JP3746469B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(以下、DRAMという)のストレス試験などの試験モード時において、ピーク電流を低減するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリにおいて、ストレス試験とは、通常動作モード時よりも高い電源電圧を半導体メモリに印加して、内部に有する多数のメモリセルトランジスタの初期不良をスクリーニングするために実施される試験である。また、このストレス試験は、一般的に、十分なスクリーニング効果を得るために、通常動作よりも遅い速度でDRAMを動作させている。従って、通常動作を用いた試験方式では、膨大な時間を要し、検査コストの増大に繋がることになる。そこで、従来のストレス試験では、試験時間の短縮のために、複数本のワード線を同時に活性化し、通常動作モード時よりも多い個数のメモリセルを同時にアクセスすることによって、短時間にストレス試験を行うことができるようにしている。
【0003】
以下、従来の半導体記憶装置について説明する。図8は従来の半導体記憶装置のブロック図を示す。同図において、BL0、/BL0〜BL255、/BL255はビット線対、WL0〜WL255はワード線、DL、/DLはデータ線対、101はメモリセル、102はメモリセルアレイ、103はセンスアンプ列部、104はカラムデコーダ及びセレクタ、105はリード/ライトアンプ、106はカラムアドレスバッファ及びカラムプリデコーダ、107はロウアドレスバッファ、108はロウプリデコーダ、9はロウデコーダ部、10はワードドライバ部、111はタイミング発生回路である。
【0004】
前記ロウプリデコーダ108の内部構成を図9に示す。同図において、112はワード線デコード信号発生回路、113はロウアドレスプリデコード信号発生回路、114はブロック選択信号発生回路、115はリセット付ラッチ回路、119はセンスアンプ駆動信号発生回路である。前記センスアンプ駆動信号発生回路119において、119a、119bはOR回路、119cはNAND回路、119dは遅延時間Xを持つ遅延回路、119eは遅延時間Yを持つ遅延回路、119fは遅延時間Zを持つ遅延回路、119gはインバータである。
【0005】
前記ロウデコーダ部9の内部構成を図2に示す。同図のロウデコーダ部9は16個のAND回路9aを有し、各AND回路9aの入力の上側にはブロック選択信号XBKが共通に入力され、下側の入力には16個のロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15が各々入力されており、これらAND回路9aの出力信号がロウデコード信号(行デコード信号)RD0〜RD15となる。図3は前記図8の左端に位置するワードドライバ部10の内部構成を示す。同図のワードドライバ部10は、前記ロウデコーダ部9からのロウデコード信号RD0〜RD15を入力とし、各ロウデコード信号RD0〜RD15毎に4つの2入力AND回路10aが設けられ、その4つのAND回路10aの他方の入力には、4本のワード線デコード信号WD0〜WD3が各々接続されており、その各AND回路10aの出力信号がワード線WL0〜WL63の活性化信号となる。64本のワード線WL0〜WL63は、4本のワード線を1組として合計計16組存在する。
【0006】
図8に示した従来の半導体記憶装置では、各メモリセル101は微小な電荷を蓄え、その蓄えられた電荷の有無に応じて論理‘1’データ又は論理‘0’データを記憶する。メモリセルアレイ102は、前記メモリセル101が格子状に多数個配置されて構成される。センスアンプ列部103は、ワード線WLの活性化により前記メモリセル101からビット線対BL、/BLに読み出された微小な電圧を増幅するセンスアンプ回路(図示せず)と、ビット線対BL、/BLとデータ線対DL、/DLとを電気的に接続するカラムスイッチ回路(図示せず)と、ビット線対BL、/BLをプリチャージ電位(通常は電源電圧の1/2の電圧)にプリチャージするプリチャージ回路(図示せず)とを有する。カラムデコーダ及びセレクタ104は、任意のデータ線対DL、/DLを選択する。リード/ライトアンプ105は、前記選択されたデータ線DL、/DLのデータを増幅したり、外部からの入力データを増幅する。カラムアドレスバッファ及びカラムプリデコーダ106は、外部から入力されるカラムアドレスA0〜A7を入力して内部カラムアドレスAY0〜AY7に変換する。
【0007】
更に、図8において、ロウアドレスバッファ107は、外部から入力されるロウアドレスA0〜A7をバッファリングして内部ロウアドレスAX0〜AX7を生成する。ロウプリデコーダ108では、ワード線デコード信号発生回路112は、前記ロウアドレスバッファ107で生成された内部ロウアドレスAX0〜AX7からワード線デコード信号WD0〜WD3を生成し、ロウアドレスプリデコード信号発生回路113は、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15を生成し、ブロック選択信号発生回路114は、ブロック選択信号XBK0〜XBK3を生成する。図8左端に位置するロウデコーダ部9は、前記ロウプリデコーダ108により生成されたブロック選択信号XBK0及びロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15を受けて、ロウデコード信号RD0〜RD15を生成する。図8左端に位置するワードドライバ部10は、前記ロウプリデコーダ108からのワード線デコード信号WD0〜WD3及び前記ロウデコーダ部9からのロウデコード信号RD0〜RD15を受けて、ワード線WL0〜WL63を選択し、活性化する。タイミング発生回路111は、外部から入力される制御信号/RAS、/CAS、OE、WEを受けて、半導体記憶装置内部の回路を制御する内部制御信号IRASを生成する。
【0008】
前記1つのメモリセルアレイ102と1つのセンスアンプ列部103とを1組とし、この1組をブロックと呼ぶ。図8に示した半導体記憶装置では4ブロック設けている。図8では、1つのブロックには64本のワード線WLが存在する。そして、64本×4ブロックで合計256本のワード線WLを有する。また各ブロック毎に1つのワードドライバ部10及び1つのロウデコーダ部9が備えられる。
【0009】
以上のように構成された半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。
【0010】
先ず、読み出し動作時について説明する。入力されたロウアドレスA0〜A7により選択された任意のワード線WLに接続される全てのメモリセル1のデータが対応するビット線対BL、/BLに読み出され、センスアンプ回路により増幅される。そして、そのうちの1対のビット線対BL、/BLを、カラムアドレスA0〜A7により選択された任意のデータ線対DL、/DLに接続して、データをデータ線対DL、/DLに乗せた後、セレクタ104を介してリードアンプ105で更に増幅して、外部にデータを読み出す。一方、センスアンプ回路で増幅されたがデータ線対DL、/DLには接続されなかった他のビット線対BL、/BLのデータは、再びメモリセル1に書き込まれる。
【0011】
次に、書き込み動作時について説明する。外部から入力されるデータをライトアンプ105で増幅した後、セレクタ104を介して、カラムアドレスA0〜A7により選択された1対のデータ線対DL、/DLに乗せ、センスアンプ列部103を介して対応するビット線対BL、/BLに乗せ、その後、ロウアドレスA0〜A7により選択された任意のワード線WLに接続されるメモリセル101にそのデータが書き込まれる。ここで、外部から入力されるカラムアドレスA0〜A7は、カラムアドレスバッファ及びカラムプリデコーダ106によりカラムプリデコード信号AY0〜AY7に変換され、そのカラムプリデコード信号AY0〜AY7がカラムデコーダ104に入力されて、任意の1対のデータ線対DL、/DLを選択する構成である。
【0012】
次に、ワード線WLの選択について説明する。外部から入力されたロウアドレスA0〜A7はロウアドレスバッファ107に取り込まれて、内部ロウアドレス信号AX0〜AX7となり、ロウプリデコーダ108に入力される。図9から判るように、内部ロウアドレス信号AX0〜AX7のうち下位2ビットの信号AXO〜AX1は、ワード線デコード信号発生回路112に入力されてワード線デコード信号WD0〜WD3のうち1つの信号が生成される。また、下位から3〜6ビットの信号AX2〜AX5はロウアドレスプリデコード信号発生回路113に入力されて、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15のうち1つの信号が生成され、上位2ビットの信号AX6〜AX7はブロック選択信号発生回路114に入力されて、ブロック選択信号XBK0〜XBK3のうち1つの信号が生成される。そして、前記生成されたロウアドレスプリデコード信号(例えばXPA0)及びブロック選択信号(例えばXBK0)は、図2に示したロウデコーダ部9に入力されて、ロウデコード信号RD0〜RD15のうち1つの信号が選択、活性化される。このロウデコード信号(例えばRD0)と、前記ワード線デコード信号発生回路112により生成されたワード線デコード信号(例えばWD0)とは、図3に示したワードドライバ部10に入力されて、64本のワード線WL0〜WL63のうち所定の1本のワード線(例えばWL0)が選択、活性化されることになる。
【0013】
以上のように、外部からロウアドレス及びカラムアドレス(A0〜A7)を入力することにより、任意のメモリセル101にアクセスして、データの読み/書きすることができる構成である。
【0014】
次に、図8に示した半導体記憶装置でのストレス試験時における動作を説明する。
【0015】
前記通常の読み/書き動作モードでは、4つのブロック全体において1本のワード線WLのみが活性化されるのに対し、ストレス試験では、複数ワード線立上げ信号AWLを活性化する。この信号AWLは、図9に示したように、ロウプリデコーダ108のロウアドレスプリデコード信号発生回路113及びブロック選択信号発生回路114に入力されて、ブロック選択信号XBK0〜XBK3の全て及びロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15の全てが活性化される。これにより、4つのブロックのロウデコーダ部9では、ロウデコード信号RD0〜RD15の全てが活性化される。但し、前記複数ワード線立上げ信号AWLは図9のワード線デコード信号発生回路112には入力されず、従って、ワード線デコード信号WD0〜WD3は1つの信号(例えばWD0)だけが活性化される。その結果、第1のブロックでは、64本のワード線WL0〜WL63のうち16本のワード線(例えばWL0、WL4〜WL60)が活性化されて、4ブロック全体では合計64本のワード線WLが活性化される。
【0016】
以上の様子を、図10に示したストレス試験時(多数のワード線立上げ時)でのタイミングチャートを用いて説明する。
【0017】
ストレス試験の実施に際して、複数ワード線立上げモード(試験モード)にするために、複数ワード線立上げ信号AWLを例えばHigh電圧活性にしてロウプリデコーダ108に入力する。また、外部からロウアドレスストローブ信号/RASをタイミング発生回路111に入力して、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを生成し、この信号IRASをロウプリデコーダ108に入力する。更に、外部から入力したロウアドレスA0〜A7は、ロウアドレスバッファ107により内部ロウアドレス信号AX0〜AX7になり、ロウプリデコーダ108に入力される。ロウプリデコーダ108は、以上の入力信号に基づいて、ワード線デコード信号WD0〜WD3、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15、ブロック選択信号XBK0〜XBK3、センスアンプ活性化信号NSEN、及びロウプリデコードイネーブル信号XPDENを生成する。
【0018】
ここで、ロウプリデコーダ108の内部構成を図9に基づいて詳細に説明する。同図のロウプリデコーダ108は、センスアンプ駆動信号発生回路119と、リセット付ラッチ回路115とを有する。前記リセット付ラッチ回路115は、前記内部ロウアドレスストローブ信号IRASをセット端子Sの入力とし、この信号IRASが一旦Highになると、リセット端子RにHigh電圧が入力されるまで、出力端子Qからのロウプリデコードイネーブル信号XPDENをHigh電圧に保持する。
【0019】
前記リセット付ラッチ回路115のロウプリデコードイネーブル信号XPDENは、ワード線デコード信号発生回路112、ロウアドレスプリデコード信号発生回路113及びブロック選択信号発生回路114に入力されていて、ロウプリデコードイネーブル信号XPDENがHigh電圧活性となっている期間において、ワード線デコード信号WD0〜WD3、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15、及びブロック選択信号XBK0〜XBK3を活性化可能とする。これら信号発生回路112〜114が複数ワード線立上げ信号AWLのLow又はHigh電圧の下で動作する様子は既述の通りである。
【0020】
また、図9において、センスアンプ駆動信号発生回路119は、前記複数ワード線立上げ信号AWLと内部ロウアドレスストローブ信号IRASを入力とし、これら信号に基づいてセンスアンプ活性化信号NSENを生成する。具体的には、複数ワード線立上げ信号AWLがLowの時、即ち、通常動作モード時では、OR回路119aの出力はその2入力のうち上側が常時High入力となるために常時Highであるのに対し、OR回路119bの出力は、その上側が常時Low入力となるために、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを遅延回路119eで遅延時間Yだけ遅らせた信号が現れる。従って、NAND回路119cの出力には、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを遅延回路119eにて遅延時間Yだけ遅らせた信号の反転信号が現れる。一方、複数ワード線立上げ信号AWLがHighの時、即ち、試験モード時では、OR回路119bの出力は、その2入力の上側が常時High入力となるために常時Highであるのに対し、OR回路119aの出力は、その2入力の上側が常時Low入力となるために、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを遅延回路119dにて遅延時間Xだけ遅らせた信号が現れる。従って、NAND回路119cの出力には、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを遅延回路119dにて遅延時間Xだけ遅らせた信号の反転信号が現れる。そして、NAND回路119cの出力を遅延回路119fで遅延時間Zだけ更に遅らせた信号がセンスアンプ活性化信号NSEN信号となるのである。
【0021】
ここで、遅延回路119dの遅延時間Xは、遅延回路119eの遅延時間よりも長く設定されている。その理由は、複数ワード線立上げ時(試験モード時)には、同時に立上げるワード線本数が多くて、これらワード線の立上げに時間を要するので、その分、センスアンプ活性化信号NSENを通常動作モード時よりも遅らせて、多数のワード線が完全に立上って、メモリセル101からビット線対BL、/BLへのデータの読み出し電荷が十分となった後に、センスアンプ活性化信号NSENによりセンスアンプ回路を活性化して、読み出しデータを正しく増幅するためである。
【0022】
一方、図9のセンスアンプ駆動信号発生回路119において、NAND回路119cの出力信号PNSENは、前記リセット付ラッチ回路115のリセット端子Rに入力されて、ロウプリデコードイネーブル信号XPDENのリセット信号となる。即ち、NAND回路119cの出力信号PNSENがHighになると、ロウプリデコードイネーブル信号XPDENはリセットされてLowになる。これにより、前記3つの信号発生回路112〜114のワード線デコード信号WD0〜WD3、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15、及びブロック選択信号XBK0〜XBK3は全てHighからLowに変化して、活性化されていたワード線WLは非活性化される。
【0023】
このように、ロウプリデコーダ108で生成された信号のうち、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15及びブロック選択信号XBK0〜XBK3は、ロウデコーダ部9に入力され、ロウデコーダ部9がロウデコード信号RD0〜RD15を生成する。このロウデコーダ部9は、図2に示したように、複数ワード線立上げ信号AWL信号がHighの試験モード時には、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15の全てがHighであり、且つブロック選択信号XBK0〜XBK3も全てHighであるので、これら入力信号が共にHighである期間において、ロウデコード信号RD0〜RD15は全てHighになって、通常動作モード時よりも数多く出力される構成である。一方、通常動作モード時では、ロウアドレスプリデコード信号XPA0〜XPA15はそのうち1本のみがHighとなるため、ロウデコード信号RD0〜RD15もその何れか1本のみがHighとなる。この生成されたロウデコード信号RD0〜RD15とワード線デコード信号WD0〜WD3がワードドライバ部10に入力されて、対応するワード線WLが活性化される。
【0024】
ここで、ワードドライバ部10について図3を用いて説明する。同図のワードドライバ部10は、図1左端に位置するワードドライバ部10を示し、合計64本のワード線WL0〜WL63が接続され、ロウデコード信号RD0〜RD15の各々が4本のワード線WLを制御する。即ち、1本のロウデコード信号RD当り4本のワード線WLを1組として、計16組のワード線WL0〜WL63が接続される。同図では、例えば、ロウデコード信号RD0が選択されてHighとなり且つワード線デコード信号WD0が選択されてHighとなった場合には、ワード線WL0が活性化される。図3から判るように、ワード線WLは、ワード線デコード信号WDとロウデコード信号RDとの論理積になっているので、この両信号が共にHighとなっている期間のみ活性化される。また、複数ワード線立上げ時(試験モード時)には、前述のように、ロウデコード信号RD0〜RD15は全てHighになっているので、ワード線デコード信号WD0〜WD3のうち何れか1本の信号(例えばWD0)がHighになると、それに対応した各組のワード線WL0、WL4〜WL60の合計16本が活性化される。
【0025】
図10のタイミングチャートに示したように、ストレス試験時には、全256本のワード線WL0〜WL255のうち4本毎に1本の計64本のワード線を同時に活性化する。このように、ストレス試験時には、一度に多数のワード線WLを活性化することにより、同時にアクセスするメモリセル101の数を増やして、短期間でメモリセルの全領域にストレスを与えて、試験時間の短縮を図るようにしている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の半導体記憶装置では、同時に複数本のワード線が活性化されるため、ワード線の活性化時及びワード線の非活性化時に大きなピーク電流が発生する。従って、測定系の負荷が増大すると共に、ノイズの発生により誤動作を引き起こす場合がある。
【0027】
また、製造ばらつきにより、同時に選択される複数のワード線の活性化のタイミング及び非活性化のタイミングに、ばらつきが生じる。活性化が特に遅いワード線は、センスアンプ回路の起動までに十分に活性化されない場合があり、そのため、メモリセルから電荷が十分に読み出せず、誤動作する場合がある。また、非活性化が特に遅いワード線は、センスアンプ回路の動作が終了してビット線のプリチャージ動作が開始されているにも拘わらず、ワード線が活性化状態にあるため、メモリセルへ期待するデータが書き込まれない現象が生じる場合がある。
【0028】
本発明は、前記従来の問題に鑑み、その目的は、試験モード時(複数ワード線立上げ時)のピーク電流を減少させて、測定系の負荷を軽減し、同時にノイズを低減することにより、安定した動作を実現すると共に、誤動作を防止することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明では、ストレス試験時において、選択する複数のワード線の活性化タイミングをずらし、これにより、ワード線の起動時の消費電流を分散させてピーク電流を抑えることとする。更に、この複数のワード線の活性化タイミングをずらすために、ロウデコーダから出力されるロウデコード信号を遅延回路を用いて順番に遅延させることとする。
【0030】
すなわち、請求項1記載の発明の半導体記憶装置は、複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路は、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記行選択回路からの多数の行デコード信号を順番に遅延して、前記多数のワード線駆動タイミング制御信号を1つの動作サイクル内で順番に発生させ、前記ワード線駆動回路は、前記順番に発生した多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、対応する多数のワード線を順番に駆動し、更に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路は、前記行選択回路からの多数の行デコード信号を順番に遅延させて多数のワード線駆動タイミング制御信号を出力する多数段の遅延ユニットを有し、前記各遅延ユニットは、前段の遅延ユニットから出力されるワード線駆動タイミング制御信号を所定時間遅延する遅延回路と、前記遅延回路により遅延されたワード線駆動タイミング制御信号と前記試験モード信号とを入力とするOR回路と、前記OR回路の出力信号と、前記行選択回路からの対応する行デコード信号とを入力として、ワード線駆動タイミング制御信号を出力するAND回路とを備えたことを特徴とする。
【0031】
請求項2記載の発明は、複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、前記行選択回路は、前記複数のセンスアンプ回路に共通のセンスアンプ駆動信号を出力するセンスアンプ駆動信号発生回路を有し、このセンスアンプ駆動信号発生回路は、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から出力される多数のワード線駆動タイミング制御信号のうち最後に発生した信号、前記試験モード信号、及び内部行アドレスストローブ信号に基づいて、前記センスアンプ駆動信号を発生させることを特徴とする。
【0032】
請求項3記載の発明は、前記請求項2記載の半導体装置において、前記センスアンプ駆動信号発生回路は、前記バーンイン試験又はストレス試験時には、前記最後に発生したワード線駆動タイミング制御信号に基づいて前記センスアンプ駆動信号を活性化することを特徴とする。
【0033】
請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の半導体装置において、前記センスアンプ駆動信号発生回路は、前記バーンイン試験又はストレス試験時には、前記最後に発生したワード線駆動タイミング制御信号に基づいて前記センスアンプ駆動信号を非活性化することを特徴とする。
【0034】
請求項5記載の発明は、複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、前記行選択回路は、前記複数のセンスアンプ回路に共通のセンスアンプ駆動信号を出力するセンスアンプ駆動信号発生回路を有し、このセンスアンプ駆動信号発生回路は、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から出力される多数のワード線駆動タイミング制御信号のうち何れか1つの信号、前記試験モード信号、及び内部行アドレスストローブ信号に基づいて、前記センスアンプ駆動信号を発生させるものであって、且つ、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から受けたワード線駆動タイミング制御信号を所定時間遅延させる第1の遅延回路と、前記第1の遅延回路の出力と前記試験モード信号の反転信号とを入力とする第1のOR回路と、前記内部行アドレスストローブ信号を所定時間遅延させる第2の遅延回路と、前記第2の遅延回路の出力と前記試験モード信号とを入力とする第2のOR回路と、前記第1及び第2のOR回路の出力を受けるNAND回路と、前記NAND回路の出力を所定時間遅延させる第3の遅延回路とを備え、前記第3の遅延回路の出力が前記センスアンプ駆動信号となることを特徴とする。
【0035】
以上により、請求項1〜5記載の発明では、バーンイン試験又はストレス試験時である試験モード時では、通常動作モード時に比べて、行選択回路からは多数の行デコード信号が1つの動作サイクル内で多く出力され、これに応じてワード線駆動タイミング制御信号発生回路からは多数のワード線駆動タイミング制御信号が発生して、ワード線駆動回路が1つの動作サイクル内で多数のワード線を駆動するが、この際、多数のワード線駆動タイミング制御信号は異なるタイミングで発生するので、多数のワード線は同時ではなく、順番にタイミングをずらして駆動される。従って、この試験モード時にも多数のワード線の駆動時での消費電流が時間的に分散されて、ピーク電流が有効に低く抑えられることになる。
【0036】
特に、請求項2〜5記載の発明では、順番に発生したワード線駆動タイミング制御信号のうち最後に発生した信号が行選択回路のセンスアンプ駆動信号発生回路にフィードバックされて、その最後のワード線駆動タイミング制御信号に基づいてセンスアンプ駆動信号が出力されるので、選択された全てのワード線が完全に活性化されて初めてセンスアンプ回路が駆動されたり、選択された全てのワード線が完全に非活性化されて初めてセンスアンプ回路の動作が停止されるので、ビット線対のデータが確定したり、メモリセルにデータが確実に書き込まれた後に、初めてそのデータの増幅動作の開始や停止が行われて、データの読み出しや書き込みの誤動作が有効に防止されることになる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置を図面に基づいて説明する。
【0038】
図1は本発明の実施の形態である半導体記憶装置の全体構成を示す。同図において、1はメモリセル、2はメモリセルアレイ、3は多数のセンスアンプ回路(図示せず)を有するセンスアンプ列部、4はカラムデコーダ及びセレクタ、5はリード/ライトアンプ、6はカラムアドレスバッファ及びカラムプリデコーダ、7はロウアドレスバッファ、16はロウプリデコーダ、9はロウデコーダ部、10はワードドライバ部、11はタイミング発生回路、17は本発明に特徴的なワード線駆動タイミング制御信号発生回路である。
【0039】
図1に示した半導体記憶装置において、図8に示した半導体記憶装置と相違する点は、ロウプリデコーダ16の構成、及び前記ワードドライバ部10とロウデコーダ部9との間に、ワード線駆動タイミング制御信号発生回路17を設けている点である。それ以外の構成は図8と同一であるので、同一部分については説明を省略する。尚、ロウデコーダ部9の構成及びワードドライバ部10の構成は図1の従来例と同一であって図2及び図3に示される構成を有するが、従来例では、ワードドライバ部10はロウデコーダ部9からロウデコード信号(行デコード信号)RD0〜RD15を受けるが、本実施の形態では、ワード線駆動タイミング制御信号発生回路17からロウポストデコード信号(後述)RPD0〜RPD15を受ける点が形式的に相違する。
【0040】
先ず、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路17を図4に基づいて説明する。同図において、17aはインバータ回路、17bはOR回路、17cはAND回路、18は多数段の遅延ユニットである。各遅延ユニット18は相互に同一構成であって、内部には遅延回路18aと、OR回路18bと、AND回路18cとを有する。前記遅延回路18aは信号を所定の遅延時間Δtだけ遅延する。
【0041】
図4のワード線駆動タイミング制御信号発生回路17は、ロウデコーダ部9からのロウデコード信号RD0〜RD15と、複数ワード線立上げ信号(試験モード信号)AWLと、内部ロウアドレスストローブ信号IRASとを入力信号とし、ロウポストデコード信号(ワード線駆動タイミング制御信号)RPD0〜RPD15を出力する。
【0042】
通常動作モードでは、図6に示すように、複数ワード線立上げ信号AWLはLowに固定設定される。この信号AWLはインバータ17aで反転されてHighになるため、OR回路17b及び各遅延ユニット18のOR回路18aを通じてAND回路17c及び各遅延ユニット18のAND回路18cの上側の入力には常時Highが入力される。従って、ロウデコーダ部9からの1つのロウデコード信号(例えばRD0)がHighとなると、この信号RD0を受けたAND回路17cからロウポストデコード信号RPD0がHighとなり、他のロウポストデコード信号RPD1〜RPD15はLowのままである。
【0043】
これに対し、バーンイン試験時又はストレス試験時である試験モード時には、図7に示すように、複数ワード線立上げ信号AWLはHigh電圧活性にされる。これにより、この信号AWLがインバータ17aにより反転されてLowとなり、OR回路17b及び各遅延ユニット18のOR回路18bに入力される。このような状況において、内部ロウアドレスストローブ信号IRASがHighとなると、OR回路17bを介してAND回路17cの上側の入力がHighとなる。ここで、この試験モード時には、既述の通り、ロウデコーダ部9からのロウデコード信号RD0〜RD15が全てHighになるので、先ず、AND回路17cの出力がHighとなり、ロウポストデコード信号RPD0が最初にHighに活性化される。この時点では、各遅延ユニット18のAND回路18cの下側の入力にはHighのロウデコード信号RD1〜RD15が入力されているものの、それらAND回路18cの上側の入力がLowであるので、他のロウポストデコード信号RPD1〜RPD15はLowに固定されたままである。
【0044】
その後、前記ロウポストデコード信号RPD0のHigh活性化に伴い、この信号RPD0が第1段目の遅延ユニット18の遅延回路18aで所定時間Δtだけ遅延された後、OR回路18bを介してAND回路18cに入力されると、このAND回路18cの出力がHighとなって、ロウポストデコード信号RPD1が続いてHighに活性化される。以後、同様にして、ロウポストデコード信号RPD1のHigh活性化から第2段目の遅延ユニット18の遅延回路18aの遅延時間Δtの経過後にロウポストデコード信号RPD2がHighに活性化される。以後のロウポストデコード信号RPD3〜RPD15のHigh活性化も同様である。このような様子を整理すると、次の(1)式が導かれる。
【0045】
RPDn=RPD0 + n * Δt …(1)
(n=1〜15)
前記(1)式によれば、最後に活性化されるロウポストデコード信号RPD15は、最初に活性化されるロウポストデコード信号RPD0よりも遅延回路18aを15個分(15 * Δt)だけ介して遅れた信号が現れることになる。
【0046】
このように、第2番目以降のロウデコード信号RD1〜RD15を遅延回路18aで順番に遅延して、ロウポストデコード信号RPD0〜RPD15の活性化のタイミングを順番に遅延させるので、ワードドライバ部10は、この順番に発生するロウポストデコード信号RPD0〜RPD15に基づいて1つの動作サイクル内において多数のワード線WLを異なる活性化タイミングで順番に駆動することができる。
【0047】
その結果、複数ワード線立上げ時(試験モード時)に発生するピーク電流は分散されて、測定系の負荷が軽減され、安定した動作を実現することができる。
【0048】
次に、ワード線の非活性化時の動作を図4に基づいて説明する。
【0049】
内部ロウアドレスストローブ信号IRASがLowに立下ると、OR回路17bの出力がLowとなり、AND回路17c出力信号であるロウポストデコード信号RPD0がLowになる。これにより、ワード線活性化時と同様に、第1段目の遅延ユニット18の遅延回路18aにより遅延時間Δtだけ遅延してロウポストデコード信号RPD1がLowになる。同様に、信号が伝達して、ロウポストデコード信号RPD15はロウポストデコード信号RPD14よりも第15段目の遅延ユニット18の遅延回路18aにより遅延時間Δtだけ遅延してLowになる。これらの順番にLowになるロウポストデコード信号RPD0〜RPD15がワードドライバ部10に入力されると、このワードドライバ部10により、対応するワード線WLが順番に非活性化することになる。
【0050】
このように、ロウポストデコード信号RPD0〜RPD15を順番に非活性化して、これら信号に対応するワード線WLを異なるタイミングで順番に非活性化することができるので、同時に非活性化する場合に比べてピーク電流を分散させることができ、測定系の負荷が軽減され、安定した動作を実現することができる。
【0051】
次に、本実施の形態に特徴的なロウプリデコーダ16の内部構成を図5に基づいて説明する。
【0052】
図5のロウデコーダ16において、12はワード線デコード信号発生回路、13はロウアドレスプリデコード信号発生回路、14はブロック選択信号発生回路、15はリセット付ラッチ回路、19はセンスアンプ駆動信号発生回路である。前記センスアンプ駆動信号発生回路19において、19aは第1のOR回路、19bは第2のOR回路、19cはNAND回路、19dは遅延時間Aの第1の遅延回路、19eは遅延時間Bの第2の遅延回路、19fは遅延時間Cの第3の遅延回路、19gはAND回路、19hはインバータである。
【0053】
前記センスアンプ駆動信号発生回路19が図9に示した従来の回路119と構成上相違する点は、ワード線駆動タイミング制御信号発生回路17により発生されるロウポストデコード信号RPDがフィードバックされ、このロウポストデコード信号RPDをセンスアンプ活性化信号NSEN及びロウプリデコードイネーブル信号XPDENのリセット信号の生成に用いている点である。
【0054】
具体的に、図5では、4つのブロック毎のワード線駆動タイミング制御信号発生回路17から発生する1つのロウポストデコード信号(同図では最後に発生するロウポストデコード信号RPD15)をフィードバックしており、その4つのロウポストデコード信号RPD15をAND回路19gで論理積をとってロウポストデコード信号RPD15Aとしている。この構成は、各ブロック間での信号の遅延差を考慮したものであり、全ブロックの中で最も遅いロウポストデコード信号RPD15が活性化した後、即ち、選択された全てのワード線が完全に活性化された後に、センスアンプ回路の起動を開始するためである。従って、メモリセル1から電荷がビット線対BL、/BLに完全に読み出されて初めてセンスアンプ回路の増幅動作が開始されるので、データの確実な読み出し動作を行うことができる。
【0055】
次に、センスアンプ駆動信号発生回路19によるセンスアンプ活性化信号NSENの生成、及びロウプリデコードイネーブル信号XPDENのリセット信号PNSENの生成を説明する。
【0056】
通常動作モード時では、複数ワード線立上げ信号AWLはLowであり、OR回路19aの下側の入力がHighとなるので、OR回路19aの上側の入力、即ち、ロウポストデコード信号RPD15Aの伝播経路は無視されて、OR回路19aの出力はHighに固定され、NAND回路19cの出力は、OR回路19bの出力を有効とする。ここで、OR回路19bの出力には、内部ロウアドレスストローブ信号IRASを第2の遅延回路19eにて所定時間Bだけ遅らせた信号が現われ、NAND回路19cの出力は、OR回路19bの出力を反転させた信号が現われ、この信号がリセット付きラッチ回路15でのロウプリデコードイネーブル信号XPDENのリセット信号になる。また、NAND回路19cの出力信号PNSENを遅延回路19fで更に所定時間Cだけ遅らせた信号がセンスアンプ活性化信号NSENとなる。センスアンプ列部3のセンスアンプ回路は、このセンスアンプ活性化信号NSENがLowの時に活性される。
【0057】
一方、複数ワード線立上げ信号AWLがHighである試験モード時、即ち、多数のワード線WLの活性化タイミングをずらした動作を行う時には、今度はOR回路19bの出力がHighに固定されて、NAND回路19cの出力は、OR回路19aの出力を有効とする。ここで、OR回路19aの出力には、ロウポストデコード信号RPD15Aを遅延回路19dにて所定時間Aだけ更に遅らせた信号が現われ、NAND回路19cの出力は、OR回路19aの出力を反転させた信号が現れ、これがリセット付きラッチ回路15から発生するロウプリデコードイネーブル信号XPDENのリセット信号になる。また、NAND回路19cの出力信号PNSENを遅延回路19fで更に所定時間Cだけ遅らせた信号がセンスアンプ活性化信号NSENとなる。
【0058】
このように、各ブロックで最後に発生したロウポストデコード信号RPD15の全てがHighとなって、全てのワード線WLが活性化した後に、センスアンプ活性化信号NSENを活性化(Low電圧と)して、センスアンプ回路の動作を開始させ、一方、逆に、各ブロックで最後に発生したロウポストデコード信号RPD15の全てがLowとなって、全てのワード線WLが非活性となった後に、初めてセンスアンプ活性化信号NSENを非活性化(High電圧と)して、センスアンプ回路を停止させる構成となっているので、メモリセルには期待するデータが確実に書き込まれて、誤動作を防止することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5記載の発明の半導体記憶装置によれば、バーンイン試験又はストレス試験時である試験モード時では、多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させて、多数のワード線を順番にタイミングをずらして駆動したので、多数のワード線の立上げ時及び立下げ時に発生するピーク電流を分散させることができて、測定系の負荷を軽減できると共に、ノイズも有効に抑制でき、安定した動作を実現することができる。
【0060】
特に、請求項2〜5記載の発明の半導体記憶装置によれば、順番に発生したワード線駆動タイミング制御信号のうち最後に発生した信号に基づいてセンスアンプ駆動信号を出力させたので、全てのワード線が完全に活性化してビット線対にデータが十分に読み出された後にセンスアンプ回路の駆動を開始したり、全てのワード線が完全に非活性してメモリセルにデータが確実に書き込まれた後にセンスアンプ回路の動作を停止できて、データの読み出しや書き込みの誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同半導体記憶装置に備えるロウデコーダ部の内部構成を示す回路図である。
【図3】 同半導体記憶装置に備えるワードドライバ部の内部構成を示す回路図である。
【図4】 同半導体記憶装置に備えるワード線駆動タイミング制御信号発生回路の内部構成を示す回路図である。
【図5】 同半導体記憶装置に備えるロウプリデコーダの内部構成を示す回路図である。
【図6】 同半導体記憶装置の通常動作時を示すタイミングチャート図である。
【図7】 同半導体記憶装置のストレス試験時を示すタイミングチャート図である。
【図8】 従来の半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図9】 同従来の半導体記憶装置に備えるロウプリデコーダの内部構成を示す回路図である。
【図10】 同従来の半導体記憶装置のストレス試験時を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 メモリセル
2 メモリセルアレイ
3 センスアンプ列部
4 カラムデコーダ及びセレクタ
5 リード/ライトアンプ
6 カラムアドレスバッファ及びカラムプリデコーダ
7 ロウアドレスバッファ
9 ロウデコーダ部
10 ワードドライバ部(ワード線駆動回路)
11 タイミング発生回路
12 ワード線デコード信号発生回路
13 ロウアドレスプリデコード信号発生回路
14 ブロック選択信号発生回路
15 リセット付ラッチ回路
16 ロウプリデコーダ
17 ワード線駆動タイミング制御信号発生回路
18 遅延ユニット
19 センスアンプ駆動信号発生回路
19a 第1のOR回路
19b 第2のOR回路
19c NAND回路
19d 第1の遅延回路
19e 第2の遅延回路
19f 第3の遅延回路
WL ワード線
BL、/BL ビット線対
DL、/DL データ線対
AWL 複数ワード線立上げ信号(試験モード信号)
/RAS ロウアドレスストローブ信号
/CAS カラムアドレスストローブ信号
IRAS 内部ロウアドレスストローブ信号
A0〜A7 ロウアドレス信号
AX0〜AX7 内部ロウアドレス信号
AY0〜AY7 内部カラムアドレス信号
WD0〜WD3 ワード線デコード信号
XPA0〜XPA15 ロウアドレスプリデコード信号
XBK0〜XBK3 ブロック選択信号
RD0〜RD15 ロウデコード信号(行デコード信号)
NSEN センスアンプ活性化信号
RPD0〜RPD15 ロウポストデコード信号
(ワード線駆動タイミング制御信号)

Claims (5)

  1. 複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、
    行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、
    前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、
    バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、
    前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路は、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記行選択回路からの多数の行デコード信号を順番に遅延して、前記多数のワード線駆動タイミング制御信号を1つの動作サイクル内で順番に発生させ、
    前記ワード線駆動回路は、
    前記順番に発生した多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、対応する多数のワード線を順番に駆動し、
    更に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路は、
    前記行選択回路からの多数の行デコード信号を順番に遅延させて多数のワード線駆動タイミング制御信号を出力する多数段の遅延ユニットを有し、
    前記各遅延ユニットは、
    前段の遅延ユニットから出力されるワード線駆動タイミング制御信号を所定時間遅延する遅延回路と、
    前記遅延回路により遅延されたワード線駆動タイミング制御信号と前記試験モード信号とを入力とするOR回路と、
    前記OR回路の出力信号と、前記行選択回路からの対応する行デコード信号とを入力として、ワード線駆動タイミング制御信号を出力するAND回路とを備えた
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、
    行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、
    前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、
    バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、
    前記行選択回路は、
    前記複数のセンスアンプ回路に共通のセンスアンプ駆動信号を出力するセンスアンプ駆動信号発生回路を有し、このセンスアンプ駆動信号発生回路は、
    前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から出力される多数のワード線駆動タイミング制御信号のうち最後に発生した信号、前記試験モード信号、及び内部行アドレスストローブ信号に基づいて、前記センスアンプ駆動信号を発生させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記センスアンプ駆動信号発生回路は、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時には、前記最後に発生したワード線駆動タイミング制御信号に基づいて前記センスアンプ駆動信号を活性化する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記センスアンプ駆動信号発生回路は、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時には、前記最後に発生したワード線駆動タイミング制御信号に基づいて前記センスアンプ駆動信号を非活性化する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 複数のワード線、複数のビット線対、及び前記ワード線と前記ビット線対との各交点に形成される複数のメモリセルを有するメモリセルアレイと、
    行アドレス信号を受け、前記行アドレス信号に基づいて前記ワード線を駆動するための行デコード信号を生成する行選択回路と、
    前記複数のビット線対毎に設けられ、対応するビット線対の信号を増幅する複数のセンスアンプ回路とを備え、
    バーンイン試験又はストレス試験時には、前記行選択回路から1つの動作サイクル内で生成される行デコード信号を通常動作モード時よりも多く出力させて、多数のワード線を駆動するようにした半導体記憶装置であって、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、試験モード信号、及び前記行選択回路からの多数の行デコード信号を受けて、前記多数のワード線を駆動する多数のワード線駆動タイミング制御信号を異なるタイミングで発生させるワード線駆動タイミング制御信号発生回路と、
    前記バーンイン試験又はストレス試験時に、前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から多数のワード線駆動タイミング制御信号を受けて、1つの動作サイクル内で多数のワード線を異なるタイミングで駆動するワード線駆動回路とを備え、
    前記行選択回路は、
    前記複数のセンスアンプ回路に共通のセンスアンプ駆動信号を出力するセンスアンプ駆動信号発生回路を有し、
    前記センスアンプ駆動信号発生回路は、
    前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から出力される多数のワード線駆動タイミング制御信号のうち何れか1つの信号、前記試験モード信号、及び内部行アドレスストローブ信号に基づいて、前記センスアンプ駆動信号を発生させるものであって、且つ、
    前記ワード線駆動タイミング制御信号発生回路から受けたワード線駆動タイミング制御信号を所定時間遅延させる第1の遅延回路と、
    前記第1の遅延回路の出力と前記試験モード信号の反転信号とを入力とする第1のOR回路と、
    前記内部行アドレスストローブ信号を所定時間遅延させる第2の遅延回路と、
    前記第2の遅延回路の出力と前記試験モード信号とを入力とする第2のOR回路と、
    前記第1及び第2のOR回路の出力を受けるNAND回路と、
    前記NAND回路の出力を所定時間遅延させる第3の遅延回路とを備え、
    前記第3の遅延回路の出力が前記センスアンプ駆動信号となる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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