JP3751343B2 - 蓋を備えた電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蓋を備えた電話機に係り、特に、電子部品を有する蓋を備えた電話機に関する。
スイッチ等の電子部品が組み込まれており、開閉可能である蓋を備えた電話機においては、蓋を支持するヒンジモジュールは、蓋と電話機本体との間を繋ぐ電線について、無理のない配線ルートが確保出来る構成が望ましい。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来の一例の電話機10を示す。電話機10は、電話機本体11と、開閉可能である蓋12とを有する。ヒンジモジュール13は、軸14と、軸14に嵌合している二つのU字形の板ばね15,16とよりなる構成を有し、電話機本体11の端の筒状部17内に組み込まれている。軸14は、途中の位置にカム(図示せず)を有する。U字形の板ばね15,16はこのカムに作用している。軸14は、筒状部17を横切っており、両側の端部18、19が筒状部17の端より突き出ている。U字形の板ばね15,16は、筒状部17内に係止されている。蓋12は、幅方向上両端に、腕部12a,12bを有する。蓋12は、腕部12aを端部18に係止し、腕部12bを端部19に係止して、軸14に固定してある。
【0003】
U字形の板ばね15,16がカムを挟む作用によって、蓋12は、閉じた位置に保たれている。電話機10を使用するときには、手で蓋12を開く。U字形の板ばね15,16がカムを挟む作用によって、蓋12は、今度は、図14に示す開いた状態に保たれる。電話機10は、この状態で使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の電話機10は、蓋12がスイッチ等の電子部品が組み込まれた構造であり、蓋12と電話機本体11とを電線で繋ぐ場合に、電線の配線のルートが確保しにくかった。即ち、従来は、図14に示すように、軸14に孔20をあけ、電線21は孔20を通して配線していた。このため、電線21の配線がしにくかった。また、配線する電線の数を増やすこと、及び、電線として、フレキシブルプリント基板を使用すること等はできなかった。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決した蓋を備えた電話機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記電話機本体内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線が上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成とし、
上記ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、
且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記電話機本体内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線が上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、角度を少し違えて設けてある第1のカムと第2のカムとを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記第1のカムを挟む第1のU字形のばねと、該軸に対して回動可能に設けてあり、且つ上記第1のU字形のばねに対して回動可能であり、上記第2のカムを挟む第2のU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、上記第1、第2のU字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなる構成としたことを特徴とする。
請求項3の発明は、電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を上記電話機本体に対して支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、
且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を上記電話機本体に対して支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、角度を少し違えて設けてある第1のカムと第2のカムとを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記第1のカムを挟む第1のU字形のばねと、該軸に対して回動可能に設けてあり、且つ上記第1のU字形のばねに対して回動可能であり、上記第2のカムを挟む第2のU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、上記第1、第2のU字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなる構成としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項3に記載の蓋を備えた電話機において、
上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記U字形のばねと、上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2又は請求項4に記載の蓋を備えた電話機において、
上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記第1のU字形のばねと、上記第2のU字形のばねと上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上 記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例になる携帯電話機30を示す。携帯電話機30は、電話機本体31と、開閉可能である蓋32と、ヒンジモジュール33とを有する。
【0012】
電話機本体31は、略直方体であり、図1中Y1端側より、スピーカ部35、液晶表示部36、キー部37を有し、Y2端に、筒状の略中空の隆起部38を有する。蓋32は、図1中Y2端のX1,X2の幅方向上両端に、腕部40、41を有する。また、蓋32は、複数のキー42を有し、Y2側にマイク43を有し、内部に、プリント基板44を有する。ヒンジモジュール33は、大略、軸50と、板ばね51とよりなる。
【0013】
ヒンジモジュール33は、隆起部38のX2側のヒンジモジュール組み込み部60内に組み込まれており、板ばね51がヒンジモジュール組み込み部60内の凸部に係止されており、軸50の端の矩形突部50aが、隆起部38のX2側の端面61より突き出ている。隆起部38のX1側の端面62には、軸受孔63が形成してある。軸受孔63の径d1は、約7mmと大きい。蓋32の一方の腕部40は、内側面側に、矩形凹部45を有する。蓋32の他方の腕部41は、内部は空洞46であり、内側面側に、開口47、及び、この開口46を囲むフランジ状の環状凸部48を有する。開口47は、径d2が約5mmと大きく、且つ、上記の空洞46と連通している。
【0014】
蓋32は.腕部40の矩形凹部45がヒンジモジュール33の矩形突部50aと係合し、腕部41の環状凸部48が軸受孔63と嵌合した状態で、電話機本体31に取り付けてあり、開閉可能である。なお、蓋32は.腕部40,41を弾性的に外側に少し曲げて取り付けられる。携帯電話機30を使用していない場合には、蓋32は閉じ位置P1にあり、閉じており、キー部37を覆っている。携帯電話機30を使用するに際して、蓋32は手で開けられ、開き位置P2に保持される。スピーカ部35とマイク43とは約145度離れた位置とされ、携帯電話機30はこの状態で使用される。
【0015】
70は帯状のフレキシブルプリント基板であり、蓋32内のプリント基板44より引き出されており、腕部41内の空洞46内を延在し、開口46を通り抜けて、隆起部38内に入り込み、孔64を通って、電話機本体31内にまで到っている。帯状のフレキシブルプリント基板70は、途中に、空芯でX軸に螺旋状の捲いた部分71を有する。この空芯螺旋巻き部71は、径d2より少し小さい径d3を有し、X1,X2方向に延在しており、空洞46より開口46を通り抜けて隆起部38内に入り込んだ部分に存在している。
【0016】
図1より分かるように、ヒンジモジュール33は、蓋32の幅方向上両端の腕部40、41のうち一方の腕部40だけを支持する構成であるため、蓋32と電話機本体31とを繋ぐ帯状のフレキシブルプリント基板70の配線ルートは、ヒンジモジュール33を避けた配線ルート、即ち、ヒンジモジュール33と少しも干渉しない配線ルートとなっている。なお、換言すれば、ヒンジモジュール33と少しも干渉しない配線ルートを採り得るため、蓋32と電話機本体31とを繋ぐ電線として、多数の配線を有する帯状フレキシブルプリント基板70を使用することが可能となっている。
【0017】
また、開口47は、径d2が約5mmと大きいため、空芯螺旋巻き部71を余裕で収容出来る。また、空芯螺旋巻き部71を採用したことにより、蓋32の開閉操作による帯状フレキシブルプリント基板70の傷みが効果的に抑えられる。蓋32を開閉操作したとき、空芯螺旋巻き部71全体がすぼまったりひろがったりして、空芯螺旋巻き部71を形成している帯状フレキシブルプリント基板の全長が一様に曲げられることになり、帯状フレキシブルプリント基板70の各部に作用する応力は僅かにとどまるからである。なお、帯状フレキシブルプリント基板70は、空芯螺旋巻き部71を有せず、単に適宜屈曲して延在していてもよい。
【0018】
また、図1より分かるように、ヒンジモジュール組み込み部60は隆起部38のX2側に有るため、ヒンジモジュール33は、電話機本体31を分解せずともヒンジモジュール組み込み部60から取り外すことが出来る。よって、ヒンジモジュール33の保守がし易い。
【0019】
また、ヒンジモジュール33がモジュール化されているため、ヒンジモジュール33は予め組立られており、ヒンジがモジュール化されていない場合に比べて、電話機30は効率良く組立られる。
次に、図2を参照して、ヒンジモジュール33について説明する。
【0020】
ヒンジモジュール33は、大略、軸50に、板ばね51が、Eワッシャ52により取り付けられた構成を有する。図2中、X1,X2は、図1中のX1,X2と対応している。
軸50は、X2方向端側から順に、矩形突部50a、円形のフランジ50b、カム50c、溝50d、軸部50eを有する。カム50cは、平行である二つの平面50c−1,50c−2を有する。
【0021】
板ばね51は、中央に孔51aを有する十字形状の素材の各腕をX2方向に曲げてなる構造を有し、4つの板ばね片51b〜51eを有する。板ばね片51bと板ばね片51cとが、ばね力をすぼむ方向に作用させてカム50cを挟むU字形の板ばね部51−1を構成する。板ばね片51dと板ばね片51eとが、ばね力を拡がる方向に作用させてヒンジモジュール収容部60の内面に押し当たる抜け止め用のU字形の板ばね部51−2を構成する。板ばね51は、中央の孔51aを軸部50eに支持されて、背面にワッシャ53をあてがわれて、溝50dに嵌合して取り付けてある抜け止め部材としてのEワッシャ52により抜け止めされている。板ばね51と軸50とは、独立に回動可能である。ヒンジモジュール33単独の状態では、板ばね片51b、51cは、カム50cの平面50c−1,50c−2を挟んでいる。
【0022】
図3(A),(B)はヒンジモジュール組み込み部60を示す。図3(B)は図3(A)中、IIIB−IIIB に沿う断面図である。ヒンジモジュール組み込み部60は、略円柱形状の凹状であり、略円柱の内周壁面60aを有し、奥部の中心に軸受部60bを有し、且つ、奥部の周囲に、回り止め凸部60c,60d,60eを有する。
【0023】
ヒンジモジュール33は、図4(A),(B)に示すように、ヒンジモジュール組み込み部60内に組み込まれている。軸50は、X1側の軸部50eが軸受部60bに嵌合し、X2側の円形フランジ50bがヒンジモジュール組み込み部60の入り口部に嵌合して、両持ち支持された状態にある。板ばね51は、全体が、ヒンジモジュール組み込み部60内に入り込んでいる。抜け止め用のU字形の板ばね部51−2は、強制的にすぼめられており、板ばね片51d,51eが内周壁面60aに弾性的に押し当たっている。板ばね片51d,51eと内周壁面60aとの間の摩擦力により、ヒンジモジュール33はヒンジモジュール組み込み部60内に保たれており、ヒンジモジュール組み込み部60からの抜け出しを制限されている。また、板ばね片51b〜51eの基部51b−1〜51e−1が回り止め凸部60c,60d,60eと係合している。これによって、板ばね51は、回動しない状態となっている。カム50cを挟むU字形の板ばね部51−1を構成する板ばね片51bと板ばね片51cとが、Z1,Z2方向上に整列している。
【0024】
次に、ヒンジモジュール33の動作について、図5(A)乃至(F)を参照して説明する。
図5(A)に示すように、携帯電話機30を使用していず、蓋32が閉じている場合には、ヒンジモジュール33は、図5(D)に示す状態にある。カム50cが斜めであり、板ばね片51b、51cがカム50cを挟んでおり、蓋32はA2方向に付勢された状態で閉じている。
【0025】
携帯電話機30を使用するに際して、蓋32を手でA1で示す開く方向に約90度回動させると、板ばね片51b、51cがカム50cに作用する力が、軸50をA2方向に回動させる方向から軸50をA1方向に回動させる方向に変わり、蓋32はA1で示す開く方向に約55度回動して、図5(B)に示す開き位置P2に到る。ヒンジモジュール33は、図5(E)に示すように、カム50cの平面50c−1,50c−2が板ばね片51b、51cによって挟まれた状態となり、板ばね片51b、51cが平面50c−1,50c−2を挟むばね力によって蓋32は開き位置P2に保たれる。
【0026】
蓋32にこれを過剰に開く方向の強い力が加わった場合には、図5(F)に示すように、カム50cが板ばね片51b、51cを押し拡げつつ回動し、蓋32は図5(C)に示すように過剰に開かれる。蓋32に作用している強い力が無くなると、蓋32は板ばね片51b、51cのばね力によってA2方向に回動されて開き位置P2に戻される。
【0027】
図6は本発明の第2実施例になる携帯電話機30Aを示す。携帯電話機30Aは、図1の携帯電話機30とは、ヒンジモジュール組み込み部60の場所を異にする構成であり、図6中、図1に示す構成部分と同じ部分には同一符号を付し、図1に示す構成部分と対応する部分には添字Aを付した同一符号を付す。携帯電話機30Aは、電話機本体31Aと、開閉可能である蓋32Aと、ヒンジモジュール33とを有する。ヒンジモジュール組み込み部60は、蓋32Aの腕部40Aに形成してある。ヒンジモジュール33はヒンジモジュール組み込み部60に組み込まれている。帯状フレキシブルプリント基板70は、図1の携帯電話機30の場合と同様に配線してある。
【0028】
図7は本発明の第3実施例になる携帯電話機30Bを示す。携帯電話機30Bは、図1の携帯電話機30とは、ヒンジモジュールを異にする構成であり、図7中、図1に示す構成部分と同じ部分には同一符号を付し、図1に示す構成部分と対応する部分には添字Bを付した同一符号を付す。携帯電話機30Bは、電話機本体31と、開閉可能である蓋32と、ヒンジモジュール33Bとを有する。
【0029】
図8に示すように、ヒンジモジュール33Bは、大略、軸50Bに、第1のU字形ばねとしての板ばね51と、第2のU字形ばねとしての板ばね54とが、Eワッシャ52により取り付けられた構成を有する。軸50Bは、第1のカムとしてのカム50cに加えて、第2のカムとしてのカム50fを有する。カム50fは、カム50cに対してA2方向に約12度ずれており、平行である二つの平面50f−1,50f−2を有する。板ばね54は、U字形であり、孔54aと、2つの板ばね片54b,54cとを有する。板ばね54は、板ばね51の内側に位置しており、2つの板ばね片54b,54cがカム50fを挟んでいる。板ばね51はカム50cを挟んでいる。
【0030】
板ばね51は、図9(A)に示すように、カム50cを挟むことによって板ばね54に対してA2方向に付勢されている。これによって、板ばね51は、図9(D)に示すように、回り止め凸部60c,60d,60eに押し当たっている。また、板ばね54は、図9(C)に示すように、カム50fを挟むことによって板ばね51に対してA1方向に付勢されている。これによって、板ばね54は、図9(D)に示すように、回り止め凸部60c,60eに押し当たっている。よって、ヒンジモジュール33Bは、A1,A2方向にガタの無い状態でヒンジモジュール組み込み部60内に組み込まれている。したがって、蓋32は、図9(B),(D)に示すように、開き位置P2に、ガタの無い状態で保持され、携帯電話機30Bは使い勝手良く使用される。
【0031】
また、板ばね51のばね力に加えて板ばね54のばね力が作用するため、このことによっても、蓋32は、開き位置P2にしっかり保持される。
図10(A)乃至(F)は、蓋32の位置とヒンジモジュール33Bの動作状態とを対応させて示す。ヒンジモジュール33Bの動作は、軸50Bに板ばね51のばね力に加えて板ばね54のばね力が作用する他は、図5に示す場合と同じである。
【0032】
図11は本発明の第4実施例になる携帯電話機30Cを示す。携帯電話機30Cは、図1の携帯電話機30とは、ヒンジモジュールを異にする構成であり、図11中、図1に示す構成部分と同じ部分には同一符号を付し、図1に示す構成部分と対応する部分には添字Cを付した同一符号を付す。携帯電話機30Cは、電話機本体31と、開閉可能である蓋32と、ヒンジモジュール33Cとを有する。携帯電話機30Cは、蓋32が、その腕部40,41が弾性的に外側に少しも曲がらない構造である場合に好適である。
【0033】
図12に示すように、ヒンジモジュール33Cは、図8に示す構成のヒンジモジュール33Bが有底筒体80内に組み込まれた構造であり、背面側にコイルばね81が配された状態でヒンジモジュール組み込み部60内に組み込まれている。コイルばね81が存在することによって、ヒンジモジュール33Cは、力を加えることによって、図11中、ヒンジモジュール組み込み部60内に少し押し込まれ、力を解除すると、ヒンジモジュール組み込み部60より少し突き出る。ヒンジモジュール33Dをヒンジモジュール組み込み部60内に押し込む操作をすることにより、蓋32が、その腕部40,41が弾性的に外側に少しも曲がらない構造である場合にも、蓋32が、取り付けられる。
【0034】
なお、板ばね部51dの凸部51d−1が有底筒体80の開口80aに嵌合することによって、ヒンジモジュール33Bが有底筒体80に対して回り止めされており、且つ、有底筒体80の外側の凸部80bがヒンジモジュール組み込み部60の溝部60fに係合することにより、ヒンジモジュール33Cがヒンジモジュール組み込み部60に対して回り止めされている。
【0035】
図13はヒンジモジュールの別の例である。ヒンジモジュール33Dは、図2中の板ばね51に代えて、ばね性を有する線材を略U字状に曲げてなるばね部材90を有する構成である。
なお、本発明は、携帯電話機に限らず、コードレス電話機にも適用出来る。また、請求項の「蓋」は、マイク等が組み込まれている蓋の他に、フリッパ等を意味するものである。
【0036】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1の発明によれば、ヒンジモジュールが、電話機本体内に組み込まれており、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、蓋が電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持し、蓋と電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、蓋の一対の腕部のうちヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成としてあるため、配線される電線がヒンジモジュールと干渉することが起きにくく、よって、電線の本数が多い場合にも、支障なく電線を配線することが出来る。また、蓋と電話機本体とを繋ぐ電線として、多数の配線を有する帯状フレキシブルプリント基板を使用することが可能である。また、ヒンジがモジュール化されているため、モジュール化されていない場合に比べて、電話機が組立易い。また、電話機本体を分解せずともヒンジモジュールを取り外すことが出来、よって、ヒンジモジュールの保守がし易い。
また、ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、簡単な構造と出来、また、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、部品点数を増やさないで電話機本体内より抜け出ないようにすることが出来る。
請求項2の発明によれば、ヒンジモジュールが、電話機本体内に組み込まれており、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、蓋が電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持し、蓋と電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、蓋の一対の腕部のうちヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成としてあるため、配線される電線がヒンジモジュールと干渉することが起きにくく、よって、電線の本数が多い場合にも、支障なく電線を配線することが出来る。また、蓋と電話機本体とを繋ぐ電線として、多数の配線を有する帯状フレキシブルプリント基板を使用することが可能である。また、ヒンジがモジュール化されているため、モジュール化されていない場合に比べて、電話機が組立易い。また、電話機本体を分解せずともヒンジモジュールを取り外すことが出来、よって、ヒンジモジュールの保守がし易い。
また、ヒンジモジュールは、角度を少し違えて設けてある第1のカムと第2のカムとを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記第1のカムを挟む第1のU字形のばねと、該軸に対して回動可能に設けてあり、且つ上記第1のU字形のばねに対して回動可能であり、上記第2のカムを挟む第2のU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、上記第1、第2のU字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなる構成であるため、第1、第2のU字形のばねがずれていることを利用して、ヒンジモジュールの電話機本体に対する回動方向のガタを無くし得、且つ、カムを挟むばね力を増し得、よって、蓋を開き位置にしっかりと保持することが出来る。
請求項3の発明によれば、ヒンジモジュールが、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を電話機本体に対して支持し、且つ、蓋と電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成としてあるため、配線される電線がヒンジモジュールと干渉することが起きにくく、よって、電線の本数が多い場合にも、支障なく電線を配線することが出来る。また、蓋と電話機本体とを繋ぐ電線として、多数の配線を有する帯状フレキシブルプリント基板を使用することが可能である。また、ヒンジがモジュール化されているため、モジュール化されていない場合に比べて、電話機が組立易い。また、電話機本体を分解せずともヒンジモジュールを取り外すことが出来、よって、ヒンジモジュールの保守がし易い。
また、ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、簡単な構造と出来、また、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、部品点数を増やさないで電話機本体内より抜け出ないようにすることが出来る。
請求項4の発明によれば、ヒンジモジュールが、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を電話機本体に対して支持し、且つ、蓋と電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成としてあるため、配線される電線がヒンジモジュールと干渉することが起きにくく、よって、電線の本数が多い場合にも、支障なく電線を配線することが出来る。また、蓋と電話機本体とを繋ぐ電線として、多数の配線を有する帯状フレキシブルプリント基板を使用することが可能である。また、ヒンジがモジュール化されているため、モジュール化されていない場合に比べて、電話機が組立易い。また、電話機本体を分解せずともヒンジモジュールを取り外すことが出来、よって、ヒンジモジュールの保守がし易い。
また、ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、簡単な構造と出来、また、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成であるため、部品点数を増やさないで電話機本体内より抜け出ないようにすることが出来る。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項3に記載の蓋を備えた電話機において、上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記U字形のばねと、上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたため、ヒンジモジュールを押し込むことによって、蓋が、その腕部が弾性的に外側に少しも曲がらない構造である場合にも、蓋を電話機本体に支障無く取り付けることが出来る。
請求項6の発明は、請求項2又は請求項4に記載の蓋を備えた電話機において、上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記第1のU字形のばねと、上記第2のU字形のばねと上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたため、ヒンジモジュールを押し込むことによって、蓋が、その腕部が弾性的に外側に少しも曲がらない構造である場合にも、蓋を電話機本体に支障無く取り付けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になる携帯電話機の斜視図である。
【図2】図1中のヒンジモジュールを示す図である。
【図3】図1中、ヒンジモジュール組込み部を示す図である。
【図4】ヒンジモジュールがヒンジモジュール組込み部内に組み込まれている状態を示す図である。
【図5】蓋の位置とヒンジモジュールの動作状態とを対応させて示す図である。
【図6】本発明の第2実施例になる携帯電話機の斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例になる携帯電話機の斜視図である。
【図8】図7中のヒンジモジュールを示す図である。
【図9】ヒンジモジュールがガタの無い状態でヒンジモジュール組み込み部内に組み込まれていることを示す図である。
【図10】蓋の位置とヒンジモジュールの動作状態とを対応させて示す図である。
【図11】本発明の第4実施例になる携帯電話機の斜視図である。
【図12】図10中のヒンジモジュールを示す図である。
【図13】ヒンジモジュールの変形例を示す図である。
【図14】従来の携帯電話機の1例を示す図である。
【符号の説明】
30,30A,30B,30C 携帯電話機
31,31A 電話機本体
32,32A 蓋
33,33A,33C ヒンジモジュール
35 スピーカ
36 液晶表示部
37 キー部
38 筒状の略中空の隆起部
40、41 腕部
42 キー
43 マイク
44 プリント基板
45 矩形凹部
46 空洞
47 開口
48 環状凸部
50,50B 軸
50a 矩形突部
50b 円形フランジ
50c,50f カム
50c−1,50c−2 平行な平面
50d 溝
50e 軸
51 板ばね
51−1 U字状板ばね部
51−2 抜け止め用U字状板ばね部
51a 孔
51b〜51e 板ばね片
52 Eワッシャ
53 ワッシャ
54 板ばね
54a 孔
54b,54c 板ばね片
60 ヒンジモジュール組み込み部
60a 内周壁面
60b 軸受部
60c、60d,60e 回り止め部
61 X2端面
62 X1端面
63 軸受孔
64 孔
70 帯状のフレキシブルプリント基板
71 空芯螺旋巻き部
80 筒体
80a 開口
80b 凸部
81 コイルばね
90 ばね性を有する線材を略U字状に曲げてなるばね部材
Claims (6)
- 電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記電話機本体内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線が上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、
且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。 - 電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記電話機本体内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線が上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールによって支持されていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、角度を少し違えて設けてある第1のカムと第2のカムとを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記第1のカムを挟む第1のU字形のばねと、該軸に対して回動可能に設けてあり、且つ上記第1のU字形のばねに対して回動可能であり、上記第2のカムを挟む第2のU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、上記第1、第2のU字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなる構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。 - 電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりな り、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を上記電話機本体に対して支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、該U字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなり、
且つ、上記U字形のばねは、上記カムを挟む方向とは別の方向に延在し、上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれるときにすぼめられる抜け止め用U字形板ばね部を一体に有する構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。 - 電話機本体と、
幅方向上両端に一対の腕部を有し、該一対の腕部の夫々を上記電話機本体に支持されて取り付けてあり、上記電話機本体を覆う閉じ位置と、閉じ位置に位置しているときに覆われていた部分を露出させる開き位置との間で回動する蓋と、
カムを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記カムを挟むばねとよりなり、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部を上記電話機本体に対して支持して、上記蓋が上記電話機本体に対して、閉じ位置と開き位置との間を回動するように支持するヒンジモジュールとよりなり、
上記蓋と上記電話機本体との間を繋ぐ電線のルートが、上記蓋の一対の腕部のうち上記ヒンジモジュールが組み込まれていない他方の腕部の内部を通るルートである構成であり、
上記電線は、帯状のフレキシブルプリント基板であり、途中に、該帯状のフレキシブルプリント基板が螺旋状に捲かれた空芯螺旋巻き部を有し、
上記蓋の他方の腕部は、内部が空洞でありに蓋の腕部は内部が空洞であり、内側面側に開口を有する構成であり、
上記帯状のフレキシブルプリント基板の空芯螺旋巻き部が上記他方の腕部の上記空洞内に存在して上記開口を通り抜けている構成であり、
上記ヒンジモジュールは、角度を少し違えて設けてある第1のカムと第2のカムとを有する軸と、該軸に対して回動可能に設けてあり、上記第1のカムを挟む第1のU字形のばねと、該軸に対して回動可能に設けてあり、且つ上記第1のU字形のばねに対して回動可能であり、上記第2のカムを挟む第2のU字形のばねと、該軸に嵌合して取り付けてあり、上記第1、第2のU字形のばねが該軸より抜け出ないように抜け止めする抜け止め部材とよりなる構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。 - 請求項1又は請求項3に記載の蓋を備えた電話機において、
上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記U字形のばねと、上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。 - 請求項2又は請求項4に記載の蓋を備えた電話機において、
上記ヒンジモジュールは、上記軸と、上記第1のU字形のばねと、上記第2のU字形のばねと上記抜け止め部材とが有底筒体内に組み込まれた構成であり、コイルばねと共に上記電話機本体内又は上記蓋の一対の腕部のうちの一方の腕部内に組み込まれており、上記コイルばねにより突き出る方向に付勢されている構成としたことを特徴とする蓋を備えた電話機。
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