JP3752664B2 - 模様付けローラーおよび石調模様の彩描方法 - Google Patents

模様付けローラーおよび石調模様の彩描方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、建築内外装及び店舗内装、並びに土木の塀や擁壁、又は橋の親柱や高欄等、幅広い分野の仕上げ材で、花崗岩や大理石などの本石に近い質感を創出することができる、模様付けローラー及び石調模様の彩描方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術としてはいくつかの方法があるが、古くは、人造石洗い出しや人造石磨ぎ出しの方法があり、テラゾーブロックやテラゾー板を用いた方法、そして、遠心力製造法による擬石があるがこの3つの方法は、本石を種石とした物として知られている。
【0003】
次に、着色したパテ材をヘラで塗り付けて大理石模様とする方法や漆喰人造石の鏝仕上げ方法などがあるが、この方法は大きな模様は創出できるが御影石のように結晶体集積模様の創出はできない。
【0004】
弊社が取得した特許第3171429号(平成13年3月23日)コンクリート面の色合わせ修復工法及び模様付けローラーによるコンクリート斑点模様再現方法があるが、この方法で使用する模様付けローラーを用いることで近似模様と成すことは可能であるが、本石には程遠く商品価値が劣る。
【0005】
又、再生スポンジの角切りブロックを用いると、同様の模様を創出することはできる。しかし局部補修程度であれば可能であるが、同じ模様を大面積に創出することは困難であり、仕上がりだけでなく作業効率も悪く、施工単価が5倍以上と成る為価値対評価が劣る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
鍾乳石を除くほとんどの石は、複数色複数質の結晶集積から成る組成結合体である。この様な深みのある立体的組色を創出しようとした場合は、技能工の育成に膨大な時間と費用を要する。
【0007】
しかも技能工が変わると模様も変わってしまう難点があって商品化は困難である。
【0008】
又、作業効率が悪く工事価格と商品価値との関係で、市場性が望めず従来の技術では事業化には至らない。
【0009】
次に、内部用は常に清潔で美観を保てる物でなくてはならない、そのためには、汚れが付きにくいことや拭き掃除ができる等の特徴が求められる。
【0010】
外部用は防水性、耐候性、耐久性、対汚染性が求められ、このうち耐久性には付着力の確保も重要であり、模様付け塗材と下地基材との接着が重要である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の模様付けローラーは、スポンジの廃材をチップ状に砕き、再生されたスポンジを外径30mm〜150mm、長さ30mm〜300mmの円柱状と成したものの中心に、ローラー柄に適合する内径5mm〜90mmの金属製又はプラスチック製のパイプが取り付けられる大きさに搾孔し、円筒形になったスポンジに前記パイプを接着剤で接着固定し、そのスポンジの外側に不規則な凹凸模様を付けたことを特徴とする。この模様付けローラーにより、技能工の短期育成、創出模様の一定化、作業効率の向上による価格低減の課題を解決することができる。
また、本発明の石調模様の彩描方法は、平滑な下地面にシーラーを塗布し、下塗り材は不透明の塗材とし、描こうとする石の基調色に調色したものを全面に塗装し、模様付けは基調色以外の混在色のうち最淡色又は最濃色に調色したもので、しかも、透明度20%〜70%に調整した材料を請求項1に記載した模様付けローラーに滲ませて点打ちし、最初の基調色と同色塗材を透明度20%〜70%に調整したものを、請求項1に記載した模様付けローラーで斑点戻し打ちして立体的模様付けを完了し、次いで保護材は模様付け材と同質又は適合する透明クリヤーを塗布することを特徴とする。
【0012】
次に、内部用の必要条件である汚れに関しては、模様付け塗材の使用により平滑仕上げが可能になり、さらに、保護材に珪酸質系の透明クリヤーを塗布することによってガラス質の塗膜を形成し、汚れの付着を防止する。
【0013】
又、長年の間に汚れが目立った場合であっても、上述の塗材の使用により水や中性洗剤で拭き掃除を可能としたことで解決できる。
【0014】
珪酸質系透明クリヤーの造膜は、無機質系クリヤーとも呼ばれている如く、火災時の有毒ガス発生が小さく、しかも、ホルムアルデヒドを含まない点から健康面をも考慮したことが特徴といえる。
【0015】
又、外部用の条件であるところの、防水性、耐候性、耐久性、耐汚染性については、保護剤に水系フッソ、又は、水系シリコンの透明クリヤーを塗布することによって満足できる性能を得ることができる。
【0016】
この様な保護材は、既に多くの樹脂メーカーによって製造されており入手は簡単であり、その評価は周知されている。
【0017】
そして、模様付け材の付着性に関する問題であるが、これには大きな課題があって、その第一の要因は、下地基材に使用される材質によって異なるという点である。外部に用いられる基材にはコンクリート、PC板、ALC板、押出し成型板、サイディングボード、セメント系大平板、珪酸カルシュウム板等が代表される基材である。このように多種の異質異型の基材に一様の付着力を示すことはありえない。したがって、コンクリートやPC板、又はALC板等のように表面の肌が粗面の基材については直接仕上げは不可能であるため、ポリマーセメントモルタルやセメントフィラー等によって平滑な肌合いとするための下地補修処理を施すことによって、安定した付着力を確保することができる。押出し成型板は表面平滑度が高くしかも、外部用は防水処理されている場合もあるので接着力を確保するための樹脂系プライマーを塗布しておく必要がある。サイディングボードやセメント系大平板を初め、珪酸カルシュウム板は特に付着力も小さくなるから浸透性強化剤を塗布し基材そのものを強化することが重要である。このため、模様付けローラー、模様付け用塗材に付随し、下地調整材及び劣化防止保護材を提供することにより、上記課題を解決する石調模様の彩描方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明を実施するには、被塗装面が平滑であることが条件である。但し、意匠的に割付目地を作り、しかも、底目地にする場合は、目地テープ又は目地棒を貼り付けた後、その目地棒の高さまでポリマーセメントモルタル及びセメントフィラー等を用い、肉盛りし、金鏝磨き又はペーパー磨きして平滑面を形成する。ポリマーセメントモルタルが硬化後、予め調色した模様付け材料2色若しくは3色を順番に模様付けローラーに滲ませて被塗装面に模様付けを行い重ね塗りする。模様付け材が完全に硬化後、保護剤の透明クリヤーを塗布し完了する。本発明の実施例を図1から図4に基づいて説明するが、先ず、セメント系大平板の大きさ縦600mm横900mmを5mm目透かしで縦横連続に貼り付けて壁面を作り、その大平板を貼り付けたビス頭をアクリル水性パテで処理した後、ペーパー磨きした状態を内部仕様の下地材(コンクリートやボード等)(1)とした。
【0019】
先ず、着色下塗り材(3)を刷毛又はローラー刷毛を用い均一に全面塗布する。
【0020】
次に、模様付け材料(4)を小径ローラー本体(7)、大径ローラー本体(10)に滲ませて点打ちする。
【0021】
その上に、着色下塗り材(3)を小径ローラー本体(7)、大径ローラー本体(10)に滲ませて戻し点打ち(5)を施し模様付けを完了する。
【0022】
模様付けした塗材が乾燥(2時間以上)の後、最後の保護材(透明クリヤー)(6)は、内部用に適した珪酸質系の透明クリヤーを2回塗りして仕上げを完了する。
【0023】
下地材(コンクリートやボード等)(1)を御影石の底目地貼り調に仕上げる技法について説明するが、下地材(コンクリートやボード等)(1)の段違いや不陸修正を目的として、ポリマーセメントモルタル(2)で下塗りを行い平滑に全面塗りし、定木摺り金鏝押えして下地と成し、硬化後600mm角の大きさで割付墨を打ち、その割付墨を基準に5mm幅の目地棒を貼り付ける。
【0024】
次に、ポリマーセメントモルタル(2)で上塗りを行い平滑に金鏝磨きし、硬化後(16時間以上)に目地棒を剥ぎ取って底目地形状の下地作りが完成する。
【0025】
底目地形状と成したポリマーセメントモルタル(2)の乾燥具合を確認後、模様付けの工程に入るが、先ず、着色下塗り材(3)をローラー刷毛で全面にむら無く塗布する。但し目地底を色違いにする場合は、目地部分を先行して目地刷毛を用い目地色の下塗り材を塗布しておく必要がある。
【0026】
着色下塗り材の硬化(2時間以上)後に、模様付け材料(4)を小径ローラー本体(7)、大径ローラー本体(10)に滲ませて点打ちを施す。3色仕上げとする場合は、異なる色の模様付け材料(4)を小径ローラー本体(7)、大径ローラー本体(10)に滲ませ重ね打ちを施す。
【0027】
最終模様付け工程は、戻し打ち材(着色下塗り材を透明度20%〜70%としたもの)を小径ローラー本体(7)、大径ローラー本体(10)に滲ませて戻し点打ち(5)を行って模様付けを完了する。
【0028】
この戻し点打ち(5)は単に模様むら修正のみでなく、深みのある立体模様と成す本発明上重要な価値を創出することが特徴である。
【0029】
最後に、保護材(透明クリヤー)(6)は、外部用に適した高耐久性を有するフッソ系透明クリヤーを2回塗布して本工法を完了する。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の基幹を成すのは石調模様を創出する為の道具の開発が最重要課題となっていた。弊社取得特許第3171429号の模様付けローラーの本体をあらゆる素材に取り替えて実験した結果、均質のスポンジでは作為的な模様と成り、色彩の明度も一定化するため、深みのある結晶体集積模様とするには色相、明度、彩度を変えた着色塗材を5種類以上重ね打ちしないと求める模様には成し得なかった。次に、植毛ローラーを用いた試験では新しいものから使用頻度が進むにつれて創出模様に変化が生じ一様の模様と成すことが不可能であった。最終的に再生スポンジの表面形状を変えることによって様々な模様が創出できることを発見し、今日まで誰もが成し得なかった結晶体集積模様を立体的に創出することに成功した。
【0031】
しかもローラーによる彩描方法は連続作業が可能であり大面積の場合、複数の技能工による作業であっても均質の仕上がりが得られ、又手作業と比較し5倍以上の作業効率と成るため低価格による提供を可能とした。
【0032】
次に、模様を成す材料については、アクリルエマルジョン樹脂に体質顔料と着色顔料及び安定剤等の添加剤を加えた建築用仕上げ塗材を用いる。この塗料は塗料メーカーが製造する建築用のアクリルエマルジョン塗料、並びに水系塗料又は無機質系塗料等、水系及びアルコール系で耐候性に優れたものであれば使用可能である。又、保護材にはアクリル系クリヤー、アクリルウレタン系クリヤー、シリコン系クリヤー、フッソ系クリヤー、珪酸質系クリヤー等用途に合わせて選択することができる。この透明クリヤーは塗料メーカーが製造する市販品を活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】小径ローラーの斜視図である。
【図3】大径ローラーの斜視図である。
【図4】大径ローラーの側面図である。
【符号の説明】
1.下地材(コンクリートやボード等)
2.ポリマーセメントモルタル
3.着色下塗り
4.模様付け材料
5.戻し点打ち
6.保護材(透明クリヤー)
7.小径ローラー本体
8.芯パイプ
9.小径ローラー用ハンドル
10.大径ローラー本体
11.大径芯パイプ
12.回転軸
13.大径ローラー用ハンドル

Claims (2)

  1. スポンジの廃材をチップ状に砕き、再生されたスポンジを外形30mm〜150mm、長さ30mm〜300mmの円柱状となしたものの中心に、ローラー柄に適合する内径5mm〜90mmの金属製又はプラスチック製のパイプが、取り付けられる大きさに搾孔し、円筒型になったスポンジに前記パイプを接着剤で接着固定し、そのスポンジの外側に不規則な凹凸模様を付けた模様付けローラー。
  2. 平滑な下地面にシーラーを塗布し、下塗り材は不透明の塗材とし、描こうとする石の基調色に調色したものを全面に塗装し、模様付けは基調色以外の混在色のうち最淡色又は最濃色に調色したもので、しかも、透明度20%〜70%に調整した材料を請求項1に記載した模様付けローラーに滲ませて点打ちし、最初の基調色と同色塗材を透明度20%〜70%に調整したものを、請求項1に記載した模様付けローラーで斑点戻し打ちして立体的模様付けを完了し、次いで保護材は模様付け材と同質又は適合する透明クリヤーを塗布する石調模様の彩描方法。
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