JP3754173B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージスキャナ、ファクシミリ、複写機等において、画像読み取りを行うために一次元のラインセンサを有する画像読取装置に関し、特に、ラインセンサによって、白基準部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて白基準データとして記憶し、原稿の画像を読み取る際に、各光電変換素子の出力を補正用白基準データに基づいて補正するシェーディング補正技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像読取装置の画像処理部は、一次元配列された複数の光電変換素子を有するラインセンサ(CCDに代表される)を用いて読み取られた画像データに対して各種の画像処理を行う。その一つにCCD画素ごとの感度むらや照度むらを補正するためのシェーディング補正がある。
これは原稿読み取り台(コンタクトガラス)の有効画像読み取り領域外に補正用白基準データを作成するための白基準部材を用意しておき、白基準部材を読み取って補正用白基準データとして記憶し、実際の原稿の読み取りの際に、各CCDの出力を補正用白基準データに基づいて補正するというものである。
【0003】
このシェーディング補正に関する技術は是までに種々提案されている。例えば特開平3−289872号公報には、シェーディング補正の白基準を読み取るとき、白原稿を副走査方向に複数ライン読み取り、読み取られた各ラインのイメージデータを主走査方向に複数のブロックに分割し、主走査方向の同一位置にあたるブロック複数ライン分をそれぞれサンプリングし、これにより得られたサンプリングデータについて、値が最大のもの、及び最小のものから所定の数のデータを除去し、残りのデータについて平均値を求め、シェーディング補正用データを作成するようにした技術が提案されている。
【0004】
また、特開平6−121162号公報には、白基準部材の第1領域における白基準画像をラインセンサで読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて暫定補正用データを記憶し、第1領域に対して主走査方向にずれた白基準部材の第2領域における白基準画像をラインセンサで読み取り、各光電変換素子の出力を暫定補正用データに基づいて補正して暫定補正済データとして記憶し、暫定補正済データに基づいて白基準部材の欠陥を特定し、特定された欠陥に基づいて暫定補正用データを修正することによって補正用データを作成する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、白基準読み取り時のノイズを除去して正確なシェーディング補正を行う技術は従来より知られている。
ところで、シェーディング補正を行うための白基準の読み取りは画像データを読み込む前に白基準部材を読み込むことにより行うが、白基準部材の読み取り位置への走行体の移動は、例えばステッピングモータを用いる場合は、白基準部材の位置まで移動するのに必要な数のステッピングパルスを白基準部材読み取り位置に合わせて発生させ、ステッピングモータをこのステッピングパルス分駆動することで行っていた。
【0006】
そして、そのパルス数を発生した後にビデオのゲインコントロール値を読み取り、白基準データの読み取りを行っていた。ここで、白基準部材位置への移動に際しての精度の問題があり、移動精度ばらつきを吸収するために、副走査方向にマージンを持たせている。
【0007】
しかしながら、白基準部材を際限なく大きくすることは困難であり、また装置そのものの小型化の要求があり、限られた大きさの白基準部材で白基準データの読み取りを確実に行わなければならない。
【0008】
白基準データを読み込むための白基準部材の位置が、本来あるべき位置からずれていると、白基準部材の外にある画像データを読み取ってしまい、正しくシェーディング補正演算を行えない場合が生じるという問題がある。
【0009】
そこで本発明は、白基準部材の副走査方向の読み取り先頭位置を特定し、読み取り先頭位置が白基準部材から外れないようにし、かつ、白基準部材の副走査方向先端部の長さマージンを最小に押さえることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一次元配列された複数の光電変換素子を有するラインセンサによって、白基準部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて補正用白基準データとして記憶し、原稿の画像を読み取る際に、各光電変換素子の出力を補正用白基準データに基づいて補正するシェーディング補正方式を採用する画像処理装置を備えた画像読取装置において、白基準部材の主走査方向の両端位置で補正用白基準データのピークホールドを行うピークホールド手段、このピークホールド値が所定レベル以上のとき、白基準先頭ラインであると判断する判断手段、白基準先頭ラインであると判断された場合は、補正用白基準データのレベルに基づいてビデオアンプのゲインコントロール値を決定するゲインコントロール値決定手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、決定されたゲインコントロール値に基づいてシェーディング補正データのサンプリングを行う際に、新規に取り込んだデータを検証することにより、補正用白基準データとして取り込むべきかどうかを判断することを特徴とする。
【0012】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、補正用白基準データとして取り込むべきと判断した際には、補正用白基準データの平均化処理演算の対象としてデータを演算に加え、対象外と判断した際には前ラインまでに平均化処理を行ったデータに置き換えて補正用白基準データの平均化処理演算を行うことを特徴とする。
【0013】
また請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、補正用白基準データとして取り込むべきと判断した際には、補正用白基準データの平均化処理演算の対象としてデータを演算に加え、対象外と判断した際には取り込むべきデータが現れて演算処理が完結するまで副走査方向に補正用白基準データのサンプリング位置を変えて補正用白基準データのサンプリングを続け、各画素の補正用白基準データとしての演算処理が終了した時点で白基準データのサンプリングを終了することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に沿って詳細に説明する。
図1は画像読取装置の構成図である。
装置本体1の右側上部に自動給紙装置(ADF)2が設けられ、本体上面には原稿読み取り台3が設けられており、これによってイメージスキャナを構成している。この場合、装置本体1の内部には、光源4aとミラー4bとを備えた第1の走行体4と、ミラー5a,5bを備えた第2の走行体5と、レンズ6と、一次元の光電変換素子(本例ではCCDを使用する)7と、第1、第2の走行体4,5を駆動するステッピングモータ8とからなる露光走査光学系9が設けられている。なお、この露光走査光学系9の下段の構成についてのここでの説明は省略する。
【0015】
また、自動給紙装置2には、ADFユニット10と、原稿台11とが設けられている。ADFユニット10内にはステッピングモータ12が備えられている。さらに、原稿読み取り台3の上部に原稿押さえ板14が回動自在に取り付けられており、原稿13はその原稿押さえ板14の下にセットされる。原稿読み取り台3の端部には、シェーディング補正用の白基準板15が配置されている。
【0016】
図2は画像読取装置の全体制御ブロック図である。また、図3はブックモード時の原稿読み取り部の構成図、図4はADFモード時の原稿読み取り部の構成図である。
図2に示す画像読取装置は、光源4a、CCD7、ステッピングモータ8,12、CPU16、光源ドライバ17、CCD駆動部18、画像処理部19、モータドライバ20,28、スキャンバッファ25、I/Fコントローラ26、バッファコントローラ27を備える。
【0017】
原稿読み取りモードとしては、図3に示すような原稿読み取り台3を用いて画像データの読み取りを行うブックモードと、図4に示すような自動給紙装置2を用いて画像データの読み取りを行うADFモードとがある。
【0018】
そこで、まず、図3に示すようなブックモードにおける画像データ読み取りの基本動作について述べる。
原稿13を原稿押さえ板14下の原稿読み取り台3上にセットした後、CPU16は光源ドライバ17を動作させて光源4aをオンにする。次に、CCD駆動部18により駆動されるCCD7で白基準板15を読み取り、画像処理部19内のA/Dコンバータ(図示せず)でアナログディジタル変換を行い、画像データのシェーディング補正用の基準データとして画像処理部19内のRAM(図示せず)に記憶する。
【0019】
CPU16は、モータドライバ(駆動装置)20をドライブしてステッピングモータ8を動作させ、これにより、第1の走行体4は原稿13のある方向へ移動する。第1の走行体4が原稿面を一定速度で走査することにより、その原稿13の画像データがCCD7により光電変換される。
【0020】
図5は図2に示す画像処理部19の最も基本的な構成を示すブロック図である。
図5に示す画像処理部19は、アナログビデオ処理部21、シェーディング補正処理部22、画像データ処理部23、2値化処理部24を備える。
ここで光電変換されたアナログビデオ信号aは、アナログビデオ処理部21でディジタル変換の処理まで行われた後、シェーディング補正処理部22、画像データ処理部23により、それぞれシェーディング補正、各種の画像データ処理を行った後、2値化処理部24により所望とする2値化処理された2値化データbを作成する。その後、その2値化データbをスキャンバッファ25に順次記憶していく。
【0021】
I/Fコントローラ26は、スキャンバッファ25内のデータを外部のホストコンピュータ(図示せず)等の装置に出力する制御を行う。バッファコントローラ27は、スキャンバッファ25への画像データの入出力管理を行う。
【0022】
次に、図4に示すようなADFモードにおける画像データ読み取りの基本動作について述べる。この場合にも、まず、白基準板15が読み込まれた後、ステッピングモータ12をCPU16がモータドライバ(駆動装置)28でドライブすることにより、原稿台11にセットされた原稿13を、分離ローラ29、搬送ローラ30で搬送していき、第1の走行体4の所定の読み取り位置まで搬送する。このとき、原稿13は一定速度で搬送されていき、第1の走行体4は、停止したままで原稿面の画像データをCCD7で読み取る。
【0023】
以下、ブックモードと同様の処理を行い、2値化された画像データは、スキャンバッファ25に記憶され、I/Fコントローラ26を介してホストコンピュータ(図示せず)等に送られる。
【0024】
図6は図5に示す画像処理部19をさらに詳細に示すブロック図である。
図5に示すアナログビデオ処理部21は、プリアンプ回路31と、可変増幅回路32を備えている。また、シェーディング補正処理部22は、A/Dコンバータ33、黒演算回路34、シェーディング補正演算回路35、ラインバッファ36を備えている。
【0025】
光源4aにより原稿読み取り台3上にある原稿13を照射し、反射光をシェーディング調整板37を通してレンズ6によって集光し、ラインセンサ7にて結像する。なお、図6では、説明簡単化のために、反射光を折り返すためのミラーは省略している。シェーディング調整板37は、ラインセンサ7の中央部と端部での反射光量の差を無くすための光量調整の役割を果たす。
これは、シェーディング演算処理において、あまりにラインセンサ中央部と端部で反射光量の差が有りすぎると、多分に歪を含んだ演算結果しか得られないために、予め反射光量の差を無くした後にシェーディング演算処理を行うためのものである。
【0026】
図7(a),(b)はシェーディング調整板の有無による再現レベルの相違を示す説明図であり、同図(a)が、調整板37が無い場合の白基準板15のビデオデータを読み込んだ際の再現レベル分布である。このように中央部のレベルが高く、端部でレベルが落ちる。
同図(b)が、シェーディング調整板37を用いた際のレベル分布例である。ラインセンサ7で光電変換をした後に、アナログビデオデータとしてレベル調整し、A/Dコンバータ33にてディジタル変換を行う。ディジタル化したビデオデータは黒側のオフセット分となる部分を黒演算回路34の演算処理にて取り除き、シェーディング補正演算回路35に送る。
【0027】
特に詳しくは説明しないが、この際の黒側のオフセット分には、ラインセンサ7からの出力が2チャンネル構成の場合、チャンネル間の差分を含んでいる。ここでの演算処理は、特にはチャンネル間の誤差成分を除くのが大きな目的である。
【0028】
白基準データのサンプリング処理を行う前にビデオデータに対する増幅処理のゲイン値を決定するためにゲイン設定用のデータ読み取りを行わなければならない。白基準板15を設定した固定ゲイン値にて読み取り、その読み取ったラインデータ中の画素のピーク検出処理を行うことにより、そのピーク値を以てビデオデータに対する増幅処理のゲイン設定とする。よってシェーディング演算処理用の白基準データのサンプリングからそのゲイン値にて画像データを読み取る。
【0029】
ゲイン設定用のピークデータの検出は白基準板15の副走査方向の先頭ラインを検出して行う。白基準板15の先頭位置は黒部材である必要がある。黒部材であることにより、白基準板15との切り分けを行うことができる。白基準板15の先頭ラインを検知する処理例を示す。
【0030】
図8は白基準板のビデオレベルデータ中の検知位置A及びBを示す。図9は白基準板先頭ライン検出回路のブロック図、図10は白基準板先頭ライン検出及びピークホールドデータサンプリングラインのタイミング図である。
図8に示すA範囲とB範囲の画像データを基に白基準先頭ライン検出信号を出力する図9に示す検出ブロック41は、A範囲画像データ用のピークホールドブロック41aと、B範囲画像データ用のピークホールドブロック42bと、これらの出力を基に白基準先頭ラインを判断する白基準先頭ライン判断ブロック43を備えている。
【0031】
白基準板15外部が黒であると、ビデオデータは殆どレベルを持たない。このレベルデータ中の検知位置がA及びBの範囲である。A,Bの範囲の中でピークホールド処理を行い、検出したレベルがある設定したレベルよりも高いときに判断ブロック43は白基準板15を読み取ったデータであると判断し、そのラインデータを白基準板15の先頭ライン位置であると判断する。
【0032】
なお、A,Bと白基準板15の主走査方向の両端の位置でピークホールド処理を行ったのは、もし白基準板15の取り付け状態により斜めに設置されていた場合にはA,Bの両端とも白基準板15であると判断してはじめて白基準先頭ラインであると判断させるためである。そのために両端を検出位置としたものである。
【0033】
もし、片側だけ白基準板15と判断した際には、その白基準板15が斜めに設置されていることになり、正しく白基準板15を読み取ることができない。また白基準板15のエッジ部分では反射の状態が特に大きく変化する可能性があるので、先端ラインを検出してから数ライン進めたところの白基準板15の読み取りでピークホールド処理を行うことが望ましい。
本処理によって白基準板15の先端ライン検出を行い、その先端ライン検出からピークホールド処理を行うことによって正しいビデオアンプに対するゲイン設定を行うことができる。
【0034】
上記ビデオデータの増幅処理に対して正しいゲイン設定を行い、そのゲイン設定により白基準データをサンプリングする。サンプリング処理の際には主走査方向、副走査方向にサンプリングした白基準データが新規に白基準データの平均演算処理に加えてよいかどうかの判断処理を行う。
【0035】
その際には、例えば主走査方向に隣接の画素とのレベル差を幾つ以内にするかを設定し、もしその差分設定以上のレベル差を検知した際には異常画素であると判断する。また副走査方向に対しても同様に前ラインデータとのレベル差を幾つまでにするかを予め設定しておき、そのレベル差以上の差分を検出したなら異常画素であると判断する。
本例では主走査方向、副走査方向の両方を異常画素の検出対象としたが、主走査方向及び副走査方向の単独処理であっても同様である。
【0036】
新規に取り込んだデータが、白基準データとして取り込むべきと判断した際には、平均値処理演算ブロックによる白基準データの平均化処理演算の対象として、そのデータを演算処理に加える。逆に、対象外と判断した際には前ラインまでに平均化処理を行ったデータを現データに置き換えて白基準データの平均化処理を行う。本処理を行うことにより異常画素を含まない白基準データを形成することができる。
【0037】
図11は白基準データ取り込み判断処理及び平均化演算処理の第1の例を示すブロック図である。
白基準データ格納用のラインバッファ51、副走査方向差分検出ブロック52、主走査方向差分検出ブロック53、平均化処理演算ブロック54を備えている。
【0038】
新規の読み取りデータと前ラインまでの平均化処理データとの比較を副走査方向差分検出ブロック52で行い、主走査方向に対しては主走査方向差分検出ブロック53で行う。主走査方向に関しては1タイミング前の主走査方向の画素との比較処理を行い、その差分結果で新規読み取りデータを、平均化処理演算ブロック54による平均化処理演算に加えるかを決める。なお、差分量は設定スレッシュの形で与える。
【0039】
平均化演算処理ブロック54ではこの判定結果を受けて、新規読み取りデータを演算処理に入れるか前ラインまでの平均化処理データを演算に用いるかの処理を行い、白基準データを生成する。例えば、平均化処理を4データに対して行う場合には4ライン分のデータを読み込んで白基準データを生成する。
【0040】
また、新規に取り込んでデータが、白基準データとして取り込むべきと判断した際には白基準データの平均化処理演算の対象として、そのデータを演算処理に加える。逆に対象外と判断した際には演算処理を行わず、次ライン以降で取り込むべきデータが現れて平均化演算処理が完結するまで、副走査方向に白基準データのサンプリング位置を変えて白基準データのサンプリングを続け、各画素の白基準データとしての演算処理が終了した時点で白基準データのサンプリングを終了する。
本処理を行うことにより異常画素を含まず、さらに平均化処理に対して新規のデータを演算処理対象とした白基準データを形成することができる。
【0041】
図12は白基準データ取り込み判断処理及び平均化演算処理の第2の例を示すブロック図である。
副走査方向差分検出ブロック52、主走査方向差分検出ブロック53の他、白基準データ格納及び演算処理対象画素カウント値格納用のラインバッファ61、平均化処理演算及び演算対象カウント処理用のブロック62を備える。
【0042】
主走査方向、副走査方向の差分検出は上述した通りであるが、平均化処理を行う上で、例えば4データを平均化処理する際には、新規読み取りデータが平均化演算処理に加えられるかどうかを、ブロック62でそれぞれの画素単位にカウント処理し、カウント処理した結果をラインバッファ61に白基準データと共に格納する。このカウント値が全ての白基準データにおいて4になったところで白基準データのサンプリングを終了する。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、白基準部材の副走査方向の読み取り先頭位置を特定することで、読み取り先頭位置が白基準部材から外れることを防止し、また白基準部材の副走査先端部の長さマージンを最小に抑えることが可能となる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、白基準データとしての演算処理に欠陥画素を取り入れないようにすることが可能になる。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、欠陥画素検出による再読み取りを実施しないので、処理上のオーバヘッドを無くすことが可能になる。
【0046】
請求項4記載の発明によれば、白基準データ中に欠陥画素を含まない精度の高い白基準データを生成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の構成図である。
【図2】画像読取装置の全体制御ブロック図である。
【図3】ブックモード時の原稿読み取り部の構成図である。
【図4】ADFモード時の原稿読み取り部の構成図である。
【図5】図2に示す画像処理部の最も基本的な構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す画像処理部をさらに詳細に示すブロック図である。
【図7】シェーディング調整板の有無による再現レベルの相違を示す説明図である。
【図8】白基準板のビデオレベルデータ中の検知位置A及びBを示す図である。
【図9】白基準板先頭ライン検出回路のブロック図である。
【図10】白基準板先頭ライン検出及びピークホールドデータサンプリングラインのタイミング図である。
【図11】白基準データ取り込み判断処理及び平均化演算処理の第1の例を示すブロック図である。
【図12】白基準データ取り込み判断処理及び平均化演算処理の第2の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
15 白基準板
19 画像処理部
21 アナログビデオ処理部
22 シェーディング補正処理部
23 画像データ処理部
24 2値化処理部
35 シェーディング補正演算回路
41 白基準板先頭ライン検出ブロック
42a,42b ピークホールドブロック
43 白基準先頭ライン判断ブロック
Claims (4)
- 一次元配列された複数の光電変換素子を有するラインセンサによって、白基準部材の白基準画像を読み取り、各光電変換素子の出力に基づいて補正用白基準データとして記憶し、原稿の画像を読み取る際に、各光電変換素子の出力を補正用白基準データに基づいて補正するシェーディング補正方式を採用する画像処理装置を備えた画像読取装置において、
白基準部材の主走査方向の両端位置で補正用白基準データのピークホールドを行うピークホールド手段、このピークホールド値が所定レベル以上のとき、白基準先頭ラインであると判断する判断手段、白基準先頭ラインであると判断された場合は、補正用白基準データのレベルに基づいてビデオアンプのゲインコントロール値を決定するゲインコントロール値決定手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1記載の画像読取装置において、
決定されたゲインコントロール値に基づいてシェーディング補正データのサンプリングを行う際に、新規に取り込んだデータを検証することにより、補正用白基準データとして取り込むべきかどうかを判断することを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2記載の画像読取装置において、
補正用白基準データとして取り込むべきと判断した際には、補正用白基準データの平均化処理演算の対象としてデータを演算に加え、対象外と判断した際には前ラインまでに平均化処理を行ったデータに置き換えて補正用白基準データの平均化処理演算を行うことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2記載の画像読取装置において、
補正用白基準データとして取り込むべきと判断した際には、補正用白基準データの平均化処理演算の対象としてデータを演算に加え、対象外と判断した際には取り込むべきデータが現れて演算処理が完結するまで副走査方向に補正用白基準データのサンプリング位置を変えて補正用白基準データのサンプリングを続け、各画素の補正用白基準データとしての演算処理が終了した時点で白基準データのサンプリングを終了することを特徴とする画像読取装置。
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