JP3750509B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の複写機やプリンター、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、クリーニング性を向上させるため、感光体ドラム等の像担持体の表面に潤滑剤を供給するように構成した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置としては、球形トナーのブレードクリーニング性を付与する目的で、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する手段が、検討されている。
【0003】
かかる感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する技術としては、実開昭56−147470号公報、特開昭60−225870号公報、特開平4−372981号公報、特開平5−53485号公報及び特開平5−188643号公報等に開示されたものが、既に提案されている。
【0004】
上記実開昭56−147470号公報には、固体潤滑剤を回転ブラシに接触させ、この回転ブラシに付着した固体潤滑剤を、間欠的に感光体ドラムの表面に供給するように構成したものである。
【0005】
また、上記特開昭60−225870号公報に係る画像記録装置は、像支持体表面に、該表面を実質的に摺擦しないトナー像形成手段と、前記像支持体のクリーニング性を改良するためのクリーニング助剤付与手段とを設けるように構成したものである。
【0006】
さらに、上記特開平4−372981号公報に係るクリーニング方法は、体積平均粒径2〜8μmのトナーにより感光体上に形成された潜像を現像し、しかるのち、転写、クリーニングする画像形成プロセスにおいて、感光体の摩擦係数を低下させる物質を感光体表面上に供給するように構成したものである。
【0007】
また更に、上記特開平5−53485号公報に係る画像形成装置は、有機光導電層を有する回転可能な像形成体表面の残留トナーをクリーニングするブレード状クリーニング手段と、像形成体表面にクリーニング助剤を付与するクリーニング助剤付与手段を含むクリーニング装置を有する画像形成装置において、前記クリーニング助剤付与手段が、固体の潤滑性物質から成るクリーニング助剤を含有し、像形成体表面に回転可能に当接する弾性ローラであって、前記クリーニング手段に対して像形成表面の移動方向上流側で、かつ該クリーニング手段の下方に配置されるように構成したものである。
【0008】
更に、上記特開平5−188643号公報に係るクリーニング方法は、重合法で調製された体積平均粒径(Dv)2〜10μmで且つ体積平均粒径と個数平均粒径(Dp)との比Dv/Dp≦1.30のトナーにより感光体上に形成された潜像を現像し、しかるのち、転写、クリーニングする画像形成プロセスにおいて、感光体の摩擦係数を低下させる物質を感光体表面上に供給するように構成したものである。
【0009】
上記感光体ドラムの表面に供給される潤滑剤としては、一般的に、ステアリン酸亜鉛やBN(チッ化ホウ素)などが使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記実開昭56−147470号公報、特開昭60−225870号公報、特開平4−372981号公報、特開平5−53485号公報及び特開平5−188643号公報等に開示された技術の場合には、感光体ドラムの表面に、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)やチッ化ホウ素(BN)等の潤滑剤を供給するように構成したものであるが、これらの潤滑剤が感光体ドラムの表面に付着すると、球形トナーに対するクリーニングブレードのクリーニング効率は、飛躍的に向上するが、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)あるいはBNといった潤滑剤は、クリーニングブレードでは完全に掻き取りきれず、感光体ドラムの表面に残留してしまう。特に、感光体ドラムの表面に接触する帯電ロールを用いた画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に残留した潤滑剤が、帯電ロールの表面に付着し、当該帯電ロール表面の汚染が引き起こされ、放電ムラに起因する放電斑を招き、画像ディフェクトが発生するという問題点を有している。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、像担持体の表面に残留した潤滑剤によって、画像ディフェクトが発生するのを防止することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、像担持体の表面を帯電装置によって帯電するとともに、前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、当該像担持体の表面に形成された静電潜像を現像・転写した後、前記像担持体の表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去するように構成された画像形成装置において、前記像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を備え、前記潤滑剤供給手段が供給する潤滑剤は、導電化処理されているとともに、前記帯電装置として接触型の帯電ロールを用い、更に前記帯電ロールの軸方向両端部に、当該帯電ロールと像担持体との間の摩擦係数よりも摩擦係数が高い回転補助部材を設けたことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
上記像担持体表面の潤滑物質としては、従来から脂肪酸金属塩が使われることは公知であるが、基本的にはこの潤滑物質がクリーニングブレードをすり抜けながら、像担持体の表面を潤滑させるのであるが、この潤滑物質は、粉体抵抗値が1014〜1016Ωと非常に高い値を示し、この潤滑物質が接触式帯電部材や中間転写ベルト材の表面に付着すると、放電阻害を引き起こし、画像欠陥となる。
【0014】
そこで、前記潤滑剤供給手段が供給する潤滑剤を、導電化処理することによって、その抵抗値を所定の範囲まで低下させ、潤滑剤が接触式帯電部材や中間転写ベルト材の表面に付着した場合でも、放電阻害が発生するのを防止し、画像欠陥が生じるのを回避することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、前記潤滑剤の体積抵抗が105 Ω・cmから1010 Ω・cmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0016】
潤滑剤の体積抵抗が上記の範囲以外の場合には、潤滑剤の抵抗が高いと帯電阻害が発生してしまい、一方低すぎると転写時の電荷リーク等による転写不良などが発生する。
【0017】
潤滑剤としては、例えば、脂肪酸金属塩(例えば、脂肪酸金属塩を構成する金属としては、亜鉛、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、鉛、ニッケル等が有り、また脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸としては、ステアリン酸、ラウリン酸、パルチミン酸等)を用いることができる。
【0018】
また、上記潤滑剤の抵抗値を下げるための導電性フィラーとしては、例えば、TiO2 が挙げられ、潤滑剤であるZnStにTiO2 を混合比75:25〜25:75の範囲で混合することにより、所望の抵抗値を得ることができる。その他の導電性フィラーとしては、例えば、SnO2 、カーボンブラック、ZnO、InO2 、SbO2 等を挙げることができる。
【0019】
さらに、イオン導電性付与剤の一つであるPEL(日本カーリット社製;ポリアルキレングリコールを主成分とするポリオールに過塩素酸リチウムなどの過塩素酸を複合化させた材料)等を用いてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのカラー電子写真複写機を示すものである。
【0022】
図2において、1はカラー電子写真複写機の本体を示すものであり、このカラー電子写真複写機本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する自動原稿搬送装置3と、当該自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る原稿読取装置4が配設されている。この原稿読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及び結像レンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して、この画像読取素子11によって原稿2の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るようになっている。
【0023】
上記原稿読取装置4によって読み取られた原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとして画像処理装置12に送られ、この画像処理装置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0024】
そして、上記の如く画像処理装置12で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の原稿色材階調データとしてROS13(Raster Output Scanner)に送られ、このROS13では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0025】
上記カラー電子写真複写機本体1の内部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段Aが配設されている。この画像形成手段Aは、主として、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム17と、前記感光体ドラム17の表面を所定の電位に一様に帯電する接触型帯電装置としての帯電装置18と、前記感光体ドラム17の表面に画像露光を施す画像露光手段としてのROS13と、前記感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像手段としてのロータリー方式の現像装置19とから構成されている。
【0026】
上記ROS13は、図2に示すように、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡14によって偏向走査され、f・θレンズ15及び反射ミラー16を介して像担持体としての感光体ドラム17上に走査露光される。
【0027】
上記ROS13によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム17は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム17の表面は、予め一次帯電用の帯電装置18によって、所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の現像器19Y、19M、19C、19BKを備えたロータリー方式の現像装置19によって、例えば、感光体ドラム17の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定の色のトナー像となる。上記ロータリー方式の現像装置19の各現像器19Y、19M、19C、19BKでは、例えば、平均粒径が5.5μmの球形トナーが用いられる。尚、上記感光体ドラム17上に形成されたトナー像は、必要に応じて転写前帯電器20によってマイナス極性の帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0028】
上記感光体ドラム17上に形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム17の下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト21上に、第1の転写手段としての1次転写ロール22によって多重に転写される。この中間転写ベルト21は、駆動ロール23、従動ロール24a、テンションロール24b及び2次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップロール25によって、感光体ドラム17の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
【0029】
上記中間転写ベルト21上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム17上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一次転写ロール22によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト21上に転写されたトナー像は、所定のタイミングで2次転写位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙26上に、中間転写ベルト21を支持するバックアップロール25と、当該バックアップロール25に圧接する第2の転写手段の一部を構成する2次転写ロール27の圧接力及び静電吸引力によって転写される。上記記録用紙26は、図2に示すように、カラー電子写真複写機本体1内の下部に配置された複数の記録媒体収容部材としての給紙カセット28、29、30、31の何れかから、所定のサイズのものがフィードロール28a、29a、30a、31aによって給紙される。給紙された記録用紙26は、複数の搬送ロール32及びレジストロール33によって、所定のタイミングで中間転写ベルト21の2次転写位置まで搬送される。そして、上記記録用紙26には、上述したように、2次転写手段としてのバックアップロール25と2次転写ロール27とによって、中間転写ベルト21上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0030】
また、上記中間転写ベルト21上から所定の色のトナー像が転写された記録用紙26は、中間転写ベルト21から分離された後、搬送ベルト34によって定着装置35へと搬送され、この定着装置35によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙26上に定着され、片面複写の場合には、そのまま排紙トレイ36上に排出されてカラー画像の複写工程が終了する。
【0031】
一方、両面複写の場合には、第1面(表面)にカラー画像が形成された記録用紙26を、そのまま排紙トレイ36上に排出せずに、図示しない反転ゲートによって下向きに搬送方向が変更され、3つのロールが圧接されたトリロール37及び反転ロール38によって、反転通路39へと一旦搬送される。そして、上記記録用紙26は、今度は逆転する反転ロール38によって両面用通路40へと搬送され、この両面用通路40に設けられた搬送ロール41によってレジストロール33まで一旦搬送されて停止する。記録用紙26は、中間転写ベルト21上のトナー像と同期して、再度レジストロール33によって搬送が開始され、当該記録用紙26の第2面(裏面)に対してトナー像の転写・定着工程が行われた後、排出トレイ36上に排出されるようになっている。
【0032】
なお、図2中、42は転写工程が終了した後の感光体ドラム17の表面から残留トナーや紙粉等を除去するためのクリーニング装置、43は中間転写ベルト21の清掃を行うための中間転写ベルト用クリーナー、44は手差しトレイをそれぞれ示している。
【0033】
ここで、上記クリーニング装置42としては、クリーニングブレード42aによって、感光体ドラム17の表面をクリーニングするものが用いられる。
【0034】
図3は上記カラー電子写真複写機の画像形成手段Aを示す構成図である。
【0035】
このカラー電子写真複写機では、上述したように、感光体ドラム17の表面が帯電装置18によって所定の電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム17の表面には、ROS13によって所定の色に対応した画像が露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム17の表面に各色に対応して形成された静電潜像は、対応する色の現像器19Y、19M、19C、19BKによって現像され、当該感光体ドラム17の表面には、所定の色のトナー像Tが形成される。
【0036】
例えば、上記感光体ドラム17上に形成された静電潜像がイエロー色に対応したものであれば、この静電潜像は、イエロー色の現像器19Yによって現像され、感光体ドラム17上には、イエロー色のトナー像Tが形成される。また、他のマゼンタ色、シアン色、ブラック色についても、同様のプロセスによって対応する色のトナー像Tが、感光体ドラム17上に順次形成される。
【0037】
上記感光体ドラム17上に順次形成された各色のトナー像Tは、感光体ドラム17と中間転写ベルト21とが接触する1次転写位置において、感光体ドラム17上から中間転写ベルト21の表面に転写される。この1次転写位置には、中間転写ベルト21の裏面側に半導電性の1次転写用のバイアスロール22が配設されており、中間転写ベルト21は、1次転写用のバイアスロール22によって感光体ドラム17の表面に接触するようになっている。1次転写用のバイアスロール22には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、感光体ドラム17上に形成されたトナー像Tは、中間転写ベルト21上に圧接力及び静電吸引力によって転写される。
【0038】
単色の画像を形成する場合は、中間転写ベルト21上に1次転写された所定の色のトナー像Tが、直ちに記録用紙26上に2次転写されるが、複数色のトナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム17上への所定色のトナー像Tの形成、並びにトナー像Tの中間転写ベルト21上への1次転写の工程が、所定の色数分だけ繰り返される。
【0039】
例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム17上には、その一回転毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のトナー像Tが順次形成され、これらの4色のトナー像は、順次中間転写ベルト21上に重ね合わせた状態で1次転写される。
【0040】
その際、上記中間転写ベルト21は、最初に1次転写されたイエロー色の未定着トナー像Tを保持したまま、感光体ドラム17と同期した周期で回動し、当該中間転写ベルト21上には、位置検知センサー45によって決められた所定の位置に、その一回転毎にマゼンタ色、シアン色及びブラック色の未定着トナー像Tが、イエロー色の未定着トナー像Tに順次重ね合わされた状態で転写される。
【0041】
このようにして中間転写ベルト21に1次転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト21の回転に伴って、記録用紙26の搬送経路に面した2次転写位置へと搬送される。
【0042】
そして、この記録用紙26は、前述したように、所定の給紙カセット28、29、30、31からフィードロール28a、29a、30a、31aによって給紙され、搬送ロール32によってレジストロール33まで搬送され、レジストロール33によって所定のタイミングで、2次転写ロール27と中間転写ベルト21とのニップ部間に給送される。
【0043】
また、2次転写位置における中間転写ベルト21の裏面側には、2次転写ロール27の対向電極をなすバックアップロール25が配設されている。2次転写位置では、所定のタイミングで半導電性の2次転写ロール27が中間転写ベルト21に圧接し、当該バックアップロール25にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、中間転写ベルト21上に転写された未定着トナー像Tは、前記2次転写位置において記録用紙26上に静電的に2次転写される。
【0044】
この実施の形態では、図3に示すように、2次転写ロール27にトナーの帯電極性と同極性の電圧を直接印加するのではなく、当該2次転写ロール27に中間転写ベルト21を介して圧接するバックアップロール25に、バイアスロール46によって転写バイアス電圧印加手段としての転写バイアス用高圧電源47から、トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するように構成されている。しかし、2次転写ロール27にトナーの帯電極性と同極性の電圧を直接印加するように構成しても勿論よい。
【0045】
そして、未定着トナー像が転写された記録用紙26は、中間転写ベルト21から剥離され、2次転写部の下流に配置された電極部材48、案内板49および搬送ベルト34によって定着装置35に送り込まれ、未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0046】
一方、未定着トナー像Tの2次転写が終了した中間転写ベルト21は、中間転写ベルト用クリーナー44によって残留トナーが除去される。
【0047】
上記中間転写ベルト21としては、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が106 〜1014Ω・cmとなるように形成されている。この中間転写ベルト21の厚さは、例えば、0.1mmに設定される。なお、上記中間転写ベルト21の周長は、感光体ドラム17の周長の整数倍(例えば、3倍)に設定されている。
【0048】
また、上記2次転写ロール27及び中間転写ベルト用クリーナー43は、中間転写ベルト21と接離可能に配設されており、カラー画像が形成される場合には、最終色の未定着トナー像Tが中間転写ベルト21上に1次転写されるまで、少なくとも中間転写ベルト用クリーナー44は、中間転写ベルト21から離間している。
【0049】
さらに、上記2次転写ロール27は、カーボンを分散したウレタンゴムのチューブからなる表面層と、カーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部層とを備えており、当該2次転写ロール27の表面には、フッ素コートが施されている。この2次転写ロール27は、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。
【0050】
一方、上記バックアップロール25は、カーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブからなる表面層と、EPDMのゴムからなる内部層とを備えており、その表面抵抗率が107 〜1010Ω/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0051】
また、2次転写位置のニップ部下流に配置された電極部材48は、導電性の板状部材として板金が好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレンレス鋼板を使用しており、記録用紙26側を針状としたものが用いられている。さらに、上記電極部材48の2次転写領域側の先端は、バックアップロール25と2次転写ロール27のニップ部が成す線より1mmだけ2次転写ロール27側で、かつニップ部の出口より7mmだけ離れて配置されている。
【0052】
ところで、この実施の形態1では、像担持体の表面を接触式の帯電装置によって帯電するとともに、前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、当該像担持体の表面に形成された静電潜像を現像・転写した後、前記像担持体の表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去するように構成された画像形成装置において、前記像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を備え、前記潤滑剤供給手段が供給する潤滑剤は、導電化処理されているように構成されている。
【0053】
また、実施の形態1では、前記潤滑剤の体積抵抗が105 Ω・cmから1010 Ω・cmの範囲にあるように構成されている。
【0054】
すなわち、この実施の形態1に係るカラー電子写真複写機では、図1に示すように、感光体ドラム17の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段50を備えている。この潤滑剤供給手段50は、感光体ドラム17の表面に接触して回転する回転ブラシ51と、当該回転ブラシ51に圧接する断面矩形の棒状の固形潤滑剤52とから構成されている。上記回転ブラシ51は、例えば、PP(ポリプロピレン)製の太さ8.5d(デニール)の繊維を、70kf/inch2 の密度で3mmの高さに植設したものが用いられ、この回転ブラシは、感光体ドラム17の回転方向と逆方向に、当該感光体ドラム17の回転速度の1/2の速度で回転駆動されるようになっている。また、上記固形潤滑剤52としては、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)に導電性フィラーを混合したものを、圧力成型によって6B(鉛筆硬度)の硬さで断面矩形の棒状に成型したものが用いられる。
【0055】
上記固形潤滑剤52に分散される導電性フィラーとしては、例えば、TiO2 、SnO2 、カーボンブラック、ZnO等が用いられ、当該導電性フィラーの潤滑剤(ステアリン酸亜鉛)に対する混合比(潤滑剤:導電性フィラー) は、75:25〜25:75の範囲で、固形潤滑剤が所望の抵抗値となるように設定される。また、上記導電性フィラーとしては、上記のもの以外に、イオン性導電性付与剤の一つであるPEL(日本カーリット社製;商品名)等を用いることができ、このPEL(日本カーリット社製;商品名)を、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)等と溶融混合させて、所望の抵抗値を得ることができる。
【0056】
図4は潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛(ZnSt)に、導電性フィラーとしてTiO2 を混合比を変えて混合したときの抵抗値を示すものである。尚、図4中、1E+01や1.0E+05は101 や105 を示している。
【0057】
この図4から明らかなように、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)に、導電性フィラーとしてTiO2 を混合比75:25〜25:75の範囲で混合することにより、潤滑剤を導電化処理して、当該潤滑剤の抵抗値を109 Ω・cm以下にすることができることがわかる。
【0058】
実験例−1
次に、本発明者らは、図2に示すような富士ゼロックス(株)社製のA−color936の改造機を用いて、潤滑剤が感光体ドラムの表面に残留することに起因する帯電障害に伴う画質ディフェクトが発生するか否かを確認する実験を行った。
【0059】
潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛(ZnSt)に対して、テイカ社製のTiO2 を75:25〜25:75の範囲(潤滑剤:導電性フィラー)の混合比で混合し、潤滑剤供給手段50で用いる潤滑剤の抵抗値を、図5に示すように、調製したものを用いた。これらの混合物を熱溶融、或いは圧力成型により固形物52にし、図1に示すように、回転ブラシ51を介して感光体ドラム17の表面に供給した後、潤滑剤が帯電ロール18の表面に付着したときに帯電阻害が発生し、この帯電阻害に起因する画像ディフェクトを、富士ゼロックス(株)社製のA−color936の改造機を用いて確認した。尚、トナーとしては、粒径が5.5μmの球形カラートナーを用いた。
【0060】
図5は上記実験例−1の結果を示すものである。
【0061】
この図5から明らかなように、導電化処理を施さなかった、つまりステアリン酸亜鉛(ZnSt)をそのまま使用した場合に比べ、明らかに本実験例の場合には、黒筋からなる画像ディフェクトが発生するのを確実に防止することができ、本発明の有効性を確認することができた。又、導電性フィラーとしてTiO2 の代わりに、SnO2 をZnStに対して50:50(体積比率)で調整しても、潤滑剤としての抵抗値が107 Ω・cmのものが得られ、実機によって確認した結果、同様に帯電阻害による画像デイフェクトは発生しなかった。又、ZnO(商品名FINEX−50:堺化学製)の場合もZnStに対して、体積比20〜30%混合することで、108 Ω・cm程度に調整することができ、実機においても良好な結果が得られた。又、日本カーリット社製COS(テトラシアノキシジメタン錯体)20〜100Vol%混合することで、108 Ω・cm〜1010 Ω・cmの抵抗値を得ることができ、付着後の帯電均一性も良好であった。
【0062】
実施の形態2
図6乃至図8はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、導電性フィラーが配合された潤滑剤の供給方法が、前記実施の形態と異なるように構成されている。
【0063】
すなわち、この実施の形態2では、図6に示すように、潤滑剤供給手段50が、回転ブラシを介して導電性フィラーが配合された潤滑剤を供給するものではなく、回転する弾性スポンジロール55に、導電性フィラーが配合された潤滑剤56を含浸させ、当該弾性スポンジロール55を感光体ドラム17の表面に接触させることにより、導電性フィラーが配合された潤滑剤56を直接感光体ドラム17の表面に供給するように構成されている。
【0064】
また、図7に示すように、ポリウレタンなどからなるゴム材の中に、粉体状のまま導電性フィラーを分散させた供給ブレード57を用い、当該供給ブレード57をクリーニングブレード42aの上流側に配置し、この供給ブレード57を感光体ドラム17表面との摺擦により、磨滅させながら潤滑剤を供給するように構成してもよい。尚、図7中、58はクリーニングブレード42aで回収したトナーを搬送するためのオーガーを示すものである。
【0065】
さらに、図8に示すように、図6で使用した潤滑剤を含浸させない弾性スポンジロール55に、圧力成型した潤滑剤バー52を接触させ、当該弾性スポンジロール55を介して、潤滑剤バー52を感光体ドラム17の表面に供給するように構成しても良い。
【0066】
実験例−2
次に、本発明者らは、図6乃至図8に示すような潤滑剤供給手段を、図2に示すような富士ゼロックス(株)社製のA−color936の改造機に用いて、潤滑剤が感光体ドラムの表面に残留することに起因する帯電障害に伴う画質ディフェクトが発生するか否かを確認する実験を行った。
【0067】
潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛(ZnSt)に対して、イオン導電性付与剤の一つであるPEL(日本カーリット社製;ポリアルキレングリコールを主成分とするポリオールに過塩素酸リチウムなどの過塩素酸を複合化させた材料)を、重量比において10%弱程度、溶融混合することにより、所望の抵抗値が得られ,接触帯電装置の表面に付着しても、安定した画質が得られることがわかった。
【0068】
潤滑剤の供給方法としては、図6乃至図8に示すような手段を用いた。
【0069】
図6は発泡ウレタンからなるアスアーC硬度40度、直径17mmの弾性スポンジロールを用いたもので、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)とPEL8wt%とを溶融混合したものを、発泡ウレタンに対し30vol%含浸させたものである。
【0070】
また、図7は厚み2mm自由長10mmのウレタンブレードの中に、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)とTiO2 とを50:50の割合で50vol%分散させたものである。
【0071】
又、図17は厚み2mm自由長10mmのウレタンブレードの中に、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)とTiO2 とを50:50の割合で50vol%分散させたものを、帯電装置18としてスコロトロンを使用した画像形成装置に具備した例を示す。この時は、非接触式のスコロトロンであるため、帯電装置18への汚染は、度外視できるが、中間転写ベルト21への付着による転写阻害が回避できた。本発明の導入前は、中間転写ベルト21への付着による障害が発生していた。
【0072】
一方、図8は図6で使用した発泡ウレタンロールに、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)に対してZnOを40vol%混合し、圧力成型した潤滑剤バーを接触ささせて使用したものである。その際、上記弾性ロール自体の硬さは、成型した潤滑剤バーの硬度よりも同等以上であれば、感光体ドラム上に潤滑剤を供給することができることは明らかである。
【0073】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態と同じであるので、その説明を省略する。
【0074】
実施の形態3
図9はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態3では、帯電装置の構成を工夫することによって、像担持体の表面に傷や画質欠陥が発生するのを防止するように構成されている。
【0075】
上記画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に、潤滑剤供給手段によって潤滑剤を供給するように構成した場合、帯電ロールと感光体ドラム表面との間にスリップが生じたり、帯電ロールとして発泡体を使用した場合に、帯電ロールの硬度が低いことに起因する、当該帯電ロールのつぶれ過ぎによる帯電不良を防止するため、帯電ロールと感光体ドラムとの接触圧力を低くすると、両者の間にスリップが生じたりして、トナーや潤滑剤が研磨材の作用をし、感光体ドラムの表面に傷が発生する虞れがある。
【0076】
そこで、この実施の形態3では、上記のように、帯電ロールと感光体ドラム表面との間にスリップが生じ、感光体ドラムの表面に傷が発生する虞れを防止するように構成したものである。
【0077】
すなわち、この実施の形態3では、図9に示すように、帯電ロール18の両端に、当該帯電ロール18と感光体ドラム17との間における摩擦係数よりも、摩擦係数が高い回転補助部材60を設けるように構成したものである。この回転補助部材60の材質としては、例えば、NBR等のゴムが使用される。また、上記回転補助部材60は、例えば、帯電ロール18の非作像領域部に、帯電ロール18よりの硬度よりも高く、かつ当該帯電ロール18と感光体ドラム17との間における摩擦係数よりも、摩擦係数が高くなるように設けられる。尚、図9中、65は帯電ロール18を感光体ドラム17の表面に接触させるスプリングを示している。
【0078】
上記帯電ロール18としては、図10に示すように、ステンレスや鉄からなる直径6〜8mmの金属製シャフト61の外周に、ウレタン樹脂にカーボンブラックを分散させ、アスカーC硬度が10〜30度程度、好ましくは15度程度に調整された弾性層62と、ポリアミド樹脂にカーボンブラックを分散させたものや、PVDF樹脂にカーボンブラックを分散させ、表面抵抗が109 Ωcm程度になるように調製された厚さ0.05mm〜0.5mm程度、例えば0.2mmの表面層63とを被覆し、外径が14mmとなるように形成されたものが用いられる。
【0079】
そして、上記帯電ロール18の両端部には、図11に示すように、その非作像領域部に、NBRやウレタンゴム等からなり、アスカーC硬度が50度程度の回転補助部材60が、幅15mmにわたって外径14mmとなるように設けられる。
【0080】
また、上記回転補助部材60としては、図12に示すように、上述した素材と同一のものを、帯電ロール18の外径よりもわずかに大きい外径14.4mmとなるように設けたものを用いてもよい。
【0081】
このように、上記実施の形態3では、帯電ロール18の両端に回転補助部材60を設けることにより、感光体ドラム17と帯電ロール18との接触状態が安定することができ、感光体ドラム17と帯電ロール18との間ですべりが発生せず、感光体ドラム17の表面に傷が発生するのを防止することができる。
【0082】
実験例−3
次に、本発明者らは、図11に示すような帯電ロール18を用いて、感光体ドラム17の表面に発生する傷の評価を行う実験を行った。
【0083】
画像形成装置としては、富士ゼロックス(株)社製のDocu Color1250(プロセススピード220mm/sec)を用い、帯電ロール18への印加電圧は、Vdc=−550V、Iac=2mA、Vpp=2Kv、帯電電位=−500Vに設定して、プリント枚数5000枚でハーフトーンの画像の画質を評価した。尚、帯電ロール18への荷重は、例▲1▼及び▲3▼が200gf×2(スプリング)、例▲2▼が500gf×2(スプリング)にそれぞれ設定した。
【0084】
図13は上記実験例−3の例▲1▼及び例▲2▼、並びに▲3▼の結果を示すものである。
【0085】
この図13から明らかなように、回転補助部材60を用いた場合には、感光体ドラム17の傷の発生がないか(○)、わずか(△)に抑えることができることがわかる。
【0086】
尚、上記帯電ロール18は、感光体ドラム17の表面に同時圧接していると、当該帯電ロール18に永久変形が発生する虞れがあるため、図14に示すように、帯電ロール18を感光体ドラム17の下端に位置する時計の約6時の位置近傍に配置し、待機時は、偏心カム66を回動させることにより、帯電ロール18を自重で感光体ドラム18の表面からリトラクトするように構成してもよい。
【0087】
図15はこの実施の形態3の変形例を示すものであり、この変形例では、帯電ロール18の両端に回転補助部材60を設けるのではなく、帯電ロール18を構成する弾性層62の表面に被覆される表面層63の幅を、弾性層62の幅よりも短く設定し、帯電ロール18の両端に弾性層62を露出させるように構成したものである。
【0088】
この変形例の場合には、感光体ドラム表面の感光体層が磨耗したときに、当該感光体ドラムの端部からリークするのを防止するため、図15に示すように、露出した帯電ロールの弾性層は、感光体ドラムの感光層塗布領域の端部より内側に位置し、しかも、作像領域よりも外側に位置するように配置するのが望ましい。
【0089】
実施の形態4
図16はこの発明の実施の形態4を示すものであり、この実施の形態4では、感光体ドラム17の表面にピンホールが発生し、このピンホールから電荷がリークすると、図16(a)に示すような黒点画質が発生するため、この黒点画質の発生を抑制するように構成したものである。
【0090】
すなわち、この実施の形態4では、図16(a)に示すように、画像上に黒点画質が発生した場合には、帯電ロール18の電源の出力を、通常の電源出力Iac=2mAの定電流制御で、ACピーク電圧Vpp=2Kvから、電源出力Iac=3mA(Max値)、ACピーク電圧Vpp=2.5Kv、あるいはACピーク電圧Vpp=2.5Kvで定電圧制御を行うように切り換えることにより、帯電ロール18から感光体ドラムに流入する電流を制限し、ピンホールから電荷がリークすることによる楕円状の黒点画質の発生を抑制し、図16(b)に示すように、小さな黒点のみに留め、画質を最低限維持するように構成されている。
【0091】
更に説明すると、図16(a)に示すような黒点画質が発生した場合には、一般的に画像形成ユニットが交換されるが、上記のような手段を採用することにより、交換までの短期間のあいだ画質をできる限り維持することが可能となる。
【0092】
そのため、画像形成装置では、上記の制御を行うとともに、コントロールパネルの表示部に、ユニットの交換を促すメッセージを表示するようになっている。
【0093】
また、図16(a)に示すような黒点画質が発生したか否かの判別方法としては、ユーザーが出力された画像を見て判断し、コントロールパネル等に設けられた制御ボタンを操作することによって切り換えるか、あるいは帯電装置に印加する電源の電圧変動等をモニターして、黒点画質の発生を検出する方法などが採用される。
【0094】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態と同じであるので、その説明を省略する。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、像担持体上に潤滑剤を供給することにより、球形トナー等をクリーニング用のブレードによって良好にクリーニングすることができるのは勿論のこと、潤滑剤が接触帯電装置や中間転写ベルト材の表面に付着した場合でも、長期間にわたって安定した帯電性を維持でき、帯電阻害に起因する画質欠陥のない良好な画質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのカラー電子写真複写機を示す構成図である。
【図3】 図3は画像形成部を示す構成図である。
【図4】 図4は印加電圧と体積抵抗との関係を示すグラフである。
【図5】 図5は実験結果を示す図表である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す構
【図8】 図8はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図13】 図13は実験結果を示す図表である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の変形例の要部を示す構成図である。
【図15】 図15はこの発明の実施の形態3に係る画像形成装置の変形例の要部を示す構成図である。
【図16】 図16(a)(b)はこの発明の実施の形態4に係る画像形成装置の作用を示す説明図である。
【図17】 図17はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の変形例の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
17:感光体ドラム(像担持体)、18:帯電装置、42a:クリーニングブレード、50:潤滑剤供給手段、51:回転ブラシ、52:固形潤滑剤。

Claims (2)

  1. 像担持体の表面を帯電装置によって帯電するとともに、前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、当該像担持体の表面に形成された静電潜像を現像・転写した後、前記像担持体の表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去するように構成された画像形成装置において、
    前記像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段を備え、前記潤滑剤供給手段が供給する潤滑剤は、導電化処理されているとともに、前記帯電装置として接触型の帯電ロールを用い、更に前記帯電ロールの軸方向両端部に、当該帯電ロールと像担持体との間の摩擦係数よりも摩擦係数が高い回転補助部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記潤滑剤の体積抵抗が105 Ω・cmから1010 Ω・cmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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