JP3752970B2 - 通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロック回路などの周辺回路の一部を除いて要部が1チップマイクロコンピュータに集積されてなるマイクロコンピュータ装置では、性能低下を抑止しつつ消費電力を低減するために、高速処理を必要としない場合には内部動作クロックの低下を主とする低消費電力動作モードに移行するように設計され、この種の電力節減は移動可能なマイクロコンピュータ装置において特に重要である。
【0003】
また、この種のマイクロコンピュータ装置は、非常に多くの装置に用いられ、かつ、各装置の動作仕様も用途に応じて多くのバリエーションが必要とされるため、用途や仕様に応じて異なる低消費電力動作モードを必要とする場合が多い。
【0004】
このような低消費電力動作モードのバリエーションを実現するために、互いに異なる低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータを必要とされる低消費電力動作モードの数だけ製造することが考えられるが、1チップマイクロコンピュータの種類が増加するため、製造、保守の手間が増大するという不具合が問題となる。
【0005】
そこで、従来は、1チップマイクロコンピュータに互いに異なる複数の低消費電力動作モード及び通常動作モード(通常電力消費動作モード、ノーマルモード)を実行するための機能をプログラム及び/又はハードウエアにて形成し、更にこれら各動作モードのうちの一つを選択して保持可能な動作モード保持レジスタを設け、この動作モード保持レジスタに選択すべき動作モードを指定するための情報(動作モード指定信号)を1チップマイクロコンピュータのCPUを通じて書き込み、上記プログラム及び/又はハードウエアがこの動作モード保持レジスタの保持内容にしたがってマイコンを動作制御することにより、1チップマイクロコンピュータごとに適当な低消費電力動作モードを選択可能としていた。すなわち、複数の低消費電力動作モードのどれか及び通常動作モードのうちのどれを選択するかを選択可能としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、自動車搭載マイコンのごとき高ノイズ環境下のマイクロコンピュータでは、上述した複数の低消費電力動作モードから好適な一つをマイコンごとに設定する従来の方式では、大きな電磁波ノイズなどにより上記動作モード保持レジスタの書き込み内容が変化して実行プログラムが予定しない低消費電力動作モードに陥る場合が生じ、その結果、マイクロコンピュータをリセットして初期状態に戻すしか完全に回復することはできないという不具合があった。
【0007】
また、この種の不具合は上述したソフトウエア(プログラム)のバグによっても発生した。
【0008】
すなわち、複数の低消費電力動作モードのうちの特定の一つをプログラムなどで選択してレジスタに書き込み、このレジスタが保持する動作モードで作動させる従来の1チップマイクロコンピュータ装置では、あらかじめ内蔵された好ましくない低消費電力動作モードに移行してしまう可能性が無視できない確率で存在し、この別の低消費電力動作モードの誤選択によりマイクロコンピュータ運転における重大な問題が発生する可能性が生じた。
【0009】
たとえば、いわゆるスリープモードと呼ばれるCPUなどが待機状態になるような低消費電力動作モードが誤選択された場合、マイクロコンピュータのプログラムは、本来、マイクロコンピュータがこのようなスリープモードに陥ることを予定していないために、強制リセット以外に正常動作への復帰が困難となり、このような強制リセットはデータの消失など重大な問題を招いてしまう。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、1チップマイクロコンピュータのバリエーションを増加することなく、低消費電力動作モードの誤選択を防止可能な通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置を提供することをその目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置では、通常動作モード、又は、複数の低消費電力動作モードの一つが1チップマイクロコンピュータの動作モード保持レジスタに書き込まれ、装置は、この動作モード保持レジスタに書き込まれた動作モードに従って動作を行う。
【0012】
本発明では特に、この1チップマイクロコンピュータに対してそれが選択すべき特定の低消費電力動作モードを、それを記憶する外部の動作モード外部指定回路からこの1チップマイクロコンピュータの動作モード固定レジスタに書き込む。
【0013】
動作モード保持レジスタが通常動作モードに対応する動作モード指定信号を保持しておらず、かつ、両レジスタの保持内容に不一致が生じた場合には、動作モード保持レジスタの保持内容にかかわらず通常動作モードを実施する。
【0014】
これにより、複数の低消費電力動作モードを指定可能な動作モード保持レジスタの保持内容に誤りが生じて、この1チップマイクロコンピュータでは決して選択されないはずの低消費電力動作モードがこの動作モード保持レジスタに保持されていた場合(なお、この場合、動作モード保持レジスタは本来、通常動作モードを保持すべきであったか、又は別の低消費電力動作モードを保持するべきであったかは不明)、1チップマイクロコンピュータは通常動作モードで動作することになるので、クロック周波数の増大などにより消費電力は増加するものの、従来のように別の低消費電力動作モードたとえばスリープモードなどに落ち込んでしまうことがなく、動作上、重大な不具合は生じることがない。
【0015】
したがって、1チップマイクロコンピュータのバリエーションを増加することなく、低消費電力動作モードの誤選択を防止可能な複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置を実現することができる。
【0016】
上記課題を解決する請求項2記載の複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置では、動作モード保持レジスタは通常動作モードか低消費電力動作モードかを保持し、動作モード固定レジスタは上記動作モード外部指定回路の記憶内容を保持し、マイコンは、動作モード保持レジスタが低消費電力動作モードを保持する場合に動作モード固定レジスタが保持する低消費電力動作モードでの作動を行う。
【0017】
このようにすれば、請求項1記載の構成と同様の作用効果をより簡素な構成で実現することができる。
【0018】
上記課題を解決する請求項3記載の複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置では、動作モード保持レジスタは通常動作モードか低消費電力動作モードかを保持し、マイコンは、動作モード保持レジスタが低消費電力動作モードを保持する場合に動作モード外部指定回路が保持する低消費電力動作モードでの作動を行う。
【0019】
このようにすれば、請求項2記載の構成と同様の作用効果をより簡素な構成で実現することができる。
【0020】
【発明を実施するための態様】
本発明の通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置の好適な態様を以下の実施例により具体的に説明する。
【0021】
【実施例1】
この装置の一実施例を以下に説明する。
(回路構成)
この装置の要部を示すブロック図を図1に示す。
【0022】
図1において、1は1チップマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンともいう)、2は切り替えスイッチ(本発明で言う動作モード外部指定回路)である。
【0023】
切り替えスイッチ2の切り替え接点の一方は高位電源ラインに、他方は低位電源ラインに接続されている。切り替えスイッチ2の共通接点は専用の外部ライン3、マイコン1の低消費電力動作モード指定用端子4、マイコン1の内部専用ライン5を通じて動作モード固定レジスタCの書き込み端子に接続されている。
【0024】
マイコン1は、図示しないCPU、RAM、ROM、I/O、バスなどをもつ周知のワンチップマイコン構成を有しており、更に自己の動作モードを切り替えるための動作モード制御回路部10を有している。
【0025】
マイコン1は、通常電力で高速動作する通常動作モード、第一の低消費電力動作モードX及び第二の低消費電力動作モードYのどれかで動作可能となっている。この実施例では、通常動作モードはマイコン1が正規の内部動作クロックでの動作を意味し、第一の低消費電力動作モードXはそれよりも低い内部動作クロックでの動作を意味し、第二の低消費電力動作モードYは内部動作クロックを停止し、その後、外部よりこのマイコン1に所定の再起動信号が入力した場合に通常動作モードに復帰するまで内部状態を保持する動作を意味するものとするが、各動作モードの具体的内容自体は設定自由である。
【0026】
マイコン1の各部を上記3つの動作モードのどれかで動作させる制御はこの実施例ではマイコン1各部を制御する不図示の動作モード実行回路部にて実現され、具体的には、動作モード制御回路部10が出力する後述の動作モード信号が新たな動作モードに切り替わると、マイコン1内部の図示しない動作モード実行回路部(以下、単にハードウエアともいう)が上記動作モード信号の変更を受けてマイコン1の各部を上記動作モード信号が指定する新しい動作モードにて動作するように設定されている。このハードウエアの詳細自体は本発明の要旨ではないので説明は省略する。
【0027】
なお、マイコン1の不図示のROMに、マイコン1の通常動作モードを実行するためのプログラム、マイコン1の第一の低消費電力動作モードXを実行するためのプログラム、マイコン1の第二の低消費電力通常動作モードYを実行するための特別の動作モード制御プログラムを記憶させておき、動作モード制御回路部10が指示する後述の動作モード信号をCPUに読み込んで上記動作モード制御プログラムの一つを選択して実行することにより、上記ハードウエアの一部をソフトウエア処理に置換して、回路構成を簡素化することは可能である。
【0028】
ROMに格納されてCPUにより順次遂行されるこのマイコン1の実行プログラムは、上記二つの低消費電力動作モード動作X、Yのうちの所定の一つ(ここではX)を実行するための条件が満足されたかどうかを必要に応じて判定し、満足された場合には、上記二つの低消費電力動作モード動作X、Yのうちの所定の一つに対応する低消費電力動作モード指定信号(ここでは第一の低消費電力動作モードXを指定する信号LP1)を動作モード制御回路部10へ出力する。もちろん、上記実行プログラムを書き換えれば、上記二つの低消費電力動作モード動作Yを実行するための条件が満足されたかどうかを必要に応じて判定し、満足された場合には、低消費電力動作モード動作Yに対応する低消費電力動作モード指定信号(ここでは第二の低消費電力動作モードYを指定する信号LP2)を動作モード制御回路部10へ出力することができる。
【0029】
動作モード制御回路部10は、動作モード出力レジスタA、動作モード保持レジスタB、動作モード固定レジスタC、一致回路11、デコード回路12及びレジスタA書き込み制御回路13を有している。一致回路11は、レジスタB、Cの保持内容が一致した場合に一致信号をレジスタA書き込み制御回路13に出力する。レジスタA書き込み制御回路13はレジスタB及びレジスタCの保持情報に基づいてレジスタAの保持内容を更新する。デコード回路12は切り替えスイッチ2の出力電位に基づいて、それがローレベルの場合に上記信号LP1を発生し、ハイレベルの場合に上記信号LP2を発生する。
【0030】
レジスタAすなわち動作モード出力レジスタは、上述したように一致回路11の出力を受けて自己が保持する動作モード情報でマイコン1の上記動作モード制御ハードウエアを作動させるためのレジスタであって、レジスタAは少なくとも通常動作モード、第一の低消費電力動作モード及び第二の低消費電力動作モードにそれぞれ相当する動作モード情報を保持できるビット数をもつ。また、レジスタAは、その他のハードウエア制御信号を保持してハードウエア各部に出力してそれらを制御することもでき、この場合にはそれに相当するビット数とされる。
【0031】
レジスタBすなわち動作モード保持レジスタは、プログラムによりCPUから書き込まれた上記動作モードの種類を決定する動作モード指定信号を保持する。この実施例では、レジスタBは少なくとも通常制御モードを意味する信号N、第一の低消費電力動作モードXを意味する信号LP1、第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2を保持する。
【0032】
レジスタCは、第一の低消費電力動作モードXを意味する信号LP1と第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2とのどちらかを保持する。
【0033】
デコード回路12は、切り替えスイッチ2から入力される電位状態がローレベルである場合に第一の低消費電力動作モードXを意味する信号LP1を発生し、切り替えスイッチ2から入力される電位状態がハイレベルである場合に第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2を発生する回路である。
【0034】
レジスタA書き込み制御回路13は、レジスタBが信号LP1又はLP2を保持し、かつ、それがレジスタCの保持内容と一致する場合にレジスタAにレジスタBの保持内容を書き込み、レジスタBが信号LP1又はLP2を保持し、かつ、それがレジスタCの保持内容と一致しない場合にレジスタAにレジスタBの保持内容を書き込まず、通常動作モードNをレジスタAに書き込む論理回路である。
【0035】
なお、このマイコン1は、前述したように二つの低消費電力動作モードX,Yを有するが、このマイコン1は低消費電力動作モードとして第一の低消費電力動作モードXのみを実行するものとする。したがって、切り替えスイッチ2は、第一の低消費電力動作モードXに相当する低電位Lにセットされている。
(通常動作モードNから第一の低消費電力動作モードXへの切り替え制御)
上記動作モード制御回路部10による通常動作モードNから第一の低消費電力動作モードXへの切り替え制御動作を以下に説明する。
【0036】
プログラムにより、このマイコンで採用される第一の低消費電力動作モードXでの動作に必要な条件が満足されたこと確認すると、CPUは上記第一の低消費電力動作モードXを指定する低消費電力動作モード指定信号LP1をレジスタBに出力し、レジスタBの内部状態は通常制御モードNに相当する信号Nから第一の低消費電力動作モードXに相当する信号LP1に遷移する。
【0037】
この時、レジスタCは上述したように第一の低消費電力動作モードXに相当する信号LP1を保持しているので、一致回路11は、レジスタC書き込み制御回路12に一致信号を出力し、レジスタC書き込み制御回路13はレジスタBの保持情報すなわち第一の低消費電力動作モードXに相当する信号LP1をレジスタAに書き込み、これを受けて、マイコン1のハードウエアは第一の低消費電力動作モードXに移行する。
(第一の低消費電力動作モードXから通常制御モードへの切り替え制御)
上記動作モード制御回路部10による第一の低消費電力動作モードXから通常制御モードへの切り替え制御動作を以下に説明する。
【0038】
プログラムにより又は外部からの指令により、通常制御モードNでの動作が要求されると、所定のハードウエア又はCPUは通常制御モードを指定する信号NをレジスタBに出力し、レジスタBの内部状態は通常制御モードNに相当する信号Nに遷移し、これによりレジスタAに信号Nが書き込まれ、これを受けて、マイコン1のハードウエアは通常制御モードNに移行する。
(レジスタBの保持内容が信号LP1又はLP2であり、かつ、レジスタCの内容と一致しない場合)
この実施例では、レジスタCの保持内容は常に信号LP1であるにもかかわらず、ノイズなどに起因してレジスタBが第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2を保持するに至る場合が生じる。 この場合には、レジスタBの保持内容は低消費電力動作モードであるにもかかわらず、一致回路11は一致信号を出力しない。このレジスタB、Cの保持内容を受けて、レジスタA書き込み制御回路13はレジスタAに通常制御モードNを書き込む。
【0039】
更に説明すると、この場合、レジスタBの本来の保持内容は信号N又は信号LP1の筈である。もしもレジスタBの本来の保持内容が信号Nであれば、レジスタAの保持内容は実質的に変更されないことになり、なんら問題は生じない。また、もしもレジスタBの保持内容が信号LP2であれば、レジスタBの保持内容が低消費電力動作モードであるもののレジスタB、Cの保持内容の一致が取れないためにレジスタAには通常制御モードを意味する信号Nが書き込まれ、その結果、マイコン1のハードウエアが第二の低消費電力動作モードYに移行することが阻止される。これにより、マイコンが現在遂行しているこの実行プログラムが第二の低消費電力動作モードYを予定していないにもかかわらずマイコン1が第二の低消費電力動作モードに遷移してしまい、その結果、マイコン1にリセットを掛けてそれをいったん初期化しない限り、元の通常制御モード又は第一の低消費電力動作モードに復帰できないという不具合が生じることがない。
【0040】
(実施例効果)
この実施例によれば、プログラムが予定しない低消費電力動作モードにマイコン1が誤って遷移することがないので、マイコン機能の低下を招くリセット操作を回避しつつ、マイコン1を一タイプのみ製造すれば用途に応じてマイコン1が使用するべき低消費電力動作モードを実行プログラム及び切り替えスイッチ2により選択することができ、その結果として、マイコン1の共用化を実現でき、更に、後で採用する低消費電力動作モードの変更も可能となる。
(変形態様)
なお、上記実施例では、レジスタAはレジスタBと等しいビット数を有して一致回路が一致出力をだす間はレジスタBに対してスレーブ動作するものとしたが、レジスタAからの動作モード変更信号を受けて実際に所定の一つの電力モードを選択して動作する図示しない上記動作モード実行回路部(以下、単にハードウエアともいう)があらかじめ低消費電力動作モードとして特定のモードのみを実施するようになっている場合には(たとえばフューズ切断などの手法により)、レジスタAは通常動作モードと低消費電力動作モードとのどちらかを保持すればよく1ビットで構わない。
【0041】
この場合においても、もしレジスタBがレジスタCの保持内容と異なる低消費電力動作モードを保持する場合には、両者が不一致であるとの信号が形成され、この信号に基づいて上記動作モード実行回路部(以下、単にハードウエアともいう)は通常動作モードに移行するため、上述の作用効果を奏することができる。
【0042】
【実施例2】
他の実施例を以下に説明する。
(回路構成)
この装置の要部を示すブロック図を図2に示す。
【0043】
図2では、図1の回路に対して一致回路11及びデコード回路12が省略されている。
【0044】
ROMに格納されてCPUにより順次遂行されるこのマイコン1の実行プログラムは、上記二つの低消費電力動作モード動作X、Yのうちの所定の一つ(ここではX)を実行するための条件が満足されたかどうかを必要に応じて判定し、満足された場合には、低消費電力動作モード動作Xに対応する低消費電力動作モード指定信号LPに相当するハイレベル電位を動作モード制御回路部10の1ビット・レジスタBに書き込み、そうでない場合に通常制御モードに対応する通常制御モード指定信号Nに相当するローレベル電位を書き込む。
【0045】
レジスタCは、1ビット・レジスタであって、第一の低消費電力動作モードXを意味する信号LP1に相当するローレベル電位と、第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2に相当するハイレベル電位とのどちらかを保持する。
【0046】
レジスタA書き込み制御回路13は、レジスタB、Cの保持内容にしたがってレジスタAへの書き込みを行う。具体的には、レジスタBが信号LPを保持し、レジスタCが信号LP1を保持する場合、レジスタAに信号LP1を書き込む。また、この実施例のマイコン1が実行するプログラムでは予定しないモードであるが、レジスタBが信号LPを保持し、レジスタCが信号LP2を保持する場合、レジスタAに信号LP2を書き込む。また、レジスタBが通常制御モードを示す信号Nを保持する場合にはレジスタAに信号Nを書き込む。
【0047】
もちろん、このマイコン1の実行プログラムも低消費電力動作モードとして第一の低消費電力動作モードXを実行するように作成されている。
【0048】
このようにすれば、万が一、レジスタBの保持内容がノイズなどで変化したとしても、レジスタAは決して第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2に書き換わることがなく、実施例1と同様の効果を奏することができる。
【0049】
(実施例効果)
上述したこの実施例の装置によれば、実施例1の構成よりも簡素な構成とすることができる。
【0050】
【実施例3】
他の実施例を以下に説明する。
(回路構成)
この装置の要部を示すブロック図を図3に示す。
【0051】
図3では、図2の回路に対して更にレジスタCが省略されている。
【0052】
ROMに格納されてCPUにより順次遂行されるこのマイコン1の実行プログラムは、上記二つの低消費電力動作モード動作X、Yのうちの所定の一つ(ここではX)を実行するための条件が満足されたかどうかを必要に応じて判定し、満足された場合には、低消費電力動作モード動作Xに対応する低消費電力動作モード指定信号LPに相当するハイレベル電位を動作モード制御回路部10の1ビット・レジスタBに書き込み、そうでない場合に通常制御モードに対応する通常制御モード指定信号Nに相当するローレベル電位を書き込む。
【0053】
レジスタA書き込み制御回路13は、レジスタBと、切り替えスイッチ2の切り替え状態にしたがってレジスタAへの書き込みを行う。具体的には、レジスタBが信号LPを保持し、切り替えスイッチ2が第一の低消費電力動作モードXを意味するローレベル電位を出力する場合、レジスタAに信号LP1を書き込む。また、この実施例のマイコン1が実行するプログラムでは予定しないモードであるが、レジスタBが信号LPを保持し、切り替えスイッチ2がハイレベル電位を出力する場合、レジスタAに信号LP2を書き込む。また、レジスタBが通常制御モードを示す信号Nを保持する場合にはレジスタAに信号Nを書き込む。
【0054】
もちろん、このマイコン1の実行プログラムも低消費電力動作モードとして第一の低消費電力動作モードXを実行するように作成されている。
【0055】
このようにすれば、万が一、レジスタBの保持内容がノイズなどで変化したとしても、レジスタAは決して第二の低消費電力動作モードYを意味する信号LP2に書き換わることがなく、実施例1と同様の効果を奏することができる。
【0056】
(実施例効果)
上述したこの実施例の装置によれば、実施例2の構成よりも簡素な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の複数の低消費電力動作モードを有するマイクロコンピュータ装置の実施例を示すブロック回路図である。
【図2】実施例2の複数の低消費電力動作モードを有するマイクロコンピュータ装置の実施例を示すブロック回路図である。
【図3】実施例3の複数の低消費電力動作モードを有するマイクロコンピュータ装置の実施例を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1は1チップマイクロコンピュータ、2は切り替えスイッチ(動作モード外部指定回路)、Aは動作モード実行レジスタ(動作モード出力部)、Bは動作モード保持レジスタ、Cは動作モード固定レジスタ、10は動作モード制御回路部、11は一致回路(不一致検出部)、13はレジスタA書き込み制御回路(動作モード出力部)
Claims (3)
- 通常動作モードを指定する信号、ならびに、前記通常動作モードよりもそれぞれ消費電力が小さい複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの一つの信号を書き換え可能に保持する動作モード保持レジスタと、前記複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの所定の一つの信号を書き換え可能に保持する動作モード固定レジスタと、前記動作モード固定レジスタが保持する前記所定の一つの信号が指定する低消費電力動作モードと前記動作モード保持レジスタが保持する信号が指定する前記低消費電力動作モードとが一致しない場合を検出する不一致検出部と、前記不一致が検出されない場合に前記動作モード保持レジスタの保持内容に相当する動作モードでの作動を指令し、前記不一致が検出された場合に前記動作モード保持レジスタの内容を無視して前記通常動作モードでの作動を指令する動作モード出力部とを有し、前記動作モード出力部が出力する動作モードを実行する1チップマイクロコンピュータと、
前記1チップマイクロコンピュータの外部に形成されて前記複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの前記所定の一つの信号を揮発不能に保持するとともに、保持する前記所定の一つの信号を専用ラインを通じて前記動作モード固定レジスタに書き込む動作モード外部指定回路と、
を備えることを特徴とする通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置。 - 通常動作モードを指定する信号、ならびに、前記通常動作モードよりも消費電力が小さい複数の低消費電力動作モードの内の所定の1つの低消費電力動作モードを指定する信号のどちらかを書き換え可能に保持する動作モード保持レジスタと、複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの所定の一つの信号を書き換え可能に保持する動作モード固定レジスタと、前記動作モード保持レジスタが前記所定の1つの低消費電力動作モードを指定する信号を保持する場合に前記動作モード固定レジスタが保持する前記所定の一つの信号が指定する低消費電力動作モードでの作動を指令し、前記動作モード保持レジスタが前記通常動作モードを指定する信号を保持する場合に前記通常動作モードでの作動を指令する動作モード出力部とを有し、前記動作モード出力部が出力する動作モードを実行する1チップマイクロコンピュータと、
前記1チップマイクロコンピュータの外部に形成されて前記複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの前記所定の一つの信号を揮発不能に保持するとともに、保持する前記所定の一つの信号を専用ラインを通じて前記動作モード固定レジスタに書き込む動作モード外部指定回路と、
を備えることを特徴とする通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置。 - 通常動作モードを指定する信号、ならびに、前記通常動作モードよりも消費電力が小さい複数の低消費電力動作モードの内の所定の1つの低消費電力動作モードを指定する信号のどちらかを書き換え可能に保持する動作モード保持レジスタと、前記動作モード保持レジスタが前記通常動作モードを指定する信号を保持する場合に前記通常動作モードでの作動を指令する動作モード出力部とを有し、前記動作モード出力部が出力する動作モードを実行する1チップマイクロコンピュータと、
前記1チップマイクロコンピュータの外部に形成されて前記複数の低消費電力動作モードの各々を指定する複数の信号のうちの所定の一つの信号を揮発不能に保持するとともに、保持する前記所定の一つの信号を専用ラインを通じて1チップマイクロコンピュータに通知する動作モード外部指定回路とを備え、
前記動作モード出力部は、前記動作モード保持レジスタが前記所定の1つの低消費電力動作モードを指定する信号を保持する場合に前記動作モード外部指定回路が保持する前記所定の一つの信号が指定する低消費電力動作モードでの作動を指令することを特徴とする通常動作モード及び複数の低消費電力動作モードを有する1チップマイクロコンピュータ装置。
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