JP3757300B2 - テープ・リボン複合カセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタで印字する印字媒体としてのテープを収納したテープカセットと、インクリボンを収納しテープカセットに着脱自在に装着されるリボンカセットとを有するテープ・リボン複合カセットに関し、特にテープカセットに対してリボンカセットを案内して位置決めする構造を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、テープ状のラベルを作成するのに好適なラベル作成用プリンタを実用化したが、このラベル作成用プリンタでは、多色印字可能とする為に、印字媒体としてのテープを収納しプリンタに着脱自在に装着されるテープカセットと、インクリボンを収納しテープカセットに着脱自在に装着されるリボンカセットとを有するテープ・リボン複合カセットを適用している。リボンカセットとしては色の異なるリボンを夫々収納した複数種のリボンカセットが適用される。
【0003】
一方、実開平3−74956号公報には、前記同様にテープ状のラベル作成の為のプリンタに適用される前記と同様のテープ・リボン複合カセットが記載されている。このテープ・リボン複合カセットにおいては、テープカセットにリボンカセットを装着して位置決めする為に、テープカセットにリボンカセットを装着するための収容開口部を形成し、リボンカセットの外周形状を収容開口部の周壁面と同様の形状に形成し、リボンカセットの外周壁面を収容開口部の周壁面で案内し位置規制して、テープカセットに対してリボンカセットを位置決めするように構成してある。
【0004】
前記テープカセットとリボンカセットには、プリンタに装着したときに印字ヘッドを挿入するヘッド挿入部が形成され、このヘッド挿入部に挿入された印字ヘッドにリボンカセットから導出されたインクリボンが接触し、このインクリボンの外面側にテープカセットから導出されたテープが接触し、これらインクリボンとテープのうちの印字ヘッドとプラテン間に挟圧された部分に印字ヘッドにより印字が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載されたテープ・リボン複合カセットのように、リボンカセットの外周壁面を収容開口部の周壁面で案内し位置規制して、テープカセットに対してリボンカセットをほぼ位置決めすることはできる。
しかし、リボンカセットをテープカセットの収容開口部に装着し得る為には、収容開口部の周壁面と、リボンカセットの外周壁面との間に微小の隙間が必要で、その微小隙間に起因するガタツキが生じるため、テープカセットに対するリボンカセットの位置決めの精度が低下し、印字品質が低下する。
【0006】
即ち、前記ガタツキが生じると、印字ヘッドとプラテン間及びその近傍において、インクリボンの移送が不安定となり、テープに対してインクリボンの位置が変動し、一定の印字品質を確保できなくなる。そこで、前記収容開口部の周壁面と、リボンカセットの外周壁面との間の隙間を極度に小さくすると、テープカセットに対してリボンカセットを円滑に着脱しにくくなったり、リボンカセットが熱膨張したときに着脱不能になったりする。 本発明の目的は、テープ・リボン複合カセットにおいて、テープカセットに対するリボンカセットの着脱性を確保しつつも、テープカセットに対するリボンカセットの位置決め精度を向上できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のテープ・リボン複合カセットは、印字媒体としてのテープを収納し印字ヘッドを備えたプリンタに着脱自在に装着されるテープカセットと、インクリボンを収納しテープカセットに着脱自在に装着されるリボンカセットとを有するテープ・リボン複合カセットにおいて、テープカセットとリボンカセットは、プリンタに装着した際に印字ヘッドを含むヘッドホルダが挿入されるヘッド挿入部を有し、テープカセットにリボンカセットを装着する際にテープカセットに対してリボンカセットを案内して位置決めする為に、テープカセットの相互に離隔した3個所に案内部を設けるとともに、リボンカセットに前記3つの案内部に夫々係合する3つの被案内部を設け、前記3組の案内部と被案内部のうちの1組の案内部と被案内部を、ヘッド挿入部に挿入されるヘッドホルダに対してヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープと反対側のヘッド挿入部の端部に、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとを離隔させる方向にテープカセットに対してリボンカセットを位置規制可能に設け、前記3組の案内部と被案内部のうちの他の1組の案内部と被案内部は、テープカセットに対するリボンカセットの位置を水平方向へ位置決め可能に形成し、前記3組の案内部と被案内部のうちの残りの1組の案内部と被案内部は、テープカセットに対するリボンカセットの位置を、ヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープの表面とほぼ直交する方向のみ位置決め可能に形成したものである。
【0008】
テープカセットにリボンカセットを装着する際に、テープカセットの相互に離隔した3個所に形成された案内部に、リボンカセットの3つの被案内部が係合して、テープカセットに対してリボンカセットが案内され位置決めされ、テープカセットにリボンカセットを装着後もその状態が保持される。テープカセットとリボンカセットに前記3組の案内部と被案内部を設けたことにより、テープカセットに対してリボンカセットを高精度に位置決めすることができ、特に、3組の案内部と被案内部をリボンカセット着脱方向に細長く形成すれば、3組の案内部と被案内部の接触面積も小さくなるため、リボンカセットを着脱する際の摺動抵抗も小さく、リボンカセットの着脱性が損なわれることもないし、また、案内部と被案内部との摺動隙間を小さく設定しても、摺動抵抗がさ程大きくならないので、摺動隙間を十分に小さくして位置決め精度を高めることができる。
【0009】
更に、前記3組の案内部と被案内部のうちの1組の案内部と被案内部を、ヘッド挿入部に挿入されるヘッドホルダに対してヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープと反対側のヘッド挿入部の端部に設けたので、このヘッド挿入部の端部におけるテープカセットに対するリボンカセットの位置決め精度を高め、テープに対するインクリボンのガタツキを規制して、印字品質を安定させることができる。
【0010】
しかも、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとは、著しく接近した位置関係にあるが、前記3組の案内部と被案内部のうちの1組の案内部と被案内部により、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとを離隔させる方向にテープカセットに対してリボンカセットを位置規制するので、テープカセットにリボンカセットを上方から装着する際にテープの上端部とインクリボンの下端部とが干渉しなくなり、リボンジャムが発生するのを確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、印字媒体としてのテープに文字、記号、キャラクタを多色印字してテープ状のラベルを作成するラベル作成用プリンタと、このプリンタに適用するテープ・リボン複合カセットとに本発明を適用した場合の一例である。前記テープ・リボン複合カセットは、プリンタに着脱自在に装着されるテープカセットと、このテープカセットに着脱自在に装着されるリボンカセットとを含むものである。
【0012】
最初に、このラベル作成用プリンタについて簡単に説明する。
図1に示すように、このラベル作成用プリンタ1の上面部分にはキーボード2、液晶ディスプレイ3、カセットカバー4、カッターレバー5等が設けられ、印字機構10はカセットカバー4の下側に配置されている。カバーオープンレバー6を図1の右方向へスライドさせるとカセットカバー4が開くように構成してあり、カセットカバー4を開いた状態で印字機構10にテープカセット30を装着でき、そのテープカセット30にリボンカセット50を装着できる。
【0013】
テープカセット30とリボンカセット50とは別体に構成され、テープカセット30を印字機構10に着脱自在に装着した状態で、そのテープカセット30にリボンカセット50を着脱自在に装着するように構成してあり、テープカセット30とリボンカセット50とを組み合わせたものがテープ・リボン複合カセット350である。
【0014】
次に、印字機構10について簡単に説明する。
図2は、プリンタ1の印字機構10にテープカセット30とリボンカセット50とを装着してテープカセット30とリボンカセット50の内部が見える状態に部分的に横断した図であり、ローラホルダ11にプラテン12とサブローラ13とがローラホルダ11と一体的に枢支軸11aを中心として揺動するように設けられている。ローラホルダ11はカセットカバー4の開閉に応じて開閉揺動するように構成されている。そして、プラテン12の後側近傍位置には、縦向きに列設した例えば96個の発熱素子からなるサーマルヘッド14とこのサーマルヘッド14を保持するヘッドホルダ15とが設けられている。尚、サーマルヘッド14とヘッドホルダ15とが印字ヘッドに相当する。
【0015】
図2、図3に示すように、テープカセット30には、印字媒体としてのテープ31がテープスプール32に巻回されて装着され、テープスプール32の後側付近から平面視ほぼコ字湾曲状のテープ案内路で案内されつつサーマルヘッド14の付近のテープ導出口19へ至り、そのテープ導出口19からサーマルヘッド14の前面へ導出され、テープカセット30のテープ送りローラ33とテープ送り用のサブローラ13とでテープカセット30の外部へ導出される。
【0016】
テープ31はテープスプール32に巻回され、テープつまみ34がテープスプール32に係合して一体的に回転するように構成してあるので、テープつまみ34を手動で回転させることによりテープ31を巻き戻すことができる。テープカセット30の前端近傍部の左右方向中央部には、サーマルヘッド14とヘッドホルダ15とを挿入する為のヘッド挿入部35が形成され、また、テープカセット30の中央部の右寄り部分には、リボンカセット50の本体部51を収容する有底の収容部36が形成されている。ヘッド挿入部35と収容部36の間には両者間を部分的に仕切る仕切り壁37が形成されている。
【0017】
一方、リボンカセット50の本体部51はテープカセット30に形成された収容部36に遊嵌状に装着されるが、リボンカセット50はその上壁部52がテープカセット30の上面に覆いかぶさる状態に装着される。尚、図3は、テープカセット30を示し、図4はリボンカセット50を示し、図5はテープカセット30にリボンカセット50を装着したテープ・リボン複合カセット350を示す。リボンカセット50は、テープカセット30に対して水平方向と高さ方向とに位置決めされ、図示してない3個の爪を介して着脱可能に固定される。
【0018】
図2、図4に示すように、リボンカセット50には、リボンスプール53に巻回されたインクリボン54が装着され、リボンガイド55〜58で案内されてサーマルヘッド14の前面へ導出され、案内ロッド59とリボンガイド60を経由して巻取りスプール61に巻取られる。巻取りスプール61の下部にはインクリボン54の緩み防止の為のクラッチバネ62が取付けてある。また、リボンカセット50の前端近傍部の左部には、前記仕切り壁37とサーマルヘッド14とを挿入する為のヘッド挿入部63が形成されている。
【0019】
リボンカセット50の上壁部52には、1対のつまみ64が形成されているため、これらつまみ64を指で掴むことによりリボンカセット50を容易に着脱することができる。テープカセット30の上端面にリボンカセット50の上壁部52を当接させることによりテープカセット30に対するリボンカセット50の上下方向の位置が決められ、テープカセット30の3つの爪をリボンカセット50の3つの穴に係合させるとリボンカセット50がテープカセット30に着脱可能に固定される。
【0020】
プラテン12とサブローラ13とはローラホルダ11に装備され、カセットカバー4が閉じられると、それに連動してローラホルダ11が圧接側へ揺動し、プラテン12はサーマルヘッド14に圧接状態となり、サブローラ13はテープ送りローラ33に圧接状態となる。図2に示すように、サーマルヘッド14の前面に導出されたインクリボン54がサーマルヘッド14の前面に接触し、そのインクリボン54の前面にテープ31が重ねられ、これらインクリボン54とテープ31とはプラテン12によりサーマルヘッド14に押圧された状態でインクリボン54を介してテープ31に対してサーマルヘッド14によりドットパターンで文字列等が印字される。印字されたテープ31の先端側部分は、カッターを構成する能動刃16と受動刃17の間を通って本体ケース7に形成されたスリット8から外部へ導出される。能動刃16は連結板18によりカッターレバー5に連結され、カッターレバー5を操作して能動刃16と受動刃17とでテープ31が切断される。
【0021】
次に、テープカセット30にリボンカセット50を上方から装着する際および装着後に、テープカセット30に対してリボンカセット50を案内して位置決めする為の案内位置決め機構について説明する。
図3〜図5に示すように、テープカセット30の後端部には縦向きの位置決めピン38が設けられ、テープカセット30の右端部には縦向きの位置決めピン39が設けられ、仕切り壁37の後端部には縦向きのリブ状の位置決め部40が設けられ、位置決めピン38,39の上端部はテーパー状に形成されている。
【0022】
また、リボンカセット50には、位置決めピン38が微小隙間をもって係合する係合孔65を有する柱状部66と、位置決めピン39が前後方向に微小隙間をもって且つ左右方向に遊嵌状に係合する係合孔67を有する柱状部68と、位置決め部40が前後方向と左右方向とに精密に位置決め可能に係合する係合部69が設けられている。前記位置決め部40と係合部69は、サーマルヘッド14の後方に対応するように、ヘッド挿入部63の後端部に設けられている。尚、位置決め部40と係合部69が1組の案内部と被案内部に相当し、位置決めピン38と係合孔65が他の1組の案内部と被案内部に相当し、位置決めピン39と係合孔67が残りの1組の案内部と被案内部に相当する。
【0023】
ここで、仮に、位置決めピン38,39が係合孔65,67に殆ど隙間無しに係合するように構成すれば、位置決め部40と係合部69とを省略しても、テープカセット30に対するリボンカセット50の位置決め精度を確保することが可能であるが、その場合には位置決めピン38,39と係合孔65,67との摺動抵抗が大きくなるので、テープカセット30に対してリボンカセット50を円滑に着脱できなくなる。そこで、位置決めピン38を係合孔65に微小隙間をもって係合させ、位置決めピン39を係合孔67に前後方向に微小隙間をもって且つ左右方向に遊嵌状に係合させるように構成し、且つ、位置決め部40と係合部69により、サーマルヘッド14の付近におけるテープカセット30に対するリボンカセット50の前後方向と左右方向の位置決め精度を確保するように構成してある。それ故、リボンカセット50を着脱する際の摺動抵抗を小さくすることができるので、リボンカセット50を軽い着脱力で円滑に着脱することができる。
【0024】
サーマルヘッド14の付近におけるテープカセット30に対するリボンカセット50の前後方向の位置決め精度が低い場合には、テープカセット30に対してリボンカセット50を上方から装着する際に、テープ31の上端にインクリボン54の下端が引っ掛かってリボンジャムが発生する虞と印字品質が不安定化する虞があるが、位置決め部40と係合部69を介してサーマルヘッド14の付近におけるテープカセット30に対するリボンカセット50の前後方向の位置決め精度が確保されているので、前記のような問題は起こらない。
【0025】
前記位置決めピン38,39はテープカセット30の上端面よりも突出しており、リボンカセット50を装着する際には、位置決めピン38,39に係合孔65,67を夫々係合させて水平方向に2次元的に位置決めしてから、リボンカセット50を装着するため、リボンカセット50の外周壁面がテープカセット30の収容部36の周壁面に殆ど接触することなく装着される。
従って、従来のテープ・リボン複合カセットのように、リボンカセットの外周壁面とテープカセットの収容部の周壁面との接触を介して両者を位置決めするのと比較して円滑に装着できる。また、テープカセット30を印字機構10に装着した状態でリボンカセット50を着脱交換するので、リボンカセット50を円滑に着脱することができる。
【0026】
図3に示す開口窓41は、テープ案内路上のテープ31を指で操作してテープ送りする為の開口であり、これと同様の開口窓が開口窓41と反対側の前側壁部にも形成されている。このテープ・リボン複合カセット350のリボンカセット50を交換することで複数色で印字することができるが、その場合に必要に応じてテープ31を巻き戻したりする関係上、前記のようなテープ送りの為の開口窓41が設けられている。
【0027】
また、テープカセット30の1つの隅部には、複数の検出用作動子42が出没自在に付設してあり、印字機構10には、複数の検出用作動子42に対応する複数の検出スイッチ(図示略)であってそれら検出用作動子42を上方へ所定小ストローク押上げる複数の検出スイッチが設けられている。
リボンカセット50の1つの隅部には、それら複数の検出用作動子42を選択的に押下作動させる1又は複数の作動部70と、押下作動させない1又は複数の逃し穴71とが形成され、作動部70で押下作動された検出用作動子42により、検出用スイッチが操作される。これらは、テープカセット30の種類(テープ31の種類)とリボンカセット50の種類(インクリボン50の種類)を検出する為に設けられたものである。
【0028】
以上説明したテープ状ラベル作成用プリンタ1に適用するテープ・リボン複合カセット350においては、位置決めピン38,39、位置決め部40、係合孔65,67を有する柱状部66,68、係合部69からなる案内位置決め機構を設けたので、前記説明したように、テープカセット30にリボンカセット50を装着する際及び装着後に、テープカセット30に対してリボンカセット50を高精度に位置決めすることができる。
【0029】
特に、位置決め部40と係合部69とで、ヘッド挿入部35,63に臨むインクリボン54とその外側近傍のテープ31とを離隔させる方向(つまり、後方)へテープカセット30に対してリボンカセット50を位置規制することができるから、リボンカセット50の装着の際に、テープ31の上端にインクリボン54の下端が干渉することがなく、リボンジャムが生じることがない。また、サーマルヘッド14の近傍におけるテープ31とインクリボン54の位置関係が一定の位置関係に保持されるため、印字品質が変動することもない。
【0030】
更に、リボンカセット50の本体部51の外周壁が、テープカセット30の収容部36の周壁面に殆ど接触しないように構成してあり、位置決めピン38,39と係合孔65,67間の摺動抵抗も小さいので、テープカセット30に対してリボンカセット50を着脱する際に軽い着脱力で円滑に着脱することができる。
【0031】
次に、前記実施形態に係るテープ・リボン複合カセット350の案内位置決め機構を部分的に変更した案内位置決め機構について、図6〜図8を参照して説明する。尚、変更してない構成要素のうちの主要なものについては、前記テープ・リボン複合カセット350と同様の符号を付して説明を省略する。
この案内位置決め機構において、位置決めピン38,39、係合孔65,67、柱状部66,68については前記と同様である。
【0032】
前記位置決め部40と係合部69に代えて、テープカセット30のヘッド挿入部35の後側近傍部において、収容部36の底壁部に、縦向きの小さな高さの位置決めピン45であって上端部がテーパー状の位置決めピン45が立設固定されている。そして、リボンカセット50の本体部51の下部のうちの前記位置決めピン45に対応する部分には、位置決めピン45が殆ど隙間無しに係合する係合穴75が形成されている。尚、位置決めピン45と係合穴75が1組の案内部と被案内部に相当するものである。
【0033】
従って、テープカセット30にリボンカセット50を装着していく途中の時点から、位置決めピン45が係合穴75に係合し、装着後にもその係合状態を保持する。それ故、サーマルヘッド14の近傍位置におけるテープカセット30に対するリボンカセット50の位置を高精度に設定することができるため、前記実施形態のテープ・リボン複合カセット350の案内位置決め機構と同様の作用・効果が得られる。
【0034】
尚、前記案内位置決め機構は一例に過ぎず、位置決めピン、係合孔、位置決め部、係合部等の構造は適宜変更可能であり、位置決めピンや係合孔の配置場所も前記実施形態に限定されるものではない。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施し得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
請求項1のテープ・リボン複合カセットにおいては、テープカセットとリボンカセットは、プリンタに装着した際に印字ヘッドを含むヘッドホルダが挿入されるヘッド挿入部を有し、テープカセットにリボンカセットを装着する際にテープカセットに対してリボンカセットを案内して位置決めする為に、テープカセットの相互に離隔した3個所に案内部を設けるとともに、リボンカセットに前記3つの案内部に夫々係合する3つの被案内部を設け、前記3組の案内部と被案内部のうちの1組の案内部と被案内部を、ヘッド挿入部に挿入されるヘッドホルダに対してヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープと反対側のヘッド挿入部の端部に設け、前記3組の案内部と被案内部のうちの他の1組の案内部と被案内部を、テープカセットに対するリボンカセットの位置を水平方向へ位置決め可能に形成し、前記3組の案内部と被案内部のうちの残りの1組の案内部と被案内部を、テープカセットに対するリボンカセットの位置を、ヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープの表面とほぼ直交する方向のみ位置決め可能に形成した。
【0036】
つまり、テープカセットに対してリボンカセットを装着する際および装着後に、3組の案内部と被案内部とを介して、テープカセットに対してリボンカセットを案内し位置決めするので、リボンカセットを高精度に位置決めすることができ、リボンカセットを着脱する際に軽い着脱力で円滑に着脱することができる。
特に、3組の案内部と被案内部をリボンカセットの着脱方向に細長く形成すれば、3組の案内部と被案内部の接触面積も小さくなるため、リボンカセットを着脱する際の摺動抵抗も小さくなってリボンカセットの着脱性が損なわれることもないし、また、案内部と被案内部との摺動隙間を小さく設定しても、摺動抵抗がさ程大きくならないので、摺動隙間を十分に小さくして位置決め精度を高めることができる。
【0037】
しかも、前記3組の案内部と被案内部のうちの少なくとも1組の案内部と被案内部を、ヘッド挿入部に挿入されるヘッドホルダに対してヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープと反対側のヘッド挿入部の端部に設けたので、このヘッド挿入部の端部におけるテープカセットに対するリボンカセットの位置決め精度を高め、テープに対するインクリボンのガタツキを防止して、印字品質を安定させることができる。
更に、前記1組の案内部と被案内部を、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとを離隔させる方向にテープカセットに対してリボンカセットを位置規制可能に設けたので、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとを離隔させる方向にテープカセットに対してリボンカセットを位置規制することができ、テープカセットにリボンカセットを上方から装着する際にテープの上端部とインクリボンの下端部とが干渉しなくなり、リボンジャムが発生するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るラベル作成用プリンタの平面図である。
【図2】前記プリンタの印字機構とテープ・リボン複合カセットの平面図である。
【図3】テープカセットの斜視図である。
【図4】リボンカセットの斜視図である。
【図5】テープ・リボン複合カセットの斜視図である。
【図6】変更実施形態に係る印字機構とテープ・リボン複合カセットの平面図である。
【図7】図6のテープ・リボン複合カセットのうちのテープカセットの斜視図である。
【図8】図6のテープ・リボン複合カセットのうちのリボンカセットの斜視図である。
【符号の説明】
1 ラベル作成用プリンタ
14 サーマルヘッド
30 テープカセット
31 テープ
35 ヘッド挿入部
38,39 位置決めピン
40 位置決め部
45 位置決めピン
50 リボンカセット
54 インクリボン
63 ヘッド挿入部
65,67 係合孔
66,68 柱状部
69 係合部
75 係合穴
350 テープ・リボン複合カセット

Claims (1)

  1. 印字媒体としてのテープを収納し印字ヘッドを備えたプリンタに着脱自在に装着されるテープカセットと、インクリボンを収納しテープカセットに着脱自在に装着されるリボンカセットとを有するテープ・リボン複合カセットにおいて、
    前記テープカセットとリボンカセットは、プリンタに装着した際に印字ヘッドを含むヘッドホルダが挿入されるヘッド挿入部を有し、
    前記テープカセットにリボンカセットを装着する際にテープカセットに対してリボンカセットを案内して位置決めする為に、テープカセットの相互に離隔した3個所に案内部を設けるとともに、リボンカセットに前記3つの案内部に夫々係合する3つの被案内部を設け、
    前記3組の案内部と被案内部のうちの1組の案内部と被案内部を、前記ヘッド挿入部に挿入されるヘッドホルダに対してヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープと反対側のヘッド挿入部の端部に、ヘッド挿入部に臨むインクリボンとその外側のテープとを離隔させる方向にテープカセットに対してリボンカセットを位置規制可能に設け、
    前記3組の案内部と被案内部のうちの他の1組の案内部と被案内部は、テープカセットに対するリボンカセットの位置を水平方向へ位置決め可能に形成し、
    前記3組の案内部と被案内部のうちの残りの1組の案内部と被案内部は、テープカセットに対するリボンカセットの位置を、ヘッド挿入部に臨むインクリボン及びテープの表面とほぼ直交する方向のみ位置決め可能に形成した、
    ことを特徴とするテープ・リボン複合カセット。
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