JP3758324B2 - ネットワーク電話システム、ネットワーク電話方法およびネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

ネットワーク電話システム、ネットワーク電話方法およびネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話システム、ネットワーク電話方法およびネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PC端末用に音声信号をディジタル信号に変換及び逆変換するサウンドボードが普及し、PC端末で音声入出力可能となっている。一方、複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続するLANの利用も拡大している。このような背景の中、各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線が実現されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のネットワーク電話システムにおいては、PC端末相互間で接続するには相手側のPC端末が稼働していなければならず、操作性が良くないという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、既存のハードウェアを利用して簡易に構築でき、且つ、操作性を向上させることが可能なネットワーク電話システム、ネットワーク電話方法およびネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話システムであって、
少なくとも上記PC端末の一台に備えられるとともに、他のPC端末の稼働状況を監視するPC端末監視部と、転送先の指定および解除を登録する転送登録部と、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答する稼働状況返答部とを備えるサーバ手段と、各PC端末に備えられるとともに、電話発信時に上記サーバ手段における上記稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せる稼働状況問合せ部と、上記転送登録部に対して転送先の指定や解除を発信する転送登録発信部と、上記稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定する発信決定部とを備えるクライアント手段とを具備する構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、音声入出力可能な複数のPC端末がネットワーク回線を使用して相互に接続されており、各PC端末相互間では音声の送受信を行うことによって相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現している。この場合、PC端末の一台についてはサーバ手段を備え、各PC端末はクライアント手段を備えている。すなわち、サーバ手段を備えるPC端末においては、PC端末監視部が他のPC端末の稼働状況を監視しつつ、転送登録部が転送先の指定および解除を登録しており、各PC端末から他のPC端末に電話着信しようとするときには、電話発信先のPC端末におけるクライアント手段の稼働状況問合せ部がサーバ手段における稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せる。すると、サーバ手段の稼働状況返答部が転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対しては同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対しては同転送先のPC端末の稼働状況を返答するので、クライアント手段の発信決定部はこの稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定し、発信を決定する場合にはネットワーク電話回線を実現する処理を実行するし、発信しない場合にはネットワーク電話回線を実現する処理を実行しない。
【0006】
すなわち、一台のPC端末に各PC端末の稼働状況を監視させ、その監視結果に基づいて発信するか否かを決定するようにした。この場合、サーバ手段は必ずしも一台である必要はなく、複数のPC端末において適宜実行させるようにしても良い。むろん、サーバ手段を備えるPC端末においてもクライアント手段を備えてネットワーク電話回線を実現可能である。この場合、一台のPC端末内において稼働状況問合せ部と稼働状況応答部とが存在することになるので、他のクライアント手段と比べてより一体化した構成とすることもできる。すなわち、PC端末監視部の監視結果を発信決定部が参照する過程において稼働状況問合せ部と稼働状況応答部とが実現されることになる。
【0007】
サーバ手段が提供する稼働状況の返答内容は必ずしも稼働状況だけに限定される必要はなく、各種の情報を付加することにより、操作性を向上させるようにしても良い。その一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のネットワーク電話システムにおいて、上記サーバ手段は、各PC端末のネットワークIDと通話端末IDとを管理するID管理部を備えるとともに、上記稼働状況返答部は、上記クライアント手段からの通話端末IDによる問合せに対して対応する着信先のPC端末の上記稼働状況とともに上記ID管理部にて管理されたネットワークIDを返答し、上記クライアント手段の発信決定部は、上記稼働状況とともに返答されるネットワークIDで着信先のPC端末を特定する構成としてある。
【0008】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、サーバ手段がID管理部によって各PC端末のネットワークIDと通話端末IDとを管理しており、クライアント手段が通話端末IDで稼働状況を問合せると、稼働状況返答部はこの通話端末IDとしての問合せに対して対応する着信先のPC端末の稼働状況とともにID管理部にて管理されたネットワークIDを返答する。すると、クライアント手段の発信決定部は稼働状況とともに返答されるネットワークIDで着信先のPC端末を特定し、ネットワーク電話回線を実現する。
【0009】
すなわち、通話として考えた場合にはネットワークIDは使用しずらいため、通話端末IDという概念を採用し、ネットワーク電話に関してこの通話端末IDから着信先のPC端末を特定している。
さらに、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、上記サーバ手段は、上記クライアント手段とネットワーク電話回線を形成して着信先のPC端末への伝言を取得する伝言取得部と、所定時に同着信先のPC端末のクライアント手段とネットワーク電話回線を形成して同取得した伝言を送信する伝言送信部とを備える構成としてある。
【0010】
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、サーバ手段の伝言取得部によってクライアント手段とネットワーク電話回線を形成するとともに着信先のPC端末への伝言を取得すると、伝言送信部は所定時に同着信先のPC端末のクライアント手段とネットワーク電話回線を形成して同取得した伝言を送信する。
伝言を取得したり配信するタイミングは適宜設定可能であるが、一例として、着信先のPC端末が稼働していないような場合に自動的に伝言を取得し、稼働したら自動的に伝言を配信するようにしてもよい。
【0011】
さらに、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、上記サーバ手段は、上記クライアント手段に対する着信を一時的に規制するための不在の登録や解除を受信して管理する不在登録部を備えるとともに、上記稼働状況返答部は、この不在登録部にて不在登録されているPC端末については非稼働として稼働状況を返答し、上記クライアント手段は、上記不在登録部に対して不在の登録や解除を発信する不在登録発信部を備える構成としてある。
【0012】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、クライアント手段の不在登録発信部によって着信を一時的に規制するための不在登録を発信すると、サーバ手段の不在登録部は同不在登録を受信して管理するとともに、稼働状況返答部はこの不在登録部にて不在登録されているPC端末については非稼働として稼働状況を返答する。また、不在登録が不要になった場合は、クライアント手段の不在登録発信部によって不在登録の解除を発信すると、サーバ手段の不在登録部は同不在登録の解除を受信し、不在登録を解除する管理を実行する。
すなわち、一時的に不在登録すると、発信者には着信先が非稼働として稼働状況が返答されるため、不在登録時に着信することはない。むろん、このような場合に発信側では伝言登録を行うようにしても良い。
【0014】
各PC端末においては当該端末操作者との音声入出力を行うものに限定される必要はなく、その一例として、請求項にかかる発明は、請求項1〜請求項のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、少なくとも上記クライアント手段を有するPC端末の一台については、外部電話回線に対して音声入出力可能であるとともに発着信可能なゲートウェイ手段を有し、当該ゲートウェイ手段を介して外部電話回線と上記ネットワーク電話回線とを接続する構成としてある。
【0015】
上記のように構成した請求項にかかる発明においては、少なくとも上記PC端末の一台がゲートウェイ手段によって外部電話回線に対して音声入出力可能となっているとともに、発着信も可能であるため、当該ゲートウェイ手段を備えたPC端末を介することにより外部電話回線とネットワーク電話回線とを相互に接続できる。ゲートウェイ手段を介して外部電話回線とネットワーク電話回線とを接続する手法は各種のものを採用可能である。発信時の手法の一例として、請求項にかかる発明は、請求項に記載のネットワーク電話システムにおいて、上記クライアント手段の稼働状況問合せ部は、上記サーバ手段に対して外線接続の問合せを行うとともに、上記サーバ手段の稼働状況返答部は、上記クライアント手段の稼働状況問合せ部からの外線接続の問合せに対して上記ゲートウェイ手段を備えたPC端末の稼働状況を返答し、かつ、上記クライアント手段の発信決定部は、この問合せに対する返答結果に基づいて上記ゲートウェイ手段を有するPC端末との間でネットワーク電話回線を形成しつつ外部電話回線と接続する外線発信接続部を有する構成としてある。
【0016】
上記のように構成した請求項にかかる発明においては、クライアント手段の稼働状況問合せ部がサーバ手段に対して外線接続の問合せを行うと、同サーバ手段の稼働状況返答部はこの外線接続の問合せに対してゲートウェイ手段を備えたPC端末の稼働状況を返答するため、クライアント手段の発信決定部が有する外線発信接続部はこの問合せに対する返答結果に基づいて上記ゲートウェイ手段を有するPC端末との間でネットワーク電話回線を形成しつつ外部電話回線と接続する。
【0017】
すなわち、外部電話回線に対して発信する際にはゲートウェイ手段を備えるPC端末との間でネットワーク電話回線を実現可能であるかを調べ、実現可能であれば同ネットワーク手段を使用して外部電話回線とネットワーク電話回線とを接続する。また、着信時の手法の一例として、請求項にかかる発明は、請求項または請求項のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、上記ゲートウェイ手段を有するPC端末は、外部電話回線からの着信時に上記クライアント手段の稼働状況問合せ部にて上記サーバ手段を備えるPC端末の稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せるとともに、上記発信決定部にて上記稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて着信先への発信を決定させ、形成されるネットワーク電話回線と外部電話回線とを接続する外線着信接続部を有する構成としてある。
【0018】
上記のように構成した請求項にかかる発明においては、ゲートウェイ手段を有するPC端末に対して外部電話回線からの着信があったとき、当該PC端末においては外線着信接続部がクライアント手段として稼働状況問合せ部によってサーバ手段を備えるPC端末の稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せを行わせる。そして、同稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて発信決定部によって着信先への発信を決定させ、ネットワーク電話回線を形成させた場合には、同ネットワーク電話回線と外部電話回線とを接続する。
【0019】
すなわち、外線着信接続部による指示に基づいて稼働状況問合せ部と発信決定部とが着信先へのPC端末との間でネットワーク電話回線を形成させ、形成されるネットワーク電話回線を音声入出力によって外部電話回線と接続させる。このように、一台のPC端末に各PC端末の稼働状況を監視させるとともに、その監視結果に基づいて発信するか否かを決定する手法は必ずしも実体のある装置に限定されず、その一例として、請求項にかかる発明は、音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話方法であって、サーバとしての少なくとも一のPC端末において、他のPC端末の稼働状況を監視し、転送先の指定および解除を登録し、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答するとともに、クライアントとしての各PC端末において、転送先の指定や解除を上記サーバに発信し、電話発信時に上記サーバに対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せ、その問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定する構成としてある。
【0020】
すなわち、必ずしも実体のある装置で修正する作業に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。ところで、このような機能を実現するためにソフトウェアとして実現される場合には、かかるソフトウェアを記録したソフトウェア記録媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。その一例として、請求項にかかる発明は、音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体であって、サーバとしての少なくとも一のPC端末において、他のPC端末の稼働状況を監視し、転送先の指定および解除を登録し、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答するとともに、クライアントとしての各PC端末において、転送先の指定や解除を上記サーバに発信し、電話発信時に上記サーバに対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せ、その問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定する構成としてある。
【0021】
むろん、そのソフトウェア記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなるソフトウェア記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。その他、供給方法として通信回線を利用して行う場合でも本発明が利用されていることには変わりないし、半導体チップに書き込まれたようなものであっても同様である。
【0022】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものはなく、一部をソフトウェア記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、一台のPC端末において他のPC端末の稼働状況を監視させているので、PC端末は発信時に稼働状況を問合せてから発信を決定すればよくなり、着信先の各PC端末が稼働している状況と稼働していない状況とで処理を異ならせることができ、より操作性を向上させることが可能なネットワーク電話システムを提供することができる。
【0024】
特に、着信先のPC端末が稼働していない場合には伝言メッセージを残して稼働したら配信させるといった機能を実現させたり、予め不在メッセージを残しておいて戻る予定の時間を発信者に伝えたりといったことが可能となり、操作性も著しく向上する。また、これらは既存のハードウェアを利用してそのまま実現することも可能である。また、転送登録を行うことができ、操作性が向上する。
また、請求項2にかかる発明によれば、ネットワークIDと並行して通話端末IDも使用可能であり、既存の電話番号に対応する通話端末IDを使用したり、端末操作者を想像しやすい覚えやすい通話端末IDを使用するといったことが可能となる。
【0025】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、伝言を伝えることができ、操作性が向上する。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、不在登録を行うことができ、操作性が向上する。
さらに、請求項にかかる発明によれば、外部電話回線との接続が極めて容易となる。例えば、近年においてはファクスボイスモデムなどが広く採用されており、ハードウェアの新たな追加を最低限として実現可能となる。
【0026】
さらに、請求項にかかる発明によれば、外部電話回線への発信時の処理を容易に実現できる。
さらに、請求項にかかる発明によれば、外部電話回線からの着信時の処理を容易に実現できる。
さらに、請求項にかかる発明によれば、同様の効果をなすネットワーク電話方法を提供でき、請求項にかかる発明によれば、ネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるネットワーク電話システムを適用したネットワークの構成を示している。
同図において、本社LAN10は複数のPC端末11がネットワーク回線12を介して接続されており、各PC端末11はサーバPC端末H1とゲートウェイPC端末GW1,GW2とクライアントPC端末Cnとから構成されている。
【0028】
二台のゲートウェイPC端末GW1,GW2は外部電話回線(以下、外線と呼ぶ)20に接続されている。外線20は通常のアナログ電話回線であり、一般的なアナログ電話機21が接続され、また、この外線20にはゲートウェイPC端末GW3を介して支社LAN30も接続されている。なお、支社LAN30のPC端末31については簡略化して示しており、一台のサーバPC端末H2とゲートウェイPC端末GW3とクライアント端末C11とから構成されている。
【0029】
同図に示すネットワーク電話システムにおいては、サーバPC端末H1とクライアントPC端末CnとゲートウェイPC端末GWnとは個別のPC端末11にて構成されているが、少なくともこれらが単独のPC端末11で実現可能であることを示しているに過ぎない。従って、必ずしも個別のPC端末11で実現する必要はなく、図2に示すように一台のPC端末11内にサーバ手段やクライアント手段やゲートウェイ手段を備えた構成とすることもできる。
【0030】
また、図3はPC端末11のより具体的なハードウェア構成例を示している。クライアントPC端末CnについてはCPU11aとRAM11bとROM11cとハードディスク11dなどから構成されるとともに、ネットワーク回線12と接続されるためのLANボード11eや音声入出力のためのサウンドボード11fが備えられている。また、このサウンドボード11fの音声入出力端子に対してスピーカとマイクを備えたハンドセット13が接続されている。
【0031】
このようなコンピュータシステムにおいては、CPU11aがROM11cやハードディスク11dに記録されているソフトウェアをRAM11bを使用しながら実行しており、オペレーティングシステムにて各アプリケーションの実行を管理している。クライアントPC端末Cnの場合、アプリケーションとしてはネットワーク電話アプリケーション14aやクライアントアプリケーション14bを実行している。
【0032】
また、同コンピュータシステムでは、適宜、LANボード11eを介してネットワーク回線12からデータ転送を行ったり、サウンドボード11fを介してハンドセット13との音声入出力を行う。このサウンドボード11fはコンピュータシステム内部で処理されるディジタルの音声データとハンドセット13で処理されるアナログの音声信号とを相互に変換するものであり、ネットワーク電話アプリケーション14aにおいては、ハンドセット13で入力されるアナログの音声信号をサウンドボード11fによってディジタルの音声データに変換した後、ネットワーク回線12を介して他のクライアントPC端末Cnに転送しつつ、同クライアントPC端末Cnのサウンドボード11fによってアナログの音声信号に変換してハンドセット13から音声として出力する。これをクライアントPC端末Cn相互に行うことにより、ネットワーク電話回線が実現されることになる。
【0033】
本実施形態においては、このネットワーク電話回線について詳述しないがネットワーク回線に接続された音声入出力可能な複数のPC端末相互間で通話機能を実現するものであれば各種のものを適用可能である。
サーバPC端末H1においては、同様にCPU11aとRAM11bとROM11cとハードディスク11dなどとともに、LANボード11eが備えられているが、クライアントPC端末11を兼用しない場合にはサウンドボード11fは必須ではない。この場合、かかるコンピュータシステムは少なくともサーバアプリケーション14cを実行していればよいが、本実施形態においては伝言を取得するためにネットワーク電話アプリケーション14aも実行している。
【0034】
なお、サーバPC端末Hnは本ネットワーク電話システムを実現するために他のクライアントPC端末Cnの稼働状況を含めて各種の状況を監視しており、この監視結果を図4に示すPC端末稼働状況テーブル40として管理している。
ゲートウェイPC端末GWnにおいては、同様にCPU11aとRAM11bとROM11cとハードディスク11dなどとともに、LANボード11eやサウンドボード11fが備えられている。このゲートウェイPC端末GWnの場合、サウンドボード11fは外線20と発着信可能なNCUボックス15が接続されており、外線20から入力される音声信号をディジタルの音声データに変換して取り込んだり、ディジタルの音声データをアナログの音声信号に変換して外線20に送出できるようになっている。また、NCUボックス15での発着信を含めて各種の制御を実行するため、インターフェイスボード11gが接続されている。
【0035】
このコンピュータシステムは少なくともネットワーク電話アプリケーション14aとともにゲートウェイアプリケーション14dを実行しており、ネットワーク電話アプリケーション14aによって実現される他のクライアントPC端末Cnとの音声データの送受をアナログ信号に変換して外線20に対して送受信可能となっている。
図3においても図1に示すようにサーバPC端末HnとクライアントPC端末CnとゲートウェイPC端末GWnとを個別のPC端末11にて構成しているが、図2に示すように一台のPC端末11で実現することもできる。
【0036】
図5はクライアントアプリケーション14bの概略フローチャートを示しており、図6〜図10はサーバアプリケーション14cの概略フローチャートを示しており、図11〜図14は外線発着信におけるクライアントアプリケーション14bとゲートウェイアプリケーション14dの概略フローチャートを示している。以下、これらのフローチャートを参照しながら上記構成からなる本実施形態の動作を説明する。
【0037】
各PC端末の操作者がクライアントPC端末Cnを立ち上げると、図5に示すクライアントアプリケーション14bが起動され、先ず、ステップS100にて稼働状況の問い合わせがあるか否かを判断する。この稼働状況の問い合わせは、図6に示すサーバアプリケーションのステップS200にてサーバPC端末H1がネットワーク回線12を介して各クライアントPC端末Cnに対して送出する。そして、クライアントPC端末Cnが稼働していればステップS105にて稼働状況を返答し、サーバPC端末H1はステップS210にて図4に示すPC端末稼働状況テーブル40における稼働状況の欄に稼働中と記録する。また、クライアントPC端末Cnが稼働していないときには稼働状況の返答を受け取ることはないので、サーバPC端末H1は非稼働中と判断し同PC端末稼働状況テーブル40における稼働状況の欄に非稼働中と記録する。従って、サーバPC端末H1においては同PC端末稼働状況テーブル40を参照すればいつでもクライアントPC端末Cnの稼働状況を判断でき、これらの処理によってPC端末監視部を構成していると言える。本実施形態においては、クライアントPC端末Cnの側でも稼働状況を返答しているが、サーバPC端末H1だけで実現することも可能である。
【0038】
稼働状況の返答後、クライアントPC端末CnはステップS110にて伝言の配信があるか否かを判断する。伝言は不在中に着信要求があった場合に発信者がサーバPC端末H1に残すことができる。サーバPC端末H1はステップS220にて図7に示す伝言配信処理を実行し、ステップS300にて上記PC端末稼働状況テーブル40を参照して稼働状況が非稼働から稼働へ変化したものがあるか否かを判断する。すなわち、新たに稼働したクライアントPC端末Cnがある場合にはステップS310にて同PC端末稼働状況テーブル40の伝言欄を参照して伝言があるか否かを判断し、あればステップS320にて伝言を配信することになる。
【0039】
クライアントPC端末Cnにおいてはこのようにして配信される伝言があれば、ステップS115にて伝言を取得する。この伝言自体の送受はネットワークアプリケーション14bによってサーバPC端末H1からクライアントPC端末Cnに対して音声を送信するのと同様にして行われる。なお、伝言がサーバPC端末H1に取得される過程については後述する。
【0040】
一方、あるクライアントPC端末Cnの操作者がネットワーク電話で他のクライアントPC端末Cmの操作者と通話を行う場合、自己のPC端末11において所定の操作を実行することになり、この操作を受けてステップS120ではネットワーク電話の開始と判断する。そして、各クライアントPC端末CnではステップS125にて操作者に対して着信先PC端末11を決定させる。図4に示すPC端末稼働状況テーブル40には各クライアントPC端末Cnの図1に示す略号とともに本来のIPアドレスとしてのネットワークIDと通話端末IDが記録されている。ネットワーク電話の際に操作者が冗長なネットワークIDで着信先を決定しなければならないのは苦痛であるため、内線電話のように短い桁数の通話端末IDを用意してあり、各クライアントPC端末Cnの操作者はこの通話端末IDで着信先を決定する。なお、この決定時に各クライアントPC端末CnからサーバPC端末H1に対して同PC端末稼働状況テーブル40を参照するように要求し、最新のPC端末稼働状況テーブル40から通話端末IDを表示して選択できるようにしても良い。そして、着信先の通話端末IDを取得できたらステップS130ではこの着信先のクライアントPC端末Cmの稼働状況をサーバPC端末H1に問合せる。むろん、このようにして通話端末IDとネットワークIDとを対応させて記録するPC端末稼働状況テーブル40はID管理部を構成する。
【0041】
この稼働状況の問合せに対応して、サーバPC端末H1はステップS230にて図8に示す着信先問合せ処理を実行している。この場合、先ず、ステップS400にて問合せがあるか否かを判断し、ステップS410にて上記PC端末稼働状況テーブル40を参照して問い合わせのあった通話端末IDのクライアントPC端末Cmが稼働中であるか否かを判断する。同PC端末稼働状況テーブル40には上述したように稼働状況の欄があり同欄を参照して判断する。
【0042】
着信先のクライアントPC端末Cmが稼働中であれば稼働中である旨と通話端末IDに対応するネットワークIDを稼働状況として返答する。すると、クライアントPC端末Cnの側では受け取ったネットワークIDに基づいて着信先のクライアントPC端末Cmとの間でネットワーク電話回線を形成して接続する。すなわち、クライアントPC端末Cn,Cmの間でネットワーク回線12を介在させつつ相互のサウンドボード11fとハンドセット13を使用して通話可能となる。
【0043】
これに対し、着信先のクライアントPC端末Cmが非稼働中であれば、サーバPC端末H1はステップS430にて上記PC端末稼働状況テーブル40を参照し、不在メッセージがあるか否かを判断するとともに、あればステップS440にて不在メッセージを配信する。この不在メッセージの配信も上述した伝言の配信と同様に行う。
また、続くステップS450では非稼働状況を返答し、ステップS460にて発信先のクライアントPC端末Cnに対して伝言があるか否かを問合せる。すると、クライアントPC端末CnにおいてもステップS145にて伝言があるか否かを操作者に問合せ、ある場合にはステップS150にて伝言メッセージをサーバPC端末H1に対して送出させるし、同サーバPC端末H1においてはステップS470にてその伝言メッセージを取得する。伝言メッセージを取得する作業はネットワーク電話と同様にして送出される音声データをファイルとして保存する処理とともに上記PC端末稼働状況テーブル40における伝言メッセージの欄に記録する処理を実行して行われる。むろん、このようにして伝言を配信する処理などが伝言送信部を構成するし、伝言を取得する処理などが伝言取得部を構成する。
【0044】
ところで、上述したようにサーバPC端末H1は不在メッセージを登録可能であるが、この不在メッセージの登録はクライアントPC端末Cnの側からの要求によって行われる。クライアントPC端末Cnにおいては不在登録の操作が用意されており、同操作を実行するとステップS155にて不在登録が必要と判断され、ステップS160にて不在登録を実行する。
これに対応してサーバPC端末H1ではステップS240にて図9に示す不在登録処理を実行し、ステップS500にて不在登録の発信があると判断すると、ステップS510にて不在登録の設定か解除かを判断する。解除であればステップS520にてPC端末稼働状況テーブル40の不在登録の欄を更新して解除の処理を実行する。また、不在登録設定であれば、ステップS530にて同PC端末稼働状況テーブル40における不在登録の欄を更新して登録した後、ステップS540にてクライアントPC端末Cnに不在メッセージを残すか否かを問合せ、残す場合にはステップS550にて同不在メッセージを登録するとともに上記PC端末稼働状況テーブル40における不在メッセージの欄を更新する。クライアントPC端末Cnにおいてはこのような一連の問合せに対する返答や操作をステップS160の不在登録の処理で実行する。なお、これらの各処理がクライアントPC端末Cnにおいて不在登録発信部を構成するし、サーバPC端末H1において不在登録部を構成する。
【0045】
ところで、本実施形態のネットワーク電話システムにおいては、転送登録の機能も備えている。転送は例えばクライアントPC端末C4の操作者が席を離れてクライアントPC端末C2の設置場所に移動するような場合にクライアントPC端末C4に対する着信をクライアントPC端末C2に着信させる処理である。
転送登録についてもクライアントPC端末Cnにおいては対応する操作が用意されており、同操作を実行するとステップS165にて転送登録が必要と判断され、ステップS170にて転送登録を実行する。なお、転送を希望する場合は転送先を指定しておく。
【0046】
サーバPC端末H1ではステップS250にて図10に示す転送登録処理を実行し、ステップS600にて転送登録の発信があると判断すると、ステップS610にて転送登録の設定か解除かを判断する。転送先が指定されなければ解除であり、ステップS620にてPC端末稼働状況テーブル40の転送登録の欄を更新して解除の処理を実行する。また、転送登録設定であれば、ステップS630にて同PC端末稼働状況テーブル40における転送登録の欄に転送先を登録する。なお、これらの各処理がクライアントPC端末Cnにおいて転送登録発信部を構成するし、サーバPC端末H1において転送登録部を構成する。
【0047】
なお、サーバPC端末H1においては、ステップS230にて着信先PC端末の稼働状況を返答する際、転送登録がされていれば転送先のネットワークIDを返答している。例えば、図4に示す例でいうと、クライアントPC端末C4に着信を希望する発信者は通話端末IDとは本来一致しない転送先のクライアントPC端末C2のネットワークIDを取得し、このクライアントPC端末C2に対してネットワーク電話回線を接続することになる。むろん、これによってクライアントPC端末C4の操作者は自分に対するネットワーク電話がクライアントPC端末C2に転送され、所望どおりの転送が行われたことになる。
【0048】
ところで、これまではネットワーク回線12を介しての通話であるので、いわゆる内線電話としてだけ機能しているが、外線20との発着信については次のように行う。
外線20への発信については、図11〜図13に示すフローチャートに従って処理が行われる。まず、クライアントPC端末Cnでは外線発信の操作を行うことにより図11に示すステップS700を経てステップS705にてサーバPC端末H1に対して外線発信の問い合わせを行う。この場合、クライアントPC端末CnがゲートウェイPC端末GW1,GW2を特定することなくゲートウェイの窓口用に割り当ててある通話端末ID「9999」を使用する。サーバPC端末H1は図12に示すステップS740にて外線発信の問合せがあると判断するとステップS745にて稼働状況を返答するため、ゲートウェイPC端末GW1,GW2の稼働状況を調べる。このとき、クライアントPC端末Cnからは窓口用の通話IDを指定されており、この窓口用の通話IDには、当初、ゲートウェイPC端末GW1を転送先として割り当てている。従って、ゲートウェイPC端末GW1が稼働中か否かを判断して稼働状況とネットワークIDを返答するとともに、PC端末稼働状況テーブル40においては稼働中と返答したゲートウェイPC端末GW1に転送先としてもう一台のゲートウェイPC端末GW2を指定する。従って、次に別のクライアントPC端末Cmから外線発信の問い合わせがあったときには最初の通話端末IDに対して転送先のさらに転送先として指定されているゲートウェイPC端末GW2の稼働状況を返答することになる。なお、後述するようにして外線通話が終了するときにはこの転送登録を解除する。
【0049】
一方、クライアントPC端末Cnにおいては、稼働状況とともに対応するネットワークIDが返答されてくるため、ステップS710にて稼働中であると判断されればステップS715にて当該ネットワークIDを使用してネットワーク電話回線を接続する。また、これに続いてステップS720ではゲートウェイPC端末GWnに対して外線発信の電話番号を送出して外線発信のための制御を実行する。むろん、これらの制御が外線発信接続部を構成する。
【0050】
ネットワーク電話回線を接続したゲートウェイPC端末GWnにおいては図13に示すステップS750にて外線発信制御が実行されたと判断すると、ステップS755にて外線発信の電話番号をI/Oボード11gを介してNCUボックス15に出力し、外線発信するとともに、続くステップS760にて外線接続したと判断するとステップS765にて外線20とネットワーク電話回線とを接続する。すなわち、NCUボックス15を介して接続される外線20に対してサウンドボード11fを介して音声信号を送受し、ハンドセット13を介して通話を行うのと同様にしてクライアントPC端末Cnと通話を行わせる。なお、外線発信した場合には相手がでないことも考えられるため、一定時間内に応答がなければ外線接続ができなかったものと判断して外線発信の処理を中断する。
【0051】
外線20との通話中はクライアントPC端末CnにおいてもゲートウェイPC端末GWnにおいてもそれぞれステップS725,S770にて通話の終了を待機しており、通話が終了すると、クライアントPC端末CnにおいてはステップS730にてネットワーク電話回線を切断するし、ゲートウェイPC端末GWnにおいてはステップS775にて外線20を切断する。なお、外線接続した場合もしない場合もステップS735にてクライアントPC端末CnはサーバPC端末H1に対してゲートウェイPC端末GWnに対する転送設定を解除するように指示し、サーバPC端末H1はステップS747にてこの指示があると判断するとステップS749にてPC端末稼働状況テーブル40に設定してある転送登録を解除する。むろん、各クライアントPC端末Cnにおける操作性は通常の電話と変わるものではなく、話中の際を含めて呼び出しを中断することも可能である。
【0052】
また、外線20の着信があった場合には次のようにする。外線20からの着信については図14に示すフローチャートに従って処理が行われる。外線20は個々のゲートウェイPC端末GW1,GW2に対して着信し、ゲートウェイPC端末GWnは図14に示すステップS800にて外線20の着信を受けたと判断すると、続くステップS810にて着信先を取得する。この着信先はクライアントPC端末Cnの通話端末IDであり、NCUボックス15を介して内線番号として取得する。
【0053】
着信先を指定されると以後はネットワーク電話回線の接続と同様であり、ステップS820にて着信先クライアントPC端末Cnの稼働状況をサーバPC端末H1に問合せ、それに対する返答によってステップS830にて稼働中であると判断すればステップS840にて着信先クライアントPC端末Cnとネットワーク電話回線を接続する。そして、ステップS850ではそのネットワーク電話回線と外線20とを接続し、ステップS860にて通話が終了するのを待機する。従って、これらの制御が外線着信接続部を構成する。
【0054】
通話が終了すると、ステップS870にてネットワーク電話回線を切断するとともにステップS880にて外線20を切断する。なお、外線着信の場合も外線発信の場合と同様に通話中は転送登録を行うようにしても良い。例えば、外線着信直後に転送登録を行い、外線切断直後に転送登録を解除すればよい。
以上のようにして外線20との発着信が可能となることにより、本社LAN10と支社LAN30とは別に用意されたネットワーク回線を介して接続させるのみならず、互いに着信先を外線20に接続されたアナログ電話機21とみなして外線20を介して着信させることも可能となる。
【0055】
このように、ネットワーク回線12に対してサウンドボード11fを装着した音声入出力可能な複数のクライアントPC端末Cnを接続して相互にネットワーク電話を可能としつつ、サーバPC端末Hnを設置して各PC端末11の稼働状況を監視するようにし、クライアントPC端末Cnは発信に先立ってサーバPC端末Hnに対して着信先の稼働状況を問合せることにより、非稼働状態のクライアントPC端末Cnに対してネットワーク電話の接続を試みる必要がなくなるし、相手先の特定が容易になったり不在登録や転送登録も行え、さらには、わずかなハードウェアの追加によってゲートウェイを可能とし、外線20に対する発着信も極めて簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるネットワーク電話システムを適用したネットワークの構成を示している。
【図2】PC端末の変形例を示すブロック図である。
【図3】各PC端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】PC端末稼働状況テーブルの内容を示す図である。
【図5】クライアントPC端末の概略フローチャートである。
【図6】サーバPC端末の概略フローチャートである。
【図7】サーバPC端末における伝言配信処理の概略フローチャートである。
【図8】サーバPC端末における着信問合せ処理の概略フローチャートである。
【図9】サーバPC端末における不在登録処理の概略フローチャートである。
【図10】サーバPC端末における転送登録処理の概略フローチャートである。
【図11】クライアントPC端末における外線発信処理の概略フローチャートである。
【図12】サーバPC端末における外線発信処理の概略フローチャートである。
【図13】ゲートウェイPC端末における外線発信処理の概略フローチャートである。
【図14】ゲートウェイPC端末における外線着信処理の概略フローチャートである。
【符号の説明】
10…本社LAN
11…PC端末
11e…LANボード
11f…サウンドボード
11g…インターフェイスボード
12…ネットワーク回線
13…ハンドセット
14a…ネットワーク電話アプリケーション
14b…クライアントアプリケーション
14c…サーバアプリケーション
14d…ゲートウェイアプリケーション
15…NCUボックス
20…外線
21…アナログ電話機
30…支社LAN
31…PC端末
40…PC端末稼働状況テーブル
Hn…サーバPC端末
Cn,Cm…クライアントPC端末
GWn…ゲートウェイPC端末

Claims (9)

  1. 音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話システムであって、
    少なくとも上記PC端末の一台に備えられるとともに、他のPC端末の稼働状況を監視するPC端末監視部と、転送先の指定および解除を登録する転送登録部と、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答する稼働状況返答部とを備えるサーバ手段と、
    各PC端末に備えられるとともに、上記転送登録部に対して転送先の指定や解除を発信する転送登録発信部と、電話発信時に上記サーバ手段における上記稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せる稼働状況問合せ部と、上記稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定する発信決定部とを備えるクライアント手段とを具備することを特徴とするネットワーク電話システム。
  2. 上記請求項1に記載のネットワーク電話システムにおいて、
    上記サーバ手段は、
    各PC端末のネットワークIDと通話端末IDとを管理するID管理部を備えるとともに、
    上記稼働状況返答部は、
    上記クライアント手段からの通話端末IDによる問合せに対して対応する着信先のPC端末の上記稼働状況とともに上記ID管理部にて管理されたネットワークIDを返答し、
    上記クライアント手段の発信決定部は、
    上記稼働状況とともに返答されるネットワークIDで着信先のPC端末を特定することを特徴とするネットワーク電話システム。
  3. 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、
    上記サーバ手段は、
    上記クライアント手段とネットワーク電話回線を形成して着信先のPC端末への伝言を取得する伝言取得部と、
    所定時に同着信先のPC端末のクライアント手段とネットワーク電話回線を形成して同取得した伝言を送信する伝言送信部とを備えることを特徴とするネットワーク電話システム。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、
    上記サーバ手段は、
    上記クライアント手段に対する着信を一時的に規制するための不在の登録や解除を受信して管理する不在登録部を備えるとともに、
    上記稼働状況返答部は、
    この不在登録部にて不在登録されているPC端末については非稼働として稼働状況を返答し、
    上記クライアント手段は、
    上記不在登録部に対して不在の登録や解除を発信する不在登録発信部を備えることを特徴とするネットワーク電話システム。
  5. 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、
    少なくとも上記クライアント手段を有するPC端末の一台については、外部電話回線に対して音声入出力可能であるとともに発着信可能なゲートウェイ手段を有し、当該ゲートウェイ手段を介して外部電話回線と上記ネットワーク電話回線とを接続することを特徴とするネットワーク電話システム。
  6. 上記請求項5に記載のネットワーク電話システムにおいて、
    上記クライアント手段の稼働状況問合せ部は、
    上記サーバ手段に対して外線接続の問合せを行うとともに、
    上記サーバ手段の稼働状況返答部は、
    上記クライアント手段の稼働状況問合せ部からの外線接続の問合せに対して上記ゲートウェイ手段を備えたPC端末の稼働状況を返答し、かつ、
    上記クライアント手段の発信決定部は、
    この問合せに対する返答結果に基づいて上記ゲートウェイ手段を有するPC端末との間でネットワーク電話回線を形成しつつ外部電話回線と接続する外線発信接続部を有することを特徴とするネットワーク電話システム。
  7. 上記請求項5または請求項6のいずれかに記載のネットワーク電話システムにおいて、
    上記ゲートウェイ手段を有するPC端末は、
    外部電話回線からの着信時に上記クライアント手段の稼働状況問合せ部にて上記サーバ手段を備えるPC端末の稼働状況応答部に対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せるとともに、
    上記発信決定部にて上記稼働状況応答部からの問合せ結果に基づいて着信先への発信を決定させ、形成されるネットワーク電話回線と外部電話回線とを接続する外線着信接続部を有することを特徴とするネットワーク電話システム。
  8. 音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話方法であって、
    サーバとしての少なくとも一のPC端末において、他のPC端末の稼働状況を監視し、転送先の指定および解除を登録し、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答するとともに、
    クライアントとしての各PC端末において、転送先の指定や解除を上記サーバに発信し、電話発信時に上記サーバに対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せ、その問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定することを特徴とするネットワーク電話方法。
  9. 音声入出力可能な複数のPC端末をネットワーク回線を使用して相互に接続して各PC端末相互間で音声の送受信を行うことにより相互に通話可能なネットワーク電話回線を実現するネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体であって、
    サーバとしての少なくとも一のPC端末において、他のPC端末の稼働状況を監視し、転送先の指定および解除を登録し、転送先の指定が解除されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同着信先のPC端末の稼働状況を返答し、転送先の指定が登録されている着信先のPC端末についての稼働状況の問合せに対して同転送先のPC端末の稼働状況を返答するとともに、
    クライアントとしての各PC端末において、転送先の指定や解除を上記サーバに発信し、電話発信時に上記サーバに対して着信先のPC端末の稼働状況を問合せ、その問合せ結果に基づいて着信先または転送先への発信を決定することを特徴とするネットワーク電話制御プログラムを記録した媒体。
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