JP3751870B2 - 携帯型無線通信装置 - Google Patents

携帯型無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3751870B2
JP3751870B2 JP2001311834A JP2001311834A JP3751870B2 JP 3751870 B2 JP3751870 B2 JP 3751870B2 JP 2001311834 A JP2001311834 A JP 2001311834A JP 2001311834 A JP2001311834 A JP 2001311834A JP 3751870 B2 JP3751870 B2 JP 3751870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back side
wireless communication
housing
communication device
portable wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001311834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003115912A (ja
Inventor
真司 横田
Original Assignee
埼玉日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 埼玉日本電気株式会社 filed Critical 埼玉日本電気株式会社
Priority to JP2001311834A priority Critical patent/JP3751870B2/ja
Publication of JP2003115912A publication Critical patent/JP2003115912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3751870B2 publication Critical patent/JP3751870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機やPHS用端末機等に代表される携帯型の無線通信装置に関し、特に、装置筐体の背面側に、所定の情報を表示する液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段を備えるとともに、この背面側表示手段とは別個に動作,発光するEL素子からなる背面側発光手段を備えることによって、EL素子の発光により、背面側表示手段の情報表示機能を補完するとともに、通信装置の背面に従来にはない新たな装飾効果をもたせることができる携帯型無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯可能な筐体に外部との無線通信を行う無線通信手段を備えた、携帯電話機やPHS用端末機等に代表される携帯型の無線通信装置が広く普及している。
そして、特に最近は、このような携帯型無線通信装置の更なる利便性,商品性の向上を図り、利用者に魅力ある無線通信装置を提供する観点から、通信装置本来の無線通信機能に加えて、種々の付加的機能や装備を有する携帯型無線通信装置が提案,開発されている。
【0003】
ここで、このような携帯型無線通信装置の付加的な機能の一つとして、装置筐体の背面側に表示手段を備える背面表示機能がある。
この携帯型無線通信装置の背面側表示機能は、通信装置に本来的に備えられる筐体正面側の表示手段(正面側表示手段)に加えて、筐体の装置背面側にも、正面側表示手段を補完する付加的,補完的な表示手段(背面側表示手段)を備えるようにしたものである。
【0004】
図12は、このような背面側表示手段を備えた従来の携帯型無線通信装置の外観を示す図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。
同図に示す従来の携帯型無線通信装置101は、携帯電話機やPHS用端末機等の無線通信装置であり、筐体102の第一筐体110及び第二筐体120が、ヒンジ部103を介して折畳み自在に連結されている。
第一筐体110及び第二筐体120内には、図示しない無線通信装置の各部が配設されるとともに、図12(c)に示すように、第一筐体110の装置正面側には、液晶ディスプレイ等からなる正面側表示手段104が、第二筐体120の装置正面側には、キーボタン等からなる入力手段105が備えられている。
また、第一筐体110の上端側には、筐体表面から外部に突出するように、電波送受信用のアンテナ106が備えられている。
【0005】
そして、この第一筐体110の装置背面側に、図12(a)に示すように、背面側表示手段130が備えられるようになっている。
この背面側表示手段130は、小型の液晶ディスプレイ等によって構成され、文字,数字,図形等によって所定の情報が表示されるようになっており、例えば、現在時刻を示す時計表示や、着信を知らせる着信表示等、正面側表示手段104の表示機能を補完する所定情報を表示するようになっている。
このような背面側表示手段130を備えることによって、第一筐体110と第二筐体120が折り畳まれた状態でも、背面側表示手段130は外部から視認することができることから、使用者は、筐体102を展開して正面側表示手段104を確認することなく、必要な情報を背面側表示手段130から入手,確認できるようになっている。
【0006】
これにより、背面側表示手段130を備える通信装置の使用者は、筐体102を折り畳んだ状態で鞄や上着のポケット等に入れて携帯し、例えば現在時刻や着信の有無を確認する場合には、通信装置を取り出して背面側表示手段130を確認するだけで、所定の情報を入手することができる。
そして、背面側表示手段130の表示内容を確認した後、必要に応じて筐体102を展開して通信装置を使用するか否かを決定することが可能となる。
【0007】
このように、背面側表示手段130を備える通信装置では、着信の有無等の必要最小限な情報を、筐体102を展開することなく直ちに確認することができ、通信装置の迅速,的確な操作が可能となるとともに、無駄な筐体の展開動作も不要となり、通信装置の操作性,利便性を大きく向上させることが可能であった。このような装置背面側の表示手段を備える携帯型無線通信装置としては、例えば、特開2001−186226号や特開2001−186227号公報に提案されている「折り畳み式携帯電話機」等が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の携帯電話機やPHS用端末機の急速な普及は、携帯型無線通信装置に対する様々なニーズと、それに伴う製品の多様化,多機能化,ライフサイクルの短縮化等をさらに進展させることとなり、従来にはない魅力ある通信装置の開発が要請されるに至っている。
このため、上述したような背面側に表示手段を備える通信装置に対しても、さらなる改良,変更の可能性が検討されるようになった。
【0009】
ここで、上述した従来の背面側表示手段を備える通信装置の改良,変更として、液晶ディスプレイ等の背面側表示手段の近傍に、LEDからなる発光手段を配設し、外部からの着信があった場合等に、液晶ディスプレイ等の着信表示とともに、LEDを発光させるという提案がなされている。
しかし、外部からの着信があった場合にLEDを発光させることは、背面側表示手段を備える装置以前から採用されていた技術であり、特に目新しい機能ではなく、これを単に背面側表示手段の近傍等に配設するというのみでは、従来にはない魅力ある通信装置とすることは困難であった。
【0010】
また、LEDを、例えば筐体背面側に多数配設する等、従来にはない配置構造や配置態様とすることも考えられるが、LEDを筐体表面に多数配設することは、装置全体が大型化,大厚化、大重量化するとともに、製造コストも上昇するおそれがある反面、デザイン的な自由度や装飾効果等には一定の限界があった。
このため、特に装置の小型軽量化や低価格化が強く要請される携帯型無線通信装置では、このようなLEDを多数配置する構造の採用は困難であった。
【0011】
本発明は、このような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、装置筐体の背面側に、所定の情報を表示する液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段を備えるとともに、この背面側表示手段とは別個に動作,発光するEL素子からなる背面側発光手段を備えることによって、EL素子の発光により、背面側表示手段の情報表示機能を補完するとともに、通信装置の背面に、従来にはない新たな装飾効果をもたせることができる携帯型無線通信装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の携帯型無線通信装置は、携帯可能な筐体に無線通信手段を備える携帯型無線通信装置であって、前記筐体の装置背面側に、所定の情報を表示する背面側表示手段を備えるとともに、所定の態様で発光する背面側発光手段を備え、前記背面側発光手段が、前記背面側表示手段の外周に沿って縁取り形状に配設されるEL素子からなる構成としてある。
【0013】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、装置背面側に備えられる背面側表示手段とともに、装置背面側に発光する背面側発光手段を備えることができ、この背面側発光手段をEL素子によって形成するようにしてある。
EL素子は、電圧を印加することにより発光する蛍光体を薄膜状に形成した発光素子で、厚みが薄く、小型軽量に形成でき、可撓性,耐久性にも優れ、任意の形状に加工,形成することが可能であり、EL素子を平面状に形成することによって、面状に発光する発光手段を構成することができる。
【0014】
本発明では、このようなEL素子を、携帯型無線通信装置の筐体背面側に、液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段とともに配設することにより、筐体背面が面状に発光する従来にはない携帯型無線通信装置を実現するようにしてある。
これにより、背面側発光手段となるEL素子を発光させることによって、背面側表示手段の情報表示機能を補完するとともに、通信装置の背面側に面状に発光する部分を設けることができ、装置全体の装飾効果,美的効果を高めることが可能となり、従来には存在しない魅力ある携帯型無線通信装置を提供することができる。
【0015】
また、EL素子は、軽量な薄膜状に構成され、かつ、任意の形状に形成することができることから、装置背面側の発光手段として、任意の形状で、任意の箇所に配設することが可能となり、所望の形状に形成したEL素子を、例えば液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段の近傍に配設し、あるいは、背面側表示手段から離間して配設する等、斬新なデザインや自由な形状,レイアウトで設定することができる。
これにより、携帯型無線通信装置全体の設計,デザイン上の自由度を損なうことなく、背面側発光手段を自由に設けることができ、近年の通信装置に対する多様なニーズに応じた種々の形状,デザインのEL素子を備えることで、魅力のある通信装置の提供が可能となる。
【0016】
また、このようなEL素子からなる背面側発光手段によれば、装置の筐体の壁面に沿って薄膜状に配設することができるので、発光手段として多数のLEDを用いる場合のような、装置全体が大型化,大重量化するおそれもない。
しかも、EL素子は、加工も容易で安価に製造できることから、背面側発光手段を備えることによっても、携帯型無線通信装置の製造コストが増大することもなく、魅力ある通信装置を低価格で提供することが可能となる。
【0018】
そして、本発明の携帯型無線通信装置によれば、EL素子を液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段の周囲に縁取り状に形成,配設することにより、EL素子の発光によって液晶ディスプレイ等の表示を周囲から際立たせることができる。
これによって、EL素子を視覚的,美的効果に優れた装飾手段として用いることができ、より魅力的な携帯型無線通信装置を提供することができる。
【0019】
また、請求項2記載の携帯型無線通信装置は、前記EL素子が、前記筐体の装置背面側の表面に配設されるとともに、当該筐体の壁部を経由するコネクタを介して前記筐体内の電源部に接続される構成としてある。
【0020】
特に、請求項3記載では、前記コネクタが、導電性ゴムコネクタからなる構成としてある。
【0021】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、薄膜状のEL素子を筐体表面に配設することで、筐体壁面をEL素子の保持手段として利用することができ、EL素子専用の保持手段を別途設ける必要がなく、EL素子及び通信装置全体を薄型化することができる。
これにより、背面側発光手段を備えることによっても、携帯型無線通信装置が大厚化,大重量化することなく、通信装置の薄型化を図ることができる。
【0022】
また、EL素子及びEL素子に電圧を印加する筐体内の電源部を、筐体壁部を経由するコネクタを介して接続することによって、確実に両者の導通を図ることができる。
特に、コネクタを導電性ゴムコネクタで構成することにより、EL素子及び電源部を、導電性ゴムコネクタに圧接させるだけで接続,導通させることができ、板金製の板ばねコネクタを設けたり、はんだ付け等の接続作業を必要とすることなく、EL素子と電源部を容易かつ確実に接続させることができる。
さらに、導電性ゴムコネクタによれば、板ばねコネクタのような金属のへたりを考慮する必要がないことから、通信装置の設計の自由度やデザインの幅が広がり、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0023】
そして、請求項4記載の携帯型無線通信装置では、前記筐体が、装置正面側と背面側に、組立て自在に分割形成される場合に、前記電源部が前記筐体の装置正面側に配設されるとともに、前記コネクタが当該筐体の装置背面側に配設され、当該筐体が組み立てられることにより、前記電源部とコネクタが接触し、当該電源部に前記EL素子が接続される構成としてある。
【0024】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、装置正面側と背面側に分割形成される筐体の、一方(装置正面側)に電源部を、他方(装置背面側)にEL素子と接続されるコネクタを配設することにより、筐体を組み立てるだけで、電源部とコネクタを接触させて、当該電源部とEL素子を接続させることができる。
すなわち、EL素子及びコネクタは、予め装置背面側の筐体に組み込むことで筐体と一体化したユニットとすることができ、EL素子の電源部への接続作業を、筐体の組立て作業に含ませることができる。
【0025】
これにより、予め電源部やコネクタ,EL素子を所定の箇所に配設した筐体を組み立てるだけで、EL素子と電源部を接続させることができるので、背面側発光手段を備えることによっても、EL素子の接続,導通作業を含む携帯型無線通信装置の組立て作業を容易かつ確実に行うことができ、製造コストが上昇することなく、本発明にかかる携帯型無線通信装置を低価格で提供することができる。特に、コネクタを導電性ゴムコネクタによって構成する場合、EL素子と電源部は、導電性ゴムコネクタが圧接することにより接続,導通されるので、はんだ付け等を一切必要とすることなく、筐体を組み立てるだけでEL素子と電源部を接続させることができ、通信装置の組立て工程がきわめて容易となり、製造コストを削減して、製造効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0026】
一方、請求項5記載の携帯型無線通信装置は、前記背面側表示手段が、前記筐体内に収納され、当該筐体の装置背面側に形成される開口部を介して外部から視認可能に配設される場合に、前記EL素子が、前記筐体内に収納され、前記背面側表示手段とともに前記開口部を介して外部から視認可能に配設される構成としてある。
【0027】
特に、請求項6記載の携帯型無線通信装置は、前記EL素子が、前記背面側表示手段に一体的に取り付けられる構成としてある。
【0028】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、EL素子を背面側表示手段とともに筐体内に配設し、筐体壁部に形成した開口部を介して一体的に視認可能な構成とすることで、筐体の組立て作業を容易に行うことができる。
特に、EL素子を液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段に一体的に取り付けることにより、EL素子と背面側表示手段と一つのユニットとして扱うことができ、筐体内への配設作業や筐体の組立て作業も、EL素子と背面側表示手段を一体化させて容易に行うことが可能となる。
【0029】
また、このようにEL素子と背面側表示手段とを一体的に構成することにより、背面側表示手段をEL素子の保持手段として利用することができ、EL素子専用の保持手段を別途設ける必要がなく、EL素子及び通信装置全体を薄型化することができる。
これにより、背面側発光手段を備えることによっても、携帯型無線通信装置が大厚化,大重量化することなく、通信装置の薄型化を図ることができる。
【0030】
さらに、請求項7記載の携帯型無線通信装置は、前記EL素子が、前記筐体壁部の厚み方向の異なる位置に連続して配設される構成としてある。
【0031】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、連続する一つのEL素子を屈曲等させることによって、筐体壁部の厚み方向、すなわち背面側表示手段の高さ方向に、異なる位置で発光手段を配設することができる。
これにより、複雑な構成とすることなく、高さ方向に発光位置が異なる複数段の発光手段を形成することができ、EL素子による従来には存在しない発光態様によって、通信装置の装飾効果をより高めることが可能となる。
また、特に背面側表示装置が液晶ディスプレイで構成される場合には、液晶ディスプレイのバックライト光と合わせて、さらに多段階の発光を行うことができ、携帯型無線通信装置の美感,装飾的効果をさらに向上せさることができる。
【0032】
そして、請求項8記載の携帯型無線通信装置は、前記筐体が、折畳み自在に連結される複数の筐体からなる場合に、前記背面側表示手段及び背面側発光手段が、当該複数の筐体のうち、少なくとも一の筐体の装置背面側に備えられる構成としてある。
【0033】
このように、本発明の携帯型無線通信装置は、折畳み自在に連結される複数の筐体によって構成される通信装置について、少なくとも一の筐体の装置背面側に背面表示手段及び背面発光手段を備えるものであれば、上述した本発明の効果を奏することができるものである。
従って、二つの筐体が折畳み自在に連結される通信装置については、本発明にかかる背面表示手段及び背面発光手段を、一方の筐体のみに備えることもでき、また、双方の筐体の各背面側に備えることもできる。
なお、筐体が折畳み式でない単一型の筐体についても、上述した本発明にかかる背面側表示手段及び背面側発光手段を適用することができることは勿論である。
【0034】
さらに、請求項9記載の携帯型無線通信装置は、前記背面側表示手段が、液晶ディスプレイからなる構成としてある。
【0035】
一方、請求項10記載の携帯型無線通信装置は、前記背面側表示手段が、ELディスプレイからなる構成としてある。
【0036】
このように、本発明の携帯型無線通信装置では、背面側表示手段として、例えば液晶ディスプレイやELディスプレイ等、既存の表示手段を採用することができる。
すなわち、本発明の携帯型無線通信装置は、既存の表示手段が通信装置の背面側に配設される場合に、この背面側表示手段の表示機能を補完しつつ、新たな美的効果,装飾効果を奏するEL素子を背面側発光手段として備えるものであり、背面側表示手段については、文字,数字や図形等を所定の情報として外部に表示できる手段であれば、どのような構成のものであっても採用することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる携帯型無線通信装置の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の携帯型無線通信装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置の外観を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。
図2は、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の全体を示す、装置背面側から見た分解斜視図である。
図3は、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の一部を示す、装置正面側から見た分解斜視図である。
図4及び図5は、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図2に示すA−A線における断面部であり、図4は筐体の組立て前の状態、図5は組立て後の状態を示している。
また、図6は、図5に示す断面図の要部拡大図である。
【0038】
[携帯型無線通信装置の基本的構成]
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置の基本的構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の携帯型無線通信装置1は、携帯電話機やPHS用端末機等の無線通信装置を構成しており、筐体2が、ヒンジ部3を介して折畳み自在に連結される第一筐体10及び第二筐体20の二つの筐体によって構成されている。
図1(a)に示すように、第一筐体10の装置正面側には、液晶ディスプレイ等からなる正面側表示手段4が備えられ、また、第二筐体20の装置正面側には、キーボタン等からなる入力手段5が備えられている。
また、第一筐体10の上端側には、筐体表面から外部に突出するように、電波送受信用のアンテナ6が備えられている。
【0039】
第一筐体10及び第二筐体20内には、無線通信装置の各部が配設されるようになっており、図2に示すように、第一筐体10の内部には、正面側表示手段4及び後述する背面側表示手段30,背面側発光手段40が実装される基板7が備えられている(第二筐体20の内部については図示省略)。
なお、第一筐体10及び第二筐体20は、それぞれ、装置正面側と背面側に、組立て自在に分割形成され(図2に示す第一筐体正面側11及び背面側12参照)、一体的に組み立てられて一つの筐体を構成するようになっており、基板7等の部品,装置の収納,実装が容易に行えるようになっている。
そして、基板7及び基板7に実装される図示しないプロセッサ等によって、正面側表示手段4及び背面側表示手段30の表示動作と、背面側発光手段40の発光動作が制御されるようになっている。
【0040】
ここで、基板7に実装される正面側表示手段4は、通信装置本来の表示手段となっており、具体的には、入力手段5で入力される電話番号等の入力表示や通信装置が備える各種機能の表示,外部からの着信表示,文字による電子メールの表示,インターネットのコンテンツ表示等、通信装置として必要な情報を文字,記号,図形等で表示するようになっている。
そして、この正面側表示手段4が、図2に示すように、第一筐体10の正面側(第一筐体正面側11)に形成された開口部(正面側開口部11a)を介して、筐体外部から表示内容を視認できるようになっている。
なお、この表面側表示手段4は、通常の携帯電話機やPHS用端末機等と同様、液晶ディスプレイによって構成される他、ELディスプレイによって構成することもできる。
【0041】
また、基板7の表面(上面)には、背面側発光手段40となるEL素子に対して電圧を印加する電源部に接続した導体露出部が形成されている(図示省略)。この導体露出部を介して、基板7上に実装された図示しない電源部から電圧が印加されることによって、後述するように、背面側発光手段40となるEL素子が、所定の態様で発光するようになっている。
なお、以上のような構成からなる携帯型無線通信装置1は、以下に説明する背面側表示手段30及び背面側発光手段40に関する部分を除いて、既存の携帯電話やPHS等の携帯型無線通信装置とほぼ同様の構成,機能となっており、本実施形態においては詳細な説明は省略する。
【0042】
[背面側表示手段及び背面側発光手段]
次に、本実施形態の携帯型無線通信装置に備えられる背面側表示手段及び背面側発光手段について説明する。
本実施形態の携帯型無線通信装置1には、第一筐体10の装置背面側に、背面側表示手段30及び背面側発光手段40が備えられるようになっている。
背面側表示手段30は、所定の情報を表示する表示手段であり、図2に示すように、第一筐体10内に備えられる基板7上に搭載,実装される小型の液晶ディスプレイやELディスプレイによって構成されている。
この背面側表示手段30は、基板7の制御によって文字,数字,図形等によって所定の情報が表示されるようになっている。例えば、現在時刻を示す時計表示や、着信を知らせる着信表示等、上述した正面側表示手段4の表示機能を補完する所定の情報を表示できるようになっている。
【0043】
ここで、背面側表示手段30は、液晶ディスプレイ,ELディスプレイ等、既存の表示手段によって構成されている。
すなわち、本実施形態は、既存の表示手段からなる背面表示手段30が通信装置1の背面側に配設される場合に、背面側表示手段30の表示機能を補完しつつ、新たな美的効果,装飾効果を奏する背面側発光手段40を備えるものであり、背面側表示手段30については、文字,数字や図形等を所定の情報として外部に表示できる手段であれば、どのような構成のものであっても良い。
【0044】
そして、この背面側表示手段30は、図2に示すように、第一筐体背面側12に形成された開口部(背面側開口部12a)を介して、筐体外部から表示内容を視認できるようになっている。
このように、第一筐体10の背面側に背面側表示手段30を備えることによって、第一筐体10と第二筐体20が折り畳まれた状態でも、背面側表示手段30は外部から視認することができ、使用者は、筐体2を展開して正面側表示手段4を確認することなく、必要な情報を入手,確認することができる。
【0045】
なお、背面側開口部12aは、背面側表示手段30の表示内容が視認可能であれば、どのような大きさ,形状であっても良いが、本実施形態では、図2に示すように、装飾的デザイン等を考慮して長楕円形状の開口部としてある。
このように、背面側開口部12aの形状,大きさによって、装置背面側の外観,美感が大きく影響されるので、背面側開口部12aは、装飾効果の高いデザイン,形状とすることが好ましい。
【0046】
そして、この背面側表示手段30が備えられる第一筐体10の背面側12に、所定の態様で発光する背面側発光手段40が備えられている。
背面側発光手段40は、背面側表示手段30とは別個に動作,発光するEL素子からなっている。
EL素子は、電圧を印加することにより発光する蛍光体を薄膜状に形成した発光素子で、厚みが薄く、小型軽量に形成でき、可撓性,耐久性にも優れ、任意の形状に加工,形成することが可能であり、EL素子を平面状に形成することによって、面状に発光する発光手段を構成することができる。
本実施形態では、このようなEL素子を第一筐体背面側12に、液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段30とともに配設することにより、筐体背面側に、面状に発光する部分を有する従来にはない携帯型無線通信装置1を実現するようにしてある。
【0047】
具体的には、背面側発光手段40を構成するEL素子は、図2に示すように、背面側表示手段30の外周に沿って縁取り形状となる、中心が開口する環状の長楕円形状に形成されている。
このように背面側発光手段40となるEL素子を、液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段30の周囲に縁取り状に形成,配設することにより、EL素子の発光によって液晶ディスプレイ等の表示を周囲から際立たせることができる。これによって、EL素子を視覚的,美的効果に優れた装飾手段として用いることができ、従来にはない携帯型無線通信装置を実現することができる。
【0048】
ここで、EL素子は、上述したように、導体露出部を介して基板7上の電源部から印加される電圧によって発光するようになっており、基板7のプロセッサ等によって印加電圧が制御され、EL素子は所定の態様で発光することになる。
EL素子の発光態様としては、種々のものを選択,設定することが可能であり、例えば、通信装置に外部からの着信があった際に、液晶ディスプレイ等の着信表示とともにEL素子を点滅させることにより、背面表示手段30の表示機能を補完させたり、あるいは、着信メロディ音に合わせてEL素子を点滅させることにより、装飾効果を高めるようにすることができる。また、通信装置のバッテリ残量が一定以下となった場合等に、EL素子を点灯,点滅させることにより、アラーム手段として用いることもできる。
【0049】
そして、このEL素子からなる背面側発光手段40は、図2に示すように、第一筐体背面側12の背面側開口部12aの周囲に沿って、EL素子とほぼ同形状に形成されたEL搭載部12bに搭載,保持されるようになっており、これによって第一筐体背面側12の表面に沿って配設されるようになっている。
このように、背面側発光手段40を第一筐体10の表面側に配設することで、筐体壁面を、背面側発光手段40を構成する薄膜状のEL素子の保持手段として利用することができ、EL素子専用の保持手段を別途設ける必要がなくなり、EL素子及び通信装置全体を薄型化することが可能となる。従って、本実施形態では、背面側発光手段40を備えることによっても、携帯型無線通信装置1が大厚化,大重量化することなく、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0050】
背面側発光手段40には、外周縁の一部から突出するEL素子の電極40aが形成されており、この電極40aが、EL搭載部12bから第一筐体10の内部のコネクタ取付け部12e(図3参照)に連通する電極挿入部12dに挿入されるようになっている。
そして、この電極挿入部12dに挿入された電極40aは、図4〜図6に示すように、第一筐体背面側12の壁部を経由してコネクタ41に接触し、このコネクタ41を介して筐体内の基板7上に形成された導体露出部と接触,接続されるようになっている。
これにより、背面側発光手段40を構成するEL素子に対して、筐体内の図示しない電源部から電圧が印加されるようになっている。
【0051】
ここで、コネクタ41は、図3に示すように、第一筐体背面側12の筐体内面に形成されたコネクタ取付け部12eに配設されるようになっている。
コネクタ取付け部12eは、図6に示すように、第一筐体背面側12の壁部を経由して、筐体表面側の電極挿入部12dと連通するようになっており、電極挿入部12dに挿入されたEL素子の電極40aが、コネクタ取付け部12e側に突出するようになっている。
これによって、コネクタ取付け部12eに配設されたコネクタ41は、コネクタ取付け部12e側に突出するEL素子の電極40aと接触できるようになっている。
なお、コネクタ取付け部12eは、後述するコネクタ41を構成する導電性ゴムコネクタが圧入状態で取り付けられるように、コネクタ41の外形よりやや小さくなる空間によって構成されている(図3参照)。
【0052】
そして、本実施形態では、コネクタ41が導電性ゴムコネクタによって構成されている。
導電性ゴムコネクタは、例えば、長方体や直方体形状に形成された、一定の弾性を有するシリコンゴム等に、ステンレス,ニッケル等に金メッキ等を施した導電性部材からなる金属細線を埋設させたもので、金属細線がシリコンゴムの端面から突出するようになっており、この金属細線が突出するシリコンゴムの両端側が押圧されることによって、押圧する接触部材間が電気的に導通されるコネクタである。
【0053】
本実施形態では、この導電性ゴムコネクタを、EL素子の電極40aと基板7上に形成された導体露出部を接続するコネクタ41として用いており、第一筐体10の正面側11及び背面側12が組み立てられた状態で、導電性ゴムコネクタの金属細線が突出する両端面が、EL素子の電極40a及び基板7によって挟持,押圧されるように設定してある。
また、このコネクタ41を構成する導電性ゴムコネクタは、筐体内面のコネクタ取付け部12eに対して圧入状態で取り付けられるように、外形がコネクタ取付け部12eよりやや大きくなるように形成,設定されている(図3参照)。
【0054】
このように、コネクタ41を導電性ゴムコネクタで構成することにより、背面側発光手段40となるEL素子と基板7上の導体露出部は、第一筐体10の正面側11及び背面側12が組み立てられることによって導電性ゴムコネクタに圧接され、これによって、両者が接続,導通することになる。
これによって、板金製の板ばねコネクタを設けたり、はんだ付け等の接続作業を必要とすることなく、EL素子と基板7上の電源部に接続した導体露出部を容易かつ確実に接続させることができる。
また、導電性ゴムコネクタからなるコネクタ41によれば、板ばねコネクタのような金属のへたりを考慮する必要がないことから、通信装置の設計の自由度やデザインの幅が広がり、装置全体の薄型化を図ることもできる。
【0055】
なお、背面側発光手段40となるEL素子には、図2に示すように、外周縁部に切欠き部40bが形成してある。
この切欠き部40bが、EL搭載部12bの内面に突設した凸部(図示省略)と係合することにより、EL素子がEL搭載部12bの所定位置に位置決めされるようになっている。
【0056】
さらに、本実施形態では、図2及び図3に示すように、EL素子からなる背面側発光手段40の上面側を覆う背面側スクリーン42が備えられている。
背面側スクリーン42は、EL素子及び背面側開口部12aを覆う蓋手段であり、合成樹脂等からなる透明部材が、EL素子より一回り大きい長楕円形状に形成さることにより構成されている。
この背面側スクリーン42は、図2に示すように、第一筐体背面側12のEL搭載部12bの周囲に沿って、背面側スクリーン42とほぼ同形状に形成された段部となるスクリーン搭載部12cに係合,保持されるようになっており、これによってEL素子及び背面側開口部12aの上面を覆う状態で、第一筐体背面側12に取り付けられるようになっている。
このように背面側スクリーン42が第一筐体10に取り付けられることによって、背面側開口部12aが覆われて、筐体内に異物等が侵入することが防止されるとともに、EL搭載部12bに搭載されたEL素子が脱落不能に保持されることになる。
【0057】
ここで、本実施形態にかかる背面側スクリーン42は、図2及び図3に示すように、中心に背面側表示手段30の表示面が視認可能な無色透明の窓部42aを有するとともに、この窓部42aの外周に沿って縁取り形状に形成された、背面側発光手段40の光が透過可能な有色透明な彩色部40cを有する構成となっている。
このように背面側スクリーン42に無色透明の窓部42aと有色透明の彩色部40cを設けることにより、第一筐体背面側12の装飾効果を高めることができる。
また、背面側スクリーン42の彩色部40cの色彩によって、EL素子の光を任意の色で透過,発光させることが可能となる。従って、この彩色部40cの色彩を変更することにより、EL素子の発光色を変更することができ、種々の発光色を選択可能な通信装置を提供することができる。
【0058】
なお、この背面側スクリーン42には、図2に示すように、外周縁部に爪部42bが形成してあり、この爪部42bが、スクリーン搭載部12cの内面に形成した孔部(図示省略)に係合することにより、背面側スクリーン42がスクリーン搭載部12cの所定位置に位置決めされるようになっている。
また、位置決めされた背面側スクリーン42は、内面側に接着剤が塗布されて、第一筐体背面側12に脱落不能に固定されるようになっている。
【0059】
[背面側表示手段及び背面側発光手段の組立て方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態の携帯型無線通信装置における背面側表示手段及び背面側発光手段の組立て方法について説明する。
まず、正面側表示手段4,背面側表示手段30等の各部品,装置が実装された基板7を用意し、この基板7を、分割された状態の第一筐体正面側11に対して搭載,固定する。
この状態で、基板7と第一筐体正面側11は一体化したユニットとなる。
【0060】
一方、第一筐体背面側12には、背面側発光手段40となるEL素子を取り付ける。
まず、EL素子を第一筐体背面側12のEL搭載部12bに位置合わせしつつ搭載する。このとき、EL素子の切欠き部40bをEL搭載部12bの凸部(図示せず)に係合させることにより、EL素子は所定位置に簡単に搭載することができる。
また、同時に、EL素子の電極40aを、EL搭載部12bの内周面に形成した電極挿入部12dに挿入させる。電極挿入部12dに挿入された電極40aは、第一筐体背面側12の内面側のコネクタ取付け部12eに突出する。
【0061】
この状態で、コネクタ41を筐体内面側から配設し、コネクタ取付け部12eに取り付ける。コネクタ41は導電性ゴムコネクタからなり、コネクタ取付け部12eには、ゴムの弾性によって圧入状態で取り付けられるので、接着剤等は必要とならない。
コネクタ41がコネクタ取付け部12eに取り付けられると、コネクタ41の金属細線がEL素子の電極40aに当接,接触することになる(図4〜図6参照)。
【0062】
その後、EL素子の上面側から背面側スクリーン42を配設し、第一筐体背面側12のスクリーン搭載部12cに位置合わせしつつ搭載する。このとき、背面側スクリーンの爪部42bをスクリーン搭載部12cの孔部(図示せず)に係合させることにより、背面側スクリーン42は所定位置に簡単に搭載することができる。
そして、背面側スクリーン42を接着剤によって第一筐体背面側12に固定する。
この状態で、EL素子及びコネクタ41は、第一筐体背面側12に脱落不能に組み込まれて筐体と一体化したユニットとなる。
【0063】
そして、この状態で、第一筐体正面側11と背面側12とを位置合わせして、両者を組み立てる(図4及び図5参照)。
第一筐体正面側11と背面側12が組み立てられると、コネクタ41は、導電性ゴムコネクタの金属細線が突出する両端面が、EL素子の電極40a及び基板7上の導体露出部によって挟持,押圧されて接触する。
これにより、背面側発光手段40となるEL素子が基板7上の導体露出部を介して電源部に接続され、組立てが完了する。従って、EL素子は、基板7の制御によって所定の態様で発光可能となり、例えば、外部から着信があった場合に液晶ディスプレイ等の着信表示とともに点滅する等、EL素子の発光動作が行えるようになる。
【0064】
このように、本実施形態の携帯型無線通信装置1は、装置正面側と背面側に分割形成される第一筐体10の、一方(正面側11)に電源部を、他方(背面側12)にEL素子と接続されるコネクタ41を配設することにより、第一筐体10を組み立てるだけで、電源部に接続した導体露出部とコネクタ41を接触させて、電源部とEL素子を接続させることができる。
すなわち、背面側発光手段40となるEL素子及びコネクタ41は、予め第一筐体10の背面側11に組み込むことで、第一筐体背面側11と一体化したユニットとすることができ、EL素子と電源部との接続作業を、第一筐体10の組立て作業に含ませることができることになる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置によれば、装置背面側に備えられる背面側表示手段30とともに、装置背面側に発光する背面側発光手段40を備え、この背面側発光手段40をEL素子によって形成するようにしてある。
これにより、背面側発光手段40となるEL素子を発光させることによって、背面側表示手段30の情報表示機能を補完するとともに、通信装置の背面側に面状に発光する部分を設けることができ、装置全体の装飾効果,美的効果を高めることが可能となり、従来には存在しない魅力ある携帯型無線通信装置を提供することができる。
【0066】
また、EL素子は、軽量な薄膜状に構成され、かつ、任意の形状に形成することができることから、装置背面側の発光手段として、任意の形状で、任意の箇所に配設することが可能となり、所望の形状に形成したEL素子を、例えば液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段の近傍に配設し、あるいは、背面側表示手段から離間して配設する等、斬新なデザインや自由な形状,レイアウトで設定することができる。
これにより、携帯型無線通信装置全体の設計,デザイン上の自由度を損なうことなく、背面側発光手段40を自由に設けることができ、近年の通信装置に対する多様なニーズに応じた種々の形状,デザインのEL素子を備えることで、魅力のある通信装置の提供が可能となる。
【0067】
また、このようなEL素子からなる背面側発光手段40によれば、装置の筐体の壁面に沿って薄膜状に配設することができるので、発光手段として多数のLEDを用いる場合のような、装置全体が大型化,大重量化するおそれもない。
しかも、EL素子は、加工も容易で安価に製造できることから、背面側発光手段を備えることによっても、携帯型無線通信装置の製造コストが増大することもなく、魅力ある通信装置を低価格で提供することが可能となる。
【0068】
さらに、本実施形態では、予め、EL素子やコネクタ41,電源部に接続した導体露出部を所定の箇所に配設した第一筐体10を組み立てるだけで、EL素子と電源部を接続させることができるので、背面側発光手段40を備えることによっても、EL素子の接続,導通作業を含む携帯型無線通信装置の組立て作業を容易かつ確実に行うことができ、製造コストが上昇することなく、本発明にかかる携帯型無線通信装置を低価格で提供することができる。
【0069】
特に、本実施形態では、コネクタ41を導電性ゴムコネクタによって構成してあるので、EL素子と基板7上の導体露出部が、導電性ゴムコネクタの圧接によって接続,導通され、はんだ付け等を一切必要とすることなく、筐体を組み立てるだけでEL素子と電源部を接続させることができる。
これにより、携帯型無線通信装置の組立て工程がきわめて容易となり、製造コストを削減して、製造効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0070】
[第二実施形態]
次に、本発明の携帯型無線通信装置の第二実施形態について、図7〜図9を参照しつつ説明する。
図7は、本発明の第二実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の全体を示す、装置背面側から見た分解斜視図である。
図8及び図9は、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図7に示すB−B線における断面部であり、図8は筐体の組立て前の状態、図9は組立て後の状態を示している。
【0071】
これらの図に示す本実施形態にかかる装置は、上述した第一実施形態の変形実施形態であり、EL素子からなる背面側発光手段40を、液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段30と一体的に筐体内に配設するようにしたものである。従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0072】
図7に示すように、本実施形態では、EL素子からなる背面側発光手段40が、第一筐体10内の基板7上に実装される液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段30の上面に直接搭載されるようになっている。
そして、この背面側発光手段40の電極40aは、基板7上の背面側表示手段の近傍に備えられる導体露出部(図示せず)に対して、導電性ゴムコネクタからなるコネクタ41を介して接続されるようになっている(図7,図8及び図9参照)。
基板7上に形成される導体露出部は、第一実施形態の場合と同様、図示しない電極部に接続されている。
そして、この導体露出部と電極40aは、第一筐体10が組み立てられた状態で、コネクタ41が筐体内面と基板7に挟持,押圧されることによって、圧接状態で接続される(図9参照)。
【0073】
そして、本実施形態では、このように第一筐体10内に一体的に配設される背面側発光手段40と背面側表示手段30が、第一筐体背面側12に形成される背面側開口部12aを介して外部から一体的に視認できるようになっている。
具体的には、本実施形態の背面側開口部12aは、図7に示すように、背面側発光手段40となるEL素子の外形とほぼ同じ大きさに形成され、第一実施形態におけるEL搭載部12bが省略されるようになっている。
【0074】
このような構成からなる本実施形態の携帯型無線通信装置によっても、上述した第一実施形態の場合と同様、装置背面側に備えられる背面側表示手段30とともに、EL素子からなる背面側発光手段40を備えることによって、背面側表示手段30の情報表示機能を補完しつつ、通信装置の背面側に面状に発光する部分を設けることができ、装飾効果,美的効果を高めて、従来には存在しない魅力ある携帯型無線通信装置を提供することができる。
しかも、本実施形態では、背面側発光手段40となるEL素子を、背面側表示手段30とともに第一筐体10内に配設し、第一筐体背面側12に形成した背面側開口部12aを介して一体的に視認可能な構成とすることで、第一筐体10の組立て作業を容易に行うことができる。
【0075】
すなわち、本実施形態では、予め第一筐体正面側11に基板7を取り付けるとともに、この基板7上の背面側発光手段30の上面に背面側発光手段40を搭載して導体露出部と接続させることにより、これを第一筐体正面側11のユニットとすることができる。従って、第一筐体10の組立て作業は、ユニット化された第一筐体正面側11に背面側12を取り付けるだけの作業となり、組立て作業はきわめて単純かつ容易なもので済むことになる。
特に、予めEL素子を、液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段30に一体的に取り付けておくことにより、EL素子と背面側表示手段30を一つのユニットとして扱うことができることになり、第一筐体10内の基板7への配設作業や筐体の組立て作業も、一層容易化することが可能となる。
【0076】
また、このようにEL素子と背面側表示手段30とを一体的に配設する本実施形態では、背面側表示手段30をEL素子の保持手段として利用することができるので、EL素子専用の保持手段を別途設ける必要がなく、EL素子及び通信装置全体を薄型化することができる。
これにより、EL素子からなる背面側発光手段40を備えることによっても、携帯型無線通信装置1が大厚化,大重量化することなく、通信装置の薄型化を図ることが可能となる。
【0077】
[第三実施形態]
さらに、図10及び図11を参照して、本発明の携帯型無線通信の第三実施形態について説明する。
図10及び図11は、本発明の第三実施形態にかかる携帯型無線通信装置における背面側表示部及び背面側発光部を模式的に示す斜視図で、図10は両者の組立て前の状態、図11は組立て後の状態を示している。
同図に示すように、本実施形態にかかる携帯型無線通信装置では、背面側発光手段40となるEL素子が、第一筐体10の壁部の厚み方向、すなわち背面側表示手段30の高さ方向(図10及び図11における図面上下方向)の異なる位置に連続して配設されるようになっている。
【0078】
具体的には、図10及び図11に示すように、本実施形態のEL素子は、液晶ディスプレイ等の背面側表示手段30の外周に沿って配設可能な環状に形成してある。そして、このEL素子が、背面側表示手段30の中央近傍でほぼ直角状に屈曲形成されている。
これにより、EL素子の発光面は、背面側表示手段30の高さ方向の上面及び下面の位置に連続して配設されるようになっている。
その他の構成は、上述した第二実施形態にかかる携帯型無線通信装置と同様となっている。
【0079】
このような構成からなる本発明の携帯型無線通信装置によれば、連続する一つのEL素子を屈曲等させることによって、第一筐体10の壁部の厚み方向、すなわち背面側表示手段30の高さ方向に、異なる位置をもって配設することができる。
これにより、複雑な構成とすることなく、高さ方向に発光位置が異なる複数段の発光手段を形成することができ、EL素子による従来には存在しない発光態様によって、通信装置の装飾効果をより高めることが可能となる。
特に、例えば背面側表示装置30が液晶ディスプレイで構成される場合、液晶ディスプレイのバックライト光と合わせて、さらに多段階の発光を行うことができ、携帯型無線通信装置の美感,装飾的効果をさらに向上せさることが可能となるという効果を奏する。
【0080】
なお、本発明の携帯型無線通信装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、携帯型無線通信装置を構成する筐体として、第一及び第二筐体からなる二つの筐体を折畳み自在に連結した場合を例にとって説明したが、これ以外の筐体構造についても本発明を適用することができる。
【0081】
すなわち、本発明の携帯型無線通信装置は、折畳み自在に連結される複数の筐体によって構成される通信装置について、少なくとも一の筐体の装置背面側に背面表示手段及び背面発光手段を備えるものであれば、上述した本発明の効果を奏することができるものである。
従って、二つの筐体が折畳み自在に連結される通信装置については、本発明にかかる背面表示手段及び背面発光手段を、一方の筐体のみに備えることもでき、また、双方の筐体の各背面側に備えることもできる。
なお、筐体が折畳み式でない単一型の筐体についても、上述した本発明にかかる背面側表示手段及び背面側発光手段を適用することができることは勿論である。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の携帯型無線通信装置によれば、装置筐体の背面側に、所定の情報を表示する液晶ディスプレイ等からなる背面側表示手段を備えるとともに、この背面側表示手段とは別個に動作,発光するEL素子からなる背面発光部を備えることによって、EL素子の発光により、背面側表示手段の情報表示機能を補完しつつ、装置背面に従来にはない新たな装飾効果をもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置の外観を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の全体を示す、装置背面側から見た分解斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の一部を示す、装置正面側から見た分解斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図2に示すA−A線における断面部であり、筐体の組立て前の状態を示している。
【図5】本発明の第一実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図2に示すA−A線における断面部であり、筐体の組立て後の状態を示している。
【図6】図5に示す断面図の要部拡大図である。
【図7】本発明の第二実施形態にかかる携帯型無線通信装置における表示側筐体の全体を示す、装置背面側から見た分解斜視図である。
【図8】本発明の第二実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図7に示すB−B線における断面部であり、筐体の組立て前の状態を示している。
【図9】本発明の第二実施形態にかかる携帯型無線通信装置の、図7に示すB−B線における断面部であり、筐体の組立て後の状態を示している。
【図10】本発明の第三実施形態にかかる携帯型無線通信装置における背面側表示部及び背面側発光部を模式的に示す斜視図で、両者の組立て前の状態を示している。
【図11】本発明の第三実施形態にかかる携帯型無線通信装置における背面側表示部及び背面側発光部を模式的に示す斜視図で、両者の組立て後の状態を示している。
【図12】従来の携帯型無線通信装置の外観を示す図であり、(a)は背面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。
【符号の説明】
1 携帯型無線通信装置
2 筐体
3 ヒンジ部
4 正面側表示手段
5 入力手段
6 アンテナ
7 基板
10 第一筐体
11 第一筐体正面側
11a 正面側開口部
12 第一筐体背面側
12a 背面側開口部
12b EL搭載部
12c スクリーン搭載部
12d 電極挿入部
12e コネクタ取付け部
20 第二筐体
30 背面側表示手段
40 背面側発光手段(EL素子)
40a 電極
40b 切欠き部
41 コネクタ
42 背面側スクリーン
42a 透明窓部
42b 爪部
42c 彩色部

Claims (10)

  1. 携帯可能な筐体に無線通信手段を備える携帯型無線通信装置であって、
    前記筐体の装置背面側に、
    所定の情報を表示する背面側表示手段を備えるとともに、
    所定の態様で発光する背面側発光手段を備え、
    前記背面側発光手段が、前記背面側表示手段の外周に沿って縁取り形状に配設されるEL素子からなることを特徴とする携帯型無線通信装置。
  2. 前記EL素子が、前記筐体の装置背面側の表面に配設されるとともに、当該筐体の壁部を経由するコネクタを介して前記筐体内の電源部に接続される請求項1記載の携帯型無線通信装置。
  3. 前記コネクタが、導電性ゴムコネクタからなる請求項2記載の携帯型無線通信装置。
  4. 前記筐体が、装置正面側と背面側に、組立て自在に分割形成される場合に、
    前記電源部が前記筐体の装置正面側に配設されるとともに、
    前記コネクタが当該筐体の装置背面側に配設され、
    当該筐体が組み立てられることにより、前記電源部とコネクタが接触し、当該電源部に前記EL素子が接続される請求項2又は3記載の携帯型無線通信装置。
  5. 前記背面側表示手段が、前記筐体内に収納され、当該筐体の装置背面側に形成される開口部を介して外部から視認可能に配設される場合に、
    前記EL素子が、前記筐体内に収納され、前記背面側表示手段とともに前記開口部を介して外部から視認可能に配設される請求項1記載の携帯型無線通信装置。
  6. 前記EL素子が、前記背面側表示手段に一体的に取り付けられる請求項5記載の携帯型無線通信装置。
  7. 前記EL素子が、前記筐体壁部の厚み方向の異なる位置に連続して配設される請求項1,2,3,4,5又は6記載の携帯型無線通信装置。
  8. 前記筐体が、折畳み自在に連結される複数の筐体からなる場合に、
    前記背面側表示手段及び背面側発光手段が、当該複数の筐体のうち、少なくとも一の筐体の装置背面側に備えられる請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の携帯型無線通信装置。
  9. 前記背面側表示手段が、液晶ディスプレイからなる請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の携帯型無線通信装置。
  10. 前記背面側表示手段が、ELディスプレイからなる請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の携帯型無線通信装置。
JP2001311834A 2001-10-09 2001-10-09 携帯型無線通信装置 Expired - Fee Related JP3751870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311834A JP3751870B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 携帯型無線通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311834A JP3751870B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 携帯型無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003115912A JP2003115912A (ja) 2003-04-18
JP3751870B2 true JP3751870B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=19130586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311834A Expired - Fee Related JP3751870B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 携帯型無線通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3751870B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555321B2 (en) 2003-08-07 2009-06-30 Panasonic Corporation Communication portable terminal device
CN108873518A (zh) * 2018-06-26 2018-11-23 厦门天马微电子有限公司 显示面板和显示装置
CN111081141B (zh) * 2020-01-08 2022-04-26 昆山国显光电有限公司 阵列基板、显示面板及显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003115912A (ja) 2003-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI532356B (zh) 可客製的模組化多功能通訊裝置
EP1507273B1 (en) Keypad assembly
CN104487701B (zh) 开关装置
JP4083580B2 (ja) ケース
US20030114200A1 (en) Portable terminal device having a display unit utilizing a holographic screen
US20090027874A1 (en) Illumination device and portable electronic device incorporating same
US20040259587A1 (en) Modular wireless telephone
KR20100050028A (ko) 와치형 단말기
CN110431829B (zh) 移动终端
CN209748935U (zh) 终端设备
US20230157608A1 (en) Electronic device
JP2001168546A (ja) 携帯型情報端末
TW200300916A (en) Light emission and display devices and electronic apparatus using the display device
JP3751870B2 (ja) 携帯型無線通信装置
JP3746985B2 (ja) 携帯機器のキー照明構造
JP5241338B2 (ja) 携帯端末機
JP4171654B2 (ja) 携帯通信装置のケース
JP4467819B2 (ja) 携帯端末装置
WO2006098563A1 (en) Mobile communication terminal having a light guide plate for indicating receipt of a signal
CN2556869Y (zh) 具有电子游戏功能的手机壳结构
CN213814329U (zh) 电子设备
CN111988055B (zh) 卡托机构组合件及移动终端
CN213217085U (zh) 电子设备
CN215300806U (zh) 无线传屏器
CN217957131U (zh) 一种多功能接口电子纸手机壳

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees