JP3757836B2 - 作曲支援装置、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の楽曲に基づいて新たな楽曲データを作曲するための作曲支援装置および作曲支援方法、作曲支援プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体、および、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話、パーソナルコンピュータ等の通信端末の普及台数の増加、インターネットへのアクセス者数の増加により、インターネット上のサーバから、MIDI(Musicai Instrument Digital Interface)ファイル形式、WAVEファイル形式、あるいは、MP3(MPEG1 Audio Layer3)圧縮ファイル形式の楽曲データを、上述した通信端末に配信するサービスが数多く行われている。
ユーザは、通信端末からサーバにアクセスし、サーバに記憶されている、複数の楽曲データの中から、所望のものをダウンロードし、通信端末、あるいは、これらに接続された電子楽器などにより楽曲データを再生し、演奏を聞いて楽しんだり、着信メロディに使用したりしている。
しかし、既存の楽曲データを単に再生するだけでは変化に乏しく、ユーザ自身のオリジナリティもないという不満があった。
【0003】
一方、パーソナルコンピュータのソフトウエアとして、あらかじめ複数の基本的な楽曲テンプレート・データを記憶しておき、ユーザが選択したシチュエーション、フィーリング、スタイル等にマッチした楽曲テンプレート・データに基づき、ユーザの編集作業を加えてユーザの好みに沿う楽曲データを作成する曲データ作成装置が、例えば、特開2000−221976号公報等で知られている。
ここで、楽曲テンプレート・データとは、曲データの基本的な情報となるものであって、コード進行データ、メロディ骨格データ、伴奏スタイルデータ等を有するものであり、ソフトウエアメーカが独自に制作したものである。したがって、既存の楽曲によらない、ユーザのオリジナルな楽曲データを簡単に作成することができる。
【0004】
しかし、楽曲テンプレート・データは、ソフトウエアプログラムとともにCD−ROMからインストールされたり、ソフトウエアプログラムとともに通信ネットワークからダウンロードされるものであったため、種類に限りがある。
したがって、従来の曲データ作成装置によれば、限られた数の楽曲テンプレート・データの1つから楽曲データを作成するので、その後、ユーザによって編集作業を行うとしても、既存の楽曲データに比べて、盛り上がり(サビ)に欠けやすく、特徴が乏しくなりやすいという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、既存の原楽曲データの特徴をとらえた楽曲データを作成できるとともに、提供に関しての著作権上の管理が容易となる作曲支援装置、作曲支援方法、および、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの供給装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明においては、原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置であって、前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続手段と、前記接続手段を介して前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得手段と、取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成手段と、作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶手段を備えるものである。
したがって、選択された楽曲テンプレート・データに対応した既存の原楽曲データの盛り上がりや特徴を備えた新たな楽曲を作成することができる。楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるので、提供に関しての著作権上の管理が容易となる。その後に編集作業を行えば、さらに、ユーザの好みに応じた楽曲データが得られる。
【0007】
請求項2に記載の発明においては、請求項1記載の作曲支援装置において、前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置は、通信ネットワークを介し、ユーザ要求に応じて複数の前記楽曲テンプレート・データから所望の前記楽曲テンプレート・データを提供するとともに複数の原楽曲データデータのうち前記提供する楽曲テンプレート・データに対応する原楽曲データを提供するサーバである。
したがって、数多くの楽曲テンプレート・データの蓄積と管理が容易となる。
【0008】
請求項3に記載の発明においては、請求項1または2記載の作曲支援装置において、前記楽曲テンプレート・データは、前記対応する原楽曲データから抽出されたものである。
既存の楽曲データは、ある程度まで理論にしたがった構造を有しているから、特徴抽出が可能である。したがって、楽曲テンプレート・データに対応した原楽曲データを作成することができる。
【0009】
請求項4に記載の発明においては、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の作曲支援装置において、前記楽曲テンプレート・データは、前記楽曲データの内の少なくとも数小節分のコード進行データ、少なくとも数小節分の打点とピッチに関するデータ、伴奏スタイルデータ、のうち、少なくとも1種類のデータを有するものである。
したがって、楽曲データの特徴を容易に抽出することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明においては、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の作曲支援装置において、前記新たな楽曲データを前記記憶手段から読み出して演奏する演奏手段を有するものである。
したがって、新たな楽曲データを演奏して楽しむほか、新たな楽曲のでき具合を試聴することができるので、気に入らなければ、編集したり、別の楽曲テンプレート・データの再選択を行うことができる。
【0012】
請求項6に記載の発明においては、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の作曲支援装置において、前記楽曲テンプレート・データおよびまたは前記新たな楽曲データを、電子メールと共に、通信ネットワークを介して他の装置に送信する送信手段を有するものである。
したがって、楽曲テンプレート・データや新たな楽曲データを通信ネットワーク上の他のユーザに簡単に配布することができる。また、電子メールの内容に即した楽曲データを添付することができる。
【0017】
請求項7に記載の発明においては、原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを、該楽曲テンプレート・データに基づいて新たな楽曲データを作成するユーザ端末に配信するときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の課金処理を行う配信サービスシステムにおける、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置であって、前記楽曲テンプレート・データを記憶する楽曲テンプレート・データ記憶手段と、前記対応する原楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、前記ユーザ端末に接続するための接続手段と、前記接続手段を介して、前記ユーザ端末によって選択された所望の前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを供給する供給手段と、アクセスした端末ユーザに対して前記課金処理を行う課金手段、を備えるものである。
したがって、ユーザ端末に、選択された楽曲テンプレート・データの元となった原楽曲データに似た新たな楽曲を作成させることができるので、既存の原楽曲の盛り上がりや特徴がある新たな楽曲を作成させることができる。楽曲テンプレート・データと対応する原楽曲データとが組になっているので、両者の対応が明らかな状態で記憶しておくことができる。また、提供に関しての著作権上の管理が容易となる。
【0018】
請求項8に記載の発明においては、原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データ提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置に用いる作曲支援方法であって、前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続ステップと、接続された前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得ステップと、取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成ステップと、作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶ステップを備えるものである。
したがって、選択された楽曲テンプレート・データに対応した既存の原楽曲データの盛り上がりや特徴がある新たな楽曲を作成することができる。楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信をするので、提供に関しての著作権上の管理が容易となる。編集すれば、さらに、ユーザの好みに応じた楽曲データが得られる。
【0019】
請求項9に記載の発明においては、原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データ提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置に用い、コンピュータに作曲支援をさせるための作曲支援プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続ステップと、接続された前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得ステップと、取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成ステップと、作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶ステップ、をコンピュータに実行させるための作曲支援プログラムが記憶されたものである。
したがって、請求項8に記載の作用を奏する作曲支援プログラムを提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を説明するための全体システム図である。
図中、1は通信ネットワークであって、固定加入電話網、携帯加入電話網、専用回線等で相互に結ばれている。2,3は携帯電話端末であって、携帯電話端末2については作曲支援装置の機能を有する。4は基地局であって、携帯電話端末2,3との間を無線で接続し、通信ネットワーク1に接続されている。5は、サーバであって、通信ネットワーク1に接続され、楽曲テンプレート・データ,楽曲データ提供装置の機能を有する。
6,7はパーソナルコンピュータであって、通信ネットワーク1に接続され、パーソナルコンピュータ6については作曲支援装置の機能を有する。
なお、通信ネットワーク1をサーバ5、パーソナルコンピュータ6,7が接続されたLAN(Local Area Network)とすることもできる。
【0021】
この実施の形態においては、オペレータが既存の原楽曲を試聴し、分析することにより作成した楽曲テンプレート・データ、およびまたは、既存の原楽曲から抽出された楽曲テンプレート・データが、サーバ5側に蓄積されている。
携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側では、サーバ5に蓄積された多数の楽曲テンプレート・データから、所望のものを選択してダウンロードする。
携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6は、その楽曲テンプレート・データに基づいて、既存の原楽曲とは異なる新たな楽曲データを作成し、演奏して楽しむことができる。
【0022】
図2は、既存の原楽曲データから新たな楽曲データが作成される処理の説明図である。
S11において、既存の原楽曲データの各パートを分析することにより、既存の原楽曲の特徴を表す基本的なデータである、楽曲テンプレート・データが抽出される。楽曲テンプレート・データの名称は、例えば、既存の原楽曲の名称等を用いて、「何々風」とされる。楽曲テンプレート・データに含まれる楽曲情報の種類としては、例えば、1曲分、少なくとも数小節のコード進行データ、モチーフとなる数小節分の打点とピッチに関するデータ、1曲の伴奏スタイルデータなどであり、少なくとも1種類を含むものである。
【0023】
コード進行データは、曲の進行とともに変化するコード(和音)のパターンデータであって、例えば、既存の楽曲のコードパートを分析することにより得られる。コードが周期的に繰り返される場合には、最小単位のコード進行データでもよい。
モチーフ部分の打点とピッチに関するデータとして、メロディ骨格データまたはモチーフ部分のピッチカーブと打点のデータを抽出する。メロディ骨格データは、既存の楽曲のメロディパート中の重要な打点、例えば、各小節の先頭の打点や強拍の打点と、これらの打点に与えるピッチ(骨格ピッチ)を示すデータである。打点とは、メロディの発音タイミングである。このメロディ骨格データに代えて、モチーフ部分のピッチカーブ(音高変化曲線)と打点でもよい。
上述したメロディ骨格データ、または、ピッチカーブおよび打点は、例えば、あらかじめモチーフとして選択された数小節、例えば、2小節分のメロディを分析することにより得られる。
例えば、既存の楽曲のメロディパート中、音量の大きな「サビ」の部分等が、モチーフとして自動的に選択される。あるいは、ユーザが原楽曲データを試聴しながら、操作子を用いてモチーフ部分を手操作で抽出してもよい。
【0024】
ピッチ模倣/対比データは、モチーフ部分に対し、その他の同じ小節数の部分でメロディ骨格を模倣しているか、対比しているかの状態を示すデータである。「模倣」と判定されるのは、モチーフ部分のメロディ骨格と同一あるいは類似したメロディ骨格である2小節である。「対比」と判定されるのは、入力されたメロディ骨格と対比されるメロディ骨格である2小節である。
上述したピッチ模倣/対比データは、メロディパートのピッチカーブを分析することにより抽出される。加えて、コードパートから抽出されたコード進行データを参照してもよい。
この他、リズム模倣/対比データをメロディパートから抽出してもよい。これは、モチーフの2小節部分の打点に対し、その他の2小節部分の打点が、リズムを模倣しているか対比しているかの状態を示すデータである。「模倣」と判定されるのは、モチーフ部分のリズムと同一あるいは類似したリズムパターンである2小節である。「対比」と判定されるのは、入力されたリズムパターンと対比されるリズムパターンである2小節である。
【0025】
伴奏スタイルデータは、8ビートや16ビート等の伴奏スタイルであって、例えば、既存の楽曲の伴奏パートのスタイルを分析することにより抽出される。伴奏パートには、リズムパート,ベースパート,バッキングパートなどの1または複数のパートがある。各伴奏スタイルデータには、複数のセクション、例えば、イントロA,イントロB,メインA,メインB,フィルイン,間奏,エンディング等がある。これらのセクションの進行を決めるセクション進行データも抽出される。
【0026】
原楽曲は、MIDI形式のファイルであればよい。しかし、WAVE形式の波形データ、波形データがMP3で圧縮されたファイルであっても、一旦、MIDI形式のデータに変換するソフトウエアを用いれば、少なくともメロディに関しては、前者と同様に楽曲テンプレート・データを作成することができる。
S12において、楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データが作成されて記憶される。
作成された新たな楽曲データは、既存の原楽曲にある程度似て、盛り上がりや特徴があるものとなる。したがって、ユーザが所望の楽曲テンプレート・データまたは既存の原楽曲データを選択することにより、ユーザの好みに合った新たな楽曲データを作成することができる。
【0027】
一般的には、既存の原楽曲よりも単純な構成のものとなる。これに、簡単な編集作業を加えれば、さらにユーザの好みが付加された楽曲データが得られる。また、分析された楽曲テンプレート・データに、不足する種類あるいは不足するデータがあれば、これらを編集作業で補うことができる。
上述した抽出データの中で、特に重要なものは、コード進行データ、モチーフ部分の打点とピッチに関するデータ、伴奏スタイルである。なお、新たな楽曲データにコードパートを設けない場合には、コード進行データの抽出は必ずしも必要としない。また、伴奏パートを設けない場合には、伴奏スタイルの抽出は必ずしも必要としない。
【0028】
再び、図1に戻って説明する。既存の原楽曲から作成あるいは自動抽出された楽曲テンプレート・データをダウンロードするときには、必要な著作権料を払うシステムとする。
楽曲テンプレート・データと、対応する既存の原楽曲データとを組にしてダウンロードしてもよい。楽曲テンプレート・データと既存の原楽曲データとは、別ファイル形式にするほか、両者を一体のものとしてデータファイルを作成してもよい。
楽曲テンプレート・データには、上述したように、既存の原楽曲の曲名、あるいは、作曲者、歌手や作詞者の名前もしくはその一部を含ませる。その結果、サーバ5に蓄積された複数の楽曲テンプレート・データから、所望のものを選択することが容易となる。あるいは、原楽曲名そのものを指定することにより、対応した楽曲テンプレート・データを選択するようにしてもよい。
【0029】
また、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6は、サーバ5からダウンロードした既存の原楽曲データ、あるいは、端末側の記憶部にあらかじめインストールされていた楽曲データから、楽曲テンプレート・データを抽出し、抽出された楽曲テンプレート・データから、楽曲データを作成するようにしてもよい。
作成された新たな楽曲データは、ユーザ自身が、演奏を楽しんだり、携帯電話端末の着信メロディとして利用したりすることができる。この他、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6から、他の任意の携帯電話端末3,パーソナルコンピュータ7に対して、新たな楽曲データを電子メールに添付して友人等にプレゼントしてもよい。楽曲テンプレート・データ自体も、同様にして友人等に配布することもできる。また、楽曲テンプレート・データをサーバ5に送信することにより、楽曲テンプレート・データのデータベースの拡充を端末側で行うこともできる。
【0030】
図1に示した全体システムのどの場所において、図2のS11の抽出処理、S12の楽曲データ作成処理を行うかによって、複数通りのシステムがある。
第1に、図2の矢印で示したように、サーバ5側で既存の楽曲データの蓄積、S11の抽出処理、および、楽曲テンプレート・データの蓄積とを行い、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側でS12の作曲支援処理と新たな楽曲データの記憶を行う。
第2に、サーバ5側で既存の原楽曲データの蓄積を行い、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側で、S11の抽出処理以降を行う。
第3に、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側で、CD−ROMなどから直接にハードディスク等に既存の原楽曲データの蓄積を行い、S11の抽出処理の以降の処理も全てオフライン行う。
以上の3つの場合が典型的なシステムである。
【0031】
この他、第4のシステムとして、既存の原楽曲データを蓄積する第1のサーバから、第2のサーバが、既存の原楽曲データを入力してS11の抽出処理を行って、楽曲テンプレート・データを蓄積するようにしてもよい。
また、第5として、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側から、サーバ5側に指示を出し、S11の抽出処理およびS12の作曲支援処理までを全てサーバ側で行わせた後に、新たな楽曲データをダウンロードすることもできる。
この場合、携帯電話端末2,パーソナルコンピュータ6側では、処理負担がほとんどない。
なお、上述したS11の抽出処理は自動的に行われるが、この処理を、オペレータが楽曲データ試聴しながら特徴データを分析して抽出することもできる。
【0032】
図3は、上述した楽曲データの作成装置において、既存の原楽曲データが、そのままの形で、および、そこから抽出された楽曲テンプレート・データが、どのような経路で転送されるかを示す説明図である。
図2を参照して説明した第1のシステムの場合は、図中、太い実線で示された矢印に対応する。
楽曲テンプレート・データ,楽曲データ提供装置(サーバ5)側において、既存の原楽曲データ21は、抽出部22によって楽曲テンプレート・データ23が抽出される。楽曲テンプレート・データ23は、通信ネットワーク24を介して作曲支援装置側に送信される。
作曲支援装置(パーソナルコンピュータ6,携帯電話端末2)側において、楽曲テンプレート・データ26は、楽曲データ作成部29において、入力操作部28によるユーザの作曲支援指示あるいは編集指示により動作して、新たな楽曲データ30が作成される。新たな楽曲データ30は、演奏再生部31に供給されて再生され、また、記憶部32に記憶される。
【0033】
図2を参照して説明した第2のシステムの場合は、図中、破線で示した矢印に対応する。
楽曲テンプレート・データ,楽曲データ提供装置(サーバ5)側において、既存の原楽曲データ21は通信ネットワーク24を介して作曲支援装置側に送信される。既存の原楽曲データ25からは、抽出部27によって楽曲テンプレート・データ26が抽出される。作曲支援部29は、同様に、楽曲テンプレート・データ26に基づいて新たな楽曲データ30を作成する。
【0034】
図2を参照して説明した第3のシステムでは、作曲支援装置(パーソナルコンピュータ6,携帯電話端末2)側で、CD−ROMなどから直接にハードディスク等にインストールされた既存の原楽曲データ25から、抽出処理部27により楽曲テンプレート・データを抽出する。
図2を参照して説明した第4のシステムでは、既存の原楽曲データ21と楽曲テンプレート・データ23とは別々のサーバに置かれる。
図2を参照して説明した第5のシステムでは、作曲支援部29も楽曲テンプレート・データ,楽曲データ提供装置側にある。
【0035】
上述した既存の原楽曲データ21と楽曲テンプレート・データ23とを1組として通信ネットワーク24上を送受信してもよい。また、作曲支援装置側においても、上述した1組を一体化したファイルとして記憶しておいてもよい。さらに、新たな原楽曲データも含めて一体化してもよい。例えば、SMF(Standard MIDI File)形式の楽曲データファイルを用いる場合でも、セットアップメジャーの部分に、楽曲テンプレート・データをテキストで記述したものを、演奏情報等と区別できるメタイベント形式で挿入することが可能である。
一体化されることにより、相互の関連性が保たれたまま、蓄積、提供、配布などを行うことができる。また、著作権上の管理も容易となる。
【0036】
図4は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態であるパーソナルコンピュータのハードウエア構成例を示す説明図である。
図中、41はバス、42はCPU、43はROM(Read Only Memory)、4はRAM(Random Access Memory)である。45はタイマであって、プログラムのタイマ割り込み処理における割込時間や各種時間、時刻を計時する。
46はキーボード、47はマウス、48はディスプレイである。49は音源回路、50は効果回路、51はサウンドシステムである。音源回路49、効果回路50、および、サウンドシステム51のアンプ部分は、例えば、サウンドカード上に設けられる。ROM43の内、PCM波形データを記憶するROMをサウンドカード上に備える場合もある。図示の音源回路49はD/A変換器を含む。
【0037】
52は外部記憶装置、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブル磁気ディスク装置(FDD)、CD−ROM装置、光磁気ディスク(MO)装置、ディジタル多目的ディスク(DVD)装置等である。
53はMIDIインターフェースであって、他のMIDI機器に接続され、例えば、電子楽器やMIDI鍵盤からMIDIデータを入力して演奏する。また、作成された楽曲データを、MIDI形式のデータで出力して、外部のMIDI機器で再生する。
54は通信インターフェースであって、加入電話網やISDNを介してインターネット上のサーバや他のパーソナルコンピュータ、携帯電話端末に接続されたり、LAN等を介してサーバコンピュータや他のパーソナルコンピュータに接続されたりする。
【0038】
CPU42は、ROM43に記憶された基本入出力システム(BIOS)プログラム、および、外部記憶装置52のハードディスク装置(HDD)にインストールされたOS(オペレーティングシステム)プログラムを、RAM44にロードして、通常の一般的な入出力制御を行う。
例えば、キーボード46やマウス47の操作に応じた情報を入力したり、MIDIインターフェース53,通信インターフェース54を介して情報の入出力制御を行ったり、ディスプレイ48の表示の制御を行ったりする。
CPU42は、また、ハードディスクにインストールされた作曲支援プログラムをRAM44にロードして、楽曲データ作成処理、場合により、楽曲テンプレート・データ抽出処理も行う。
ハードディスクは、データベースとしても利用され、複数の曲データや複数の曲テンプレート・データが記憶される。作成された新たな楽曲データも保存される。
【0039】
上述した作曲支援プログラム、上述した楽曲データ,楽曲テンプレート・データは、CD−ROMに記憶しておいてパーソナルコンピュータの外部記憶装置52に装填し、同じ外部記憶装置52の記録媒体であるハードディスクにインストールすることができる。
また、通信インターフェース54を介して通信ネットワークに接続し、サーバコンピュータから、上述したプログラムおよび各種データとをハードディスクにダウンロードすることもできる。
作曲支援された新たな楽曲データファイルは、電子メールに添付して、通信ネットワークを介して、他のパーソナルコンピュータや携帯電話端末に送信することもできる。
【0040】
音源回路49は、バス41を介して入力された演奏制御情報に応じて楽音信号を作成する。楽音信号は、アナログ波形に変換された後、効果回路50でリバーブなどの各種効果が付与されて、アンプやスピーカ等のサウンドシステム51で楽音が発生される。
音源回路49がない場合でも、その機能は、パーソナルコンピュータがA/D変換器を内蔵し、コーデック(CODEC)ドライバがインストールされていれば、CPU42とオペレーティングシステム(OS)の下で実現することができる。
上述した説明では、作曲支援装置をパーソナルコンピュータ上で実現する場合について説明したが、専用の電子楽器においても実現することができる。
【0041】
図5は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態である携帯電話端末のハードウエア構成例を示す説明図である。
新たに作成され楽曲データを、着信メロディとして使用する例を説明する。
基本的には、図4に示した構成に携帯電話機の機能を持たせればよい。しかし、ここでは、専用のCPUチップに周辺回路を接続する例を示す。
【0042】
図中、61はアンテナ、62はR/F段であって、R/F段では、高周波増幅、周波数変換などを行い、アンテナ61から基地局に無線信号を送信したり、基地局から無線信号を受信したりする。
63は変復調器であって、受信された変調音声信号やデータ信号を復調したり、送信すべき音声信号やデータ信号を変調する。64は音声コーデックであって、復調された音声信号をアナログ信号に変換して受話器であるスピーカ65に出力したり、送話器であるマイクロフォン66から入力された音声信号をディジタル信号に変換して変復調器63に出力したりする。
67は着信メロディ、アラームメロディ、および、バックグラウンドミュージック用のスピーカであって、それぞれの機能を実現するために、演奏情報に応じて音源回路68が作成した楽音信号を出力する。音源回路68にはD/A変換器が含まれる。
【0043】
69はCPUチップであって、内部にタイマ回路を内蔵し、RAM70をワーキングエリアとして、フラッシュメモリ71に記憶されたプログラム基づいて装置全体の一般的な入出力制御のほか、無線電話回線の呼設定、呼放棄、データの通信制御等を実行することにより、図示しない相手端末との会話を行う。また、着信メロディ等の楽曲データの作成を行う。なお、RAM70は電池によってバックアップされている。
着信時に楽曲データに基づいて着信メロディ音を発生する際には、CPU69が、RAM70あるいはフラッシュメモリ71から所望の楽曲データを読み出して音源回路68に送る。音源回路68は、読み出された楽曲データ中のキーオン,キーオフ、ピッチチェンジ、音色切り替え等を表す演奏情報に基づいて、順次所定のタイミングで楽音信号を合成して出力する。
【0044】
72はキー入力装置であって、電話番号等の数値や表示画面に表示されたメニュを選択するテンキー、各種の機能キーなどを備える。73は表示装置であって、電話番号や設定メニュなどを表示する液晶ディスプレイ(LCD)、着信等を報知する発光ダイオード(LED)である。
RAM70には、楽曲データ、各種入力情報、例えば、電話番号や住所録、電子メールアドレス、スケジュール等、演算結果等が一時的に記憶される。フラッシュメモリ71に記憶してもよい。
なお、音源回路68が生成した楽音信号をスピーカ65で聞けるようにするには、音源回路68のディジタル出力を音声コーデック64に出力すればよい。
また、音源回路68のディジタル出力を、携帯電話端末のディジタル出力コネクタから出力すれば、外部接続された装置で楽音信号を出力したり記憶したりすることが可能となる。
【0045】
サーバ側については、図示を省略する。基本的には、図4を参照して説明したパーソナルコンピュータと変わりがない。サーバ側のコンピュータにおいて、楽曲データをモニタする必要がなければ、図4に示した、音源回路49、効果回路50、サウンドシステム51が不要である。
【0046】
図6は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態において、楽曲テンプレート・データ等のダウンロード動作のフローチャートである。
作曲支援装置であるパーソナルコンピュータ7あるいは携帯電話端末2(以下、単に端末という)側と、楽曲データおよびまたは楽曲テンプレート・データ提供装置であるサーバ5側とを並べて図示している。
端末は、ダイアルアップ接続等によりプロバイダに接続された状態にあるものとする。端末側のS81において、サーバのURL(Uniform Resource Locater)を送信して、次のS82に処理を進める。
【0047】
サーバ側では、S91においてユーザからのアクセスがあるか否かを判定し、アクセスがないときには処理を繰り返し、アクセスがあるときには次のS92に処理を進め、楽曲テンプレート・データおよびまたは楽曲データの一覧表をHTML(Hypertext Mark-up Language)形式で端末側に送信し、S93に処理を進める。
端末側のS82においては、一覧表を受信したか否かを判定し、受信しないときには処理を繰り返し、受信したときにはS83に処理を進める。S83において、一覧表の表示を行うとともに、マウス等により、所望の楽曲テンプレート・データおよびまたは対応する楽曲データのダウンロードをサーバ側に指示し、S84に処理を進める。なお、図示を省略したが、ダウンロードを指示しないときには、図示しないメインのフローチャートに戻す。
【0048】
サーバ側のS93においては、ダウンロード指示があるか否かを判定し、指示がないときには処理を繰り返し、指示があるときにはS94に処理を進める。S94において、ダウンロード要求された楽曲テンプレート・データおよびまたは対応する楽曲データの曲名(あるいは曲番号)にしたがって、配信料金見積り額を送信し、S95に処理を進める。
端末側のS84において、見積り額の表示を行うとともに、了解すれば再度ダウンロードをサーバ側に指示する。
サーバ側のS95においては、ダウンロード指示がなければ処理を繰り返し、指示があれば、S96に処理を進める。S96において、対応する楽曲データも含めて配信する指示であったか否かを判定し、指示に応じて、S97においては楽曲テンプレート・データのみを配信し、S98においては楽曲テンプレート・データと対応する楽曲データとの両者を配信する。
【0049】
いずれも、S99に処理を進め、アクセスした端末ユーザに対して課金処理してメインルーチンに戻る。この課金処理により、配信サービスに対する料金と、原楽曲データの著作権者に対する著作権料の支払いを行う。
端末側のS85においては、ダウンロードデータをメモリに記憶して、S86に処理を進める。S86においては、ダウンロードモードを続けるか否かを、ユーザの操作入力から判定し、続けないときにはメインルーチンに戻るが、続けるときには、S83に処理を戻して再び一覧表を表示する。
上述したように、一覧表には、楽曲テンプレート・データとその原楽曲の楽曲データとがダウンロード指示可能なように表示される。
ユーザの指示により、楽曲テンプレート・データとともに、対応する原楽曲の楽曲データも一緒にダウンロードできるようになっている。楽曲テンプレート・データには、対応する原楽曲データの名前の一部または全部を含む名前を付けることによって、原楽曲が直ちにわかるので、一覧表示の際に好適である。
【0050】
図11は、端末側のS83において表示される一覧表の一例を示す説明図である。この例において、一覧表には、購入可能な楽曲テンプレートの名前、楽曲テンプレートの選択を促す情報、購入する商品の選択や取消を行うための情報、ならびに、操作ボタンなどが表示されている。
図中、領域Aは、端末を操作するユーザに対して、楽曲テンプレート・データおよびまたは対応する楽曲データの選択を促す表示がなされる領域である。なお、本実施の形態においては、楽曲テンプレート・データおよびまたは楽曲データの購入は、ショッピングカート形式で実施され、後述する「カートに入れる」ボタンをユーザが操作することにより、「ショッピングカート」にユーザが購入を希望する商品の情報が追加される。
【0051】
図中、領域B−2は、端末側に提示される楽曲テンプレートデータおよびまたは楽曲データの一覧を表示する領域である。領域B−2には、購入可能な商品がリスト形式で表示され、各商品について、それぞれ、楽曲テンプレート・データの名前および配信料金が表示される。ユーザはこれら表示された情報を確認して、「カートに入れる」と表示された購入選択ボタンを操作することにより、対応する楽曲テンプレート・データの購入(ダウンロード)を選択する。
また、各楽曲テンプレート・データそれぞれについて、対応するオリジナル楽曲データのダウンロードを指示するチェックボックスが表示され、ユーザはこのチェックボックスをチェックすることにより、楽曲データの購入(ダウンロード)を選択する。
図11は、項番「2」として表示された「DEF的」という名前が付けられた楽曲テンプレート・データを購入する際に、対応する楽曲データも含めて購入(ダウンロード)することを指示している状態を例示している。
【0052】
図中、領域B−3は、S83におけるダウンロード指示を行うための情報およびボタンを表示する領域であり、「購入」と表示されたボタンを操作することにより、購入することを選択した商品に関する情報がサーバに送信され、S84以降の処理に進む。
また、図中、領域B−1のように、実際の購入を指示する前段階として、ユーザが購入希望した商品の確認および取消を指示するための情報およびボタンを表示する領域を用意してもよい。
領域B−1には、現在のショッピングカートの内容(すなわち、ユーザが購入を希望した1ないし複数の商品)の確認を指示する「確認」ボタンが表示されており、当該ボタンの操作により、ユーザは、自身が選択した商品の確認などを行うことができる。この場合、S83→S93→S94→S84と同様の処理を行い、現在、購入を選択している商品とその見積金額を、端末側に表示するようにすればよい。
また、現在の「ショッピングカート」の内容を初期状態(すなわち、購入を希望する商品が未選択の状態)にリセットする「取消」ボタンが表示されており、当該ボタンを操作することで購入商品選択を取消すことができる。
【0053】
上述したダウンロードは、サーバ側に楽曲テンプレート・データが蓄積されている場合の例であった。端末側で楽曲テンプレート・データを抽出する場合には、従来からある楽曲データ提供サービスを利用することも可能である。
しかし、原楽曲データから新たに楽曲データを作成するため、新たな楽曲データの使用について著作権上の問題がないとはいえない。したがって、楽曲テンプレート・データを端末側で作成することが承認された楽曲データを多数蓄積しておき、これをダウンロードするモードを設けてもよい。
【0054】
図7は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、自動演奏動作のフローチャートである。
S101において、記憶してある楽曲データの一覧を表示し、S102において、所望の楽曲データを選択する。楽曲データには、作曲支援装置で作成された新たな楽曲データを含む。
S103においては、選択された楽曲データのイベントデータを、ハードディスクからRAMにロードし、時間データにしたがって、順番に読み出して音源に転送して発音させる。
S104においては、楽曲データの読み出しが終了したか否かを判定し、終了しないときにはS103を繰り返し、終了したときにはメインルーチンに戻る。
【0055】
図8は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、端末側で楽曲テンプレート・データの抽出処理を行う場合のフローチャートである。
S111においては、ダウンロードされて、あるいは、CD−ROM等からインストールされて記憶された楽曲データ名の一覧を表示して、ユーザによる選択を促す。S112においては、ユーザ操作によって、楽曲データ名が選択されたか否かを判定し、選択されないときにはS111の処理を繰り返し、選択されたときにはS113に処理を進める。
【0056】
S113においては、選択された楽曲データから楽曲テンプレート・データを抽出する。
楽曲データのコードパート(和音パート)から1曲全体のコード進行データを抽出する。
メロディパートの内、「サビ」部分の数小節をモチーフとして自動抽出する。このモチーフ部分から、打点とピッチに関するデータとして、打点とピッチカーブ、または、メロディ骨格データ(打点と打点のピッチ((骨格ピッチ))データからなる)を抽出する。
上述したコード進行の変化、およびまたは、上述したモチーフ部分と他の部分とのピッチ比較に基づいて、上述した他の部分の模倣,対比データを抽出する。
一方、伴奏パート(リズムパート)から伴奏スタイル(リズムスタイル)データ、セクション進行データを抽出する。
S114においては、抽出された楽曲テンプレート・データに、対応する原楽曲の名前の一部を使って、「何々風」という名前を付ける。S115においては、抽出された楽曲テンプレート・データとその名前をメモリに記憶して、メインルーチンに戻る。
【0057】
図9、図10は、本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、端末側で楽曲データを作成する場合のフローチャートである。
図9のS121において、楽曲テンプレート・データに基づいた楽曲データの作成であるか否かを、ユーザ操作入力に応じて判定し、そうであればS122に処理を進め、そうでないときには図10に示すS131に処理を進める。
S122においては、ダウンロードされたか、あるいは、端末側でインストールされて記憶されている、楽曲テンプレート・データの一覧を表示し、その中の1つをユーザに選択させる。S123においては、自動伴奏用(ここでは、コード演奏を含む)のバッキングデータの作成を行う。すなわち、楽曲テンプレート・データに含まれるコード進行データ、伴奏スタイルデータ、セクション進行データ等に基づいて、1曲、例えば32小節分のバッキングデータを作成する。コード演奏についてはコードパートに割り当て、リズム演奏についてはリズムパートに割り当てる。
【0058】
S124において、メロディデータの作成を行う。すなわち、楽曲テンプレート・データに含まれるモチーフ部分(例えば、2小節分)に関する打点とピッチ、例えば、ピッチカーブと打点のデータ、あるいは、メロディ骨格データ(打点と打点でのピッチ)、1曲中のピッチ模倣/対比データに基づいて、1曲分のメロディデータを作成する。メロディデータはメロディパートに割り当てる。
S125において、試聴のため、上述したバッキングデータ,メロディデータの少なくとも1つを再生する。S126においては、バッキングデータを編集するか否かをユーザの操作入力により判定する。編集するときには、S127に進めてバッキング編集を行なってS128に処理を進め、編集しないときには直ちにS128に処理を進める。バッキング編集は、ユーザの好みに合わせて、伴奏スタイルの変更やコード進行データを操作子を用いて変更する。
【0059】
S128においては、メロディデータの編集をするか否かをユーザの手操作入力により判定する。編集するときにはS129に処理を進め、メロディとその曲構成の編集を行い、S130に処理を進め、編集しないときには、直ちにS130に処理を進める。メロディ編集は、ユーザの好みに合わせて、ユーザの手操作入力により、2小節分の打点やピッチの変更を行ったり、ピッチ模倣/対比の曲構成を変更したりする。
S130においては、作成されたバッキングデータ,メロディデータ、あるいは、編集されたこれらのデータを、RAMの所定のメモリ領域(携帯電話端末の場合)あるいは所定のハードディスクのメモリ領域(パーソナルコンピュータの場合)に記憶して、メインルーチンに戻る。
【0060】
S121において、既存の原楽曲の楽曲テンプレート・データを用いないときには、図10のS131に処理を進める。S131においては、フィーリング等の入力に基づく作曲支援をするか否かをユーザの操作入力に応じて判定し、するときにはS132に処理を進め,しないときには直ちにメインルーチンに戻る。
このフィーリング等の入力に基づく作曲支援とは、従来技術の説明において引用した特開2000−221976号公報等に記載されたものである。
【0061】
S132において、シチュエーション、フィーリング、スタイルの入力画面を表示する。ユーザに、各項目毎に1つずつ選択させる。
シチュエーションは、新たに作成した曲をプレゼントするシチュエーションの名詞表現(例えば、「バースデー」、「ラブメッセージ」、「クリスマス」等)で示される。フィーリングは、「さわやかで」、「やさしくて」、「さみしくて」等の形容詞表現で示される。スタイルは、「都会的な」、「土くさい」、「トロピカルな」等の形容詞表現で示される。
選択された各項目に基づいて、コードデータを含むバッキングデータを作成する。
【0062】
S133において、バッキングの再生を行って、バッキングデータの編集を行う。
S134において、ユーザの手操作入力によって、モチーフとなる2小節分の打点とピッチを入力する。打点は、キーボード,キー入力装置の所定のキーのタッピングや、マウスのクリックによって入力する。ピッチは、例えば、マウスによってピッチ変化曲線を描画することによって入力される。
S135において、ユーザの手操作入力により、モチーフと他の部分の模倣/対比の曲構成を決定する。S135においては、作成され、編集されたバッキングデータおよびメロディデータ、および、曲構成データをRAMあるいはハード磁気ディスクに記憶して、メインルーチンに戻る。
【0063】
上述した説明では、楽曲テンプレート・データとして、既存の原楽曲データを分析することに得られるものを用いたが、既存の楽曲データに基づかないで独自に作成された従来の任意の楽曲テンプレート・データも、同じデータベースに登録しておいたり、ハードディスクに記憶しておき、ユーザが利用できるようにしてもよい。
【0064】
上述した実施の形態では、図6のS83においてダウンロード指示を行った時点で、サーバにダウンロードを指示し、サーバ側において、配信料金の見積額を算出するとともに、端末側に見積額を送信するようにした。
これに代えて、購入見積額の算出プログラムを端末側で実行可能なスクリプト(Script)あるいはアプレット(Applet)として、上述した一覧表とともに、サーバから端末に送信するようにし、例えば、ショッピングカートに商品を追加する毎に、あるいはダウンロードの指示があった時点で、端末側で購入見積額を算出して一覧表とともに表示するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、上述した説明から明らかなように、既存の原楽曲の特徴をとらえた楽曲データを作成できるので、ユーザが好む既存楽曲にある程度は似ているが、既存楽曲とは異なる新たな楽曲データが得られるという効果がある。
その結果、数多くある既存楽曲に似た感じの盛り上がりと特徴がある楽曲データが得られる。
楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信をするので、提供に関しての著作権上の管理が容易となるという効果がある。
作成された楽曲データを編集をすれば、さらに、ユーザの好みに沿った楽曲データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するための全体システム図である。
【図2】 既存の原楽曲データから新たな楽曲データが作成される処理の説明図である。
【図3】 上述した楽曲データの作成装置において、既存の原楽曲データが、そのままの形で、および、そこから抽出された楽曲テンプレート・データに変化して、どのような経路で転送されるかを示す説明図である。
【図4】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態であるパーソナルコンピュータのハードウエア構成例を示す説明図である。
【図5】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態である携帯電話端末のハードウエア構成例を示す説明図である。
【図6】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態において、楽曲テンプレート・データ等のダウンロード動作のフローチャートである。
【図7】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、自動演奏動作のフローチャートである。
【図8】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、端末側で楽曲テンプレート・データの抽出処理を行う場合のフローチャートである。
【図9】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、端末側で楽曲データを作成する場合の第1のフローチャートである。
【図10】 本発明の作曲支援装置の実施の一形態における、端末側で楽曲データを作成する場合の第2のフローチャートである。
【図11】 図6のS83において表示される一覧表の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…通信ネットワーク、2…携帯電話端末(作曲支援装置)、3…携帯電話端末、4…基地局、5…サーバ(楽曲テンプレート・データ,楽曲データ提供装置)、6…パーソナルコンピュータ(作曲支援装置)、7…パーソナルコンピュータ
Claims (9)
- 原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置であって、
前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続手段と、
前記接続手段を介して前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得手段と、
取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成手段と、
作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶手段、
を備えることを特徴とする作曲支援装置。 - 前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置は、通信ネットワークを介し、ユーザ要求に応じて複数の前記楽曲テンプレート・データから所望の前記楽曲テンプレート・データを提供するとともに複数の原楽曲データデータのうち前記提供する楽曲テンプレート・データに対応する原楽曲データを提供するサーバである、
ことを特徴とする請求項1記載の作曲支援装置。 - 前記楽曲テンプレート・データは、前記対応する原楽曲データから抽出されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の作曲支援装置。
- 前記楽曲テンプレート・データは、前記楽曲データの内の少なくとも数小節分のコード進行データ、少なくとも数小節分の打点とピッチに関するデータ、伴奏スタイルデータ、のうち、少なくとも1種類のデータを有する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の作曲支援装置。 - 前記新たな楽曲データを前記記憶手段から読み出して演奏する演奏手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の作曲支援装置。 - 前記楽曲テンプレート・データおよびまたは前記新たな楽曲データを、電子メールと共に、通信ネットワークを介して他の装置に送信する送信手段を有する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の作曲支援装置。 - 原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを、該楽曲テンプレート・データに基づいて新たな楽曲データを作成するユーザ端末に配信するときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の課金処理を行う配信サービスシステムにおける、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置であって、
前記楽曲テンプレート・データを記憶する楽曲テンプレート・データ記憶手段と、
前記対応する原楽曲データを記憶する楽曲データ記憶手段と、
前記ユーザ端末に接続するための接続手段と、
前記接続手段を介して、前記ユーザ端末によって選択された所望の前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを供給する供給手段と、
アクセスした端末ユーザに対して前記課金処理を行う課金手段、
を備えることを特徴とする楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置。 - 原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データ提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置に用いる作曲支援方法であって、
前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続ステップと、
接続された前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得ステップと、
取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成ステップと、
作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶ステップ、
を備えることを特徴とする作曲支援方法。 - 原楽曲データの特徴を表す楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データを記憶する、楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データ提供装置から、前記楽曲テンプレート・データおよび対応する原楽曲データの配信を受けるときに、配信サービスに対する料金と前記対応する原楽曲データの著作権料の支払いを行う配信サービスシステムにおける作曲支援装置に用い、コンピュータに作曲支援をさせるための作曲支援プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置に接続するための接続ステップと、
接続された前記楽曲テンプレート・データおよび原楽曲データの提供装置から所望の前記楽曲テンプレート・データを選択して取得するとともに、前記対応する原楽曲データを取得する取得ステップと、
取得された前記楽曲テンプレート・データに基づいて、新たな楽曲データを作成する作成ステップと、
作成された前記新たな楽曲データを記憶する記憶ステップ、
をコンピュータに実行させるための作曲支援プログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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