JP3746695B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下、「ICパッケージ」という。)等の電気部品を着脱自在に収容する電気部品用ソケットに関し、特に、電気部品の放熱を行うヒートシンクが設けられた電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の「電気部品用ソケット」としては、例えば「電気部品」であるICパッケージを収容するICソケットがあり、このICソケットには、ICパッケージに接触してこの放熱を行うヒートシンクが設けられたものがある。
【0003】
すなわち、図11及び図12には、図示省略のソケット本体上に収容されるICパッケージ1、ソケット本体に回動自在に取り付けられた一対の開閉部材2、これら開閉部材2のそれぞれに装着されてICパッケージ1の放熱を行うヒートシンク3等が示されている。
【0004】
その開閉部材2は、基端部2a側を中心にソケット本体に対して開閉自在に取り付けられ、又、先端部2a側にネジ4を介してヒートシンク3が可動自在に取り付けられている。
【0005】
このヒートシンク3は、大略長方体形状を呈し、開閉部材2の先端部2a側に対応した先端部に下方に突出する突部3aが形成され、この突部3aに前記ICパッケージ1のダイ1aの上面に当接する当接面3bが形成されている。
【0006】
そして、前記ネジ4の雄ネジ部4aの周囲には、スプリング5が配設され、このスプリング5がネジ4の頭部4bとヒートシンク3との間に介在されて、当接面3bが下方に付勢されている。
【0007】
このようなものにあっては、ICパッケージ1をソケット本体に収容後、開閉部材2を閉じて行き、ヒートシンク3の当接面3bがICパッケージ1に当接すると、図11に示すように、ヒートシンク3が開閉部材2から多少浮上り、隙間Cが生じる。
【0008】
これにより、スプリング5の付勢力にて、ヒートシンク3の当接面3bがICパッケージ1のダイ1aに所定の圧力で接触するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、ICパッケージ1への接圧をスプリング5で確保するようにしているが、このスプリング5は先端部側に設けられると共に、その付勢力は接圧との関係でそれ程大きくできないため、図11に示すように、ヒートシンク3が多少浮き上がった状態で、このヒートシンク3には矢印に示すように大きな自重が作用することから、図12に示すように、その自重にスプリング5の付勢力が負けてしまい、ヒートシンク3が斜めに傾くことにより、ヒートシンク当接面3bとICパッケージ1とが面接触できなくなってしまう虞があった。
【0010】
そこで、この発明は、ヒートシンクの傾きを防止して、ヒートシンク接触面と電気部品とを面接触させることができる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電気部品を収容するソケット本体に回動自在に取り付けられた開閉部材と、該開閉部材に取り付けられて前記電気部品に当接されることにより該電気部品の放熱を行うヒートシンクとを有する電気部品用ソケットにおいて、前記ヒートシンクは、前記開閉部材の上側に配設され一部が下方に突設されて前記開閉部材より下方に突出し、該突部に前記電気部品に当接される当接面が形成されると共に、前記開閉部材に対して可動自在に配設される一方、前記開閉部材を閉じた状態で、前記ヒートシンクの前記当接面を前記電気部品側に向けて付勢する第1付勢手段と、
該第1付勢手段から離隔した部位に、第2付勢手段を設け、該第2付勢手段により、前記離隔した部位を前記開閉部材に対して上方に離隔する方向に付勢し、前記当接面が前記電気部品に面接触するように前記ヒートシンクの姿勢を保持した電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記第1付勢手段から離隔した部位に、第3付勢手段を設け、該第3付勢手段により、前記離隔した部位を前記開閉部材に対して接近させる方向に付勢したことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記第2付勢手段の付勢力を、前記ヒートシンクが前記突部に形成された前記当接面を支点として回動して傾くのを防止し、前記ヒートシンク当接面が前記電気部品に面接触するように設定したことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記第3付勢手段は、前記第2付勢手段と略同じ位置に設けられ、該第3付勢手段の付勢力は、前記第2付勢手段の付勢力と略同じに設定されていることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加えて、前記開閉部材は、開閉部材付勢手段により閉じる方向に付勢される一方、前記ソケット本体に操作部材が上下動自在に設けられ、該操作部材を下降させることにより、前記開閉部材が前記付勢手段の付勢力に抗して開く方向に回動させられるように設定されたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1乃至図10は、この発明の実施の形態を示す図である。
【0018】
まずその構成を説明すると、図1中符号11は「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット11は、「電気部品」であるICパッケージ12の性能試験を行うために、このICパッケージ12の端子(図示省略)と、測定器(テスター)のプリント配線板(図示省略)との電気的接続を図るものである。
【0019】
このICパッケージ12は、いわゆるPGA(Pin Grid Array)タイプと称されるもので、例えば方形のパッケージ本体12aの下面に多数の棒状の端子が突出してマトリックス状に配列されている。
【0020】
一方、ICソケット11は、図2に示すように、大略すると、プリント配線板上に装着されるソケット本体13を有し、このソケット本体13には、各端子に離接されるコンタクトピン15が配設されると共に、このソケット本体13の上側には、スライドプレート17及びトッププレート18が順次積層されるように配設されている。さらに、このトッププレート18の上側には、そのスライドプレート17を横方向にスライドさせる操作部材19が配設されている。
【0021】
そのコンタクトピン15は、バネ性を有し、導電性に優れた板材がプレス加工により形成されている。
【0022】
このソケット本体13には、コンタクトピン15を弾性変形させる移動板16が横方向にスライド自在に配設され、この移動板16の上側には、ソケット本体13に固定されたトッププレート17が設けられ、このトッププレート17上にICパッケージ12が載置されて収容されるようになっている(図3参照)。
【0023】
また、このソケット本体13には、ICパッケージ12を押圧する一対の開閉部材18,18がいわゆる観音開きをするように開閉自在に設けられている。
【0024】
そして、この開閉部材18を開閉させると共に移動板16をスライドさせる操作部材19がソケット本体13に上下動自在に配設されている。
【0025】
その開閉部材18は、図6に示すように、向かい合う一対のアーム部18a,18aと、この一対のアーム部18a,18aの上部を掛け渡すように繋ぐ平面部18bとで略門形に形成されている。そのアーム部18aは、ソケット本体13に回動軸20を介して回動自在に配設されると共に、「開閉部材付勢手段」としてのねじりコイルバネ21により閉じる方向に付勢されている。
【0026】
開閉部材18には、ICパッケージ12に当接してこの部分の熱を放散させるヒートシンク22が配設されている。このヒートシンク22は、例えばアルミダイキャスト製で、熱伝導率が良好なもので形成されている。
【0027】
ヒートシンク22は、図1,図7及び図8に示すように、略直方体形状を呈し、上面部に多数のフィン22aが形成されていると共に、下面部には先端部22f側の長手方向中央部に突部22bが形成され、この突部22bに、ICパッケージ12のダイ12cに当接する平面の当接面22cが形成されている。
【0028】
そして、このヒートシンク22は、開閉部材18の平面部18bに形成した雌ネジ部18cに、2つの止ネジ24及び1つの止ネジ25の雄ネジ部24a,25aが螺合されることにより取り付けられている。
【0029】
それら2つの止ネジ24が先端部側の両端部に、又、1つの止ネジ25が基端部側の中央部に、それぞれヒートシンク22のフィン22aが切り欠かれた部分に配設されている。これら止ネジ24,25は、ヒートシンク22のフィン22aが切り欠かれた座部22dに形成された挿通孔22eに挿通されて開閉部材18の雌ネジ部18cに螺合されている。
【0030】
そして、止ネジ24の周囲(ヒートシンク22の先端部22f側)に、「第1付勢手段」としての第1コイルスプリング26が配設されて、頭部24bとヒートシンク22の座部22d上面との間に介在されることにより、当接面22cがICパッケージ12のダイ12c側に向けて付勢されている。
【0031】
また、止ネジ25の周囲(第1コイルスプリング26から離隔した部位の基端部22g側)で、開閉部材18とヒートシンク座部22dとの間に、「第2付勢手段」としての第2コイルスプリング27が配設され、この第2コイルスプリング27により、ヒートシンク22の基端部22g側が上方(開閉部材18に対して離隔する方向)に付勢されている。さらに、この止ネジ25の周囲(第2コイルスプリング27と略同じ位置)で、ヒートシンク座部22dと止ネジ25の頭部25bとの間に、「第3付勢手段」としての第3コイルスプリング28が配設され、この第3コイルスプリング28により、ヒートシンク22の基端部22g側が下方に付勢されている。
【0032】
その第2コイルスプリング27の付勢力は、図9に示すように設定する。すなわち、図9の(a),(b),(c)はヒートシンク22に第2,第3コイルスプリング27,28が設けられていない状態のものを示している。また、図9のグラフ図は、ヒートシンク22の点Pに作用する力F(gf)と、その点Pの移動距離(mm)との関係を示すものである。
【0033】
この図9の(a)に示すように、ヒートシンク22が傾き、当接面22cの角部E1が、ICパッケージ12のダイ12cに当接した状態で、点Pに力Fを作用させると、特性曲線の範囲Aに示すように、傾きの小さな特性曲線が得られる。
【0034】
また、図9の(b)に示すように、ヒートシンク22の当接面22cがICパッケージ12のダイ12cに面接触した状態から、点Pに力を加えると、特性曲線の範囲Bに示すように、範囲Aより傾きの大きな変化を示す。
【0035】
さらに、図9の(c)に示すように、ヒートシンク22が(a)と反対側に傾き、ヒートシンク22の当接面22cの反対側の角部E2が、ICパッケージ12のダイ12cに当接した状態で、点Pに力Fを作用させると、特性曲線の範囲Cに示すように、傾きの小さな特性曲線が得られる。
【0036】
このような特性を示すことから、ヒートシンク当接面22cが面接触している範囲Bにおける力を、第2コイルスプリング27の付勢力に設定している。
【0037】
また、第3コイルスプリング28の付勢力は、第2コイルスプリング27と同じに設定されている。
【0038】
一方、操作部材19は、図1に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口19aを有し、この開口19aを利用してICパッケージ12が挿入されて、トッププレート17の収容面部17a上の所定の位置に載置されるようになっている。また、この操作部材19は、ソケット本体13に対して上下動自在に配設され、複数の補助スプリング31により上方に付勢されると共に、図2に示すように、アーム部18aに設けた被押圧部18dに係合して一対の開閉部材18,18を回動させる作動凸部19bが形成されている。
【0039】
そして、操作部材19と開閉部材18との間には、開閉部材18を閉じる方向に付勢するねじりコイルバネ21が配設されている。
【0040】
ねじりコイルバネ21は、ソケット本体13に配設された回動軸20を囲むように、そのコイル部21aを遊嵌して取り付けられており、このコイル部材21aから一方に延びる長尺棒状部21bの先端部がアーム部18aの先端部の被係止部18eに係止されている。
【0041】
また、そのコイル部21aから他方に延びる短尺棒状部21cは、操作部材19の上部四隅部に設けた係止凸部19cに係止されており、この係止凸部19cには、操作部材19を押し下げたときにその下降動作に伴ってねじりコイルバネ21の短尺棒状部21cが回動できる逃げ部19dが形成されている。
【0042】
また、この操作部材19の上下動により移動板16をスライドさせるX字形リンク部材34が配設されている(図4参照)。
【0043】
X字形リンク部材34は、ソケット本体13の対峙する2辺に1つずつ配設されている。具体的には、X字形リンク部材34は、図4に示したように、ほぼ同じ長さの第1リンク部材35と第2リンク部材36とを有し、これらが中央連結ピン37にて回動自在に連結されている。
【0044】
そして、この第1リンク部材35の下端部35aが、ソケット本体13の隅部の一端部に下端連結ピン38にて回動自在に連結される一方、第2リンク部材36の下端部36aが同じくソケット本体13の隅部の他端部に下端連結ピン39にて回動自在に連結されている。また、これら第1リンク部材35と第2リンク部材36の上端部35b,36bが操作部材19にそれぞれ上端連結ピン40,41にて回動自在に連結されている。この第1リンク部材35の上端部35bには軸線方向の長孔35cが設けられ、この長孔35cを介して、上端連結ピン40により、操作部材19に連結されている。また、第2リンク部材36の下端部36aに取り付けられた下端連結ピン39はソケット本体13の隅部の他端部に設けられている水平方向に平行な長孔13aに係合し、この長孔13aを下端連結ピン39がスライドできるようになっている。
【0045】
次に、以上のように構成されたICソケット11の使用時の動作について説明する。
【0046】
まず、ICパッケージ12をICソケット11にセットするには、操作部材19を下方に押し下げる。すると、X字形リンク部材34の第1リンク部材35と第2リンク部材36とが中央連結ピン37を中心にして折り畳まれるように変形していくが、ソケット本体13の対峙する2辺に1つずつ配置されているこのX字形リンク部材34の作用により、操作部材19がソケット本体13に対して水平を保ちながら下降していく。
【0047】
また、操作部材19を下方に押し下げると、四隅部の作動凸部19bがアーム部18aの被押圧部18dに接触し、この被押圧部18dを押し下げることとなり、その結果、アーム部18aが回動軸20を中心として回動し、ねじりコイルバネ21の付勢力に抗して開閉部材18が開かれることとなる。
【0048】
図5の(a)は開閉部材18が閉じている状態を示し、(b)は開閉部材18が全開している状態を示している。
【0049】
次に、ICパッケージ12のソケット本体13へのセットが完了したら、操作部材19の下方への押圧力を解除することにより、補助スプリング31の付勢力により操作部材19は上昇する。これに伴い、作動凸部19bによるアーム部18aの被押圧部18dへの押圧力が解除されるため、ねじりコイルバネ21の付勢力により、開閉部材18は、図5(b)に示す状態から図5(a)に示す状態の閉じる方向に回動していく。
【0050】
そして、全開状態から略90度回動することにより、ヒートシンク22の突部22bの当接面22dが、ICパッケージ12のダイ12cの上面に当接される。この状態で、ICパッケージ12の電気テストをすれば、ICパッケージ12から熱が放散されることとなり、ICパッケージ12のテストを正常な状態で実行できる。
【0051】
この際には、2つの第1コイルスプリング26により、当接面22cが下方に所定の付勢力で付勢されているため、ICパッケージ12のダイ12cと所定の圧力で接触することとなる。
【0052】
また、この接触状態において、ICソケット11が水平にセットされた状態では、ヒートシンク22が開閉部材18から多少浮き上がった状態となるが、1つの第2コイルスプリング27により、ヒートシンク22の基端部22g側が持ち上げられるため、従来のように自重によりヒートシンク22が傾くことが無く、ヒートシンク22を略水平状態に維持でき、その結果、ヒートシンク当接面22cとICパッケージ12のダイ12cとを面接触させることができ、放熱性能を確保することができる。
【0053】
換言すれば、この第2コイルスプリング27の付勢力は、上述のように、ICソケット11を水平状態で使用した場合に、図9中(a)又は(c)に示すようにヒートシンク22が傾くことが無く、(b)に示すように略水平状態となるような値に設定されている。
【0054】
また、かかるICソケット11は水平状態でなく、縦置きにして使用される場合がある。この場合には、第1,第2コイルスプリング26,27のみであると、ヒートシンク22の基端部22g側が、振動や衝撃により開閉部材18から離隔する方向に移動する虞れがある。
【0055】
しかし、この発明では、第3コイルスプリング28によりヒートシンク22の基端部22g側を開閉部材18側に押圧しているため、その離隔が防止されて、この点でも、ヒートシンク22の傾きを防止できて、ヒートシンク22の当接面22cとICパッケージ12のダイ12cとの面接触状態を維持できる。
【0056】
換言すれば、この第3コイルスプリング28の付勢力は、ICソケット11を縦置きで使用した場合に、ヒートシンク22が開閉部材18の平面部18bから離隔して傾かないような値に設定されている。
【0057】
図10は、ヒートシンク22に第2,第3コイルスプリング27,28が配設された状態のものを示しており、(a)に示す状態から(b)に示す状態まで、点Pに力を作用させた場合には、略直線的な特性曲線が得られる。これにより、ヒートシンク22が開閉部材18から離隔する方向に変位しようとすると、第3スプリング28の付勢力に抗した大きな力が必要となるため、変位を小さくできる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、第2付勢手段を設けることにより、電気部品用ソケットを水平状態で使用した場合でも、ヒートシンクの傾きを防止でき、ヒートシンクの接触面と電気部品との面接触状態を維持でき、放熱性を確保することができる。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、第3付勢手段を設けることにより、電気部品用ソケットを縦置きで使用した場合でも、ヒートシンクの傾きを防止でき、ヒートシンクの接触面と電気部品との面接触状態を維持でき、放熱性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの平面図であり、その上半分は開閉部材を開いた状態を示し、その下半分は開閉部材を閉じた状態を示している。
【図2】同実施の形態を示した図1のA−A矢視の断面図であり、開閉部材を閉じた状態を示している。
【図3】同実施の形態を示した図1のB−B矢視の断面図であり、開閉部材を開いた状態を示している。
【図4】同実施の形態を示したXリンク部材の要部断面図である(図1のC−C矢視の断面図)。
【図5】同実施の形態を示したヒートシンク等の要部動作説明図であり、(a)は開閉部材が閉じている状態を示し、(b)は開閉部材が全開している状態を示している。
【図6】同実施の形態を示した開閉部材の平面図である。
【図7】同実施の形態を示した開閉部材等を途中まで回動させた状態を示す図である。
【図8】同実施の形態を示した開閉部材等を閉じた状態を示す図である。
【図9】同実施の形態を示した第2,第3コイルスプリングが設けられていない状態のヒートシンクの角度とグラフとの関係を示す図である。
【図10】同実施の形態を示した第2,第3コイルスプリングが設けられている状態のヒートシンクの角度とグラフとの関係を示す図である。
【図11】従来例を示した開閉部材が閉じた状態の図である。
【図12】同従来例を示した開閉部材等を閉じた状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
13 ソケット本体
15 コンタクトピン
16 移動板
17 トッププレート
17a 収容面部
18 開閉部材
19 操作部材
22 ヒートシンク
24,25 止ネジ
26 第1コイルスプリング(第1付勢手段)
27 第2コイルスプリング(第2付勢手段)
28 第3コイルスプリング(第3付勢手段)

Claims (5)

  1. 電気部品を収容するソケット本体に回動自在に取り付けられた開閉部材と、該開閉部材に取り付けられて前記電気部品に当接されることにより該電気部品の放熱を行うヒートシンクとを有する電気部品用ソケットにおいて、
    前記ヒートシンクは、前記開閉部材の上側に配設され一部が下方に突設されて前記開閉部材より下方に突出し、該突部に前記電気部品に当接される当接面が形成されると共に、前記開閉部材に対して可動自在に配設される一方、
    前記開閉部材を閉じた状態で、前記ヒートシンクの前記当接面を前記電気部品側に向けて付勢する第1付勢手段と、
    該第1付勢手段から離隔した部位に、第2付勢手段を設け、該第2付勢手段により、前記離隔した部位を前記開閉部材に対して上方に離隔する方向に付勢し、前記当接面が前記電気部品に面接触するように前記ヒートシンクの姿勢を保持したことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記第1付勢手段から離隔した部位に、第3付勢手段を設け、該第3付勢手段により、前記離隔した部位を前記開閉部材に対して接近させる方向に付勢したことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記第2付勢手段の付勢力を、前記ヒートシンクが前記突部に形成された前記当接面を支点として回動して傾くのを防止し、前記ヒートシンク当接面が前記電気部品に面接触するように設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記第3付勢手段は、前記第2付勢手段と略同じ位置に設けられ、該第3付勢手段の付勢力は、前記第2付勢手段の付勢力と略同じに設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記開閉部材は、開閉部材付勢手段により閉じる方向に付勢される一方、前記ソケット本体に操作部材が上下動自在に設けられ、該操作部材を下降させることにより、前記開閉部材が前記付勢手段の付勢力に抗して開く方向に回動させられるように設定されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
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