JP3757750B2 - 基準位置学習装置 - Google Patents

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意操作される被操作部材の位置を検出し、その検出結果に基づき被操作部材が未操作状態にあるときの同被操作部材の位置を基準位置として学習する基準位置学習装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車載エンジンの電子スロットルシステムにあっては、アクセルペダルが操作されていないときの同ペダルの操作位置、すなわち全閉位置を基準位置として、その操作量(踏込量)がアクセルセンサにより検出され、その検出された値に基づいてスロットルバルブの開度が制御される。
【0003】
ここで、アクセルペダルやアクセルセンサは車両の走行時において頻繁に操作されていることから、その全閉位置にもずれが生じ易い。このように上記全閉位置がずれると、アクセルセンサにて検出されるアクセルペダルの操作量もずれるようになるため、操作性の悪化を招くようになる。こうした不具合を解消するために、ずれた全閉位置をその都度の基準位置として学習することが考えられる。こうした学習を行うことにより、たとえ全閉位置がずれる場合であっても、このずれた位置が直ちに基準位置として学習されるようになり、操作性の悪化等も是正されるようになる。
【0004】
ところで、図6に示すように、アクセルペダル51とアクセルセンサ52とを連結する部分においては、僅かではあるが機械的なガタAが生じるのが避けきれない。このため通常、上記連結部分での各部材51a,52a間には、こうしたガタAをなくすためのバネ53が配設されている。しかしながら、こうした構造であっても、アクセルペダル51の操作が頻繁に繰り返されることによって上記バネ53が切れたりすれば、再びガタAが生じるようになる。
【0005】
このため、上記基準位置学習装置では、アクセルセンサ52にて検出される位置のうち、基準位置から上記ガタAに相当する操作量だけ操作された位置までを未操作位置として検出するといった操作範囲、いわゆる不感帯が予め設定されている。こうした不感帯が設定されることにより、アクセルペダル51とアクセルセンサ52との連結部分にガタAが生じた場合であっても、そのガタAに相当するアクセルペダル51の操作量についてはこれが未操作範囲として無視されるようになるため、こうしたガタAの存在による悪影響を防止することができるようになる。
【0006】
ところが、このようにアクセルペダルの位置の検出に際して不感帯を設定するようにした場合、例えばアクセルペダルが僅かに踏み込まれたままの状態で基準位置が学習される等して基準位置が誤学習されると、実際の全閉位置から誤学習された基準位置に到達するまでのアクセルセンサの操作範囲も実質的に不感帯となる。すなわち、不感帯が拡大して過大になり、こうした場合にも操作性が悪化することとなる。
【0007】
こうした誤学習による不感帯の拡大を抑制するためには、例えば特開平4−22746号公報に記載されるように、アクセルペダルの全閉位置がずれたときには、その位置を直ちに基準位置として学習するのではなく、既に学習されている基準位置を全閉位置のずれ方向に所定量だけずらした位置を新たな基準位置として学習することが考えられる。こうした学習方法によれば、基準位置の更新速度が抑えられ、不感帯の拡大も抑制されるようになるため、それに伴う操作性の悪化も是正されるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした基準位置の学習方法を採用すると、アクセルペダルやアクセルセンサが交換されたり、アクセルセンサの電源(バッテリ)が交換される等して、アクセルペダルの全閉位置が実際に大きくずれた場合に、その全閉位置を基準位置として学習するようになるまでに長い時間を要するようになる。
【0009】
なお、上述したようなアクセルペダルの全閉位置をアクセルセンサの基準位置として学習する装置に限らず、他にスロットルバルブやステアリング等の被操作部材について、その未操作状態にあるときの位置を各対応する位置センサの基準位置として学習する装置にあっても、こうした実情は概ね共通したものとなっている。
【0010】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、誤学習に伴う不感帯の拡大を極力抑えつつ、未操作状態にあるときの被操作部材の位置を基準位置として早期に学習することのできる基準位置学習装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
先ず、請求項1記載の発明は、任意操作される被操作部材の位置を検出し、その検出結果に基づき前記被操作部材が未操作状態にあるときの同被操作部材の位置を基準位置として学習するものであり、前記被操作部材の位置を検出するに際しては、前記基準位置から不感帯として設定された所定操作範囲内における各位置を前記被操作部材の未操作位置として検出する基準位置学習装置において、前記被操作部材はエンジンの出力を調整するアクセル操作部材であり、前記被操作部材が未操作状態となる所定の条件が満たされる際に前記検出される位置が、既に学習されている基準位置から前記不感帯に相当する前記被操作部材の操作量以上ずれているときには、同位置を前記不感帯に相当する前記被操作部材の操作量以下の所定量だけ前記基準位置側にずらした位置を新たな基準位置として学習することとする。
【0012】
なお、上記構成において、例えば被操作部材の位置が所定期間変化していないこと、或いはその位置変化が所定範囲にある状態が所定時間継続していること等々を上記所定の条件として選択することができる。
【0013】
上記構成によれば、被操作部材の位置が既に学習されている基準位置から所定量以上ずれているときには、その位置をこの所定量以下の所定量だけ基準位置側にずらした位置を新たな基準位置として学習するようにしたために、そのずれ量が大きい場合でも、そのずれ量に応じて基準位置を速やかに学習することができる。更に、被操作部材の位置に基づいて直ちに学習するのではなく、その位置を所定量分だけ既に学習されている基準位置の側にずらした位置を基準位置として学習するようにしたため、基準位置が誤学習される場合であってもその所定量分だけ不感帯の拡大を抑制することができるようになる。
【0014】
従って、請求項1記載の発明によれば、誤学習に伴う不感帯の拡大を極力抑えつつ、未操作状態にあるときの被操作部材の位置を基準位置として早期に学習することができるようになる。
さらに、未操作状態にあるときのアクセル操作部材の位置を基準位置として学習するに際して、その誤学習に伴う不感帯の拡大を極力抑えつつ、同基準位置を早期に学習することができるようになる。
【0016】
ここで、上記のように被操作部材の位置を所定量だけずらした位置を基準位置として学習するようにした場合、検出される被操作部材の位置が未操作状態での位置として正しい位置にある場合でも、その所定量分だけずれた位置が基準位置として学習されるようになる。従って、被操作部材が基準位置にあり、実際には未操作状態にある場合でも、その所定量分だけ操作されているものとしてその位置が検出される懸念がある。
【0017】
この点、上記構成では、その所定量を不感帯相当量以下に設定するようにしているため、未操作状態にある被操作部材の位置から所定量分だけずれた位置が基準位置として学習された場合であっても、同被操作部材が実際に未操作状態になれば、その位置は未操作位置として検出されるようになる。
【0018】
従って、この請求項1記載の発明によれば、アクセル操作部材の未操作時にこれが操作状態にあるものと誤って検出されるようになるのを回避することができ、その誤検出に伴う操作性の悪化を抑制することができるようになる。すなわち、アクセル操作部材の未操作時において、エンジンの不必要な吹き上がりを抑えて同エンジンを略アイドル状態に維持することができるとともに、アクセル操作部材が操作されれば、残された不感帯に対してその操作量に応じてエンジン出力を速やかに増大させることができるようになる。なお、上記所定量を不感帯に相当する被操作部材の操作量と等しく設定することで、上記作用効果を一層顕著なものとすることができる。
【0019】
また、請求項記載の発明は、請求項1記載の基準位置学習装置において、前記被操作部材は未操作状態から任意操作されることで所定方向にのみ変位するものであり、前記検出される前記被操作部材の位置が、既に学習されている基準位置に対して前記所定方向と逆方向の位置であるときには、その位置を新たな基準位置として学習することとする。
【0020】
上記構成によれば、被操作部材が操作されている状態にあるときの位置が基準位置として誤学習された場合であっても、同基準位置を速やかに正しい位置に戻すことができ、エンジンの不必要な吹き上がりを抑えて同エンジンを略アイドル状態に速やかに移行することができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
この発明にかかる基準位置学習装置の一実施の形態について説明する。
はじめに、図1を参照して、本実施の形態の装置についてその概略構成を説明する。なおここでは、同装置を、車両に搭載されるエンジンシステムにあって、アクセルペダルの操作位置を検出しつつ、その基準位置を学習する装置に適用した例について示している。
【0026】
図1に示されるように、車両1のエンジンルーム(図示略)にはエンジン10が設けられている。また、車室内にはアクセルペダル11が設けられており、このアクセルペダル11の操作量(踏込量)に基づいてエンジン10の出力が調整される。また、このアクセルペダル11には、その操作位置を検出するアクセルセンサ21が設けられており、このセンサ21からは、アクセルペダル11の操作位置に応じた検出信号が出力される。
【0027】
車両の駆動輪の近傍には、車速センサ22が設けられており、このセンサ22からは、車両の走行速度に応じた検出信号が出力される。また、車室内に設けられるブレーキペダル(図示略)の近傍にはブレーキスイッチ12が設けられている。このスイッチ12からは、運転者によって上記ブレーキペダルが操作されることにより「オン」になる検出信号が出力される。
【0028】
また、この基準位置学習装置は、同装置における主要な操作を統括する電子制御装置(ECU)20を備えている。このECU20は、演算処理を実行する演算部(図示略)の他、各種処理プログラムやその実行に際して必要となるデータが記憶されたメモリ20aを備えている。ECU20は、上記各検出信号を取り込むとともに、これら各検出信号に基づいて、アクセルペダル11の操作位置(踏込位置)を検出するとともに、同アクセルペダル11が未操作位置にあるとき、すなわち全閉状態にあるときの操作位置(以下、「全閉位置」という)を基準位置として学習する処理を実行する。
【0029】
以下、この基準位置の学習処理について説明する。
先ず、アクセルペダル11の操作位置を検出する際の処理手順について説明する。
【0030】
この処理においては、アクセルセンサ21の検出信号(以下、「アクセル信号」という)が読み込まれる。ECU20のメモリ20aには、このアクセル信号の値PA(アクセル信号値PA)とアクセルペダル11の操作位置との関係を定めた関数データが記憶されている。ECU20は、このデータを参照してアクセル信号値PAに対応したアクセルペダル11の操作位置を検出する。
【0031】
図2は、こうしたアクセル信号値PAと、アクセルペダル11の操作位置との関係を示している。同図において、(a)はアクセル信号値PAとアクセルペダル11の実際の操作位置との関係を、(b)は同アクセル信号値PAとアクセルペダル11のECU20により検出される操作位置との関係をそれぞれ示している。
【0032】
同図2(a)に示されるように、アクセル信号値PAは、アクセルペダル11の実際の操作位置の変化に対して線形的に変化する。一方、同図2(b)に示されるように、こうしたアクセル信号値PAの変化に対して、ECU20により検出されるアクセルペダル11の操作位置は、アクセル信号値PAが所定値PA1より大きい範囲にあるときには同アクセル信号値PAに対応する位置として検出されるが、同アクセル信号値PAが所定値PA1以下の範囲にあるときは常に「0」、すなわち未操作位置として検出される。このように、アクセルセンサ21にて検出されるアクセルペダル11の操作位置のうち、全閉位置からアクセルペダル11が所定量βだけ操作される位置までの操作領域が不感帯として予め設定されている。なお、上記所定量βは、アクセルペダル11及びアクセルセンサ21の連結部分において生じ得るガタに相当する量(例えば「3度」)として設定されている。
【0033】
次に、アクセルペダル11の全閉位置を基準位置として学習する際の処理手順について図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、このフローチャートに示す一連の処理は、所定間隔毎(例えば、4ms毎)の割り込み処理として、ECU20にて実行される。この一連の処理では、上記基準位置の学習に際して、アクセルペダル11が全閉位置にあると判断されるときのアクセル信号値PAが同基準位置に対応する基準位置学習値PA0として更新される。
【0034】
先ず、この一連の処理においては、アクセル信号値PAがその時点での基準位置学習値PA0よりも小さいか否かが判断される(ステップS10)。すなわち、アクセルペダル11の操作位置が予め学習されている基準位置よりもアクセル閉方向の位置にあるか否かが判断される。
【0035】
そして、上記操作位置が基準位置よりもアクセル閉方向の位置にあると判断される場合には(ステップS10:YES)、このときのアクセル信号値PAが新たな基準位置学習値PA0として学習される(ステップS11)。すなわち、この場合には、アクセルペダル11が僅かに踏み込まれた状態にて基準位置が学習される等して誤学習された基準位置を再び正しい位置に戻すための第1の学習処理が行われる。
【0036】
このステップS11の処理を実行した後、或いは上記操作位置が基準位置よりもアクセル開方向の位置にあると判断される場合には(ステップS10:NO)、学習実行フラグが「オン」であるか否かが判断される(ステップS12)。この学習実行フラグは、後述するステップS15〜S19の処理を通じてアクセルペダル11が未操作状態にあると判断されたときに「オン」され、その後のアクセルペダル11の操作によって「オフ」に設定されるフラグである。
【0037】
そして、この学習実行フラグが「オン」である旨判断される場合には(ステップS12:YES)、同フラグが「オン」された後においてアクセルペダル11が操作されたか否かが判断される(ステップS13)。具体的には、以下の各条件が共に満たされるか否かが判断される。
【0038】
(i)アクセルペダル11が基準位置から所定量(例えば10度)以上操作された。
(ii)車両の走行速度が所定速度(例えば15km毎時)以上になった。
【0039】
そして、上記(i),(ii)の条件の何れか一方でも満たされないと判断される場合には(ステップS13:NO)、本処理が一旦終了される。
一方、上記(i),(ii)の条件が共に満たされると判断される場合には(ステップS13:YES)、上記学習実行フラグが「オフ」に操作された後(ステップS14)、図4に示すステップS15の処理が実行される。また、学習実行フラグが「オフ」されていると判断される場合にも(ステップS12:NO)、同ステップS15の処理が実行される。
【0040】
これら各処理(ステップS12〜S14)により、アクセルペダル11が一旦未操作状態にあると判断された後においては、同ペダル11が再度操作されたことを条件にステップS15以降の処理が実行される。
【0041】
ステップS15では、アクセル信号値PAが(収束判定値−α≦PA≦収束判定値+α)の範囲内にあるか否かが判断される。そして、この範囲内にないと判断される場合には(ステップS15:NO)、収束カウンタ値がクリアされるとともに、このときの検出値が収束判定値とされ(ステップS16)、その後、本処理が一旦終了される。一方、上記範囲内にあると判断される場合には(ステップS15:YES)、収束カウンタ値がインクリメントされる(ステップS17)。すなわち、これら処理(ステップS15〜S17)を通じて、アクセル信号値PAが一定の範囲内にて収束しているか否かが判断され、収束していると判断される場合には上記収束カウンタ値を通じてその継続時間が計時される。
【0042】
その後、上記収束カウンタ値が所定値C以上であるか否かが判断される(ステップS18)。すなわち、アクセル信号値PAが上記範囲内に収束している状態が所定期間以上継続しているか否かが判断される。そして、所定期間以上継続していると判断される場合には(ステップS18:YES)、アクセルペダル11が未操作状態にあるか否か、すなわちその操作位置が全閉位置であるとみなせる状態にあるか否かが判断される(ステップS19)。具体的には、上記各センサ12,21,22の検出信号に基づいて、以下に示す(イ)〜(ハ)の条件が全て満たされているか否かが判断される。
(イ)アクセルペダル11の操作量が所定量(例えば、5度)未満である。
(ロ)車両の走行速度が所定速度(例えば、3km毎時)未満である。
(ハ)ブレーキペダルが踏み込まれている。
【0043】
そして、上記(イ)〜(ハ)の条件が全て満たされると判断される場合には(ステップS19:YES)、上記学習実行フラグが「オン」され(ステップS20)、次に上記収束判定値が基準位置学習値PA0に所定値γを加算した値より大きいか否かが判断される(ステップS21)。すなわち、全閉位置が基準位置から所定値γに相当する操作量を超えてずれているか否かが判断される。なお、この所定値γに相当する操作量は、上述した不感帯に相当する操作量である値β(=3度)よりも僅かに小さい値(例えば「2.5度」)に設定されている。
【0044】
そして、この所定値γに相当する操作量を超えてずれていると判断される場合には(ステップS21:YES)、基準位置学習値PA0がこの時のアクセル信号値PAから上記所定値γを減算した値として更新される(ステップS22)。すなわちここでは、上述した第1の学習処理において、例えばアクセル信号値PAにノイズ等が重畳される等して基準位置が実際の全閉位置よりもアクセル閉方向の位置に誤学習された場合、その基準位置を再び正しい位置に戻すための第2の学習処理が行われる。なお、上記アクセルペダル11が未操作状態にあると判断された後に、上記第2の学習処理が実行される際には、学習実行フラグが「オン」に操作される(ステップS20)。すなわち、上記第2の学習処理は、アクセルペダル11が操作されない状態となった際に一回のみ実行される。
【0045】
一方、アクセル信号値PAが上記範囲内に収束している状態が所定期間以上継続していないと判断された場合(ステップS18:NO)、アクセルペダル11が操作されていると判断された場合(ステップS19:NO)、並びに、基準位置と全閉位置とが上記所定値γに相当する操作量を超えてずれていないと判断された場合(ステップS21:NO)には何れも、本処理が一旦終了される。
【0046】
次に、本実施の形態の装置による上記第2の学習処理に関し、第1の学習処理での誤学習によって全閉位置と基準位置とが実際にずれた場合における学習態様と、アクセルペダル11が僅かに踏み込まれた状態にて基準位置が学習される等して誤学習される場合での学習態様とを別けて更に詳述する。
【0047】
先ず、図5を参照して、全閉位置と基準位置とが実際にずれた場合における第2の学習処理について説明する。なお、同図5において、(a)はアクセル信号値PAとアクセルペダル11の実際の操作位置との関係を、(b)は同アクセル信号値PAとアクセルペダル11のECU20により検出される操作位置との関係をそれぞれ示している。
【0048】
第1の学習処理における誤学習によって全閉位置と基準位置とが実際にずれた場合、同図(a)に示されるように、アクセル信号値PAは、現在の基準位置学習値PA0aよりも大きな値PA0cに収束し、これが収束判定値PA0cとして検出される。そして、第2の学習処理では、この収束判定値PA0cから所定値γだけ減算した値PA0bが新たな基準位置学習値PA0として学習される。すなわち、基準位置は、実際の全閉位置よりも所定値γに相当する操作量だけアクセル閉方向の位置として学習される。
【0049】
このように、アクセルペダル11が未操作状態にあるときの収束判定値PA0cに基づいて基準位置学習値PA0が学習されることにより、基準位置のずれ量に応じて同基準位置が速やかに学習されるようになる。
【0050】
しかも、本実施の形態の装置では、このように学習される基準位置学習値PA0が実際の全閉位置に対応する収束判定値PA0cよりも所定値γだけ小さい値として学習されてはいるが、この所定値γは不感帯に相当する操作量である値βよりも小さな値に設定されている。このために、この値β(不感帯)から所定値γを減算した値(β−γ)に相当する操作量分だけの不感帯が残されるようになる(図5(a)参照)。すなわち、アクセルペダル11が操作されていなければ、同ペダル11の操作位置は未操作位置として検出されることとなる。従って、アクセルペダル11が未操作であるにもかかわらず、同ペダル11が踏み込まれているものと誤検出されてエンジン10が不必要に吹け上がるといった操作性の悪化を招くことがない。
【0051】
これに対して、第2の学習処理において、アクセルペダル11が僅かに踏み込まれた状態にて基準位置が学習される等して誤学習される場合には、収束判定値よりも所定値γだけ小さい値として基準位置学習値PA0が学習されるため、この所定値γに相当する操作量分だけ不感帯の実質的な拡大が抑制されるようになる。従って、不感帯の拡大に伴う操作性の悪化を抑制することができるようになる。
【0052】
以上説明したように本実施の形態の装置によれば、以下に記載するような作用効果を奏することができるようになる。
(1)アクセルペダル11が未操作位置であるときの収束判定値に基づいて基準位置学習値を学習するようにしたことで、全閉位置のずれ量に応じて同基準位置を速やかに学習することができる。しかも、収束判定値から所定値γだけ減算した値にて基準位置学習値を学習するようにしたことで、誤学習時における不感帯の拡大を所定量だけ抑制することができる。従って、誤学習に伴う不感帯の拡大を極力抑えつつ、未操作状態にあるときのアクセルペダル11の操作位置を基準位置として早期に学習することができるようになる。
【0053】
(2)更に、誤学習時の不感帯の拡大を抑えるべく、収束判定値PA0cよりも所定値γだけ小さい値を基準位置学習値PA0として学習し、学習時の更新量を小さくしているものの、この所定値γについてはこれを不感帯に相当する操作量である値βよりも小さな値に設定するようにしている。従って、学習後においても、アクセルペダル11が操作されない状態になれば、同ペダル11の操作位置を未操作位置として検出することができるようになる。従って、アクセルペダル11が未操作であるにもかかわらず、同ペダル11が踏み込まれているものと誤検出されてエンジン10が不必要に吹け上がることがなく、同ペダル11の操作性の悪化を回避することができる。
【0054】
(3)アクセルペダル11の操作位置が既に学習されている基準位置よりもアクセル閉方向の位置にずれるときに、この操作位置を新たな基準位置として学習するようにしたことで(第1の学習処理)、第2の学習処理において、アクセルペダル11が操作されている状態にて基準位置が誤学習された場合であっても、アクセルペダル11が実際に未操作状態となれば基準位置をこのときの操作位置、すなわち正しい位置に速やかに戻すことができるようになる。
【0055】
なお、上記実施の形態の装置では、以下のようにその構成を変更して実施することも可能である。
・本実施の形態の装置では、アクセル操作部材としてアクセルペダル11を用いた例を示したが、同ペダル11に代えてアクセルレバー等を用いることもできる。
【0056】
・本実施の形態の装置では、学習実行フラグが「オン」された後においてアクセルペダル11が操作されたか否かの判断を、前記(i),(ii)の条件を共に満たすことに基づいて判断するようにしたが、上記(i),(ii)の条件の少なくとも一方を満たすことに基づいて判断するようにしてもよい。
【0057】
・本実施の形態の装置では、アクセルペダル11の操作位置が全閉位置であるとみなせる状態にあるかの判断を、前記(イ)〜(ハ)の条件を全て満たすことに基づいて判断するようにしたが、上記(イ)のみに基づいて判断するようにしてもよい。また、上記(イ)及び(ロ)、若しくは上記(イ)及び(ハ)の各条件を共に満たすことに基づいて判断するようにしてもよい。
【0058】
・本実施の形態の装置では、学習実行フラグの操作態様に基づいて基準位置を学習する処理の実行の可否を判断するようにしたが、この判断を省略するようにしてもよい。こうした構成によっても、上記(1)〜(3)に記載した効果を奏することはできる。
【0059】
・本実施の形態の装置では、アクセルペダル11の全閉位置が基準位置よりもアクセル閉方向にずれる場合に、この全閉位置を新たな基準位置として学習するようにしたが、こうした場合において基準位置を学習する方法は任意である。
【0060】
・本実施の形態の装置では、所定値γを不感帯に相当する操作量である値βよりも小さな値に設定するようにしたが、これを上記値βと等しく設定するようにしてもよい。こうした構成によっても、学習後にアクセルペダル11の操作位置が実際の全閉位置になれば、これを未操作位置として検出することができるとともに、所定値γを大きくすることができるようになるために、上記(1)に記載した効果を一層顕著なものとすることができるようになる。
【0061】
・また、所定値γを不感帯に相当する操作量である値βよりも若干大きい値に設定するようにしてもよい。こうした構成によれば、誤学習時における不感帯の拡大を更に抑制することができるようになる。なお、こうした構成によっても、学習後における基準位置を未操作位置近傍の位置にすることはでき、操作性の悪化を抑制することはできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる基準位置学習装置の一実施の形態についてその概略構成を示すブロック図。
【図2】アクセル信号値とアクセルペダルの操作位置との関係を示すグラフ。
【図3】基準位置を学習する際の処理手順を示すフローチャート。
【図4】基準位置を学習する際の処理手順を示すフローチャート。
【図5】同実施の形態による基準位置を学習する処理の処理手順の一例を示す説明図。
【図6】基準位置学習の対象となるアクセルペダル及びその周辺構造を模式的に示す略図。
【符号の説明】
1…車両、10…エンジン、11…アクセルペダル、12…ブレーキスイッチ、20…ECU、20a…メモリ、21…アクセルセンサ、22…車速センサ。

Claims (2)

  1. 任意操作される被操作部材の位置を検出し、その検出結果に基づき前記被操作部材が未操作状態にあるときの同被操作部材の位置を基準位置として学習するものであり、前記被操作部材の位置を検出するに際しては、前記基準位置から不感帯として設定された所定操作範囲内における各位置を前記被操作部材の未操作位置として検出する基準位置学習装置において、
    前記被操作部材はエンジンの出力を調整するアクセル操作部材であり、
    前記被操作部材が未操作状態となる所定の条件が満たされる際に前記検出される位置が、既に学習されている基準位置から前記不感帯に相当する前記被操作部材の操作量以上ずれているときには、同位置を前記不感帯に相当する前記被操作部材の操作量以下の所定量だけ前記基準位置側にずらした位置を新たな基準位置として学習する
    ことを特徴とする基準位置学習装置。
  2. 前記被操作部材は未操作状態から任意操作されることで所定方向にのみ変位するものであり、
    前記検出される前記被操作部材の位置が、既に学習されている基準位置に対して前記所定方向と逆方向の位置であるときには、その位置を新たな基準位置として学習する
    請求項1記載の基準位置学習装置。
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