JP3758497B2 - 盗聴器発見装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は盗聴器発見装置に係り、室内や電話回線等に仕掛けられた無線伝送方式の盗聴器の有無を確認する作業の効率化と仕掛け箇所の探索を容易にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、個人の部屋や会社の会議室等に盗聴器が仕掛けられて、プライバシーの侵害や会社の秘密事項の傍受・漏洩による被害が多発している。
一般に、盗聴器は小型送信機の構成を有し、マイクロホンで収音した音声を無線伝送方式でその送信周波数に同調した受信機へ送信するものであるが、実際に様々な形態のものが市販されているために容易に入手でき、またその仕掛け方も益々巧妙になっている。
【0003】
したがって、前記の被害を防止するための盗聴器発見装置についても各種の方式が提案されている。
例えば、簡易な構成のものとしては、盗聴器が出力する特定周波数の電波を受信し、その受信信号レベルに応じて音やメータ表示によって盗聴器が仕掛けられている可能性を警告・通知するものがあり、また、特定の音声や純音をスピーカから出力させた状態で、広帯域受信機の受信周波数をスキャンしながら前記音声信号と同一の受信信号が検出された場合に盗聴器が仕掛けられていると判断するものもあり(特開昭49−24089号,特公昭57−6066号,特開平9−139768号,特開平9−275446号)、更に両者を兼ね備えて盗聴器の探索を行う方式もある。
【0004】
換言すれば、盗聴器発見装置は受信機としての基本構成を有し、受信信号レベルや音声出力を参照して盗聴器の有無や仕掛け箇所の探索を行うものであるが、前記の何れの方式においてもそれぞれ一長一短がある。
即ち、受信信号レベルを参照する方式においては、盗聴器が一般に使用している周波数が知られているため、その周波数に受信周波数を設定すればよいが、盗聴器以外にも業務用無線機等の電波が多数飛び交っており、また家電製品等のノイズ源が存在することから、比較的強い受信信号レベルが検知されても直ちにそれが盗聴器によるものであるとはいえず、むしろ前記のような他の電波発生源からの電波を受信している場合の方が多い。
したがって、盗聴器発見装置の操作者がその受信周波数を個別の盗聴器周波数に逐次設定し、受信信号レベルを確認しながら経験や勘を駆使して盗聴器の有無判断と探索を行わなければならない。
【0005】
一方、自機から出力させた音声信号と受信信号の一致を参照する方式においては、前記のような問題点はなく、高い確率で盗聴器の電波であることを確認できることになるが、出力音波の届く範囲は盗聴器の送信電波と比較して狭く、単一の室内毎の探索には有効であるが、広い場所での探索では盗聴器との距離がかなり絞り込まれなければ機能を発揮できず、必然的に試行回数が極めて多くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のように無線伝送方式の盗聴器に用いられている送信周波数はある程度知られている。
したがって、前記の受信信号レベルを参照する方式の盗聴器発見装置において、受信周波数を各盗聴器周波数に順次設定し、各設定状態毎に受信音声を聴取すれば盗聴器らしきものであるか否かは比較的容易に知ることができ、あえて出力音声信号と受信信号の一致を参照する方式を採用するまでもなく、より簡易な構成での盗聴器発見装置を構成できる。
しかし、盗聴器周波数は代表的なものでも十数種以上の周波数があり、盗聴器発見装置の受信周波数をそれらに対応させて逐一設定しなければならず、また他の電波発生源からの受信信号である場合が多いことを考慮すると、盗聴器の有無の確認作業が極めて煩雑になる。
【0007】
また、仮に盗聴器らしき音声が聴取できて、その仕掛け箇所の探索へ移行する場合においても、盗聴器が間近に仕掛けられていたりその送信出力が強力であったりすると盗聴器発見装置の受信回路が飽和状態となり、受信信号レベルを参照しながら盗聴器の所在範囲を絞り込んでゆくことが不可能になる。
【0008】
そこで、本発明は、前記の受信信号レベルを参照する方式の盗聴器発見装置において、各盗聴器周波数に対するサーチ手順を合理的に自動化し、盗聴器の有無を判断する作業を簡単且つ効率化すると共に、受信回路の飽和を防止して盗聴器の仕掛け箇所の探索が常に適正に実行できる構成を提供することを目的として創作された。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無線受信機としての基本構成を有しており、受信周波数を可変設定できる周波数設定手段と、受信信号レベルを計測する信号レベル計測手段と、受信信号を音声再生する音声再生手段とを備え、前記周波数設定手段によって設定した各盗聴器周波数での前記信号レベル計測手段による計測値と前記音声再生手段が出力する音声を参照して盗聴器の有無判断とその探索を実行する方式の盗聴器発見装置において、盗聴器が送信周波数として使用する各周波数データが記録されていると共に、その各周波数データに対応させてその周波数がサーチ済か否かを示すための記録領域を設けた第1記憶手段と、前記周波数設定手段に前記第1記憶手段の各周波数データの内で記録領域にサーチ済情報が記録されていない周波数を順次設定し、また後記演算手段が周波数を求めた段階でその周波数を設定する周波数制御手段と、前記周波数制御手段によって順次設定された周波数毎に前記信号レベル計測手段が計測した受信信号レベルを記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段が記憶した各受信信号レベルを比較してその最大レベルに対応する周波数を求める演算手段と、前記周波数制御手段が前記演算手段で求められた周波数を前記周波数設定手段に設定した状態で、前記音声再生手段の出力音声が盗聴器による音声ではないと判断された場合に再サーチを指示する第1指示手段と、前記第1指示手段からの指示に基づいて前記第1記憶手段における前記演算手段が求めた周波数データに対応する記録領域にサーチ済情報を記録する記録手段とを具備したことを特徴とする盗聴器発見装置に係る。
【0010】
本発明の盗聴器発見装置によれば、予め盗聴器が採用している送信周波数を第1記憶手段に記憶させておき、周波数制御手段によって各送信周波数を周波数設定手段に順次設定し、その各設定周波数に係る受信信号レベルを信号レベル計測手段で計測し、その計測結果を一旦第2記憶手段に記憶させた後、演算手段によって各受信信号レベルの内の最大レベルに相当する周波数を求める。
ここで、最大レベルに対応する盗聴器周波数を求めるのは、盗聴器が仕掛けられていればその周波数によるものである蓋然性が高いからであるが、経験則からは盗聴器以外の無線機や他のノイズ源の電波を受信していることが多いため、周波数制御手段により周波数設定手段にその周波数を再設定して音声再生手段で実際の受信音を聴取し、その受信音から盗聴器であるか否かを判断する。
その判断の結果、盗聴器らしき受信音が確認されると仕掛け箇所の探索へ移行するのであるが、そうでない場合には第1指示手段によって再サーチを指示し、再び各盗聴器周波数の受信信号レベルの検出を行う。
但し、その場合には、最大レベルとなった第1記憶手段の盗聴器周波数データに対応した記録領域に記録手段がサーチ済情報を記録しておき、再サーチ段階での各設定周波数からそのサーチ済情報に対応する盗聴器周波数を除外する。
したがって、各再サーチ段階では盗聴器の送信信号ではないと判断されたものをサーチ対象から外し、再サーチが開始される度に逐次絞り込まれた周波数だけを対象としたサーチと判断が行えるため、合理的且つ効率的なサーチが可能になる。
【0011】
前記発明において、音声再生手段から盗聴器らしき音声であると判断された際には盗聴器の仕掛け箇所の探索へ移行するが、受信回路の前段に減衰量を可変設定できるアッテネータを設けると共に、前記移行を指示する第2指示手段と、前記第2指示手段から指示がなされた時に前記アッテネータを所定減衰量に制御設定する減衰制御手段を設けておくことが望ましい。
【0012】
これは、盗聴器の仕掛け箇所が間近にある場合や盗聴器の送信出力が強力である場合においては盗聴器発見装置の受信回路が飽和し、以降に受信信号レベルを参照しながら実行される探索過程でそのレベルの変化を確認できず、探索が不能になることがあり得るためであり、アッテネータに所定減衰量を設定することによりこれを防止できる。
特に、前記の減衰制御手段として、予め設定した基準レベルと前記信号レベル計測手段の計測値とを比較して、受信信号レベルを常に基準レベルまで減衰させる機能を具備させておけば、探索開始時の受信信号レベルが如何なるレベルであっても常に基準レベルまで減衰させることができ、後述のビープ音の変化を参照した探索作業時において有効となる。
【0013】
盗聴器の仕掛け箇所の探索を容易にする構成としては、ビープ音の発生周期及び/又は音色を可変可能なビープ音発生手段と、受信回路のフルスケールレベルと基準レベルとの間を複数のレベル範囲に分割してその各範囲の上限・下限レベル値を記憶した第3記憶手段と、前記第2指示手段から指示がなされた場合に前記信号レベル計測手段の計測している受信信号レベルと前記第3記憶手段が記憶している各範囲の上限・下限レベル値とを比較し、受信信号レベルが属する範囲に応じて前記ビープ音発生手段によるビープ音の発生周期及び/又は音色を変化させるビープ音制御手段とを設けた構成が採用できる。
【0014】
この構成によれば、受信信号レベルに対応してビープ音の発生周期及び/又は音色を段階的に変化させて盗聴器発見装置と盗聴器の仕掛け箇所との距離を聴覚的に確認することができる。
したがって、実際の探索作業ではレベル表示による確認手法よりも直感的な認識が容易になり、経験のない操作者であっても探索を円滑且つ迅速に行える。
また、前記のようにアッテネータの減衰量を制御して受信信号レベルを常に基準レベルに減衰させた状態から探索を行うようにしておけば、ビープ音を最低レベル範囲の音から最高レベル範囲の音まできめ細かに変化させることができ、探索作業が更に容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る盗聴器発見装置の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
但し、この実施形態における盗聴器発見装置は携帯型受信機の付加機能として設けられており、その受信機を本来的な通常受信モードから盗聴器発見モードに切り換えることで盗聴器発見のための動作を実行するようになっている。
【0016】
先ず、図1は前記の携帯型受信機のシステム回路図、図2はその外観図を示す。各図において、1はアンテナ、2は高周波増幅器、3は混合器、4は中間周波増幅器、5は検波器、6は低周波増幅器、7は音量調節用のボリューム、8は音声出力用の電力増幅器、9はスピーカ、10はシステム全体を制御するMCU(micro controller unit)、11はMCUからの制御により混合器3へ局部発振周波数信号を出力するPLL(phase-locked loop)シンセサイザ、12はシステムの制御に必要なプログラムデータや固定データ等を格納したROM、13は受信周波数調整等に用いられるダイヤル(例えば、ロータリーエンコーダ)、13aはダイヤル13の信号入力用のI/F、14は各種設定用のスイッチ群、15はファンクションスイッチ、16は液晶表示部、16aは液晶表示部15への信号出力用のI/Fである。
【0017】
この携帯型受信機はその構成において次のような特徴を備えている。
(1) アンテナ1と高周波増幅器2の間にアッテネータ21が挿入せしめられている。
(2) 中間周波増幅器4が入力信号レベルを直流電圧へ変換したRSSI信号をMCU10へ出力するようになっている。
(3) 周波増幅器6に対してMCU10からビープ音信号を出力できるようになっている。
(4) ROM12に無線伝送方式による盗聴器が採用している代表的な送信周波数データ(本実施形態では計16種の周波数データ)が固定データとして格納されており、各周波数データに対してフラグ情報を付加できるようになっている。
(5) ROM12に受信信号の最低基準レベルデータ[Ls]が固定データとして格納されている。この基準レベル[Ls]は、例えば、受信回路のフルスケールレベル[Lu]の約1/10(=−20dB)とされている。
(6) ROM12に前記のフルスケールレベル[Lu]と基準レベル[Ls]の間を4つの範囲に分割した境界レベルデータが格納されている。
(7) ROM12に通常受信モードでのシステム制御プログラムと共に盗聴器発見モードが設定された際のシステム制御プログラムが格納されている。
尚、前記の特徴(1)におけるアッテネータ21は、減衰量が固定方式のものを適用する場合と、可変方式のものを適用する場合とが実施例として考えられ、各方式に応じて盗聴器モードでの制御プログラムが異なるが、それらは以降の各実施形態の中で説明する。
【0018】
[実施形態1]
この実施形態の携帯型受信機では、ファンクションスイッチ15とスイッチ群14の内のモードスイッチ14aとの同時操作により通常受信モードから盗聴器発見モードへの切り換えが可能になっている。
先ず、通常受信モードでは、アッテネータ21がオフ状態(減衰量:0dB)にあり、一般的な受信機として機能する。
具体的には、アンテナ1で受信した信号はそのまま高周波増幅器2に入力され、増幅された受信信号を混合器3でPLLシンセサイザ11に設定された局部発振周波数信号と混合して希望周波数に対応した中間周波数に変換し、中間周波増幅器4で増幅した後に検波器5で中間周波から信号波を得て低周波増幅器6で増幅し、ボリューム7を経て電力増幅器8で増幅されてスピーカ9から受信信号が音声出力される。
また、この通常受信モードではマニュアルスケルチ機能や汎用バンドのワンタッチ呼び出し機能等の各種アプリケーション機能が設けられており、設定用のスイッチ群14を操作することによりMCU10がそれら機能を実行させる。
尚、スイッチ群14の中の[ATT](図2参照)は、受信信号が強力である場合に受信回路の飽和を防止するために設けられており、必要に応じてアッテネータ21を20dBの減衰量に設定するためのものである。
【0019】
次に、前記のようにこの携帯型受信機は盗聴器発見モードを設定することができるが、以下、図3のフローチャートを参照しながらその動作手順を説明する。先ず、通常受信モードにおいてファンクションスイッチ15とモードスイッチ14aとを同時に2秒間ON状態にすると、MCU10はその操作入力状態を盗聴器発見モードの設定指示であると判断し、システムを同モードへ切り換える(S1)。
【0020】
そして、直ちに盗聴器発見モード用のシステム制御プログラムを起動させ、ROM12に格納されている盗聴器周波数データの第1番目の周波数を参照してPLLシンセサイザ11を制御することにより、混合器3の出力信号の周波数(受信周波数)を前記の盗聴器周波数に設定する(S2,S3)。
また、中間周波増幅器4からはRSSI信号がMCU10へ出力されているが、MCU10はそのRSSI信号レベルを受信信号レベル[L(1)]として内蔵RAMにセーブする(S4)。
【0021】
前記の受信信号レベル[L(1)]のセーブが完了すると、第2番目の周波数についてステップS3,S4と同様の手順を実行してその周波数に係る受信信号レベル[L(2)]をセーブし、以降、同様にしてROM12に格納されている16種の盗聴器周波数に係る受信信号レベル[L(P)](P=1〜16)をMCU10の内蔵RAMにセーブさせる(S5,S6→S3〜S5)。
即ち、一連の繰り返し手順によってROM12の全ての盗聴器周波数をサーチし、各周波数における受信信号レベルL(P)を内蔵RAMにセーブする。
尚、初期の前記サーチ手順では、ステップS5,S6における「X」は0である。
【0022】
次に、MCU10はセーブされた全ての受信信号レベルL(P)をROM12の基準レベルデータ[Ls]と比較し、全ての受信信号レベルL(P)がLs以下であれば、盗聴器は存在しないと判断して液晶表示部16に“NO”の文字表示データを転送してその表示を実行させる(S7→S22)。
したがって、操作者は前記表示に基づいて盗聴器が仕掛けられていないことを確認できる。
一方、セーブした全ての受信信号レベルL(P)の内に基準レベルデータ[Ls]より大きいものがある場合には盗聴器が仕掛けられている可能性がある。
そこで、セーブされている受信信号レベルL(P)の内の最大レベルを検出し、PLLシンセサイザ11を制御してその最大レベルに対応した受信周波数を再度設定する(S8)。
【0023】
その場合、この携帯型受信機が存在する位置で、各盗聴器周波数における最大受信レベルの周波数での音声信号がスピーカ9から出力されることになるが、盗聴器周波数に係るものであってもそれが実際に盗聴器から送信されている音声であるとは限らない。
何故なら、一般に盗聴器の送信出力は業務用無線機等と比較して遥かに小さく、また近年では各種無線用途での利用周波数帯域が極めて混雑しており、定常的なノイズ発生源も多くなっていることから、前記の設定周波数で得られる音声信号は盗聴器以外の送信機やノイズによるものである場合の方が多い。
そこで、この盗聴器発見モードでは、前記の設定周波数における実際の受信音声を聴取し、盗聴器らしき音声かどうかを判断する(S9)。
具体的には、通常の無線機使用時における会話のやり取りか否かや、この携帯型受信機のある場所の周囲や他の室内の音がスピーカ9から出力されているかどうか等を確認し、もしそれらが音声出力されていれば「盗聴器らしきもの」であると判断する。
【0024】
そして、ここでは、前記の設定周波数での音声出力が盗聴器以外のものであると判断された場合から先に説明する。
その場合には、操作者はダイヤル13を一回クリック操作して前記の設定周波数の解除を指示し、その指示信号を受けたMCU10はROM12のその周波数データに対応するフラグをOFFからONに切り換えた上で、ROM12のON状態にあるフラグ数を積算し、その個数が16以下であれば再度ステップS3に戻って前記と同様の手順(S3〜S6)で盗聴器周波数をサーチし、前回のデータに上書きする態様で各周波数における受信信号レベルL(P)を内蔵RAMにセーブする(S9→S18〜S21→S3)。
但し、その第2回目以降のサーチにおいては、前回のサーチに際してフラグがONに切り換わった盗聴器周波数をサーチ対象から除外したサーチが実行される(S5,S6)。
即ち、その周波数では前回のサーチで盗聴器以外のものであることが確認されているため、それを除外しておいて再び最大受信レベルとして検出されてしまうことを回避させ、より絞り込んだサーチが行えるようにしている。
【0025】
その結果、そのサーチ時点で対象となった盗聴器周波数の受信信号レベルが改めてMCU10の内蔵RAMにセーブされ、全てが基準レベル[Ls]以下でなければ新たに受信信号レベルが最大である盗聴器周波数が求められ、その周波数の設定状態で盗聴器らしき音声出力か否かを判断する(S5〜S9)。
また、盗聴器の音声出力でないと判断された場合には、再度ダイヤル13を一回クリック操作して、その盗聴器周波数のフラグをONに切り換えて次回のサーチ対象から除外した上でフラグ個数を積算し、積算個数が16でなければステップS3に戻るという手順を繰返す(S9→S18〜S21→S3)。
【0026】
そして、ステップS21でフラグ個数の積算が最終的に16になるような場合は、盗聴器周波数で基準レベル[Ls]より大きい受信信号レベルがあってもそれらが全て盗聴器の送信信号ではないと確認できたことになり、上記のステップS7の場合と同様に、液晶表示部16に“NO”の文字を表示させて盗聴器が存在しないことを通知する(S21,S22)。
【0027】
一方、ステップS9において「盗聴器らしき音声出力」が確認された場合には、最初のモード設定の際と同様に、操作者がファンクションスイッチ15とモードスイッチ14aとを同時に2秒間ON状態とする指示入力を行い、盗聴器の仕掛け箇所の探索へ移行する(S9,S10)。
その指示入力があると、MCU10は、液晶表示部16に探索に係る盗聴器周波数データと“SPYING”の文字表示データを転送して探索へ移行した旨の表示を行わせると共に、中間周波増幅器4からのRSSI信号に基づいてその受信信号レベル[L(M)]を表示させる(S11)。
尚、受信周波数に関しては当初から継続的に表示しておいてもよく、受信信号レベル[L(M)]は数値表示よりも棒グラフ等によるフルスケールに対する相対的表示とすることが望ましい。
【0028】
更に、この時点で、MCU10はアッテネータ21へ制御信号を出力して、アッテネータ21をOFF状態からON状態に切り換え、この実施形態では入力受信信号に対して20dBの減衰量を設定する(S12)。
これは、盗聴器がこの携帯型受信機の近傍にあって極めて強い受信信号が得られている場合には、高周波増幅器2より後段の受信回路が飽和して、以降の盗聴器の位置探索に必要となる受信信号レベルの変化を確認できなくなるためであり、一律にレベルを約1/10に低減しておくことによりそれを防止している。
【0029】
そして、この実施形態では盗聴器の位置探索を行うために、受信信号レベルに対応させて異なるビープ音を出力させる方式を採用しており(S13)、前記のアッテネータ21のON設定以降の探索手順は図4のフローチャートに示される。
先ず、アッテネータ21がONになると中間周波増幅器4での受信信号レベルは前記のレベルL(M)から一律に20dB低下したレベルL(m)となるが(S12’)、MCU10は中間周波増幅器4から得られるRSSI信号に基づくレベルL(m)と予めROM12に設定されているレベル範囲とを比較し、▲1▼ 0<L(m)≦(1/4)*Luの場合には断続音「プップップッ」に相当するビープ音信号を、▲2▼ (1/4)*Lu<L(m)≦(1/2)*Luの場合には長音「プープープー」に相当するビープ音信号を、▲3▼(1/2)*Lu<L(m)≦(3/4)*Luの場合には周波数が高くなった音色の長音「ピーピーピー」に相当するビープ音信号を、▲4▼(3/4)*Lu<L(m)≦Luの場合には更に長くなった長音「ピーーピーーピーー」に相当するビープ音信号を低周波増幅器6へ出力し、スピーカ9から各受信信号レベルに応じたビープ音を出力させる(S31〜S38)。
【0030】
したがって、操作者は携帯型受信機の位置を移動させてゆくことによりビープ音の変化に基づいて盗聴器の仕掛け位置に近付いているかどうかを直感的に認識でき、探索過程で▲4▼のビープ音状態に至ると盗聴器が間近にあると確認できる。尚、ビープ音の変化態様については、前記以外に断続周期のみを段階的に変化させる方式や、音色のみを変化させる方式を採用してもよい。
【0031】
そして、▲4▼のビープ音状態では盗聴器が携帯受信機の近傍にあるため、ボリューム7を操作して最大音量出力状態にすると、音声の伝達経路が閉ループを構成してハウリングが発生し、最終的な盗聴器の仕掛け箇所を探り当てることができる(S15〜S17)。
この携帯型受信機の盗聴器発見モードでは、以上のようにして盗聴器の有無及びその仕掛け箇所の探索を可能にするが、同モードを抜けるには液晶表示部16に“NO”の文字表示がなされた状態(S22)又は盗聴器が発見された段階(S17)で再びファンクションスイッチ15とモードスイッチ14aとを同時に2秒間ON状態とすればよく、MCU10はその指示信号に基づいて同モードを解除してシステムを通常受信モードへ復帰させる。
【0032】
この実施形態によると、盗聴器周波数での受信信号が果たして実際に盗聴器の送信信号であるかどうかの判断に際して、音声を視聴しながら該当しない候補をフラグ処理によって除外してゆくために効率的に盗聴器の有無が確認できる。
また、アッテネータ21で受信回路の飽和を防止した上で、ビープ音の変化を目安として盗聴器の仕掛け箇所を絞り込んでゆけるため、たまたま盗聴器が間近にあって受信回路が飽和するような強い受信電波を受けているような場合であっても適正な探索が可能になる。
【0033】
[実施形態2]
前記の実施形態1では、盗聴器周波数をサーチし、最大の受信信号レベルが得られた周波数に設定した段階で盗聴器らしき音声出力があると盗聴器の探索過程へ移行し、アッテネータ21を一律に20dBの減衰量に設定するようにしている。
その場合、通常は20dBの減衰によって受信回路の飽和は防止できるが、たまたま盗聴器の仕掛け箇所が携帯型受信機から極めて近い位置にあり、盗聴器の送信出力が大きいと、その減衰量でも飽和状態のままになる可能性もある。
また、減衰によってどの受信信号レベルまで低下させることができるかは条件によって異なり、探索過程でのビープ音が上記の▲3▼の段階:「ピーピーピー」や▲4▼の段階:「ピーーピーーピーー」から開始される場合が生じ、ビープ音の変化が2段階や1段階では盗聴器の探索が効率的に行えないこともある。
【0034】
そこで、この実施形態では、アッテネータ21の減衰量を受信信号レベルに応じて適応的に制御し、探索過程で常に上記の▲1▼の段階のビープ音:「プップップッ」から開始されるように改良する。
したがって、携帯型受信機のシステム回路は実施形態1と同様で図1に示す構成であり、盗聴器発見モードでの動作手順に関しても基本的には図3に示した手順と同様であるが、実施形態1ではアッテネータ21が一律に20dBの減衰量しか設定できないのに対して、この実施形態では細かいステップで可変制御が可能とされ、またROM12にアッテネータ21の制御用プログラムが設けられている点に特徴がある。
【0035】
以下、この実施形態におけるアッテネータ21に係る制御手順(図3のステップS12に相当)と盗聴器探索過程でのビープ音の出力状態を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図3のステップS9で盗聴器らしき音声出力であると判断され、ファンクションスイッチ15とモードスイッチ14aとが同時に2秒間ON状態にされると、MCU10が中間周波増幅器4のRSSI信号から受信信号レベル[L(M)]が受信回路のフルスケールレベル[Lu]以下になっているか否かを判断する(S41)。
【0036】
そして、L(M)≦Luである場合には、[L(M)−Ls]を求め、アッテネータ21をその差分に相当する減衰量が得られるように制御し(S42)、受信回路へ入力される信号レベルをLsに低下させる。
逆に、L(M)>Luである場合には、[Lu−Ls]に相当する減衰量が得られるようにアッテネータ21を制御し(S43)、再びステップS41へ戻ってL(M)≦Luとなったか否かを判断する(S43→S41)。
したがって、ステップS41,S42,S43の手順を実行することにより、受信信号レベルが如何なる大きさであっても、受信回路で扱う信号レベルは常にフルスケールレベルから20dB減衰した基準レベル[Ls]に調整され、その調整後の信号レベルを探索開始時の初期レベルとして設定することができる。
【0037】
以降、探索開始後における信号レベルに対応したビープ音の出力制御に係る動作手順は実施形態1の場合(図4)と同様であり、MCU10は前記の初期レベル[Ls]から変化する信号レベル[L(m)’]が4段階に設定されている範囲のいずれに属するかを判断してビープ音信号を変化させる(S44〜S51)。
【0038】
そして、この実施形態においては、受信信号レベル[L(M)]の大きさによってアッテネータ21を適応的に制御し、常に初期レベルが基準レベル[Ls]となるように調整しているため、探索開始時のビープ音は最小レベル範囲に対応した断続音「プップップッ」から始まり、4段階のビープ音の変化を経て盗聴器の仕掛け箇所を探り当てることができる。
その結果、実施形態1の場合のようにビープ音の変化が2段階や1段階になる可能性はなく、探索作業において携帯型受信機と盗聴器との距離をきめ細かに認識しながら効率的に仕掛け箇所を特定できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の盗聴器発見装置は、以上の構成を有していることにより、次のような効果を奏する。
請求項1の発明は、既知の盗聴器周波数を順次サーチし、受信信号レベルが最大の周波数を盗聴器の送信信号である可能性が高い候補と仮定し、その周波数の音声を確認した上で盗聴器によるものか否かを判断し、盗聴器によるものでないと判断して再サーチを行う場合にはその周波数をサーチ対象から除外する手順を繰返して実行するため、合理的且つ効率的なサーチが可能になる。
請求項2の発明は、盗聴器が間近にある場合やその送信出力が強力である場合に受信回路が飽和状態になることを回避させ、盗聴器の仕掛け箇所の探索が不能になることを防止する。
請求項3の発明は、受信信号レベルが如何なるレベルであっても常に基準レベルに減衰させ、再生音やレベル表示を参照した探索作業を容易にする。
請求項4の発明は、ビープ音の段階的変化によって盗聴器発見装置と盗聴器の仕掛け箇所との距離を聴覚的に確認させ、経験のない操作者等であっても探索作業が円滑且つ容易に実行できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の盗聴器発見装置を付加機能として適用した携帯型受信機のシステム回路図である。
【図2】前記携帯型受信機の外観図である。
【図3】前記携帯型受信機の盗聴器発見モードにおける動作手順を示すフローチャートである。
【図4】実施形態1におけるアッテネータの制御とビープ音の発生制御に係る動作手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態2におけるアッテネータの制御とビープ音の発生制御に係る動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…高周波増幅器、3…混合器、4…中間周波増幅器、5…検波器、6…低周波増幅器、7…ボリューム、8…電力増幅器、9…スピーカ、10…MCU、11…PLLシンセサイザ、12…ROM、13…ダイアル、13a…I/F、14…スイッチ群、14a…モードスイッチ、15…ファンクションスイッチ、16…液晶表示部、16a…I/F、21…アッテネータ。
Claims (4)
- 無線受信機としての基本構成を有しており、受信周波数を可変設定できる周波数設定手段と、受信信号レベルを計測する信号レベル計測手段と、受信信号を音声再生する音声再生手段とを備え、前記周波数設定手段によって設定した各盗聴器周波数での前記信号レベル計測手段による計測値と前記音声再生手段が出力する音声を参照して盗聴器の有無判断とその探索を実行する方式の盗聴器発見装置において、盗聴器が送信周波数として使用する各周波数データが記録されていると共に、その各周波数データに対応させてその周波数がサーチ済か否かを示すための記録領域を設けた第1記憶手段と、前記周波数設定手段に前記第1記憶手段の各周波数データの内で記録領域にサーチ済情報が記録されていない周波数を順次設定し、また後記演算手段が周波数を求めた段階でその周波数を設定する周波数制御手段と、前記周波数制御手段によって順次設定された周波数毎に前記信号レベル計測手段が計測した受信信号レベルを記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段が記憶した各受信信号レベルを比較してその最大レベルに対応する周波数を求める演算手段と、前記周波数制御手段が前記演算手段で求められた周波数を前記周波数設定手段に設定した状態で、前記音声再生手段の出力音声が盗聴器による音声ではないと判断された場合に再サーチを指示する第1指示手段と、前記第1指示手段からの指示に基づいて前記第1記憶手段における前記演算手段が求めた周波数データに対応する記録領域にサーチ済情報を記録する記録手段とを具備したことを特徴とする盗聴器発見装置。
- 受信回路の前段に減衰量を可変設定できるアッテネータを設けると共に、前記音声再生手段の出力音声が盗聴器らしき音声である場合に盗聴器探索状態への移行を指示する第2指示手段と、前記第2指示手段から指示がなされた時に前記アッテネータを所定減衰量に制御設定する減衰制御手段とを設けた請求項1記載の盗聴器発見装置。
- 前記減衰制御手段は、予め設定した基準レベルと前記信号レベル計測手段の計測値とを比較して、受信信号レベルを常に基準レベルまで減衰させるものである請求項2記載の盗聴器発見装置。
- ビープ音の発生周期及び/又は音色を可変可能なビープ音発生手段と、受信回路のフルスケールレベルと基準レベルとの間を複数のレベル範囲に分割してその各範囲の上限・下限レベル値を記憶した第3記憶手段と、前記第2指示手段から指示がなされた場合に前記信号レベル計測手段の計測している受信信号レベルと前記第3記憶手段が記憶している各範囲の上限・下限レベル値とを比較し、受信信号レベルが属する範囲に応じて前記ビープ音発生手段によるビープ音の発生周期及び/又は音色を変化させるビープ音制御手段とを設けた請求項2又は請求項3記載の盗聴器発見装置。
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