JP3753022B2 - 双方向光通信モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光方向性結合器を用いて送信光と受信光とを合分波する双方向光通信モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図12乃至図14は、特開平5−289120号公報に開示された従来の双方向光通信モジュールを示す。図12は全体構成図、図13[1]は部分拡大図、図13[2]は図13[1]における断面図、図14は光方向性結合器の波長特性図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0003】
図12において、光導波路基板200の一方の側面寄りの表面に、発光素子210に光結合する光導波路251、受光素子220に光結合する光導波路252、及び受光素子230に光結合する光導波路254を、並列して設けている。一方、光導波路基板200の他方の側面寄りの表面に、光ファイバ500に光結合する基幹光導波路250を設けている。基幹光導波路250を分岐して、一方に光導波路253を、他方に光導波路254を形成している。
【0004】
また、光導波路253を分岐して、一方に光導波路251を、他方に光導波路252を形成している。そして、基幹光導波路250及び光導波路253,254が構成する三叉路部分に、光合分波器(導波路型の光方向性結合器又はマッハツェンダ型合分波器)220を設けて、光ファイバ500から入射する光の短波長帯λ11を光導波路253に、長波長帯λ12を光導波路254に、それぞれ分波伝送している。
【0005】
更に、光導波路251,252,253が構成する三叉路部分に、光導波路252に対して、長波長帯λ12で結合損失が大きい光方向性結合器400を設けて、光導波路253に漏れ進行した長波長帯λ12が受光素子220に入射するのを阻止している。
【0006】
そして、光導波路251の入射端(すなわち光導波路基板200の端面)に発光素子210を設置し、光導波路252の出射端(すなわち光導波路基板200の端面)に受光素子220の受光面を対向配置し、光導波路254の出射端(すなわち光導波路基板200の端面)に受光素子230の受光面を対向配置している。
【0007】
次に、光方向性結合器400を、図13及び図14を参照しながら詳述する。
【0008】
図13に図示したように、光導波路253と光導波路251との接続部を逆台形に折り曲げて、コア線路410を設けるとともに、光導波路252の入射端側を台形に折り曲げて、コア線路410に近接して平行するコア線路420を設けることで、光方向性結合器400としている。
【0009】
コア線路410,420の構成の一例は、幅bが6[μm]、高さaが6[μm]の角形で、長さLが1.81[mm]であり、コア線路410とコア線路420との間隔dは、3.6[μm]である。なお、コア線路410,420の屈折率は1.468、クラッド450の屈折率は1.457である。
【0010】
光方向性結合器400の波長特性を図14に示す。図14の点線P−1は、光導波路253と光導波路251との間における結合損失対波長の関係を示し、実線P−2は光導波路253と光導波路252との間における結合損失対波長の関係を示す。光方向性結合器400が図14のような波長特性を有しているので、短波長帯λ11として1.31[μm]を中心とした波長帯を選択し、長波長帯λ12として1.55[μm]を中心とした波長帯を選択することにより、光導波路252すなわち受光素子220に対して、長波長帯λ12の光の侵入が阻止される。
【0011】
従来の双方向光通信モジュールでは、光ファイバ500から出射した短波長帯λ11及び長波長帯λ12の光が、基幹光導波路250を経て光合分波器220に入り、短波長帯λ11と長波長帯λ12とに分波される。その結果、長波長帯λ12の光は、光導波路254を進行して受光素子230に入射する。一方、短波長帯λ11の光及び光合分波器220で漏れた長波長帯λ12の光は、光導波路253に進み、光方向性結合器400を経ることにより、短波長帯λ11の光のみが、光導波路252に進み受光素子220に入射する。なお、発光素子210から発信された短波長帯λ11の光は、光導波路251,光方向性結合器400,光導波路253,光合分波器220,基幹光導波路250を経て、光ファイバ500に伝送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の双方向光通信モジュールでは、発光素子210からの短波長帯λ11の光が光方向性結合器400を通過する際に分岐及び放射される光が発生するものの、その処理方法について全く考慮されていない。すなわち、図13に示す光方向性結合器400の詳細図において、光導波路251からの短波長帯λ11の光は、半分は光導波路253に導波されるが、残りの半分はコア線路420にパワーが移行され、切断された光導波路252から光が放射される。放射された光は、双方向光通信モジュール内で乱反射して迷光となり、短波長帯λ11用の受光素子220に入射されて受信感度特性の劣化を引き起こす。
【0013】
また、光方向性結合器400では、図13[1]に示すように、二本の接近したコア線路410,420の導波路間隔を、切断された光導波路252側において広げる構造になっている。しかし、この構造では曲がり導波路が長くなってしまうので、光導波路基板200の小型化が困難であるという欠点があった。
【0014】
【発明の目的】
そこで、本発明の主な目的は、受信感度特性を向上できる双方向光通信モジュールを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る双方向光通信モジュールは、第一の波長の光を発生する発光素子と、発光素子に結合された曲がり導波路部分と光ファイバのコアに結合された直線導波路部分とからなる第一の光導波路と、受光素子と、受光素子に結合された曲がり導波路部分と光ファイバのクラッドに結合された直線導波路部分とからなる第二の光導波路と、第一の光導波路の直線導波路部分と第二の光導波路の直線導波路部分とからなるとともに第一の波長の光を第一の光導波路から光ファイバのコアに導き第二の波長の光を光ファイバのコアから第二の光導波路に導く光方向性結合器とを備えたものである(請求項1)。
【0016】
このとき、第一の波長と第二の波長とが等しい、としてもよい(請求項2)。光ファイバのクラッドと第二の光導波路の直線導波路部分とは間隙を介して結合され、直線導波路部分から放射された光の光ファイバにおけるスポット径が光ファイバのファイバ径よりも小さくなるように、間隙の値が設計された、としてもよい(請求項3)。光方向性結合器に代えてマッハツェンダ型合分波器とし、第一及び第二の光導波路の直線導波路部分に代えてマッハツェンダ型合分波器を構成する導波路部分とした、としてもよい(請求項4)。第二の光導波路の直線導波路部分の先端は、光ファイバの半径方向外側乃至周方向に曲げられた、としてもよい(請求項5)。
【0017】
換言すると、本発明に係る双方向光通信モジュールでは、光方向性結合器で生じた漏れ光を、光ファイバのクラッドに入射させることにより双方向光通信モジュール外へ導く構造としている。光方向性結合器での漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導くことにより、双方向光通信モジュール内で乱反射する迷光が抑制される。また、光方向性結合器において二本の光導波路の間隔をあまり広げずにそのままクラッドに導くことにより、光ファイバ側の曲がり導波路が不要になるので、光導波路基板の小型化が実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第一実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0019】
本実施形態の双方向光通信モジュールは、波長λ1の光を発光する発光素子2と、発光素子2に結合された曲がり導波路部分(光導波路6)と光ファイバ4のコア11に結合された直線導波路部分(光導波路8)とからなる第一の光導波路と、受光素子3と、受光素子3に結合された曲がり導波路部分(光導波路7)と光ファイバ4のクラッド12に結合された直線導波路部分(光導波路9)とからなる第二の光導波路と、光導波路8,9からなるとともに波長λ1の光を光導波路6からコア11に導き波長λ2の光をコア11から光導波路7に導く光方向性結合器10とを備えたものである。
【0020】
換言すると、本実施形態の双方向光通信モジュールは、光導波路基板1、発光素子2、受光素子3、光ファイバ4、パッケージ5等から構成される。光導波路基板1上に発光素子2及び受光素子3が実装され、光導波路基板1と光ファイバ4が固定された状態でパッケージ5内に収納されている。
【0021】
光導波路基板1には、発光素子2と結合する光導波路6、受光素子3と結合する光導波路7、コア11と結合する光導波路8、光導波路8に隣接してクラッド12に接続する光導波路9が形成されている。光導波路6,7は曲がり導波路、光導波路8,9は直線導波路である。光導波路8,9は、波長λ1の光を光導波路6に、波長λ2の光を光導波路7にそれぞれ導く光方向性結合器10を形成している。光ファイバ4には、ファイバ径125[μm]、コア径10[μm]のシングルモードファイバが、主に使用される。
【0022】
図2は、光方向性結合器10の波長特性の一例を示すグラフである。以下、図1及び図2に基づき説明する。
【0023】
図2は、光導波路6から入射された光に対する、光方向性結合器10の波長特性である。波長λ1=1.55[μm]、波長λ2=1.31[μm]である。波長λ1の光が光導波路6から光方向性結合器10に入射した場合、その全ての光が光導波路8から出射され、光導波路9からは何も出射されない。しかし、波長λ1が1.55μmからずれていた場合や、光導波路8,9の屈折率が設計値からずれていた場合などには、全ての光が光導波路8から出射されるわけではなく、光導波路9からも漏れ光が出射される。双方向光通信モジュール内の迷光による受信感度特性の劣化を抑えるためには、この光導波路9からの漏れ光を無視できない。そのため、本実施形態では、この漏れ光をクラッド12を通過させて双方向光通信モジュール外へ導く構造となっている。
【0024】
次に、本実施形態の双方向光通信モジュールの動作を説明する。
【0025】
コア11から入射された波長λ2の受信光は、光方向性結合器10によって光導波路7に導かれ、受光素子3で受光される。一方、発光素子2で発光された波長λ1の送信光は、光方向性結合器10によって光導波路8に導かれ、コア11に結合される。このとき、光方向性結合器10から光導波路9に漏れてきた波長λ1の光は、クラッド12を通過することにより、パッケージ5の外へ導かれる。ファイバクラッド12を通過してパッケージ5の外へ導かれた光は、伝送路での光ファイバ4の曲がり部分などで放射されるため、コア11を伝送する送信光や受信光に影響を及ぼすことはない。このように、波長λ1の光を送信するとともに、波長λ2の光を受信し、光方向性結合器10からの漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導く機能を有する双方向光通信モジュールを実現できる。
【0026】
図3は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第二実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0027】
本実施形態の双方向光通信モジュールは、光方向性結合器10aの設計を変更することにより、波長λ1の光が光導波路6と光導波路7とに半分ずつ分岐されるようにしたものである。コア11から入射された波長λ1の受信光は、光方向性結合器10aによって光導波路6と光導波路7とに分岐され、光導波路7に導かれた光が受光素子3で受光される。
【0028】
一方、発光素子2で発光された波長λ1の送信光は、光方向性結合器10aによって光導波路8aと光導波路9aとに分岐され、光導波路8aに導かれた光がコア11に結合される。このとき、光方向性結合器10aにおいて光導波路9aに導かれた光は、クラッド12を通過することにより、パッケージ5の外へ導かれる。このように、波長λ1の光を送受信し、光方向性結合器10aでの分岐光を双方向光通信モジュールの外へ導く機能を有する双方向光通信モジュールを実現できる。
【0029】
本実施形態では、光方向性結合器10aを3dBカプラとして用いているため、光導波路9aから放射される光出力は非常に大きく、ファイバ出力とほぼ等しい値である。このため、光方向性結合器10aでの分岐光を双方向光通信モジュール外へ導く方法は、迷光の抑制のために非常に効果的である。また、光方向性結合器10aの分岐比は、本実施形態では1対1としているが、任意の値で設計することが可能である。
【0030】
図4は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第三実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0031】
本実施形態の双方向光通信モジュールは、光導波路9bを光導波路基板1の端面まで形成せずに、途中で切断した構造となっている。そのため、光導波路9bから放射された漏れ光は、光導波路基板1中を広がりながら伝搬する。このとき、光導波路基板1の端面での漏れ光のスポット径が光ファイバ4のファイバ径よりも小さくなるように設計されているので、漏れ光は全てクラッド12に入射される。したがって、第一実施形態と同じ機能の双方向光通信モジュールを実現できる。
【0032】
図5は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第四実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0033】
本実施形態の双方向光通信モジュールは、第一実施形態における光方向性結合器10の代わりに、マッハツェンダ型合分波器13を用いた例である。マッハツェンダ型合分波器13は、第1の合分波器14、第2の合分波器15、光導波路16、光導波路17等から構成される。コア11から入射された波長λ2の受信光は、マッハツェンダ型合分波器13によって光導波路7に導かれ、受光素子3で受光される。
【0034】
一方、発光素子2で発光された波長λ1の送信光は、マッハツェンダ型合分波器13によって光導波路8cに導かれ、コア11に結合される。このとき、マッハツェンダ型合分波器13において光導波路9cに漏れてきた波長λ1の光は、クラッド12を通過することにより、パッケージ5の外へ導かれる。このように、波長λ1の光を送信するとともに波長λ2の光を受信し、マッハツェンダ型合分波器13からの漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導く機能を有する双方向光通信モジュールを実現できる。
【0035】
図6は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第五実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0036】
本実施形態の双方向光通信モジュールは、光導波路9の先端9dが光ファイバ4の半径方向外側に曲げられている。発光素子2で発光された波長λ1の送信光は、光方向性結合器10によって光導波路8に導かれ、コア11に結合される。このとき、光方向性結合器10から光導波路9に漏れてきた波長λ1の光は、先端9dを経てクラッド12を通過することにより、パッケージ5の外へ導かれる。クラッド12を通過してパッケージ5の外へ導かれた光は、光導波路9の先端9dが光ファイバ4の半径方向外側に曲げられているため、より効果的に光ファイバ4の外へ放射される。なお、光導波路9の先端9dを光ファイバ4の周方向に曲げても、同様の作用及び効果が得られる。
【0037】
図7は、本発明に係る双方向光通信モジュールの第六実施形態を示す構成図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0038】
本実施形態の双方向光通信モジュールでは、光導波路7の端部7aにおける光軸方向に垂直な一本の溝20が、光導波路基板1の表面に形成されている。
【0039】
図8は、図7における受光素子付近を示す部分拡大図である。図9[1]は図8におけるVIIIa−VIIIa線縦断面図、図9[2]は図8におけるVIIIb−VIIIb線縦断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0040】
溝20は、光導波路7の端部7aから光λ2が出射する壁面21と、壁面21から出射した光λ2を反射させて受光素子3へ導く壁面22とからなる。壁面21には、光λ2の出射する部分を除き反射膜23が形成されている。壁面22には、光λ2の反射する部分に反射膜24が形成されている。なお、光導波路基板1は、シリコン基板30と、その上に形成された酸化シリコン層31とからなる。酸化シリコン層31の一部に、光導波路7が形成されている。
【0041】
光導波路基板1内を受光素子3の方へ進む迷光Pは、反射膜21で遮られる(図9[2])。そのため、受光素子3の雑音が減少する。一方、光λ2は、反射膜24で反射することにより、反射膜24が無い場合に比べて効率よく受光素子3へ導かれる(図9[1])。そのため、受光素子3の信号が増加する。したがって、受光素子3のSN比が向上する。
【0042】
なお、光導波路8,9側は、第一実施形態の構造に限定されるものではなく、例えば図12及び図13に示す従来構造としてもよい。
【0043】
図10及び図11は、本発明に係る双方向光通信モジュールの製造方法の一実施形態を示す断面図であり、それぞれ[1]〜[4]の順に工程が進行する。また、図10は図9[1]に対応し、図11は図9[2]に対応する。以下、これらの図面に基づき説明する。ただし、図9と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0044】
本実施形態は、第六実施形態の双方向光通信モジュールを製造する方法である。まず、ダイシングソーのブレード32を使用して、光導波路基板1の表面に溝20を形成する(図10及び図11の[1])。この工程では、一般の半導体製造技術と同じように、一枚のシリコンウェハに光導波路基板1となる領域を多数設け、そのシリコンウェハ表面に連続的に多数の溝20を形成する。
【0045】
続いて、壁面21,22を含む光導波路基板1の表面全体に、蒸着、スパッタリング、メッキ等の成膜方法を用いて、Au膜33を形成する(図10及び図11の[2])。このとき、Auの代わりに、例えばAgやAl等を用いてもよい。
【0046】
続いて、Au膜33を残したい部分に、フォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト膜34a,34bを形成する(図10及び図11の[3])。
【0047】
最後に、ドライエッチング技術又はウェットエッチング技術を用いて、フォトレジスト膜34a,34bに覆われていない部分のAu膜33を除去する(図10及び図11の[4])。これにより、反射膜23,24が形成される。このとき、図示しないが、受光素子及び発光素子に用いられる電極も同時に形成される。
【0048】
このように、反射膜23,24及び電極(図示せず)は、同じ金属膜形成工程及び金属膜除去工程によって、同時に形成される。したがって、反射膜23,24及び電極(図示せず)をそれぞれ別々の工程で形成する場合に比べて、製造工程が簡略化される。
【0049】
なお、Au膜33を形成する前に予めフォトレジスト膜を形成しておき、リフトオフ技術を用いて、反射膜23,24を形成してもよい。又は、フォトレジスト膜を形成しないで、イオンミリング技術等を用いて、Au膜33を直接除去してもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係る双方向光通信モジュールによれば、以下の効果を奏する。
【0051】
第1の効果は、良好な受信感度特性が得られることである。光方向性結合器からの漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導く構造としたことにより、双方向光通信モジュール内での迷光の発生を抑制することができるので、受光素子に入射される迷光量を大幅に低減できる。したがって、迷光による受信感度の劣化を防止できる。
【0052】
第2の効果は、簡単な双方向光通信モジュール構成が実現できることである。従来構造では、光方向性結合器からの漏れ光による迷光が受光素子に入射するのを防止するため、迷光を遮光したり、吸収したりする対策が必要であった。これに対し、本発明では、光方向性結合器からの漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導く構造としたため、従来のような迷光対策を施す必要がなく、簡単な双方向光通信モジュール構成を実現できる。
【0053】
第3の効果は、光導波路基板の小型化が可能なことである。従来の漏れ光を双方向光通信モジュール外へ導かない構造の光方向性結合器では、光ファイバと結合する部分での二本の光導波路の間隔を光ファイバの半径より大きく広げる必要があるため、ファイバ結合部の曲がり導波路が長くなってしまうので、光導波路基板の小型化が困難であった。これに対し、本発明における光方向性結合器では、二本の光導波路の間隔を広げずにそのままファイバクラッドに導くことにより、光ファイバ側の曲がり導波路が不要になるので、光導波路基板の小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第一実施形態を示す構成図である。
【図2】 図1の双方向光通信モジュールにおける光方向性結合器の波長特性図である。
【図3】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第二実施形態を示す構成図である。
【図4】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第三実施形態を示す構成図である。
【図5】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第四実施形態を示す構成図である。
【図6】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第五実施形態を示す構成図である。
【図7】 本発明に係る双方向光通信モジュールの第六実施形態を示す構成図である。
【図8】 図7における受光素子付近を示す部分拡大図である。
【図9】 図9[1]は図8におけるVIIIa−VIIIa線縦断面図、図9[2]は図8におけるVIIIb−VIIIb線縦断面図である。
【図10】 本発明に係る双方向光通信モジュールの製造方法の一実施形態を示す図9[1]に対応する断面図であり、[1]〜[4]の順に工程が進行する。
【図11】 本発明に係る双方向光通信モジュールの製造方法の一実施形態を示す図9[2]に対応する断面図であり、[1]〜[4]の順に工程が進行する。
【図12】 従来の双方向光通信モジュールを示す全体構成図である。
【図13】 図13[1]は図12における部分拡大図、図13[2]は図13[1]における断面図である。
【図14】 図12の双方向光通信モジュールにおける光方向性結合器の波長特性図である。
【符号の説明】
1 光導波路基板
2 発光素子
3 受光素子
4 光ファイバ
6,8,8a,8b 光導波路(第一の光導波路)
7,9,9a,9b 光導波路(第二の光導波路)
10,10a,10b 光方向性結合器
11 光ファイバのコア
12 光ファイバのクラッド
13 マッハツェンダ型合分波器
20 溝
21 壁面(第一の壁面)
22 壁面(第二の壁面)
23 反射膜(第一の反射膜)
24 反射膜(第二の反射膜)
Claims (5)
- 第一の波長の光を発生する発光素子と、この発光素子に結合された曲がり導波路部分と光ファイバのコアに結合された直線導波路部分とからなる第一の光導波路と、受光素子と、この受光素子に結合された曲がり導波路部分と前記光ファイバのクラッドに結合された直線導波路部分とからなる第二の光導波路と、前記第一の光導波路の直線導波路部分と前記第二の光導波路の直線導波路部分とからなるとともに前記第一の波長の光を前記第一の光導波路から前記光ファイバのコアに導き第二の波長の光を前記光ファイバのコアから前記第二の光導波路に導く光方向性結合器と、
を備えた双方向光通信モジュール。 - 前記第一の波長と前記第二の波長とが等しい、
請求項1記載の双方向光通信モジュール。 - 前記光ファイバのクラッドと前記第二の光導波路の直線導波路部分とは間隙を介して結合され、当該直線導波路部分から放射された光の当該光ファイバにおけるスポット径が当該光ファイバのファイバ径よりも小さくなるように、前記間隙の値が設計された、
請求項1又は2記載の双方向光通信モジュール。 - 前記光方向性結合器に代えてマッハツェンダ型合分波器とし、前記第一及び第二の光導波路の直線導波路部分に代えて当該マッハツェンダ型合分波器を構成する導波路部分とした、
請求項1記載の双方向光通信モジュール。 - 前記第二の光導波路の直線導波路部分の先端は、前記光ファイバの半径方向外側乃至周方向に曲げられた、
請求項1、2又は3記載の双方向光通信モジュール。
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