JP3747602B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に画像のフィルタリング処理を行う画像処理方法および画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機等の画像処理装置において、画像の特徴を認識したり、画像中の特定の図形や文字、あるいは画像に埋めこまれた特定のコード化された情報などを認識する画像認識技術が提案されている。画像中の特定のコード情報とは、人間の目で判別できるものもあればできないものもあり、特定の色や形状および配置、特定マークの個数などに情報を持たせた画像である。画像処理装置では、画像の中から上記特定の情報(特定の画像)を抽出し、その特徴(色、形状、配置または個数等)に基づいて、画像がどのようなものであるか、例えば著作権があり画像処理や原稿出力や送信などが禁止されているものであるかを判別し、禁止されているものであれば通常の処理を禁止したり、また、画像処理装置においてどのような処理を行うべきかの指示を示すものであれば、その指示内容を把握して処理を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したコード化された特定の画像を認識する場合の従来技術としては、テンプレートマッチング法などがある。このテンプレートマッチング法では、特定の画像を認識するためにウインドウ領域を用意し、その中に特定の画像とマッチングを行うためのマスクを用意し、ウインドウ領域内で原稿画像を走査していき、マスク上の画素濃度によって特定の画像を見つけるものである。
【0004】
しかしながら、原稿読み取り装置の誤差や、原稿そのものの印刷誤差によって実際に入力されてくる特定の画像の濃度や位置は一定ではない。このため、マスクやマスク上の画素濃度に基づいてマッチしたと判定するための閾値などは、入力誤差に対応するために許容範囲を広く取っている。この結果、入力画像内に認識すべき特定の画像が1つであった場合でも、ウインドウ領域内で走査していった場合、本当に認識したい場所にウインドウがある時以外、例えば1〜2画素ずれた位置においても認識されてしまい、1つの特定の画像に対して複数回認識したと判定してしまう。
【0005】
したがって、特定の画像の個数に情報を持たせる場合においては、判定処理後に行われる処理、例えばその特定の画像を出力したり、ウインドウの中心画素をON画素(黒画素)として2値化処理を行って出力する際、誤った情報を出力してしまうという問題点があった。
【0006】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、特定画像の個数に情報を持たせる場合、認識精度を落とさずに簡単な構成で確実に特定画像の個数情報を把握することのできる画像処理方法および装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、入力画像を1画素毎に走査する際、注目画素の濃度データあるいは色成分データが特定画像を表す所定の値であるか否かを判断する第1のステップと、濃度データあるいは色成分データが前記所定の値であると前記第1のステップにて判断された注目画素に隣接する隣接画素のうち、所定の画素を参照画素とし、該参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが前記注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在するか否かを判断する第2のステップと、前記参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが前記注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在すると前記第2のステップにて判断された場合に、前記注目画素の濃度データあるいは色成分データを前記所定の値とは異なる値に変更する第3のステップと、前記入力画像を解析して、濃度データあるいは色成分データの値が前記所定の値である画素の数を集計して前記入力画像に含まれている前記特定画像の数を求め、その数に応じた情報を前記入力画像から読取る第4のステップとを行うことを特徴とする画像処理方法、を提供する。
【0008】
また、上述した問題点を解決するために、請求項4記載の発明では、入力画像を 1 ラインづつ受け取り記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から読み出された注目画素の濃度データあるいは色成分データを保持する注目画素データ保持手段と、前記注目画素に隣接する隣接画素のうち、所定の画素を参照画素とし、該参照画素の濃度データあるいは色成分データを保持する参照画素データ保持手段と、前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データと特定画像を表す画素の濃度データあるいは色成分データの値を表す所定の値とを比較する注目画素データ比較手段と、前記参照画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データと、前記所定の値もしくは前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データとを比較する参照画素データ比較手段と、前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データの値と前記所定の値とが同じであるとの比較結果が注目画素データ比較手段により得られ、かつ、その濃度データあるいは色成分データの値と同じ値の濃度データあるいは色成分データが前記参照画素データ保持手段に保持されているとの比較結果が前記参照画素データ比較手段により得られた場合には、前記注目画素の濃度データあるいは色成分データを前記所定の値とは異なる値に変更して出力する一方、他の場合には注目画素をそのままの濃度データあるいは色成分データで出力する画像データ出力手段と、前記画像データ出力手段の出力結果を解析して、濃度データあるいは色成分データの値が前記所定の値である画素の数を集計する集計手段と、前記入力画像の各ラインについて前記集計手段により集計された画素数を集計することによって前記入力画像に含まれている前記特定画像の数を求め、その数に応じた情報を読み取る情報読み取り手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置、を提供する。
【0009】
この発明によれば、入力画像に対して順次注目画素を走査しながら、注目画素の濃度データあるいは色成分データが所定の値であり、かつ該注目画素に隣接する所定の参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在した場合には、注目画素の濃度データあるいは色成分データを所定の値に変更する。例えば、前記入力画像が2値画像である場合、注目画素が「1(黒)」で、かつ参照画素のいずれか1つでも、「1(黒)」であれば、黒画素が連続していると判断し、出力画素を「0(白)」とする。一方、注目画素が「0(白)」であるか、または注目画素が「1(黒)」であっても、これに隣接する参照画素のいずれもが「0(白)」であれば、黒画素が連続していないと判断し、出力画素を注目画素とする。したがって、出力される画像は、各黒画素塊が1つの黒画素に変更され、実際の特定画像の個数と出力画像中の黒画素数とが等しくなり、特定画像の個数に情報を持たせる場合、認識精度を落とさずに簡単な構成で確実に特定画像の個数情報を把握することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
【0011】
A.特定の画像抽出の原理
まず、本発明の画像処理方法による特定の画像抽出の原理を説明する。図2は、本実施形態における2値の入力画像データを示す概念図である。図において、入力画像3は、前処理において特定の画像の認識処理が行われたものであり、特定の画像と認識された場合には、その中心画素をON(黒)画素、それ以外の場合はOFF(白)画素と2値化されたものである。なお、実際の原稿画像(入力画像3)には、ある特定の画像が6個(6画素)あり、6個(6画素)あることによって特定の情報を持っているものとする。したがって、図2に示す入力画像3では、誤って特定の画像と認識された画素が含まれていることになり、図示の状態では、前処理の認識処理によって、特定の画素として18個の画素が抽出されたことになる。また、X方向を主走査方向、Y方向を副走査方向とし、各画素の位置は(x、y)=(0、0)から始まるものとする。
【0012】
次に、本実施形態による画像処理方法では、上述した入力画像3に対し、(x、y)=(0、0)から(x、y)=(23、15)まで、各画素を注目画素とし、その周辺の所定の画素を参照画素として順次走査していき、特定の画像の数に相当する情報を抽出する。ここで、図3は、注目画素および参照画素の位置関係を示す概念図である。図3において、Xが注目画素1、A、B、C、Dはそれぞれ参照画素2a、参照画素2b、参照画素2c、参照画素2dと設定する。なお、注目画素1に対して参照画素が設定できない位置の場合、例えば(x、y)=(0、0)を注目画素1とすると、参照画素2a、2bが設定できないような場合には、その参照画素データを「0」とする。
【0013】
上述したように、入力画像3をまず(x、y)=(0、0)の位置を注目画素1とし、その後(1、0)、(2、0)…を注目画素として順次走査していく。注目画素1がON(黒)で、かつ図1に示す参照画素のうち1つでもON(黒)のときは、注目画素1のデータをOFF(白)に変更していく。該処理を入力画像3中の全ての画素を順次注目画素1として行っていく。図2の例では、走査開始後、暫くは、注目画素1はOFF(白)であるので、上述した変更処理は行われない。注目画素1が初めてON(黒)になるのは、注目画素1が(x、y)=(3、3)になったときであり、そのときの注目画素1と参照画素2a〜2dとの関係は図4のようになる。このとき、参照画素2a〜2dにON(黒)画素が1つも存在しないため、出力画素1はON(黒)となる。さらに走査していき、次に注目画素1がON(黒)になるのは、注目画素が(x、y)=(11、3)になったときであり、そのときの注目画素1と参照画素2a〜2dとの関係は図5のようになる。このとき、(x、y)=(11、4)の参照画素2cがON(黒)であるため、出力画素1はOFF(白)に変更される。
【0014】
このようにして、入力画像3の全ての画素に対して処理を行っていくと、出力画像データ4は、図6に示すようになり、図2に示す各黒画素塊が1つの黒画素に変更され、実際の入力画像における特定画像の個数と出力画像データ4中の黒画素数が等しくなったことになる。この出力画像データ4中の黒画素数をカウントすることによって特定画像が6個存在することが認識でき、特定の情報を得ることができる。
【0015】
B.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態による画像処理装置(一部)の構成を示すブロック図である。この構成例では、注目画素1と参照画素2a〜2dが図3のように設定され、注目画素1が「1(黒)」であり、かつ参照画素2a〜2dのうち1つでも「1(黒)」があった場合には、出力画像データを「0(白)」とし、それ以外の場合は出力画像データには、注目画素1をそのまま出力するという処理を例にして説明する。この場合、入力画像3は、「0(白)」または「1(黒)」のいずれかの状態をとる2値データである。
【0016】
画像データ記憶部5は、1ライン分の入力画像を記憶できるラインバッファを有し、入力画像データが順次入力されると、上記ラインバッファに順次書き込んでいくとともに、ラインバッファからデータを順次読み出し、読み出されたデータを注目画素データ保持部6に出力する一方、入力画像データを参照画素データ保持部7dに順次出力する。この画像データ記憶部5のデータの出力タイミングは、注目画素と参照画素との関係が図3に示す関係になるように、注目画素データ保持部6と参照画素データ保持部7dに出力される。注目画素データ保持部6は、画像データ記憶部5から入力されたデータを注目画素データとして保持し、注目画素データ比較部8および参照画素データ保持部7aに出力する。このデータは、図3における「X」で示す注目画素1に対応する。
【0017】
参照画素データ保持部7aは、注目画素データ保持部6から入力されるデータを参照画素データの1つとして保持し、参照画素データ比較部9aに出力する。このデータは、図3における「A」で示す参照画素2aに対応する。参照画素データ保持部7dは、画像データ記憶部5から入力されたデータを参照画素データの1つとして保持し、参照画素データ比較部9dおよび参照画素データ保持部7cに出力する。このデータは、図3における「D」で示す参照画素2dに対応する。
【0018】
参照画素データ保持部7cは、参照画素データ保持部7dから入力されたデータを参照画素データの1つとして保持し、参照画素データ比較部9cおよび参照画素データ保持部7bに出力する。このデータは、図3における「C」で示す参照画素2cに対応する。参照画素データ保持部7bは、参照画素データ保持部7cから入力されたデータを参照画素データの1つとして保持し、参照画素データ比較部9bに出力する。このデータは、図3における「B」で示す参照画素2bに対応する。
【0019】
注目画素データ比較部8は、注目画素1が「1(黒)」であるか否かの比較を行い、比較結果が「1(黒)」の場合には、画像データ出力部10に「H」の信号を出力し、「0(白)」の場合には、「L」の信号を出力する。参照画素データ比較部9aは、参照画素データ保持部7aのデータ、すなわち図3に示す参照画素2aが「1(黒)」であるか否かの比較を行い、「1(黒)」の場合には、画像データ出力部10に「H」の信号を出力し、「0(白)」の場合には、「L」の信号を出力する。参照画素データ比較部9bは、参照画素データ保持部7bのデータ、すなわち図3に示す参照画素2bが「1(黒)」であるか否かの比較を行い、「1(黒)」の場合には、画像データ出力部10に「H」の信号を出力し、「0(白)」の場合には、「L」の信号を出力する。
【0020】
参照画素データ比較部9cは、参照画素データ保持部7cのデータ、すなわち図3に示す参照画素2cが「1(黒)」であるか否かの比較を行い、「1(黒)」の場合には、画像データ出力部10に「H」の信号を出力し、「0(白)」の場合には、「L」の信号を出力する。参照画素データ比較部9dは、参照画素データ保持部7dのデータ、すなわち図3に示す参照画素2dが「1(黒)」であるか否かの比較を行い、「1(黒)」の場合には、画像データ出力部10に「H」の信号を出力し、「0(白)」の場合には、「L」の信号を出力する。
【0021】
画像データ出力部10は、注目画素データ比較部8、参照画素データ比較部9a、参照画素データ比較部9d、参照画素データ比較部9cおよび参照画素データ比較部9bの比較結果に基づいて、出力画像データを決定する。具体的には、注目画素データ比較部1の出力が「H:1(黒)」であり、かつ参照画素データ比較部9a〜9dのうち1つでも「H:1(黒)」があった場合には、出力画像データを「0(白)」とし、それ以外の場合は、注目画素1をそのまま出力する。
【0022】
ここで、図7は、画像データ出力部10の一構成例を示す回路図である。図において、画像データ出力部10は、NOR回路10aと、AND回路10bとから構成されいる。NOR回路10aには、上述した参照画素データ比較部9a〜9bの比較結果が入力されており、それぞれの論理和をとり、その結果を否定した値をAND回路10bの一方の入力端に供給する。AND回路10bには、上述した注目画素データ比較部8の比較結果が他方の入力端に供給されており、該注目画素データ比較部8の比較結果と、上記NOR回路10aの出力との論理積をとり、その結果を出力画像データとして出力する。すなわち、画像データ出力部10は、前述したように、注目画素1が「1(黒)」であり、かつ参照画素2a〜2dのうち1つでも「1(黒)」があった場合には、出力画像データを「0(白)」とし、それ以外の場合には、注目画素1をそのまま出力する。
【0023】
C.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。まず、図8に示すフローチャートを参照して基本的な動作について説明する。画像処理装置では、まず、ステップS1で、注目画素1がON(黒)であるか否かを判断し、黒画素であれば、ステップS2で、図3に示すように、注目画素に隣接する参照画素2a〜2dのいずれか1つでも、ON(黒)であるか否かを判断する。すなわち、黒画素が連続しているか否かを判断する。そして、参照画素2a〜2dのいずれか1つでも、ON(黒)であれば、黒画素が連続していると判断し、ステップS3に進み、出力画素をOFF(白)とする。
【0024】
一方、注目画素1がOFF(白)であるか、または注目画素1がON(黒)であっても、これに隣接する参照画素2a〜2dのいずれもがOFF(白)であれば、黒画素が連続していないと判断し、ステップS4で、出力画素を注目画素1とする。次に、ステップS5で、処理すべき画素が残っているか否かを判断し、残っていれば、ステップS6へ進み、注目画素1を次の画素に変更してステップS1に戻り、同様の処理を続ける。そして、入力画像の全ての画素に対して、上述した処理が終了すると、当該処理を終了する。以下、より具体的に説明する。
【0025】
具体的な処理内容について図2に示す入力画像3が順次入力されてくる場合を例にして説明する。入力画像3は、1ラインに24画素あり合計16ラインある。入力画像3のデータが順次画像データ記憶部5に入力され、1ライン分のデータを記憶できるラインバッファに書き込まれていく。また、これと並行して、ラインバッファのデータは、注目画素と参照画素との関係が図3に示す関係になるように、注目画素データ保持部6に出力されるとともに、入力画像データが参照画素データ保持部7dに出力される。
【0026】
入力画像3の最初のラインを1ライン目とすると3ライン目までは白画素が続くので、注目画素になった場合の画像データ出力部10の出力画像データは「0」である。画像データ記憶部5のラインバッファに4ライン目のデータが記憶され、5ライン目のデータが入力されてくると、注目画素データ保持部6には、4ライン目のデータが入力され、参照画素データ保持部7dには、5ライン目のデータが順次入力される。注目画素データ保持部6に4ライン目の4つ目の黒画素(「1」)が保持されたとき、参照画素データ保持部7aには、4ライン目の3つ目の白画素(「0」)、参照画素データ保持部7bには、5ライン目の3つ目の白画素(「0」)、参照画素データ保持部7cには、5ライン目の4つ目の白画素(「0」)、参照画素データ保持部7dには、5ライン目の5つ目の白画素(「0」)がそれぞれ保持されている状態になる。
【0027】
この状態において、注目画素データ比較部8では、注目画素データ保持部6のデータが「1(黒)」であるか否かの比較を行う。この結果、「1」であるので、画像データ出力部10に「H」の信号を出力する。また、参照画素データ比較部9aでは、参照画素データ保持部7aのデータが「1(黒)」であるか否かの比較を行う。この結果、「0」であるので、画像データ出力部10に「L」の信号を出力する。同様にして、参照画素データ比較部9b、参照画素データ比較部9c、参照画素データ比較部9dでも比較を行う。これらの結果、いずれも「0」であるので、画像データ出力部10に「L」の信号を出力する。そして、画像データ出力部10では、注目画素データ比較部8からの入力が「H」で、4つの参照画素データ比較部9a〜9dからの入力が全て「L」であるので、出力画像データとして黒画素(「1」)を出力する。
【0028】
次に、注目画素データ保持部6に黒画素(「1」)が保持されるのは、4ライン目の12個目の画素が保持されたときである。このとき、参照画素データ保持部7aには、4ライン目の11個目の白画素(「0」)、参照画素データ保持部7bには、5ライン目の11個目の白画素(「0」)、参照画素データ保持部7cには、5ライン目の12個目の黒画素(「1」)、参照画素データ保持部7dには、5ライン目の13個目の白画素(「0」)がそれぞれ保持されている状態になる。
【0029】
この状態において、注目画素データ比較部8では、注目画素データ保持部6のデータが「1」であるか否かの比較を行った結果、「1(黒)」であるので、画像データ出力部10に「H」の信号を出力する。また、参照画素データ比較部9aでは、参照画素データ保持部7aのデータが「1」であるか否かの比較を行った結果、「0」であるので、画像データ出力部10に「L」の信号を出力する。同様にして、参照画素データ比較部9b、参照画素データ比較部9dでも比較を行った結果、「0」であるので、画像データ出力部10に「L」の信号を出力する。これに対して、参照画素データ比較部9cでは、参照画素データ保持部7cのデータが「1」であるか否かの比較を行った結果、「1」であるので、画像データ出力部10に「H」の信号を出力する。そして、画像データ出力部10では、注目画素データ比較部8からの入力が「H」で、4つの参照画素データ比較部9a〜9dのうち参照画素データ比較部9cからの入力が「H」であるので、出力画像データとして白画素(「0」)を出力する。
【0030】
このようにして、全ての画像データに対して同様の処理を行った結果、出力される画像は、図6に示す出力画像4になり、各黒画素塊が1つの黒画素に変更され、入力画像3中の実際の特定画像の個数と出力画像4中の黒画素数とが等しくなる。この出力画像4中の黒画素数をカウントすることによって、特定画像が6個存在することが認識でき、正確な特定の情報を得ることができる。
【0031】
D.変形例
本発明の他の実施形態(変形例)を図9に示す。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。上述した実施例では、入力画像3を「0(白)」と「1(黒)」とからなる2値データとしたが、本変形例では、入力画像3がカラー画像データであったり白黒の多値データであった場合であっても、上記実施例と同様の結果を得るために、各参照画素データ比較部11a〜11dにおいて、注目画素データ保持部6のデータと各参照画素データ保持部7a〜7dのデータとを比較するようにする。
【0032】
この場合、注目画素データと参照画素データが等しいか、あるいは所定のしきい値の範囲で近似しているデータであった場合、画像データ出力部10にて所定の値に変更するようにすれば、入力画像3がカラー画像データであったり、白黒の多値データであった場合であっても、同じような色成分データや濃度データを持った所定の条件のエリアを1つの画素に変更することができる。この結果、その出力画像4から画像の特徴を抽出したり、多くの画像情報を認識したりすることが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、入力画像に対して順次注目画素を走査しながら、注目画素の濃度データあるいは色成分データが所定の値であり、かつ該注目画素に隣接する所定の参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在した場合には、注目画素の濃度データあるいは色成分データを所定の値に変更するようにしたので、出力される画像中の各黒画素塊が1つの黒画素に変更され、実際の特定画像の個数と出力画像中の黒画素数とが等しくなり、簡単な処理および構成で入力画像から特定画像の情報を確実に認識することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像処理装置(一部)の構成を示すブロック図である。
【図2】 入力画像の一例を示す図である。
【図3】 注目画素と参照画素の位置関係を示す図である。
【図4】 本実施形態による画像処理方法を説明するための概念図である。
【図5】 本実施形態による画像処理方法を説明するための概念図である。
【図6】 本発明の実施例における出力画像を示す図である。
【図7】 画像データ出力部の構成を示す図である。
【図8】 本発明の実施例における画像処理方法のフローチャートである。
【図9】 本発明の実施形態による画像処理装置の変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 注目画素
2a〜2d 参照画素
3 入力画像
4 出力画像
5 画像データ記憶部(画像データ記憶手段)
6 注目画素データ保持部(注目画素データ保持手段)
7a〜7d 参照画素データ保持部(参照画素データ保持手段)
8 注目画素データ比較部(注目画素データ比較手段)
9a〜9d 参照画素データ比較部(参照画素データ比較手段)
10 画像データ出力部(画像データ出力手段)
11a〜11d 参照画素データ比較部

Claims (7)

  1. 力画像を1画素毎に走査する際、注目画素の濃度データあるいは色成分データが特定画像を表す所定の値であるか否かを判断する第1のステップと、
    濃度データあるいは色成分データが前記所定の値であると前記第1のステップにて判断された注目画素に隣接する隣接画素のうち、所定の画素を参照画素とし、該参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが前記注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在するか否かを判断する第2のステップと、
    前記参照画素のうち、その濃度データあるいは色成分データが前記注目画素の濃度データあるいは色成分データと同じか、あるいは近似した値を持つ画素が1つでも存在すると前記第2のステップにて判断された場合に、前記注目画素の濃度データあるいは色成分データを前記所定の値とは異なる値に変更する第3のステップと、
    前記入力画像を解析して、濃度データあるいは色成分データの値が前記所定の値である画素の数を集計して前記入力画像に含まれている前記特定画像の数を求め、その数に応じた情報を前記入力画像から読取る第4のステップと
    を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記参照画素は、注目画素に隣接する8つの隣接画素のうち、4つの連結している画素であることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記入力画像は、2値画像であることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理方法。
  4. 入力画像を 1 ラインづつ受け取り記憶する画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段から読み出された注目画素の濃度データあるいは色成分データを保持する注目画素データ保持手段と、
    前記注目画素に隣接する隣接画素のうち、所定の画素を参照画素とし、該参照画素の濃度データあるいは色成分データを保持する参照画素データ保持手段と、
    前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データと特定画像を表す画素の濃度データあるいは色成分データの値を表す所定の値とを比較する注目画素データ比較手段と、
    前記参照画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データと、前記所定の値もしくは前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データとを比較する参照画素データ比較手段と、
    前記注目画素データ保持手段に保持されている濃度データあるいは色成分データの値と前記所定の値とが同じであるとの比較結果が注目画素データ比較手段により得られ、かつ、その濃度データあるいは色成分データの値と同じ値の濃度データあるいは色成分データが前記参照画素データ保持手段に保持されているとの比較結果が前記参照画素データ比較手段により得られた場合には、前記注目画素の濃度データあるいは色成分データを前記所定の値とは異なる値に変更して出力する一方、他の場合には注目画素をそのままの濃度データあるいは色成分データで出力する画像データ出力手段と、
    前記画像データ出力手段の出力結果を解析して、濃度データあるいは色成分データの値が前記所定の値である画素の数を集計する集計手段と、
    前記入力画像の各ラインについて前記集計手段により集計された画素数を集計することによって前記入力画像に含まれている前記特定画像の数を求め、その数に応じた情報を読み取る情報読み取り手段と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記参照画素は、前記注目画素に隣接する8つの隣接画素のうち、4つの連結している画素であることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記参照画素データ保持手段は、前記入力画像に対し主走査方向にX軸、副走査方向にY軸を取った場合、注目画素の位置を(x、y)とすると、それぞれ(x−1、y)、(x−1、y+1)、(x、y+1)、(x+1、y+1)に位置する4つの参照画素の濃度データあるいは色成分データを保持することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像は、2値画像であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
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