JP3754598B2 - ステッピングモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータに関し、特に、ロータの構造を改善したステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ステッピングモータは、各種OA機器、家電製品、自動車等の分野におけるアクチュエータ部品として利用されている。例えば、車両には車両速度及びエンジン回転数等の計測値を表示する車両用計器装置が搭載されており、この車両用計器装置においては、文字板の前面に配置される指針を駆動する内機としてステッピングモータが用いられている。
【0003】
ここで、車両用計器装置に用いられる従来のステッピングモータの一例を、図7を参照して説明する。
【0004】
図7は、従来のステッピングモータの構造例を示す断面図である。図7において、ステッピングモータ50は、車両用計器装置の配線板40に取り付けられる取付面52cを有するケース部材を有している。このケース部材は、合成樹脂製の上部ケース51と下部ケース52から構成されており、下部ケース52の底面が取付面52cに相当している。また、ケース部材内には、ギア58を介して指針軸(出力軸)57を駆動するための動力源となるロータ56と、ステータ54に固定されてロータ56を励磁するコイル55が収容されている。
【0005】
このコイル55は、下部ケース52の取付面52cの裏側に位置する第1の内面52dに、この第1の内面52dに対向する上部ケース51の第2の内面51dとの間に空間を有して配置されている。そして、下部ケース52の取付面52cから突出した端子55c、55dの一端を、配線板40に設けられた貫通孔41から貫通させ、配線板40の銅箔部(図示しない)にハンダ付けすることで、ステッピングモータ50を車両用計器装置の配線板40に取り付けている。
【0006】
ロータ56は、ステッピングモータ50の駆動源となるものであり、図8に示すように、プラスチック部59及び環状マグネット60によって形成される。
【0007】
プラスチック部59は、その上部のロータギア59aと、その中間の円盤部59bと、その下部の中間円筒部59c及び下部円筒部59dと、中間円筒部59c及び下部円筒部59dの内側のボス部59eと、ロータギア59a及びボス部59eに形成され、ロータ用軸部材53aが貫通する貫通孔59fとを有している。中間円筒部59cは、肉薄に形成されているが、下部円筒部59dは、肉厚に形成されている。
【0008】
環状マグネット60は焼結部品であり、中間円筒部59c及び下部円筒部59dの外側に嵌合されている。下部円筒部59dは、肉厚に形成されているため、嵌合された環状マグネット60の抜け防止に役立つ。
【0009】
このロータ56は、射出成形によりプラスチック部59と環状マグネット60の嵌合成形で製造される。図9に示すように、上側型板61及び下側62からなる金型に、ロータ56のプラスチック部59に相当するキャビティ部を形成すると共に、環状マグネット60を所定位置に配置する。上側型板61には、溶融樹脂を充填するためのゲート61aが形成されている。下側型板62には、プラスチック部59の貫通孔59fに対応する円柱部62aと、プラスチック部59の中間円筒部59cおよび下部円筒部59dとボス59eの間の凹部に対応する円筒部62bが形成されている。
【0010】
射出成形機のノズル(図示しない)から導かれる溶融樹脂材料Pをゲート61aからキャビティ部に充填し、冷却工程後に金型を開き、製品、すなわちロータ56を取り出す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の構造を有するロータ56では、製造時、ゲート61aから流れ込んだ樹脂材料Pは、マグネット60の内径部、すなわち中間円筒部59cを通って、抜け防止部となる下部円筒部59dまで充填、保圧される。このとき、下部円筒部59dまで樹脂材料Pが十分に回るようにするため、中間円筒部59cはある程度の幅が必要である。
【0012】
ところが、樹脂材料Pの射出圧力はかなり高く、充填されたとき、中間円筒部59cには外方向に広がろうとするという力が強く加わり、過熱膨張した樹脂材料Pが冷却により収縮したとき、焼結部品である環状マグネット60にひび割れが入る可能性があった。
【0013】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、ロータの構造を改善し、製造歩留まりの良いステッピングモータを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明によりなされた請求項1記載のステッピングモータは、
出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、上記ステータに取り付けられるコイルと、上記ロータ、上記ステータ及び上記コイルを収容するケース部材とを備えたステッピングモータにおいて、
上記ロータは、プラスチック部と、該プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなり、
上記プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって上記環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、上記環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有し、
上記中間円筒部は、その外径の一部が外方向に肉厚となって、外径が上記環状マグネットの極数に合った数の肉薄部と肉厚部となるように形成され、
上記環状マグネットは、その内径が上記中間円筒部および上記下部円筒部の外径に合った形状にされている
ことを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、ステッピングモータは、出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、ステータに取り付けられるコイルと、ロータ、ステータ及びコイルを収容するケース部材とを備えている。また、ロータは、プラスチック部と、プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなる。プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有する。中間円筒部は、その外径の一部が外方向に肉厚となって、外径が環状マグネットの極数に合った数の肉薄部と肉厚部となるように形成されている。環状マグネットは、その内径が中間円筒部および下部円筒部の外径に合った形状にされている。
【0016】
それにより、ロータの製造時の歩留まりが良くなり、ステッピングモータの製造を効率良く行うことができる。
【0017】
上述の課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、
出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、上記ステータに取り付けられるコイルと、上記ロータ、上記ステータ及び上記コイルを収容するケース部材とを備えたステッピングモータにおいて、
上記ロータは、プラスチック部と、該プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなり、
上記プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって上記環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、上記環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有し、
上記中間円筒部は、その内径の一部が内方向に肉厚となるように形成されている
ことを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の本発明によれば、ステッピングモータは、出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、ステータに取り付けられるコイルと、ロータ、ステータ及びコイルを収容するケース部材とを備えている。また、ロータは、プラスチック部と、プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなる。プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有する。中間円筒部は、その内径の一部が内方向に肉厚となるように形成されている。
【0019】
それにより、ロータの製造時の歩留まりが良くなり、ステッピングモータの製造を効率良く行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るステッピングモータを車両用計器装置に適用した場合の一実施の形態を、図1〜図5の図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、従来の技術のところで説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付して説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るステッピングモータの外観を示す斜視図であり、図2は、図1のステッピングモータの分解斜視図であり、図3は、図1におけるA−A線を通る矢印方向の拡大断面図であり、図4は、図1のステッピングモータにおけるロータを示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は平面図におけるC−C線断面図、(e)は正面図におけるB−B線断面図であり、図5は図4のロータの製造方法を説明する略断面図である。
【0022】
図1〜図3に示すように、ステッピングモータ50は、合成樹脂などで形成された上部ケース51と下部ケース52とを有して構成している。上部ケース51と下部ケース52は、上部ケース51の一対の嵌合孔51aに、それぞれに対応する下部ケース52の嵌合突起52aを嵌合して位置決めするとともに、上部ケース51の一対の係合孔51bを、下部ケース52の外壁に設けている係合突起52bに係合して固定している。
【0023】
上部ケース51の上面には、後述する指針軸(出力軸)57が貫通する貫通孔を有する凸部51cが設けられている。また、上部ケース51の側壁には、アーム状のフック51eが設けられており、フック51eの端部には配線板40を貫通してその表面と係合する係合部を有している。また、下部ケース52を構成する底板の外面が、車両用計器装置の配線板40に固定される取付面52cになっており、この取付面52cの裏側に位置する下部ケース52の内面が第1の内面52dとなっている。
【0024】
下部ケース52はさらに、後述する指針軸57を回転自在に嵌合する軸受部52eと、ロータ用軸部材53aの一端が固定されるロータ用軸受部52fと、ギア用軸部材53bの一端が固定される軸受部52gとを有している。なお、ロータ用軸部材53a及びギア用軸部材53bの下部ケース52に固定される部分をローレット加工することで、ロータ用軸部材53a及びギア用軸部材53bが回転することを防止している。
【0025】
ステータ54は、例えばケイ素鋼板などからなる複数枚(例えば、3枚)の金属板を積層して、下部ケース52の形状に応じたフレーム状に形成されている。また、ステータ54は、2つのコイル55を取り付けるために、フレーム内側に直交する位置関係に形成された2つの伸長部54a,54bを備えている。さらに、ステータ54には、位置決め部材53bに対応する位置にギア用軸部材53bを挿入するための穴54cが設けられている。
【0026】
コイル55は、合成樹脂等で形成され、コイルボビン55aと、コイルボビン55に巻回された銅線等からなるコイル線55bと、コイルボビン55aに圧入され、それぞれコイル線55bの両端すなわち巻き始めと巻き終わりに半田付け等の手段により電気的に接続された端子55c、55dとから構成されている。端子55c、55dの一端は、下部ケース52に設けられた端子用貫通孔52hを貫通して下部ケース52の取付面52dから突出している。
【0027】
ロータ56は、ステッピングモータ50の駆動源となるものであり、図4に示すように、プラスチック部59及び環状マグネット60によって形成される。
【0028】
プラスチック部59は、その上部のロータギア59aと、その中間の円盤部59bと、その下部の中間円筒部59c及び下部円筒部59dと、中間円筒部59c及び下部円筒部59dの内側のボス部59eと、ロータギア59a及びボス部59eに形成され、ロータ用軸部材53aが貫通する貫通孔59fとを有している。下部円筒部59dは、肉厚に形成されている。
【0029】
環状マグネット60は、例えば、10極のN及びS極を持つように形成された焼結部品であり、中間円筒部59c及び下部円筒部59dの外側に嵌合されている。下部円筒部59dは、肉厚に形成されているため、嵌合された環状マグネット60の抜け防止に役立つ。
【0030】
また、プラスチック部59は、図4(e)に示すように、中間円筒部59cの形状が、図8に示す従来のプラスチック部59と異なっている。すなわち、中間円筒部59cは、その外径の一部が外方向に肉厚となるように(すなわち、花びら形になるように)形成されている。すなわち、中間円筒部59cの外径は、肉薄部59c1と肉厚部59c2となるように形成され、ここでは、環状マグネット60の極数に合わせて10個の肉厚部59c2を備えている。
【0031】
環状マグネット60は、図4(e)に示すように、その内径が、図8に示す従来のプラスチック部59と異なり、上述の中間円筒部59cの外径に合った形状にされている。すなわち、環状マグネット60の内径60aは、中間円筒部59cの外径に合わせて、それぞれ極数に合った10個の肉厚部60a1と肉薄部60a2とを備えている。この場合、環状マグネット60の内径の寸法を変化させる部分の数は、磁極のバランスにできるだけ影響を与えないようにするため磁極数に合わせるのが好適である。
【0032】
このロータ56は、射出成形によりプラスチック部59と環状マグネット60の嵌合成形で製造される。図5に示すように、上側型板61及び下側62からなる金型に、ロータ56のプラスチック部59に相当するキャビティ部を形成すると共に、環状マグネット60を所定位置に配置する。上側型板61には、溶融樹脂を充填するためのゲート61aが形成されている。下側型板62には、プラスチック部59の貫通孔59fに対応する円柱部62aと、プラスチック部59の中間円筒部59cおよび下部円筒部59dとボス59eの間の凹部に対応する円筒部62bが形成されている。
【0033】
射出成形機のノズル(図示しない)から導かれる溶融樹脂材料Pをゲート61aからキャビティ部に充填し、冷却工程後に金型を開き、製品、すなわちロータ56を取り出す。
【0034】
上述の構造を有するロータ56では、製造時、ゲート61aから流れ込んだ樹脂材料Pは、マグネット60の内径部、すなわち中間円筒部59cを通って、抜け防止部となる下部円筒部59dまで充填、保圧される。このとき、中間円筒部59cは、その外径の一部が外方向に肉厚になるように(すなわち、花びら形になるように)形成されているため、下部円筒部59dへの樹脂材料Pの充填は、主に中間円筒部59cの肉厚部分を介して行われ、肉薄部分では外に広がろうとする力が小さくなり、樹脂材料の熱膨張、収縮に起因する環状マグネット60のひび割れが発生しなくなる。したがって、ロータ56の製造時の歩留まりが良くなり、ステッピングモータ50の製造を効率良く行うことができる。
【0035】
指針軸57は、金属部材によって形成されており、その先端に指針(図示しない)が取り付けられると共に、その中ほどに例えばプラスチックで形成された指針ギア57aが圧入によって固着されている。そして、指針軸57の一端は、上部ケース51の凸部51cから突出し、他端を下部ケース52の軸受部52eに嵌合している。
【0036】
ギア58は、ロータ56の回転を指針軸57に伝達するものであり、例えば合成樹脂で作られ、ロータ56のロータギア56aと噛み合う大ギアと、指針ギア57aと噛み合い、かつ大ギアより径の小さい小ギアを一体的に形成している。
【0037】
次に、ステッピングモータ50の組み立てについて説明する。
【0038】
まず、ステータ54の伸長部54a、54bに、それぞれ、コイル55を装着する。次に、下部ケース52のロータ用軸受部52f及び軸受部52gに、それぞれ、ロータ用軸部材53aの一端及び位置決め部材53bの一端を装着する。そして、この状態で、位置決め部材53bにステータ54の穴54aを貫通させかつステータ54の外形の一部を周壁52iの一部を切り欠いて形成された切り欠き部52i1に嵌合することにより、ステータ54を位置決めしながら、コイル55の端子55c、55dを下部ケース52の端子用貫通孔52hから貫通させることにより、ステータ54を下部ケース52の周壁52i内に装着する。
【0039】
次に、ロータ56を、ロータ用軸部材53aに回転自在に嵌合するとともに、指針ギア57aが固着された指針軸57を、回転自在に下部ケース52の軸受部52eに嵌合する。そして、ギア58の大ギアがロータ56のロータギア56aと噛み合い、かつ小ギアが指針ギア57aと噛み合うように、ギア58をギア用軸部材53bに回転自在に取り付ける。
【0040】
次に、指針軸57の先端を上部ケース51の凸部51cから突出させ、ロータ用軸部材53aの他端及びギア用軸部材53bの他端を、上部ケース51の第2の内面に設けた軸支部(図示しない)に嵌合する。それと同時に、下部ケース52の嵌合突起52aを上部ケース51の嵌合孔51aに嵌合して位置決めし、上部ケース51の係合孔51bを下部ケース52の係合突起52bに係合させることにより、上部ケース51と下部ケース52とを合わせ固定する。
【0041】
次に、ステッピングモータの配線板(固定部材)40への取り付けについて説明する。
【0042】
上述のように組み立てられたステッピングモータ50の配線板40への取り付けは、上部ケース51の側壁に設けたフック51eを配線板40の取付孔(図示しない)に、かつ、下部ケース51の取付面52cから突出した端子55c、55dのそれぞれの一端を配線板40に設けられた貫通孔41に貫通させて、配線板40の表面とステッピングモータ50の取付面52cを接触させて固定する。そして、配線板40の裏面から突出した端子55c、55dを半田付けすることで、電気的に接続されることとなる。
【0043】
配線板40に取り付けられたステッピングモータ50は、配線板40に設けられた配線パターンを通じて端子55c、55dへの電気信号の供給が可能となり、計測量に応じた電気信号をコイル55に供給させることで、計測量に応じたロータ56の回転がギア58を介して指針軸57に伝達され、この指針軸57の先端に取り付けた指針を計測量に応じて駆動させることとなる。
【0044】
以上のように、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、これに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0045】
たとえば、上述の実施の形態では、中間円筒部59cは、その外径の一部が外方向に肉厚となるように(すなわち、花びら形になるように)形成され、環状マグネット60は、その内径が中間円筒部59cの外径に合った形状にされているが、これに代えて、図6に示すように、中間円筒部59cの内径の一部が内方向に肉厚となるように形成しても良い。なお、この場合には、環状マグネット60の形状は従来通りで良いため、磁極のバランスを考慮する必要はなく、中間円筒部59cの内径を変化させる部分の数は任意とすることができる。
【0046】
このように形成した場合でも、ロータ56の製造時、下部円筒部59dへの樹脂材料Pの充填は、主に中間円筒部59cの肉厚部分を介して行われ、肉薄部分では外に広がろうとする力が小さくなり、樹脂材料の熱膨張、収縮に起因する環状マグネット60のひび割れが発生しなくなる。したがって、ロータ56の製造時の歩留まりが良くなり、ステッピングモータ50の製造を効率良く行うことができる。
【0047】
また、上述の実施の形態では、ステッピングモータ50を配線板40に取り付ける場合を説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、ステッピングモータ50を取り付ける対象が車両用計器装置の文字板、導光板、ケース等でも良い。
【0048】
さらに、上述した本実施の形態では、ステッピングモータ50の取付面52cを下部ケース52に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、指針軸57が突出した上部ケース51に設けるようにすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1及び2に記載した本発明のステッピングモータによれば、ロータの製造時の歩留まりが良くなり、ステッピングモータの製造を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの外観を示す斜視図である。
【図2】図1のステッピングモータの分解斜視図である。
【図3】図1におけるA−A線を通る矢印方向の拡大断面図である。
【図4】図1のステッピングモータにおけるロータの構造例を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は平面図におけるC−C線断面図、(e)は正面図におけるB−B線断面図である。
【図5】図4のロータの製造方法を説明する略断面図である。
【図6】図1のステッピングモータにおけるロータの他の構造例を示す中間円筒部の断面図である。
【図7】従来のステッピングモータの構造例を示す断面図である。
【図8】図7のステッピングモータにおけるロータの構造例を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は平面図におけるC−C線断面図、(e)は正面図におけるB−B線断面図である。
【図9】図4のロータの製造方法を説明する略断面図である。
【符号の説明】
50 ステッピングモータ
51 上部ケース(ケース部材)
52 下部ケース(ケース部材)
54 ステータ
55 コイル
56 ロータ
57 指針軸(出力軸)
58 ギア
59 プラスチック部
59a ロータギア
59b 円盤部
59c 中間円筒部
59d 下部円筒部
60 環状マグネット

Claims (2)

  1. 出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、上記ステータに取り付けられるコイルと、上記ロータ、上記ステータ及び上記コイルを収容するケース部材とを備えたステッピングモータにおいて、
    上記ロータは、プラスチック部と、該プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなり、
    上記プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって上記環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、上記環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有し、
    上記中間円筒部は、その外径の一部が外方向に肉厚となって、外径が上記環状マグネットの極数に合った数の肉薄部と肉厚部となるように形成され、
    上記環状マグネットは、その内径が上記中間円筒部および上記下部円筒部の外径に合った形状にされている
    ことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 出力軸を駆動するための動力源となるロータと、ステータと、上記ステータに取り付けられるコイルと、上記ロータ、上記ステータ及び上記コイルを収容するケース部材とを備えたステッピングモータにおいて、
    上記ロータは、プラスチック部と、該プラスチック部に嵌合される環状マグネットとからなり、
    上記プラスチック部は、その上部のロータギアと、その中間の円盤部と、その下にあって上記環状マグネットが嵌合される、中間円筒部と、該中間円筒部の下部にあって、上記環状マグネットの抜け止めを行うために肉厚に形成された下部円筒部とを有し、
    上記中間円筒部は、その内径の一部が内方向に肉厚となるように形成されている
    ことを特徴とするステッピングモータ。
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JP4458988B2 (ja) 2004-08-31 2010-04-28 日本精機株式会社 マグネットロータおよびそのマグネットロータを備えた可動磁石式計器、そのマグネットロータを備えたステッピングモータ

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