JP3757002B2 - リフト・反転装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等において加工が施されるワーク等の対象物を上方へ移動させるとともに、反転させるリフト・反転装置に関するものであり、特に、装置の簡易化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リフト・反転装置は、加工ライン、例えば、複数の旋盤が並べられて成る加工ラインにおいて、隣接する旋盤間においてワークを上方へ移動させるとともに、反転させるために用いられる。例えば、ワークが円筒状を成し、軸方向の両側からそれぞれ加工を施す必要がある場合、一方の側から加工を施した後、ワークを反転させ、他方の側から加工を施すために、ワークの反転が必要となる。また、上流側の旋盤と下流側の旋盤との間でワークを上方へ移動させることが必要になることが多い。例えば、ワークの搬送にシュートを用いる場合、シュートの傾斜によって、上流側の旋盤のワーク排出位置より下流側の旋盤のワーク受取位置が大幅に低くなることを回避するために、途中でワークを上方へ移動させることが必要となるのである。
【0003】
そのため、従来の加工ラインには、上流側の加工機械から排出されたワークを搬送する第1シュート、第1シュートにより搬送されたワークを上方へ移動させるリフト装置、ワークを反転させる反転装置、およびその反転装置からワークを下流側の加工機械へ搬送する第2シュートが設けられていた。第1シュートは、リフト装置側ほど下がる向きに傾斜させられ、リフト装置は、第1シュートの傾斜面と同じ方向に傾斜するワーク支持面を備えたリフト部材と、そのリフト部材を昇降させるエアシリンダとを備えたものとされる。反転装置は、リフト部材のワーク支持面と同じ方向に傾斜するワーク支持面を備えた反転部材と、その反転部材を、ワーク支持面に直角な軸線のまわりに旋回させるロータリエアシリンダとを備え、第2シュートは、反転部材のワーク支持面と同じ方向へ傾斜させられる。リフト部材は下降端位置において第1シュートからワークを受け取った後、上昇端位置へ移動させられる。リフト部材のワーク支持面および反転部材のワーク支持面の傾斜により、ワークがリフト部材から反転部材へ乗り移り、反転部材の旋回によりワークが反転させられた後、第2シュートへ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のリフト装置と反転装置との組合わせは、ワークをリフトし、反転させるために、2つのアクチュエータが必要であり、構成が複雑になり、コストが高くなる問題があった。また、リフト装置と反転装置とを共通のフレームに組み付けるとき、リフト部材と反転部材との位置合わせが必要であり、装置の組付け、調整作業に時間がかかる問題もあった。
請求項1ないし3にそれぞれ係る第1ないし第3発明はそれぞれ、構成が簡単で安価なリフト・反転装置を提供することを課題として為されたものであり、第2発明は更に、コンパクトで設置スペースが少なくて済む装置の提供を課題とし、第3発明は更に、対象物の仕分けが可能なリフト・反転装置を提供することを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段,作用および発明の効果】
第1発明に係るリフト・反転装置は、水平面に対して傾斜して配設された供給シュートの下端部から供給される対象物を受け取り、リフトするとともに上下反転させて、水平面に対して傾斜して配設された排出シュートの、前記供給シュートの下端部より上方に位置する上端部へ排出するリフト・反転装置であって、(a)ほぼ水平な回動軸線のまわりに、その回動軸線のほぼ真下に垂下した垂下位置とその回動軸線のほぼ真上に倒立した倒立位置とに回動可能であり、垂下位置において前記供給シュートの下端部につらなるとともにその供給シュートと同じ向きに傾斜した状態となる第1傾斜面と、前記倒立位置において前記垂下位置における前記第1傾斜面より上方に位置して前記排出シュートの上端部とつらなるとともにその排出シュートと同じ向きに傾斜した状態となる第2傾斜面と、それら第1,第2傾斜面の少なくとも片側の側縁同士をつなぐ側壁面とを備えた回動部材と、(b)その回動部材を前記垂下位置と前記倒立位置とに回動させる回動装置と、(c)前記第1,第2傾斜面の、前記回動部材の回動の位置に応じて下方側の端となる側の端に近接し、回動部材の回動を許容する状態で静止して設けられ、少なくとも前記垂下位置近傍においては前記第1傾斜面の傾斜により前記対象物が前記供給シュートとは反対側へ排出されることをその対象物と当接して防止する一方、前記倒立位置においては前記第2傾斜面の傾斜により前記対象物が前記排出シュートへ排出されることを許容する排出規制部材とを含み、前記回動部材の前記垂下位置から前記倒立位置への回動の途中において、前記側壁面が、前記第1傾斜面に支持されていた前記対象物を前記第2傾斜面に支持される位置まで導く構成とされたことを特徴とする。
【0006】
この装置においては、回動部材が垂下位置に位置する状態では、第1傾斜面が、供給シュートの下端部につらなるとともにその供給シュートと同じ向きに傾斜した状態となっており、供給シュートから供給された対象物は、第1傾斜面の傾斜に基づいて転動または摺動により、供給シュートとは反対側へ排出されようととするが、この排出は排出規制部材により防止される。その状態から回動部材が倒立位置に向かって回動させられれば、第1傾斜面に支持されていた対象物が、それら両2傾斜面の少なくとも片側の側縁同士をつなぐ側壁面により、第2傾斜面に支持される位置まで導かれる。回動部材が倒立位置まで回動させられれば、第2傾斜面が、排出シュートの上端部とつらなるとともにその排出シュートと同じ向きに傾斜した状態となるため、対象物は第2傾斜面の傾斜に基づいて、排出シュートへ排出される。
回動部材が垂下位置にある状態では、第1傾斜面は第2傾斜面より下方に位置しており、回動部材が倒立位置とされれば、第1傾斜面と第2傾斜面との上下が反転する。また、本リフト・反転装置においては、回動部材の倒立位置において第2傾斜面は、回動部材が垂下位置にあった状態における第1傾斜面より上方に位置するようにされている。したがって、回動部材の垂下位置から倒立位置への回動に伴って、当初、第1傾斜面に支持されていた対象物は、途中で第2傾斜面に支持される状態となり、リフトされるとともに、上下反転させられる。その過程において、対象物は、第1,第2傾斜面の少なくとも片側の側縁同士をつなぐ側壁面上を移動し、第1傾斜面に支持された状態から第2傾斜面に支持された状態へ移行する。側壁面が、第1,第2傾斜面の両側側縁同士をつなぐ状態で2つ設けられている場合には、回動部材はどちら向きに回動させられてもよいが、片側にのみ設けられている場合には、回動部材の回動に伴って側壁面が第1傾斜面および第2傾斜面より下に位置することとなる向きに回動させることが必要である。
【0007】
第1,第2傾斜面は、回動軸線に対して互いに逆向きに傾斜させてもよく、同じ向きに傾斜させてもよい。後者の場合、例えば、第1,第2傾斜面を互いに平行とすれば、垂下位置における第1傾斜面の傾斜方向と、倒立位置における第2傾斜面の傾斜方向とが回動軸線に対して逆になり、対象物の回動部材への供給,排出を、回動部材の回動面に対して同じ側において行うことができる。
第1,第2傾斜面を回動軸線に対して互いに同じ向きに傾斜させる場合、垂下位置にある回動部材に対象物を供給する供給シュートと、倒立位置に位置する回動部材から対象物を受けて排出する排出シュートとの干渉を避けるために、第1傾斜面と第2傾斜面との回動軸線に直角な方向における距離を大きくし、垂下位置において第1傾斜面が位置する位置、すなわち対象物供給位置と、倒立位置において第2傾斜面が位置する位置、すなわち対象物排出位置との間に、供給シュートおよび排出シュートを設けるのに十分なスペースを確保することが望ましい。
あるいは供給シュートと排出シュートとを立体交差させてもよい。例えば、垂下位置と倒立位置との間における回動部材の回動角度を180度より小さくし、垂下位置と倒立位置との少なくとも一方において、対象物を支持する傾斜面を回動軸線と直角な方向においても水平面に対して傾斜させるとともに、供給シュートおよび排出シュートをそれぞれ、対象物を支持する面が回動部材の対象物を支持する第1傾斜面および第2傾斜面と同じ方向に傾斜する向きに設けるのである。
あるいは、回動部材の垂下位置と倒立位置との間における回動角度を180度とするとともに、垂下位置と倒立位置とをそれぞれ、回動部材の対象物を支持する側の傾斜面が回動軸線と直角な方向において水平面に対して傾斜する状態となる位置に設定しても、供給シュートと排出シュートとを立体交差させることができる。
【0008】
対象物の回動部材への供給と回動部材からの排出とが、回動面に対して同じ側で行われる場合、回動部材の回動に伴って第1,第2傾斜面の上下が逆転して、対象物を支持する傾斜面の傾斜方向が変わる位置より下側においては、垂下位置において第1傾斜面により対象物が排出される側に排出規制部材を設け、上側においては、倒立位置において第2傾斜面により対象物が排出される側に排出規制部材を設ける。この排出規制部材は、倒立位置においては第2傾斜面に沿って対象物が回動部材から排出されることを許容する。
【0009】
第1,第2傾斜面間に延びる側壁面は、発明の実施の形態の項において説明するように、両傾斜面の両側に設けてもよく、あるいは片側のみに設けてもよい。両側に設ければ、対象物は一対の側壁面により支持され、回動部材を垂下位置から正,逆いずれの方向へ回動させても回動部材から落下することはなく、それにより例えば、垂下位置における回動部材の姿勢を垂直にすることができ、あるいは垂下位置から倒立位置へ回動する際の回動部材の回動方向を正方向、逆方向のいずれの方向にも選択することができる。
側壁面を第1,第2傾斜面の片側のみに設けても、垂下位置から倒立位置への回動方向を、両傾斜面の、側壁面が設けられた側が回動方向において上流側に位置する方向に設定することにより、回動部材の回動の途中において、対象物を側壁面に支持させ、倒立位置へ移動させることができる。なお、この場合、側壁面を回動部材が垂下位置に位置する状態で垂直面に対して傾斜させ、対象物が側壁面に接触した状態に保たれるようにすることが、対象物が側壁面とは反対側へ落下することを防止する上で望ましい。
【0010】
また、回動部材の回動軸線は、水平に限らず、水平面に対してやや傾斜した軸線でもよい。回動軸線がある程度傾斜していても、回動部材を垂下位置から倒立位置へ回動させれば、対象物を上方へ移動させるとともに、反転させることができるのである。換言すれば、請求項1において「ほぼ水平な回動軸線」とは、「回動部材の回動により対象物を上方へ移動させるとともに、反転させることができる程度に水平に近い回動軸線」のことである。
【0011】
このように、第1発明によれば、回動部材を回動装置によって回動させることにより、対象物をリフトすると同時に反転させることができる。1つのアクチュエータによって対象物のリフト、反転の両方を行うことができるのであり、構成が簡単で安価なリフト・反転装置が得られる。また、アクチュエータの数が少なく、装置をコンパクトに構成することができ、装置の設置スペースが小さくて済む。さらに、回動部材が対象物をリフトさせるとともに反転させるため、リフト・反転装置の組付け,調整が容易である。
【0012】
また、対象物の種類,寸法等が変わり、回動部材を対象物の種類,寸法に合わせる段取替えが必要な場合、回動部材の対象物を支持する部分の寸法が調節可能なものであれば、その部分の寸法を調節し、あるいは、回動部材を対象物の寸法に応じたものに交換するのであれば交換することとなるが、従来のリフト装置および反転装置において段取替えを行おうとすれば、リフト部材および反転部材の対象物を支持する部分の寸法を調節し、あるいは交換することが必要であって面倒であるのに対し、容易にかつ迅速に段取替えを行うことができる。
【0013】
第2発明においては、第1発明に係るリフト・反転装置において、回動軸線が水平とされるとともに、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とがその水平な回動軸線に対して互いに逆向きに傾斜させられ、当該リフト・反転装置の片側に設けられた前記供給シュートから供給された対象物を、当該リフト・反転装置の反対側に設けられた排出シュートに排出するものとされたことを特徴とする。
この装置において回動部材は、垂直面内において回動させられるため、回動に要するスペースが小さくて済み、装置を更にコンパクトに構成することができる。また、第1,第2傾斜面は回動軸線に対して互いに逆向きに傾斜させられているため、垂下位置において対象物を支持する第1傾斜面の傾斜方向と、倒立位置において対象物を支持する第2傾斜面の傾斜方向とが同じになり、垂下位置に位置する回動部材への対象物の供給と、倒立位置に位置する回動部材からの対象物の排出とが、回動面に対して反対側において行われることとなる。
【0014】
第3発明においては、第1または第2発明に係るリフト・反転装置が更に、前記回動装置を制御する回動装置制御手段であって、前記供給シュートからの前記対象物の供給時に、前記回動部材を前記垂下位置に保ってその回動部材に前記対象物を受け取らせる第1状態と、回動部材を前記垂下位置から退避させて、前記供給シュートから供給される前記対象物を、その供給シュートの下端部より下方の、その下端部から落下する対象物を受け得る位置に設けられた受け部材に受けさせる第2状態とに切換えが可能な回動装置制御手段を含むものとされる。
【0015】
この装置においては、供給シュートへの対象物の供給時に回動部材が垂下位置に位置していれば、対象物は供給シュートから回動部材へ導かれ、回動部材が倒立位置へ回動させられることにより排出シュートへ導かれる。供給シュートへの対象物の供給時に回動部材が垂下位置から退避した位置、例えば倒立位置に位置していれば、対象物は供給シュートから受け部材上へ落ちる。回動部材を垂下位置から退避させる際、倒立位置まで回動させてもよく、あるいは倒立位置と垂下位置との間であって、垂下位置から外れた位置へ回動させてもよい。いずれにしても、対象物の供給シュートへの供給時に回動部材を垂下位置と垂下位置から退避した退避位置とのいずれに位置させるかによって、対象物を、排出シュートと受け部材とに選択的に導くことができ、対象物を二手に仕分けすることができる。
【0016】
回動装置制御手段の第1状態と第2状態との切換えは、例えば、発明の実施の形態の項において説明するように、主軸チャックによるワークの保持の良,不良の検出に基づいて行われるようにしてもよく、あるいは加工後のワークの寸法を計測し、計測値と設定値との比較による加工の良,不良の判定に基づいて行われるようにしてもよく、あるいは予め定められたプログラムに従って行われるようにしてもよい。
【0017】
受け部材は、シュートでもよく、あるいは収容器でもよい。受け部材が対象物を複数受けることが可能であれば、受け部材に対象物が収容可能限度まで収容されたことを検出する検出装置を設け、その検出結果に基づいて収容器を交換したり、あるいはシュートから対象物を除くようにすることが望ましい。
【0018】
発明の実施の形態の項において説明するように、対象物が円筒状あるいは円柱状を成し、供給,排出シュート上を転動することが可能なものであれば、供給,排出シュートの傾斜角度はそれほど大きくなくてもよい。しかし、対象物を転動させることは不可欠ではなく、滑らせてもよい。例えば、対象物が立法体の場合、供給,排出シュート上を滑って移動することとなる。この場合、供給,排出シュートの傾斜角度は供給,排出シュートと対象物との間の摩擦角を超える大きさとし、対象物が滑り落ちるようにする。受け部材をシュートとする場合も同様である。
【0019】
このように対象物を二手に仕分けすることができれるのであれば、例えば、発明の実施の形態の項において説明するように、主軸チャックによる保持状態が不良であって加工が行われなかったワークと、正常に保持され、所定の箇所に加工が施されたワークとを分け、加工不良のワークが次の加工工程に送られて加工が施されることを回避することができる。
あるいは複数の装置によって複数種類の加工をワークに施すことができる加工ラインにおいて、そのうちの一部の加工のみが行われるワークについては、その一部の加工終了時点で加工ラインから外し、全部の加工が行われるワークについては最後まで加工が行われるようにすることができる。
【0020】
回動装置制御手段は、供給シュートへの対象物の供給時には、第1状態と第2状態とのうち、回動部材を対象物の仕分け先に応じた位置にある状態に保つ状態に切り換えられるのであるが、発明の実施の形態の項において説明するように、切換条件を設定し、その切換条件の成立に基づいて回動装置制御手段が第2状態から第1状態に切り換えられるようにすることにより、対象物の供給シュートへの供給時には、回動装置制御手段が第1状態と第2状態とのうち、回動部材を対象物の仕分け先に応じた位置にある状態に保つ状態に切り換えられ、回動部材が垂下位置と垂下位置から退避した位置とのうち、対象物の仕分け先に応じた位置に保たれるようにすることができる。
あるいは、供給シュートへの対象物の供給を待たせる待機制御手段、あるいは供給シュートに供給された対象物の回動部材への進入を許容,阻止するストッパ手段等を設けてもよい。例えば、排出シュートから対象物を受ける装置による対象物の受取りに時間を要する場合、その受取りが完了し、回動部材が垂下位置へ移動させられるまで、供給シュートへの対象物の供給を止めるのである。
【0021】
【発明の補足説明】
本発明は以上請求項に記載の態様の他に、下記の態様でも実施可能である。各実施の態様は、便宜上、請求項と同じ形式の実施態様項として記載する。ただし、複数の請求項または実施態様項に従属する実施態様項にさらに従属する実施態様項はそれら複数の請求項または実施態様項のすべてに対して読み得るとは限らず、論理的に矛盾を生じることなく読み得る項についてのみ読まれるべきものとする。
(1)前記回動軸線が水平面に対して傾斜しており、前記第1,第2傾斜面が共に回動軸線に平行である請求項1または3に記載のリフト・反転装置。
この装置において対象物は、回動面に対して同じ側において回動部材に供給され、回動部材から排出される。この装置においては第1,第2傾斜面が回動軸線に対して平行でよく、回動部材の製造が容易である。
(2)前記側壁面が前記第1,第2傾斜面の両側にあって互いに対向している請求項1〜3,実施態様項1のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
(3)前記側壁面のその側壁面に直角な方向における位置を変更する側壁面位置変更装置を含む請求項1〜3,実施態様項1,2のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
側壁面が一対ある場合には、側壁面位置変更装置は側壁面間の間隔を変更する側壁面間隔変更装置となる。
側壁面位置変更装置を設ければ、1つの回動部材により寸法が異なる複数種類の対象物をリフト、反転させることができる。
(4)前記垂下位置と前記倒立位置との少なくとも一方において、前記回動部材の前記側壁面が垂直面に対して傾斜している請求項1〜3,実施態様項1〜3のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
この装置において対象物は側壁面に密着した状態で回動部材に保持される。側壁面の傾斜に合わせて供給シュート,排出シュートも傾斜させられることが望ましい。
(5)回動装置が、前記垂下位置から前記倒立位置への回動と倒立位置から垂下位置への回動とで、前記回動部材を逆向きに回動させるものである請求項1〜4,実施態様項1〜4のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
回動部材を回動軸線のまわりに1回転させる回動装置の採用も可能であるが、本実施態様によれば回動部材の回動に要するスペースを小さくすることができる。
(6)前記回動装置はロータリ流体圧シリンダを含む請求項1〜3,実施態様項1〜5のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
流体圧として、例えば、エア圧あるいは油圧を用いることができる。
(7)前記排出規制部材が、前記回動軸線に直角なストッパ面が前記回動部材に近接する状態で静止して配設されるストッパ部材である請求項3,実施態様項1〜6のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
(8)前記受け部材が、前記供給シュートに導かれた対象物を受けて導く前記排出シュー トとは別のシュートである請求項3,実施態様項1〜7のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
(9)さらに、前記対象物の異常を検出する異常検出装置と、その異常検出装置の異常検出時に前記回動装置制御手段を前記第2状態に切り換える切換手段とを含む請求項3,実施態様項1〜8のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
「対象物の異常」とは、例えば、ワークが主軸のチャックにより、着座面に着座する状態で把持されず、加工されるべき箇所に加工が施されず、あるいは加工が行われないこと、あるいはリフト・反転させるべき対象物とは異なる種類の対象物が供給されること等である。
(10)前記回動軸線のその回動軸線に直角な方向の位置を変更する回動軸線位置変更装置を含む請求項1〜3,実施態様項1〜9のいずれか1つに記載のリフト・反転装置。
回動軸線位置の変更は、例えば、供給シュートおよび排出シュートと回動部材との回動軸線に直角な方向の位置を合わせるために行われ、装置の構成部材に製造誤差や組付け誤差等があっても、対象物を確実に供給シュートから回動部材に供給し、回動部材から排出シュートへ排出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、第1ないし第3発明を、複数台の旋盤を有する加工ラインに設けられたリフト・反転装置に適用した場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明する。
図1ないし図3には、リフト・反転装置10が図示されている。このリフト・反転装置10は、複数台の旋盤を有する加工ラインの隣接する2台の旋盤の間に設けられており、一方の旋盤から対象物たる加工済みのワーク12を受け取ってリフト、反転させ、他方の旋盤に渡す。ワーク12は円筒状を成し、リフト・反転装置10により反転させられ、複数の旋盤によって軸方向の両側から複数の加工が施される。
【0023】
リフト・反転装置10のフレームを構成する支持壁16には、ブラケット18等によりロータリエアシリンダ20が取り付けられている。ブラケット18は、図1に示すように、互いに固定された2個の支持板22,24を有する。一方の支持板22は支持壁16に固定手段の一種であるボルト26により固定され、他方の支持板24は水平に配設されるとともに、ワーク搬送方向、すなわち図1において左右方向であって、複数台の旋盤間においてワークが移送される方向の中央部には、ワーク搬送方向と水平面内において直角な方向(奥行方向と称する)に貫通する案内部の一種である案内凹部たる案内溝28が形成されている。この案内溝28には、別のブラケット30を構成する支持板32に突設された案内部の一種である案内突部たる案内突起34が移動可能に嵌合されている。
【0024】
前記支持板22には、図2および図3に示すように、案内溝28を間に挟んでワーク搬送方向の両側にそれぞれ、案内溝28に平行な長穴36が形成されており、これら長穴36をそれぞれ通って固定手段たるねじ部材40が支持板32に螺合されることにより、ブラケット30が奥行方向の位置調節可能にブラケット18に固定されている。ねじ部材40には操作部材たるレバー42が一体的に設けられており、レバー42を操作することにより、ねじ部材40を締め付け、あるいは緩めることができる。
【0025】
上記ブラケット30を構成する支持板32には、別の支持板46が垂直な姿勢で固定されるとともに、支持板46に前記ロータリエアシリンダ20が取り付けられている。ロータリエアシリンダ20は、その出力軸50の軸線が水平かつワーク搬送方向と平行となる姿勢で支持板46に取り付けられている。ねじ部材40を緩め、ねじ部材40を長穴36内において移動させることにより、ブラケット30をブラケット18に対して奥行方向に移動させ、出力軸50の軸線のその軸線に直角な方向の位置を変更することができる。この移動は、案内溝28および案内突起34により構成される案内装置により案内される。
【0026】
出力軸50には、取付部材52が固定されるとともに、これら出力軸50および取付部材52は、支持板46からワーク搬送方向において下流側へ突出させられている。取付部材52は、図2に示すように、出力軸50に嵌合される円筒状の嵌合部54と、嵌合部54の支持板46からの突出部に出力軸50の軸線から半径方向において両側へ延び出す向きに設けられた一対の腕部56とを有する。
【0027】
上記取付部材52に回動部材60が取り付けられている。回動部材60は、第1部材62および第2部材64を備えている。これら第1,第2部材62,64はそれぞれ、出力軸50の軸線に平行な方向において水平面に対して互いに逆向きに傾斜させられた一対の支持壁66と、それら一対の支持壁66間に延びる側壁68とを有する。
【0028】
第1,第2部材62,64はそれぞれ、一対の支持壁66のうち、一方の支持壁66側において支持部材70に固定され、支持部材70は取付部材52に固定されている。支持部材70には、図1および図2に示すように、上方に延び出す案内部の一種である案内突部たる案内突起72が突設されるとともに、前記取付部材52の一対の腕部56にそれぞれ形成された案内部の一種である案内凹部たる案内溝74に移動可能に嵌合されている。案内溝74は、腕部56の下面に開口させられるとともに、奥行方向に延びる向きに形成されている。腕部56の案内溝74の溝底を形成する部分には、案内溝74と平行な長穴76が形成されており、この長穴76を通ってねじ部材78が支持部材70の案内突起72が設けられた部分に螺合されることにより、第1,第2部材62,64が取付部材52に固定されている。
【0029】
ねじ部材76には操作部材たるレバー80が一体的に設けられており、レバー80を操作してねじ部材76を締め付け、緩めることができる。ねじ部材76を緩めた状態では、支持部材70を案内突起72と案内溝74との嵌合により案内させられつつ移動させることができる。案内突起72および案内溝74が案内装置を構成しているのであり、これらに案内されて支持部材70が移動させられることにより、一対の側壁68の互いに対向する面である側壁面82間の間隔が変更される。この間隔は、ワーク12を軸線方向の両側から、ワーク12の転がりを許容する僅かな隙間を残して挟む大きさに調節されており、ワーク12の軸線方向の寸法に合わせて調節される。
【0030】
回動部材60は、ロータリエアシリンダ20により、出力軸50の軸線まわりに、すなわちワーク搬送方向に平行で水平な軸線のまわりに回動させられ、図1に実線で示すように、回動軸線の真下に位置する垂下位置たるワーク受取位置と、二点鎖線で示すように、回動軸線の真上に位置する倒立位置たるワーク排出位置とに移動させられる。ワーク受取位置とワーク排出位置とは、回動部材60の回動方向において180度離れており、ロータリエアシリンダ20は、ワーク受取位置からワーク排出位置への回動と、ワーク排出位置からワーク受取位置への回動とで、回動部材60を逆向きに180度ずつ回動させるものとされている。支持壁16には、回動時に回動部材60との干渉を避けるための開口84が設けられている。
【0031】
第1,第2部材62,64は、ワーク受取位置に位置する状態で、一対の支持壁66の互いに対向する面である支持面86のうち、回動軸線から遠い側の支持面86がワーク搬送方向において下流側ほど下方へ傾斜し、回動軸線に近い側の支持面86がワーク搬送方向において下流側ほど上方へ傾斜する向きに取付部材52に固定されている。第1,第2部材62,64の出力軸50の軸線に近い側の各支持面86、出力軸50の軸線から遠い側の各支持面86がそれぞれ、出力軸50の軸線に平行な方向において水平面に対して傾斜する第1傾斜面および第2傾斜面を構成している。第1傾斜面および第2傾斜面はそれぞれ、2つずつの支持面86により構成されているのである。第1,第2部材62,64の回動軸線に近い側の各支持面86の傾斜角度は、遠い側の各支持面86の傾斜角度より大きくされている。
【0032】
支持壁16にはまた、ストッパ部材の一種であるストッパ板88がブラケット90により回動部材60の回動軸線に直角に固定されている。ストッパ板88は、回動部材60の回動軸線に直角なストッパ面91が、ワーク受取位置に位置する回動部材60に対して、図1および図2に示すように、ワーク搬送方向の下流側において僅かな隙間を隔てて対向させられるとともに、回動部材60の回動経路に沿って設けられている。
【0033】
ストッパ板88は、回動部材60の回動軸線より小距離上方へ延び出させられるとともに、その延出端部に別のストッパ部材たるストッパ板92が固定され、これらストッパ板88,92が排出規制部材を構成している。ストッパ板92には、図2に示すように、ブラケット93が固定されるとともに、このブラケット93には、回動部材60の回動軸線に直角な水平方向に延びる長穴94が一対形成されており、これら長穴94を通って固定手段たるボルト95がストッパ板88に螺合されることにより、ストッパ板92がストッパ板88に位置調節可能に固定されている。ストッパ板88は固定排出規制部材であり、ストッパ板92は可動排出規制部材であるということもできる。
【0034】
ストッパ板92は、ストッパ板88の上部の回動部材60の回動経路に沿った位置であって、ワーク排出位置に位置する回動部材60に隣接する位置に設けられ、ワーク排出位置に位置する回動部材60のワーク搬送方向において下流側の開口は塞がないようにされている。ストッパ板92がストッパ板88に固定された状態では、ストッパ板92のストッパ面96はストッパ板88のストッパ面91と同一平面内に位置する。ストッパ板92のストッパ板88に対する位置、すなわち回動部材60の回動軸線に直角で水平な方向の位置は、ワーク12の寸法に合わせて回動部材60の一対の側壁面82間の間隔が変更されるときに調節され、回動部材60の回動時にはワーク12の回動部材60からの落下を防止するが、回動部材60がワーク排出位置に位置する状態では回動部材60の開口を塞がないようにされる。
【0035】
支持壁16にはまた、図1および図2に示すように、回動部材60に対して、その回動軸線方向においてストッパ板88とは反対側の位置に別のストッパ板98が固定されている。ストッパ板98は、図2に示すように、支持壁16の回動部材60等が取り付けられた表側とは反対の裏側に固定されており、その垂直なストッパ面99は上下方向において回動部材60の回動軸線近傍に位置し、回動部材60が回動させられるとき、回動部材60に対して僅かな隙間を隔てて対向させられる。
【0036】
支持壁16には、回動部材60がワーク受取位置にある状態で、回動部材60にワーク12が供給されたことを検出する対象物検出装置たるワーク供給確認装置100が設けられている。ワーク供給確認装置100は、支持壁16に固定のブラケット102の一端部に取り付けられた発光器104と、他端部に取り付けられた受光器106とを有する透過型の光電センサを備えている。発光器104は、図2および図3に示すように、支持壁16の表側において回動部材60に対して支持壁16とは反対側に設けられ、受光器106は支持壁16の裏側において発光器104より下側に設けられ、光軸が水平面に対して傾斜させられている。したがって、発光器104から発せられた光は回動部材60の第1,第2部材62,64と斜めに交差し、第1,第2部材62,64にはそれぞれ、上下方向に長く、光の通過を許容する切欠108(図1参照)が設けられている。この光は、支持壁16に形成された前記開口84を通って受光器104により受光される。光軸が斜めにされているため、上下方向における光の通過領域が広く、ワーク供給確認装置100の位置を調節することなく、寸法,形状が異なる複数種類のワーク12を検出することができる。
【0037】
ワーク搬送方向において回動部材60の上流側には、図1に示すように、供給シュート110が設けられている(図3においては、供給シュート110の図示は省略されている)。供給シュート110は、支持壁112と、支持壁112の長手方向に平行な両縁にそれぞれ沿って立設された一対の側壁114(図には一方の側壁114のみ示されている)とを備えている。一対の側壁114間の間隔は、ワーク12を軸線方向の両側からワーク12が転がることを許容する隙間を残して挟む大きさとされ、供給シュート110は、ワーク搬送方向と平行に配設されるとともに、水平面に対して、ワーク受取位置に位置する回動部材60の回動軸線から遠い側の支持面86と同じ方向に傾斜する向きに設けられるとともに、支持壁112の上面の最も回動部材60側の部分(下端部)がその支持面86に続く状態となる高さに取り付けられている。なお、本実施形態では、供給シュート110の傾斜角度は、ワーク受取位置に位置する回動部材60の回動軸線から遠い側の支持面86の傾斜角度より大きい。
【0038】
供給シュート110およびワーク受取位置に位置する回動部材60の下方には、受け部材の一種である不良品排出シュート120がブラケット122によって取り付けられている。不良品排出シュート120は、図2に示すように、断面形状がコの字形を成し、コの字の開口を上向きにし、かつ、回動部材60の下方に位置する側の端部が、供給シュート110の下方に位置する側の端部より上方に位置する向きに傾斜する姿勢で設けられている。
【0039】
不良品排出シュート120の幅は、ワーク12の軸方向の長さより大きく、寸法が異なる複数種類のワーク12を排出することができる。不良品排出シュート120は、水平面内においてワーク搬送方向と直角な奥行方向において、幅方向の中心部が回動部材60の回動軸線とほぼ一致する位置に設けられており、ワーク12は不良品排出シュート120の幅方向の中央部に排出される。不良品排出シュート120の下側の端には、コの字の底壁に直角に、かつコの字の一対の側壁より上方へ突出させられたストッパ部124が設けられるとともに、ストッパ部124にはゴム製の緩衝材126が固定され、ワーク12の停止時の衝撃を緩和するようにされている。
【0040】
支持壁16には更に、不良品排出シュート120へのワーク12の排出および不良品排出シュート120にワーク12がたまったことを検出する対象物受け検出装置たる不良品排出検出装置130が設けられている。不良品排出検出装置130は、発光器132および受光器134を有する透過型の光電センサを備えており、発光器132は、図2に示すように、ブラケット136により支持壁16の表側であって、不良品排出シュート120に対して支持壁16とは反対側の位置に設けられ、受光器134はブラケット138により、支持壁16の裏側において、発光器132より下側であって、不良品排出シュート120の排出方向において下流側へずれた位置に設けられている。
【0041】
発光器132および受光器134は、光軸が不良品排出シュート120の長手方向および幅方向の両方に対して傾斜する状態となる位置に設けられているのであり、不良品排出シュート120の一対の側壁140および支持壁16にはそれぞれ、図示しない切欠が形成され、光の通過を許容するようにされている。上記のように光軸を傾斜させることにより、不良品排出シュート120のワーク排出方向における光の通過領域が広くなり、ワーク12を確実に検出することができる。例えば、被加工物がワーク12のように円筒状を成す場合、不良品排出シュート120上に排出された複数のワーク12のうち、隣接するワーク12の間に隙間が生ずるが、不良品排出シュート120のワーク排出方向における光の通過領域が広ければ、この隙間があっても、確実にワーク12によって光の通過が妨げられ、ワーク12が検出されるのである。
【0042】
ワーク排出位置に位置する回動部材60に対して、ワーク搬送方向において下流側には、図1に示すように良品排出シュート150が設けられている(図3においては、良品排出シュート150の図示は省略されている)。良品排出シュート150は、支持壁152と、支持壁152の長手方向に平行な両縁に沿って立設された一対の側壁154(図1には一方の側壁154のみ示されている)とを備えている。これら側壁154間の間隔は、ワーク12を軸線方向の両側からワーク12が転がることを許容する隙間を有して挟む大きさとされており、良品排出シュート150は、前記供給シュート110と同じ方向であって、ワーク排出位置に位置する回動部材60の回動軸線に近い側の支持面86と同じ方向に傾斜させられている。また、支持壁152の上面の最も回動部材60側の部分(上端部)が、ワーク排出位置に位置する回動部材60の回動軸線に近い側の支持面86に続く傾斜面を構成する位置に取り付けられている。良品排出シュート150の傾斜角度は、回動部材60の回動軸線に近い側の支持面86の傾斜角度より小さい。
【0043】
供給シュート110と良品排出シュート150とは、幅方向(前記奥行方向に平行な方向であって、一対ずつの側壁114,154が並ぶ方向)において僅かにずれているのが普通であり、前記ロータリエアシリンダ20の奥行方向の位置は、出力軸50の軸線が、供給シュート110の幅方向の中心位置と、良品排出シュート150の幅方向の中心位置との中間に位置する位置に調節される。次いで、ねじ部材78を緩め、回動部材60の第1,第2部材62,64を出力軸50に対して移動させ、一対の側壁面82間の間隔をワーク12を軸方向の両側からワーク12の転動が可能な隙間を残して保持し得る大きさに調節する。これらの調節により、供給シュート110および良品排出シュート150と回動部材60との幅方向の位置が一致させられる。
【0044】
なお、図示は省略するが、上記ロータリエアシリンダ20,回動部材60,ストッパ板88,ワーク供給確認装置100,不良品排出検出装置130,供給シュート110の一部,不良品排出シュート120の一部,良品排出シュート150の一部等は、支持壁16に取り付けられた図示しないカバーにより覆われるとともに、カバーに取り付けられた図示しない扉の開閉により、前記レバー80の操作等を行うことができる。
【0045】
本リフト・反転装置10は、図4に示す制御装置160により制御される。制御装置160は、CPU162,ROM164,RAM166およびそれらを接続するバス168を有するコンピュータ170を主体とするものである。バス168には入力インタフェース172が接続されるとともに、前記ワーク供給確認装置100,不良品排出検出装置130,ワーク着座検出装置たる圧力スイッチ176が接続されている。バス178にはまた、出力インタフェース180が接続されるとともに、駆動回路182を介してロータリエアシリンダ20が接続されている。さらに、ROM164には、ワーク12のリフト・反転等に必要な種々のプログラムが格納されている。
【0046】
加工ラインを構成する複数の旋盤にはそれぞれ、図示しないローダ・アンローダロボットが設けられ、搬入シュートや良品排出シュート150等により供給されるワーク12を主軸のチャックに取付け,取外しするとともに、加工の済んだワーク12を供給シュート110に投入するようにされている。供給シュート110は、旋盤にとってはワーク搬出(排出)シュートである。なお、搬入シュートおよび良品排出シュート150は、複数のワーク12を支持することが可能であり、それらシュートの主軸側の端部には、ワーク12のシュートからの落下を防止するとともに、先頭のワーク12を後続のワーク12から分離させ、後続のワーク12の落下を防止しながら先頭のワーク12をローダ・アンローダロボットに渡す装置が設けられている。
【0047】
主軸チャックのワーク着座面にはエア噴出口が設けられ、エアが噴出されるようにされるとともに、エア噴出口は前記圧力スイッチ176に接続されている。ワーク着座面にワーク12が隙間なく正常に着座すれば、エア噴出口からのエアの噴出が妨げられて圧力が上昇し、設定値に達すれば圧力スイッチ176からON信号(着座正常信号)が発せられる。ワーク12がワーク着座面に正常に着座せず、エアの噴出が妨げられなければ圧力が上昇せず、ON信号が出力されないため、ワーク12がワーク着座面に正常に着座していないことがわかる。
【0048】
次に作動を説明する。
ワーク搬送方向においてリフト・反転装置10の上流側に設けられた旋盤においてワーク12が主軸のチャックに取り付けられ、ワーク着座面に隙間なく着座させられれば、圧力スイッチ176から着座正常信号が出力される。回動部材60がワーク排出位置に設定時間以上位置するとともに着座正常信号が得られれば、ロータリエアシリンダ20が起動され、回動部材60がワーク受取位置へ回動させられ、ワーク12の供給に備えて待機させられる。上記上流側の旋盤においてワーク12の加工が終了すれば、ワーク12はローダ・アンローダロボットにより主軸のチャックから取り外され、供給シュート110に投入される。
【0049】
投入されたワーク12は、図2に二点鎖線で示すようにワーク受取位置に位置する回動部材60の第1,第2部材62,64の間に転がり込むとともに、ストッパ板88に当たって止まる。第1,第2部材62,64の回動軸線から遠い側の支持面86の傾斜角度は、供給シュート110の傾斜角度より小さいため、ワーク12は減速されて止まる。
【0050】
ワーク12が回動部材60により支持されれば、ワーク供給確認装置100の発光器104が発する光がワーク12により遮られ、ワーク確認信号が出力され、この信号に基づいて回動部材60がワーク排出位置へ回動させられる。それにより回動軸線から遠い側の支持面86の方が、回動軸線に近い側の支持面86より高くなれば、ワーク12は回動軸線から遠い側の支持面86から回動軸線に近い側の支持面86に向かって側壁面82上を摺動して移動する。回動部材60がワーク受取位置からワーク排出位置へ回動させられるとき、ワーク12の回動部材60からのワーク搬送方向において下流側への落下はストッパ板88,92により防止される。
【0051】
ワーク12のワーク搬送方向において上流側への落下は、ストッパ板98により防止される。ストッパ板98は、図2に示すように、回動部材60の回動経路中、回動部材60が水平となる部分およびその前後の部分に設けられているのみであるが、ワーク12が回動部材60からワーク搬送方向において上流側へ落下する恐れがあるのは、回動部材60が水平な状態を過ぎてワーク12が側壁面82上を摺動する場合であり、ストッパ板98はこの領域においてワーク12の落下を防止すれば十分である。
【0052】
ストッパ板92は良品排出シュート150とは干渉しない位置に設けられており、回動部材60がワーク排出位置まで回動させられれば、回動部材60と良品排出シュート150との位置が一致し、ワーク12が回動軸線に近い側の支持面86の傾斜により転がって良品排出シュート150に入り、ワーク搬送方向において下流側の旋盤に供給される。良品排出シュート150は、下流側の旋盤にとってはワーク搬入(供給)シュートである。回動部材60のワーク受取位置への回動を許可する条件である前記「設定時間」は、回動部材60がワーク排出位置に至り、ワーク12が回動部材60から良品排出シュート150に完全に乗り移った状態となるのに要する時間である。
【0053】
回動部材60の第1,第2部材62,64の回動軸線に近い側の支持面86の傾斜角度は、遠い側の支持面86の傾斜角度より大きく、ワーク12は加速されて積極的にかつ迅速に良品排出シュート150に入る。そして、良品排出シュート150の傾斜角度は回動部材60の回動軸線に近い側の支持面86の傾斜角度より小さいため、ワーク12は緩やかに転がって下流側の旋盤に供給される。回動軸線から遠い側の支持面86はワーク12を受け取る側の面であり、近い側の支持面86はワーク12を引き渡す側の面であり、前者の傾斜角度が後者の傾斜角度より小さくされていることにより、ワーク12の受取り時にはワーク12の移動速度を減速し、引渡し時には加速して迅速に引き渡すことが可能である。
【0054】
ーク搬送方向においてリフト・反転装置10の上流側に設けられた旋盤においてワーク12が主軸チャックにより正常に保持され、着座正常信号が得られた場合には以上のように作動するが、正常に保持されず、ワーク着座面に着座させられないときには、着座正常信号が得られないため、回動部材60はワーク受取位置へ回動させられず、ワーク排出位置に位置させられたままである。ワーク12の着座が異常な場合、ワーク12に加工は施されず、主軸から取り外されて供給シュート110に投入される。回動部材60はワーク排出位置に位置させられたままであるため、供給シュート110に投入されたワーク12は供給シュート110上を転動した後、ストッパ板88に当たって不良品排出シュート120上に落下する。ストッパ板88は、回動部材60がワーク受取位置においてワーク12を受け取って回動させられ、良品排出シュート150へ排出するときには、供給シュート110から供給されたワーク12の移動を止めるとともに、回動部材60の回動時にワーク12が回動部材60から落下することを防止する役割を果たし、ワーク12が不良品排出シュート120に排出されるときには、回動部材60がワーク受取位置にないため、供給シュート120上を転動してきたワーク12がそのまま供給シュート120の延長方向へ飛び出そうとするのを止め、供給シュートの下側の端とストッパ板88との間から下方へ落下させて不良品排出シュート120に受けさせる役割を果たすのである。不良品排出シュート120にワーク12が落下すれば、不良品排出検出装置130の発光器132の発する光がワーク12により遮られ、ワーク排出信号が出力される。
【0055】
ワーク12が排出され、ワーク排出信号が得られたならば、旋盤の主軸に次に加工を施すべきワーク12が供給され、着座正常信号が得られれば加工が開始される。着座正常信号が得られないのは、例えば、ワーク12が不良であったり、旋盤に設けられたローダ・アンローダロボットあるいは主軸チャック等、装置側に何らかの異常がある場合等であるが、連続して複数回着座正常信号が得られなければ、装置側に異常があると推定され、旋盤近傍に設けられたアラームランプの点滅により異常の発生が作業者に報知される。
【0056】
ワーク12が発光器132と受光器134との間を通過すれば、受光器134は再び受光状態となるが、不良品排出シュート130にワーク12が所定個数排出されれば、ワーク12により受光器134の受光が遮られ、受光器134が受光しない状態が継続する。そのため、不良品排出シュート130上にワーク12がたまったことがわかり、作業者に報知され、作業者は不良品排出シュート130からワーク12を取り出し、不良品排出シュート130にワーク12が排出されることを可能にする。
【0057】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、ロータリエアシリンダ20が回動装置を構成し、制御装置160の、ロータリエアシリンダ20を起動させて回動部材60をワーク受取位置に回動させる第1状態と、ロータリエアシリンダ20を起動させず、回動部材60をワーク排出位置に保つ第2状態とで作動可能な部分が回動装置制御手段を構成し、圧力スイッチ176が異常検出装置を構成し、制御装置160の圧力スイッチ176の検出信号に基づいて回動装置制御手段を上記第1状態と第2状態とのいずれかに切り換える部分が切換手段を構成している。
【0058】
なお、上記実施形態においては、回動部材60が設定時間以上ワーク排出位置に位置するとともに着座正常信号が得られたとき、回動部材60がワーク排出位置からワーク受取位置へ回動させられるようになっていたが、回動部材60が通常はワーク受取位置に保たれるようにすることも可能である。その場合は、上流側の旋盤から排出されるワーク12が下流側の旋盤に供給されるべきでないものであるときは、回動部材60がワーク受取位置から退避位置として利用されるワーク排出位置あるいは途中に設定された専用の退避位置へ回動させられ、ワーク12が良品排出シュート150へ排出された後、直ちにワーク受取位置へ復帰させられるようにすればよい。
【0059】
また、回動部材60のワーク12の受取り、ワーク排出位置への回動およびワーク受取位置への回動は、旋盤におけるワーク12の加工等と並行して行われ、主軸チャックにより正常に把持されて加工の施されたワーク12が供給シュート110に投入されるときには、回動部材60は既にワーク受取位置に位置しているのであるが、回動部材60がワーク受取位置へ回動させられたことを検出する回動部材検出装置を設け、その検出装置による回動部材60の検出信号に基づいてローダ・アンローダロボットが加工の済んだワーク12を供給シュート110に投入するようにしてもよい。
【0060】
さらに、上記実施形態においては、複数種類の旋盤を含む加工ラインにおいて、隣接する旋盤間においてワークをリフト・反転させる装置に本発明を適用した場合を説明したが、本発明に係るリフト・反転装置は、旋盤以外の加工機械を含む加工ラインにも設けることができる。
その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1ないし第3発明に共通の一実施形態であるリフト・反転装置を示す正面図である。
【図2】 上記リフト・反転装置を示す側面図である。
【図3】 上記リフト・反転装置を示す平面図である。
【図4】 上記リフト・反転装置を制御する制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 リフト・反転装置 12 ワーク
20 ロータリエアシリンダ
60 回動部材 88,92 ストッパ板
110 供給シュート
120 不良品排出シュート
150 良品排出シュート 160 制御装置

Claims (3)

  1. 水平面に対して傾斜して配設された供給シュートの下端部から供給される対象物を受け取り、リフトするとともに上下反転させて、水平面に対して傾斜して配設された排出シュートの、前記供給シュートの下端部より上方に位置する上端部へ排出するリフト・反転装置であって、
    ほぼ水平な回動軸線のまわりに、その回動軸線のほぼ真下に垂下した垂下位置とその回動軸線のほぼ真上に倒立した倒立位置とに回動可能であり、垂下位置において前記供給シュートの下端部につらなるとともにその供給シュートと同じ向きに傾斜した状態となる第1傾斜面と、前記倒立位置において前記垂下位置における前記第1傾斜面より上方に位置して前記排出シュートの上端部とつらなるとともにその排出シュートと同じ向きに傾斜した状態となる第2傾斜面と、それら第1,第2傾斜面の少なくとも片側の側縁同士をつなぐ側壁面とを備えた回動部材と、
    その回動部材を前記垂下位置と前記倒立位置とに回動させる回動装置と、
    前記第1,第2傾斜面の、前記回動部材の回動の位置に応じて下方側の端となる側の端に近接し、回動部材の回動を許容する状態で静止して設けられ、少なくとも前記垂下位置近傍においては前記第1傾斜面の傾斜により前記対象物が前記供給シュートとは反対側へ排出されることをその対象物と当接して防止する一方、前記倒立位置においては前記第2傾斜面の傾斜により前記対象物が前記排出シュートへ排出されることを許容する排出規制部材と
    を含み、前記回動部材の前記垂下位置から前記倒立位置への回動の途中において、前記側壁面が、前記第1傾斜面に支持されていた前記対象物を前記第2傾斜面に支持される位置まで導く構成とされたことを特徴とするリフト・反転装置。
  2. 前記回動軸線が水平であり、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とがその水平な回動軸線に対して互いに逆向きに傾斜しており、当該リフト・反転装置の片側に設けられた前記供給シュートから供給された前記対象物を、当該リフト・反転装置の反対側に設けられた前記排出シュートに排出することを特徴とする請求項1に記載のリフト・反転装置。
  3. 前記回動装置を制御する回動装置制御手段であって、前記供給シュートからの前記対象物の供給時に、前記回動部材を前記垂下位置に保ってその回動部材に前記対象物を受け取らせる第1状態と、回動部材を前記垂下位置から退避させて、前記供給シュートから供給される前記対象物を、その供給シュートの下端部より下方の、その下端部から落下する対象物を受け得る位置に設けられた受け部材に受けさせる第2状態とに切換えが可能な回動装置制御手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のリフト・反転装置。
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