JP3758428B2 - データ収集方法およびデータ収集装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ表示装置やデータ伝送装置などの上位機器と非接触通信システムを備えた下位機器との間で通信回線を介して通信を行い、下位機器からのデータを上位機器に収集するデータ収集方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の上位機器によるデータ収集動作では、上位機器が下位機器に対してデータ要求を送信すると、これを受信した下位機器がその内容を解釈して、必要なデータを下位機器に接続されている端末装置から収集して、下位機器内の送信バッファを利用して対応するテキストフォーマットに組み立てて、この組み立てた応答テキストを要求元の上位機器に返送している。
【0003】
また、データ収集に関する先行技術である特開平11−88384号公報では、上位機器からの要求テキストに対する応答テキストを迅速に返送するために、下位機器はあらかじめ応答テキストをメモリに用意しておき、上位機器から要求テキストを受けた際にそれを解析して、対応する応答テキストをメモリから返送するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した前者のデータ収集方式では、下位機器は要求テキストを受信し、その内容を解釈した後に、端末装置からデータを収集することにより必要なデータを揃え、それから応答テキストを組み立て、要求元の上位機器に返送するものであるため、応答テキストを返送するまでに時間がかかるという問題がある。
【0005】
また、後者(特開平11−88384号公報)の技術でも、下位機器は要求テキストを受信してこれを解析してからこれに対応する応答テキストをメモリから読み出して上位機器に返送するため、解析の時間が必要であった。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、上位機器は返送タイミングを指定した起動コマンドを最初に発行するだけで、上位機器の要求データなしに下位機器はあらかじめ準備しておいた応答データを前記返送タイミングとなったときに自律的に上位機器に返送することにより、迅速かつ的確なデータ収集を実現することを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では下記のような手段を採用した。
【0008】
すなわち本発明は、上位機器から返送タイミングを含む起動コマンドを送出するだけで、下位機器にあらかじめ組み立てられた応答データを前記タイミングにしたがって自動的に返信できるようにするとともに、当該応答データは前記起動コマンドの受信を契機として順次更新されるようにしたものである。
【0009】
具体的には、本発明の第1の手段は、上位機器が返送タイミングを含む起動コマンドを発行し、この起動コマンドの受領を契機として下位機器はデータ収集を行い応答データを更新してこれを当該下位機器が得たデータを取り込んだ順に記憶手段に保存しておき、前記起動コマンド中の返送タイミングで指定されたタイミングで自律的に前記応答データ前記取り込んだ順に記憶手段から上位機器に送信するようにしたものである。すなわち、下位機器では上位機器から送信される起動コマンドでデータ更新を行い、次の返送タイミングにおいて常に最新データを使用した応答データが返送できるようにしたものである。
【0010】
また、別の手段として、上位機器が返送タイミングを含む起動コマンドを発行し、下位機器は前記起動コマンドの受領を契機として、自身が保持するデータを更新して、これにもとづいて上位機器に返送するための応答データをあらかじめ生成するとともにこれを記憶手段に保存しておき、前記上位機器からの起動コマンドで指定されたタイミングとなったときに前記下位機器は前記応答データを記憶手段から上位機器に自律的に送信し、前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取るようにしても良い。
【0011】
また、別の手段として、上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングを指定する起動コマンドを順次発行し、前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動し、前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させ、取り込んだ順に保存させるようにして、前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづいて、記憶手段内の応答データ取り込んだ順に上位機器に送信するようにしてもよい。ここで、固体装置とは下位機器と非接触通信を行うタグを用いることができ、非接触通信とはRFID (Radio Frequency Identification) システムを用いることができる。
【0012】
また、別の手段として、上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングを指定する起動コマンドを順次発行し、前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動し、前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させるようにして、前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづいて、記憶手段内の応答データを上位機器に送信し、前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取るようにしても良い。
【0013】
このように構成することにより、タグのデータを上位機器で処理する際に上位機器は起動コマンドを発行するだけで、下位機器が自律的に応答データを返送するため、迅速かつ確実な処理が可能となる。
【0014】
したがって、たとえばタグでプレイヤを識別するネットワークゲーム等でプレイヤの情報を迅速にデータベースより読み出すことが可能となる。
【0015】
また、前記手段をプログラム化して記録媒体に記録してもよい。この場合、記録媒体とは磁気ディスク、磁気テープ等の磁気的な記録媒体、光ディスク等の光記録媒体のほか、いかなる記録媒体であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
【実施例1】
図1は、本発明のデータ収集方式を実施するシステム構成の概念を示している。
【0018】
同図に示すように、本発明では、上位機器1と下位機器3a〜3nとが通信回線2によって接続されており、下位機器3a〜3nで収集されたデータは通信回線2を通じて上位機器1に送信されるようになっている。
【0019】
これをさらに実施形態として具体化したものが図2である。ここでは非接触通信システムに運用した場合を示しており、上位機器1としてパーソナルコンピュータ11、下位機器3a〜3nとしてアンテナ装置13a〜13cを用いている。そして、アンテナ装置13a〜13cからのデータは通信回線12を通じてパーソナルコンピュータ11に収集されるようになっている。
【0020】
パーソナルコンピュータ11には、データ処理プログラムが格納されており、アンテナ装置13a〜13cから収集されたデータの処理が可能となっている。
【0021】
また、このパーソナルコンピュータ11には、CRT等の表示装置が接続されており、処理結果あるいはアンテナ装置13a〜13cの状態が表示可能となっている。
【0022】
またパーソナルコンピュータ11は、RS−485に準拠した通信回線12に接続されるとともに、また該通信回線12にはアンテナ装置13a〜13cなどの複数の下位機器が接続されている。
【0023】
さらに、下位機器としてのアンテナ装置13a〜13cは、非接触通信14によってタグ15a〜15cと通信可能となっている。
【0024】
ここで、アンテナ装置13a〜13cとタグ15a〜15cとの通信方式について図6を用いて説明する。
【0025】
この通信方式は、RF−ID(Radio Frequency Identification)システムと呼ばれる識別システムによって行われるが、もちろんこれに限定されるものではない。
【0026】
データキャリアとしてのタグ15a〜15cには、コイル74と通信制御部75とを有しており、この通信制御部75は、コンデンサからなる共振回路、復調回路、シャント回路、制御回路などで構成されている。通信制御部75は、アンテナ装置13a〜13cから受信し、復調されたコマンドにしたがってメモリ76にデータの読み書きを行うようになっている。
【0027】
一方、アンテナ装置13a〜13cは、上位の通信制御部71と下位の通信制御部72および両制御部からアクセスされるバッファ21とメモリ22とを有している。
【0028】
なお、図7では便宜上通信制御部を2つに分けたが、同一のものであってもよい。
【0029】
通信制御部72は、タグ15a〜15cからのデータを受信する機能部として、コイル73と接続された増幅器、BPF(Band Pass Filter)、検波回路、A/Dコンバータなどで構成され、タグ15a〜15cから受信したデータをデジタル値に変換してメモリ22に格納する機能を有している。
【0030】
また、通信制御部72は、コイル73を通じてタグ15a〜15cへのコマンドを送出する機能として、ドライブ回路を有している。このドライブ回路は、一定のキャリア周波数を発振する発振回路を有しており、一定周期で発振の断続を生じさせる機能を有している。そして、上位機器であるパーソナルコンピュータ11から与えられた送信コマンドよって発振断続のデューティ比を異なるデューティ比、たとえば70%,30%に変化させることができる。
【0031】
なお、図7ではアンテナ装置13a〜13cのコイル73でタグ15a〜15cとの送受信を行うように図示したが、このコイル73は、送信用コイルと受信用コイルとを別のコイルとしてもよい。その場合、送信用コイル側のドライブ回路(通信制御部72に内蔵)を所定のデューティ比(たとえば50%)で発振断続させて送信用コイルを駆動する。これにより、タグ15a〜15cの通信制御部75内の共振回路に生じた残響(メモリ76からの読み出しデータが含まれる)を受信用コイルが受信してこの受信信号が増幅器、BPF、検波回路、A/Dコンバータを通じてデジタル値に変換されることになる。
【0032】
図3は、アンテナ装置13a〜13c内のメモリ22とバッファ21の構成を示している。
【0033】
アンテナ装置13a〜13cでは、上記に説明した通信制御部72によって得られたタグ15a〜15cからのデータを一旦メモリ22に蓄積し、このメモリ22内のバッファ21で応答テキスト23のフォーマットを組み立てるようになっている。
【0034】
応答テキスト23は、図3に示すように、テキストの開始フラグ(STX)、モジュール番号(Module No.)、応答コード、データ領域、テキストの終了フラグ(ETX)、およびエラーチェックコード(BCC)で構成されている。そして、タグ15a〜15cのメモリ76から得られたデータは前記データ領域に格納される。
【0035】
前記応答テキスト23は、パーソナルコンピュータ11からの起動コマンドをトリガとしてデータ更新が実行される。すなわち、アンテナ装置13a〜13cが起動コマンドを受信するとコイル73でタグ15a〜15cとの送受信を開始する。この起動コマンドの内容については後述する。
【0036】
そして、この起動コマンドの中で指定されたタイミングで応答テキスト23をパーソナルコンピュータ11に返送するようになっている。
【0037】
本実施例では、起動コマンドをトリガとして応答テキスト23が更新されているため、返送タイミングとなったときには常に最新のデータをパーソナルコンピュータ11に返送することができる。
【0038】
したがって、下位機器であるアンテナ装置13a〜13cは、返送タイミング時に、バッファ21から完成済みの応答テキスト23を再フォーマット化する必要もなく、そのままの形で応答テキスト23として上位機器に送信することができ、データ収集効率をさらに向上させることができる。
【0039】
次に、図4〜図6に示すフローチャートを参照して、上記実施形態の作用について説明する。図4はパーソナルコンピュータ11における起動コマンドの作成および送信とアンテナ装置13a〜13cからの応答テキスト23の受信を示すフローチャートであり、図5はアンテナ装置13a〜13cにおける起動コマンドの受信、起動コマンドの内容判断、下位通信の起動、応答テキスト23の送信を示すフローチャートであり、図6はアンテナ装置13a〜13cにおける下位通信の実行と応答テキスト23の作成および更新を示すフローチャートである。
【0040】
まず、パーソナルコンピュータ11は起動コマンドを作成する(図4のステップ31)。この起動コマンドには、図8に示すように、収集すべきアンテナ装置13a〜13cのモジュール番号(Module No.)とデータ種別(たとえば応答テキストなど)を含んでいる。
【0041】
そして、当該起動コマンドを通信回線12を通じて各アンテナ装置13a〜13cに送信する。
【0042】
アンテナ装置13a〜13cがパーソナルコンピュータ11から起動コマンドを受信すると(図5のステップ41)、通信制御部71において、この受信した起動コマンドの内容を解析する(ステップ42)。具体的にはこの解析により、受信したアンテナ装置13(たとえば13b)自身がパーソナルコンピュータ11に応答テキスト23を返送するタイミング(たとえばT2)を知ることができる。ここで、起動コマンドを受信するとアンテナ装置13(たとえば13b)は、他のアンテナ装置13(たとえば13a,13c)と同期したクロックカウントを開始する。このクロックカウントは、各アンテナ装置13a〜13c内のクロックによって行われるが、基準クロックはパーソナルコンピュータ11により適宜更正される。
【0043】
次に、アンテナ装置13(13b)の通信制御部72は、タグ15(15b)との間の非接触通信を行うための下位通信型ループを起動する(図5のステップ43,図6のステップ51)。この下位通信型ループによるRFIDによる非接触通信方法は前述した通りであるので説明は省略する。
【0044】
この結果、タグ15(15b)のメモリ76に格納されていたデータはアンテナ装置13(ここでは13b)の通信制御部72を通じてメモリ22に一旦格納され、そこで応答テキスト23に組み立てられてバッファ21に蓄積される。このように、下位通信の結果は下位通信型ループ処理毎にただちにバッファ21に反映される(ステップ52)。ここで、このとき、バッファ21には、応答テキスト23のデータが図10に示すように蓄積されている。すなわち、アンテナ装置13(たとえば13b)が複数回にわたって同一のタグ15(ここでは15b)からデータを受信した場合、またはアンテナ装置13(たとえば13b)が複数の異なるタグ15(ここでは15b)からデータを受信した場合には、バッファ21には順次データが古い順番に蓄積されており、このデータは蓄積された時期が古い順に指定されたタイミングクロック(たとえばT2)毎にパーソナルコンピュータ11に対して送信されるようになっている。このようなバッファ21はたとえばFIFO(First In First Out)メモリ、またはシフトレジスタとの組み合わせにより実現できる。
【0045】
なお、バッファ21に蓄積された複数のデータは、タイミング毎に順次返送する場合で説明したが、指定されたタイミング(たとえばT2)で一度にパーソナルコンピュータ11に送信してもよい。
【0046】
アンテナ装置13(13b)は、図9に示すように、タイミングクロック信号をカウントして、自身がパーソナルコンピュータ11に応答テキスト23を返送するタイミングを検出する。ここで、アンテナ装置13bを例にすると、このアンテナ装置13bは起動コマンドによってT2のタイミングで応答テキスト23を返送するように設定されている。したがって、図9に示すように、T2のタイミングクロックの立ち上がりに同期してアンテナ装置13bのバッファ21より応答テキスト23が自律的にパーソナルコンピュータ11に返送される(ステップ44,45)。
【0047】
このようにして、各アンテナ装置13a〜13cからパーソナルコンピュータ11に収集された応答テキスト23はパーソナルコンピュータ11の情報処理プログラムにしたがって、処理される。
【0048】
なお、パーソナルコンピュータ11から発信される起動コマンドは、1回に限られるものではなく、各アンテナ装置13a〜13からの応答テキスト23を全て受領した後に、新たに各アンテナ装置13a〜13に対して再度発信するようにしてもよい。
【0049】
また、所定時間毎に周期的に起動コマンドを各アンテナ装置13a〜13cに送信するようにしてもよい。いずれにしても、アンテナ装置13a〜13cでは、前記起動コマンドの受信毎にタグ15a〜15cとのデータ更新を行うため、起動コマンドの発信間隔は、データ更新の即時性の要求程度にしたがってその間隔を決定すればよい。
【0050】
また、図9では、T1〜T2間、T2〜T3間、T3〜T4間に各アンテナ装置13a〜13cの応答テキスト23を返送するようにしたが、応答テキスト23の返送は実際には図9のアンテナ装置13bでの応答テキスト23の返送時間をみてもわかるように、斜線で示した範囲(t1)で完了してしまうことが多い。そこで、このあまった時間(t2)を利用してパーソナルコンピュータ11よりT4のタイミングで応答テキスト23の返送停止、再送、再開等の返送制御コマンドを各アンテナ装置13a〜13cに送信するようにしてもよい。
【0051】
たとえば、アンテナ装置13a〜13cのメンテナンスが必要な場合に有効である。このタイミングクロックの隙間で発行された返送停止コマンドを受信したアンテナ装置13a〜13cの通信制御部71は、設定された返送タイミングとなってもその返送を行わないように設定されることになる。このようにして返送の停止が設定されたアンテナ端末13a〜13cに対しては、メンテナンスが完了した場合に、再度隙間のタイミング(たとえばT4)を利用して返送再開の制御コマンドを送信することによって応答テキスト23の返送再開が可能となる。
【0052】
また、パーソナルコンピュータ11が受信した応答テキスト23にエラーが生じている場合には、パーソナルコンピュータ11はこの隙間のタイミング(たとえばT4)を利用して、このエラーテキストを送信したアンテナ装置13a〜13cに対して応答テキスト23の再送を要求することができる。
【0053】
【実施例2】
図11は本発明の別の実施例における起動コマンドの例を示している。
【0054】
本実施例2では、起動コマンドの例と、この起動コマンドに基づく応答テキスト23の返送フローの変形例を示している。
【0055】
まず、起動コマンドAには起動コマンド名(Start Command A)とともに、返送開始モジュール番号(First Module No.)と返送最終モジュール番号(Last Module No.)とが格納されている。
【0056】
すなわち、アンテナ装置13a〜13cでは、当該起動コマンドAを受け取ることにより、最初に応答テキスト23を返送するアンテナ装置と最後に返送するアンテナ装置とを知ることができる。
【0057】
そして、その後は各アンテナ装置13a〜13cは、通信回線12を監視しながら自分よりも前のアンテナ装置(通常は自分のモジュール番号よりも若いモジュール番号が付与されたアンテナ装置)が応答テキスト23を返送したか否かを検出する。
【0058】
この処理フローを示したものが図12である。
【0059】
たとえば、アンテナ装置13a,13b,13cが順次応答テキスト23を返送する場合、起動コマンドAには、返送開始モジュールとして13aが、返送最終モジュールとして13cが登録されることになる。
【0060】
この起動コマンドAを受信したアンテナ装置13bを想定して図13の処理フローにしたがった場合を説明する。
【0061】
アンテナ装置13bは、まず起動コマンドAを解析して自分(13b)の直前に応答するモジュール番号(ここでは13a)を知る(ステップ1201)。
【0062】
次に、アンテナ装置13bは、自分が最初に返送する下位機器であるか否かを判定する(1202)。このとき、起動コマンドAでは最初に返送するモジュール番号は13aとなっているため、このステップは否定枝となり、ステップ1203に移行する。このステップ1203では、自分の直前に返送する下位機器(ここでは13a)が応答テキスト23を返送したか否かを監視する(1203)。このとき、直前の下位機器(13a)の返送処理を検出したときには、自分(13b)が返送するタイミングとなったと判断して、自身のバッファ21に格納されている応答テキスト23を直ちにパーソナルコンピュータ11に返送する(1204)。
【0063】
なお、起動コマンドAとして、返送開始モジュール番号(First Module No.)と返送最終モジュール番号(Last Module No.)のみを指定した場合で説明したが、図11の起動コマンドBのフォーマットで示すように、返送するモジュール番号を順番に格納しておいてもよい。この場合にも、アンテナ装置13a〜13cは図12に示したフローチャートで自分の返送タイミングを知ることができる。
【0064】
起動コマンドCにはインターバル時間(Interval)が格納されており、各アンテナ装置13a〜13cは、返送タイミングをインターバル時間を含めて計算することができるようになっている。
【0065】
このような起動コマンドCを用いた場合、その処理は図13に示す通りに行うことができる。
【0066】
すなわち、アンテナ装置13bは、最初に返送する機器(13a)が応答テキスト23を返送したことを検出した(1303)後にインターバル時間(Interval)を計数する(1304)。そして、当該インターバル時間が経過した後に、自身(13b)の返送タイミングとなったと判定し、応答テキスト23を返送する(1305)。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、下位機器または固体装置の情報を迅速かつ確実に収集することが可能となり、上位機器での処理効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデータ収集方式の概念を示すシステム構成図である。
【図2】 実施形態において上位機器にパーソナルコンピュータを使用し、下位機器に非接触通信システムを使用した場合の構成図である。
【図3】 実施形態においてアンテナ装置内のメモリ構成と、バッファ内データフォーマットを示す図である。
【図4】 実施形態においてパーソナルコンピュータにおける起動コマンドの作成および送信とアンテナ装置からの応答テキストの受信を示すフローチャートである。
【図5】 実施形態においてアンテナ装置における起動コマンドの受信と内容判断、下位通信定型ループの起動、および応答テキストの送信を示すフローチャートである。
【図6】 実施形態において下位通信の実行、応答テキストの作成および更新を示すフローチャートである。
【図7】 実施形態におけるアンテナ装置とタグとの機能構成を示すブロック図である。
【図8】 実施形態(実施例1)における起動コマンドの概要を示すフォーマット図である。
【図9】 実施形態における各アンテナ装置の応答テキストの返送タイミングを示すタイミングチャート図である。
【図10】 実施形態におけるバッファのデータ蓄積状態を示す図である。
ある。
【図11】 実施形態(実施例2)における起動コマンドの概要を示すフォーマット図である。
【図12】 実施形態(実施例2)におけるアンテナ装置の応答テキストの返送手順を示すフローチャート(1)である。
【図13】 実施形態(実施例2)におけるアンテナ装置の応答テキストの返送手順を示すフローチャート(2)である。
【符号の説明】
1 上位機器
2 通信回線
3 下位機器
11 パーソナルコンピュータ
12 通信回線
13 アンテナ装置
14 非接触通信
15 タグ
21 応答テキストバッファ
22 応答テキスト作成用データメモリエリア
23 応答テキスト
71 通信制御部(上位)
72 通信制御部(下位)
73 コイル
74 コイル
75 通信制御部
76 メモリ

Claims (11)

  1. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器において下位機器からのデータを上位機器で収集するデータ収集方法であって、
    上位機器が返送タイミングを含む起動コマンドを発行し、
    下位機器は前記起動コマンドの受領を契機として、自身が保持するデータを更新して、これにもとづいて上位機器に返送するための応答データをあらかじめ生成するとともにこれを当該下位機器が得たデータを取り込んだ順に記憶手段に保存しておき、
    前記上位機器からの起動コマンドで指定されたタイミングとなったときに前記下位機器は前記応答データ、取り込んだ順に記憶手段から上位機器に自律的に送信するデータ収集方法。
  2. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器において下位機器からのデータを上位機器で収集するデータ収集方法であって、
    上位機器が返送タイミングを含む起動コマンドを発行し、
    下位機器は前記起動コマンドの受領を契機として、自身が保持するデータを更新して、これにもとづいて上位機器に返送するための応答データをあらかじめ生成するとともにこれを記憶手段に保存しておき、
    前記上位機器からの起動コマンドで指定されたタイミングとなったときに前記下位機器は前記応答データを記憶手段から上位機器に自律的に送信し、
    前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取ることを特徴とするデータ収集方法
  3. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集方法であって、
    上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と、返送タイミングの指定とを含む起動コマンドを発行するステップと、
    前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動するステップと、
    前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させ、取り込んだ順に保存させるステップと、
    前記起動コマンドの中から抽出した返送タイミングを監視して、この返送タイミングとなったときに前記記憶手段内の応答データ取り込んだ順に自律的に上位機器に返送するステップとからなるデータ収集方法
  4. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集方法であって、
    上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と、返送タイミングの指定とを含む起動コマンドを発行するステップと、
    前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動するステップと、
    前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させるステップと、
    前記起動コマンドの中から抽出した返送タイミングを監視して、この返送タイミングとなったときに前記記憶手段内の応答データを自律的に上位機器に返送するステップとからなり、
    前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取ることを特徴とすデータ収集方法
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のデータ収集方法であって、
    各下位機器にはモジュール番号が割り当てられており、
    前記起動コマンドには前記モジュール番号の指定と返送タイミングの指定とを含んでおり、
    下位機器では、前記起動コマンド中のモジュール番号を識別することにより応答データを発行するタイミングが識別可能となっており、
    この返送タイミングにより、前記下位機器が自律的に応答データの返送を可能としたことを特徴とするデータ収集方法
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のデータ収集方法であって、
    上位機器には処理装置が設けられており、
    当該上位機器は前記下位機器より収集した情報にもとづいて下位機器または固体装置の状態を即時的に把握可能としたことを特徴とするデータ収集方法
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のデータ収集方法であって、
    前記上位機器には表示装置が設けられており、
    前記上位機器は収集した情報から各下位機器または各固体装置の状態を即時的に表示可能としたことを特徴とするデータ収集方法
  8. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集装置であって、
    前記下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングとを指定する起動コマンドを順次発行する手段と、前記下位機器からのデータを処理する手段とからなる上位機器と、
    前記起動コマンドの受信にもとづいて前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動し固体装置と通信する手段と、固体装置からのデータを応答データとして記憶手段内に反映させ、取り込んだ順に保存させるとともに、前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづいて上位機器に応答データ取り込んだ順に送信する手段とからなる下位機器と、
    前記下位機器からの下位通信型ループの発生に同期して自身が保有しているデータを下
    位機器に送信する固体装置とからなるデータ収集装置。
  9. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集装置であって、
    前記下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングとを指定する起動コマンドを順次発行する手段と、前記下位機器からのデータを処理する手段とからなる上位機器と、
    前記起動コマンドの受信にもとづいて前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動し固体装置と通信する手段と、固体装置からのデータを応答データとして記憶手段内に反映させるとともに、前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづいて上位機器に応答データを送信する手段とからなる下位機器と、
    前記下位機器からの下位通信型ループの発生に同期して自身が保有しているデータを下位機器に送信する固体装置とからなり、
    前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取ることを特徴とするデータ収集装置。
  10. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集プログラムであって、
    上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングとを含む起動コマンドを順次発行するステップと、
    前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動するステップと、
    前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させ、取り込んだ順に保存させるステップと、
    前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづき、前記記憶手段内の応答データ取り込んだ順に上位機器に送信するステップとからなるプログラムを記録した記録媒体。
  11. 通信回線を介して互いに接続された上位機器と下位機器と、該下位機器と非接触通信にて接続された固体装置との間でデータ収集を行うデータ収集プログラムであって、
    上位機器から下位機器に対してデータ収集の契機と返送タイミングとを含む起動コマンドを順次発行するステップと、
    前記起動コマンドを受信して前記下位機器と前記固体装置との間の下位通信型ループを起動するステップと、
    前記下位通信型ループによって前記固体装置からの最新データを下位機器の記憶手段内の応答データに反映させるステップと、
    前記起動コマンドから抽出した返送タイミングにもとづき、前記固体装置の記憶手段内の応答データを上位機器に送信するステップとからなり、
    前記下位機器から前記上位機器への応答データの繰り返し返送タイミングの間に時間的な隙間を設けるとともに、当該隙間時間に前記下位機器が前記上位機器からの停止/再送/再開などの命令を受け取ることを特徴とするプログラムを記録した記録媒体。
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