JP3753997B2 - トイレ用芳香・消臭剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トイレ内で発生する異臭、悪臭を消臭するために用いるスプレーヤー入りの芳香・消臭剤に関し、更に詳細には、便座や床が濡れることでの不快感がなく、良質な室内空間を提供する芳香・消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
芳香・消臭剤には、ゲルなどの据置型とスプレーなどの噴霧型がある。据置型は操作の手間がかからず簡便だが即効性に欠ける。一方、噴霧型は使用の度に操作が必要で手間がかかるが即効性に優れる。排便後の強い臭気の場合などには即効性が求められ、噴霧型が適している。
噴霧型にはエアゾールが知られているが、詰め替えが出来ないので不経済であり、金属缶のため使用後に廃棄し難い。噴霧型で経済的な詰め替えができ、廃棄し易いプラスッチック容器として、トリガー式やディスペンサー式などのスプレーヤーを用いたものが知られているが、噴霧したミスト粒子が落下して便座や床を濡らす。特に便座は直接肌で触れるため、自身の排便後に芳香・消臭剤を噴霧して使用した後、次使用の人の着座感が不快になるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、即効性があり、詰め替え可能なスプレーヤーを用いたものであって、かつ便座や床が濡れることなく快適に使用できる芳香・消臭剤を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究した結果、スプレーヤーから噴霧される粒子の粒度分布を特定範囲に調整することにより、更には特定の溶媒等を使用することにより、上記目的の性能を備えた芳香・消臭剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の(1)〜(2)に存する。
(1)トイレ内にスプレーヤーで化学的消臭成分を含む液体組成物を噴霧する芳香・消臭剤であって、スプレーヤーが下記(a)〜(c)の条件を満足するトリガー式スプレーヤーであり、液体組成物の溶媒が水を主体とし、かつ水よりも蒸気圧の大きい水溶性溶剤を併用したものであり、化学的消臭成分としてグルコン酸亜鉛を含有し、その噴霧粒子は、粒子径100μm以上の粒子が体積分布で50%以下であることを特徴とするトイレ用芳香・消臭剤。
(a)スプレーヤーノズルの口径がφ0.2mm〜φ0.7mm
(b)スプレーヤーノズルの厚みが0.1mm〜0.6mm
(c)吐出量が0.1g〜3.0g
(2)液体組成物中に香料成分を含有する上記(1)記載のトイレ用芳香・消臭剤。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明では、トイレの空間や便器内などにスプレーヤーで液体組成物を噴霧する。液体組成物を噴霧するスプレーヤーには、トリガー式スプレーヤーを用いる。噴霧粒子は、粒子径100μm以上の粒子が体積分布で50%以下となるようにすることが必要である。粒子径100μm以上の粒子を体積分布で50%以下にすることで、落下し難く、落下後の乾燥も速め、便座や床の濡れによる不快感を低減することができる。ここでいう粒子径とは、スプレーヤーから噴霧した直後の粒子の粒径のことであり、更に具体的には、実施例の試験方法に示す通り、スプレーヤーノズル先端から10cmの位置を通過させた際の測定値からロジン・ラムラー分布関数を用いて算出した粒度分布における100μm以上の累積%を指す。
【0005】
粒子径100μm以上の粒子を体積分布で50%以下となるようにする方法は特に限定されないが、スプレーヤーでの調整が好適であり、旋回流速度を上げるなどの方法を用いることが出来る。具体的には、スプレーヤーノズルの口径やスプレーヤーノズルの厚み(ランド)での調整方法が挙げられ、スプレーヤーノズルの口径としてはφ0.2mm〜φ0.7mmである必要があり、好ましくはφ0.3mm〜φ0.6mmである。φ0.2mm未満ではトリガー押圧が高くなり使い勝手が悪い。一方、φ0.7mmを超えると粒径が大きく液滴状となり好ましくない。スプレーヤーノズルの厚み(ランド)は0.1mm〜0.6mmである必要があり、好ましくは0.2mm〜0.5mmである。0.1mm未満ではスプレーパターンが過大となり、0.6mmを超えるとスプレーパターンが狭く、好ましくない。また、ノズル口径やノズル厚み(ランド)に合わせて、液を取込むスピンエレメント部の流入口数(2〜4個)と流入口角度を適宜選定する。
【0006】
スプレーヤーの吐出量は0.1g〜3.0gである必要がある。0.1g未満では、芳香・消臭に必要な量を噴霧するためのスプレー回数が多くなり、使用上の操作が不便となる。3.0g超では、噴霧量が局所的に多くなり本発明の効果を発現し難くなる。芳香・消臭に必要な噴霧量は、使用するトイレ空間の広さや、液体組成物中の成分の量、種類によって異なるが、通常0.1g〜10gである。
【0007】
液体組成物の溶媒は、安全で汎用的な水を主体とし、かつ水よりも蒸気圧の大きい水溶性溶剤を併用したものである必要がある。溶媒に水よりも蒸気圧の大きい水溶性溶剤を併用することで、噴霧された液体組成物の乾燥を速め、便座や床の濡れによる不快感を低減することができる。水よりも蒸気圧の大きい水溶性溶剤としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げられ、香気への影響の少ないエチルアルコールが好ましい。配合量は特に限定されないが、溶剤量が多いと乾燥し易いものの便座材質への影響も懸念されるため、液体組成物全量中に50質量%以下が好ましい。原料エチルアルコールの種類も特に限定されず、合成アルコール、発酵アルコールや、含水アルコールなどの何れも用いることができる。また香気など性能への影響のない範囲で、安息香酸デナトニウム変性やシトラス変性(フレーバー変性)などの変性アルコールも用いることができる。
【0008】
液体組成物は、化学的消臭成分を含むものであり、香料成分を含むことが好ましい。化学的消臭成分は、植物抽出物、有機化合物、無機化合物などから選ばれる1種又は2種以上の消臭成分を使用することができ、より具体的には、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸、塩酸、燐酸、スルファミン酸、シュウ酸、ソルビン酸、フミン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、マロン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、メチルフマル酸、メチルマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アセチレン酸、クエン酸、イソクエン酸、グリコール酸、酒石酸、木酢、次亜塩素酸、二酸化塩素、塩素、過酸化水素、過酸化物、過マンガン酸カリウム、ホルマリン、グリオキサール、重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、ジヒドロキシ−アセトン、3,5,5−トリメチルヘキサノール、β−エトキシプロピオンアルデヒド、グルタロアルデヒド、メタアクリル酸エステル、マレイン酸エステル、マレイン酸モノエステル、マレイン酸モノアミド、マレイン酸イミド、フマール酸ジアルキル、フマール酸エステル、β−アシルアクリル酸、β−アシルアクリル酸塩、セネシオン酸シトロネリル、1,3−ペンタジエン−1−カルボン酸アルキルエステル、ピナンハイドロパーオキサイド、p−サイメンパーオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、グリシジルエーテル、β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、オクタアセチルサッカロース、Fe(III)−オクタカルボキシフタロシアニン、Fe(III)−テトラカルボキシフタロシアニン、5−メチル−2−イソプロピル−2−ヘキセナール、オイゲノール、p−ブトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、4−メチルカテコール、1,2,4−トリハイドロキシベンゼン、3−メチルカテコール、3−メトキシカテコール、没食子酸、カルノソール、ロズマノール、ブラジリン、ヘマトキシリン、シコニン、ミリセチン、バイカレイン、バイカリン、フラボノイド、タンニン、シトラール、バニリン、クマリン、マツ科植物の抽出物、モクセイ科植物の抽出物、シソエキス、お茶エキス、柿抽出エキス等の植物抽出物、より具体的にはこれらを含有する植物抽出物消臭剤として市販されている「ピュリエール」(松下電工化研(株)製)、「スメラル」(環境科学開発(株)製)、「パンシル」(リリース科学工業(株)製)等、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸亜鉛、酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、ギ酸亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛等の亜鉛化合物を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。本発明においては、化学的消臭成分としてグルコン酸亜鉛を含有する必要がある。化学的消臭成分の配合量としては、効果を発揮する上で液体組成物全量中に0.001質量%以上が好ましい。配合量上限に制限はないが、通常3質量%以下である。
【0009】
香料成分は、その香気が悪臭と混合することで感覚的に臭気を中和相殺やマスキングするもの、空間に香り付けをするものなどである。
具体的には、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、脂肪族環状アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、脂肪族環状カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂肪族環状ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料の1種又は、2種以上を混合し使用することができる。例えば、合成香料としては、1996年化学工業日報社刊印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR,N.J.刊ステファン・アークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著「パヒューム アンド フレーバー ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)」等に記載の香料が使用できる。天然香料としては、「香りの百科」日本香料協会編に記載の香料が使用できる。
【0010】
主な香料名を具体的に挙げると、アルデヒドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルオイゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、p−t−ブチルシクロヘキサノール、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、o−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、δ−C6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、オイゲノール、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラクソリド、γ−C6〜C13ラクトン、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、ミルセン、β−カリオフィレン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis−3−ヘキセノール、cis−3−ヘキセニールアセテート、cis−3−ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、マンザネート、マイヨール、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α−メチルイオノン、β−メチルイオノン、γ−メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM−II、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレッドリド、シクロヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、オキサヘキサデセン−2−オン、14−メチル−ヘキサデセノリド、14−メチル−ヘキサデカノリド、ムスクケトン、ムスクチベチン、ノピルアルコール、ノピルアセテート、ネリルアセテート、ネロール、メチルフェニルアセテート、ミラックアルデヒド、ネオベルガメート、オークモスNo.1、オリボン、オキシフェニロン、p−クレジールメチルエーテル、ペンタリッド、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルアセテート、ルバフラン、ダマセノン、ラズベリーケトン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジャスマサイクレン、メチルナフチルケトン、ローズフェノン、ローズオキサイド、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、ターピネオール、ターピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、チモール、ワニリン、ベルドックス、ヤラヤラ、アニス油、ベイ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、樟脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、ベチバー油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、ベンゾイン、ペルーバルサム、トルーバルサム、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ等である。
【0011】
香料の溶剤または保留剤としては、ジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができる。
香料成分の配合量としては、効果を発揮する上で液体組成物全量中に0.01質量%以上が好ましい。配合量上限に制限はないが通常3質量%以下である。
化学的消臭成分や、香料成分は、1種類に限定されることはなく、必要に応じて2種類またはそれ以上を組み合わせて用いることができる。
【0012】
本発明の組成物は、本発明の効果を妨げない限り、必要に応じて前述の成分以外に任意の成分を適宜配合することができる。任意成分としては、上記アルコール以外の有機溶媒、エチレングリコールなどのハイドロトロープ剤、パラオキシ安息香酸メチルなどの防腐剤、1−ヒドロキシ−2−ピリドン塩(ピロクトンオラミン)などの防カビ剤、食用色素などの色素、ジブチルヒドロキシトルエン、アスコルビン酸、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸などの紫外線吸収剤などを挙げることができる。
【0013】
【実施例】
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<参考例1〜7、比較参考例1〜2、実施例1〜3、比較例1〜2>
表1、2の組成に従って各成分を均一に混合し、各種液体組成物を調製した。エチルアルコール、香料を用いる組成例では、両者を予め混合溶解した後、水その他の成分を加えて均一に混合した。化学的消臭成分が固体の場合は、予め適量の水に溶解した後に添加した。調製した液体組成物を、PET製ボトル容器に充填し、以下の粒子計測定方法による粒度分布で噴霧粒子が所望の粒度範囲となるようスプレーヤーの種類を選定し、スプレーヤーを装着したスプレー式芳香・消臭剤を得た。得られた芳香・消臭剤の性能(便座の濡れ性、消臭力)を以下の方法で評価した。
【0014】
〔粒子径測定方法〕
東日コンピュータアプリケーションズ(株)製粒度分布測定装置LDSA−1300Aを用いて、以下の条件で測定した。
使用レンズ:300mm
焦点距離:30cm
噴霧距離:10cm
解析モデル式:ロジン・ラムラー式
【0015】
〔便座の濡れ性〕
(1)付着液量:室温23℃のトイレ内で、便器に便座を下ろした状態で、便座から上方に40cm離れた距離から、便器内に向けてスプレー噴霧し、3分後に便座上面をティシューペーパーで拭き、拭き取った重量を付着液量(g)とした。
(2)着座感:(1)と同様にスプレー噴霧し、3分後に肌で直接便座に腰掛け、着座感を以下の基準で官能評価した。
○:ほとんど濡れを感じない、またはやや濡れを感じるが不快ではない
×:濡れを感じ、不快
【0016】
〔消臭力〕
容量900mLのガラス瓶に流化水素を充填し臭気瓶とした。臭気瓶に芳香・消臭剤の試料液を1mL添加し、卓上型ボールミルで回転して、硫化水素ガスと試料とを接触させた。5分間後に瓶の開口部を開けて、内部の臭気を官能評価し、試料を加えていない臭気瓶の臭気(ブランク)と比較した以下の基準で消臭力を判定した。
○:ブランクより臭気が減った
×:ブランクと同程度に臭気を感じる
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
表1から明らかな通り、粒子径100μm以上の粒子を全粒子の50%以下にした参考例1〜4は、比較参考例1〜2と比べ、付着液量が減少し、便座や床の濡れによる不快感が低減している。また、表2から明らかな通り、溶媒に水とエチルアルコールを併用した実施例1〜3では、更に付着液量が減少している。なお、いずれの組成例も基本機能である消臭力を有しており、本発明に伴う消臭力への悪影響は見られない。
Claims (2)
- トイレ内にスプレーヤーで化学的消臭成分を含む液体組成物を噴霧する芳香・消臭剤であって、スプレーヤーが下記(a)〜(c)の条件を満足するトリガー式スプレーヤーであり、液体組成物の溶媒が水を主体とし、かつ水よりも蒸気圧の大きい水溶性溶剤を併用したものであり、化学的消臭成分としてグルコン酸亜鉛を含有し、その噴霧粒子は、粒子径100μm以上の粒子が体積分布で50%以下であることを特徴とするトイレ用芳香・消臭剤。
(a)スプレーヤーノズルの口径がφ0.2mm〜φ0.7mm
(b)スプレーヤーノズルの厚みが0.1mm〜0.6mm
(c)吐出量が0.1g〜3.0g - 液体組成物中に香料成分を含有する請求項1記載のトイレ用芳香・消臭剤。
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