JP3749032B2 - 導波路型光デバイスと光ファイバの接続切換方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、導波路型光デバイスと光ファイバとの接続切換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5において、
10は導波路型光デバイスを示し、例えば石英系の平面基板型導波路による光スプリッタモジュールである。
石英等の基板12上に導波路回路(コアパターン)14が形成されている。16は入出力導波路である。
石英系の平面基板型導波路は、シリコン基板上にFHD法などによりガラス体を形成し、フォトリソ技術によりコアパターンを作るものであるが、これらは周知方法であり、説明は省く。
【0003】
導波路型光デバイス10と光ファイバテープ30との接続には、光ファイバアレイ20を用いる。
光ファイバアレイ20は、光ファイバ搭載部材22の位置決め溝(通常はV溝なので、以下V溝とする)に光ファイバ32を納めて、接着固定したものである。
入出力導波路16(コア)と光ファイバ32(コア)との調心を行い、それから導波路型光デバイス10と光ファイバアレイ20とを、屈折率整合型接着剤により、接合する。
通常、入力導波路のコアピッチと光ファイバテープのピッチとは等しくなるように設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の導波路型光デバイス10と光ファイバテープ30との関係は、上記のように導波路型光デバイス10〜光ファイバアレイ20間を接着剤で固定するため、一度固定したら、そのままの状態を保持する。
また、光ファイバテープ30と導波路型光デバイス10は、1対1の接続になっている。
【0005】
そのため、従来の場合は、一つの導波路型光デバイス10を、切換接続により複数の光ファイバテープ30で共用したい要望があっても、不可能であった。
また、切換接続するときに、隣の光ファイバテープの幅だけ左右に光導波路を動かさねばならず、このため切換時間がかかり、機構も大きくなった。
【0006】
本発明の目的は、一つの導波路型光デバイス10を、複数の光ファイバテープ30で切換接続により共用できるようにすることである。
また、切換接続機構の小型化と切換接続時の動作時間を短縮することも目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図1〜図4を参照して述べると、
請求項1の発明は、
▲1▼入出力導波路16が等ピッチP(16)に並べてある導波路型光デバイス10に対して、
V溝基板40を、前記各入出力導波路16と同一直線上にV溝42が存在するような位置に、固定した状態で設けること、
▲2▼光ファイバ32のピッチP(32)が前記入出力導波路16のピッチP(16)と等しい光ファイバテープ30を、
n段(nは正の整数)だけ、入出力導波路16のピッチP(16)の1/nだけ横にずらして重ねて、光ファイバアレイ31を構成すること、
▲3▼当該光ファイバアレイ31を、前記入出力導波路16のピッチP(16)の1/nだけ横にずらすことにより、
任意の光プァイバテープ30の光ファイバ32だけを、前記入出力導波路16と同一直線上に存在するV溝42に選択的に入れて、
前記入出力導波路16と突き合わせ切換接続させること、
を特徴とする。
【0008】
上記記載の中、
「V溝基板40を、各入出力導波路16と同一直線上にV溝42が存在するような位置に、設ける」
というのは、次の意味である。
すなわち、例えばV溝基板40として、V溝42のピッチP(42)が、入出力導、波路16のピッチP(16)の1/nのものを用いた場合は、(n−1)本置きに、V溝42が入出力導波路16と同一直線上(すなわち、長手方向に真っ直ぐとなる)にあるようにする、ということである。
なお、このことは、後記の「発明の実施形態」において具体的に分かりやすく述べる。
【0009】
また、「導波路型光デバイス10に対して、V溝基板40を固定した状態で設ける」
というのは、
V溝基板40を導波路型光デバイス10に、直接、接着固定してもよいし、あるいは少し離して、共通台座の上に固定してもよいという意味である。
【0010】
光ファイバアレイ31は、光ファイバテープ30を重ねたものであるから、各テープ30の光ファイバ32は、上下方向のレベルが異なる。
したがって、光ファイバ32をV溝42に納めてその底に押しつけるには、▲1▼上から押さえるとか、▲2▼下側から真空吸引するとか、あるいは▲3▼傾斜して入れて自身の弾性よりV溝42の底に押し付けるとかの、公知の技術を利用する必要がある。
【0011】
入出力導波路16と光ファイバ32との突き合わせ接続間には、屈折率整合型オイルを介在させる。
【0012】
光ファイバテープ30の光ファイバ32の数は、入出力導波路16の数より多くてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
n=2で、かつ入出力導波路16が8本のケースを、図1〜図4について述べる。
なお、図1は各部品を、真後ろの上方から、斜め前に見下ろした模型的説明図である。
【0014】
導波路型光デバイス10の入出力導波路16のピッチP(16)は、光ファイバの被覆径に合わせた254μmである。
【0015】
V溝基板40のV溝42のピッチP(42)(例えば谷と谷との間隔)は、上記入出力導波路16のピッチP(16)の1/2で、127μmである。
また、その数は、2x8+1=17本である(+1本は切替えのために必要)。
V溝基板40は、導波路型光デバイス10と共通の台(図示せず)上に、固定される。そのとき、導波路型光デバイス10に密着させてもよいし、また僅かに離してもよい。
また、例えば、左から2番目のV溝42と、一番左の入出力導波路16の、各仮想中心線が、同一直線上にあるようにする(一番左のV溝42は、切替え接続のとき用いる)。
V溝42は、1本置きに、入出力導波路16と同一直線上にあることになる。
【0016】
2枚の光ファイバテープ30A、30Bは、共に8心であり、両方とも、光ファイバ32A,32BのピッチP(32)は254μmで、入出力導波路16のピッチP(16)に等しい。
なお、図面上、光ファイバテープ30Aの光ファイバ32Aだけ、ドットを付けて、光ファイバ32Bと区別し易いようにした(実際に着色するわけでない)。
光ファイバテープ30Aと30Bを、半ピッチ、すなわち、254μmの半分の127μmだけ横にずらせて重ね、その状態を保持するようにして(接着、ホルダー使用等)、光ファイバアレイ31を構成する。
光ファイバアレイ31を真上から見るとき、光ファイバ32A〜光ファイバ32B間のピッチP(A,B)は、127μmで、V溝42のピッチP(42)に等しい。
【0017】
図2は、光ファイバテープ30Aが導波路型光デバイス10に接続する場合を示す。
光ファイバテープ30Aのファイバ32A(ドット付)を、入出力導波路16と対応位置にあるV溝42に納め、入出力導波路16とそれぞれ突き合わせる。
突き合わせ面には、屈折率整合型オイル50を介在させる。
なおこの場合、光ファイバ32Bには、突き合わさる相手の入出力導波路16は無い。
【0018】
図3は、上記の場合を切り替えて、光ファイバテープ30Bを導波路型光デバイス10に接続させる場合を示す。
光ファイバアレイ31を、ピッチP(A,B)の分だけ(127μm、入出力導波路16のピッチP(16)の半分で、V溝42のピッチP(42)に等しい分)、横にずらして、ファイバ32Bを、入出力導波路16と対応位置にあるV溝42に納め(押し下げて入れる、後記参照)、入出力導波路16とそれぞれ突き合わせる。
突き合わせ面には、屈折率整合型オイル50を介在させる。
なおこの場合、光ファイバ32Aには、突き合わさる相手の入出力導波路16は無い。
【0019】
光ファイバテープ30Aと30Bの切替えには、任意の公知の機構を使用できるが、その一例を、図4について述べる。
同図(a)は、光ファイバテープ30Aが入出力導波路16に接続した状態を模型的に示した平面図であり、同図(b)はその側面図である。
【0020】
光ファイバテープ30Aと30Bを重ねた光ファイバアレイ31をホルダ60で保持する。
ホルダ60の下面の前方(図で左)寄りに凸部62を設け、その部分を、軸64で揺動自在に支持する。
ホルダ60は、後部が重いので、図で時計方向に回転しようとする。
そのホルダ60の後部を、偏心カム66で支える。68はその軸である。
偏心カム66の回転により、ホルダ60は、水平になったり(図4(b))、前上がりになったり(図4(c))する。
【0021】
軸64をネジ70が貫通する。
モータ72の回転により、ホルダ60(すなわち、光ファイバアレイ31)は、x方向(矢印参照)に動く。
【0022】
74は押さえ板で、これにより、光ファイバ32A,BをV溝42の底に押しつける。
76はその上下手段である。
【0023】
上記のように、図4(a)(b)は、入出力導波路16に光ファイバテープ30Aの光ファイバ32A(ドット付)が接続した状態であるが、
これを光ファイバテープ30Bに切り替えるには、次のようにする。
【0024】
すなわち、図4(c)のように、いったんホルダ60の後部を下げて、光ファイバ32A,BをV溝基板40から浮かせる。
それから、ホルダ60を、V溝42の1本分だけ、x方向に移動して、光ファイバ32Bが、入出力導波路16と対応位置にあるV溝42の真上に来るようにする(図3参照)。
それから、偏心カム66を回転して図4(d)のように、ホルダ60を水平にする。
押さえ板74を下げて、光ファイバ32B,AともにV溝42に納め、光ファイバ32Bのみを、入出力導波路16と突き合わせる。
【0025】
【発明の効果】
▲1▼一つの導波路型光デバイス10に複数の光ファイバテープ30を接続できる。
▲2▼光ファイバアレイ側は、何本光ファイバが並んでもよいので、多数の光ファイバを高密度に接続できる。
▲3▼移動量が少ないたため、接続切換時間が短縮できる。また、接続切換機構が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成部品の模型的説明図。
【図2】本発明において、光ファイバテープ30Aが導波路型光デバイス10と接続する状態の説明図。
【図3】本発明において、光ファイバテープ30Bが導波路型光デバイス10に切替え接続された状態の説明図。
【図4】本発明における、切替え機構の模型的説明図。
【図5】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 導波路型光デバイス
12 基板
14 導波路回路
16 入出力導波路
20 光ファイバアレイ
22 光ファイバ搭載部材
24 押さえ板
30 光ファイバテープ
31 光ファイバアレイ
32 光ファイバ
40 V溝基板
42 V溝
50 屈折率整合型オイル
60 ホルダ
62 凸部
64 軸
66 偏心カム
68 軸
70 ネジ
72 モータ
74 押さえ板
76 上下手段
Claims (1)
- 入出力導波路16が等ピッチに並べてある導波路型光デバイス10に対して、
位置決め溝基板40を、前記各入出力導波路16と同一直線上に位置決め溝42が存在するような位置に、固定した状態で設けるとともに、
光ファイバ32のピッチが前記入出力導波路16のピッチと等しい光ファイバテープ30を、n段(nは正の整数)だけ、前記入出力導波路16のピッチの1/nだけ横にずらして重ねて、光ファイバアレイ31を構成し、
当該光ファイバアレイ31を、前記入出力導波路16のピッチの1/nだけ横にずらすことにより、
任意の光ファイバテープ30の光ファイバ32だけを、前記入出力導波路16と同一直線上に存在する位置決め溝42に入れて、前記入出力導波路16と突き合わせ接続することを特徴とする、導波路型光デバイスと光ファイバの接続切換方法。
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