JP3754981B1 - Pcケーブルの緊張・定着接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】老朽化等したPCケーブル取替え時またはPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法を提供する。
【解決手段】外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または
複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着にあたって、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、当該緊張・定着接続部において、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビによりその定着板に定着固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、PCケーブルの緊張・定着接続方法に関する
従来、各種の橋梁において、自動車、鉄道等の荷重を直接支持するコンクリート製の橋桁には支点間で常時大きな曲げモーメントが作用することから、T桁、箱桁、トラス、中空床版、版桁等のコンクリート躯体にPCケーブルを外ケーブル方式で敷設してプレストレスを導入することによって橋桁の建設を可能とし、また支点間の距離を長くすることが行なわれている。
図1は本発明の実施の形態に係る外ケーブル方式を採用した桁橋およびそのPCケーブル取替え時の接続部の説明図、(イ)は正面視断面図、(ロ)は矢視A−A図、(ハ)は矢視B−B図であり、図1は同時に桁橋中央部の緊張・定着接続部を除けば、従来例の外ケーブル方式を採用した桁橋の説明図でもある。
図1を参照しながら従来例の外ケーブル方式の桁橋について説明する。100は外ケーブル方式の桁橋であり、水平方向に張出部を有する上面と両側面と下面とからなる箱断面をなす橋桁10が左右(長手)方向に結合され両端の横桁11、111が橋台17を支持点として敷設されている。14は中間隔壁であり、中央に連絡孔141が設けられている。142は橋桁の下面に設けられた検査孔であり、検査・点検時に検査員が橋桁10の内部に立入るために使用される。12、121は左右の桁端に設けられた定着板である。
PCケーブルは一端が、例えば左側の桁端の定着板12に定着具を使用して定着固定され、他端が2つの中間隔壁14の貫通孔143を挿通して、右端の胸壁171および盛土172が積上げられる前に、横桁111の外方において油圧ジャッキによって緊張され定着具を使用して定着板121に定着固定される。PCケーブルは定着板12、121と2つの中間隔壁14の貫通孔143の縁部を支持点として緊張されている。
下記特許文献1には、外ケーブル方式の単純PC桁(1)で上フランジ(2)と下フランジ(3)がウエブ(4)で結合されたコンクリート躯体の両端部が支点(6)で支持されたもの(図6(b)(d))。また複数の主桁(13)を横桁兼用定着壁(16)を介して一体化して構築した外ケーブル方式の単純PC橋(15)(図7)。さらに、外ケーブル方式の単純PC箱桁(18)で、上床版(19)と下床版(20)が両側版(21)で連結され内部が中空の箱桁が構築されていて、PC箱桁(18)の端部が支点(6)で支持されたもの(図9)等各種の外ケーブル方式の桁橋が示されている。
特開2004−270178号公報
上記PCケーブルは老朽化等の原因により、相当期間の経過後には、補修のために取替えを行なう場合があるが、PCケーブルの緊張・定着接続部を最初の桁端において行おうとすると、現に道路や鉄道として使用されている桁橋の桁端の外側、即ち橋台・胸壁とその背面部分に、大きな作業空間が必要になる。
しかしながら、この作業空間が橋梁の建設時に設けられていない所が多いのが実情である。橋台・胸壁の背面部にPCケーブルの取替え作業に必要な、作業機器を持ち込み、緊張定着等の作業のできる作業孔を設けることは工期が長くなり費用が嵩むほか、この橋台・胸壁の背面部は強度・剛性の高い胸壁部と構造上不連続な部位であるため、路面の沈下が大きくなり車両や列車の走行時の安全性や乗心地に悪影響を及ぼすという問題がある。上記特許文献1に示されている各種の外ケーブル方式の桁橋においてもPCケーブルの緊張・定着接続部は、いずれも桁端において行われている。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、PCケーブルの取替え時およびPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時に、道路や鉄道の路面へ悪影響を及ぼさぬように、橋台・胸壁の背面部には必要最小限の作業人孔のみを設け、作業機器の持ち込みや緊張定着等の作業は桁端内方で行なうこととするPCケーブルの緊張・定着接続方法を提供することにある。
第1の発明は、外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、前記定着板が厚板状をなし、前記左右のPCケーブルがそれぞれ2本で構成され、該定着板の一方側からジャッキにより、前記2本のPCケーブルを緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法である。
第2の発明は、外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、前記定着板が円板状をなし、前記左右一方のPCケーブルの全数を該円板状の定着板の中心部に定着接続し、他方のPCケーブルを前記一方のPCケーブルの全数を定着接続したその外側に位置する略円周上に、かつ1列に配置し、該外側に配置したケーブルの撚り線端末部を全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法である。
第1の発明は、外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張しクサビにより該定着板に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、前記定着板が厚板状をなし、前記左右のPCケーブルがそれぞれ2本で構成され、該定着板の一方側からジャッキにより、前記2本のPCケーブルを緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法であるから、簡単な装置で、簡易に左右のPCケーブルの緊張・定着作業ができるという効果がある。
第2の発明は、外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、前記定着板が円板状をなし、前記左右一方のPCケーブルの全数を該円板状の定着板の中心部に定着接続し、他方のPCケーブルを前記一方のPCケーブルの全数を定着接続したその外側に位置する略円周上に、かつ1列に配置し、該外側に配置したケーブルの撚り線端末部を全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法であるから、短期間に同一部位において左右のPCケーブルの緊張・定着作業ができるという効果がある。特にPCケーブルの本数の多い場合に効果が大きい。
PCケーブルの取替えを行なう場合、橋台・胸壁とその背面部分に、大きな作業空間が必要になるが、この作業空間が橋梁の建設時に設けられていない所が多く、橋台・胸壁の背面部にPCケーブルの取替え時に必要な、作業機器を持ち込み、緊張定着等の作業のできる作業孔を新たに設けることは工期が長くなり費用が嵩むほか、路面の沈下が大きくなり車両や列車の走行時の安全性や乗心地に悪影響を及ぼすという問題があるため、本実施の形態は、橋台・胸壁の背面部にPCケーブルの取替え時に必要とする大きな作業孔を設けることなく桁端内方で行なうことを特徴とするものである。
即ち、本発明の実施の形態に係る外ケーブル方式の桁橋は、従来の外ケーブル方式の桁橋が上記背景技術で説明した通り、一端が左側の桁端の定着板12に定着具を使用して定着固定され、他端が2つの中間隔壁14の貫通孔143を挿通して右側の定着板121に定着具を使用して定着固定されているのに対して、緊張・定着接続部13を桁端の内方に設けることを特徴とするものである。
橋台・胸壁の背面部には定着具を取替えPCケーブルをクサビを打込んで固定するに必要なだけの最小限の作業員用の作業孔(不図示)を設ける。
取替えを要するPCケーブルを除去した後、桁端部のコンクリートに設けられた定着板12、121は元の位置とし、左右のPCケーブル15、16の端部を左右の桁端部の内側から外方へをそれぞれ挿通し定着具を使用して定着板12、121に定着固定する。
左右のPCケーブル15、16の緊張・定着接続部13は好ましくは桁橋の中央部かつ橋桁の中央においてPCケーブルが水平で、PCケーブルの緊張・定着接続に必要な機器の持ち込みや、作業員の入り込むスペースが充分取れる部位を選定するのがよい。またPCケーブルの緊張・定着接続にはジャッキ、定着接続具または定着板、クサビ等を使用して行なえばよい。
ただし、PCケーブルの接続部位は桁橋の中央部に限定されるものではない。桁端の内方であればよく、作業スペースの確保し易い場所を橋桁の構造により適宜選定すればよい。また橋桁の構造は箱型に限定されるものではなく、PCケーブルが橋桁の下部に配策されている場合には橋桁の下部に簡易のゴンドラを橋桁から懸架する等して橋桁の下部で行なってもよい。
上述の通り本実施の形態によれば、橋台・胸壁の背面部に大きな作業孔を設けることなく、PCケーブルの取替えを短い工期、少ない費用で実現しさらに橋台・胸壁の背面部の路面の沈下による自動車や鉄道の安全性や乗り心地に悪影響を及ぼすことがないという効果が得られる。
また、クサビにより定着板に定着固定する方式であるから、ケーブルの長さが長く緊張力によるケーブルの伸び量の大きいときでも、緊張量が制限されることなく、ジャッキの盛替えにより所定の緊張力を容易に付与することができる。
また、本実施の形態はPCケーブルの取替え時に適用できるのみならず、PCケーブルを使用した桁橋およびPCケーブルを使用していない橋桁の補修・補強にも適用することができる。
以下実施例に基いて詳細に説明する。
本実施例は1本引きジャッキ2台と1個の定着板を使用して、PCケーブル2本ずつを緊張・定着接続してPCケーブルを取替える場合である。
図2は本発明の実施例1に係る1本引きジャッキを2個使用し、PCケーブル2本を組にして緊張・定着接続させる場合の説明図であり、公知の1本引きジャッキ1台を取り付けた場合を示し、他の1台の図示は省略している。なおクサビ41、42は自動定着式ではなく通常の定着方式となっている。
本実施例1においては、まず右側の2本のPCケーブル46を定着板44にクサビ41により定着固定し、左側の2本のPCケーブル45を定着板44にクサビ42により定着固定し、その後PCケーブル45の先端に1本引きのジャッキ43を2台取付ける。
次に、1本引きジャッキ43の2台が均等なストロークになるように油圧を掛けて緊張すると、左右のPCケーブル45、46が同時に緊張され、クサビ42により定着板44に固定され、PCケーブル2本ずつの緊張定着を1本引きジャッキ2台を使用して行なうことができる。この作業の繰返しにより複数本のPCケーブルの緊張・定着接続作業を効率よく行うことができる。PCケーブルの本数が奇数本の場合は、最後の1本の緊張・定着接続作業は実施例1の1本引きジャッキによる緊張・定着接続作業を行えばよい。なおジャッキ43は右側のPCケーブル46の先端に取付けてPCケーブルの緊張を行ってもよい。
実施例3の方法によっても、橋台・胸壁の背面部に大きな作業孔を設けることなくPCケーブルの取替え作業を行なうことができる。
本実施例は複数の1本引きジャッキと円板状の1個の定着板を使用して、PCケーブルの複数本を一体として緊張・定着接続してPCケーブルを取替える場合である。
図3は実施例2に係るPCケーブルの複数本を一体としジャッキの複数台を使用して緊張・定着接続させる場合の説明図、図4は図3の矢視A―Aであり、公知の1本引きジャッキを1台取付けた場合を示し、他の油圧ジャッキの図示は省略し、またクサビ51、52は自動定着式ではなく通常の定着方式となっている。
本実施例においては、まず定着板54の中心部にクサビ52によりPCケーブル55の全本数を固定する。
そして、左側のPCケーブル56を右側のPCケーブルの全本数を定着した定着板54の外側にクサビ51を使用して固定保持し、外側のケーブル56の先端に1本引きのジャッキ53を複数個、定着板54の中心に対して力学的にバランスするように取付けて緊張・定着接続を行なう。この場合隣接するPCケーブルに取付けるジャッキ53が干渉しないように、所定の大きさの円周上に配置することが必要となる。この緊張・定着接続作業で所定の緊張力の得られない場合には、所定の緊張力が得られるまでジャッキを操作して引寄せ作業を行う。所定の緊張力が得られたら油圧ジャッキの油圧を解き、油圧ジャッキを取外し未緊張のPCケーブル56の先端に取外した油圧ジャッキ53を取付け、先程と同様の緊張作業を行い総てのPCケーブルの緊張作業を完了させる(第1ステップ)。
第1ステップの作業の終了した段階においては、既に緊張したPCケーブル56は右側(内側)のPCケーブル55の伸びによって、緊張力が緩和しているため、第1ステップで緊張されたPCケーブルに重ねて緊張作業を行う(第2ステップ)。第2ステップでも右側(内側)のPCケーブル55の伸びによって緊張力が緩和するため必要に応じ第3ステップ以降の緊張作業を繰返し必要な緊張力を確保する。上記のステップの回数を減らすには、各ステップにおける1度に使用できる油圧ジャッキの台数を多くし、油圧ジャッキの組替え回数を少なくすればよく、第1ステップで、全本数を緊張することができる時は、第2ステップ以降の緊張作業は不要となる。
実施例2の方法によっても、橋台・胸壁の背面部に大きな作業孔を設けることなくPCケーブルの取替え作業を行なうことができる。
本実施例は老朽化した桁橋を、新たにPCケーブルを敷設して、補修・補強する場合であり、橋台・胸壁の背面部にPCケーブルを緊張・定着接続する作業スペースのない場合である。
図5は本発明の実施例3に係る従来の桁橋にPCケーブルを新たに敷設して補修・補強する場合の説明図であり、(イ)は正面図、(ロ)は矢視A-A図、(ハ)は矢視B-B図である。本図は従来の桁橋に定着用ブロック19、定着板18、181、PCケーブル貫通孔144を設け左右のPCケーブル151、161のそれぞれの端部を定着具を使用して定着板18、181に固定した後、中間隔壁の内部空間に緊張・定着接続部13を設けて老朽化した桁橋を補修・補強したものであり、その他の桁橋の構成は同じであり改造の必要はない。次に、補修・補強の作業方法およびその動作について説明する。
PCケーブルの緊張作業の前に、まず左右桁端の側壁内面に定着用のブロック19と中間隔壁14(本実施例では中間隔壁の数は2)にPCケーブルの貫通孔144を設ける。
次に、左右のPCケーブルの一端をブロック19の定着板18、181に橋桁の内側から外方(左右方向)に向けて挿通し、定着具(不図示)を使用して固定し、左右のPCケーブル151、161の他端を中間隔壁の貫通孔144にそれぞれ挿通し、桁橋および橋桁中間部に位置する緊張・定着接続部13にて緊張定着する。
緊張・定着接続部13における緊張定着作業は、上記実施例1による1本引きジャッキ2台と1個の定着板を使用して、PCケーブル2本ずつを緊張・定着接続してもよいし、また実施例2による1本引きジャッキと円板状の1個の定着板を使用してPCケーブルの複数本を一体的に緊張・定着接続してもよい。
緊張・定着接続部13はPCケーブルの取替え時と同様に桁橋および橋桁の中央部に限定されるものでなく、桁端の内方であればよく、作業スペースの確保し易い場所を橋桁の構造により適宜選定すればよい。また橋桁の構造は箱型に限定されるものではなく、PCケーブルが橋桁の下部に配策されている場合には橋桁の下部に簡易のゴンドラを橋桁から懸架する等して橋桁の下部で行なってもよい。
なお、定着用ブロック19、中間隔壁のPCケーブル貫通孔144が既に設けられている場合にはそれを使用すればよく、この場合にはそれらを新たに設ける作業は不要となる。
上述の通り、老朽化した桁橋をPCケーブルを新たに敷設して、補修・補強する場合にも、桁橋の中間部に緊張・定着接続部を設けることにより、橋台・胸壁の背面部に大きな作業孔を設けることなく、工期の短縮、費用の節減を可能にして、PCケーブルの敷設作業を行なうことができ、橋台・胸壁の背面部の路面の沈下による自動車や鉄道の安全性、や乗り心地への悪影響を防止することができる。
なお、上記実施例1乃至3においては定着板にクサビを固定するための円錐状孔を設ける方式について説明したが、定着板に円錐孔を設けないで、公知のスリーブ方式の定着具を使用することもできる。
また、上記の実施例において被覆ケーブルを用いる場合に、定着接続具または定着板の近傍でケーブルの被服を除去した部分に防食カバーを設ける記載を省略したが、初期のPCケーブル取付け時と同様に防食カバーを設けることができる。
本発明の実施の形態に係る外ケーブル方式を採用した桁橋およびそのPCケーブル取替え時の接続部の説明図であり、(イ)は正面図、(ロ)は矢視A−A図、(ハ)は矢視B−B図である。なお本図は桁橋中央部の緊張・定着部を除けば従来例の外ケーブル方式の桁橋の説明図をも兼ねている。 本発明の実施例1に係る1本引きジャッキを2台使用し、PCケーブル2本を組にして緊張・定着接続させる場合の説明図である。 本発明の実施例2に係るPCケーブルの複数本を一体とし、ジャッキを複数台を使用して緊張・定着接続させる場合の説明図である。 図3の矢視A−A図である。 本発明の実施例3に係る従来の桁橋にPCケーブルを新たに敷設して補修・補強する場合の説明図であり、(イ)は正面図、(ロ)は矢視A-A図、(ハ)は矢視B-B図である。
符号の説明
100、200・・・桁橋(外ケーブル式)
10、101・・・橋桁
11、111・・・横桁
12、121・・・定着板(桁端)
13・・・緊張・定着接続部
14・・・中間隔壁
141・・・連絡孔
142・・・検査孔
143、144・・・貫通孔
15、16、151、161・・・PCケーブル
17・・・橋台
171・・・胸壁
172・・・盛土
18、181・・・定着板
19・・・ブロック(定着用)
40・・・2本引き定着装置
41、42・・・クサビ
43・・・ジャッキ
44・・・定着板
45、46・・・PCケーブル
50・・・マルチ定着装置
51、52・・・クサビ
53・・・ジャッキ
54・・・定着板
55、56・・・PCケーブル

Claims (2)

  1. 外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、
    前記定着板が厚板状をなし、前記左右のPCケーブルがそれぞれ2本で構成され、該定着板の一方側からジャッキにより、前記2本のPCケーブルを緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法。
  2. 外ケーブル方式を採用した桁橋の複数本のPCケーブルの取替え時または複数本のPCケーブルを新たに敷設して橋桁を補修・補強する時の緊張・定着接続方法であり、PCケーブルの左右両端の固定部位を橋桁の端部とし、左右のPCケーブルの緊張・定着接続部を桁端の内方に設け、前記複数本のPCケーブルの撚り線端末部を定着板の左右の一方側からジャッキにより全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定するPCケーブルの緊張・定着接続方法であって、
    前記定着板が円板状をなし、前記左右一方のPCケーブルの全数を該円板状の定着板の中心部に定着接続し、他方のPCケーブルを前記一方のPCケーブルの全数を定着接続したその外側に位置する略円周上に、かつ1列に配置し、該外側に配置したケーブルの撚り線端末部を全数同時にまたは数本毎に分割して緊張し、クサビにより該定着板に定着固定することを特徴とするPCケーブルの緊張・定着接続方法。
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