JP3747685B2 - 液面制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高架水槽へ水を供給する受水槽の水位を制御する液面制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の液面制御装置としては、特開平1−245313号公報(特に、他の実施例)に示すものが存在する。この液面制御装置は、図3および図4に示すように、受水槽1の取水口にボールタップ2および電磁弁12を直列に設け、受水槽1と高架水槽3との間にモータ4で駆動される揚水ポンプ5を設けている。
【0003】
受水槽1内には、共通電極6Aと空転防止用下位電極6Bと空転防止用上位および電磁弁制御用下位の兼用電極6Cと電磁弁制御用上位電極6Dがこの順に浸漬レベルが高く設定された状態に配置されている。また、高架水槽3内には、共通電極7Aと高架水槽減水検出電極7Bと液面制御用下位電極7Cと液面制御用上位電極7Dと高架水槽満水検出電極7Eがこの順に浸漬レベルが高く設定された状態に配置されている。
【0004】
上記の受水槽1内に設けられた共通電極6Aと空転防止用下位電極6Bと空転防止用上位および電磁弁制御用下位の兼用電極6Cと電磁弁制御用上位電極6D、ならびに高架水槽3内に設けられた共通電極7Aと高架水槽減水検出電極7Bと液面制御用下位電極7Cと液面制御用上位電極7Dと高架水槽満水検出電極7Eは、それぞれ液面制御回路8に接続されている。また、高架水槽減水表示灯9Aと高架水槽満水表示灯9Bと受水槽減水表示灯9Cとブザー10も液面制御回路8に接続されている。
【0005】
具体的には、共通電極6Aおよび共通電極7Aは、高架水槽減水検出回路8Aの第1接続部8A1 と高架水槽満水検出回路8Bの第1接続部8B1 とポンプ制御回路8Cの第1接続部8C1 と空転防止制御回路8Dの第1接続部8D1 と電磁弁制御回路8Eの第1接続部8E1 に共通に接続されている。
【0006】
空転防止用下位電極6Bは、空転防止制御回路8Dの第2接続部8D2 に接続されている。空転防止用上位および電磁弁制御用下位の兼用電極6Cは、空転防止制御回路8Dの制御信号C1 によってオンオフが制御される常開接点S1 を介して空転防止制御回路8Dの第3接続部8D3 に接続されるとともに、電磁弁制御回路8Eの制御信号C2 によってオンオフが制御される常開接点S2 を介して電磁弁制御回路8Eの第2接続部8E2 に接続されている。電磁弁制御用上位電極6Dは、電磁弁制御回路8Eの第3接続部8E3 に接続されている。
【0007】
高架水槽減水検出電極7Bは、高架水槽減水検出回路8Aの第2接続部8A2 に接続されている。液面制御用下位電極7Cは、ポンプ制御回路8Cの第2接続部8C2 に接続されている。液面制御用上位電極7Dは、ポンプ制御回路8Cの第3接続部8C3 に接続されている。高架水槽満水検出電極7Eは、高架水槽満水検出回路8Bの第2接続部8B2 に接続されている。
【0008】
高架水槽減水表示灯9Aが高架水槽減水検出回路8Aに接続され、高架水槽満水表示灯9Bが高架水槽満水検出回路8Bに接続され、受水槽減水表示灯9Cが空転防止制御回路8Dに接続され、ブザー10が高架水槽減水検出回路8Aと高架水槽満水検出回路8Bと空転防止制御回路8Dとに接続されている。そして、電磁接触器11がポンプ制御回路8Cに接続され、電磁弁12が電磁弁制御回路8Eに接続されている。電源回路13は、高架水槽減水検出回路8Aと高架水槽満水検出回路8Bとポンプ制御回路8Cと空転防止制御回路8Dと電磁弁制御回路8Eとに接続されていて、共通の電源トランスの個別の二次巻線から各回路8A〜8Eに給電する構成になっている。
【0009】
そして、ボールタップ2は、受水槽1の水位が所定レベルL11より高くなると、取水口を閉じて受水槽1への水の流入を阻止し、受水槽1の水位が所定レベルL11より下がると、取水口を開いて水を流入させる。なお、所定レベルL11は電磁弁制御用上位電極6Dの浸漬レベルより高い位置に設定されている。
【0010】
液面制御回路8は、電極6A〜6D,7A〜7Eからの信号に基づいて液面制御および警報を行う。具体的に説明すると、この液面制御回路8は、高架水槽3の水位がレベルL22より下がって共通電極7Aおよび液面制御用下位電極7C間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に、ポンプ制御回路8Cにより電磁接触器11を励磁してモータ4によって揚水ポンプ5の連転を開始する。この後、高架水槽3の水位がレベルL23を超えて共通電極7Aおよび液面制御用上位電極7D間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、ポンプ制御回路8Cにより電磁接触器11の励磁を停止してモータ4を止め、揚水ポンプ5の運転を停止させる。この結果、正常時は高架水槽3の水位がレベルL22〜L23の範囲に制御される。
【0011】
揚水ポンプ5の故障等の異常が発生し、この結果、高架水槽3の水位がレベルL21より下がって共通電極7Aおよび高架水槽減水検出電極7B間が開放したときに、高架水槽減水検出回路8Aにより高架水槽減水表示灯9Aを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて高架水槽減水警報を発する。
【0012】
また、高架水槽3の水位がレベルL24を超えて共通電極7Aおよび高架水槽満水検出電極7E間が水を通して導通したときに、高架水槽満水検出回路8Bにより高架水槽満水表示灯9Bを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて高架水槽満水警報を発する。
【0013】
また、液面制御回路8は、受水槽1の水位がレベルL31より下がって共通電極6Aおよび空転防止用下位電極6B間が水による導通状態から開放状態へ切り替わった時に、空転防止制御回路8Dにより揚水ポンプ5の運転を禁止する。一方、受水槽1の水位がレベルL32を超えて共通電極6Aおよび兼用電極6C間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、空転防止制御回路8Dにより揚水ポンプ5の運転禁止を解除する。この結果、受水槽1の減水による揚水ポンプ5の空転が防止される。さらに、液面制御回路8は、揚水ポンプ5の運転禁止が行われている期間中受水槽減水表示灯9Cを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて受水槽減水警報を発する。
【0014】
また、液面制御回路8は、受水槽1の水位がレベルL33を超えて共通電極6Aおよび電磁弁制御用上位電極6D間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、電磁弁制御回路8Eにより常開型の電磁弁12の閉成駆動を開始する。この後、受水槽1の水位がレベルL32より下がって共通電極6Aおよび兼用電極6C間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に、電磁弁制御回路8Eにより電磁弁12の閉成駆動を停止する。この結果、受水槽1の水位がレベルL32〜L33の範囲となるように制御される。
【0015】
上記の動作においては、空転防止制御回路8Dと兼用電極6Cの間に常開接点S1 が挿入され、電磁弁制御回路8Eと兼用電極6Cの間に常開接点S2 が挿入されていて、常開接点S1 のオン期間と常開接点S2 のオン期間が重ならないように、常開接点S1 ,S2 のオンオフを制御し、兼用電極6Cを電磁弁制御回路8Eと兼用電極6Cとに選択的に接続することにより、一つの兼用電極6Cが空転防止制御回路8Dと電磁弁制御回路8Eの両方に接続されることによる空転防止制御回路8Dと電磁弁制御回路8E間の動作の干渉を防止するようにしている。
【0016】
ここで、常開接点S1 ,S2 の制御形態について説明する。常開接点S1 は、空転防止制御回路8Dから出力される制御信号C1 によって、受水槽1の水位がレベルL31より下がって共通電極6Aおよび空転防止用上位電極6B間が水による導通状態から開放状態へ切り替わった時にオンとなり、受水槽1の水位がレベルL32を超えて共通電極6Aおよび兼用電極6C間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時にオフとなる。また、常開接点S2 は、電磁弁制御回路8Eから出力される制御信号C2 によって、受水槽1の水位がレベルL33を超えて共通電極6Aおよび電磁弁制御用上位電極6D間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時にオンとなり、受水槽1の水位がレベルL32より下がって共通電極6Aおよび兼用電極6C間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時にオフとなる。
【0017】
なお、上記の説明では、受水槽1の水位がレベルL32を超えた後レベルL33に達するまでの期間、ならびに受水槽1の水位がレベルL32より下がった後レベルL31に達するまでの期間は、常開接点S1 および常開接点S2 の両方がオフとなっているが、この期間は常開接点S1 ,S2 の何れか一方がオンとなるように常開接点S1 ,S2 のオンオフ制御を行ってもよい。
【0018】
上記の受水槽1の水位制御が例えば電磁弁12の故障によって行われなくなって電磁弁12が開成状態を持続するような場合には、受水槽1の水位がレベルL33を超えて上昇する。ところが、レベルL11に達すると、ボールタップ2が閉じることになり、受水槽1の水位の上昇が停止する。そして、電磁弁12が復旧されるまでは、ボールタップ2により、水位制御が行われる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例のものは、受水槽1内に共通電極6A、空転防止用下位電極6B、空転防止用上位および電磁弁制御用下位の兼用電極6C、電磁弁制御用上位電極6Dを順次浸漬レベルを高く設定して、配設しているので、例えば2台の揚水ポンプ5を使用して受水槽1の水を高架水槽3に揚げるときに、揚水ポンプ5を動作させる位置にある空転防止用上位電極として機能する兼用電極6Cから空転防止用下位電極6Bまでの間隔が短く、揚水ポンプ5の始動回数が多くなり、もって他の電気機器へ影響を及ぼしてしまうという問題があった。例えば、揚水ポンプ5を回転駆動するためのモータ4への通電を制御する電磁接触器11の接点の損耗が早くなったり、例えば集合住宅の場合に、電源電圧の変動がテレビジョン受像機の画面をちらつくなどの影響がある。
【0020】
また、兼用電極6Cを常開接点S1 を介して空転防止制御回路8Dに接続し、常開接点S2 を介して電磁弁制御回路8Eに接続、つまり兼用電極6Cを常開接点S1 ,S2 を介して空転防止制御回路8Dおよび電磁弁制御回路8Eの両方に接続しているので、各常開接点S1 ,S2 の開閉を正確にする必要があり、もしオンオフタイミングがずれ、同時にオンになる瞬間があった場合、空転防止制御動作と電磁弁制御動作が干渉してしまう。
【0021】
本発明の第1の目的は、揚水ポンプの始動回数を少なくし、もって他の電気機器へ影響を及ぼしにくい液面制御装置を提供することである。
【0022】
また、本発明の第2の目的は、電極の兼用に伴う空転防止動作と電磁弁制御動作の干渉を完全に防止することができる液面制御装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の液面制御装置は、受水槽の水を高架水槽へ揚げる揚水ポンプと、受水槽の取水口に設けた電磁弁と、受水槽内に順次浸漬レベルを高く設定して配置された共通電極,空転防止用下位電極,電磁弁制御用下位電極,空転防止用上位および電磁弁制御用上位の兼用電極と、共通電極および空転防止用下位電極間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に揚水ポンプの運転を禁止し、共通電極および兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に揚水ポンプの運転禁止を解除する空転防止制御回路と、共通電極および兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に電磁弁を閉成し、共通電極および電磁弁制御用下位電極間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に電磁弁を開成する電磁弁制御回路とを備えている。
ここで、空転防止制御回路は、共通電極に接続される第1接続部と、空転防止用下位電極に接続される第2接続部と、第1接続部に常開接点を介して接続される第3接続部とを有し、電磁弁制御回路が、共通電極および兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に電磁弁を閉成するとともに制御信号を出力し、この制御信号に基づいて常開接点をオンさせるようにし、第1接続部と第2接続部間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に空転防止制御回路が揚水ポンプの運転を禁止し、第1接続部と第3接続部間が常開接点のオンによって導通状態となった時に空転防止制御回路が揚水ポンプの運転禁止を解除するようにしている。
【0024】
この構成によれば、空転防止用上位電極として機能する兼用電極が電磁弁制御用下位電極よりも上位に位置するので、1台もしく2台以上の複数台の揚水ポンプを使用して受水槽の水を高架水槽に揚げるときに、揚水ポンプを動作させる位置にある兼用電極から空転防止用下位電極までの間隔が長くなり、揚水ポンプの始動回数を少なくでき、もって他の電気機器への影響を少なくすることができる。
【0026】
また、兼用電極に直接接続されるのは電磁弁制御回路のみであるので、電磁弁制御動作と空転防止動作との干渉を確実に防止することができる。
【0027】
本発明の請求項2記載の液面制御装置は、請求項1記載の液面制御装置において、兼用電極よりも浸漬レベルが高い位置に受水槽満水検出電極を設けるとともに、この受水槽満水検出電極と共通電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に受水槽満水信号を出力する受水槽満水検出回路を設けたことを特徴とする。
【0028】
この構成によれば、満水警報を出力することができ、電磁弁の故障を知らせることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。この液面制御装置は、図1および図2に示すように、受水槽1の取水口にボールタップ2および電磁弁12を直列に設け、受水槽1と高架水槽3との間にモータ4で駆動される1台または2台以上の複数台の揚水ポンプ5を設けている。
【0030】
受水槽1内には、共通電極6Aと空転防止用下位電極6Bと電磁弁制御用下位電極6Eと空転防止用上位および電磁弁制御用上位の兼用電極6Fと受水槽満水検出電極6Gとがこの順に浸漬レベルが高く設定された状態に配置されている。また、高架水槽3内には、共通電極7A,高架水槽減水検出電極7B,液面制御用下位電極7C,液面制御用上位電極7Dおよび高架水槽満水検出電極7Eがこの順に浸漬レベルが高く設定された状態に配置されている。
【0031】
上記の受水槽1内に設けられた共通電極6Aと空転防止用下位電極6Bと電磁弁制御用下位電極6Eと空転防止用上位および電磁弁制御用上位の兼用電極6Fと受水槽満水検出電極6G、ならびに高架水槽3内に設けられた共通電極7Aと高架水槽減水検出電極7Bと液面制御用下位電極7Cと液面制御用上位電極7Dと高架水槽満水検出電極7Eは、それぞれ液面制御回路80に接続されている。また、高架水槽減水表示灯9Aと高架水槽満水表示灯9Bと受水槽減水表示灯9Cと受水槽満水表示灯9Dとブザー10も液面制御回路80に接続されている。
【0032】
具体的には、共通電極6Aおよび共通電極7Aは、高架水槽減水検出回路8Aの第1接続部8A1 と高架水槽満水検出回路8Bの第1接続部8B1 とポンプ制御回路8Cの第1接続部8C1 と空転防止制御回路8Dの第1接続部8D1 と電磁弁制御回路8Eの第1接続部8E1 と受水槽満水検出回路8Fの第1接続部8F1 とに共通に接続されている。
【0033】
空転防止用下位電極6Bは、空転防止制御回路8Dの第2接続部8D2 に接続されている。電磁弁制御用下位電極6Eは、電磁弁制御回路8Eの第2接続部8E2 接続されている。空転防止用上位および電磁弁制御用上位の兼用電極6Fは、電磁弁制御回路8Eの第3接続部8E3 に接続されている。電磁弁制御回路8Eの制御信号C3 によってオンオフが制御される常開接点S3 が空転防止制御回路8Dの第1接続部8D1 と第3接続部8D3 との間に接続されている。受水槽満水検出電極6Gが受水槽満水検出回路8Fの第2接続部8F2 に接続されている。
【0034】
高架水槽減水検出電極7Bは、高架水槽減水検出回路8Aの第2接続部8A2 に接続されている。液面制御用下位電極7Cは、ポンプ制御回路8Cの第2接続部8C2 に接続されている。液面制御用上位電極7Dは、ポンプ制御回路8Cの第3接続部8C3 に接続されている。高架水槽満水検出電極7Eは、高架水槽満水検出回路8Bの第2接続部8B2 に接続されている。
【0035】
高架水槽減水表示灯9Aが高架水槽減水検出回路8Aに接続され、高架水槽満水表示灯9Bが高架水槽満水検出回路8Bに接続され、受水槽減水表示灯9Cが空転防止制御回路8Dに接続され、受水槽満水表示灯9Dが受水槽満水検出回路8Fに接続され、ブザー10が高架水槽減水検出回路8Aと高架水槽満水検出回路8Bと空転防止制御回路8Dと受水槽満水検出回路8Fとに接続されている。そして、電磁接触器11がポンプ制御回路8Cに接続され、電磁弁12が電磁弁制御回路8Eに接続されている。電源回路13は、高架水槽減水検出回路8Aと高架水槽満水検出回路8Bとポンプ制御回路8Cと空転防止制御回路8Dと電磁弁制御回路8Eと受水槽満水検出回路8Fとに接続されていて、共通の電源トランスの個別の二次巻線から各回路8A〜8Fに給電する構成になっている。
【0036】
そして、ボールタップ2は、受水槽1の水位が所定レベルL11より高くなると、取水口を閉じて受水槽1への水の流入を阻止し、受水槽1の水位が所定レベルL11より下がると、取水口を開いて水を流入させる。なお、所定レベルL11は受水槽満水検出電極6Gの浸漬レベルより高い位置に設定されている。
【0037】
液面制御回路80は、電極6A,6B,6E〜6G,7A〜7Eからの信号に基づいて液面制御および警報を行う。具体的に説明すると、この液面制御回路80は、高架水槽3の水位がレベルL22より下がって共通電極7Aおよび液面制御用下位電極7C間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に、ポンプ制御回路8Cにより電磁接触器11を励磁してモータ4によって揚水ポンプ5の連転を開始する。この後、高架水槽3の水位がレベルL23を超えて共通電極7Aおよび液面制御用上位電極7D間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、ポンプ制御回路8Cにより電磁接触器11の励磁を停止してモータ4を止め、揚水ポンプ5の運転を停止させる。この結果、正常時は高架水槽3の水位がレベルL22〜L23の範囲に制御される。
【0038】
揚水ポンプ5の故障等の異常が発生し、この結果、高架水槽3の水位がレベルL21より下がって共通電極7Aおよび高架水槽減水検出電極7B間が開放したときに、高架水槽減水検出回路8Aにより高架水槽減水表示灯9Aを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて高架水槽減水警報を発する。
【0039】
また、高架水槽3の水位がレベルL24を超えて共通電極7Aおよび高架水槽満水検出電極7E間が水を通して導通したときに、高架水槽満水検出回路8Bにより高架水槽満水表示灯9Bを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて高架水槽満水警報を発する。
【0040】
また、液面制御回路80は、受水槽1の水位がレベルL31より下がって共通電極6Aおよび空転防止用下位電極6B間が水による導通状態から開放状態へ切り替わった時に、空転防止制御回路8Dにより揚水ポンプ5の運転を禁止する。一方、受水槽1の水位がレベルL35を超えて共通電極6Aおよび兼用電極6F間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、空転防止制御回路8Dにより揚水ポンプ5の運転禁止を解除する。この結果、受水槽1の減水による揚水ポンプ5の空転が防止される。さらに、液面制御回路80は、揚水ポンプ5の運転禁止が行われている期間中受水槽減水表示灯9Cを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて受水槽減水警報を発する。
【0041】
また、液面制御回路80は、受水槽1の水位がレベルL35を超えて共通電極6Aおよび兼用電極6F間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に、電磁弁制御回路8Eにより常開型の電磁弁12の閉成駆動を開始する。この後、受水槽1の水位がレベルL34より下がって共通電極6Aおよび電磁弁制御用下位電極6E間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に、電磁弁制御回路8Eにより電磁弁12の閉成駆動を停止する。この結果、受水槽1の水位がレベルL34〜L35の範囲となるように制御される。
【0042】
上記の動作においては、空転防止制御回路8Dと兼用電極6Fとは直接は接続されておらず、共通電極6Aと兼用電極6Fとの間の開放状態から水による導通状態への切り替わりを、電磁弁制御回路8Eの制御信号C3 により制御される常開接点S3 で間接的に検出するようにしている。つまり、空転防止制御回路8Dに、共通電極6Aに接続される第1接続部8D1 と、空転防止用下位電極6Bに接続される第2接続部8D2 と、第1接続部8D1 に常開接点S3 を介して接続される第3接続部8D3 とを設け、電磁弁制御回路8Eが、共通電極6Aおよび兼用電極6F間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に電磁弁12を閉成するとともに制御信号C3 を出力し、この制御信号C3 に基づいて常開接点S3 をオンさせるようにし、第1接続部8D1 と第2接続部8D3 間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に空転防止制御回路8Dが揚水ポンプ5の運転を禁止し、第1接続部8D1 と第3接続部8D3 間が常開接点S3 のオンによって導通状態となった時に空転防止制御回路8Dが揚水ポンプ5の運転禁止を解除するようにしている。
【0043】
上記の受水槽1の水位制御が例えば電磁弁12の故障によって行われなくなって電磁弁12が開成状態を持続するような場合には、受水槽1の水位がレベルL35を超えて上昇する。ところが、レベルL11に達すると、ボールタップ2が閉じることになり、受水槽1の水位の上昇が停止する。そして、電磁弁12が復旧されるまでは、ボールタップ2により、水位制御が行われる。
【0044】
この際、電磁弁12の故障による受水槽1の満水は、受水槽満水検出電極6GがレベルL11より低いレベルL36で水に浸漬することによって、ボールタップ2の動作水位に達する前に、受水槽満水検出回路8Fが検出し、受水槽満水表示灯9Dを点灯させるとともに、ブザー10を鳴動させて受水槽1の満水警報を発する。
【0045】
このような液面制御装置では、空転防止用上位電極として機能する兼用電極6Fが電磁弁制御用下位電極6Eよりも上位に位置するので、例えば2台の揚水ポンプ5を交互に使用して受水槽1の水を高架水槽3に揚げるときに、揚水ポンプ5を動作させる位置にある兼用電極6Fから空転防止用下位電極6Bまでの間隔が長くなり、揚水ポンプ5の始動回数を少なくでき、もって他の電気機器への影響を少なくすることができる。
【0046】
また、兼用電極6Fを電磁弁制御回路8Eにのみ接続し、兼用電極6Fの水に対する浸漬を電磁弁制御回路8Eから常開接点S3 を介して空転防止制御回路8Dに伝達するようにしたので、兼用電極6Fを空転防止用上位と電磁弁制御用上位の両方に兼用する場合における空転防止制御回路8Dと電磁弁制御回路8E間の動作の干渉を完全に防止することができる。
【0047】
また、電磁弁12によって受水槽1の水位制御を行うことができ、しかも万一電磁弁12の故障等によって受水槽1の水位の上昇が止まらない場合にも、ボールタップ2の働きで受水槽1からの溢水を防止することができる。しかも、電磁弁12の故障は少なく、ボールタップ2ははとんど開いたままであって電磁弁12の故障時に開閉するのみであるので、ボールタップ2の故障をほとんどなくすことができ、補修回数を少なくできる。
【0048】
また、電磁弁12の故障による受水槽1の満水は、受水槽満水検出電極6Gが水に浸漬することによって、受水槽満水検出回路8Fが検出し、受水槽満水表示灯9Dを点灯させるとともに、ブザー10を鳴動させて受水槽1の満水警報を発するので、電磁弁12の修理を促すことができ、ボールタップ2の継続使用によるボールタップの2の故障に起因した受水槽1の溢水事故を未然に防止することができる。
【0049】
また、上記の実施の形態では、空転防止制御回路8Dが空転防止を行っている期間中、受水槽減水警報を発するようにしていたが、浸漬レベルが空転防止用下位電極6Bより下に位置するように受水槽減水検出電極を設けるとともに、この受水槽減水検出電極が水による導通状態から開放状態になることを検出する受水槽減水検出回路を設け、受水槽減水検出回路によって受水槽減水表示灯9Cを点灯させるとともにブザー10を鳴動させて受水槽減水警報を発するようにしてもよい。
【0050】
このようにすると、揚水ポンプ5の運転禁止を行う期間と受水槽減水警報を行う期間を分離することができ、受水槽1内の水が増加し始めた後揚水ポンプ5の運転禁止が解除されるまでの期間中、つまり減水状態が解消した後には受水槽減水警報を発しないようにできる。特に、空転防止用上位の電極の位置が高く、水位が増加に転じても比較的長い時間にわたって空転防止状態が解除されない場合に有効である。また、空転防止制御回路8Dの故障によって揚水ポンプ5の運転禁止が行われなくなり、その結果減水状態になった場合にも、減水警報を行うことができ、減水警報の信頼性を高めることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の液面制御装置によれば、空転防止用上位電極として機能する兼用電極が電磁弁制御用下位電極よりも上位に位置するので、揚水ポンプを使用して受水槽の水を高架水槽に揚げるときに、揚水ポンプを動作させる位置にある兼用電極から空転防止用下位電極までの間隔が長くなり、揚水ポンプの始動回数を少なくでき、もって他の電気機器への影響を少なくすることができる。
【0052】
また、兼用電極に直接接続されるのは電磁弁制御回路のみであるので、電磁弁制御動作と空転防止動作との干渉を確実に防止することができる。
【0053】
本発明の請求項2記載の液面制御装置によれば、満水警報を出力することができ、電磁弁の故障を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の液面制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図2】同じくこの発明の実施の形態の液面制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】従来の液面制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】その液面制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 受水槽
2 ボールタップ
3 高架水槽
4 モータ
5 揚水ポンプ
6A 共通電極
6B 空転防止用下位電極
6C 兼用電極
6D 電磁弁制御用上位電極
6E 電磁弁制御用下位電極
6F 兼用電極
6G 受水槽満水検出電極
7A 共通電極
7B 高架水槽減水検出電極
7C 液面制御用下位電極
7D 液面制御用上位電極
7E 高架水槽満水検出電極
8 液面制御回路
80 液面制御回路
8A 高架水槽減水検出回路
8B 高架水槽満水検出回路
8C ポンプ制御回路
8D 空転防止制御回路
8E 電磁弁制御回路
8F 受水槽満水検出回路
11 電磁接触器
12 電磁弁
13 電源回路
Claims (2)
- 受水槽の水を高架水槽へ揚げる揚水ポンプと、前記受水槽の取水口に設けた電磁弁と、前記受水槽内に順次浸漬レベルを高く設定して配置された共通電極,空転防止用下位電極,電磁弁制御用下位電極,空転防止用上位および電磁弁制御用上位の兼用電極と、前記共通電極および前記空転防止用下位電極間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に前記揚水ポンプの運転を禁止し、前記共通電極および前記兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に前記揚水ポンプの運転禁止を解除する空転防止制御回路と、前記共通電極および前記兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に前記電磁弁を閉成し、前記共通電極および前記電磁弁制御用下位電極間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に前記電磁弁を開成する電磁弁制御回路とを備えた液面制御装置であって、
前記空転防止制御回路は、前記共通電極に接続される第1接続部と、前記空転防止用下位電極に接続される第2接続部と、前記第1接続部に常開接点を介して接続される第3接続部とを有し、前記電磁弁制御回路が、前記共通電極および前記兼用電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に前記電磁弁を閉成するとともに制御信号を出力し、この制御信号に基づいて前記常開接点をオンさせるようにし、前記第1接続部と前記第2接続部間が水による導通状態から開放状態に切り替わった時に前記空転防止制御回路が前記揚水ポンプの運転を禁止し、前記第1接続部と前記第3接続部間が前記常開接点のオンによって導通状態となった時に前記空転防止制御回路が前記揚水ポンプの運転禁止を解除するようにした液面制御装置。 - 兼用電極よりも浸漬レベルが高い位置に受水槽満水検出電極を設けるとともに、この受水槽満水検出電極と共通電極間が開放状態から水による導通状態に切り替わった時に受水槽満水信号を出力する受水槽満水検出回路を設けたことを特徴とする請求項1記載の液面制御装置。
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