JP3758251B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置、さらには歩留まり向上を図るための技術に係わり、例えば、スタティックRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
チップ内に冗長性を導入して半導体記憶装置の歩留まりを向上させる技術は、メモリセル領域内の欠陥救済に有効であり、一般的に利用されている技術である。
【0003】
以下、簡単に冗長構成を説明する。
【0004】
従来、不良ビットを代替する予備エレメントは、予備行もしくは予備行群(スペア・ロー)及び予備列もしくは予備列群(スペア・カラム)をメモリセルアレイの一部に含めて構成されていた。欠陥救済を行なう場合には、ウエハープローブテストで不良セルの位置(アドレス)を検出する。検出されたアドレスに従って不良ビットを欠陥救済ビットに置き換えるための冗長プログラムが行なわれる。そして、冗長プログラムが施された半導体記憶装置に救済すべきアドレスが供給されると、正規のアドレスデコーダによるメモリセルの選択動作を禁止した後に、予備行または予備列に含まれる欠陥救済ビットのアドレシングを予備デコーダで行うようになっている。尚、冗長構成については、1980年7月21日発行の「日経エレクトロニクス」189頁〜201頁などに記載されている。
【0005】
この一般的方式を用いることにより、ファンクションは救済可能となる。しかし、例えば、ビット線負荷MOSトランジスタを介して接地線への電流経路が形成されている様な電流不良モードについては、その電流不良を救済することはできないので、直流リーク電流が流れ続けることになり、特にバッテリーバックアップ機能を有するデバイスではスタンバイ時の電源電流が問題となる。
【0006】
そのような問題を解決するための技術として、たとえば特開昭59−201298号公報に記載されており(図17)、この従来例は、ビット線31〜34とビット線プリチャージトランジスタ11〜14との経路に電力の供給を遮断し得る電気的導通手段201〜204を設け、ファンクション不良が発見された場合に、この経路を遮断することによって、電流救済を図ろうとしたものである。また、この従来例において、201〜204は、ポリシリコンで作られたヒューズであり、レーザなどの手段で切断するものであった。
【0007】
また、他の従来例として、特開平5−62496号公報に記載された技術(図18)があり、この従来例では、冗長置き換え単位であるサブブロック(81、82等)毎に、電源パッドより電位供給された電源線1とビット線プリチャージトランジスタ11〜14との経路に電力の供給を遮断し得る電気的導通手段2を設け、該当サブブロック内にファンクション不良が発見された場合に、この経路を遮断することによって、電流不良からの救済を図ろうとしたものである。そして、この従来例において、電気的導通手段2は、最上位導電層もしくはパッドエッチングによって表面をむき出しにできる導電層とされ、FIB装置などを用いたエッチング処理により切断するようにしたものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図17にて説明した従来の技術においては、ビット線負荷トランジスタを介して電流が流れるモードに対しては有効であったが、メモリセルノード間ショートや、メモリセル電源とセルノード間ショート、さらにはメモリセルノードとバルク(接地電位)間リークなど、メモリセルの電源線を介して電流が流れる不良モードについては救済できないという問題点があった。
【0009】
また、電気的導通手段は、具体的にはビット線毎に設けられたヒューズであったが、その様にビット線毎のヒューズを設けるのは、レイアウト上非常に困難であった。たとえレイアウトできたとしてもレイアウト面積が非常に大きくなる、レーザーによるヒュ−ズカットに超高精度が必要になるなどの問題があった。
【0010】
さらに、ヒューズをビット線と直列に設けるため、寄生抵抗がビット線に付加されたのと同等となり、ライトリカバリ時間など諸特性に悪影響を及ぼすという問題点もあった。
【0011】
図18にて説明した従来の技術においては、図17従来例と同様メモリセルの電源線を介して電流が流れる不良モードについては救済できないという問題点があった。
【0012】
また、電気的導通手段は、最上位配線層もしくはウエハープローブテストが可能とされる配線層とされ、FIB装置などを用いたエッチング処理により切断し、その後絶縁膜をデポジションしているため、量産を行なう上では、スループットが悪い、工程が複雑になるなどの問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体記憶装置は、複数個のメモリセルをマトリクス状に配置した複数の正規メモリセル群と、予備メモリセル群と、予備メモリセル群と、前記正規メモリセル群単位で該予備メモリセル群と切り換える手段と、電源線と、を含む半導体記憶装置において、前記正規メモリセル群は、複数の前記メモリセルと電気的に接続されたメモリセル電源線と、前記メモリセル電源線と電気的に接続されたメモリセル電源供給線と、前記メモリセル電源供給線と前記電源線とを電気的に切り離す手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項1記載の半導体記憶装置によれば、メモリセル電源供給線と電源パッドより電位供給された電源線とを電気的に切り離す手段を設ける構成としたため、従来不可能であったメモリセルの電源を介して流れるモードの電流不良の救済ができるようになるという効果を有する。
【0015】
また、複数のビット線対を有するサブブロック単位での冗長置き換えとし、サブブロック単位でメモリセル電源供給線を遮断する構成としたため、図17の従来例で示した様な、レイアウト面積が非常に大きくなる、ヒューズカットに超高精度が必要となるなどの問題を回避できるという効果がある。
【0016】
本発明の請求項2記載の半導体記憶装置は、前記メモリセル群は、複数のビット線負荷回路と、複数の前記ビット線負荷回路と電気的に接続された複数のビット線負荷回路電源供給線と、前記複数のビット線負荷回路電源供給線を電気的に共通接続し前記メモリセル電源供給線と接続された共通接続線と、を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の半導体記憶装置によれば、メモリセル電源供給線および複数のビット線負荷回路に電源を供給するためのビット線負荷回路電源供給線とを共通接続する構成としたため、ビット線プリチャージ回路を介して流れるモードの電流不良も同時に救済ができるという効果を有する。
【0018】
本発明の請求項3記載の半導体記憶装置は、請求項1又は請求項2記載の半導体記憶装置において、前記切り離し手段は、ヒューズ素子を含んで構成されるプログラム回路と、該プログラム回路出力により制御されるスイッチ回路とを含む。
【0019】
請求項3記載の半導体記憶装置によれば、電源切り離し回路をヒューズ素子およびMOSトランジスタ等を用いた電子回路で実現したため、図18従来例の様にウエハープロセスのスループットが低下したり、工程が複雑になるという問題を回避できるという効果を有する。
【0020】
本発明の請求項4記載の半導体記憶装置は、請求項3記載の半導体記憶装置において、前記スイッチ回路が、第一導電型のトランジスタと第二導電型のトランジスタとを並列に接続してなるトランスミッションゲートを含むことを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の半導体記憶装置によれば、スイッチ回路をトランスミッションゲートを用いた構成をとるため、電源電圧の変動に対して、3(第二の実施例の場合、メモリセル電源供給線3は4に相当する)の電位が高速に応答することができ電源立ち上げ時の動作が安定する、またバンプアクセス遅れなどを防ぐことができるという効果を有する。そして、最終的には、ファンクション救済に加えて、電流救済が可能となるため歩留まり向上が図れるという効果を有する。
【0024】
本発明の半導体装置は、前記正規メモリセル群の中央又は略中央に前記メモリセル電源線を電気的に共通接続する第一の領域を設け、さらに前記正規メモリセル群間にメモリセル電源線を分離する第二の領域を設けてなることを特徴とする。
【0025】
本発明の半導体装置によれば、正規メモリセル群の中央にメモリセル電源線を電気的に共通接続する第一の領域を設け、さらに正規メモリセル群間にメモリセル電源線を分離する第二の領域を設けるレイアウト構成をとるため、請求項1記載の回路構成が実現できると同時に、メモリセルVDD線を束ねた配線領域をサブブロックの中央に配置することで、左右のメモリセルアレイのVDD線の抵抗を同じにし、かつ配線領域406のレイアウト配置が影響をおよぼすVDD線の抵抗を最小にできるという効果を有する。
【0026】
本発明の半導体装置は、前記第一の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線をメモリセル接地線より低抵抗の接地線に電気的に共通接続したことを特徴とする。
【0027】
本発明の半導体装置によれば、メモリセルVSS線の裏打ちを、メモリセルVDD線を束ねた配線領域406で兼ねる構成をとるため、レイアウト面積の増加(チップ面積の増加)なく、低電圧動作マージンの確保を同時に実現できるという効果を有する。
【0028】
本発明の半導体装置は、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線にメモリセル領域のサブ電位を与えることを特徴とする。
【0029】
本発明の半導体装置によれば、サブ電位の確保をVDD線を束ねた配線領域で兼ねる構成をとるため、レイアウト面積の増加なく、サブ電位の安定化による、バックゲート効果の防止およびラッチアップの防止を同時に実現できるという効果を有する。
【0030】
本発明の半導体装置は、前記第一の領域内で、前記メモリセル接地線に、メモリセルが形成されるウエル領域の電位を与えることを特徴とする。
【0031】
本発明の半導体装置によれば、メモリセルVSS線の裏打ち及びサブ電位の確保を、メモリセルVDD線を束ねた配線領域で兼ねる構成をとるため、レイアウト面積の増加なく、低電圧動作マージンの確保およびサブ電位の安定化によるバックゲート効果の防止およびラッチアップの防止を同時に実現できるという効果を有する。
【0032】
本発明の半導体装置は、前記メモリセル電源線と前記メモリセル電源供給線とが、前記メモリセル接地線と前記接地線とより上層の導電層で構成されること、もしくは、該メモリセル電源線と該メモリセル電源供給線とが、該メモリセル接地線と該接地線とより下層の導電層で構成されることを特徴とする。
【0033】
本発明の半導体装置によれば、メモリセルVDD線を束ねた配線共通メモリセル電源(VDD)供給線410をメモリセルVSS線を束ねた配線共通メモリセル接地線411の上もしくは下に配置する構成をとるため、406領域のレイアウト面積を小さくすることができるという効果を有する。
【0034】
本発明の半導体装置は、前記メモリセル電源線と前記メモリセル電源供給線とが、前記接地線とより上層の導電層で構成されることを特徴とする。
【0035】
本発明の半導体装置によれば、メモリセルVDD線を束ねた配線である共通メモリセル電源供給線410を、メモリセルVSS線を束ねた配線である共通メモリセル接地線411の上に配置する構成をとるため、配線領域406のレイアウト面積を小さくすることができるという効果を有する。
【0038】
本発明の半導体装置は、前記メモリセル電源供給線と、前記接地線とが別の導電層で形成されることを特徴とする。
【0039】
本発明の半導体装置によれば、共通メモリセル電源供給線410と共通メモリセル接地線411を別層で構成するため、レイアウト面積の縮小が図れると同時に、パーティクルなどによる同層間ショートを防止でき歩留まりの向上が図れるという効果を有する。
【0048】
本発明の半導体装置は、前記第二の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線をメモリセル接地線より低抵抗の接地線に電気的に共通接続したことを特徴とする。
【0049】
本発明の半導体装置によれば、メモリセルVSS線の裏打ちを、メモリセルVDD線の分離領域サブブロック間分離領域405で兼ねる構成をとるため、レイアウト面積の増加(チップ面積の増加)なく、低電圧動作マージンの確保を同時に実現できるという効果を有する。
【0050】
本発明の半導体装置は、前記第二の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線にメモリセル領域のサブ電位を与えることを特徴とする。
【0051】
本発明の半導体装置によれば、サブ電位の確保をメモリセルVDD線の分離領域で兼ねる構成をとるため、レイアウト面積の増加なく、サブ電位の安定化による、バックゲート効果の防止およびラッチアップの防止を同時に実現できるという効果を有する。
【0054】
【発明の実施の形態】
図7には、本発明の実施の形態に係わるスタティックRAMの一部が示されている。同図において301は複数個のメモリセルをマトリクス状に配置した複数のメモリセル群からなる正規メモリセルアレイ、302は正規メモリセルアレイ301のロウおよびカラム選択のための正規デコーダ回路、303はアドレス信号を取り込むためのアドレスバッファである。304は予備メモリセル群、305は予備メモルセル選択手段としての予備デコーダ、306は欠陥ビットを欠陥救済ビットに置き換えるために冗長プログラムを行なうための予備プログラム回路である。
【0055】
上記構成において、ウエハープローブテストなどによって正規メモリセルアレイ1に不良箇所が発見されると、予備プログラム回路306に設けたヒューズを不良アドレスに対応するように切断することにより、それ以降は不良箇所を含むメモリセル群に代えて予備メモリセル群が選択される構成とする。
【0056】
<半導体記憶装置について>
<半導体記憶装置の第1の実施の形態>
図1を用いて、本発明の半導体記憶装置の第一の実施に形態について説明する。図1は、図7に示される正規メモリセルアレイ301の一部を示した図である。サブブロック81〜83の構成を説明する。メモリセルアレイ部は、マトリクス状に配置された複数のメモリセル21〜24と、各メモリセル列毎に配線された相補ビット線31〜34と、各メモリセル行毎に設けられたワード線(61,62)とを含む。メモリセル21〜24はスタティック型のセルとする。
【0057】
各ビット線にはデータを転送するためのカラムゲートトランジスタ41〜44が設けられる。また、各ビット線にはビット線プリチャージトランジスタ11〜14が結合され、該ビット線プリチャージトランジスタ11〜14によりビット線負荷回路が構成される。
【0058】
1は主電源線、すなわち電源パッドより電位供給された電源線であり、特に制限されないが、アルミニウム配線層等で形成される。メモリセル電源線51,52は、同一ブロック内でメモリセル電源供給線3に電気的に共通接続されると同時に、他のサブブロックのメモリセル電源線とは電気的に分離している。主電源線1とメモリセル電源供給線3の間には、電力の供給を遮断し得る電気的導通手段である電源切り離し回路2が設けられる。
【0059】
本発明の特徴とするところは、サブブロック単位でメモリセル電源線51、52を束ね、この束ねた線をメモリセル電源供給線3とし、該メモリセル電源供給線3を電源切り離し回路2を介して主電源線1に接続する構成としたことにある。
【0060】
サブブロック82,83も81と同様の構成とされる。尚、このサブブロックが冗長の切り替え単位である。したがって、例えばメモリセル21にメモリセル電源線51を介して電流が流れる不良があった場合を考える。不良メモリセルを含むサブブロック81を予備サブブロックに置き換えると同時に、電源切り離し手段2を非導通にする。電源切り離し手段2を非導通にすることにより不要となったサブブロックを構成するすべてのメモリセルの電源がフローティングとなり、リーク電流経路は遮断される。
【0061】
<半導体記憶装置の第2の実施の形態>
図2を用いて、本発明の半導体記憶装置の第2の実施の形態について説明する。図2は、図7に示される正規メモリセルアレイ301の一部を示した図である。
【0062】
サブブロック81〜83の構成を説明する。メモリセルアレイ部は、マトリクス状に配置された複数のメモリセル21〜24と、各メモリセル列毎に配線された相補ビット線31〜34と、各メモリセル行毎に設けられたワード線61,62とからなる。メモリセル21〜24はスタティック型とされる。
【0063】
各ビット線にはデータを転送するためのカラムゲートトランジスタ41〜44が設けられる。また、各ビット線にはビット線プリチャージトランジスタ11〜14が結合される。主電源線1は電源パッドより電位供給された電源線であり、特に制限されないが、アルミニウム配線層等で形成される。
【0064】
メモリセル電源線51,52は、同一ブロック内で電気的に共通接続されたメモリセル電源供給線とトランジスタ11〜14とから構成されるビット線負荷回路の電源供給線との共通接続線4に、電気的に共通接続されると同時に、他のサブブロックのメモリセル電源線とは電気的に分離している。またビット線負荷回路に電源を供給する電源線も共通接続線4に電気的に共通接続される。主電源線1と共通接続線4の間には電源切り離し回路2が設けられる。
【0065】
本発明の特徴とするところは、サブブロック単位でメモリセル電源およびビット線負荷回路に電位を供給する電源線を束ね、束ねた共通接続線4を、電源線を切り離す手段2を介して主電源線1に接続する構成としたことにある。
【0066】
サブブロック82,83も81と同様の構成とされる。尚、このサブブロックが冗長の切り替え単位である。例えばメモリセル21にメモリセル電源線51を介して電流が流れる不良があった場合を考える。不良メモリセルを含むサブブロック81を予備サブブロックに置き換えると同時に、電源切り離し手段2を非導通にする。電源切り離し手段2を非導通にすることにより不要となったサブブロックを構成するすべてのメモリセルの電源線及びビット線負荷回路に電源を供給する電源線がフローティングとなり、リーク電流経路は遮断される。
【0067】
<電源切り離し手段について>
<電源切り離し手段の第1の実施の形態>
次に電源線を切り離す手段である電源切り離し手段2について図3〜6を用いて説明する。電源切り離し手段2は、ヒューズ素子を含んで構成されるプログラム回路110と、プログラム回路出力により制御されるスイッチ回路111とを含み構成される。
【0068】
まず、電源切り離し手段の第1の実施の形態を図3を用いて説明する。プログラム回路110は、ヒューズ素子101、102及びPチャンネルMOSFET103とNチャンネルMOSFET104から構成されるラッチ回路112と、インバータ105、106から構成されるスイッチ駆動回路とから構成される。またスイッチ回路は、PチャンネルMOSFET107で構成される。
【0069】
ラッチ回路112のヒューズ101、102の抵抗値がPチャンネルMOSFET103及びNチャンネルMOSFET104のオン抵抗値より十分に低くなるように構成する。このような構成により、例えば、ヒューズが切断されていない状態では、ラッチノード120,121は各々ハイレベル電位,ロウレベル電位となる。
【0070】
該当する正規メモリセル群中に不良がない時には、ヒューズ101、102は切断しない。ノード121はロウ電位となり、PチャンネルMOSFET107のゲート122はロウ電位とされる。従ってPチャンネルMOSFET107はオン状態となり、図1に示した半導体記憶装置の第1の実施の形態の場合には、メモリセル電源供給線3には主電源線1から電源電位が供給される。図2に示した半導体記憶装置の第2の実施の形態の場合には、主電源線1から共通接続線4に電源電位が供給される。説明の都合上、以降は、半導体記憶装置の第1の実施の形態の場合を用いて説明するが、半導体記憶装置の第2の実施の形態の場合にはメモリセル電源供給線3を共通接続線4に置き替えれば、同様に発明を実施できる。
【0071】
該当する正規メモリセル群中に不良がある場合には、前記した様に予備メモリセル群に置き換えると同時に、ヒューズ101,102を切断する。ノード121はハイレベル電位となり、PチャンネルMOSFET107のゲート122はハイレベル電位となる。従ってPチャンネルMOSFET107はオフ状態となり、主電源線1からメモリセル電源供給線3への電位供給は遮断される。
【0072】
<電源切り離し手段の第2の実施の形態>
図4は、電源切り離し手段の第2の実施の形態を示す。この形態では、プログラム部の構成を単純にした例を示す。プログラム回路110は、抵抗109と、ヒューズ102と、スイッチ駆動インバータ105,106とから構成される。ヒューズ102の抵抗値は抵抗109より十分低くなるように構成する。例えばヒューズが切断されていない状態では、ノード121はロウレベル電位となる。
【0073】
該当する正規メモリセル群中に不良がない時には、ヒューズ102は切断しない。ノード121はロウレベル電位となり、PチャンネルMOSFET107のゲート122はロウレベル電位とされる。従ってPチャンネルMOSFET107はオン状態となり、メモリセル電源供給線3には主電源線1から電源電位が供給される。
【0074】
該当する正規メモリセル群中に不良がある場合には、前記した様に予備メモリセル群に置き換えると同時に、ヒューズ102を切断する。ノード121はハイレベル電位となり、PチャンネルMOSFET107のゲート122はハイレベル電位とされる。従ってPチャンネルMOSFET107はオフ状態となり、主電源線1からメモリセル電源供給線3への電位供給は遮断される。
【0075】
<電源切り離し手段の第3の実施の形態>
図5は、電源切り離し手段の第3の実施の形態を示す。この形態では、プログラム回路110は図3と同じであり、スイッチ回路111をPチャンネルMOSFET107とNチャンネルMOSFET108とから構成されるトランスミッションゲートとした例である。プログラム回路110の動作は図3と同じである。
【0076】
該当する正規メモリセル群に不良がない時、ノード121がロウレベル電位となることにより、PチャンネルMOSFET107のゲート122がロウレベル電位,NチャンネルMOSFET108のゲート123がハイレベル電位となり、PチャンネルMOSFET107及びNチャンネルMOSFET108は共にオンし、主電源線1からメモリセル電源供給線3への電源電位が供給される。
【0077】
該当する正規メモリセル群に不良がある場合には、ノード121がハイレベル電位となることにより、PチャンネルMOSFET107のゲート122がハイレベル電位,NチャンネルMOSFET108のゲート123はロウレベル電位となり、PチャンネルMOSFET107及びNチャンネルMOSFET108は共にオフし、主電源線1からメモリセル電源供給線3への電源供給は遮断される。
【0078】
トランスミッションゲートを用いたことにより、電源投入時や低電圧から高電圧への電源変動時に、駆動能力のあるNチャンネルMOSFET108により(VDD−Vth)電位まで高速に立ち上げたうえで、比較的駆動能力の低いPチャンネルMOSFET107によってVDDまで引き上げることができる。逆に高電圧から低電圧への電源変動時には、主に能力のあるNチャンネルトランジスタ108で放電することができる。なお、VDDとは主電源の電位を示し、Vthはトランジスタのスレッシュホールド電圧を示す。
【0079】
<電源切り離し手段の第4の実施の形態>
図6は、電源切り離し手段の第4の実施の形態を示す。この形態では、プログラム回路110は図4と同じであり、スイッチ回路111は図5と同様トランスミッションゲートを使用した例である。
【0080】
<レイアウトについて>
次にレイアウトに関する実施の形態について図8を用いて説明する。400は正規メモリセル領域、404は冗長メモリセル領域である。403はワード線駆動回路領域である。ビット線負荷回路401(図1等のトランジスタ11乃至14に相当する。)は、正規メモリセル領域400及び冗長メモリセル領域404に隣接して設けられ、さらに電源切り離し回路402はビット線負荷回路領域401に隣接して設けられる。本発明の特徴とするところは、正規メモリセル領域400及び冗長メモリセル領域404とビット線負荷回路領域401と電源切り離し回路領域402が、この順番に隣接して配置されたことが特徴である。尚、冗長部には電源切り離し回路は不必要であり設けられていない。
【0081】
図9は、図1等にある81乃至84に相当するサブブロックに係るレイアウトの実施の形態を示す。冗長切り換え単位であるサブブロック0、サブブロック1は、メモリセルアレイ領域407とサブブロックの中央もしくは略中央に配置されたメモリセル電源線を束ねた配線領域406とから成る。また、サブブロック間には分離領域405が設けられる。配線領域406をサブブロックの中央に配置したことにより、左右のメモリセルアレイの電源線への電流供給をバランス良くしている。また、サブブロック間にはメモリセル電源線の分離領域405が設けられている。
【0082】
<電源又は接地用配線について>
<電源又は接地用配線の第1の実施の形態>
図10を用いて電源又は接地用配線の第1の実施の形態を説明する。本発明は、
図9の配線領域406の領域内で、メモリセルVSS線(接地線)409を低抵抗層に電気的に接続している。メモリセル電源線408は、共通メモリセル電源(VDD)供給線410に、メモリセル電源線408と共通メモリセル電源供給線410とを接続する接続穴413を介して接続される。また、メモリセル接地(VSS)線409が共通メモリセル接地(VSS)線411に、メモリセル接地線409と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴412を介して接続される。ところで、メモリセルのワード線が配線領域406の領域内を通過することになるが、ここでは本発明に直接関係ないので省略する。
【0083】
半導体記憶装置では、低電圧動作マージンを確保するためにVSS線のインピーダンスを下げる工夫をしている。その一つとしてメモリセルアレイ内において一定間隔で、メモリセルVSS線を抵抗の低い導電層に接続し低インピーダンスにする手法(以下、「VSS裏打ち」という)が一般的である。この実施の形態では、VSS裏打ちを配線領域406内で兼ねる構成としている。
【0084】
また、図10において、メモリセル電源線408及び共通メモリセル電源供給線410をメモリセル接地線409及び共通メモリセル接地線411より上層に形成するか、もしくはメモリセル電源線408及び共通メモリセル電源供給線410をメモリセル接地線409及び共通メモリセル接地線411より下層に形成しても良い。この様な層の構成をとることにより、図10中の共通メモリセル電源供給線410と接続孔412との距離L1もしくは共通メモリセル接地線411と接続孔413との距離L2を気にせずにレイアウトすることができる。つまり、メモリセル電源線408及び共通メモリセル電源供給線410をメモリセル接地線409及び共通メモリセル接地線411より上層に形成した場合には、共通メモリセル接地線411を共通メモリセル電源供給線410の下に配置可能である。また、メモリセル電源線408及び共通メモリセル電源供給線410をメモリセル接地線409及び共通メモリセル接地線411より下層に形成した場合には、共通メモリセル電源供給線410を共通メモリセル接地線411の下に配置可能となる。
【0085】
<電源又は接地用配線の第2の実施の形態>
図11を用いて電源又は接地用配線の第2の実施の形態を説明する。図11は、配線領域406領域内で、メモリセルが形成された比較的不純物濃度の低いP型半導体領域(以下、「Pウェル領域」または「サブ領域」という)の電位を採ったものを示す。メモリセル電源線408は、共通メモリセル電源供給線410に、メモリセル電源線408と共通メモリセル電源供給線410を接続する接続穴413を介して接続される。また、Pウェル領域内には、Pウェルに比べて比較的不純物濃度の高いP型半導体領域(以下、「P+st領域」という)415が設けられ、共通メモリセル接地線411からP+st領域415と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴414を介して接地電位が供給される。半導体記憶装置では、メモリセルトランジスタのバックゲート効果やラッチアップを防ぐために、メモリセルアレイ内において一定間隔でサブ領域の電位を採るのが一般的である。本実施の形態はサブ電位を落とすのを配線領域406内で兼ねる構成としている。
【0086】
また、図11では、メモリセル電源線408及び共通メモリセル電源供給線410は、共通メモリセル接地線411より上層に形成して良い。この様な構成をとることにより、図11中の共通メモリセル電源供給線410と414との距離L3を気にせずにレイアウトすることができる。つまり、共通メモリセル接地線411を共通メモリセル電源供給線410の下に配置可能となる。
【0087】
<電源又は接地用配線の第3の実施の形態>
図12を用いて電源又は接地用配線の第3の実施の形態を説明する。図12は、配線領域406領域内で、メモリセル接地線409を低抵抗層に電気的に接続し、かつサブ電位を採ったものを示す。メモリセル電源線408は、共通メモリセル電源供給線410に、メモリセル電源線408と共通メモリセル電源供給線410を接続する接続穴413を介して接続される。また、メモリセル接地線409は、共通メモリセル接地線411に、メモリセル接地線409と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴412を介して接続される。さらに、Pウェル領域内にはP+st領域415が設けられ、接続穴414を介して接地電位が供給されている。
【0088】
また、図12に示すように、メモリセル電源線408及び共通メモリセル電源(VDD)供給線410は、メモリセル接地線409及び共通メモリセル接地線411より上層に形成しても良い。この様な構成をとることにより、図12中のL1及びL3を気にせずにレイアウトをすることができる。つまり共通メモリセル接地線411を共通メモリセル電源供給線410の下に配置可能となる。
【0089】
さらに、図10乃至図12の実施の形態において、共通メモリセル電源供給線410と共通メモリセル接地線411とをそれぞれ別の層で形成して良い。
【0090】
また、共通メモリセル接地線411のシート抵抗を共通メモリセル電源供給線410のシート抵抗より低く設定してもよい。一般にスタティックRAMにおいてVSS線の抵抗は、低電圧動作マージンを決める重要な要因であり、これを優先的に低抵抗にすることによりチップトータルの性能が上がる。一方、メモリセルVDD線(電源線)には、スタティックRAMで一般的な仕様であるリテンションモードからの復帰で電流が流れるが、例えば一つのメモリセルの片側のノード容量が20fF、共通接続されたメモリセルVDD線につながるメモリセル数を16384個としても、リテンションからの復帰5msを実現するためには、共通接続されたメモリセル電源線の抵抗値として15MΩ以下であれば良く、抵抗値としてはVSS線程厳しくない。
【0091】
なお、共通メモリセル接地線411にはアルミニュウム(以下、「AL」という)などの金属層を、共通メモリセル電源供給線410には多結晶シリコン層(以下、「ポリシリコン層」という)もしくは高融点金属を含む多結晶シリコン層(以下、「ポリサイド層」という)を用いることができる。共通接続されたメモリセルVDD線は多少の抵抗がついてもかまわないため、ポリシリコン層もしくはポリサイド層にすることによってメモリセルの構成層で兼ねることが可能である。
【0092】
<電源又は接地用配線の第4の実施の形態>
図14を用いて電源又は接地用配線の第4の実施の形態を説明する。ただし、以下の説明は、上述の配線領域406内に関するものではなく、サブブロック間分離領域405の領域内に関する。
【0093】
図14は、サブブロック間分離領域405の領域内で、メモリセルVSS線(接地線)を低抵抗層に電気的に接続したものを示す。サブブロック間分離領域405内でサブブロックの左右のメモリセル電源線408は分離されている。
【0094】
また、メモリセル接地線409は、共通メモリセル接地線411に、メモリセル接地線409と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴412を介して接続される。すでに説明したように、半導体記憶装置では低電圧動作マージンを確保するためにVSS線のインピーダンスを下げる工夫をしている。その一つとしてメモリセルアレイ内において一定間隔で、VSSを裏打ちするのが一般的である。本発明はVSS裏打ちをサブブロック間分離領域405内で兼ねる構成としている。
【0095】
<電源又は接地用配線の第5の実施の形態>
図15を用いて電源又は接地用配線の第5の実施の形態を説明する。図15は、サブブロック間分離領域405領域内で、メモリセルが形成されたPウェル領域の電位を採ったことが特徴である。サブブロック間分離領域405内でサブブロックの左右のメモリセル電源線は分離されている。また、Pウェル領域内には、P+st領域415が設けられ、共通メモリセル接地線411から、P+st領域415と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴414を介して接地電位が供給される。
【0096】
すでに説明したように、半導体記憶装置ではメモリセルトランジスタのバックゲート効果やラッチアップを防ぐために、メモリセルアレイ内において一定間隔でサブ領域の電位を採るのが一般的である。本発明は、サブ電位を落とすのをサブブロック間分離領域405内で兼ねる構成としている。
【0097】
<電源又は接地用配線の第6の実施の形態>
図16を用いて電源又は接地用配線の第6の実施の形態を説明する。図16は、サブブロック間分離領域405領域内で、メモリセルVSS線を低抵抗層に電気的に接続し、かつサブ電位を採ったものを示す。サブブロック間分離領域405内でサブブロックの左右のメモリセル電源線408は分離されている。この様なレイアウトを採ることにより本発明の実施が容易となる。
【0098】
また、メモリセル接地線409が、共通メモリセル接地線411に、メモリセル接地線409と共通メモリセル接地線411を接続する接続穴412を介して接続される。さらに、Pウェル領域内にはP+st領域が設けられ、接続穴414を介して接地電位が供給されている。
【0099】
<メモリセルについて>
メモリセルの実施の形態を説明する、スタティックRAMでは、低電圧動作を実現する方法として、駆動NチャネルMOSトランジスタと相補のPチャンネルMOSトランジスタを負荷トランジスタとして用いる方法がある。特に最近では、Pチャンネルの薄膜トランジスタ(以下、「TFT」という)を使ったメモリセルが、その高集積性という利点から、一般的に用いられる様になった。
【0100】
本発明は、TFTメモリセル負荷を用いたスタティック型メモリセルを有し、共通メモリセル電源供給線410がTFTのゲート電極と同一の層で形成されている。
【0101】
TFTメモリセル負荷を用いたスタティック型メモリセルの一例を図13に示す。図13(a)は転送MOSトランジスタ及び駆動MOSトランジスタの構成示す図であり、図13(b)はメモリセル負荷のTFTの構成を示す図である。
【0102】
図13(a)についてまず説明する。アクティブフィールド(以下、「F」という)500と第一層目のポリシリコン層もしくはポリサイド層(以下、「PLYA」という)510及び511とにより、転送MOSトランジスタT1,T2及び駆動MOSトランジスタT3,T4が形成される。ワード線530は、第二層目のポリシリコン層もしくはポリサイド層(以下、「PLYB」という)により構成され、転送MOSトランジスタのゲート電極には、PLYBとPLYAもしくはPLYBとFとを接続する接続穴(以下、「THLA」という)を介して接続されている。メモリセル接地線531はワード線530と同様にPLYBで構成され、THLA521を介してFに接続される。蓄積ノードとフリップフロップを形成する逆側インバータのゲートとの接続は、第三層目のポリシリコン層もしくはポリサイド層(以下、「PLYC」という)とFもしくはPLYAとを接続する接続穴(以下、「THLB」という)540を用いて行われる。
【0103】
次に図13(b)について説明する。N型のPLYCと第四層目のポリシリコン層(以下、「PLYD」という)560とよりTFTであるT5,T6が形成される。T5のゲートPLYCとT6のドレインPLYDの接続は、PLYCとPLYDの接続穴(以下、「THLC」という)570を用いて行われる。尚、PLYDに選択的にP型不純物をドープすることによりTFTのソース,ドレイン及びVDD配線を形成する。
【0104】
そして、図10中の共通メモリセル電源供給線410を構成する層としては、PLYA,PLYB,PLYC,PLYDの4層が考えられる。PLYDは通常数十KΩのシート抵抗であり、その高いインピーダンスの為、共通メモリセル電源供給線として用いるにはあまり好ましくない。PLYBはワード線、メモリセルVSS供給線として用いるので共通メモリセル電源供給線410と垂直方向に配線される。従ってPLYBは、PLYBを共通メモリセル電源供給線として用いると短絡してしまうため、使用することができない。またメモリセルの図13a)に示す様に、メモリセルアレイの端部で発生した半欠けコンタクトやF、PLYAを406領域内で処理しなければいけないので、この領域内にF、PLYAが食い込んでレイアウトされる。従って、これを避けてPLYAで共通メモリセル電源供給線410を構成するには配線領域406の面積が大きくなって好ましくない。その点、PLYC(TFTのゲート層)は、以上述べた様なPLYA,PLYB,PLYCを用いた場合の様な問題もなく、共通メモリセル電源供給線410としてはふさわしい層と言える。
【0105】
図13に示すメモリセルでは、バルクトランジスタのソース,ドレインおよびゲート電極が比較的濃度の高いN型不純物層で形成されるため、PLYCとの接触領域においてダイオードが形成されるのを防ぐ必要があり、PLYCをN型とする必要がある(メモリセルのPLYCの導電型はN型である必要がある)。共通メモリセル電源供給線(PLYC)410をメモリセルと同じ導電型であるN型にした場合、共通メモリセル電源供給線(PLYC)410とP型VDD配線(PLYD)408の接続部413でPNダイオードが形成されてしまう。このダイーオードはメモリセルVDD線に直列に寄生するかたちになるため、メモリセルの実効的な電源電圧の下降になり、特にリテンション電圧の上昇を招く。本発明は、この寄生ダイオードを回避したもので、メモリセルPLYCをN型に、共通メモリセル電源供給線410PLYCをP型に選択的に形成したことが特徴である。選択的不純物打ち分けはフォト2工程とイオン注入1工程の追加で簡単に実現できる。
【0106】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、半導体記憶装置の電流不良の救済ができ、歩留まりが向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の第1の実施の形態を示す図。
【図2】本発明の半導体記憶装置の第2の実施の形態を示す図。
【図3】本発明の電源切り離し回路の第1の実施の形態を示す図。
【図4】本発明の電源切り離し回路の第2の実施の形態を示す図。
【図5】本発明の電源切り離し回路の第3の実施の形態を示す図。
【図6】本発明の電源切り離し回路の第4の実施の形態を示す図。
【図7】本発明の半導体記憶装置の一部のブロック図。
【図8】本発明の半導体記憶装置のレイアウト図。
【図9】本発明の半導体記憶装置内のサブブロックのレイアウト図。
【図10】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第1の実施の形態を示す図。
【図11】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第2の実施の形態を示す図。
【図12】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第3の実施の形態を示す図。
【図13】本発明の半導体記憶装置のメモリセルの実施の形態を示す図。
【図14】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第4の実施の形態を示す図。
【図15】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第5の実施の形態を示す図。
【図16】本発明の半導体記憶装置の電源又は接地配線の第6の実施の形態を示す図。
【図17】本発明に係わる、第一の従来例を示す図。
【図18】本発明に係わる、第二の従来例を示す図。
【符号の説明】
1 ・・・ 主電源配線
2,201〜204 ・・・ 電源切り離し手段
3 ・・・ メモリセル電源供給線
4 ・・・ 共通接続線
11〜14 ・・・ ビット線プリチャージトランジスタ
21〜24 ・・・ メモリセルトランジスタ
31〜34 ・・・ ビット線
41〜44 ・・・ カラムゲートトランジスタ
51,52 ・・・ メモリセル電源線
61,62 ・・・ ワード線
81〜84 ・・・ サブブロック
101,102 ・・・ ヒューズ
103 ・・・ PチャンネルMOSFET
104 ・・・ NチャンネルMOSFET
105,106 ・・・ インバータ
107 ・・・ PチャンネルMOSFET
108 ・・・ NチャンネルMOSFET
110 ・・・ プログラム回路
111 ・・・ スイッチ回路
112 ・・・ ラッチ回路
120〜123 ・・・ ノード
301 ・・・ 正規メモリセルアレイ
302 ・・・ 正規デコーダ
303 ・・・ アドレスバッファ
304 ・・・ 予備メモリセルアレイ
305 ・・・ 予備デコーダ
306 ・・・ 予備プログラム回路
400 ・・・ 正規メモリセル領域
401 ・・・ ビット線負荷回路領域
402 ・・・ 電源切り離し回路領域
403 ・・・ ワード線駆動回路領域
404 ・・・ 冗長メモリセル領域
405 ・・・ サブブロック間分離領域
406 ・・・ 共通メモリセル電源供給線配線領域
407 ・・・ メモリセルアレイ領域
408 ・・・ メモリセル電源線
409 ・・・ メモリセル接地(VSS)線
410 ・・・ 共通メモリセル電源(VDD)供給線
411 ・・・ 共通メモリセル接地線
412 ・・・ メモリセル接地線と共通メモリセル接地線とを接続する第一の接続穴
413 ・・・ メモリセル電源線と共通メモリセル電源供給線とを接続する第二の接続穴
L1 ・・・ 第一の接続穴と共通メモリセル電源供給線との距離
414 ・・・ 高濃度サブ拡散領域と共通メモリセル接地線とを接続する第三の接続穴
415 ・・・ 高濃度サブ拡散領域
L2 ・・・ 第三の接続穴と共通メモリセル電源供給線との距離
500 ・・・ アクティブフィールド領域
510,511 ・・・ 第一層目のポリシリコンもしくはポリサイド層(PLYA)
520,521 ・・・ 第一層目のポリシリコンもしくはポリサイド層と第二層目のポリシリコンもしくはポリサイド層とを接続する接続穴(THLA)
530,531 ・・・ 第一層目のポリシリコンもしくはポリサイド層(PLYB)
540 ・・・ 第三層目のポリシリコンもしくはポリサイド層と、アクティブフィールド領域もしくは第一層目のポリシリコンもしくはポリサイド層とを接続する接続穴(THLB)
T1,T2 ・・・ 転送MOSトランジスタ
T3,T4 ・・・ 駆動MOSトランジスタ
550 ・・・ ビット線コンタクト
560 ・・・ 第三層目のポリシリコンもしくはポリサイド層
570 ・・・ 第四層目のポリシリコン層と第三層目のポリシリコンもしくはポリサイド層とを接続する接続穴(THLC)
580 ・・・ 第四層目のポリシリコン層
T5,T6 ・・・ 薄膜トランジスタ(TFT)

Claims (12)

  1. 複数個のメモリセルをマトリクス状に配置した複数の正規メモリセル群と、予備メモリセル群と、予備メモリセル群と、前記正規メモリセル群単位で該予備メモリセル群と切り換える手段と、電源線と、を含む半導体記憶装置において、
    前記正規メモリセル群は、複数の前記メモリセルと電気的に接続されたメモリセル電源線と、前記メモリセル電源線と電気的に接続されたメモリセル電源供給線と、前記メモリセル電源供給線と前記電源線とを電気的に切り離す手段と、を含み、
    前記正規メモリセル群は、複数のビット線負荷回路と、複数の前記ビット線負荷回路と電気的に接続された複数のビット線負荷回路電源供給線と、前記複数のビット線負荷回路電源供給線を電気的に共通接続し前記メモリセル電源供給線と接続された共通接続線と、を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1記載の半導体記憶装置において、
    前記切り離す手段は、ヒューズ素子を含んで構成されるプログラム回路と、該プログラム回路出力により制御されるスイッチ回路と、を含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項2記載の半導体記憶装置において、前記スイッチ回路は、第一導電型のトランジスタと第二導電型のトランジスタとを並列に接続してなるトランスミッションゲートを含むことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1記載の半導体記憶装置において、前記正規メモリセル群の中央又は略中央に前記メモリセル電源線を電気的に共通接続する第一の領域を設け、さらに前記正規メモリセル群間にメモリセル電源線を分離する第二の領域を設けてなることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項4記載の半導体記憶装置において、前記第一の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線をメモリセル接地線より低抵抗の接地線に電気的に共通接続したことを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項4記載の半導体記憶装置において、前記第一の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線にメモリセル領域のサブ電位を与えることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項5記載の半導体記憶装置において、前記第一の領域内で、前記メモリセル接地線に、メモリセルが形成されるウエル領域の電位を与えることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項5記載の半導体記憶装置において、前記メモリセル電源線と前記メモリセル電源供給線とが、前記メモリセル接地線と前記接地線とより上層の導電層で構成されること、もしくは、該メモリセル電源線と該メモリセル電源供給線とが、該メモリセル接地線と該接地線とより下層の導電層で構成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項6記載の半導体記憶装置において、前記メモリセル電源線と前記メモリセル電源供給線とが、前記接地線とより上層の導電層で構成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項5乃至7のいずれかに記載の半導体記憶装置において、前記メモリセル電源供給線と、前記接地線とが別の導電層で形成されることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項4記載の半導体記憶装置において、前記第二の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線をメモリセル接地線より低抵抗の接地線に電気的に共通接続したことを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項4記載の半導体記憶装置において、前記第二の領域内で、前記メモリセルに接地電位を供給するメモリセル接地線にメモリセル領域のサブ電位を与えることを特徴とする半導体記憶装置。
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