JP3748033B2 - 生理用ショーツ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンを装着する股下部が通気性で且つ下腹部などに当たる部分での保温効果の高い生理用ショーツに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の生理用ショーツは、ナイロンなどを主体とする通気性素材で形成され、生理用ナプキンの装着部である股下部の通気性を確保し蒸れやかぶれを抑制する対策がなされていた。
【0003】
しかしながら従来の生理用ショーツは、全体が前記通気性素材で形成され、また薄地であるため、下腹部や腰が冷えやすくなり血行が悪くなる。特に月経中には、下腹部や腰が冷えると血管運動神経の血行障害により下腹部痛や腰痛を生じ、体調不良になりやすくなる。
【0004】
従来では、血行を良くし痛みを和らげるために、重ね着をしたり、あるいはカイロで下腹部や腰を暖めるなどの方法が取られていた。
【0005】
しかし重ね着をすると、ウエスト回りが太くなり見た目が悪くなったり、またカイロを使用すると、前記カイロと当接する身体部分のみが、局部的に熱くなるため低温やけどなどを起しやすい。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためのものであり、特に下腹部や腰部に当たる部分に保温領域を設けることで、保温効果を高めることが可能なショーツを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前身頃と、後身頃と、股下部と、前記前身頃と前記後身頃の上縁部に形成される胴回り部と、一対の脚開口部とを有する生理用ショーツにおいて、
少なくとも前記股下部を除く部分で通気性を有し、下腹部に当接する部分と腰部に当接する部分の少なくとも一方に、ショーツの他の領域よりも消費熱量(kcal/m2・hr)の少ない保温領域が設けられており、
前記保温領域の少なくとも一部には、水和熱により発熱する多価金属塩が添加された架橋型アクリレート樹脂が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
例えば、前身頃と後身頃を形成するショーツ本体の内側に、前記保温領域を形成する保温布が設けられている。
【0009】
前記保温領域の消費熱量が、ショーツの保温領域以外の領域の消費熱量に対し70%以下であることが好ましい。
【0011】
前記架橋型アクリレート樹脂は、温度が20℃、相対湿度が65%の環境下で、水分率20%以上を有するものである。
【0012】
さらに前記保温布を設ける場合、この保温布は、起毛処理が施され、前記保温布の嵩がショーツ本体の嵩に対して1.8倍以上とされ、嵩高であることが好ましい。
【0013】
本発明では、ショーツ本体内に前記架橋型アクリレート樹脂を含む繊維を部分的に編み込み、あるいはショーツ本体の生地を部分的に処理することにより前記保温領域を形成し、保温効果を高め、下腹部や腰部の冷えを抑制することもできる。
【0014】
また特に本発明のショーツは、通気性を確保しているため、蒸れを防止できる。
【0015】
前記架橋型アクリレートに添加される前記多価金属塩は、Ca,Mg,Al等の多価金属の硝酸塩、塩酸塩、あるいは硫酸塩より選ばれた1種または2種以上の塩によって構成されている。例えば身体から出る汗などの水分が保温布に吸収されると、これら多価金属のイオンの電荷により、H2Oが強く引き付けられ、いわゆる水和現象が起る。水和が起ると、多量のエネルギーが放出され熱が発せられて、保温効果を高めることが可能である。
【0016】
さらに前記保温布に、起毛処理が施されていると、前記起毛間に温められた空気が溜められ、より保温効果を高めることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の生理用ショーツを示す斜視図であり、図2は前記ショーツの内側面を示す展開図である。図2では、前身頃11、股下部13、後身頃12が連続するY方向を縦方向とし、これと直交するX方向を横方向とする。
【0018】
本発明における生理用のショーツは、前身頃11、後身頃12、股下部13を形成するショーツ本体40を有している。このショーツ本体40の前記前身頃11の側縁11aと前記後身頃12の側縁12aとが接合され、前記前身頃11の側縁11bと前記後身頃12の側縁12bとが接合されることで、胴回り部15および脚開口部16、16が形成されている。
【0019】
本発明における前記ショーツ本体40は、肌触りが良く且つ通気性の材質で形成されることが好ましい。前記ショーツ本体40は、ナイロンを主体とした繊維で形成される。また前記ショーツ本体の弾性伸縮性を向上させるために、ポリウレタン繊維を付加することが好ましい。また、吸水性、保温性の向上のために、綿繊維を添加することが好ましい。
【0020】
例えば前記ショーツ本体40は、ナイロン繊維糸が61質量%、ポリウレタン繊維糸が9質量%、綿が22質量%、ポリノジックが4質量%、アクリレート繊維糸が4質量%で編まれた織布で形成される。ここで、前記アクリレート繊維とは、アクリロニトリルと、アクリル酸エステルなどのモノマーとの共重合体である。また、前記股下部13には、通気性の防水布18が接合されていることが好ましい。
【0021】
図1及び図2に示すように、ショーツ本体40の前身頃11のうち下腹部と当する部分11c、及び後身頃12のうち腰と当接する部分12cには、保温布20が重ねられて縫合された保温領域とされている。
【0022】
前記保温布20は、前記ショーツ本体40を構成する生地に比べて、小さい消費熱量(kcal/m2・hr)を有する織布である。
【0023】
前記保温布20が、ショーツ本体40に重ねられていることで、保温効果を高め、下腹部及び腰の冷えを抑制することができ、血行を良くすることが可能である。血行を良くすることで、特に生理中には、下腹部痛や腰痛を和らげることが可能になる。
【0024】
また前記保温布20は、ショーツ本体40の下腹部及び腰と当接する部分にのみ設けられている。よってショーツ本体40の全体の通気性を損なうことがない。特に股下部13の周辺領域は、通気性材料で形成されているので、生理用ナプキン25を装着する部分の周囲での蒸れを防止できる。
【0025】
図2に示すものでは、前記保温布20の下縁部20a,20aが、V字状に湾曲して股下部13へ向けて延びているため、保温布20が重ねられていない通気性の良い領域をなるべく広く確保し、しかもV字状の下縁部20a,20aが下腹部を広い面積で覆うことができるようになっている。また、前記保温布20は直方形状で形成され、その長手方向が図示X方向に向けられてショーツ本体40に接合されていてもよい。
【0026】
また、図3に示すように、前記保温布20が、前身頃11の右側縁11aから左側縁11bにかけてのみ接合され、後身頃12には接合されていないものであってもよい。この実施の形態では、ショーツを穿くと前記保温布20が下腹部に当接するため、前記下腹部への保温効果を高めることができる。逆に前記保温布20が、後身頃12のみに設けられてもよく、この場合、腰への保温効果を高めることができる。
【0027】
あるいは、図4に示すように、前記保温布20が、前身頃11の中央部分にのみ接合されていてもよい。同様に前記保温布20が、後身頃12の中央部分にのみ接合されていてもよい。これによっても、ショーツをはいたときに、下腹部あるいは腰に前記保温布20が当接して、前記下腹部及び腰への保温効果を高めることができる。
【0028】
前記保温布20は、架橋型アクリレート繊維とアクリル繊維とが混紡された糸で形成されている。前記糸での質量比は、前記架橋型アクリレート繊維が30%、アクリル繊維が70%であり、192dtex程度である。保温布20は前記混紡糸のみで形成された織布、または前記混紡糸と綿などの他の繊維とで形成された織布である。
【0029】
前記架橋型アクリレート繊維を形成する樹脂は、アクリロニトリル(CH2=CH−CN)とモノマーとしてアクリル酸メチルとの共重合体を主体としている。前記モノマーの他の例としては、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、p−スチレンスルホン酸等のスルホン酸含有モノマーやその塩、イタコン酸等のカルボン酸含有モノマーやその塩、アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニル等を挙げることができる。
【0030】
本発明の架橋型アクリレート繊維は、さらに前記アクリレートに、ヒドラジン処理が施され、ニトリル基(−CN)が架橋結合して架橋型とされている。ヒドラジン(NH2−NH2)としては、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジン等を例示できる。
【0031】
さらに加水分解処理によって、残存するニトリル基の一部がカルボキシル基(−COOH)に、残部のニトリル基がアミド基(−CONH2)に変換される。この変換処理は、アルカリ金属水酸化物、アンモニア等の塩基水溶液や強酸等の含受によって行える。そして架橋型アクリレート繊維は、PHが4.0〜7.0に調整されて、前記カルボキシル基の一部が、Ca,Mg,Al等の多価金属の硝酸塩、塩酸塩、硫酸塩より選ばれた1種または2種以上の塩を添加した金属塩とされる。
【0032】
PHを4.0〜7.0に調整するのは、カルボキシル基の一部を解離状態にして、繊維内部にまで金属塩への変換を均一に素早く行うためである。
【0033】
本発明の架橋型アクリレート樹脂の架橋構造を簡単に示した化学構造を化1に示す。
【0034】
【化1】
【0035】
化1は、アクリロニトリルと他のモノマーとの重合によって形成された主鎖42,43を有しており、これら主鎖どうしが、橋かけA及びBによって架橋結合されている。橋かけAは、ニトリル基がヒドラジン処理によって架橋結合された部分である。また橋かけBは、カルボキシル基に変換された一部が、多価金属Mの硝酸塩等によって金属塩とされた部分である。
【0036】
前記架橋型アクリレート樹脂は、多価金属Mを含有するため、大気中の水分や汗などの水分が前記アクリル繊維に吸収されると、前記水分は、多価金属イオンに強く引き寄せられ、いわゆる水和の現象が起る。この水和によりエネルギーが放出され、熱が発せられるため、前記保温布20の保温効果が高くなる。
【0037】
また上記の架橋型アクリレート樹脂は、温度が20℃、相対湿度が65%の環境下で、20%以上の水分率を得ることが可能である。よって前記保温布20が保湿性を有し、この保湿性によっても肌に暖かみを感じやすくなる。
【0038】
また、前記混紡糸を形成するアクリル繊維を形成する樹脂は、アクリロニトリルの付加重合体である。
【0039】
また前記保温布20は、起毛処理が施されて嵩高とされていることが好ましい。このように肌に接触する面に起毛した保温布20を使用することにより、暖められた空気は、起毛間に溜められ、これによって保温効果をより一層高めることが可能である。
【0040】
なお、本発明では、ショーツ本体の一部である保温領域に前記架橋型アクリレート樹脂を含む糸または繊維が編み込まれていてもよいし、または前記架橋型アクリレート樹脂によりショーツ本体の一部が処理されて保温領域が形成されていてもよい。
【0041】
【実施例】
実施例となる保温布20は、化1に示す架橋型アクリレート樹脂で形成された架橋型アクリレート繊維と、アクリル繊維との混紡糸(架橋型アクリレートが70質量%、アクリルが30質量%:192dtex)で形成された織布であり、表面を起毛処理した。表1に示すように、厚みは2.2mm、目付け174g/m2、嵩12.6cm3/gとした。
【0042】
ショーツ本体40を形成する織布は、33dtexのナイロン繊維糸が61質量%、22dtexのポリウレタン繊維糸が9質量%、80/1番手の綿糸が22質量%、ポリノジックが4質量%、アクリレート繊維が4%含まれたものである。なお前記アクリレートは、アクリロニトリルとアクリル酸エステルとの共重合体で架橋型でない。
【0043】
表1に示すように、ショーツ本体40を形成する織布は、厚み0.79mm、目付け129g/m2、嵩6.13cm3/gとした。
【0044】
また、表1には、ショーツ本体40に保温布20を重ねて縫合したものにおいて、前記厚み、目付け、嵩高性を測定して示している。
【0045】
また、ショーツ本体、保温布、ショーツ本体と保温布を重ねたものについて、消費熱量を測定した。
【0046】
(消費熱量の測定方法)
水分間欠吐出ポンプにより熱板に形成された6個の模擬発汗孔に模擬汗を供給する。前記熱板の上にポリエステル織物からなる模擬皮膚を載せて前記模擬皮膚に模擬汗を拡散させる。この模擬汗は水を使用した。前記保温布などの測定試料を13cm×9cmの大きさにカットして、前記模擬皮膚の上に載せる。そして模擬発汗を20分間継続させ、5分ごとに測定した放熱量の平均値を求めた。
【0047】
熱板の温度は37℃、模擬発汗速度は0.68mg/cm2/min、測定環境は、温度32℃、総体湿度68%、気流15m/sec以下とした。
【0048】
【表1】
【0049】
消費熱量は、ショーツ本体40が186(kcal/m2・hr)、保温布20が126(kcal/m2・hr)、ショーツ本体40に保温布20を縫合した部分で、109(kcal/m2・hr)であった。
【0050】
保温布20の消費熱量は、ショーツ本体40の消費熱量に比べて低くなっており、したがって前記保温布20はショーツ本体40に比べて熱が奪われ難く、保温効果が、ショーツ本体よりも優れていることがわかる。
【0051】
保温布20の消費熱量は、ショーツ本体40の消費熱量の70%以下となっており、本発明における保温布20より、適切に保温効果を高めることが可能である。
【0052】
前記ショーツ本体40に保温布20を接合したショーツでは、消費熱量は、109(kcal/m2・hr)にまで低くなり、この重ね構造とすることで、ショーツ本体40と保温布20との相乗的な保温効果が得られる。
【0053】
次に、前記各試料について、最大熱流速度、通気性、空隙性を調べた。なおこの実験に使用した試料は、保温布20は表1と同じであるが、ショーツ本体40は、厚みが0.89mm、目付が165g/m2、嵩が5.4cm3/g、消費熱量が198(kcal/m2・hr)のものである。
【0054】
前記ショーツ本体40の最大熱流速度は、0.038(cal/cm2・sec)であるのに対し、保温布20の最大熱流速度は、0.02(cal/cm2・sec)であった。最大熱流速度は、値が小さいほど接触の瞬間、温かさを感じるので、保温布20の方が、ショーツ本体40に比べて、接触温感が高いことがわかる。
【0055】
また、ショーツ本体40の通気性は、103(cc/cm2・sec)であるのに対し、保温布20の通気性は、190(cc/cm2・sec)であった。通気性は、値が大きいほど通気性が良好なので、保温布20の方がショーツ本体40に比べて通気性が良いことがわかる。
【0056】
次に、ショーツ本体40の空隙率は、85%であるのに対し、保温布20の空隙率は93%であった。このように保温布20の方がショーツ本体40に比べて空隙率が高いため、前記ショーツ本体40よりも接触したときの温かさを感じるようになる。
【0057】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の生理用ショーツでは、下腹部及び/または腰と当接する部分に、ショーツ本体よりも低い消費熱量を有する保温領域を形成することで、保温効果を高めることができ、下腹部及び腰の冷えを抑制できる。したがって、生理中などに血行を促進させることができ、下腹部痛や腰痛を和らげることが可能になる。
【0058】
特に本発明では、本領域の少なくとも一部に、水和熱により発熱する多価金属塩が添加された架橋型アクリレート樹脂を使用しているので、大気中の水分や汗が触れたときに保温布が発熱し、保温効果を高めることが可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の生理用ショーツを示す斜視図、
【図2】図1の生理用ショーツの展開図、
【図3】他の実施形態の生理用ショーツの展開図、
【図4】他の実施形態の生理用ショーツの展開図、
【符号の説明】
11 前身頃
12 後身頃
13 股下部
15 胴回り部
16 脚開口部
18 非伸縮部材
20 保温布
25 生理用ナプキン
40 ショーツ本体
Claims (7)
- 前身頃(11)と、後身頃(12)と、股下部(13)と、前記前身頃と前記後身頃の上縁部に形成される胴回り部(15)と、一対の脚開口部(16)とを有する生理用ショーツにおいて、
少なくとも前記股下部(13)を除く部分で通気性を有し、下腹部に当接する部分と腰部に当接する部分の少なくとも一方に、ショーツの他の領域よりも消費熱量(kcal/m2・hr)の少ない保温領域が設けられており、
前記保温領域の少なくとも一部には、水和熱により発熱する多価金属塩が添加された架橋型アクリレート樹脂が設けられていることを特徴とする生理用ショーツ。 - 前記架橋型アクリレート樹脂は、温度が20℃、相対湿度が65%の環境下で、水分率20%以上を有する請求項1記載の生理用ショーツ。
- 前身頃(11)と後身頃(12)を形成するショーツ本体の内側に、前記保温領域を形成する保温布(20)が設けられている請求項1または2記載の生理用ショーツ。
- 前記保温布(20)は、起毛処理が施されている請求項3記載の生理用ショーツ。
- 前記保温布(20)の嵩がショーツ本体の嵩に対して1.8倍以上である請求項3または4記載の生理用ショーツ。
- 前記保温領域に、前記架橋型アクリレート樹脂を含む繊維が編みこまれている請求項1または2記載の生理用ショーツ。
- 前記保温領域の消費熱量が、ショーツの保温領域以外の領域の消費熱量に対し70%以下である請求項1ないし6のいずれかに記載の生理用ショーツ。
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