JPH077783A - 報知音発生装置 - Google Patents
報知音発生装置Info
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- JPH077783A JPH077783A JP16867493A JP16867493A JPH077783A JP H077783 A JPH077783 A JP H077783A JP 16867493 A JP16867493 A JP 16867493A JP 16867493 A JP16867493 A JP 16867493A JP H077783 A JPH077783 A JP H077783A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 周囲の騒音状態に応じて報知音を最適に調整
することができるようにする。 【構成】 装置全体の制御を行う制御部11、周囲の騒
音の信号を検出するマイク部13a、マイク部13aか
らの出力を切り換えるスイッチ部14、周囲の騒音の信
号を音声帯域の5つの帯域に分けて出力するバンドパス
フィルタ15、5つの帯域に分けて出力された信号の大
きさを比較し、信号の一番大きい帯域を選択する比較回
路16、比較回路16で選択された信号から絶対音圧を
検出するレベル検出器17、リンガ音を鳴らすリンガ部
18を設け、制御部11は、携帯電話機の送受信部12
からの電話の着信信号を受信したとき、スイッチ制御信
号を出力して周囲の騒音の信号を入力するようにスイッ
チ部14を制御するとともに、比較回路16により得ら
れた信号の周波数から最も離れた周波数を選択するよう
に制御し、レベル検出器17により得られた騒音信号の
絶対音圧よりリンガ部18で鳴らすリンガ音が約16d
B音圧が大きくなるように制御する。
することができるようにする。 【構成】 装置全体の制御を行う制御部11、周囲の騒
音の信号を検出するマイク部13a、マイク部13aか
らの出力を切り換えるスイッチ部14、周囲の騒音の信
号を音声帯域の5つの帯域に分けて出力するバンドパス
フィルタ15、5つの帯域に分けて出力された信号の大
きさを比較し、信号の一番大きい帯域を選択する比較回
路16、比較回路16で選択された信号から絶対音圧を
検出するレベル検出器17、リンガ音を鳴らすリンガ部
18を設け、制御部11は、携帯電話機の送受信部12
からの電話の着信信号を受信したとき、スイッチ制御信
号を出力して周囲の騒音の信号を入力するようにスイッ
チ部14を制御するとともに、比較回路16により得ら
れた信号の周波数から最も離れた周波数を選択するよう
に制御し、レベル検出器17により得られた騒音信号の
絶対音圧よりリンガ部18で鳴らすリンガ音が約16d
B音圧が大きくなるように制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、報知音発生装置に係
り、詳しくは、携帯電話機の呼び出し報知等に使用され
る報知音発生装置に関する。
り、詳しくは、携帯電話機の呼び出し報知等に使用され
る報知音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話機の呼び出し報知等に使
用される報知音発生装置としては、例えば図3に示すも
のがある。図3に示すように、使用者がキー入力部1で
音量調節キーを選択し、制御部2では選択された音量調
節に従ってリンガ部3でリンガ音を調節(設定)するよ
うにしている。
用される報知音発生装置としては、例えば図3に示すも
のがある。図3に示すように、使用者がキー入力部1で
音量調節キーを選択し、制御部2では選択された音量調
節に従ってリンガ部3でリンガ音を調節(設定)するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の報知音発生装置にあっては、使用者がキー入力
部11で音量調節キーを選択する構成となっていたた
め、携帯電話機使用者の音量調節の意志がない限り、リ
ンガ音の調節はできなかった。そのため、周囲の騒音に
関係なく、あらかじめ調節(設定)された音圧等でリン
ガ部13からリンガ音を出力することになり、使用場所
によっては周囲の騒音によりリンガ音が消されて聞こえ
なくなるという欠点があった。例えば、携帯電話機で
は、様々な環境で携帯使用することが前提となっている
ため、携帯先が騒音の多い野外等ではリンガ音が小さす
ぎて聞き取り難かったり、逆に騒音の少ない場所ではリ
ンガ音が大きすぎたりして最適な呼び出し音にならない
という欠点があった。
な従来の報知音発生装置にあっては、使用者がキー入力
部11で音量調節キーを選択する構成となっていたた
め、携帯電話機使用者の音量調節の意志がない限り、リ
ンガ音の調節はできなかった。そのため、周囲の騒音に
関係なく、あらかじめ調節(設定)された音圧等でリン
ガ部13からリンガ音を出力することになり、使用場所
によっては周囲の騒音によりリンガ音が消されて聞こえ
なくなるという欠点があった。例えば、携帯電話機で
は、様々な環境で携帯使用することが前提となっている
ため、携帯先が騒音の多い野外等ではリンガ音が小さす
ぎて聞き取り難かったり、逆に騒音の少ない場所ではリ
ンガ音が大きすぎたりして最適な呼び出し音にならない
という欠点があった。
【0004】そこで本発明は、周囲の騒音状態に応じて
報知音を最適に調整することのできる報知音発生装置を
提供することを目的としている。
報知音を最適に調整することのできる報知音発生装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による報知音発生装置は、周囲の騒音
を検出する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段
により検出された騒音信号に基づいて報知音の周波数を
設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段により
設定された周波数の報知音で放音する放音手段と、を具
備したことを特徴とする。
求項1記載の発明による報知音発生装置は、周囲の騒音
を検出する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段
により検出された騒音信号に基づいて報知音の周波数を
設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段により
設定された周波数の報知音で放音する放音手段と、を具
備したことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、周囲の騒音を検出
する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段により
検出された騒音信号を複数の周波数帯域に分割し、分割
した周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
を選択する帯域選択手段と、前記帯域選択手段により選
択された周波数帯域から離れた周波数を報知音の周波数
として設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段
により設定された報知音の周波数で放音する放音手段
と、を具備したことを特徴とする。
する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段により
検出された騒音信号を複数の周波数帯域に分割し、分割
した周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
を選択する帯域選択手段と、前記帯域選択手段により選
択された周波数帯域から離れた周波数を報知音の周波数
として設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段
により設定された報知音の周波数で放音する放音手段
と、を具備したことを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、周囲の騒音を検出
する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段により
検出された騒音信号を複数の周波数帯域に分割し、分割
した周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
を選択する帯域選択手段と、前記帯域選択手段により選
択された周波数帯域から離れた周波数を報知音の周波数
として設定するとともに、前記帯域選択手段により選択
された周波数帯域の音圧の絶対音圧を検出し、検出した
絶対音圧から所定音圧大きい音圧を報知音の音圧として
設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段により
設定された報知音の周波数及び音圧で放音する放音手段
と、を具備したことを特徴とする。
する騒音信号検出手段と、前記騒音信号検出手段により
検出された騒音信号を複数の周波数帯域に分割し、分割
した周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
を選択する帯域選択手段と、前記帯域選択手段により選
択された周波数帯域から離れた周波数を報知音の周波数
として設定するとともに、前記帯域選択手段により選択
された周波数帯域の音圧の絶対音圧を検出し、検出した
絶対音圧から所定音圧大きい音圧を報知音の音圧として
設定する報知音設定手段と、前記報知音設定手段により
設定された報知音の周波数及び音圧で放音する放音手段
と、を具備したことを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として、例えば請求項
4に記載されているように、前記騒音信号検出手段は、
着信信号が入力されたとき周囲の騒音を検出するように
してもよい。例えば請求項5に記載されているように、
前記帯域選択手段により分割される複数の周波数帯域
は、音声帯域であってもよい。例えば請求項6に記載さ
れているように、前記報知音設定手段により設定される
周波数は、前記放音手段により報知音を放音したときに
発生する音圧の周波数特性のピーク音圧の周波数から選
択するようにしてもよい。例えば請求項7に記載されて
いるように、前記報知音設定手段により設定される所定
音圧大きい音圧は、前記放音手段により報知音を放音し
たとき騒音のマスキングが可能な音圧であるようにして
もよい。例えば請求項8に記載されているように、前記
報知音設定手段は、携帯電話機における呼び出し報知音
を設定するようにしてもよい。
4に記載されているように、前記騒音信号検出手段は、
着信信号が入力されたとき周囲の騒音を検出するように
してもよい。例えば請求項5に記載されているように、
前記帯域選択手段により分割される複数の周波数帯域
は、音声帯域であってもよい。例えば請求項6に記載さ
れているように、前記報知音設定手段により設定される
周波数は、前記放音手段により報知音を放音したときに
発生する音圧の周波数特性のピーク音圧の周波数から選
択するようにしてもよい。例えば請求項7に記載されて
いるように、前記報知音設定手段により設定される所定
音圧大きい音圧は、前記放音手段により報知音を放音し
たとき騒音のマスキングが可能な音圧であるようにして
もよい。例えば請求項8に記載されているように、前記
報知音設定手段は、携帯電話機における呼び出し報知音
を設定するようにしてもよい。
【0009】
【作用】本発明では、携帯電話機における自動呼び出し
報知音発生装置に着信信号が入力すると、騒音信号検出
手段が周囲の騒音を検出し、帯域選択手段によって検出
された騒音信号が複数の周波数帯域に分割され、分割さ
れた周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
が選択される。その後、報知音設定手段により選択され
た周波数帯域から一番離れた周波数が報知音の周波数と
して設定されるとともに、選択された周波数帯域の音圧
の絶対音圧が検出され、この絶対音圧から所定音圧大き
い音圧が報知音の音圧として設定される。そして、報知
音設定手段により設定された報知音の周波数及び音圧で
放音手段が携帯電話機における呼び出し報知を行なう。
報知音発生装置に着信信号が入力すると、騒音信号検出
手段が周囲の騒音を検出し、帯域選択手段によって検出
された騒音信号が複数の周波数帯域に分割され、分割さ
れた周波数帯域から騒音信号レベルが最大の周波数帯域
が選択される。その後、報知音設定手段により選択され
た周波数帯域から一番離れた周波数が報知音の周波数と
して設定されるとともに、選択された周波数帯域の音圧
の絶対音圧が検出され、この絶対音圧から所定音圧大き
い音圧が報知音の音圧として設定される。そして、報知
音設定手段により設定された報知音の周波数及び音圧で
放音手段が携帯電話機における呼び出し報知を行なう。
【0010】したがって、呼び出し音の周波数及び音圧
が自動的に調整されることになり、騒音の多い野外や騒
音の少ない場所でも最適な呼び出し音で放音することが
でき、様々な環境で携帯使用する携帯電話機に利用でき
る。
が自動的に調整されることになり、騒音の多い野外や騒
音の少ない場所でも最適な呼び出し音で放音することが
でき、様々な環境で携帯使用する携帯電話機に利用でき
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1および図2は本発明に係る報知音発生
装置の一実施例を示す図であり、本実施例は携帯電話機
の自動呼び出し報知等に使用される報知音発生装置に適
用した例である。まず、構成を説明する。図1は携帯電
話機の自動呼び出し報知等に使用される報知音発生装置
の構成図である。この図において、11は装置全体の制
御を行う制御部であり、制御部11はCPU等から構成
され、演算に使用するデータを記憶したメモリを使用し
て報知音発生装置の報知音調整の動作を制御する。制御
部11には、携帯電話機の送受信部12、マイク部13
aおよびスピーカ部13b、このマイク部13a(騒音
信号検出手段)からの出力を切り換えるスイッチ部1
4、バンドパスフィルタ15の出力を比較する比較回路
16、比較回路16で選択された信号から音圧を検出す
るレベル検出器17、リンガを鳴らすリンガ部(放音手
段)18が接続されている。
て説明する。図1および図2は本発明に係る報知音発生
装置の一実施例を示す図であり、本実施例は携帯電話機
の自動呼び出し報知等に使用される報知音発生装置に適
用した例である。まず、構成を説明する。図1は携帯電
話機の自動呼び出し報知等に使用される報知音発生装置
の構成図である。この図において、11は装置全体の制
御を行う制御部であり、制御部11はCPU等から構成
され、演算に使用するデータを記憶したメモリを使用し
て報知音発生装置の報知音調整の動作を制御する。制御
部11には、携帯電話機の送受信部12、マイク部13
aおよびスピーカ部13b、このマイク部13a(騒音
信号検出手段)からの出力を切り換えるスイッチ部1
4、バンドパスフィルタ15の出力を比較する比較回路
16、比較回路16で選択された信号から音圧を検出す
るレベル検出器17、リンガを鳴らすリンガ部(放音手
段)18が接続されている。
【0012】マイク部13aは、携帯電話機の周囲の騒
音の信号を検出すると共に通話時に音声を入力するマイ
クであり、例えば無指向性のコンデンサマイクが用いら
れる。また、スピーカ部13bは回線から受け取った音
声を放音する。スイッチ部14は、制御部11からのス
イッチ制御信号によりマイク部1a3で拾った周囲の騒
音の信号をバンドパスフィルタ15に出力するあるいは
通話時の入力音声を制御部11に出力するように切り換
える。バンドパスフィルタ15は、マイク部13aで拾
った周囲の騒音の信号を、音声帯域である300Hzか
ら3.4kHzの周波数の5つの帯域に分けて出力す
る。
音の信号を検出すると共に通話時に音声を入力するマイ
クであり、例えば無指向性のコンデンサマイクが用いら
れる。また、スピーカ部13bは回線から受け取った音
声を放音する。スイッチ部14は、制御部11からのス
イッチ制御信号によりマイク部1a3で拾った周囲の騒
音の信号をバンドパスフィルタ15に出力するあるいは
通話時の入力音声を制御部11に出力するように切り換
える。バンドパスフィルタ15は、マイク部13aで拾
った周囲の騒音の信号を、音声帯域である300Hzか
ら3.4kHzの周波数の5つの帯域に分けて出力す
る。
【0013】比較回路16は、バンドパスフィルタ15
により5つの帯域に分けて出力された信号の大きさを比
較し、信号の一番大きい帯域を選択する。レベル検出器
17は、比較回路16で選ばれた信号の絶対音圧を検出
する。制御部11は、リンガ部18を駆動するためのリ
ンガ駆動部を含み、携帯電話機の送受信部12からの電
話の着信信号を受信したとき、スイッチ部14にスイッ
チ制御信号を出力して周囲の騒音の信号を入力するよう
に制御するとともに、比較回路16により得られた信号
の周波数から最も離れた周波数を選択するように制御
し、さらにレベル検出器17により得られた騒音信号の
絶対音圧よりリンガ部18で鳴らすリンガ音が約16d
B音圧が大きくなるように制御し、リンガ駆動部を駆動
する。さらに、図示しないオンフック/オフフックスイ
ッチ操作に基づいて電話回線が接続された後、マイク部
13aおよびスピーカ部13bにより通話ができるよう
に制御する。リンガ部18は、制御部11のリンガ駆動
部からの出力に従って最適なリンガ音を放音する。
により5つの帯域に分けて出力された信号の大きさを比
較し、信号の一番大きい帯域を選択する。レベル検出器
17は、比較回路16で選ばれた信号の絶対音圧を検出
する。制御部11は、リンガ部18を駆動するためのリ
ンガ駆動部を含み、携帯電話機の送受信部12からの電
話の着信信号を受信したとき、スイッチ部14にスイッ
チ制御信号を出力して周囲の騒音の信号を入力するよう
に制御するとともに、比較回路16により得られた信号
の周波数から最も離れた周波数を選択するように制御
し、さらにレベル検出器17により得られた騒音信号の
絶対音圧よりリンガ部18で鳴らすリンガ音が約16d
B音圧が大きくなるように制御し、リンガ駆動部を駆動
する。さらに、図示しないオンフック/オフフックスイ
ッチ操作に基づいて電話回線が接続された後、マイク部
13aおよびスピーカ部13bにより通話ができるよう
に制御する。リンガ部18は、制御部11のリンガ駆動
部からの出力に従って最適なリンガ音を放音する。
【0014】上記バンドパスフィルタ15、比較回路1
6及び制御部11は、帯域選択手段101を構成する。
上記レベル検出器17及び制御部11は、報知音設定手
段102を構成する。
6及び制御部11は、帯域選択手段101を構成する。
上記レベル検出器17及び制御部11は、報知音設定手
段102を構成する。
【0015】次に、作用を説明する。まず、携帯電話機
の送受信部12から制御部11に電話の着信信号が届く
と、制御部11は、スイッチ部14にスイッチ制御信号
を出力してスイッチを切り換えてマイク部13aを作動
させ、マイク部13aで周囲の騒音の信号を入力するよ
うに制御する。すなわち、制御部11が着信信号を受け
たときにスイッチ部14を切り換えてマイク部13aか
ら騒音の信号を取り込むようにすることにより無駄な動
作を省き省電力化を図るようにしている。マイク部13
aで拾った周囲の騒音の信号は、バンドパスフィルタ1
5に入力され、バンドパスフィルタ15では、マイク部
13aで拾った周囲の騒音の信号を、音声帯域である3
00Hzから3.4kHzの周波数の5つの帯域に分
け、5つの帯域に分けた信号を比較回路16に出力す
る。比較回路16では、バンドパスフィルタ15により
5つの帯域に分けて出力された信号の大きさを比較し、
信号の一番大きい帯域を選択して制御部11及びレベル
検出器17に出力する。
の送受信部12から制御部11に電話の着信信号が届く
と、制御部11は、スイッチ部14にスイッチ制御信号
を出力してスイッチを切り換えてマイク部13aを作動
させ、マイク部13aで周囲の騒音の信号を入力するよ
うに制御する。すなわち、制御部11が着信信号を受け
たときにスイッチ部14を切り換えてマイク部13aか
ら騒音の信号を取り込むようにすることにより無駄な動
作を省き省電力化を図るようにしている。マイク部13
aで拾った周囲の騒音の信号は、バンドパスフィルタ1
5に入力され、バンドパスフィルタ15では、マイク部
13aで拾った周囲の騒音の信号を、音声帯域である3
00Hzから3.4kHzの周波数の5つの帯域に分
け、5つの帯域に分けた信号を比較回路16に出力す
る。比較回路16では、バンドパスフィルタ15により
5つの帯域に分けて出力された信号の大きさを比較し、
信号の一番大きい帯域を選択して制御部11及びレベル
検出器17に出力する。
【0016】次に、レベル検出器17によって、比較回
路16で選ばれた信号から、その信号の絶対音圧を検出
して制御部11に戻す。制御部11では、リンガ部18
を鳴らすリンガ音の周波数として、比較回路16により
得られた信号の周波数から最も離れた(最も遠い)周波
数を選択するように制御し、さらにレベル検出器17に
より得られた騒音信号の絶対音圧よりリンガ部18で鳴
らすリンガ音が約16dB音圧が大きくなるように制御
する。このように、比較回路16により得られた信号の
周波数から最も離れた周波数を選択することによって、
周囲の騒音の周波数とは大きく離れたリンガ音の周波数
で放音することができ、リンガ音が非常に聞き取り易く
なる。さらに、リンガ音を騒音信号の絶対音圧より約1
6dB大きい音で鳴らすようにすることによって騒音の
マスキングができる。
路16で選ばれた信号から、その信号の絶対音圧を検出
して制御部11に戻す。制御部11では、リンガ部18
を鳴らすリンガ音の周波数として、比較回路16により
得られた信号の周波数から最も離れた(最も遠い)周波
数を選択するように制御し、さらにレベル検出器17に
より得られた騒音信号の絶対音圧よりリンガ部18で鳴
らすリンガ音が約16dB音圧が大きくなるように制御
する。このように、比較回路16により得られた信号の
周波数から最も離れた周波数を選択することによって、
周囲の騒音の周波数とは大きく離れたリンガ音の周波数
で放音することができ、リンガ音が非常に聞き取り易く
なる。さらに、リンガ音を騒音信号の絶対音圧より約1
6dB大きい音で鳴らすようにすることによって騒音の
マスキングができる。
【0017】ここで、リンガ部18を鳴らすリンガ音の
周波数としては、図2に示すリンガ音の周波数特性例か
ら、同図a、b、cに示すように約1kHz、2.5k
Hz、4.5kHzの3つのピーク音圧の周波数から選
択するようにする。また、リンガ部18から出力できる
リンガ音の音圧レベルは80〜90dBが限界であるか
ら、70〜80dB以上の騒音レベルの場合には騒音レ
ベルから20dB以上大きくすることはできずそのとき
は最大音圧で鳴らすようにする。リンガ部18は、制御
部11リンガ駆動部からの出力に従ってリンガ音の周波
数及び音圧を最適な音にして放音する。そして、図示し
ないオンフック/オフフックスイッチ操作に基づいて電
話回線が接続された後、マイク部13aおよびスピーカ
部13bにより通話ができるように制御される。
周波数としては、図2に示すリンガ音の周波数特性例か
ら、同図a、b、cに示すように約1kHz、2.5k
Hz、4.5kHzの3つのピーク音圧の周波数から選
択するようにする。また、リンガ部18から出力できる
リンガ音の音圧レベルは80〜90dBが限界であるか
ら、70〜80dB以上の騒音レベルの場合には騒音レ
ベルから20dB以上大きくすることはできずそのとき
は最大音圧で鳴らすようにする。リンガ部18は、制御
部11リンガ駆動部からの出力に従ってリンガ音の周波
数及び音圧を最適な音にして放音する。そして、図示し
ないオンフック/オフフックスイッチ操作に基づいて電
話回線が接続された後、マイク部13aおよびスピーカ
部13bにより通話ができるように制御される。
【0018】このように本実施例では、装置全体の制御
を行う制御部11、周囲の騒音の信号を検出するマイク
部13a、マイク部13aからの出力を切り換えるスイ
ッチ部14、周囲の騒音の信号を音声帯域の5つの帯域
に分けて出力するバンドパスフィルタ15、5つの帯域
に分けて出力された信号の大きさを比較し、信号の一番
大きい帯域を選択する比較回路16、比較回路16で選
択された信号から絶対音圧を検出するレベル検出器1
7、リンガ音を鳴らすリンガ部18を設け、制御部11
は、携帯電話機の送受信部12からの電話の着信信号を
受信したとき、スイッチ制御信号を出力して周囲の騒音
の信号を入力するようにスイッチ部14を制御するとと
もに、比較回路16により得られた信号の周波数から最
も離れた周波数を選択するように制御し、レベル検出器
17により得られた騒音信号の絶対音圧よりリンガ部1
8で鳴らすリンガ音が約16dB音圧が大きくなるよう
に制御するようにしているので、リンガ音の周波数及び
音圧が自動的に調整され、携帯電話機の携帯先が騒音の
多い野外や騒音の少ない場所でも最適な呼び出し音で放
音することができ、様々な環境で携帯使用する携帯電話
機に利用できる。
を行う制御部11、周囲の騒音の信号を検出するマイク
部13a、マイク部13aからの出力を切り換えるスイ
ッチ部14、周囲の騒音の信号を音声帯域の5つの帯域
に分けて出力するバンドパスフィルタ15、5つの帯域
に分けて出力された信号の大きさを比較し、信号の一番
大きい帯域を選択する比較回路16、比較回路16で選
択された信号から絶対音圧を検出するレベル検出器1
7、リンガ音を鳴らすリンガ部18を設け、制御部11
は、携帯電話機の送受信部12からの電話の着信信号を
受信したとき、スイッチ制御信号を出力して周囲の騒音
の信号を入力するようにスイッチ部14を制御するとと
もに、比較回路16により得られた信号の周波数から最
も離れた周波数を選択するように制御し、レベル検出器
17により得られた騒音信号の絶対音圧よりリンガ部1
8で鳴らすリンガ音が約16dB音圧が大きくなるよう
に制御するようにしているので、リンガ音の周波数及び
音圧が自動的に調整され、携帯電話機の携帯先が騒音の
多い野外や騒音の少ない場所でも最適な呼び出し音で放
音することができ、様々な環境で携帯使用する携帯電話
機に利用できる。
【0019】また、上記報知音発生装置を、携帯電話機
の報知音発生装置としてだけではなく、例えば騒音の多
い工場内の各種装置等の報知音発生装置として使用する
ことも勿論でき、このようにすれば騒音の多い工場内等
であっても、工場内の騒音から最も区別できる報知音で
報知されることになって報知音が聞き取りやすくなり、
従来騒音対策で採用されていた防音パネル等を不要にす
ることができる。なお、本実施例では、リンガ音の周波
数と音圧を周囲騒音に対して最適な特性にするようにし
ているが、周囲の騒音の信号に基づいて報知音を設定す
るものであればどのような構成のものでもよく、報知音
の周波数のみを最適に調整するものであってもよい。ま
た、周囲の騒音の周波数を検出する手段と、検出された
騒音の周波数に基づいて報知音の周波数を設定する手段
を有する報知音発生装置であれば、携帯電話機に限ら
ず、どのような装置に適用してもよいことはいうまでも
ない。
の報知音発生装置としてだけではなく、例えば騒音の多
い工場内の各種装置等の報知音発生装置として使用する
ことも勿論でき、このようにすれば騒音の多い工場内等
であっても、工場内の騒音から最も区別できる報知音で
報知されることになって報知音が聞き取りやすくなり、
従来騒音対策で採用されていた防音パネル等を不要にす
ることができる。なお、本実施例では、リンガ音の周波
数と音圧を周囲騒音に対して最適な特性にするようにし
ているが、周囲の騒音の信号に基づいて報知音を設定す
るものであればどのような構成のものでもよく、報知音
の周波数のみを最適に調整するものであってもよい。ま
た、周囲の騒音の周波数を検出する手段と、検出された
騒音の周波数に基づいて報知音の周波数を設定する手段
を有する報知音発生装置であれば、携帯電話機に限ら
ず、どのような装置に適用してもよいことはいうまでも
ない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、周囲の騒音の周波数を
検出し、検出された騒音の周波数特性に基づいて報知音
の周波数が騒音信号の周波数から離れるように設定して
いるので、周囲の騒音状態にかかわらず報知音を最適に
調整することができる。
検出し、検出された騒音の周波数特性に基づいて報知音
の周波数が騒音信号の周波数から離れるように設定して
いるので、周囲の騒音状態にかかわらず報知音を最適に
調整することができる。
【図1】本発明に係る報知音発生装置の一実施例の全体
構成図である。
構成図である。
【図2】同実施例の報知音発生装置のリンガ周波数特性
例を示す図である。
例を示す図である。
【図3】従来の報知音発生装置の全体構成図である。
11 制御部 12 携帯電話機の送受信部 13a マイク部(騒音信号検出手段) 13b スピーカ部 14 スイッチ部 15 バンドパスフィルタ 16 比較回路 17 レベル検出器 18 リンガ部(放音手段) 101 帯域選択手段 102 報知音設定手段
Claims (8)
- 【請求項1】 周囲の騒音を検出する騒音信号検出手段
と、 前記騒音信号検出手段により検出された騒音信号に基づ
いて報知音の周波数を設定する報知音設定手段と、 前記報知音設定手段により設定された周波数の報知音で
放音する放音手段と、 を具備したことを特徴とする報知音発生装置。 - 【請求項2】 周囲の騒音を検出する騒音信号検出手段
と、 前記騒音信号検出手段により検出された騒音信号を複数
の周波数帯域に分割し、分割した周波数帯域から騒音信
号レベルが最大の周波数帯域を選択する帯域選択手段
と、 前記帯域選択手段により選択された周波数帯域から離れ
た周波数を報知音の周波数として設定する報知音設定手
段と、 前記報知音設定手段により設定された報知音の周波数で
放音する放音手段と、 を具備したことを特徴とする報知音発生装置。 - 【請求項3】 周囲の騒音を検出する騒音信号検出手段
と、 前記騒音信号検出手段により検出された騒音信号を複数
の周波数帯域に分割し、分割した周波数帯域から騒音信
号レベルが最大の周波数帯域を選択する帯域選択手段
と、 前記帯域選択手段により選択された周波数帯域から離れ
た周波数を報知音の周波数として設定するとともに、前
記帯域選択手段により選択された周波数帯域の音圧の絶
対音圧を検出し、検出した絶対音圧から所定音圧大きい
音圧を報知音の音圧として設定する報知音設定手段と、 前記報知音設定手段により設定された報知音の周波数及
び音圧で放音する放音手段と、 を具備したことを特徴とする報知音発生装置。 - 【請求項4】 前記騒音信号検出手段は、着信信号が入
力されたとき周囲の騒音を検出するようにしたことを特
徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の何れかに記
載の報知音発生装置。 - 【請求項5】 前記帯域選択手段により分割される複数
の周波数帯域は、音声帯域であることを特徴とする請求
項2又は請求項3の何れかに記載の報知音発生装置。 - 【請求項6】 前記報知音設定手段により設定される周
波数は、前記放音手段により報知音を放音したときに発
生する音圧の周波数特性のピーク音圧の周波数から選択
するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2又
は請求項3の何れかに記載の報知音発生装置。 - 【請求項7】 前記報知音設定手段により設定される所
定音圧大きい音圧は、前記放音手段により報知音を放音
したとき騒音のマスキングが可能な音圧であることを特
徴とする請求項3記載の報知音発生装置。 - 【請求項8】 前記報知音設定手段は、携帯電話機にお
ける呼び出し報知音を設定するようにしたことを特徴と
する請求項1、請求項2又は請求項3の何れかに記載の
報知音発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16867493A JPH077783A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 報知音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16867493A JPH077783A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 報知音発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077783A true JPH077783A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15872389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16867493A Pending JPH077783A (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 報知音発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077783A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002330498A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Pioneer Electronic Corp | スピーカ検出装置 |
WO2006117972A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Kyocera Corporation | カメラ機能付携帯端末 |
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JP2011118537A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Japan Radio Co Ltd | 緊急時における移動体端末の通知手段 |
JP2013197706A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Sharp Corp | 端末装置、通知方法、およびプログラム |
US20170251099A1 (en) * | 2006-08-02 | 2017-08-31 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Mobile terminal and event processing method |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP16867493A patent/JPH077783A/ja active Pending
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
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