JP3748565B2 - 化学増幅型レジスト組成物 - Google Patents

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本発明は新規な化学増幅型レジスト組成物に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、高解像性及び高感度を有しかつ優れた形状のレジストパターンを与える化学増幅型(ポジ型又はネガ型)のレジスト組成物に関するものである。
近年、半導体素子や液晶素子などの製造においては、化学増幅型レジスト組成物が使用されるようになってきた。この化学増幅型レジスト組成物は、放射線の照射により生成した酸の触媒作用を利用したレジストであって、高い感度と解像性を有し、照射量の少ない条件下にあっても、酸の発生効率が高いという利点を有している。
この化学増幅型レジストにはポジ型とネガ型の2つのタイプがあり、これらは、一般に、酸発生剤と、発生する酸の作用によりアルカリ水溶液に対する溶解性が変化する被膜形成成分とを基本成分としている。
前記ポジ型レジストにおいては、被膜形成成分として、通常tert‐ブトキシカルボニル基、テトラヒドロピラニル基などの溶解抑制基で水酸基の一部を保護したポリヒドロキシスチレンなどが用いられており、一方、ネガ型レジストにおいては、被膜形成成分として、通常上記溶解抑制基で水酸基の一部を保護したポリヒドロキシスチレン、あるいはポリヒドロキシスチレンやノボラック樹脂などの樹脂成分に、メラミン樹脂や尿素樹脂などの酸架橋性物質を組み合わせたものが用いられている。
ところで、化学増幅型レジストの酸発生剤として、オキシムスルホネート化合物を用いることは、知られている(特許文献1、2、3、4参照)。また、これらのオキシムスルホネート化合物の中には、シアノ基を有するオキシムスルホネート化合物として、α‐(p‐トルエンスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(4‐クロロベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(4‐ニトロベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(4‐ニトロ‐2‐トリフルオロメチルベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(ベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐4‐クロロフェニルアセトニトリル、α‐(ベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐2,4‐ジクロロフェニルアセトニトリル、α‐(ベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐2,6‐ジクロロフェニルアセトニトリル、α‐(ベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(2‐クロロベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(ベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐2‐チエニルアセトニトリル、α‐(4‐ドデシルベンゼンスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(p‐トルエンスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(4‐ドデシルベンゼンスルホルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(p‐トルエンスルホニルオキシイミノ)‐3‐チエニルアセトニトリルがある。
これらのシアノ基を有するオキシムスルホネート化合物は、遠紫外線、電子線、イオンビーム、X線などの各種活性化学エネルギーにより、酸を遊離し(特許文献5参照)、被膜形成成分である樹脂を組み合わせたポジ型レジストを電子線にてパターニングすると、ホールパターンにおいて、0.35μm程度のレジストパターンが得られる。また、被膜形成成分として、樹脂と酸架橋性物質を組み合わせたネガ型レジストを遠紫外線にてパターニングすると光硬化パターンが得られる。
しかしながら、近年、高集積度化が急速に進み、超微細加工が要求される半導体素子の製造においては、もはや十分なものではなく、さらに解像性が向上し、しかも高感度であり、かつ形状に優れるレジストパターンを与える化学増幅型レジスト組成物が望まれている。
特開平1−124848号公報(特許請求の範囲その他) 特開平2−154266号公報(特許請求の範囲その他) 特開平2−161444号公報(特許請求の範囲その他) 特開平6−67433号公報(特許請求の範囲その他) 特開平2−154266号公報(特許請求の範囲その他)
本発明は、このような要望にこたえ、高解像性及び高感度を有し、かつ優れた形状のレジストパターンを与えるポジ型及びネガ型の化学増幅型レジスト組成物を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、高い性能をもつ化学増幅型レジスト組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、酸の作用によりアルカルに対する溶解性が変化する被膜形成成分と、シアノ基をもつ特定の構造のオキシムスルホネート化合物及びオニウム塩から成る酸発生剤又は特定構造の2種若しくは3種のオキシムスルホネート化合物から成る酸発生剤とを組み合わせることにより、高解像性、高感度を有する上に、良好なレジストパターン形状を与える化学増幅型レジスト組成物が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(A)酸の作用によりアルカリに対する溶解性が変化する被膜形成成分、及び(B)(b1)一般式
Figure 0003748565
(式中のR1は不活性有機基、R2は芳香族性多環式炭化水素基、飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b2)オニウム塩との組み合せから成る酸発生剤、又は(A)酸の作用によりアルカリに対する溶解性が変化する被膜形成成分、及び(B)(b1)一般式
Figure 0003748565
(式中のR1は不活性有機基、R2は芳香族性多環式炭化水素基、飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b3)一般式
Figure 0003748565
(式中のR3は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基、芳香族性環基又はそれらの置換誘導体基、R4は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物又は(b4)一般式
Figure 0003748565
(式中のAは二価又は三価の有機基、R5は置換されていてもよい炭化水素基、nは2又は3である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物あるいはその両方との組み合せから成る酸発生剤、
を含有することを特徴とする化学増幅型レジスト組成物を提供するものである。
本発明組成物において、(A)成分として用いられる被膜形成成分については特に制限はなく、従来ポジ型又はネガ型の化学増幅型レジストの被膜形成成分として用いられているものの中から任意に選んで使用することができる。
このようなものとしては、ポジ型レジストの場合は、(a)アルカルリ可溶性樹脂の水酸基が酸解離性保護基で保護され、アルカリ不溶性になっているもの、ネガ型レジストの場合は(b)アルカリ可溶性樹脂又は上記(a)の樹脂と酸架橋性物質、すなわち酸触媒により反応して架橋する硬化性物質との組合せから成るものが挙げられる。
前記(a)成分を酸発生剤と組み合わせて用いると、露光した部分で酸が生成し、これが保護基を解離するため、その部分がアルカリ可溶性になり、現像の際に露光部分だけが選択的に除去されてポジ型のパターンが得られる。一方、(b)成分を酸発生剤と組み合わせて用いると、露光した部分で発生した酸により、その部分が架橋してアルカリ不溶性になり、現像の際に未露光部分だけが選択的に除去されてネガ型のパターンが得られる。
前記アルカリ可溶性樹脂としては、例えばフェノール、m‐クレゾール、p‐クレゾール、キシレノール、トリメチルフェノールなどのフェノール類とホルムアルデヒドなどのアルデヒド類とを酸性触媒下に縮合させて得られたノボラック樹脂、ヒドロキシスチレンの単独重合体やヒドロキシスチレンと他のスチレン系単量体との共重合体、ヒドロキシスチレンとアクリル酸又はメタクリル酸あるいはその誘導体との共重合体などのポリヒドロキシスチレン系樹脂、アクリル酸又はメタクリル酸とその誘導体との共重合体であるアクリル酸又はメタクリル酸系樹脂などのアルカリ可溶性樹脂が挙げられる。
また酸解離性保護基で保護された水酸基をもつアルカリ可溶性樹脂としては、水酸基の一部を酸解離性保護基で保護した、ヒドロキシスチレンの単独重合体やヒドロキシスチレンと他のスチレン系単量体との共重合体、ヒドロキシスチレンとアクリル酸又はメタクリル酸あるいはその誘導体との共重合体、あるいはカルボキシル基の水酸基の一部を酸解離性保護基で保護したアクリル酸又はメタクリル酸とそれらの誘導体との共重合体を挙げることができる。
上記のヒドロキシスチレンと共重合させるスチレン系単量体としては、スチレン、α‐メチルスチレン、p‐メチルスチレン、o‐メチルスチレン、p‐メトキシスチレン、p‐クロロスチレンなどが挙げられる。また、上記アクリル酸又はメタクリル酸の誘導体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2‐ヒドロキシエチル、アクリル酸2‐ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、アクリロニトリル及び対応するメタクリル酸誘導体を挙げることができる。
他方、上記酸解離性保護基としては、例えばtert‐ブトキシカルボニル基、tert‐アミルオキシカルボニル基などの第三級アルコキシカルボニル基、tert‐ブチル基などの第三級アルキル基、エトキシエチル基、メトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基などのアセタール基、ベンジル基、トリメチルシリル基などを挙げることができる。
これらの酸解離性保護基による水酸基の保護率は、通常樹脂中の水酸基の1〜60モル%、好ましくは10〜50モル%の範囲である。
本発明のレジスト組成物がポジ型である場合は、(A)成分として、前記(a)成分、すなわち酸解離性保護基で保護された水酸基をもつアルカリ可溶性樹脂、具体的にはポリヒドロキシスチレンの水酸基の一部がtert‐ブトキシカルボニル基で保護された樹脂又はポリヒドロキシスチレンの水酸基の一部がエトキシエチル基、メトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基で保護された樹脂あるいはこれらの混合物を用いるのが好ましい。特に、ポリヒドロキシスチレンの水酸基の10〜50モル%、好ましくは15〜40モル%がtert‐ブトキシカルボニル基で保護されたポリヒドロキシスチレンと、ポリヒドロキシスチレンの水酸基の10〜50モル%、好ましくは15〜40モル%が1‐エトキシエチル基や1‐メトキシ‐n‐プロピル基などのアルコキシアルキル基で保護されたポリヒドロキシスチレンとを、重量比5:95ないし50:50、好ましくは10:90ないし30:70の割合で混合したものを用いるのが有利である。
一方、ネガ型である場合は、(A)成分として、前記(b)成分、すなわちノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン系樹脂、アクリル酸又はメタクリル酸系樹脂などのアルカリ可溶性樹脂又は酸解離性保護基で保護された水酸基をもつアルカリ可溶性樹脂と、酸架橋性物質との組合せが用いられる。中でもクレゾールノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチレンとスチレンとの共重合体、又はポリヒドロキシスチレンの水酸基の一部がtert‐ブトキシカルボニル基で保護された樹脂と酸架橋性物質との組合せを用いるのが好ましい。
ネガ型レジスト組成物において用いられる酸架橋性物質としては、これまでネガ型レジスト組成物の架橋剤として知られているものの中から任意に選んで使用することができる。このような酸架橋性物質としては、ヒドロキシル基又はアルコキシル基を有するアミノ樹脂、例えば、メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、グリコールウリル‐ホルムアルデヒド樹脂、スクシニルアミド‐ホルムアルデヒド樹脂、エチレン尿素‐ホルムアルデヒド樹脂などを挙げることができる。これらはメラミン、尿素、グアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、スクシニルアミド、エチレン尿素を沸騰水中でホルマリンと反応させてメチロール化、あるいはこれにさらに低級アルコールを反応させてアルコキシル化することにより容易に得ることができる。実用上はニカラックMX−750、ニカラックMW−30、ニカラックMW100LMなどのメラミン樹脂、ニカラックMX−290などの尿素樹脂(いずれも三和ケミカル社製)として入手することができる。また、サイメル1123、サイメル1128(三井サイアナミッド社製)などのベンゾグアナミン樹脂も市販品として入手することができる。
そのほか、1,3,5‐トリス(メトキシメトキシ)ベンゼン、1,2,4‐トリス(イソプロポキシメトキシ)ベンゼン、1,4‐ビス(sec‐ブトキシメトキシ)ベンゼンなどのアルコキシル基を有するベンゼン化合物、2,6‐ジヒドロキシメチル‐p‐クレゾール、2,6‐ジヒドロキシメチル‐p‐tert‐ブチルフェノールなどのヒドロキシル基又はアルコキシル基を有するフェノール化合物なども用いることができる。
これらの酸架橋性物質は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(A)成分として、前記のアルカリ可溶性樹脂と前記の酸架橋性物質とを組み合わせて用いる場合には、両者の割合は重量比で100:3ないし100:70好ましくは100:5ないし100:50の範囲で選ばれる。酸架橋性物質がこれよりも少ないと、感度が不十分になるし、またこれよりも多くなると均一なレジスト被膜が形成されにくい上、現像性も低下し、良好なレジストパターンが得られにくくなる。
本発明組成物において、(A)成分に用いられるアルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量は、2000〜20000の範囲が好ましく、また分子量分布は、耐熱性、解像性の向上の面から小さいほど好ましいが、ノボラック樹脂とポリヒドロキシスチレン系樹脂では構造的な違いから達成される分子量分布に差があるため、ノボラック樹脂では5.0以下、好ましくは3.0以下であり、ポリヒドロキシスチレン系樹脂では5.0以下、好ましくは2.5以下、より好ましくは1.5以下である。
次に、本発明組成物の(B)成分を構成する(b1)としては、一般式
Figure 0003748565
(式中のR1は不活性有機基、R2は芳香族性多環式炭化水素基、飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物から成る酸発生剤を用いることが必要である。
前記一般式(I)におけるR1の不活性有機基とは使用条件下において共存する成分に対して不活性な有機基のことであり、特に制限はないが、感度や、遠紫外線、電子線、X線に対する感受性などの点から、芳香族性環基が好ましい。この芳香族性環基とは、芳香族化合物に特有な物理的、化学的性質を示す基を意味し、例えばフェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル基などが挙げられる。また、これらの芳香族性環基は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のようなハロゲン原子、アルキル基、アルコキシル基、ニトロ基などの不活性な置換基を有していてもよい。
一方、R2のうちの芳香族性多環式炭化水素基としては、例えば2‐インデニル基、1‐ナフチル基、2‐ナフチル基、2‐アントリル基などの芳香族性縮合多環式炭化水素基、ビフェニル基、テルフェニル基などの芳香族性非縮合多環式炭化水素基が挙げられる。また、その置換誘導体基としては、これらの基の芳香環が、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のようなハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシル基、アルキル基、アルコキシル基などの置換基で置換されたもの、例えば5‐ヒドロキシ‐1‐ナフチル基、4‐アミノ‐1‐ナフチル基などが挙げられる。
また、R2のうちの飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基としては、例えば多環式テルペン残基やアダマンチル基など、好ましくは多環式テルペン残基が挙げられる。また、その置換誘導体基としては、環上に塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のようなハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、ヒドロキシル基、オキソ基、アルキル基、アルコキシル基などの適当な置換基を有するものが挙げられる。このようなものの例としてはカンファ‐3‐イル基、カンファ‐8‐イル基、カンファ‐10‐イル基、3‐ブロモカンファ‐10‐イル基などが挙げられる。
このR2としては、ナフチル基及びカンファ‐10‐イル基が好ましく、特に1‐ナフチル基が解像性が優れる点で好適である。
本発明においては、このような特定のオキシムスルホネート化合物を酸発生剤として用いることにより、高解像性及び高感度を有し、かつ優れた形状を有するレジストパターンを与える化学増幅型レジスト組成物が得られる。
従来の技術で例示したこれまで知られているオキシムスルホネート化合物からでは、p‐トルエンスルホン酸やベンゼンスルホン酸に相当するものしか遊離しない。このようなスルホン酸では、PEB(露光後加熱)処理時に酸の拡散が大きく、例えばポジ型レジストの場合、ホールパターンにおいて、マスクパターンより大きな径のホールパターンとなり、所望の解像性が得られにくい。
これに対し、本発明においては、遠紫外線、電子線、X線を感受してR2から誘導されるより嵩高いスルホン酸が遊離するため、PEB処理時による酸拡散が少なく、その結果高解像性が達成される。
なお、これまで、i線(365nm)やエキシマレーザーなどの紫外線や遠紫外線を光源に用いたレジストでは、露光により遊離した酸が嵩高すぎると酸の拡散が不足し、定在波の影響を受けて、レジストパターンの断面が波打った形状になるという欠点があるため、一般に嵩高くないスルホン酸を発生させることが試みられてきたが、本発明における一般式(I)で表わされる酸発生剤は、電子線やX線に対しては嵩高い基の方が高解像性が得られた。また、一般式(II)や(III)で表わされる酸発生剤との混合使用により、エキシマレーザー光などの遠紫外線に対してもプロファイル形状の良いレジストパターンが得られ、特にネガ型レジストとしての特性に優れる。
前記一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物の製造は、公知の方法により、例えば、テトラヒドロフラン、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N‐メチルピロリドンなどの有機溶媒中において、ピリジン、トリエチルアミンなどの塩基性触媒の存在下、オキシム基含有化合物とスルホン酸クロリド基含有化合物とをエステル化反応させることにより、製造することができる。また、原料として用いられるオキシム基含有化合物は、公知の方法[「ザ・システマティック・アイデンティフィケイション・オブ・オーガニック・コンパウンズ(The Systematic Identification of Organic Compounds)」(John Wiley & Sons),第181ページ(1980年)、「ディ・マクロモレキュラレ・ヘミー(Die Makromoleculare Chemie)」,第108巻,第170ページ(1967年)、「オガーニック・シンセシス(Organic Synthesis)」,第59巻,第95ページ(1979年)]によって製造することができる。
この一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物の例としては、
α‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(2‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐ベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(2‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐ベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐ベンジルシアニド、
Figure 0003748565
α‐(3‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド
Figure 0003748565
などが挙げられる。
本発明においては、(B)成分の酸発生剤として、前記一般式(I)で表わされる(b1)のオキシムスルホネート化合物とオニウム塩とを併用する。オニウム塩を併用することにより、得られるレジスト組成物は、解像性及び感度がさらに向上する。この(b2)のオニウム塩としては、例えばジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、(4‐メトキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、(4‐メトキシフェニル)フェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(p‐tert‐ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、(4‐メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、(4‐メトキシフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、(4‐メチルフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、(4‐tert‐ブチルフェニル)ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネートなどが挙げられる。
本発明においては、一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物とオニウム塩との配合割合は重量比10:0ないし2:8の範囲で選ぶのが好ましい。
なお、エキシマレーザー光などの遠紫外線用ポジ型レジストとして用いる場合、さらにジアゾメタン系酸発生剤を併用することもできる。このジアゾメタン系酸発生剤としては、例えばビススルホニルジアゾメタン類、具体的にはビス(p‐トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(1,1‐ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4‐ジメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタンなどが挙げられる。
また、本発明においては、(B)成分として前記(b1)の一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b3)すなわち一般式
Figure 0003748565
(式中のR3は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基、芳香族性環基又はそれらの置換誘導体基、R4は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物又は(b4)すなわち一般式
Figure 0003748565
(式中のAは二価又は三価の有機基、R5は置換されていてもよい炭化水素基、nは2又は3である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物あるいはその両方との組み合せを用いることもできる。これにより、エキシマレーザー光などの遠紫外線用ネガ型レジストとして用いることもできる。ここで、二価又は三価の有機基とは、有機化合物から2個又は3個の水素原子が取り除かれ、結合手2個又は3個が形成されている残基をいう。
(b3)の一般式(II)で表わされる化合物としては、例えば一般式
Figure 0003748565
(式中のR8及びR9は、それぞれ非芳香族性炭化水素基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物、及び一般式
Figure 0003748565
(式中のR10は芳香族性環基、R11は低級アルキル基又はハロゲン化低級アルキル基である)
で表わされるオキシムスルホネート化合物を好ましく挙げることができる。
前記一般式(V)におけるR8で示される非芳香族性炭化水素基としては、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基及びアダマンチル基などである。ここで、アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜12の直鎖状又は枝分れ状のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、n‐プロピル基、イソプロピル基、n‐ブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基、tert‐ブチル基、n‐ペンチル基、n‐オクチル基、n‐ドデシル基などが挙げられる。ハロゲノアルキル基はハロゲン原子の数については特に制限はなく、1個導入されていてもよいし、複数導入されていてもよい。またハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のいずれでもよい。このハロゲノアルキル基として、好ましいのは炭素数1〜4のハロゲノアルキル基、例えばクロロメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2‐ブロモプロピル基などである。
次にアルケニル基としては、炭素数2〜6の直鎖状又は枝分れ状のアルケニル基、例えばビニル基、1‐プロペニル基、イソプロペニル基、2‐ブテニル基などが好ましい。シクロアルキル基としては、炭素数5〜12のシクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基などが、また、シクロアルケニル基としては、炭素数4〜8のシクロアルケニル基、例えば1‐シクロブテニル基、1‐シクロペンテニル基、1‐シクロヘキセニル基、1‐シクロヘプテニル基、1‐シクロオクテニル基などが好ましい。アルコキシ基としては、炭素数1〜8のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基などが、シクロアルコキシ基としては、炭素数5〜8のシクロアルコキシ基、例えばシクロペントキシ基、シクロヘキシルオキシ基などが好ましい。R8としては、アルキル基、シクロアルキル基及びシクロアルケニル基、特にシクロアルケニル基が好ましい。一方R9で示される非芳香族性炭化水素基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は枝分れ状のアルキル基、ハロゲノアルキル基、アルコキシ基、炭素数2〜4のアルケニル基が好ましく挙げられる。ハロゲノアルキル基のハロゲン原子の数については特に制限はなく、1個導入されていてもよいし、複数導入されていてもよい。また、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のいずれでもよい。このR9としては、炭素数1〜4のアルキル基及びハロゲノアルキル基特に炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。R8がシクロペンテニル基で、R9が炭素数1〜4のアルキル基のものがより好ましい。
前記一般式(V)で表わされるオキシムスルホネート化合物の例としては、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロヘキセニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロヘプテニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロオクテニルアセトニトリル、α‐(トリフルオロメチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリル、α‐(トリフルオロメチルスルホニルオキシイミノ)‐シクロヘキシルアセトニトリル、α‐(エチルスルホニルオキシイミノ)‐エチルアセトニトリル、α‐(プロピルスルホニルオキシイミノ)‐プロピルアセトニトリル、α‐(エチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリル、α‐(イソプロピルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリル、α‐(n‐ブチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリル、α‐(エチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロヘキセニルアセトニトリル、α‐(イソプロピルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロヘキセニルアセトニトリル、α‐(n‐ブチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロヘキセニルアセトニトリルなどが挙げられる。
前記一般式(VI)において、R10で示される芳香族性環基としては、例えばフェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル基などが挙げられ、これらは環上に適当な置換基、例えばハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基などを1個以上有していてもよい。一方、R11のうちの低級アルキル基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は枝分れ状のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、イソプロピル基、n‐ブチル基、イソブチル基、sec‐ブチル基、tert‐ブチル基などがある。また、R11のうちのハロゲン化低級アルキル基としては、炭素数1〜4のハロゲン化低級アルキル基、例えばクロロメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2‐ブロモプロピル基などがある。
前記一般式(VI)で表わされるオキシムスルホネート化合物の例としては、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メチルフェニルアセトニトリル、α‐(トリフルオロメチルスルホニルオキシイミノ)‐フェニルアセトニトリル、α‐(トリフルオロメチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(エチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシフェニルアセトニトリル、α‐(プロピルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メチルフェニルアセトニトリル、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐ブロモフェニルアセトニトリルなどが挙げられる。
一方、前記(b4)の一般式(III)で表わされる化合物における、R5のうちの炭化水素基としては、炭素数1〜4の直鎖状又は枝分れ状のアルキル基及び炭素数2〜4の直鎖状又は枝分れ状のアルケニル基が好ましく挙げられる。このアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n‐ブチル基、sec‐ブチル基、tert‐ブチル基などを、アルケニル基の例としては、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ブタジエニル基などを挙げることができる。
一方、R5のうちの置換基を有する炭化水素基としては、前記のアルキル基やアルケニル基の水素原子の1個又は2個以上が適当な置換基で置換されたものを挙げることができるが、塩素原子、臭素原子、フッ素原子などのハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アシル基などで置換されたもの、特にハロゲノアルキル基が好ましい。ここで、ハロゲノアルキル基としては、例えばクロロメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、2‐ブロモプロピル基などを挙げることができる。
また、Aで示される二価又は三価の有機基としては、特に二価又は三価の脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基を挙げることができる。
前記一般式(III)で表わされるオキシムスルホネート化合物の例としては、
Figure 0003748565
などを挙げることができる。
本発明においては、前記(B)成分の(b3)一般式(II)、(b4)(III)で表わされるオキシムスルホネート化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記(B)成分の(b1)一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物は、発生する酸が嵩高いため、このものを単独で遠紫外線用ネガ型レジストに用いた場合、PEB時の酸の拡散が不足し、光硬化パターンは側面に波打現象がみられ、かつ順テーパ型となる。これに対し、(B)成分の(b3)一般式(II)や(b4)(III)で表わされるオキシムスルホネート化合物は、発生する酸が小さいので、PEB時の酸の拡散が大きく、光硬化パターンは逆テーパ型の傾向を示す(側面に波打現象はみられない)。したがって、前記(B)成分の(b1)の一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b3)の一般式(II)や(b4)の(III)で表わされるオキシムスルホネート化合物とを所定の割合で併用することにより、プロファイル形状の優れた光硬化パターンを得ることができる。
該(b1)のオキシムスルホネート化合物と(b3)又は(b4)あるいはその両方のオキシムスルホネート化合物の混合割合については特に制限はないが、両者の特性をそれぞれ十分に発揮させるには、重量比で2:8ないし8:2、特に4:6ないし6:4の範囲が好ましい。また、感度などの調整が容易であるなどの点から、(b1)の化合物と(b3)又は(b4)の化合物は、それぞれ吸光度特性(最大吸収波長範囲、吸光率など)が近いものを用いるのが好ましく、例えば(b1)の化合物として、α‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを用いる場合には、(b3)の化合物としては、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐ベンジルシアニドが好ましく、また、(b1)の化合物として、α‐(10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを用いる場合には、(b3)の化合物としては、α‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メチルベンジルシアニドが好ましい。
また、本発明においては、前記(b1)及び(b3)又は(b4)あるいはその両方のオキシムスルホネート化合物と共に、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により他のオキシムスルホネート化合物を用いることができる。ここで、他のオキシムスルホネート化合物としては、例えば前記一般式(V)において、R9で示される非芳香族性炭化水素基が、炭素数5〜12のアルキル基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基などであるものを挙げることができる。このような基の例としては、n‐ペンチル基、n‐オクチル基、n‐ドデシル基、ヘキセニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基、1‐シクロペンテニル基、1‐シクロヘキセニル基、1‐シクロヘプテニル基、1‐シクロオクテニル基、ペントキシ基、シクロペントキシ基、シクロヘキシルオキシ基などが挙げられる。
このようなオキシムスルホネート化合物の例としては、α‐(シクロヘキシルスルホニルオキシイミノ)‐シクロペンチルアセトニトリル、α‐(シクロヘキシルスルホニルオキシイミノ)‐シクロヘキシルアセトニトリル、α‐(シクロヘキシルスルホニルオキシイミノ)‐1‐シクロペンテニルアセトニトリルなどが挙げられる。
また、前記(b4)としては、一般式(III)において、R5で示される置換されていてもよい炭化水素基が、芳香族性環基、炭素数5〜12のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、及びこれらの基の水素原子の1個又は2個以上が適当な置換基、例えばハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基、アシル基などで置換されている基などであるものも用いることができる。ここで、芳香族性環基としては、炭素数6〜14のものが好ましく、例えばフェニル基、トリル基、メトキシフェニル基、キシリル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基などの芳香族炭化水素基やフラニル基、ピリジル基、キノリル基などの複素環基が挙げられる。また、炭素数5〜12のアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基の例としては、n‐ペンチル基、n‐オクチル基、n‐ドデシル基、ヘキセニル基、オクタジエニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基、1‐シクロペンテニル基、1‐シクロヘキセニル基、1‐シクロヘプテニル基、1‐シクロオクテニル基などが挙げられる。
このようなオキシムスルホネート化合物の例としては、
Figure 0003748565
などを挙げることができる。
本発明組成物における各成分の配合割合については、(B)成分の酸発生剤全量は、(A)成分の被膜形成成分100重量部に対し、オキシムスルホネート化合物として0.5〜20重量部の割合で用いるのが有利である。この量が0.5重量部未満では像形成が不十分であるし、20重量部を超えると均一なレジスト被膜が形成されにくい上、現像性も低下し、良好なレジストパターンが得られにくい。像形成性、レジスト被膜形成性及び現像性などのバランスの点から、この(B)成分は、(A)成分100重量部に対し、オキシムスルホネート化合物として、1.0〜10.0重量部の割合で用いるのが特に好ましい。
本発明組成物には、レジストパターン形状、引き置き経時安定性などを向上させるために、必要に応じて、各種アミン類、例えばトリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n‐プロピルアミン、ジ‐n‐プロピルアミン、トリ‐n‐プロピルアミンなどの脂肪族アミン、ベンジルアミン、アニリン、N‐メチルアニリン、N,N‐ジメチルアニリンなどの芳香族アミン、ピリジン、2‐メチルピリジン、2‐エチルピリジン、2,3‐ジメチルピリジンなどの複素環式アミンなどを添加することができる。これらの中では、トリエチルアミンが、レジストパターン形状、引き置き経時安定性の優れたレジスト組成物を与えるので特に好ましい。
さらに、必要に応じ、酪酸、イソ酪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、3‐ブテン酸、メタクリル酸、4‐ペンテン酸などの飽和又は不飽和脂肪族カルボン酸、1,1‐シクロヘキサンジカルボン酸、1,2‐シクロヘキサンジカルボン酸、1,3‐シクロヘキサンジカルボン酸、1,4‐シクロヘキサンジカルボン酸、1,1‐シクロヘキシルジ酢酸など脂環式カルボン酸、p‐ヒドロキシ安息香酸、o‐ヒドロキシ安息香酸、2‐ヒドロキシ‐3‐ニトロ安息香酸、3,5‐ジニトロ安息香酸、2‐ニトロ安息香酸、2,4‐ジヒドロキシ安息香酸、2,5‐ジヒドロキシ安息香酸、2,6‐ジヒドロキシ安息香酸、3,4‐ジヒドロキシ安息香酸、3,5‐ジヒドロキシ安息香酸、2‐ビニル安息香酸、4‐ビニル安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、ビニル基などの置換基を有する芳香族カルボン酸などのカルボン酸を添加することができる。
これらのカルボン酸の中では、芳香族カルボン酸が適当な酸性度を有するので好ましい。中でもサリチル酸がレジスト溶剤に対する溶解性及び各種基板に対して良好なレジストパターンが得られる点から好適である。
このアミン類及びカルボン酸類の添加量については、レジストパターン形状及び感度などの点から、アミン類は、(A)成分に対して、0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%の範囲が有利であり、カルボン酸類は、(A)成分に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜2.0重量%の範囲が有利である。
本発明組成物は、その使用に当たっては上記(A)成分と(B)成分を溶剤に溶解した溶液の形で用いるのが好ましい。このような溶剤の例としては、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソアミルケトン、2‐ヘプタノンなどのケトン類;エチレングリコール、エチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノアセテート、ジプロピレングリコール又はジプロピレングリコールモノアセテート、あるいはそれらのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル又はモノフェニルエーテルなどの多価アルコール類及びその誘導体;ジオキサンのような環式エーテル類;及び乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチルなどのエステル類、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N‐メチル‐2‐ピロリドンなどのアミド系溶剤を挙げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。
本発明組成物には、さらに所望により混和性のある添加物、例えばレジスト膜の性能を改良するための付加的樹脂、可塑剤、安定剤、着色剤、界面活性剤などの慣用されているものを添加含有させることができる。
本発明組成物の使用方法としては従来のホトレジスト技術のレジストパターン形成方法が用いられるが、好適に行うには、まずシリコンウエーハのような支持体上に、該レジスト組成物の溶液をスピンナーなどで塗布し、乾燥して感光層を形成させ、これに遠紫外線、電子線又はX線により描画し、加熱する。次いでこれを現像液、例えば1〜10重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液のようなアルカリ性水溶液などを用いて現像処理する。この形成方法でプロファイル形状の優れたレジストパターンを高い解像性で得ることができる。
本発明の化学増幅型レジスト組成物は、高解像性及び高感度を有し、かつ優れた形状のレジストパターンを与えることができ、ポジ型又はネガ型の化学増幅型レジストとして、超微細加工が要求される半導体素子などの製造において好適に用いられる。
次に実施例により本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
参考例1
以下のようにして、式
Figure 0003748565
で表わされるα‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを製造した。
α‐ヒドロキシイミノ‐4‐メトキシベンジルシアニド51.0g(0.29モル)及びトリエチルアミン44.0g(0.43モル)を含むテトラヒドロフラン400mlを反応器に入れ、この溶液を−5℃に冷却したのち、1‐ナフタレンスルホニルクロリド72.3g(0.32モル)を2時間かけて滴下した。反応混合物を−5℃で3時間かきまぜたのち、約10℃でさらに2時間かきまぜた。次いでテトラヒドロフランを真空下30℃で留去したのち、得られた生成物101.1gをアセトニトリルから繰り返し再結晶し、融点121℃の白色結晶74.5g(理論量の70%)を得た。
この生成物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、711cm-1、838cm-1、1186cm-1、1606cm-1、2237cm-1にピークが認められた。またプロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR、溶媒:アセトン−d6)を測定した結果、3.80ppm、6.91ppm、7.54ppm、7.60〜7.87ppm、8.05ppm、8.37ppm、8.50ppm、8.72ppmにピークが認められた。さらに、紫外線吸収スペクトル(溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル)を測定した結果、λmax=229nm、ε=31700、λmax=321nm、ε=15600であった。
参考例2
以下のようにして、式
Figure 0003748565
で表わされるα‐(2‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを製造した。
参考例1において、1‐ナフタレンスルホニルクロリドの代わりに2‐ナフタレンスルホニルクロリド72.3g(0.32モル)を用いた以外は、参考例1と同様にして実施したところ、融点108℃の白色結晶69.1g(理論量の65%)が得られた。
この生成物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、709cm-1、860cm-1、1186cm-1、1606cm-1、2237cm-1にピークが認められた。また1H−NMR(溶媒:アセトン−d6)を測定した結果、3.85ppm、6.99ppm、7.69〜8.27ppm、8.80ppmにピークが認められた。さらに、紫外線吸収スペクトル(溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル)を測定した結果、λmax=231nm、ε=57600、λmax=326nm、ε=14000であった。
参考例3
以下のようにして、式
Figure 0003748565
で表わされるα‐(10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを製造した。
参考例1において、1‐ナフタレンスルホニルクロリドの代わりに(+)10‐カンファースルホニルクロリド84.5g(0.32モル)を用いた以外は、参考例1と同様にして実施したところ、融点130℃の白色結晶58.7g(理論量の50.0%)を得た。
この生成物の赤外吸収スペクトルを測定した結果、838cm-1、1180cm-1、1265cm-1、1606cm-1、1749cm-1にピークが認められた。また、1H−NMR(溶媒:アセトン−d6)を測定した結果、0.90ppm、1.15ppm、1.40〜2.60ppm、3.90ppm、7.00ppm、7.85ppmにピークが認められた。さらに、紫外線吸収スペクトル(溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル)を測定した結果、λmax=229nm、ε=8300、λmax=324nm、ε=13500であった。
参考例4
以下のようにして、式
Figure 0003748565
で表わされるα‐(3‐ブロモ‐10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニドを製造した。
参考例1において、α‐ヒドロキシイミノ‐4‐メトキシベンジルシアニドの量を63.3g(0.36モル)に代え、1‐ナフタレンスルホニルクロリドの代わりに3‐ブロモ‐10‐カンファースルホニルクロリド141.5g(0.43モル)を用いた以外は、参考例1と同様にして実施したところ、融点121℃の白色結晶101.5g(理論量の60.0%)を得ることができた。
この生成物の赤外吸収スペクトルによる結果、838cm-1、1180cm-1、1265cm-1、1606cm-1、1749cm-1にピークが認められた。また、1H−NMR(溶媒:アセトン−d6)を測定した結果、0.90ppm、1.15ppm、1.40〜2.60ppm、3.90ppm、7.00ppm、7.85ppmにピークが認められた。紫外線吸収スペクトル(溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル)を測定した結果、λmax=229nm、ε=8300、λmax=324nm、ε=13500であった。
参考例5
以下のようにして、式
Figure 0003748565
で表わされるα‐(3‐ブロモ‐10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐ブロモベンジルシアニドを製造した。
参考例1において、α‐ヒドロキシイミノ‐4‐メトキシベンジルシアニドをα‐ヒドロキシイミノ‐4‐ブロモベンジルシアニド81.0g(0.36モル)に代え、1‐ナフタレンスルホニルクロリドの代わりに3‐ブロモ‐10‐カンファースルホニルクロリド141.5g(0.43モル)を用いた以外は、参考例1と同様にして実施したところ、融点115℃の白色結晶100.8g(理論量の54.0%)を得ることができた。
また、この生成物の赤外吸収スペクトルによる結果は、838cm-1、1180cm-1、1265cm-1、1606cm-1、1749cm-1にピークが認められた。1H−NMR(溶媒:アセトン−d6)を測定した結果、0.90ppm、1.15ppm、1.40〜2.60ppm、7.80ppm、7.88ppmにピークが認められた。紫外線吸収スペクトル(溶媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル)を測定した結果、λmax=226nm、ε=3000、λmax=292nm、ε=11000であった。
水酸基の28モル%がtert‐ブトキシカルボニル基で保護された重量平均分子量12000、分子量分布(Mw/Mn)4.6のポリヒドロキシスチレン10重量部、水酸基の28モル%がエトキシエチル基で保護された重量平均分子量12000、分子量分布(Mw/Mn)が4.6のポリヒドロキシスチレン90重量部、参考例1で得られたα‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド3重量部、ビス(p‐tert‐ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート5重量部、トリエチルアミン0.06重量部、サリチル酸0.06重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート400重量部に溶解したのち、このものを孔径0.2μmのメンブランフィルターを用いてろ過し、ポジ型化学増幅型レジスト組成物を調製した。
このレジスト溶液をスピンナーを用いてシリコンウエーハ上に塗布し、これをホットプレート上で90℃、90秒間乾燥して膜厚0.7μmのレジスト膜を得た。この膜に電子線照射装置HL−750D(日立製作所社製)を用いて、描画したのち、110℃、90秒間加熱し、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃にて65秒間現像し、30秒間水洗いして乾燥した。この際、露光後の膜厚が0となる最小露光時間を感度としてμC/cm2単位で測定したところ、7.0μC/cm2であった。
また、このようにして形成されたレジストホールパターンの解像度は0.14μmであり、このレジストホールパターンの断面形状をSEM(走査型電子顕微鏡)写真により観察したところ、基板に対して垂直な矩形のレジストパターンであった。
実施例1において、光線をX線に代えた以外は実施例1と同様にして、感度、解像度を求めたところ、それぞれ70mJ/cm2、0.15μmであり、このレジストホールパターンの断面形状をSEM(走査型電子顕微鏡)写真により、観察したところ、基板に対して垂直な矩形のレジストパターンであった。
p‐ヒドロキシスチレンとスチレンとのモル比85:15の重量平均分子量2500、分子量分布(Mw/Mn)が1.23の共重合体100重量部及びメラミン樹脂であるニカラックMW−30(三和ケミカル社製)10重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート585重量部に溶解し、これに光酸発生剤として、参考例1で得られたα‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド4重量部とα‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐1‐ベンジルシアニド2重量部を溶解し、さらに2,2′,4,4′‐テトラヒドロキシベンゾフェノン2重量部を溶解してネガ型化学増幅型レジスト溶液を調製した。
次に、このレジスト溶液をスピンナーを用いてシリコンウエーハ上に塗布し、ホットプレート上で100℃にて90秒間乾燥することにより、膜厚0.73μmのレジスト膜を形成した。次いで、縮小投影露光装置NSR−2005EX8A(ニコン社製)により、エキシマレーザー光を選択的に照射したのち、120℃で90秒間加熱し、その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で65秒間現像処理し、30秒間水洗後乾燥したところ、感度は38mJ/cm2、解像度は0.23μmであった。
なお、感度は、現像処理後に0.35μmのラインアンドスペースのレジストパターンが1:1で形成される露光量とし、また、解像度は0.35μmのマスクパターンを再現する露光量における限界解像度で表わした。
次に、このようにして形成された0.35μmのレジストパターンの断面形状をSEM(走査型電子顕微鏡)写真により観察したところ、基板に対して垂直な矩形のレジストパターンであった。また、側面にやや波打ち現象がみられたが、パターン上部の先細り現象は発生せず、プロファイル形状の優れたレジストパターンであった。
p‐ヒドロキシスチレンとスチレンとのモル比85:15の重量平均分子量2500、分子量分布(Mw/Mn)が1.23の共重合体100重量部及びメラミン樹脂であるニカラックMW−100LM(三和ケミカル社製)10重量部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート500重量部に溶解し、これに光酸発生剤として、参考例3で得られたα‐(10‐カンファースルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド2重量部とα‐(メチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メチルベンジルシアニド2重量部を溶解し、さらに2,2′,4,4′‐テトラヒドロキシベンゾフェノン1重量部、トリエチルアミン0.25重量部、トリブチルアミン0.25重量部及びサリチル酸0.5重量部を溶解してネガ型化学増幅型レジスト溶液を調製した。
次に、このレジスト溶液をスピンナーを用いてシリコンウエーハ上に塗布し、ホットプレート上で100℃にて90秒間乾燥することにより、膜厚0.73μmのレジスト膜を形成した。次いで、縮小投影露光装置NSR−2005EX8A(ニコン社製)により、エキシマレーザー光を選択的に照射したのち、120℃で90秒間加熱し、その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で65秒間現像処理し、30秒間水洗後乾燥したところ、感度は37mJ/cm2、解像度は0.22μmであった。
次いで、このようにして形成された0.35μmのレジストパターンの断面形状をSEM(走査型電子顕微鏡)写真により観察したところ、実施例3と同様の結果で、またプロファイル形状の優れたレジストパターンであった。
水酸基の40モル%がテトラヒドロピラニル基で保護された重量平均分子量10000のポリヒドロキシスチレンと水酸基の40モル%が1‐エトキシエチル基で保護された重量平均分子量10000のポリヒドロキシスチレンとの重量比3:7の混合物100重量部、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン5重量部、ビス(p‐tert‐ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート1重量部及び参考例1で得られたα‐(1‐ナフチルスルホニルオキシイミノ)‐4‐メトキシベンジルシアニド1重量部を、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート400重量部に溶解したのち、このものを孔径0.2μmのメンブランフィルターを用いてろ過し、ポジ型化学増幅型レジスト組成物を調製した。
次に、このレジスト溶液をスピンナーを用いてシリコンウエーハ上に塗布し、ホットプレート上で90℃にて90秒間乾燥することにより、膜厚0.7μmのレジスト膜を形成した。次いで、縮小投影露光装置NSR−2005EX8A(ニコン社製)により、エキシマレーザー光を選択的に照射したのち、110℃で90秒間加熱し、その後、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間現像処理し、30秒間水洗後乾燥したところ、感度は5mJ/cm2であった。
なお、感度は、現像処理後の露光部の膜厚が0となる最小露光量とした。
次いで、このようにして形成された0.25μmのレジストパターンの断面形状をSEM(走査型電子顕微鏡)写真により観察したところ、ややテーパー状のレジストパターンであった。また、側面に波打ち現象、パターン上部の先細り現象は発生せず、プロファイル形状の優れたレジストパターンであった。

Claims (7)

  1. (A)酸の作用によりアルカリに対する溶解性が変化する被膜形成成分、及び(B)(b1)一般式
    Figure 0003748565
    (式中のR1は不活性有機基、R2は芳香族性多環式炭化水素基、飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
    で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b2)オニウム塩との組み合せから成る酸発生剤を含有することを特徴とする化学増幅型レジスト組成物。
  2. (A)酸の作用によりアルカリに対する溶解性が変化する被膜形成成分、及び(B)(b1)一般式
    Figure 0003748565
    (式中のR1は不活性有機基、R2は芳香族性多環式炭化水素基、飽和若しくは不飽和の非芳香族性多環式炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
    で表わされるオキシムスルホネート化合物と、(b3)一般式
    Figure 0003748565
    (式中のR3は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基、芳香族性環基又はそれらの置換誘導体基、R4は飽和若しくは不飽和の非芳香族性炭化水素基又はそれらの置換誘導体基である)
    で表わされるオキシムスルホネート化合物又は(b4)一般式
    Figure 0003748565
    (式中のAは二価又は三価の有機基、R5は置換されていてもよい炭化水素基、nは2又は3である)
    で表わされるオキシムスルホネート化合物あるいはその両方との組み合せから成る酸発生剤を含有することを特徴とする化学増幅型レジスト組成物。
  3. (A)成分の被膜形成成分が、アルカリ可溶性樹脂と酸架橋性物質との組み合せから成るものである請求項2記載の化学増幅型レジスト組成物。
  4. (A)成分100重量部当り、(B)成分をオキシムスルホネート化合物として0.5〜20重量部含有する請求項1ないし3のいずれかに記載の化学増幅型レジスト組成物。
  5. (B)成分の一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物において、式中のR1が芳香族性環基である請求項1ないし4のいずれかに記載の化学増幅型レジスト組成物。
  6. (B)成分の一般式(I)で表わされるオキシムスルホネート化合物において、式中のR2が芳香族性縮合多環式炭化水素基である請求項1ないし5のいずれかに記載の化学増幅型レジスト組成物。
  7. 芳香族性縮合多環式炭化水素基がナフチル基である請求項6記載の化学増幅型レジスト組成物。
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