる画像の不具合を低減することができる。
【0041】
請求項2に記載の発明の画像形成装置における中間転写媒体の製造方法によれば、請求項1に記載の発明の効果を有する中間転写媒体を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における画像形成装置の概略を示す模式図。
【図2】中間転写ベルトを示す拡大断面図。
【図3】中間転写ベルトの両端の接合部を示す断面図。
【図4】感光体から中間転写ベルトへのトナーの移行状態を示す作用図。
【図5】中間転写ベルトから用紙へのトナーの移行状態を示す作用図。
【符号の説明】
15 中間転写媒体としての中間転写ベルト
24 基体としてのポリエステルフィルム
25 導電層としてのアルミニウムの蒸着層
26 表面層
Claims (2)
- 画像形成装置における中間転写媒体は基体と、基体の表面に形成された導電層と、導電層の表面に形成された表面層とより構成され、
前記表面層は電子伝導性の固体添加剤が添加されたエマルジョン塗料が基体上に塗布された後、乾燥して得られるものであって、エマルジョン塗料中の基材樹脂中に予め電子伝導性の固体添加剤が混合されて電子伝導性の固体添加剤が基材樹脂に直接的に結合して構成されているものであることを特徴とする画像形成装置における中間転写媒体。 - 画像形成装置における中間転写媒体は、基体の表面に導電層を形成した後、その導電層の表面に表面層を形成することにより製造され、
前記表面層は基体上に電子伝導性の固体添加剤が添加されたエマルジョン塗料を塗布した後、乾燥して得られるものであって、エマルジョン塗料中の基材樹脂中に予め電子伝導性の固体添加剤が混合されて電子伝導性の固体添加剤が基材樹脂に直接的に結合して構成されているものであることを特徴とする画像形成装置における中間転写媒体の製造方法。
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