JP3754771B2 - 止血用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば血管の側面にバイパス用血管を縫合する際に、縫合箇所付近で血管内の血流を遮断するために使われる止血用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば冠動脈狭窄による外科的治療法として、CABG(coronary artery bypass graft:冠動脈バイパス術)が行われている。このCABGは、例えば図5(a)に示す様に、血管Aに狭窄部Bが存在する場合に、図5(e)に示す様に、その狭窄部Bよりも末梢側の箇所にバイパス用血管Cを縫合して、バイパス用血管Cを介して別の箇所から血液を供給できるようにする方法である。
【0003】
ところで、このCABGでは、図5(b)に示す様に、まず、狭窄部Bよりも末梢側の箇所で血管Aに穴Dを開けてから、その穴Dに連通させる形でバイパス用血管Cが縫合されるが、穴Dから多量の血液が流出する状態では、患者にかかる負担が大きくなるのはもちろんのこと、血管Aとバイパス用血管Cとの吻合部を確認できず、両者を縫合することが困難になるため、バイパス用血管Cの縫合に先だって、穴Dの位置を含む所定区間の血流を遮断すると共に、穴Dの近傍の血液を除去しておく必要がある。
【0004】
そこで、従来は、穴Dの位置を含む所定区間の血流を遮断するために、例えば図5(c)に示す様な、止血用具100が使われていた。この止血用具100は、柔軟に湾曲する棒状の基部102の両端に、基部102よりも外周寸法の大きい止血部104、106を設けた構造で、上記穴Dから血管A内に挿入されて、両端の止血部104、106が穴Dの両側に配置されると、その状態で止血部104、106の外周が全周にわたって血管Aの内壁に密接し、穴Dの両側E、Fから穴D側へと流入する血液を遮断することができた。
【0005】
そして、この止血用具100で血管A内の血流を遮断した状態で、穴Dの近傍の所定区間を無血状態とし、その状態で穴Dに連通するようにバイパス用血管Cを縫合し、図5(d)に示す様に、バイパス用血管Cを完全に縫合し終える直前に、紐108を引っ張って止血用具100を血管A内から取り出し、その後、完全にバイパス用血管Cを縫合していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の様な止血用具100は、血管Aの内腔を密閉する必要から、通常は血管Aの変形量をも考慮して、止血部104、106の外周寸法が血管Aの内周寸法よりも僅かに大きいものが使われる。しかしながら、この様な寸法の止血部104、106が設けられていると、止血用具100を血管Aの内部に挿入しにくくなり、挿入作業に手間取りやすいという問題があった。
【0007】
また、上述の如き狭窄部Bは、血管Aのあらゆるところに位置する可能性があり、止血用具100が挿入される箇所における血管Aの内径は、症例によって様々である。そのため、従来は、止血部104、106の外周寸法が異なる止血用具100をあらかじめ多数用意しておき、手術を開始してから医師が最適な寸法のものを選ぶようにしていた。しかしながら、最適な寸法のものを的確に選ぶことは容易ではなく、最適なものを選ぶまでに試行錯誤を繰り返していたのでは、手術時間が増大する分、患者の負担が増大するという問題があった。また、多数の止血用具を用意しても実際に使うものは限られており、使われない止血用具は無駄になるという問題もあった。
【0008】
更に、上記のような止血用具100は、CABGで使用する以外にも、血流を一時的に遮断する手段として利用できると考えられるが、いずれにしても挿入作業が難しい、最適な外径寸法のものを選ぶのが難しいという問題に変わりはない。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、血管内への挿入が容易で血流も確実に遮断可能な止血用具を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、血管の内周寸法によらず常に血流を遮断可能な止血用具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上述の第1の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
柔軟に湾曲可能な棒状の基部の両端に止血部を設けた構造で、血管の側面に形成される穴から血管内に挿入されて、前記両端の止血部が前記穴の両側に配置され、その状態で前記止血部の外周が全周にわたって血管の内壁に密接し、前記穴の両側から穴側へと流入する血液を遮断する止血用具において、
前記止血部が、内部へ流体を供給すると拡張する一方、当該内部の流体を排出すると収縮するバルーンによって構成され、当該バルーンを拡張させた際に、その外周が全周にわたって血管の内壁に密接する外周寸法となるように構成されており、
さらに、前記両端の止血部の間に設けられ、外部へ液体を流出させる液体流出口と、
該液体流出口と液体の供給源とを連通し、該供給源から前記液体流出口へ液体を誘導する液体流路とを備え、
前記液体流出口から前記穴の近傍に液体を放出可能とした
ことを特徴とする。
【0011】
この様に構成された止血用具によれば、止血部となるバルーンを収縮させることにより、止血部の外周寸法を血管の内周寸法よりも十分に小さくすることができる。したがって、この状態で血管内へ挿入すれば、止血部が血管壁に引っかかることなくきわめて容易に挿入作業を行うことができる。この状態で、両端の止血部は穴の両側に配置されるが、この時は止血部の外周と血管の内壁との間に隙間があり、穴の両側から穴側へと流入する血液を遮断することはできない。しかし、ここでバルーンの内部に流体を供給すると、バルーンが拡張してバルーンの外周寸法が血管の内周寸法よりも僅かに大きくなり、その結果、バルーンの外周が血管の内壁に密接して、血流を遮断することができる。したがって、この止血用具であれば、血管内への挿入が容易で血流も確実に遮断可能となる。
ところで、従来の止血用具は、血流の遮断はできるものの、吻合部に付着している血液を除去する機能は備えていない。そのため、実際の手術の際には、血流を遮断した後で、別途、透明度の高い晶水液(例えば、生理食塩水など)を注入して血液を洗い流していた。また、血液を洗い流した後にも、血液が滲み出すことがあり、その場合も、あらためて晶水液を注入して血液を洗い流していた。しかしながら、この様にたびたび晶水液を注入するといった作業は非常に煩わしく、手術の進行を妨げるという問題がある。
この点、本発明の止血用具は、前記両端の止血部の間に設けられ、外部へ液体を流出させる液体流出口と、該液体流出口と液体の供給源とを連通し、該供給源から前記液体流出口へ液体を誘導する液体流路とを備え、前記液体流出口から前記穴の近傍に液体を放出可能としてある。
したがって、このように構成された止血用具であれば、液体の供給源から液体流路を介して供給される液体を液体流出口から流出させることができるため、例えば止血部間の部分に晶水液を放出することにより、付着した血液を洗い流すことができ、再び血液が滲み出してきたような場合にも、直ちに洗い流すなどの対応を簡単にとることができる。また、必要に応じて薬液を放出するような用途に利用することもできるので、吻合部近傍に簡単に薬剤を投与できるという利点もある。
【0012】
なお、本発明の止血用具において、両端に設けられたバルーンは、それぞれを単独で拡張できるものでも、両者を同時に拡張できるものでもよい。また、バルーンを拡張するには、バルーンの内部に流体を供給すればよいが、この流体は液体であっても気体であってもよい。
【0013】
また、上記バルーンは、内部の流体を排出した状態において、内部に流体を供給した状態よりも外周寸法が小さくなるものであれば、例えばバルーンの表面積自体が小さくなるような変形を伴って収縮するものでも、バルーンの表面積自体は変化しないもののバルーンが折り畳まれることにより収縮するものであってもよく、いずれも血管内への挿入は容易である。
【0014】
但し、バルーンが折り畳まれることのみによって収縮するものは、バルーンの拡張時の外径寸法が一定になるため、挿入する血管の内径を考慮して、拡張時の外径寸法が最適となる止血用具を選択して使用する必要があり、上述の第1の目的を達成することはできるものの、上述の第2の目的を達成することはできない。
【0015】
これに対し、上記第2の目的を達成するには、請求項2記載の止血用具の様に、
前記バルーンが、伸縮自在な材料で作製されることにより、内部への流体の供給量に応じて前記外周寸法を任意に変更可能とされているとよい。
【0016】
ここで、伸縮自在な材料としては、例えば、ポリウレタン、ラテックス、シリコンゴム、天然ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンなどを挙げることができる。
この様に構成された止血用具によれば、バルーンを拡張した際に、バルーンの表面積が大きくなるような変形を伴ってバルーンの外周寸法が増大するため、バルーンの外周が血管の内壁に密接するまでバルーンを膨張させれば、常に1つの止血用具で様々な内径の血管に対応することができる。したがって、従来のように、止血用具をあらかじめ多数用意して、手術を開始してから医師が最適な寸法のものを選ぶといった面倒はなくなり、使われない止血用具が無駄になるといった問題も解消される。
【0017】
ところで、この種の止血用具を使用する場合、例えば図5(c)に示した様に、血管Aの内部に配置された状態では、一時的とはいえ、血管Aの末梢側へ血液が全く供給されず、心筋に酸素が供給されない状態となるため、患者には相応の負担がかかり、例えば患者の容態を悪化させたり、あるいは患者の手術後の回復に時間がかかったりする要因の一つとなっている。
【0018】
この様な問題を解決するには、請求項3記載の止血用具の様に、
一方の止血部の先端側に設けられ、外部へ血液を流出させる血液流出口と、
該血液流出口と血液の供給源とを連通し、該供給源から前記血液流出口へ血液を誘導する血液流路とを備え、
前記血液流出口から流出させた血液を、前記一方の止血部によって閉塞された箇所よりも末梢側へ供給可能としてあるとよい。
【0019】
この様に構成された止血用具によれば、血液流出口のある側の止血部が血管の末梢側となるような向きで血管内に挿入し、血液の供給源から血液流路を介して供給される血液を血液流出口から流出させると、この血液が血管の末梢側へ供給される。したがって、この止血用具であれば、血管の内部に配置した状態であっても、血管の末梢側へ血液が供給され、心筋に酸素が供給される状態を維持できる。その結果、患者の負担は格段に軽減され、より安全に手術を行うことができるようになり、また患者の手術後の回復も早くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態および参考例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する止血用具は、本発明の実施形態の一例および参考例に過ぎず、本発明の構成手段は下記の具体例に限定されない。
【0024】
[参考例1]
図1(a)に示す様に、止血用具1は、柔軟に湾曲可能な棒状の基部12の両端に、止血部として、内部へ流体を供給すると拡張する一方、当該内部の流体を排出すると収縮するバルーン14、16を接着した構造で、基部12の側面にはチューブ18が固定され、チューブ18の端部にはコネクタ20が取り付けられている。
【0025】
また、図1(b)に示す様に、コネクタ20には、拡張液給排口22が設けられ、この拡張液給排口22と上記バルーン14、16の内部14a、16aは、チューブ18および基部12の内部に形成された拡張液流路24を介して連通している。
【0026】
基部12は、いずれも医療器具用として使われている樹脂材料等で作製されていれば、材料について特に限定されるものではないが、例えば、ポリウレタン、ラテックス、シリコンゴム、天然ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、フッ素樹脂等といった材料で形成されていればよく、その表面をシリコンゴム等によってコーティングするなど、血管内へ挿入される医療器具として周知の構造を適宜採用することができる。また、バルーン14、16も、材料について特に限定されるものではないが、本例においてはシリコンゴムで作製されている。この様に、表面積の増減を伴って変形する材料でバルーン14、16を作製すれば、外周寸法を変化させることができるので、血管径が変わってもバルーン14、16の外周が血管の内壁に密接するまでバルーン14、16を膨張させることにより、血管の内腔を密閉することができる。加えて、必要があれば、基部12を中心に細い金属線を巻回するなどして、樹脂材料だけでは足りない靱性や剛性の補強を図ってもよい。
【0027】
以上のように構成された止血用具1は、例えばCABGにおいて、従来品と全く同様の方法で使用される。即ち、図2(a)に示す様に、バイパス用血管を縫合するために血管Aの側面に開けられた穴Dから血管A内に挿入されて、バルーン14、16が穴Dの両側に配置される。但し、この時、バルーン14、16は収縮した状態になっているため、止血用具1の端部が血管Aに引っかかったりせず、従来品よりも容易に血管Aに挿入することができる。
【0028】
その後、図2(b)に示す様に、例えばシリンジ(図示略)等を使って拡張液給排口22に拡張液を注入すると、その拡張液が拡張液流路24を通ってバルーン14、16に供給され、バルーン14、16が膨張するため、バルーン14、16の外周が全周にわたって血管Aの内壁に密接する。その結果、穴Dの両側E、Fから穴D側へと流入する血液が遮断される。
【0029】
[参考例2]
次に、別の参考例について説明する。
上述の止血用具1を使用する場合は、一時的とはいえ、血管の末梢側へ血液が全く供給されくなるため、患者の負担を軽減するには、使用時間を可能な限り短縮することが望まれるが、図3に示す止血用具2の様な構造にすれば、血流を遮断した状態においても、血管の末梢側へ血液が供給される。
【0030】
より詳しく説明すると、止血用具2は、図3に示す通り、柔軟に湾曲可能な棒状の基部32の両端に、止血部として、内部へ流体を供給すると拡張する一方、当該内部の流体を排出すると収縮するバルーン34、36を接着した構造で、基部32の側面にはチューブ38が固定され、チューブ38の端部にはコネクタ40が取り付けられている。また、コネクタ40には、拡張液給排口42が設けられ、この拡張液給排口42と上記バルーン34、36の内部34a、36aは、チューブ38および基部32の内部に形成された拡張液流路44を介して連通している。そして更に、基部32およびバルーン34、36を軸方向に貫通する形で、インナーチューブ46が配設されている。このインナーチューブ46は、一方のバルーン34の先端側に血液流出口48を、他方のバルーン36の先端側に血液流入口50を形成すると共に、これら血液流出口48と血液流入口50を連通する血液流路52を形成する部材で、基部32に対する相対的な位置がずれないように、外周面が基部32に接着されている。
【0031】
このように構成された止血用具2であれば、上述の止血用具1と同様にして血流を遮断できる他、血液流入口50から流入する血液が、血液流路52を通って血液流出口48から流出するため、止血用具2によって閉塞された箇所よりも末梢側の血管へ、患者本人の血液を供給することができる。したがって、止血用具2を使用している間も、心筋に酸素が供給される状態を維持でき、その結果、患者の負担は格段に軽減され、より安全に手術を行うことができるようになり、また患者の手術後の回復も早くなる。
【0032】
なお、この止血用具2は、血液流出口48と血液流入口50が全く同様の構造であり、向きを逆にしても何ら差し支えなく使うことができるので、使用時に挿入方向に配慮する必要がなくきわめて便利である。また、血液流入口50を設ける代わりに、患者の体外から供給される血液を、例えば基部32の側面から基部32の内部へ導入し、その血液を血液流出口48から流出させる構造としても、同じく末梢側の血管へ血液を供給することができる。
【0033】
[実施形態1]
さて、上述した止血用具1、2は、血流の遮断はできるものの、吻合部に付着している血液を除去する機能は備えていない。そのため、実際の手術の際には、血流を遮断した後で、別途、透明度の高い晶水液(例えば、生理食塩水など)を注入して血液を洗い流さなければならないが、図4に示す止血用具3であれば、その様な血液を簡単に洗い流すことができる。
【0034】
より詳しく説明すると、止血用具3は、図4に示す通り、柔軟に湾曲可能な棒状の基部62の両端に、止血部として、内部へ流体を供給すると拡張する一方、当該内部の流体を排出すると収縮するバルーン64、66を接着した構造で、基部62の側面には2本のチューブ68、69が固定され、チューブ68、69の端部にはそれぞれコネクタ70、71が取り付けられている。コネクタ70には、拡張液給排口72が設けられ、この拡張液給排口72と上記バルーン64、66の内部64a、66aは、チューブ68および基部62の内部に形成された拡張液流路74を介して連通している。また、基部62の側面には、液体流出口76が設けられ、上記コネクタ71には液体注入口78が設けられ、液体流出口76と液体注入口78は、チューブ69および基部62の内部に形成された液体流路80を介して連通している。
【0035】
このように構成された止血用具3であれば、上述の止血用具1、2と同様にして血流を遮断できる他、例えばシリンジ(図示略)等を使って液体注入口78に晶水液(生理食塩水)を注入することにより、その晶水液が液体流路80を通って液体流出口76から流出するため、止血用具3によって血流が遮断されている区間に付着している血液を、きわめて簡単に洗い流すことができる。
【0036】
[変形例]
以上、本発明の実施形態および参考例について説明したが、本発明の構成手段については上記実施形態以外にも種々考えられる。
例えば、本発明の実施形態の一例として止血用具3を例示したが、本発明の止血用具は、上述した止血用具2、3の特徴的な構成をすべて兼ね備えた止血用具としてもよいことはもちろんである。
加えて、上記実施形態の説明では特に言及しなかったが、上記止血部材の寸法については、使用される血管の内径寸法に応じて適宜止血部の外径を変えれば良く、また、基部の軸方向長さも適宜調整すればよい。
【0037】
また、本発明の止血用具は、CABGの際に使用する他にも、血管の所定区間の血流を遮断する手段として適宜使用することができ、その場合も、血管への挿入が容易であるという効果があり、その場合も、止血部となるバルーンが、表面積の増大を伴って膨張するように構成されていれば、多種サイズの止血用具を用意しなくても1つの止血用具で種々の血管径に対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1として例示した止血用具であり、(a)はその側面図、(b)はその従断面図である。
【図2】 参考例1として例示した止血用具の使用状態を示す概略断面図であり、(a)はバルーン拡張前の状態、(b)はバルーン拡張後の状態を示す。
【図3】 参考例2として示した止血用具の従断面図である。
【図4】 本発明の実施形態として示した止血用具の従断面図である。
【図5】 従来の止血用具の使用手順を示すための概略断面図である。
【符号の説明】
1,2,3・・・止血用具、12,32,62・・・基部、14,16,34,36,64,66・・・バルーン、18,38,68,69・・・チューブ、20,40,70,71・・・コネクタ、22,42,72・・・拡張液給排口、24,44,74・・・拡張液流路、46・・・インナーチューブ、48・・・血液流出口、50・・・血液流入口、52・・・血液流路、76・・・液体流出口、78・・・液体注入口、80・・・液体流路。
Claims (3)
- 柔軟に湾曲可能な棒状の基部の両端に止血部を設けた構造で、血管の側面に形成される穴から血管内に挿入されて、前記両端の止血部が前記穴の両側に配置され、その状態で前記止血部の外周が全周にわたって血管の内壁に密接し、前記穴の両側から穴側へと流入する血液を遮断する止血用具において、
前記止血部が、内部へ流体を供給すると拡張する一方、当該内部の流体を排出すると収縮するバルーンによって構成され、当該バルーンを拡張させた際に、その外周が全周にわたって血管の内壁に密接する外周寸法となるように構成されており、
さらに、前記両端の止血部の間に設けられ、外部へ液体を流出させる液体流出口と、
該液体流出口と液体の供給源とを連通し、該供給源から前記液体流出口へ液体を誘導する液体流路とを備え、
前記液体流出口から前記穴の近傍に液体を放出可能とした
ことを特徴とする止血用具。 - 請求項1記載の止血用具において、
前記バルーンが、伸縮自在な材料で作製されることにより、内部への流体の供給量に応じて前記外周寸法を任意に変更可能とされている
ことを特徴とする止血用具。 - 請求項1又は請求項2記載の止血用具において、
一方の止血部の先端側に設けられ、外部へ血液を流出させる血液流出口と、
該血液流出口と血液の供給源とを連通し、該供給源から前記血液流出口へ血液を誘導する血液流路とを備え、
前記血液流出口から流出させた血液を、前記一方の止血部によって閉塞された箇所よりも末梢側へ供給可能とした
ことを特徴とする止血用具。
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