JP3754603B2 - バギー車のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として不整地の走行に使用されるバギー車、特に、推進軸に連なるデファレンシャル駆動軸と、左右の車輪駆動軸にそれぞれ連結される左右一対のデファレンシャル出力軸と、デファレンシャル駆動軸から駆動されつゝ左右のデファレンシャル出力軸に動力を分配するデファレンシャル機構と、このデファレンシャル機構を収容すると共に、デファレンシャル駆動軸及び左右の出力軸を支持するリダクションケースとを備えたバギー車において、その前輪あるいは後輪を制動するためのブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるバギー車のブレーキ装置として、(1)デファレンシャル駆動軸と、それを支持するリダクションケースとの間に、デファレンシャル駆動軸を制動すべく多板ブレーキを設けたもの(例えば米国特許第5,673,776号明細書参照)と、(2)車輪にドラムブレーキを設けたもの(例えば実開昭61−152524号公報参照)とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
バギー車の多くの用途は不整地の走行用であるので、そのブレーキ装置は、地面の突起物に極力触れないよう、地上高をできるだけ高くすることが要求され、また土砂や泥水などの侵入を防ぐことができる防塵、防水性も要求され、さらに過酷な制動に耐えることができる冷却性も要求される。勿論、デファレンシャル機構の存在に拘らず、左右両車輪に制動力を均等に加え得ることも、車体の制動姿勢の安定化を図る上で必要である。
【0004】
しかしながら、前記(1)の多板ブレーキは、比較的地上高の高いデファレンシャル駆動軸上に存在するので、そのブレーキ装置の地上高を確保することは可能であるものゝ、その制動力がデファレンシャル機構により左右の車輪駆動軸に分割されるため、左右の車輪の地面に対する摩擦抵抗の差によっては、両車輪に制動力を均等に加えることができない場合が生ずる。また前記(2)のドラムブレーキは、大なる制動力を得るためには大径とならざるを得ず、このため地上高の確保が困難であり、しかもその構造上、防塵、防水手段を特別に施す必要がある。
【0005】
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、前記従来装置の問題を解消して、前記要求及び必要性をすべて満足させることができる、バギー車のブレーキ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、推進軸に連なるデファレンシャル駆動軸と、左右の車輪駆動軸にそれぞれ連結される左右一対のデファレンシャル出力軸と、デファレンシャル駆動軸から駆動されつゝ左右のデファレンシャル出力軸に動力を分配するデファレンシャル機構と、このデファレンシャル機構を収容すると共に、デファレンシャル駆動軸及び左右の出力軸を支持するリダクションケースとを備えたバギー車のブレーキ装置において、リダクションケース内には、左右のデファレンシャル出力軸によりそれぞれ増速駆動される第1及び第2ブレーキ軸と、これら第1及び第2ブレーキ軸にそれぞれ制動力を付与し得る第1及び第2ブレーキとが配設され、その第1及び第2ブレーキが、対応するブレーキ軸に軸方向摺動可能に係止される複数の回転ブレーキ摩擦板と、これら回転ブレーキ摩擦板と交互に重ねられてリダクションケースに軸方向摺動可能に係止される複数の固定ブレーキ摩擦板とを各々備えると共に、それら第1及び第2ブレーキのブレーキ摩擦板群が互いに同軸上に配置されており、その各ブレーキのブレーキ摩擦板群の外側部を受ける固定の受圧部がリダクションケースに設けられ、更にその第1及び第2ブレーキのブレーキ摩擦板群の間には、各ブレーキのブレーキ摩擦板群を対応する受圧部に同等の押圧力をもって押圧し得る共通のブレーキアクチュエータが設けられ、第1及び第2ブレーキは、走行中の制動時に、リダクションケース内に貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して第1及び第2ブレーキに供給されるように、左右のデファレンシャル出力軸の車両前方側に配置され、前記潤滑オイルで第1及び第2ブレーキ冷却するようにしたことを特徴とする。
【0007】
また請求項の発明は、推進軸に連なるデファレンシャル駆動軸と、左右の車輪駆動軸にそれぞれ連結される左右一対のデファレンシャル出力軸と、デファレンシャル駆動軸から駆動されつゝ左右のデファレンシャル出力軸に動力を分配するデファレンシャル機構と、このデファレンシャル機構を収容すると共に、デファレンシャル駆動軸及び左右の出力軸を支持するリダクションケースとを備えたバギー車のブレーキ装置において、リダクションケース内には、左右のデファレンシャル出力軸によりそれぞれ増速駆動される第1及び第2ブレーキ軸と、これら第1及び第2ブレーキ軸にそれぞれ制動力を付与し得る第1及び第2ブレーキとが配設され、その第1及び第2ブレーキが、走行中の制動時に、リダクションケースに貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して第1及び第2ブレーキに供給されるように、左右のデファレンシャル出力軸の車両前方側に配置され、前記潤滑オイルで第1及び第2ブレーキを冷却するようにしたことを特徴とする。
【0008】
各請求項の前記特徴によれば、第1及び第2ブレーキをリダクションケース内に収容したので、不整地走行時でも、土砂や泥水がこれらブレーキに侵入するのをリダクションケースによって簡単、確実に防ぐことができる。しかも、第1及び第2ブレーキを、リダクションケース内の潤滑オイルによって冷却し、その耐久性の向上を図ることができる。また第1及び第2ブレーキ軸は左右のデファレンシャル出力軸から増速駆動されるので、第1及び第2ブレーキが第1及び第2ブレーキ軸に与える比較的小さいブレーキトルクをもって左右の前輪に大なるブレーキトルクを加えることができ、各ブレーキの負荷を小さくして、それらの小径化が可能となり、これらを覆うリダクションケースの地上高を確保して、バギー車の優れた不整地走破性を得ることができる。また特に左右のデファレンシャル出力軸の車両前方側に第1及び第2ブレーキを配置したことにより、走行中の制動時には、リダクションケースに貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して、ブレーキ装置に多量に供給されることになり、ブレーキ装置の油冷を効果的に行うことができ、また走行風による冷却も手伝って、ブレーキ装置に一層優れた耐久性を与えることができる。
【0009】
さらに請求項1の前記特徴によれば、第1及び第2ブレーキの各ブレーキ摩擦板群を、その間に配設した単一のアクチュエータとその各ブレーキ摩擦板の外側部を受ける固定の受圧部との間で同時に挟圧することができ、ブレーキ装置の一層の小径化と、構成の簡素化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて、以下に説明する。 図1は本発明のブレーキ装置を備えたバギー車の概略側面図、図2は同バギー車の概略平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図3の6−6線断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9はブレーキケージの斜視図である。
【0012】
先ず、図1及び図2において、符号1はバギー車を示す。その車体フレーム2の前後には左右各一対の前輪3L,3R及び後輪4L,4Rが懸架装置を介して上下動可能に取付けられ、各車輪3,4には、一般にバルーンタイヤと称する幅広の低圧型タイヤが装着される。また車体フレーム2の中央部には、エンジン5及び変速機6からなるパワーユニット7が搭載される。パワーユニット7の上方に燃料タンク8及びシート9が、また燃料タンク8の前方に前輪3L,3Rを操舵する操向ハンドル10がそれぞれ配設され、パワーユニット7の下部に左右一対のステップ11,11が設けられる。したがって、このバギー車1は、ユーザがシート9に跨座し、両足をステップ11,11に掛けて操縦するものである。
【0013】
パワーユニット7は、両端を車両の前後方向に向けて略水平に配置される出力軸12を有しており、その前後両端に前部及び後部推進軸13A,13Bがそれぞれユニバーサルジョイント18A,18Bを介して連結される。前部推進軸13Aは、前部リダクションケース16内の減速機構及びデファレンシャル機構を介して、左右の前輪3L,3Rに連なる一対の前輪駆動軸14L,14Rに連結される。また後部推進軸13Bは、後部リダクションケース17内の減速機構及びデファレンシャル機構を介して、左右の後輪4L,4Rに連なる一対の後輪駆動軸15L,15Rに連結される。また前部及び後部リダクションケース16,17内には、前輪3L,3R及び後輪4L,4Rを制動するためのブレーキ装置がそれぞれ収容される。前部及び後部リダクションケース16,17は、車体フレーム2の前部及び後部にそれぞれ取り付けられる。
【0014】
前部及び後部リダクションケース16,17の内の減速機構、デファレンシャル機構及びブレーキ装置の構成は、基本的に同一であるので、主として前部リダクションケース16側について図3〜図9を参照しながら説明する。
【0015】
先ず、減速機構19は、図4に示すように、前部リダクションケース16にベアリング21を介して支承されて前部推進軸13Aにスプライン結合されるデファレンシャル駆動軸22と、このデファレンシャル駆動軸22に形成された減速ピニオン23と、前部リダクションケース16内でこの減速ピニオン23と噛合して後述するデファレンシャルキャリヤ25に固着される減速リングギヤ24とから構成され、デファレンシャル駆動軸22からデファレンシャルキャリヤ25を減速駆動するようになっている。
【0016】
次にデファレンシャル機構20は、デファレンシャルキャリヤ25、スパイダ26、複数のデファレンシャルピニオン27及び左右一対のサイドギヤ28L,28Rからなる公知の構成を有するもので、左右のサイドギヤ28L,28Rにスプライン結合した左右のデファレンシャル出力軸29L,29Rにボール型等速ジョイント30L,30Rをそれぞれ介して前輪駆動軸14L,14Rが連結される。
【0017】
前部リダクションケース16は、デファレンシャル駆動軸22を支持する中央胴体16aと、この中央胴体16aの左端面にボルト結合される左サイドカバー16cと、中央胴体16aの右端面にボルト結合される中間胴体16bと、この中間胴体16bの外端面にボルト結合される右サイドカバー16dとからなっており、中央胴体16aの左端部には、デファレンシャルキャリヤ25の左側軸部25aをベアリング31を介して支承するブラケット壁32が一体に形成され、中間胴体16bには、デファレンシャルキャリヤ25の右側軸部25bをベアリング33を介して支承するブラケット壁34が一体に形成される。左右のサイドカバー16c,16dには、左右のデファレンシャル出力軸29L,29Rがそれぞれベアリング35,36を介して支承される。ブラケット壁32,34には、その内外への潤滑オイルの出入りを可能とする通孔32a,34aが設けられる。
【0018】
左右のサイドギヤ28L,28Rとデファレンシャルキャリヤ25との間には、複数の摩擦板と板ばねからなる摩擦装置76L,76Rが設けられ、左右の前輪3L,3Rの地面に対する摩擦抵抗が所定値を超えない限り、両サイドギヤ28L,28Rを差動させないようになっている。
【0019】
次にブレーキ装置37は、図3〜図5に示すように、左デファレンシャル出力軸29Lと平行に並ぶ第1ブレーキ軸38Lと、右デファレンシャル出力軸29Rと平行に且つ第1ブレーキ軸38Lと同軸に並ぶ第2ブレーキ軸38Rと、左デファレンシャル出力軸29Lから第1ブレーキ軸38Lを増速駆動させる第1増速機構39Lと、右デファレンシャル出力軸29Rから第2ブレーキ軸38Rを増速駆動させる第2増速機構39Rと、第1ブレーキ軸38Lに制動力を付与し得る第1ブレーキ42Lと、第2ブレーキ軸38Rに制動力を付与し得る第2ブレーキ42Rとから構成される。
【0020】
その際、両ブレーキ軸38L,38Rは、デファレンシャル出力軸29L,29Rの車両前方側に隣接して配置される。
【0021】
第1ブレーキ軸38Lは、左サイドカバー16c及びブラケット壁32にベアリング40,40′を介して支承され、また第2ブレーキ軸38Rは、右サイドカバー16d及び中間胴体16bにベアリング41,41′を介して支承される。
【0022】
第1増速機構39Lは、ブラケット壁32及び左サイドカバー16c間に配置され、また第2増速機構39Rは、中間胴体16b及び右サイドカバー16d間に配置される。各増速機構39L,39Rは、対応するデファレンシャル出力軸29L,29Rの中間角軸部43に嵌着される大径の駆動ギヤ44と、対応するブレーキ軸38L,38Rに形成されて駆動ギヤ44に噛合する小径の被動ギヤ45とから構成される。
【0023】
第1及び第2ブレーキ42L,42Rは、それぞれ対応するブレーキ軸38L,38Rに摺動可能にスプライン嵌合される複数の回転ブレーキ摩擦板46,46…と、これら回転ブレーキ摩擦板46,46…と交互に重ねられて前部リダクションケース16に軸方向移動可能に係止される複数の固定ブレーキ摩擦板47,47…と、この回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47群を軸方向に押圧し得るブレーキアクチュエータ49とを備え、各回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47は、前部リダクションケース16内で最も大径の減速リングギヤ24より小径に形成される。また各回転ブレーキ摩擦板46には、その油冷のために潤滑オイルの流通させる複数のオイル通孔57,57…が設けられる。
【0024】
尚、図3及び図6に示すように、回転ブレーキ摩擦板47の両面には、放射状のオイル溝79を持った摩擦ライニング78が接着してあるが、そのような摩擦ライニング78は回転ブレーキ摩擦板46側に設けてもよい。
【0025】
両ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦46,47;46,47群は、中央胴体16aに固着される共通のブレーキケージ50に収容される。このブレーキケージ50は、図3、図6及び図9に示すように、円筒状の周壁50aと、この周壁50aの一端に一体に形成される環状の端壁50bとからなっており、周壁50aには、端壁50bと反対側の端面に開口する一つの幅広の切欠き51と、複数の幅狭の切欠き52,52…とを有し、幅広の切欠き51を上方に向けて中央胴体16aの前部内周に形成された優弧状のハウジング53に嵌合される。そしてブレーキケージ50は、その端壁50bに突設された位置決めピン54をハウジング53内端壁の位置決め孔55に嵌合した後、ハウジング53内端壁と中間胴体16bとによって軸方向に挟持される。こうして、ブレーキケージ50は前部リダクションケース16に固着される。
【0026】
ブレーキケージ50の幅広の切欠き51及び幅狭の切欠き52,52…には、第1及び第2ブレーキの全固定ブレーキ摩擦板47,47…の各外周に突設された複数の伝動爪47a,47a…が摺動可能に嵌合される。こうして全固定部摩擦板47,47…は、ブレーキケージ50に軸方向移動可能、且つ回転不能に支持される。
【0027】
各ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦46,47群では、両側に固定ブレーキ摩擦板47,47が配置され、その両固定ブレーキ摩擦板47,47の伝動爪47a,47a間には、これらを離反方向に付勢するコイル状のレリーズばね56(図6参照)が介裝される。
【0028】
図6〜図8に示すように、ブレーキアクチュエータ49は、第1及び第2ブレーキ42L,42Rを同時に作動させるべく、それらの回転及び固定ブレーキ摩擦46,47群の間に配設される。即ち、ブレーキアクチュエータ49は、両ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦46,47;46,47群間に介入しながらブレーキケージ50の周壁50a内周面にそれぞれ回転及び摺動可能に嵌合される一対のカム板58,59と、両カム板58,59の対向面に周方向に沿って形成され、互いに対向して対をなす複数組のカム溝60,61と、各組のカム溝60,61に係合するボール62とを備える。各組のカム溝60,61は、カム板58,59の周方向に延びると共に、それぞれの溝底が互いにに反対側の端部に向けて浅くなるように形成される。そして通常、両カム溝60,61は、それらの最深部を対向させて、その間にボール62を挟み込んでいて、両カム板58,59が近接状態に置かれるが、両カム板58,59がカム溝60,61の浅い側を対向させる方向へ相対回転すると、ボール62に発生する推力により両カム板58,59が相互に離反する方向へ押圧されるようになっている。
【0029】
その際、ブレーキケージ50の端壁50bは受圧部となって第1ブレーキ42Lの外側の固定ブレーキ摩擦板47を受け止め、中間胴体16bも受圧部となって第2ブレーキ42Rの外側の固定ブレーキ摩擦板47を受け止める。
【0030】
両カム板58,59は、ブレーキケージ50の幅広の切欠き51を通って上方に延びるアーム部58a,59aを持っており、これらアーム部58a,59a間に、前部リダクションケース16に回転可能に支持されるカム軸63の半月状カム部63aが介裝され、このカム軸63を作動方向に回転すると、両アーム部58a,59a間を開いて両カム板58,59を上記のように相対回転させるようになっている。
【0031】
カム軸63は、カム部63aと反対側の端部が前部リダクションケース16外に突出しており、その端部に作動レバー65が固着される。この作動レバー65には、操向ハンドル10(図2参照)の右側端部に軸支される前輪ブレーキレバー66にブレーキケーブル68を介して接続される。また作動レバー65には、これを非作動方向に付勢する戻しばね64が接続される。
【0032】
再び図3において、前部リダクションケース16の下部はオイル溜め39とされ、このオイル溜め39には、潤滑オイル70が減速機構19、デファレンシャル機構20及び両ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦46,47;46,47群の一部を浸漬させる規定レベルまで注入される。このオイル溜め39の底部に開口するドレーン孔71には、これを閉鎖すべくドレーンボルト72が螺着される。このドレーンボルト72の内端に形成された凹部73に永久磁石74が収められ、オイル溜め39に貯留する潤滑オイル70内の鉄粉等を吸着するようになっている。
【0033】
後部リダクションケース17にも、上記減速機構19、デファレンシャル機構20及びブレーキ装置37と同様の構成のものが配設されるが、その場合、デファレンシャル出力軸29L,29Rを挟んでデファレンシャル駆動軸22は車両前方側に、ブレーキ装置37は車両後方側に配置される。そのブレーキ装置37を作動するための後輪ブレーキレバー67(図2参照)は、操向ハンドル10の左側端部に軸支される。
【0034】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0035】
バギー車1の走行中、操向ハンドル10の前輪ブレーキレバー66を作動して、ブレーキケーブル68を牽引すると、作動レバー65が戻しばね64の付勢力に抗して回動して、カム軸63を作動方向に回転させる。すると、カム軸63の半月状カム部63aが第1及び第2カム板58,59のアーム部58a,59a間を押し開いて、両カム板58,59を相対回転させので、前述のように、両カム板58,59間に介在するボール62がカム溝60,61との相互作用により、両カム板58,59を相互に離反させる。その結果、第1カム板58は、第1ブレーキ42Lの回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47群をブレーキケージ50の端壁50bに対して押圧するので、各隣接する回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47間に摩擦によるブレーキトルクが発生し、そのブレーキトルクは、第1ブレーキ軸38L、第1増速機構39L、左デファレンシャル出力軸29L及び左前輪駆動軸14Lを介して左前輪3Lに作用し、それを制動する。また第2カム板59は、第2ブレーキ42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47群を中間胴体16bに対して押圧するので、各隣接する回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47間に摩擦によるブレーキトルクが発生し、そのブレーキトルクは、第2ブレーキ軸38R、第2増速機構39R、右デファレンシャル出力軸29R及び右前輪駆動軸14Rを介して右前輪3Rに作用し、それを制動する。
【0036】
しかも、両カム板58,59全体がブレーキケージ50内を軸方向に摺動可能であるため、ボール62が両カム板58,59に与える推力に差が生ずると、その推力の小さい方へ両カム板58,59全体が変位して、両者の推力を均衡させる。こうして、単一のブレーキアクチュエータ49の作動により、左右の前輪3L,3Rに制動力を等しく同時に加えることができる。
【0037】
前輪ブレーキレバー66から操作力を解除すれば、作動レバー65が戻しばね64の付勢力を以て非作動位置に向かって後退し、それに伴い第1及び第2カム板58,59は先刻と反対方向に回転しながら互いに近接するので、各ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47群ではレリーズばね56の弾発力により両側の固定ブレーキ摩擦板47,47を相互に離反させるので、回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47間に引きずりを惹起せず、各ブレーキ軸38L,38Rの回転を阻害しないので、左右の前輪3L,3Rを制動状態から解放することができる。そして左右のデファレンシャル出力軸29L,29Rによりそれぞれ駆動される第1及び第2ブレーキ軸38L,38Rは互いに独立しているので、両デファレンシャル出力軸29L,29Rの差動を許容する。
【0038】
ところで、ブレーキ装置37は前部リダクションケース16内に収容されるので、不整地走行時でも、土砂や泥水がブレーキ装置37に侵入するのを前部リダクションケース16によって簡単、確実に防ぐことができる。しかも、第1及び第2ブレーキ42L,42Rは、その一部を前部リダクションケース16内の潤滑オイル70に浸漬させていると共に、デファレンシャル機構20の回転により飛散される潤滑オイルを浴びるので、ブレーキアクチュエータ49の潤滑及び各ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47の冷却を図ることができる。その際、特に、回転ブレーキ摩擦板46又は固定ブレーキ摩擦板47に接着された摩擦ライニング78の放射状オイル溝79をオイルが通過することにより、両ブレーキ摩擦板46,47の相対向面は効果的冷却される。
【0039】
また第1及び第2ブレーキ軸38L,38Rは、左右のデファレンシャル出力軸29L,29Rから第1及び第2増速機構39L,39Rを介して増速駆動されるので、第1及び第2ブレーキ42L,42Rが第1及び第2ブレーキ軸38Rに与える比較的小さいブレーキトルクによって左右の前輪3L,3Rに大なるブレーキトルクを加えることができ、各ブレーキ42L,42Rの回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47が多板であることゝ相俟って、各回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47の負荷を効果的に小さくすることができる。したがって各回転及び固定ブレーキ摩擦板46,47を減速リングギヤ24より小径にするという、ブレーキ装置37の小径化が可能となり、第1及び第2ブレーキ軸38L,38Rを左右のデファレンシャル出力軸29L,29Rの前後に配置しても、このブレーキ装置37を覆う前部リダクションケース16の地上高を充分に確保して、優れた不整地走破性を得ることができる。
【0040】
この場合、特に、ブレーキ装置37を両デファレンシャル出力軸29L,29Rの前方に配置すれば、走行中の制動時には、前部リダクションケース16のオイル溜め69に貯留する潤滑オイル70が慣性により前方に移動して、ブレーキ装置37に多量に供給されることになるため、ブレーキ装置37の油却を効果的に行い、また走行風による冷却も手伝って、ブレーキ装置37の耐久性向上に大いに寄与することができる。従って、この配置は、制動負荷が特に大きい前輪用ブレーキ装置37に適用して極めて有効である。
【0041】
操向ハンドル10の後輪ブレーキレバー67を作動すれば、後部リダクションケース17内のブレーキ装置が上記と同様に作動して、左右の後輪4L,4Rに制動力を加えることができる。
【0042】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、ブレーキアクチュエータ49を油圧式に構成することもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2の各発明によれば、第1及び第2ブレーキをリダクションケース内に収容したので、不整地走行時でも、土砂や泥水がこれらブレーキに侵入するのをリダクションケースによって簡単、確実に防ぐことができる。しかも、第1及び第2ブレーキを、リダクションケース内の潤滑オイルによって冷却し、その耐久性の向上を図ることができる。さらに第1及び第2ブレーキ軸は左右のデファレンシャル出力軸から増速駆動されるので、第1及び第2ブレーキが第1及び第2ブレーキ軸に与える比較的小さいブレーキトルクをもって左右の前輪に大なるブレーキトルクを加えることができ、各ブレーキの負荷を小さくして、それらの小径化が可能となり、これらを覆うリダクションケースの地上高を確保して、優れた不整地走破性を得ることができる。また特に左右のデファレンシャル出力軸の車両前方側に第1及び第2ブレーキを配置したことで、走行中の制動時には、リダクションケースに貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して、ブレーキ装置に多量に供給されるようにしたので、ブレーキ装置の油冷を効果的に行うことができ、また走行風による冷却も手伝って、ブレーキ装置の耐久性の一層の向上をもたらすことができる。
【0044】
さらに請求項1の発明によれば、第1及び第2ブレーキが、対応するブレーキ軸に軸方向摺動可能に係止される複数の回転ブレーキ摩擦板と、これら回転ブレーキ摩擦板と交互に重ねられてリダクションケースに軸方向摺動可能に係止される複数の固定ブレーキ摩擦板とを各々備えると共に、それら第1及び第2ブレーキのブレーキ摩擦板群が互いに同軸上に配置されており、その各ブレーキのブレーキ摩擦板群の外側部を受ける固定の受圧部がリダクションケースに設けられ、更にその第1及び第2ブレーキのブレーキ摩擦板群の間には、各ブレーキのブレーキ摩擦板群を対応する受圧部に同等の押圧力をもって押圧し得る共通のブレーキアクチュエータが設けられるので、第1及び第2ブレーキの各ブレーキ摩擦板群を、その間に配設した単一のアクチュエータとその各ブレーキ摩擦板の外側部を受ける固定の受圧部との間で同時に挟圧することができ、ブレーキ装置の一層の小径化と、構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブレーキ装置を備えたバギー車の概略側面図。
【図2】 同バギー車の概略平面図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 図3の4−4線断面図。
【図5】 図4の5−5線断面図。
【図6】 図3の6−6線断面図。
【図7】 図6の7−7線断面図。
【図8】 図7の8−8線断面図。
【図9】 ブレーキケージの斜視図。
【符号の説明】
1・・・・・バギー車
13A・・・推進軸(前部推進軸)
13B・・・推進軸(後部推進軸)
14L・・・車輪駆動軸(左前輪駆動軸)
14R・・・車輪駆動軸(右前輪駆動軸)
15L・・・車輪駆動軸(左後輪駆動軸)
15R・・・車輪駆動軸(右後輪駆動軸)
16・・・・リダクションケース(前部リダクションケース)
16b・・・受圧部(リダクションケースの中間胴体)
17・・・・リダクションケース(後部リダクションケース)
19・・・・減速機構
20・・・・デファレンシャル機構
22・・・・デファレンシャル駆動軸
29L・・・デフ出力軸(左デフ出力軸)
29R・・・デフ出力軸(右デフ出力軸)
37・・・・ブレーキ機構
38L・・・第1ブレーキ軸
38R・・・第2ブレーキ軸
42L・・・第1ブレーキ
42R・・・第2ブレーキ
46・・・・回転ブレーキ摩擦板
47・・・・固定ブレーキ摩擦板
50b・・・受圧部(ブレーキケージの端壁)
49・・・・ブレーキアクチュエータ
70・・・・潤滑オイル

Claims (2)

  1. 推進軸(13A,13B)に連なるデファレンシャル駆動軸(22)と、左右の車輪駆動軸(14L,14R;15L,15R)にそれぞれ連結される左右一対のデファレンシャル出力軸(29L,29R)と、デファレンシャル駆動軸(22)から駆動されつゝ左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)に動力を分配するデファレンシャル機構(20)と、このデファレンシャル機構(20)を収容すると共に、デファレンシャル駆動軸(22)及び左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)を支持するリダクションケース(16,17)とを備えたバギー車のブレーキ装置において、
    リダクションケース(16,17)内には、左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)によりそれぞれ増速駆動される第1及び第2ブレーキ軸(38L,38R)と、これら第1及び第2ブレーキ軸(38L,38R)にそれぞれ制動力を付与し得る第1及び第2ブレーキ(42L,42R)とが配設され、
    その第1及び第2ブレーキ(42L,42R)は、対応するブレーキ軸(38L,38R)に軸方向摺動可能に係止される複数の回転ブレーキ摩擦板(46)と、これら回転ブレーキ摩擦板(46)と交互に重ねられてリダクションケース(16,17)に軸方向摺動可能に係止される複数の固定ブレーキ摩擦板(47)とを各々備えると共に、それら第1及び第2ブレーキ(42L,42R)のブレーキ摩擦板(46,47;46,47)群が互いに同軸上に配置されており、
    その各ブレーキ(42L,42R)のブレーキ摩擦板(46,47;46,47)群の外側部を受ける固定の受圧部(50b,16b)がリダクションケース(16,17)に設けられ、
    更にその第1及び第2ブレーキ(42L,42R)のブレーキ摩擦板(46,47;46,47)群の間には、各ブレーキ(42L,42R)のブレーキ摩擦板(46,47;46,47)群を対応する受圧部(50b,16b)に同等の押圧力をもって押圧し得る共通のブレーキアクチュエータ(49)が設けられ、
    第1及び第2ブレーキ(42L,42R)は、走行中の制動時に、リダクションケース(16,17)内に貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して第1及び第2ブレーキ(42L,42R)に供給されるように、左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)の車両前方側に配置され、前記潤滑オイルで第1及び第2ブレーキ(42L,42R)冷却するようにしたことを特徴とする、バギー車のブレーキ装置。
  2. 進軸(13A,13B)に連なるデファレンシャル駆動軸(22)と、左右の車輪駆動軸(14L,14R;15L,15R)にそれぞれ連結される左右一対のデファレンシャル出力軸(29L,29R)と、デファレンシャル駆動軸(22)から駆動されつゝ左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)に動力を分配するデファレンシャル機構(20)と、このデファレンシャル機構(20)を収容すると共に、デファレンシャル駆動軸(22)及び左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)を支持するリダクションケース(16,17)とを備えたバギー車のブレーキ装置において、
    リダクションケース(16,17)内には、左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)によりそれぞれ増速駆動される第1及び第2ブレーキ軸(38L,38R)と、これら第1及び第2ブレーキ軸(38L,38R)にそれぞれ制動力を付与し得る第1及び第2ブレーキ(42L,42R)とが配設され、
    その第1及び第2ブレーキ(42L,42R)は、走行中の制動時に、リダクションケース(16,17)に貯留する潤滑オイルが慣性により前方に移動して第1及び第2ブレーキ(42L,42R)に供給されるように、左右のデファレンシャル出力軸(29L,29R)の車両前方側に配置され、前記潤滑オイルで第1及び第2ブレーキ(42L,42R)を冷却するようにしたことを特徴とする、バギー車のブレーキ装置。
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